JPS61160631A - 駆動軸用ユニバーサルジヨイント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、２個のジヨイントフォークのフォーク腕を
、ローラーベアリングを介して連結するクロスリンクを
備える駆動軸用ユニバーサルジヨイントに関する。

〔従来の技術〕

この種のユニバーサルジヨイントは、例えば西ドイツ国
特許公告公報２６０７５１５号で公知である。

しかし、圧延工場等で使用される大型機械の駆動軸は、
その回転数が特に高くはないが、トルクが極めて大きく
、シかも激しく変動し、特に急激に変動する大きな曲げ
モーメントが加わったときの衝撃荷重と横振れが特徴的
である。

このような衝撃が加わると、ジョイントドフォークの他
、フランジ部分やローラーベアリングとして構成された
軸受機構が填め込まれたフォーク連結孔が弾性変形する
。その結果、連結孔が押し広げられて円形状がひずむ、
この孔の変形は、そのまま中の軸受機構にも伝えられる
ので、軸受カバーが破損したり、ラジアルベアリングや
アキシャルベアリングのローラーが、装置から弾き出さ
れたりすることがある。その結果、ローラーベアリング
の荷重負担能力が低下するばかりでなく。

負荷の分布が不均一となり、軸受の特定部分に過大な荷
重が集中した。という事例も報告されている。

特に、クロスリンクのジャーナル（軸頚）付は根のアキ
シャルベアリングが、クロスリンクの中心から見てラジ
アルベアリングより内側に配置され、かつジャーナル基
体の軸受面上に直接載置されていると、荷重が加わって
ジャーナルが湾曲したとき、ラジアルベアリングとアキ
シャルベアリングとの間のローラーの一部が脱落する事
故が発生する。このとき、アキシャルベアリング軌道環
は、ジャーナルの変形とは無関係なので、各ローラーの
負担を適正に維持するように自らを対処できない、その
ため、軸受が、予期した寿命よりはるかに早く破損する
。

〔発明の目的〕

この発明は、ユニバーサルジヨイントの軸受機構を、最
大荷重が加わってクロスリンクならびにジヨイントフォ
ークが変形しても、ローラーベアリング、特にアキシャ
ルベアリング機構の負担能力と寿命とを理論値通りに実
現するとともに、クロスリンクの構成を合理化して、組
み立てや保守を容易にすることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的は、特許請求の範囲第（１）項に記載の特徴に
よって達成される。すなわち、この発明では、ラジアル
ローラーベアリングの内輪が、これがストッパーとして
形成されたフランジに到達するまでクロスリンクのジャ
ーナル上にかぶさるように構成されている。

この内輪は、クロスリンクの中心から見て内置りに、も
う１個のフランジを備え、これが、アキシャルベアリン
グのローラー軌道環を形成する。

したがって、クロスリンク本体が、アキシャルベアリン
グの両側の軌道環の支持体としての役割をなさなくてす
む、という長所が得られる。

ジャーナルの付は根、すなわち２個のジャーナル間の移
行領域に最大限の変形が生じても、これが、相対位置関
係のずれ、またはアキシャルベアリング軌道環の傾きに
直接結びつくことがなくなる。

しかも、この発明に基づき構成すれば、ラジアルベアリ
ングの内輪と、アキシャルベアリングの軌道環とを、一
体部品として合体できる。また、このように構成された
。ラジアルベアリング内輪とアキシャルベアリング軌道
環とから成る軸受機構ケーシングは、ジャーナルの外周
で心出しされ、ジャーナル軸端で軸方向に固定される。

この軸受機構ケーシングの軸線は、荷重が加わると、ジ
ャーナル軸端またはラジアルベアリング領域で、ジャー
ナル湾曲カーブの接線を成す。そしてこの軸受機構ケー
シングおよびこの中に組み込まれたアキシャルベアリン
グ軌道環は、クロスリンク基体には直接触れていないの
で、クロスリンクが変形したときでも、内輪は、アキシ
ャルベアリング軌道環とともにジャーナル軸端での原状
をそのまま維持しつづける。

