JPH061856Y2 - 車両用プロペラシヤフトのセンタベアリング支持装置 - Google Patents

車両用プロペラシヤフトのセンタベアリング支持装置

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JPH061856Y2
JPH061856Y2 JP1986026879U JP2687986U JPH061856Y2 JP H061856 Y2 JPH061856 Y2 JP H061856Y2 JP 1986026879 U JP1986026879 U JP 1986026879U JP 2687986 U JP2687986 U JP 2687986U JP H061856 Y2 JPH061856 Y2 JP H061856Y2
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cushion member
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豊 松野
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等の車両において軸方向に分割された
プロペラシャフトを車体に対して回転自在に支持するセ
ンタベアリング支持装置に関し、特にそのクッション部
材の改良に係るものである。
〔従来の技術〕
近年、自動車性能の一つとして、車室内における快適性
・静粛性が重要な項目として考えられるようになり、振
動騒音に対する要求品質は最近ますます高くなってきて
いる。
しかし、一方では燃費性能、動力性能の向上のため、車
両の軽量化、エンジン・振動系各部の抵抗の低減といっ
た諸対策が進められてきている。これらは振動騒音に重
要な影響を及ぼすものであり、振動騒音対策をより困難
なものとしている。
車両の振動騒音のなかでしばしば問題とされる駆動系の
異音現象の一つに、プロペラシャフト周りの振動騒音が
ある。一般に、フロントエンジン・リヤドライブ方式の
自動車においては、プロペラシャフトが非常に長くなり
僅かなアンバランスでも高速時には大きな振動を起こす
結果となり、問題となるものである。
そこで、その対策として第5図に示すように、プロペラ
シャフト1をフロントプロペラシャフト2とリヤプロペ
ラシャフト3とに軸方向に2分割して一本の長さを短く
する方法があり、普及されるに至っている(所謂2分割
プロペラシャフト)。この2分割プロペラシャフト1の
継手は、変速機の出力部分、差動装置の入力部分、およ
び2分割されたプロペラシャフト2,3を連結する部分
の3個の継手4〜6を用いることになり、更に2分割さ
れたプロペラシャフト1の中間部を車体に対して回転自
在に支承する装置10が必要となる。そして、分割され
たプロペラシャフト1を回転自在に支承するためにベア
リングが用いられるが、このベアリングは普通プロペラ
シャフト1の中間部分に設けられることからセンタベア
リングと称される。
上記センタベアリング支持装置10の一つとして、第6
図に示すセンタベアリング11と車体に固定されるハウ
ジング12との間に、軸方向両側に突出する湾曲部13
を有する形状(タイヤ形状)のゴム製のクッション部材
14を配設した構造が知られている(例えば、米国特許
第2933354号明細書、実公昭50−2423号公
報)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した構成の車両用プロペラシャフト
のセンタベアリング支持装置にあっては、クッション部
材14の材料としては、通常硬度が約40〜95(ショ
アA)程度のゴム(例えば、NBR)が使用されてい
る。このため、クッション部材14が、ゴム製であるが
故に次のような問題があった。
(a).センタベアリング支持装置10の付近に配置され
た排気管の熱により、クッション部材14が熱劣化す
る。また、クッション部材14は常に外気に曝されてい
るため、空気中のオゾンにより劣化する。そして、これ
らの熱劣化およびオゾン劣化によりゴムが硬くなり、車
両の振動騒音を悪化させる。更に、場合によってはクッ
ション部材14に亀裂が入り、破壊する虞がある。
(b).飛び石等により、クッション部材14が損傷し易
い。
(c).プロペラシャフト1の回転中、2次偶力によるセ
ンタベアリング11の径方向にかかる荷重の変動がある
ため、クッション部材14の肉厚を厚くせねばならず、
重量が重い。殊に、上記(a)および(b)の問題を対策する
ためには、クッション部材14の肉厚を厚くする必要が
あり、更に重くなってしまう。
なお、クッション部材14の材料をゴムから樹脂に変更
することも考えられる。しかしながら、前記第6図に示
す従来形状でクッション部材14を樹脂製とすると、剛
性が高過ぎるため、このクッション部材14を介してプ
ロペラシャフト1の振動が車体に伝わり、車両の振動騒
音を悪化させてしまう。
従って、本考案の目的は、重量増加や車両の振動騒音を
悪化させることなく、上記したセンタベアリング支持装
置におけるクッション部材の耐熱性、耐オゾン劣化性お
よび耐衝撃性の向上を図ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、上述の問題点を解決するための手段と
