JPH0210725Y2 - - Google Patents

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JPH0210725Y2
JPH0210725Y2 JP1995883U JP1995883U JPH0210725Y2 JP H0210725 Y2 JPH0210725 Y2 JP H0210725Y2 JP 1995883 U JP1995883 U JP 1995883U JP 1995883 U JP1995883 U JP 1995883U JP H0210725 Y2 JPH0210725 Y2 JP H0210725Y2
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insulating
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案の各種電気機器を容器内に収納し、かつ
この容器内にSF6ガス(六フツ化イオウガス)と
空気とを混合して生成される絶縁ガスを封入した
ガスキユービクルに関する。
〔考案の技術的背景〕
最近、コンパクト化の要請により空気を絶縁媒
体とした気中絶縁方式に替つて、SF6絶縁媒体と
したガス絶縁開閉装置(ガスキユービクル)が用
いられるようになつてきた。
第1図はこのガスキユービクルの概略構成を示
すもので、ほぼ直方体状の金属容器1内は仕切板
2,3,4により4室にガス区分され、このガス
区分された室A,B,C1,C2内には、それぞ
れSF6ガスが封入され、かつ各室A,B,C1,
C2には以下に述べるように機器が収納されてい
る。
室A内には引出可能な縦形しや断器5が収納さ
れ、この主回路導体部6,16は仕切板2の貫通
部に設けられている絶縁スペーサ7,21を貫通
して室B,C1に延びている。室B内には水平形
断路器8、貫通形変流器9、変成器10、接地装
置11、ケーブルヘツド12が収納固定され、断
路器8の一方端子はしや断器5の主回路導体部6
と遊離可能で、断路器8の他方端子変成器10、
ケーブルヘツド12間は接続導体13で電気的に
接続されている。
室C1内には水平形断路器14、負荷接続母線
15が収納され、しや断器5の主回路導体部16
と断路器14の一方端子は接離可能で、断路器1
4の他方端子は負荷接続母線15に電気的に接続
されている。
室C2内には水平形断路器17、負荷接続母線
18が収納され、断路器17の一方端子としや断
器5の主回路導体部16とが仕切板4に設けられ
ている絶縁スペーサ19に支持された接続導体2
0で電気的に接続され、断路器17の他方端子と
負荷接続母線18とが電気的に接続されている。
この各室A,B,C1,C2には前述の各機器が
収納されるが、各室A,B,C1,C2にはいず
れも3相分が互に間隔を存して、収納固定され
る。
そして、各室A,B,C1,C2内には例えば
以下のようにして混合ガスが封入される。すなわ
ち、SF6ガスと空気との比重差を利用した方法が
用いられる。SF6ガスの比重は5.10であることか
ら、SF6ガスを金属容器1の底部よりその内部に
徐々に封入し、金属容器1の上部に設けられる図
示しないバルブを開放しておき、このバルブより
空気を押し出し、空気がほとんどなくなつた時点
で前述のバルブを閉路し、例えば0.12MPaの低圧
力値に設定する方法である。この方法では金属容
器1内のSF6ガスの純度は100%とならず、空気
と混合された混合ガスとなり、SF6ガス濃度はほ
ぼ90%となる。なお、図では断路器8,17,1
9はいずれも固定接触子のみを有するものを示し
ているが実際には図示しない操作機構によつて水
平駆動される可動接触子が設けられている。
〔背景技術の問題点〕
一般にSF6ガスは強い電気的負性を示すため、
その絶縁破壊特性は、空気などの気体とは異な
り、絶縁破壊は最大電界に強く依存し、不平等電
界のギヤツプの破壊電圧は著しく低下する。この
ため、金属容器1内の各機器の主回路導体(つま
りしや断器5の主回路導体部6,16、断路器
8,14,17の端子、接続導体13,20、負
荷接続母線15,18などの総称)、これらの端
部および接続部は、角部をなくすように曲率半径
を大きくしていわゆる丸味をつけて最大電界強度
を小さくする構造とするのが一般的である。
