JPH0744774B2 - ガス絶縁母線 - Google Patents

ガス絶縁母線

Info

Publication number
JPH0744774B2
JPH0744774B2 JP62322013A JP32201387A JPH0744774B2 JP H0744774 B2 JPH0744774 B2 JP H0744774B2 JP 62322013 A JP62322013 A JP 62322013A JP 32201387 A JP32201387 A JP 32201387A JP H0744774 B2 JPH0744774 B2 JP H0744774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange portion
insulating spacer
metal
gas
metal container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62322013A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01164215A (ja
Inventor
洋之 羽馬
修 岩淵
桂三 高塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP62322013A priority Critical patent/JPH0744774B2/ja
Publication of JPH01164215A publication Critical patent/JPH01164215A/ja
Publication of JPH0744774B2 publication Critical patent/JPH0744774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ガス絶縁開閉装置などにおける、金属容器
内に通された導体を、絶縁スペーサで支持したガス絶縁
母線に関し、特に絶縁スペーサのフラツシオーバ特性を
向上する改良にかかわる。
〔従来の技術〕
第4図は例えば特公昭60−28216号公報に示された、従
来のガス絶縁母線を示す縦断面図である。図において、
1は管路をなす金属容器で、両端部に結合のためのフラ
ンジ部2が設けられている。3は絶縁支持される高電圧
の導体、4は円錐形をなし、中央部に中継導体5を固着
した絶縁スペーサで、外周部にフランジ部4aが形成され
ている。6及び7は絶縁スペーサ4のフランジ部4aと両
側に重ねられた上記両フランジ部2を締付け結合する取
付けボルト及びナツト、8は導体3と中継導体5とを接
続する接触子、9は接触子8部を囲いこの部分の電界を
緩和するシールドである。各金属容器1内にはSF6など
の絶縁ガス10を封入している。
上記絶縁スペーサ4と両側の金属容器1の結合部を、第
5図に拡大図で示す。絶縁スペーサ4のフランジ部4aの
両面にはOリング溝4bが設けられていて、Oリング11が
はめられ絶縁ガス10を密封している。
絶縁ガス10,絶縁スペーサフランジ部4a及び金属容器フ
ランジ部2により三重接触部(トリプルジヤンクシヨ
ン)12が形成されている。
一般に、円錐形又は円板形の絶縁スペーサ4は、高電圧
の導体3を支持するとともに、各金属容器1内の絶縁ガ
ス10を分離,区分する目的で使用されており、両側の金
属容器1にボルト6により結合支持されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような従来のガス絶縁母線では、三重接触部12に
局部的な電界集中が起こり、絶縁スペーサ4のフラツシ
オーバ特性を低下させるという問題点があつた。
一般に三重接触部12は、これを形成する部材の誘電率が
高い程、局部的な電界集中を生じやすい。例えば、三重
接触部12を形成する金属容器フランジ部2は、通常誘電
率が無限大の金属地肌であるため、これが電界集中の一
因となつている。
この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、三重接触部における局部的な電界集中を緩和
し、絶縁スペーサのフラツシオーバ特性を向上したガス
絶縁母線を得ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明にかかるガス絶縁母線は、絶縁スペーサのフラ
ンジ部に当接される金属部材(金属容器のフランジ部ま
たは金属リング)の接合部の全面及び金属部材の内周面
に低誘電率の誘電体被覆を施したものである。
〔作用〕
この発明においては、絶縁スペーサフランジ部に重ねら
れた金属部材の接合部の全面及び三重接触部から金属部
材の内周面に施された低誘電率の誘電体被覆により、三
重接触部における局部的電界集中が緩和され、絶縁スペ
ーサのフラシオーバ特性が向上される。
〔実施例〕
第1図はこの発明によるガス絶縁母線の一実施例を示す
絶縁スペーサと両側の金属容器との結合部の縦断面図で
ある。
絶縁スペーサ4のフランジ部4aの両側に金属容器1のフ
ランジ部2が取付けボルト6及びナツト7により結合さ
れている。金属部材をなすフランジ部2には、フランジ
部4aとの接合部の全面及び三重接触部12から金属部材を
なすフランジ部2の内周面に、低誘電率材からなる誘電
体被覆20が施されている。
なお、この発明の一実施例のガス絶縁母線の構成は、上
記誘電体被覆20を施した外は上記従来装置のものと同様
であり、説明は略する。
上記一実施例の装置では、金属容器1のフランジ部2に
は、絶縁スペーサ4のフランジ部4aに当接する面及び三
重接触部12から金属部材をなすフランジ部2の内周面に
低誘電率の誘電体被覆20が施してあり、この部分の局部
電界集中が緩和され、絶縁スペーサ4のフラツシオーバ
特性が向上する。
金属容器のフランジ部に誘電体被覆を施していない従来
の場合と、誘電体被覆を施したこの発明の場合との、本
発明者らの行つたフラツシオーバ実験結果を、第3図に
示す。
この実験では、厚さ21mmの円板形モデル絶縁スペーサを
用い、金属容器は内径104mmのタンクからなり、高電圧
の導体は直径38mmである。金属容器のフランジ部には、
絶縁スペーサに当接する接合部の全面及び三重接触部12
から金属部材をなすフランジ部2の内周面に、誘電体被
覆を施した場合と、施していない場合との実験を行つて
いる。
誘電体被覆の材質には、テフロン(比誘電率=2.1)及
びアルマイト(比誘電率=8.6)を用いている。
第3図から明らかなように、金属容器フランジ部に誘電
体被覆を施した方が、被覆なしの場合に比べ、絶縁スペ
ーサのフラツシオーバ電圧は高いことを示している。さ
らに、誘電体被覆の材料の誘電率が低い程フラツシオー
バ電圧が高くなつている。
以上のことから、金属容器フランジ部2の絶縁スペーサ
4に当接する接合面の全面及び三重接触部12から金属部
材をなすフランジ部2の内周面に低誘電率材の誘電体被
覆20を施せば、局部的電界集中が緩和され、絶縁スペー
サのフラツシオーバ特性が向上することが、明らかにな
つた。
第2図はこの発明の他の実施例を示す絶縁スペーサと両
側の金属容器との結合部の縦断面図である。絶縁スペー
サ4のフランジ部4aの両側に金属部材をなす金属リング
21を重ね、さらにその外端面に金属容器1のフランジ部
2を重ね、取付けボルト6とナツト7により結合してい
る。金属リング21にはフランジ部4aに当接する接合部の
全面及び三重接触部12から金属リング21の内周面に、低
誘電率の誘電体被覆20を施していて、三重接触部12の電
界緩和を図つている。なお、この構造では金属リング21
の金属容器フランジ部2に当接する面には、金属リング
21を接地電位とするため誘電体被覆は施していない。
金属リング21にはOリング溝21aが設けられ、Oリング1
1をはめ、絶縁ガス10を密封している。
このような金属リング21を用いれば、誘電体被覆20を施
す作業が容易になる。
なお、上記実施例では、導体3が相分離形の絶縁スペー
サ4の場合を示したが、三相一括形の絶縁スペーサの場
合にも適用され、上記実施例と同様な効果があげられ
る。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、絶縁スペーサのフラ
ンジ部に重ねられ当接する金属部材の接合面の全面及び
三重接触から金属部材の内周面に、低誘電率材の誘電体
被覆を施したので、三重接触部の局部的電界集中が緩和
され、絶縁スペーサのフラツシオーバ特性が向上され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるガス絶縁母線の一実施例を示す
絶縁スペーサと両側の金属容器との結合部の縦断面図、
第2図はこの発明の他の実施例を示す第1図に相当する
縦断面図、第3図は第1図に相当するモデル絶縁スペー
サに金属容器を結合し金属容器フランジの絶縁スペーサ
に当接する面に誘電体被覆を施した場合と、施さない従
来の場合とのフラツシオーバ試験結果を示す比較曲線
図、第4図は従来のガス絶縁母線を示す縦断面図、第5
図は第4図の絶縁スペーサと両側の金属容器の結合部を
示す縦断面図である。 1…金属容器、2…フランジ部、3…導体、4…絶縁ス
ペーサ、4a…フランジ部、5…中継導体、10…絶縁ガ
ス、12…三重接触部、20…誘電体被覆、21…金属リン
グ。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ガスが封入され端部にフランジ部を有
    する金属容器、この金属容器の対向するフランジ部間に
    外周フランジ部が挿入されてボルトで固定され、かつ中
    心部で導体を絶縁支持する絶縁スペーサを備えたガス絶
    縁母線において、上記絶縁スペーサのフランジ部に当接
    する金属容器のフランジ部全面及び上記両フランジ部に
    より形成される三重接触部から上記金属容器のフランジ
    部内周面に低誘電率の誘電体被覆を施したことを特徴と
    するガス絶縁母線。
  2. 【請求項2】絶縁スペーサのフランジ部と金属容器のフ
    ランジ部間に金属リングを重ね、上記絶縁スペーサのフ
    ランジ部に当接する上記金属リングの全面及び金属リン
    グの内周面に低誘電率の誘電体被覆を施したことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のガス絶縁母線。
JP62322013A 1987-12-18 1987-12-18 ガス絶縁母線 Expired - Lifetime JPH0744774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62322013A JPH0744774B2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 ガス絶縁母線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62322013A JPH0744774B2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 ガス絶縁母線