また、ラジアルベアリングの内、外輪の相対関係も所定
の状態を堅持するので、アキシャルベアリング両側の軌
道環の面平行度も原状を維持し、アキシャルベアリング
の片側が持ち上がることによって生じる事態が回避され
る。

アキシャルベアリング軌道環支持体として、軸受機構ケ
ーシングを構成すると、接線方向または横方向荷重によ
ってフォーク連結孔の軸線が傾いても、アキシャルベア
リングの各ローラーの荷重分布が一方に偏することがな
くなり、有利である。

このことは、軸受機構ケーシング、特にそのシリンダ一
部分と、アキシャルベアリング軌道環を形成するフラン
ジへの移行部分とを、たわみ弾性を持たせて構成するこ
とによって達成される。

ジャーナル付は根にアキシャルベアリング軌道環を直接
設けないように、構成することにより。

クロスリンクにおける危険個所、すなわち２個のジャー
ナル間の移行部を、ここに加わる荷重に応じてより合理
的に形成し、最大の動的、静的荷重に耐え得るようにす
ることが可能になる。また。

アキシャルベアリング軌道環支持面が除去されるので、
該移行部を大曲率半径で構成することができ、クロスリ
ンクの強度も向上される。

この発明に基づき、ラジアルベアリングとアキシャルベ
アリングとを一体的構造に組み合わせると、組み立て作
業が簡単になるので、有利である。

また、軸受機構ケーシングを完成部品あるいは交換用部
品として、事前に組み立てておくことも、可能である。

しかも、邪魔なアキシャルベアリング支持座がないため
、非分割の軸受填め込み孔を備えるジヨイントフォーク
の場でも、クロスリンクをこれに問題なく填め込み装着
できる。

軸受機構完成品全体が、特許請求の範囲第（２）項に記
載の特徴を備え、たシーリング機構を、ジヨイントフォ
ーク開口部の中に外側から填め込むことによって、封止
されるとともに、該シーリング機構が、特許請求の範囲
第（３）、第（４）、または第（５）項に記載の特徴に
基づき保護、保持される。

アキシャルベアリングの遊びは、特許請求の範囲第（７
）、第（８）、第（９）、第（１０）、第（１１）、ま
たは第（１２）項に記載の特徴に基づき、調整される。

特許請求の範囲第（１３）項に記載の特徴によれば。

アキシャルベアリング・ケージが、その外周を、特許請
求の範囲第（１２）項に記載の特徴に基づくシーリング
機構ケーシングの内面でガイドされるので、有利である
。

また、特許請求の範囲第（１４）項に記載の特徴に基づ
き、ジャーナル付は根と軸受機構ケーシングとの間を、
アキシャルベアリング軌道環を形成したフランジ付近で
シーリングすると、有利である。

それは１曲げモーメントまたは接線方向の応力が作用す
ると、軸受機構ケーシングとジャーナル付は根との間に
相対運動が発生し、汚染、特に腐食性ならびに研磨性媒
体が同時に作用した場合のフレッティング腐食が惹起さ
れるおそれがあるからである。

この発明のその他の実施態様では、特許請求の範囲第（
１５）、第（１６）、第（１７）　、第（１８）、また
は第（１９）項の特徴に基づき、クロスリンクの中心か
ら見て外寄りの第１フランジが、軸受機構ケーシングの
主体と一体構造ではなく、取り外し自在な構成部品とし
て形成され、これが軸受機構ケーシング端部のカバーと
成る。この取り外し自在な部品は、軸受機構ケーシング
のシリンダ一部分に固着される１個または多分割の板で
あればよい、また、軸受機構ケーシングそのもの、もし
くはフランジとして機能する取り外し自在な部品のいず
れかに、軸方向ローラー接触面を設けることも可能であ
る。