しかしながら、曲率半径を大きくする構造には
限度があつて、前述の隣接相の主回路導体間の絶
縁距離を大きくとることとなり、これにより大形
化せざるを得ない。さらに丸味をつけることは、
製作加工に手間がかかると同時に金属容器1内に
組立設置する場合に、取扱いに格別な配慮が必要
となる。つまり主回路導体に丸味をつけて平滑な
表面とした主回路導体を金属容器1内にこれの補
強のために設ける補強部材例えばアングルに接触
させ、その表面に凹凸をつければ、凹凸部の電界
強度が大きくなり、絶縁破壊の事故に到る危険が
ある。
このようなことから、ガスキユービクルは絶縁
距離を縮小する上で限界があると同時に主回路導
体等の製作加工や組立作業に手間がかかることと
なり、最近のすう勢である縮小化や低価格および
簡単な取扱いに対して逆行していた。
〔考案の目的〕
本考案はこのような事情にかんがみてなされた
もので、主回路導体間又は主回路導体と機器を収
納する接地容器との間の少なくとも一方の絶縁耐
力が向上し、絶縁距離を縮小できるガスキユービ
クルを提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案は上記目的を達成するために、主回路導
体相互間、主回路導体と接地容器との間の少なく
とも一方に、複数枚の絶縁バーリヤを、コロナ放
電の生じない間隔に配置したものである。
〔考案の実施例〕
以下本考案について図面を参照して説明する
が、ここでは第1図と異なる点のみを説明する。
第2図は本考案の要部のみを示すもので、第1
図の金属容器1内に配設されている3相の主回路
導体(例えばしや断器5の主回路導体部6,16
と断路器8,16の接続部)30A,30B,3
0Cの相互間にそれぞれ複数枚(ここでは2枚)
の絶縁バーリヤ31A,31B,31C,31D
を互に間隔を存して設置されている。この場合絶
縁バーリヤ31A,31B,31C,31Dは金
属容器1内に固定され、これらはいずれも自立す
る程度の厚さで、所定の機械的強度を有するもの
を使用する。
このように配置された絶縁バーリヤ31A,3
1B,31C,31Dの絶縁特性について、次の
ような試験条件下で実験を行なつた。試験条件
は、SF6ガス濃度が90%、SF6ガス圧力0.12MPa
であり、さらに第3図aのように絶縁バーリヤ3
1A,31Bの厚さtが5mmであつて、比誘電率
εが4.8、主回路導体30A,30Bの直径が
12.5mm、主回路導体30A,30B間の距離100
mmのとき、次のような実験結果が得られた。
実験 1 第3図bの横軸は主回路導体30Aと絶縁バー
リヤ31Aとの絶縁距離lmm、主回路導体30B
と絶縁バーリヤ31Bとの絶縁距離lmmを取り、
縦軸にコロナ開始電圧KVを取つたものである。
第3図bの実線から明らかなように、コロナ開
始電圧(KV)は絶縁距離の増加により、一度最
低値(例えば20mmの点において)を有するV字曲
線となつている。つまりコロナ開始電圧は、短ギ
ヤツプ領域最低値となるため、このギヤツプ領域
で、絶縁バーリヤ31A,31B,31C,31
Dを使用することは大きな問題であるといえる。
従つて、絶縁バーリヤ31A,31B,31C,
31Dは20mm以上離して用いる必要がある。
なお、20mm以上離す必要があるのは主回路導体
30A,30B,30Cの直径が20〜60mm以外の
場合であり、また第3図bの破線は主回路導体3
0A,30Bの直径が30mmの場合には10mm以上の
絶縁距離lがあれば、最低値を越えているので問
題ないコロナレベルとなることが確認されてい
る。
SF6ガスは放電電圧が空気の約3倍と高いた
め、高電圧機器の絶縁媒体として広く活用されて
いる。このSF6ガス中の放電電圧をさらに向上さ
せる試みとして、前述のように積層板より成る固
体絶縁物を電極間に配置するバーリヤ絶縁の効果
を検討した。
実験 2 第4図は、直径12.5mmの主回路導体(半球棒)
30A−主回路導体(半球棒)30Bのギヤツプ
に絶縁バーリヤ例えばフエノール積層板を配置
し、インパルス50%フラツシオーバ電圧V50を昇
降法により求めたもので、横軸はガス圧力P
(MPa)をとり、縦軸にインパルスフラツシオー
バ電圧V50(KV)をとつたものである。絶縁バー
リヤ31A,31Bの大きさHは、ギヤツプ長L
と同等とし、またギヤツプ長は100mmと一定とし