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01164215A JPH01164215A (ja) 1989-06-28
JPH0744774B2 true JPH0744774B2 (ja) 1995-05-15

Family

ID=18138947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62322013A Expired - Lifetime JPH0744774B2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 ガス絶縁母線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0744774B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62207111A (ja) * 1986-03-05 1987-09-11 株式会社東芝 絶縁スペ−サ
JPS6311016A (ja) * 1986-06-30 1988-01-18 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01164215A (ja) 1989-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6311016A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH0744774B2 (ja) ガス絶縁母線
US3934071A (en) Air entrance bushing for gas-insulated bus
JP3585517B2 (ja) ガス絶縁ブッシング
JP2726537B2 (ja) ガス絶縁スペーサ
JPS6015376Y2 (ja) ガス絶縁電気機器の絶縁体取付構造
JP2600985B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JPS631552Y2 (ja)
JPH0537611Y2 (ja)
JP2000032618A (ja) 受配電設備
JPS6013220Y2 (ja) 多相一括形電気機器
JPS626822Y2 (ja)
JPS6034325B2 (ja) 通電導体支持装置
JPH0210725Y2 (ja)
JPH0130831Y2 (ja)
JPH0561854B2 (ja)
JPH0644247Y2 (ja) 電気機器
JPH0130803Y2 (ja)
JPS621699Y2 (ja)
JPH0641301Y2 (ja) 電気機器
JPS6213378Y2 (ja)
JPH0122331Y2 (ja)
JPS5952615B2 (ja) 3相一括形母線
JPS6240008A (ja) 絶縁スペ−サ
JPH05260618A (ja) ガス絶縁装置