この発明の、さらに異なる実施態様によれば、荷重が加
わってもできるだけ変形しにくい軸受機構を、荷重負担
能力を低下させずに構成することが可能となる。すなわ
ち、ジャーナル表面の、少なくともクロースリンクの中
心から見て外寄りの部分だけでも、はめあい装着させる
ことである。このはめあいは、ジャーナル側から高圧媒
体を圧入することにより、軸受機構ケーシングを軸方向
に移行自在になるように弛緩させ、アキシャルベアリン
グの軸方向遊びが調整可能になるようにする。

この軸方向の移動は、特許請求の範囲第（７）、第（８
）、第（９）、第（１０）、第（１１）、または第（１
２）項に記載の特徴に基づき、実施すればよい。

〔実施例〕

つぎにこの発明を、実施例の図を参照して、さらに詳細
に説明する。

第１図は、ジャーナル（１）が、ローラーベアリング機
構を介して、ジヨイントフォーク連結孔に結合された公
知のクロスリング軸受機構に荷重が加わった状態を示す
ものである。

この軸受機構は、外輪（３）、殆どの場合シリンダーロ
ーラーであるローラ一本体（４）および内輪（５）を備
えるラジアルベアリングと、軌道環（８）。

ローラーケージ（６）およびラジアルベアリング外輪（
３）の一方の端面に位置したローラーパス（７）を備え
るアキシャルベアリングとで構成されている。

このアキシャルベアリングの軌道環（８）は、ジャーナ
ル（１）の付は根（２３）の、これに対応した心出し上
に載置されている。

ジヨイントフォーク連結孔（２）に強固に把持されたラ
ジアルベアリング機構は、音電が加わり、図中、矢印で
示した方向に曲げモーメントが作用しても、そのローラ
一部分（４）では曲げが全く発生しないことが知られて
いる。しかしその反面、ジャーナル（１）の付は根部分
（２３）が主として変形することを意味し、この部分が
最も強く湾曲される。その結果、アキシャルベアリング
が傾き、その内部に隙間が生じて、両側のローラーパス
面（７）（８）間の平行度が失なわれ、荷重分布が不均
一になるという有害な結果が招かれるばかりでなく。

ジャーナル付は根部分に、内輪（５）とアキシャルベア
リング軌道環用の心出し段付個所によって、　。

クロスリンク強度も減殺される。

第２図は、この発明に基づくクロスリンク軸受機構に荷
重が加わった状態を概念的に示すものでる。

ジャーナル（１）が、外輪（３）、ローラー（４）およ
び内輪（５）から成るラジアルベアリング機構を介して
ジヨイントフォーク連結孔（２）に結合されている。ま
た、アキシャルベアリング機構が、従来通り、そのロー
ラー（６）の一方の軌道環（７）を外輪（３）の端面上
に設けて構成されてはいるが、クロスリンクの中心から
見て内寄りの他方の軌道環が。

ラジアルベアリングの内輪（５）の一部を構成するフラ
ンジ（１１）として、形成されている。内輪（５）は、
さらにクロスリンクの中心から見て外寄りに。

ジャーナル軸線方向に延びたもう１個のフランジ（１０
）を備え、これが組み立て作業に際して、ジャーナル軸
端のストッパーとして機能するとともに。

クロスリンクに発生した軸方向推力を、内輪（５）、フ
ランジ（１０）を介してローラー（６）から外輪（３）
、安全機構（９）、さらにジヨイントフォークに伝達す
る役を成す。

しかし、フランジ（１１）は、ジャーナル付は根に全く
触れていないので、ここに発生した変形によって、アキ
シャルベアリングとラジアルベアリングとの相対位置関
係が影響されることはない。一方のジャーナルから他方
のジャーナルへの移行部に段付個所は不要なので、この
部分を、大曲率半径で理想的に形成することが可能とな
る。