た。絶縁バーリヤ31A,31Bの厚さはt=10
mmと一定であり、またガス圧力は0.10〜0.15MPa
の低圧力範囲である。
第4図A,Bはそれぞれ主回路導体30A−主
回路導体30Bギヤツプ間に絶縁バーリヤ31A
を1枚および絶縁バーリヤ31A,31Bを2枚
を配置したときの特性図である。ここで、絶縁バ
ーリヤ31Aの位置は1枚では高圧側寄りに、ま
た絶縁バーリヤ31A,31Bが2枚では高圧
側・接地側寄りのそれぞれに偏位させた。
先ず、1枚の絶縁バーリヤ31Aは、同図に併
記したバーリヤなしと比べてV50は殆んど変化
なく、絶縁バーリヤ31Aの効果がみられない。
次に、2枚の絶縁バーリヤ31A,31Bは、絶
縁バーリヤなしと比べてV50が約1.3倍向上して
おり、絶縁バーリヤの効果がみられる。尚、
V50は1枚、2枚共、殆んど変化はみられなかつ
た。
これらのことより、SF6ガス中の絶縁バーリヤ
は、2枚以上において、電圧向上効果があること
がわかる。これは、高圧側・接地側の両電極を異
なるバーリヤでそれぞれコロナが緩和したためと
考えられる。
前述の実施例では主回路導体間に絶縁バーリヤ
を複数枚配置したものについて説明したが、これ
に限らず主回路導体と接地された金属容器との間
に同様に絶縁バーリヤを複数枚配置しても前述と
同様な効果が得られる。この場合絶縁バーリヤを
具体的には金属容器内の補強に用いられるアング
ルやリブと主回路導体との間に設ければよい。
〔考案の効果〕
以上述べた本考案によれば、接地容器内にSF6
ガスと空気とが混合して生成される混合ガスを封
入し、かつ接地容器内部に複数個の主回路導体を
配設したものにおいて、前記主回路導体相互間、
前記主回路導体と前記接地容器との間の少なくと
もいずれか一方に、複数枚の絶縁バーリヤを、コ
ロナが発生しない間隔に配設したので、絶縁耐力
が向上し、絶縁距離を縮小できるガスキユービク
ルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なガスキユービクルの概略構成
を示す図、第2図は本考案の一実施例の要部のみ
を示す構成図、第3図および第4図は同実施例の
絶縁耐圧試験を行つた実験結果を示す絶縁距離と
コロナ開始電圧特性およびガス圧力とフラツシオ
ーバ電圧特性を示す図である。 1……金属容器、2,3,4……仕切板、5…
…しや断器、6,16……主回路導体部、7,2
1,19……絶縁スペーサ、8,14,17……
断路器、13,20……接続導体、15,18…
…負荷接続母線、30A,30B,30C……主
回路導体、31A,31B,31C,31D……
絶縁バーリヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各種電気機器を一括して同一接地容器内に収納
    し、かつSF6ガスと空気とを混合した0.2MPa以
    下の絶縁ガスを封入したガスキユービクルにおい
    て、前記容器内の前記各種電気機器と電気的に接
    続され、主回路導体相互間、この主回路導体と前
    記容器内壁との間の少なくとも一方において複数
    枚の絶縁バーリヤを互いにコロナ放電の生じない
    間隔に配置したことを特徴とするガスキユービク
    ル。
JP1995883U 1983-02-14 1983-02-14 ガスキユ−ビクル Granted JPS59129314U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1995883U JPS59129314U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 ガスキユ−ビクル

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JP1995883U JPS59129314U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 ガスキユ−ビクル

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JPS59129314U JPS59129314U (ja) 1984-08-30
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