して、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本考案は、上記した車両用プロペラシャフト
装置のセンタベアリング支持装置において、クッション
部材を熱可塑性樹脂から構成すると共に、径方向に湾曲
部を同心状に複数設け、湾曲部の軸方向の幅寸法を相違
させた事を特徴とする。
具体的には、第1図を例にとって説明すると、車両用プ
ロペラシャフトのセンタベアリング支持装置(10)は、軸
方向に分割されたプロペラシャフト(1)を回転自在に支
承するセンタベアリング(11)と、車体に固定されるハウ
ジング(12)と、これらセンタベアリング(11)とハウジン
グ(12)との間に配設される軸方向両側に突出する環状の
湾曲部(23)を有する形状のクッション部材(24)とを備え
ている。
更に、クッション部材(24)は、熱可塑性樹脂から構成さ
れると共に、径方向に湾曲部(23)を同心状に複数設け、
湾曲部(231,232)の軸方向の幅寸法(W1,W2)を相違させ
る。
〔作用〕
上述の手段によれば、車両用プロペラシャフトのセンタ
ベアリング支持装置(10)におけるクッション部材(24)を
耐熱性、耐オゾン劣化性および耐衝撃性に優れた熱可塑
性樹脂から構成したので、耐熱性および耐オゾン劣化性
が向上し、飛び石等による損傷が大幅に少なくなる。
また、従来のゴム製のクッション部材に比べ剛性が高い
ので、その分クッション部材(24)の肉厚を薄くでき、軽
量化を図ることができる。
しかも、クッション部材(24)の湾曲部(23)を同心状の複
数の湾曲部(231,232)として形成したので、車両用プロ
ペラシャフトのセンタベアリング支持装置(10)として必
要なセンタベアリング(11)の径方向の弾性が得られると
共に、ベアリングの径方向にかかる荷重が大きくなるに
応じて径方向の変形変化が少なくなり、衝撃的に過大な
荷重がプロペラシャフトに作用した場合でも車体に強い
振動を伝えることをなくすことができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、本考案の第1実施例に係る車両用プロペラシ
ャフトのセンタベアリング支持装置の要部縦断面図、第
2図はプロペラシャフト全体を示す外観図である。
なお、第1図および第2図において前記第5図および第
6図に対応する部分は、第5図および第6図と同一の符
号を用いてその詳細な説明を省略する。
第2図に示す如くセンタベアリング支持装置10は、フ
ロントプロペラシャフト2とリヤプロペラシャフト3と
に2分割されたプロペラシャフト1の中間部(この実施
例においては、フロントプロペラシャフト2の後端部)
に装着されている。
センタベアリング支持装置10は、第1図に示すよう
に、軸方向に分割されたプロペラシャフト1を回転自在
に支承するセンタベアリング11と、図示しない車体に
固定されるハウジング12と、これらセンタベアリング
11とハウジング12との間に配設される軸方向両側に
突出する環状の湾曲部23を有する形状のクッション部
材24とを備えている。
クッション部材24は、その内周にセンタベアリング1
1およびリテーナ15が嵌合される環状溝21が形成さ
れており、また外周縁部22には剛性を有する鋼製リン
グ16が嵌合される環状溝が形成されている。そして、
上下方向に2分割されたハウジング12を、その両端部
に形成した環状溝17をクッション部材24の外周縁部
22に合わせてかぶせ、図示しないボルト・ナットにて
締め付け、このハウジング12と鋼製リング16にてク
ッション部材24の外周縁部22を挟み込むことによっ
てクッション部材24を保持するようになっている。
さて、前記クッション部材24は、耐熱性、耐オゾン劣
化性および耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂、例えば、Hy
tel(デュポン社の登録商標:熱可塑性ポリエステルエ
ラストマー)から構成される。
更に、クッション部材24に用いた熱可塑性樹脂は、硬
度が約40〜75(ショアD)とゴムに比べ高いため、
湾曲部23の形状を工夫してセンタベアリング支持装置
10として必要な弾性を確保している。すなわち、湾曲
部23を同心状をなす第1湾曲部23と第2湾曲部2
との二つの湾曲部を有する形成とし、しかも、その
軸方向の幅寸法を内径側(中心側)の第2湾曲部23
の方が外径側の第1湾曲部23よりも大きい、すなわ
ち、W<Wの関係に設定している。なお、図におい
て、25は大振幅時にハウジング12の内周面と当接し
てプロペラシャフト1の大変位を制御をするためのスト
ッパ部であり、圧縮と共に曲げの反力を生じるような形
状として、非線形特性を持たせてある。
上記のように構成された車両用プロペラシャフトのセン
タベアリング支持装置においては、耐熱性および耐オゾ
ン劣化性が向上し、飛び石等によるクッション部材24
の損傷が大幅に少なくなる。それ故、センタベアリング
支持装置10の耐久性を著しく向上することができる。
更に、剛性が高いため、クッション部材24の肉厚を薄
くすることができ、軽量化が可能である。第1図に示す
形状の樹脂製クッション部材24を製作して計測したと
ころ、第5図に示す従来形状のゴム製クッション部材1
4に比べ、約1/2とすることができた。
また、クッション部材24に硬度が高い樹脂を用いては