第３図は、クロスリンク軸受機構構造の、この発明の実
施態様を示すものである。

ジャーナル（１）とジヨイントフォーク連結孔（２）と
の間に、外輪（３）、ローラー（４）および内輪（５）
から成るラジアルベアリング機構が配置されている。内
輪（５）は、２個のフランジ、すなわちクロスリンクの
中心から見て外側の終端にジャーナル軸線に向かう第１
フランジ（１０）、またクロスリンクの中心から見て内
側の端にジャーナル軸線から遠ざかる方向に形成された
第２フランジ（１１）を備えている。第２フランジ（１
１）は、ジャーナル軸線に直交する面（１２）を備え、
これが、アキシャルベアリングのローラー（６）の、ク
ロスリンクの中心から見て内側の軌道環となる。ローラ
ー（６）は。

クロスリンクの中心から見てその外側を、外輪（３）の
端面に設けられた軌道面（７）によって、支持される。

内輪（５）のフランジ（１０）は、内輪組み立て時にス
トッパーとして機能するばかりでなく、運転中発生した
軸推力をジャーナル軸端から受は止め、これを内輪全体
に伝達する。これは、ここからさらに、フランジ（１１
）、ローラー（６）、外輪（３）を経て軸方向安全機構
（９）に伝達される。ここに示した実施例では、この安
全機構を、例えば弾発性のばねを用いて構成することが
できる。

ラジアルベアリングのローラー（４）をガイドするため
、その一方の接触面（１７）を外輪（３）に、また他方
の接触面（１８）を軸受カバー（１９）に、それぞれジ
ャーナル軸に直交する面として形成することができる。

軸受カバー（１９）は、例えばねじ（２０）を用いて外
輪（３）に固着されるが、その際、軸受カバー（１９）
の溝と、外輪（３）との間に安全機構（９）を押し込め
、装着する。

軸受機構内部が、シリンダー状のケーシング（１５）で
構成され、外輪（３）の心出し部（１６）でこれに固定
されたシーリング機構（１４）によってシーリングされ
ている。このケーシング（１５）は、その内側のエツジ
に公知の様式のシーリングエレメントを備え、これが、
内輪（５）の、クロスリンクの中心から見てフランジ（
１０）より内側の外周部分に密接している。この場合、
このケーシング（１５）の外径を、外輪（３）の外径と
同等、またはそれより小とすることができるので、軸受
機構全体、すなわち外輪（３）、ローラー（４）、内輪
（５）およびローラー（６）を、別途組み立てた後、シ
ーリング機構（１４）で纏め上げることが可能となり、
有利である。

この場合、保持リング（２１）を、内輪（５）の、クロ
スリンクの中心から見てローラー接触面より外側の部分
に追加装着すると、軸受機構全体を１個の完成部品とし
てまとめることが可能となり、クロスリンク全体の組み
立てに際し、クロスリンクをジヨイントフォークの連結
孔の中に差し込んだ後で、この完成部品をジャーナルの
上にかぶせればよいので、有利である。

アキシャルベアリングのローラー（６）をローラーケー
ジ（１３）で包括把持し、該ケージを、ケーシング（１
５）の内面、もしくは内輪（５）の適当した面でガイド
するのが優れた方法である。

アキシャルベアリングの軸方向の遊び、すなわち、面（
７）と（１２）との間の遊びを調整するため、ここに示
した実施例では、フランジ（１０）とジャーナル軸端と
の間に、精密仕上げの板（２２）が挿入されている。こ
の方法によれば、上記の目的以外に、ユニバーサルジヨ
イント組み立てに際し、クロスリンクの心出しを正確に
実施できるばかりでなく、重量のアンバランスが生じた
とき、これを補償することも可能となる。

この発明によれば、２個のジャーナルにまたがる移行部
で、ジャーナルの付は根（２３）が内輪（５）に接触せ
ず、しかも、この部分に発生し変形に対する逃げ空間（
２４）も形成される。しかしこのため。

この隙間（２４）に異物や湿気が侵入するおそれが生じ
るので、内輪構成体にシーリング（２５）を差し込んだ
シーリング機構が設けられている。

第４図に、この発明の他の実施態様を示す、この場合、
ジヨイントフォーク（２）の中での外輪（３）の軸方向
安全機構として、複合断面形状のリング（３０）が用い
られている点が、単純断面形状のリングを用いた第３図
の実施例と相違する。このリング（３０）は、その外周
が、ジヨイントフォークの通常の溝の中に包持され、ま
たその内側エツジが、フック部分（３１）を介して外輪
（３）に拘持されている。外輪がローラー（４）との接
触面（３２）を備えている。また軸受カバー（３３）が
、例えばボルト（３５）で固定されたとき、心出し部分
（３４）を介して安全リング（３０）の各部分がそれぞ
れ正規の組み立て位置に保持されるよう゛、構成されて
いる。軸受カバー（３３）と安全リング（３０）とで１
組の部品ユニットが構成され、大きな軸推力に対しても
十分な安全性を発揮するとともに、組み立ても簡単にな
るという長所が得られる。

つぎに、アキシャルベアリングの遊びを調整するための
異なる実施例を説明する。これは組み立てに際して、ば
ね、主として皿ばね（３６）を、内輪（５）のフランジ
（１０）と、ジャーナル軸端との間に挿入する方法であ
る。所定のばね力によって、アキシャルベアリングの遊
び自由度と、変形したときのたわみ度とを、同時に調整
するよう機能するものである。

第５図は、アキシャルベアリングの遊び調整機構の構成
実施例の一つを示すもので、ここでは。

第１フランジ（１０）が、ジャーナル軸線に向かって延
びるとともに、ボルト（４０）を把持し、このボルトの
先端がジャーナル軸端を押しているので、軸受カバーを
装着する前に、アキシャルベアリングの遊びを外部から
、随時、簡単に調整可能である。

第６図は、上記と同様な他の調整機構を示すものである
。ここでは、１本のボルトの代わりに。

周辺に分散配置された複数のボルト（４１）で、アキシ
ャルベアリングの遊びをｌｉ整する。

アキシャルベアリングの遊びを抑制する他の実施例を、
第７図に示す。

ここでは、内輪の第１フランジ（１０）が拡張されて閉
じた底部（５１）を形成し、フランジ（１０）を備える
内輪（５）とともにシリンダー（５０）を構成している
ので、ジャーナル（１）がピストンのように機能する。

すなわち、ジャーナル軸端と底部（５１）との中間に空
間が形成され、ここに１例えばジャーナル中心孔を経由
して圧力媒体、すなわち液圧用液体もしくは圧縮空気を
封入すると、軌道面（１２）と（７）のローラー（６）
を伴ったたわみ特性が、自由度に対応している。

第８図に示す実施例は、内輪（５）のクロスリンクの中
心から見て外寄りの第１フランジを、取り外し自在な単
独部品（６０）として形成し、これを内輪（５）に結合
するよう、構成したものである。これを、周縁部に分散
配置したボルト（６１）で締めつけて結合する。このフ
ランジの外径を、ローラー軌道類直径より大とするとこ
とにより、ローラーベアリングのローラー（４）の軸方
向接触面（６２）が形成される。他の側のローラー接触
面（６３）は、図中、ローラー軌道面の下側に配置する
ことができる。この図を含め、第９図ないし第１１図で
は、軸受機構のその他の部分の詳細を省略しである。

これらの構造様式のさらに異なる実施態様を、第９図に
示す。

ここでは、取り外し自在な部品が、２分割リング（６４
）として形成され、これが、かぎ爪状の結合部（６５）
を介して内輪（５）に、またジャーナル（１）の軸端に
も固定されている。この実施例においても、ラジアルベ
アリングのローラー（４）に対する軸方向接触面（６６
）が設けられている。そして薄板（６７）をローラー（
４）と接触面（６６）との間に挿入し、ローラー（４）
に対して切れ目がない接触面が形成されている。

第１０図の右半分に、ジャーナル軸に向かって開口する
環状溝（７１）の中に、複合断面形状のリング（７０）
を抱持させ、これを第９図に相当する方法でジャーナル
軸端に固着させた実施例を示す、また。