いるが、湾曲部23を同心状の二つの湾曲部23およ
び23とし、しかもその幅寸法をW<Wの関係に
設定したので、センタベアリング支持装置10として必
要な弾性を確保することができる。それ故、センタベア
リング11の径方向にかかる荷重が大きくなるに応じて
径方向変形変化が少なくなり、衝撃的に過大な荷重がプ
ロペラシャフト1に作用した場合でも、車体に強い振動
を伝えることがない。
第3図は、本考案の第2実施例に係る車両用プロペラシ
ャフトのセンタベアリング支持装置を示す要部縦断面図
である。
なお、第3図において前記第1図に対応する部分は、第
1図と同一の符号により示されている。
この実施例は、クッション部材24の外周縁部22の肉
厚を厚くして剛性を高くすると共に、剛性リング16を
嵌合するための環状溝を省略した形状としたものであ
る。
この実施例によれば、クッション部材24の外周部22
をハウジング12に対して保持するための鋼製リング1
6を省略することができる。よって、部品点数の削減に
より重量低減やコスト低減、更には組付性の向上を図る
こともできる。
第4図は、本考案の第3実施例に係る車両用プロペラシ
ャフトのセンタベアリング支持装置を示す要部縦断面図
である。
なお、第4図において前記第1図に対応する部分は、第
1図と同一の符号により示されている。
この実施例は、熱可塑性樹脂からなるクッション部材2
4における湾曲部23を同心状をなす第1湾曲部2
、第2湾曲部23および第3湾曲部23の三つ
の湾曲部を有する形状として形成したものであり、更
に、これらの湾曲部23〜23の軸方向の幅寸法を
内径側程大きい、す1わち、W<W<Wの関係に
設定したものである。
この実施例によれば、センタベアリング11の径方向の
剛性を更に低下させることができる。
以上、本考案を特定の実施例について説明したが、本考
案は、上記実施例に限定されるものではなく、実用新案
登録請求の範囲に記載の範囲で種々の実施態様が包含さ
れてるものであり、例えば、特に横置式エンジンを搭載
した四輪駆動車(4WD車)に用いられる3分割式プロ
ペラシャフトにおいて、そのセンタプロペラシャフトの
両端を車体に支持する一対のセンタベアリング支持装置
にも適用可能である。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、上記したセンタベアリン
グ支持装置におけるクッション部材の耐久性の向上およ
び軽量化を図りつつ、衝撃的に過大な荷重がプロペラシ
ャフトに作用した場合でも車体への強い振動を低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る車両用プロペラシャ
フトのセンタベアリング支持装置の要部縦断面図、 第2図はプロペラシャフト全体を示す外観図、 第3図は本考案の第2実施例に係る車両用プロペラシャ
フトのセンタベアリング支持装置の要部縦断面図、 第4図は本考案の第3実施例に係る車両用プロペラシャ
フトのセンタベアリング支持装置の要部縦断面図、 第5図は従来のプロペラシャフト全体を示す外観図、 第6図は従来の車両用プロペラシャフトのセンタベアリ
ング支持装置の要部縦断面図である。 符号の説明 1………分割式プロペラシャフト 10………センタベアリング支持装置 11………センタベアリング 12………ハウジング 16………鋼製リング 21………環状溝 22………外周縁部 23………湾曲部 23……第1湾曲部 23……第2湾曲部 23……第3湾曲部 24………クッション部材 W………第1湾曲部の軸方向幅寸法 W………第2湾曲部の軸方向幅寸法 W………第3湾曲部の軸方向幅寸法

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に分割されたプロペラシャフトを回
    転自在に支承するセンタベアリングと車体に固定される
    ハウジングとの間に、軸方向両側に突出する環状の湾曲
    部を有する形状のクッション部材を配設してなる車両用
    プロペラシャフトのセンタベアリング支持装置におい
    て、 前記クッション部材を熱可塑性樹脂から構成すると共
    に、径方向に前記湾曲部を同心状に複数設け、該湾曲部
    の軸方向の幅寸法を相違させた事を特徴とする車両用プ
    ロペラシャフトのセンタベアリング支持装置。
JP1986026879U 1986-02-26 1986-02-26 車両用プロペラシヤフトのセンタベアリング支持装置 Expired - Lifetime JPH061856Y2 (ja)

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JPS62138622U JPS62138622U (ja) 1987-09-01
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JPS5429402U (ja) * 1977-07-30 1979-02-26

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JPS62138622U (ja) 1987-09-01

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