同図左半分に示すように、ボルトの代わりに内輪（５）
と板（７２）との間に刻んだねじ出で、これを固着する
ことを可能である。この場合、板（７２）を一体的に構
成すると、アキシャルベアリング機構（６）（７）（１
１）の遊びを直接調整できるようになる。

内輪（５）に、ローラー軸方向接触面（７４）が設けら
れでいる。ここでも、遊びの調整は、第３ないし第６図
に示されたような、取り外し自在なフランジを用いたい
ずれかの方法により、実施される。

ただし、ここでは、特許請求の範囲第（１９）項に記載
の下位概念は適用されない。

内輪（５）をジャーナル（１）に固着する他の実施例を
第１１図に示す。

ここでは、内輪（５）を、ジャーナル（１）にはめあい
方式で固着するため、はめあいに関与する、面同士が、
溝（７７）を経由して圧入される高圧媒体、原細として
オイルによってプレスされるよう構成されている。した
がって、強固にはめあい結合された内輪を、この方法で
弛緩させることが可能で。

これを、つば付板（７５）を用いて軸方向にずらすこと
により、アキシャルベアリング機構（６）　（７）　（
１１）の遊びや初期圧力を調整することが可能である。

つば付板（７５）は、ここに示したように、かぎ爪状の
バヨネット・ロック方式か、あるいはねじを用いて内輪
に固着すればよい。

軸方向の遊びの調整は、ジャーナル（１）の端面に対向
したボルト（７６）を介して実施可能である。

ボルト（７６）を備えたつば付板（７５）は、無駄な重
量を軽減するため、組み立て終了後、取り外し可能とな
るよう構成するとよい、内輪（５）をジャーナル（１）
に結合するのに、はめあい方式に代わり、接着方式を用
いてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のクロスリンク軸受機構を示す縦断面図
、 第２図は、この発明の実施例を概念的に示す縦断面図。 第３図は、この発明の実施例の詳細縦断面図。 第４図は、この発明の他の実施例の縦断面図。 第５図ないし第７図は、この発明のアキシャルベアリン
グ遊び調整機構に関するそれぞれ異なる実施例の要部縦
断面図。 第８図ないし第１１図は、この発明の取り外し自在なフ
ランジを備える軸受機構ケーシングのそれぞれ異なる実
施例の要部断面図である。 （１）ジャーナル　　　　　　　（２）ジｊインドフォ
ーク腕（３）外輪 （４）ラジアルベアリングのローラー （５）内輪 （６）アキシャルベアリングのローラー（７）ローラー
パス　　　　　　（８）軌道環（９）安全機構　　　　
　　　　（１０）　Ｑｌ）フランジ（１２）ローラー軌
道環　　　　　（１３）ローラーケージ（１４）シーリ
ング機構　　　　（１５）ケーシング（１６）心出し部
　　　　　　　（１７）　Ｑ８）接触面（１９）軸受カ
バー　　　　　　　（２０）ねじ（２１）保持リング　
　　　　　（２２）板（２３）つけ根　　　　　　　　
（２４）逃げ空間（２５）シールリング　　　　　（３
１）リング（３１）フック部分　　　　　　（３２）接
触面（３３）軸受カバー　　　　　　　（３４）心出し
部分（３５）ボルト　　　　　　　　（３６）皿ばね（
４０）　（４１）ボルト　　　　　　（５０）シリンダ
ー（５１）底部　　　　　　　　　（６０）部品（６１
）ボルト　　　　　　　　（６２）接触面（６３）ロー
ラー接触面　　　　（６４）リング（６５）結合部　　
　　　　　　（６６）接触面（６７）薄板　　　　　　
　　　（７０）リング（７１）環状溝　　　　　　　　
（７２）板（７４）接触面　　　　　　　　（７５）つ
ば付板（７６）ボルト　　　　　　　　（７７）溝Ｆｉ
ｇ、４ Ｆｉｇ、　Ｓ　　　　　　　Ｆｉｇ、　６　　　　　　
Ｆｉｇ、　７Ｆｉｇ、Ｆ３ Ｆｉｇ、１０ Ｆｉｇ、９ Ｆｉｇ、１１

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. （１）クロスリンクを備え、そのジャーナルが、内輪を
   備えたラジアルベアリング、ジョイントフォークの連結
   孔中で軸方向運動が抑制された外輪、ならびにクロスリ
   ンクのジャーナル上でクロスリンクの中心から見てラジ
   アルベアリングより内寄りに配置されたアキシャルベア
   リングで構成され、かつラジアルベアリングの外輪にア
   キシャルベアリング用ローラー軌道環が設けられた軸受
   機構をそれぞれ介して、２個のジョイントフォークのフ
   ォーク腕を連結したユニバーサルジョイントにおいて、 ラジアルベアリング（４）のローラー用内輪（５）が、
   その両端にそれぞれ１個のフランジを備え、そのうち、
   クロスリンクの中心から見て外寄りに配置された第１フ
   ランジが、ジャーナル（１）軸方向を指向するとともに
   、ジャーナル（１）の軸端部分の軸方向ストッパとして
   形成され、また、クロスリンクの中心から見て内寄りに
   配置された第２フランジ（１１）が、ジャーナル軸から
   遠ざかる方向に突出するとともに、アキシャルベアリン
   グのローラー（６）用の、クロスリンクの中心から見て
   内寄りのローラー軌道環（１２）として形成されている
   ことを特徴とする駆動軸用ユニバーサルジョイント。
2. （２）ローラーベアリングがシーリング機構を備え、該
   機構の外径がフォーク腕の連結孔の直径より小であり、
   かつそれが、ラジアルベアリングの外輪（３）に固着さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に
   記載の駆動軸用ユニバーサルジョイント。
3. （３）ラジアルベアリングの外輪（３）が、クロスリン
   クの中心から見て外寄りの部分で、安全リング（９）を
   介し、ずれに対して保護されていること、および軸受機
   構にカバー（１９）が設けられ、これが間接的にせよ外
   輪（３）に固着され、かつ安全リング（９）を外側から
   抱持していることを特徴とする特許請求の範囲第（１）
   項または第（２）項に記載の駆動軸用ユニバーサルジョ
   イント。
4. （４）軸受機構のカバー（１９）が、ラジアルベアリン
   グのローラー（４）に対し、軸受機構内面向きの接触面
   （１８）を備えることを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項ないし第（３）項のいずれかに記載の駆動軸用ユ
   ニバーサルジョイント。
5. （５）安全リング（３０）が、複合断面形状で、しかも
   ラジアルベアリングのローラー（４）に対する接触面（
   １８）を備えることを特徴とする特許請求の範囲第（１
   ）項ないし第（３）項のいずれかに記載の駆動軸用ユニ
   バーサルジョイント。
6. （６）ラジアルベアリングの内輪（５）が、クロスリン
   クの中心から見てローラー軌道より外寄りに配置された
   ローラー軸方向接触面（２１）を備え、これが、保持リ
   ングとして形成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第（１）項ないし第（５）項のいずれかに記載の駆
   動軸用ユニバーサルジョイント。
7. （７）ジャーナル（１）と、ラジアルベアリング内輪（
   ５）の、クロスリンクの中心から見て外寄りの第１フラ
   ンジ（１０）との中間に、アキシャルベアリング機構（
   ６）（７）（１１）の遊び調整用機構が設けられている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項ないし第（
   ６）項のいずれかに記載の駆動軸用ユニバーサルジョイ
   ント。
8. （８）アキシャルベアリング機構（６）（７）（１１）
   の遊び調整用として、予め所定厚さに設定された板（２
   ２）が、ジャーナル軸端と、フランジ（１０）との間に
   挿入されていることを特徴とする特許請求の範囲第（７
   ）項に記載の駆動軸用ユニバーサルジョイント。
9. （９）アキシャルベアリング機構（６）（７）（１１）
   の遊び調整を目的とし、フランジ（１０）のねじ（４０
   ）を介して、内輪（５）が移動自在となっていることを
   特徴とする特許請求の範囲第（７）項に記載の駆動軸用
   ユニバーサルジョイント。
10. （１０）アキシャルベアリング機構（６）（７）（１１
    ）の遊び調整を目的とし、内輪（５）のフランジ（１０
    ）に複数のねじ（４１）が設けられていることを特徴と
    する特許請求の範囲第（７）項に記載の駆動軸用ユニバ
    ーサルジョイント。
11. （１１）アキシャルベアリング機構（６）（７）（１１
    ）の遊び自由度を得ることを目的とし、ジャーナル軸端
    と、クロスリンクの中心から見て外寄りの第１フランジ
    （１０）とに、ばね（３６）を介して軸方向に初期圧力
    が加えられていることを特徴とする特許請求の範囲第（
    １）項ないし（７）項のいずれかに記載の駆動軸用ユニ
    バーサルジョイント。
12. （１２）内輪（５）が、閉じた底部を備えたケーシング
    （５０）として形成され、該ケーシングがジャーナル（
    １）上を気密に移動自在であること、およびアキシャル
    ベアリング機構（６）（７）（１１）の遊び自由度を得
    ることを目的とし、ジャーナル軸端とケーシング底部（
    ５１）との間に形成された空間に超過圧力が加えられる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項ないし第（
    ７）項のいずれかに記載の駆動軸用ユニバーサルジョイ
    ント。
13. （１３）アキシャルベアリングのケージ（１３）が、そ
    の内周、外周のいずれかでガイドされていることを特徴
    とする特許請求の範囲第（１）項ないし第（１２）項の
    いずれかに記載の駆動軸用ユニバーサルジョイント。
14. （１４）クロスリンクの中心から見て内寄りに位置し、
    ジャーナル軸線から遠ざかる方向に突出し、かつアキシ
    ャルベアリングのクロスリンクの中心から見て内寄りの
    ローラー軌道環（１２）を形成する第２フランジ（１１
    ）に、ジャーナル（１）つけ根（２３）に対するシーリ
    ング（２５）が設けられていることを特徴とする特許請
    求の範囲第（１）項ないし第（１３）項のいずれかに記
    載の駆動軸用ユニバーサルジョイント。
15. （１５）内輪（５）の、クロスリンクの中心から見て外
    寄りに位置する第１フランジ（１０）が、取り外し自在
    な部品（６０）（６４）（７０）（７２）（７５）で構
    成されていることを特徴とする特許請求の範囲第（１）
    項ないし第（１４）項のいずれかに記載の駆動軸用ユニ
    バーサルジョイント。
16. （１６）取り外し自在な部品で構成された第１フランジ
    （１０）が、複合断面形状に形成されるとともに、内輪
    （５）に恒常的形態に結合自在に構成されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第（１５）に記載の駆動軸用
    ユニバーサルジョイント。
17. （１７）取り外し自在な板（７０）が、ローラー（４）
    に対する軸方向接触面として形成されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第（１５）項または第（１６）項
    に記載の駆動軸用ユニバーサルジョイント。
18. （１８）取り外し自在な複合断面形状の板（６４）と、
    クロスリンクの中心から見て最外側のローラー（４）と
    の間に、ローラー（４）の軸方向接触面として、薄板（
    ６０）が挿入されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第（１５）項ないし第（１７）項のいずれかに記載の
    駆動軸用ユニバーサルジョイント。
19. （１９）内輪（５）が、ジャーナル（１）の、クロスリ
    ンクの中心から見て外寄り部分の上に、はめあい方式で
    固着されていること、およびアキシャルベアリング機構
    （６）（７）（１１）の軸方向遊び調整を目的とし、内
    輪（５）が、溝（７７）を経由して注入された高圧媒体
    によってはめあいから解放され、かつねじ山付スピンド
    ル（７６）を備える取り外し自在なつば付板を介して、
    軸方向に移動自在となっていることを特徴とする特許請
    求の範囲第（１５）項に記載の駆動軸用ユニバーサルジ
    ョイント。