JP2000032618A - 受配電設備 - Google Patents

受配電設備

Info

Publication number
JP2000032618A
JP2000032618A JP10195231A JP19523198A JP2000032618A JP 2000032618 A JP2000032618 A JP 2000032618A JP 10195231 A JP10195231 A JP 10195231A JP 19523198 A JP19523198 A JP 19523198A JP 2000032618 A JP2000032618 A JP 2000032618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
power receiving
insulating spacer
outer periphery
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10195231A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Sato
純一 佐藤
Satoru Shioiri
哲 塩入
Tetsuo Yoshida
哲雄 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10195231A priority Critical patent/JP2000032618A/ja
Publication of JP2000032618A publication Critical patent/JP2000032618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Patch Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】設置面積を更に減らし、多様な仕様に対応する
ことのできるブロックビルド形の受配電設備を得るこ
と。 【解決手段】真空バルブの固定側と可動側に対して、電
界緩和用の機器フランジ9Aを配置し、これらの外周を
エポキシ樹脂で注型成形して遮断器ブロック6Cや下部
断路器ブロック6B及び上部断路器ブロック6Dを構成
する。これらのブロックには、固定側の機器フランジ9
Aから接続導体7Aを立設し、可動側の機器フランジ9
Aには接触板13Aを挿入する。各ブロックは、スペーサ
5Aを介して重ね、下段のブロックの接続導体7Aを上
段のブロックの接触板13Aに挿入することで接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に固体絶縁ブロ
ックビルド式の受配電設備に関する。
【0002】
【従来の技術】図13(a)は、固体絶縁ブロックビルド
式の従来の受配電設備の一例を示す縦断面図、(b)は
(a)のC−C断面図で、ともに特願平9−133176号
(平成9年5月23日出願)の図1に示されている。
【0003】図1(a),(b)において、この受配電
設備は、電気機器や導体を絶縁成形樹脂で個別に絶縁し
て重ねて構成することで、設備の設置床面積を減らすと
ともに、組み合わせを変えることで、多様な仕様の受配
電設備に対して容易に対応可能なことが特徴である。
【0004】すなわち、3列4段に重ねられた絶縁ブロ
ックのうちの最下段には、エポキシ樹脂の注型成形で避
雷器3Bを中心部に埋設した3個の避雷器ブロック6U
が左右に隣設され、避雷器3Bの後端から後方に突き出
た端子導体の後端には、図示しない接触部が形成されて
いる。
【0005】避雷器ブロック6Uの上に重ねられた下段
断路器ブロック6Vには、断路用真空バルブ1Aが注型
成形で埋設され、この断路用真空バルブ1Aの固定側通
電軸の上端に前端がろう付された端子導体の後端にも、
図示しない雌形の接触部が形成されている。
【0006】断路用真空バルブ1Aの下側には、断路用
真空バルブ1Aの可動側通電軸に接触環を介して前端が
接続された端子導体が前後方向に埋設され、この端子導
体の後端にも雌形の接触部が形成されている。
【0007】なお、断路用真空バルブ1Aの上下の端子
導体の間隔は、下段の避雷器ブロック6Uの後部の端子
導体と断路用真空バルブ1Aの下側の端子導体との間隔
と同一となって、上下のブロックの配置の変更に対応可
能となっている。
【0008】下部断路器ブロック6Vの下部の前方に
は、円筒状の絶縁容器17が前後方向に埋設され、この前
方には、断路用真空バルブ1Aの操作機構15Aが図示し
ない複数の埋金を介して取り付けられている。絶縁容器
17の内部には、操作機構15Aと断路用真空バルブ1Aの
可動側を連結する図示しない絶縁操作棒などが収納され
ている。
【0009】下部断路器ブロック6Vの上面に重ねられ
た遮断器ブロック6Wとこの遮断器ブロック6Wの更に
上面に重ねられた上部断路器ブロック6Xも、外形と構
成は下部断路器ブロック6Vと同一であり、前端に操作
機構16,15Bが取り付けられていることも同様である。
【0010】避雷器ブロック6U,下部断路器ブロック
6V,遮断器ブロック6W及び上部断路器ブロック6X
の背面側には、奥行きの浅い導体ブロック19A,19B,
19Cが上下に重ねて設けられ、上部断路器ブロック6X
の背面の中間部から上端には、導体ブロック19A,19
B,19Cと比べて高さが2分の1の導体ブロック19Dが
重ねられている。
【0011】このうち、導体ブロック19A,19B,19C
には、図1(b)においてコ字状に形成された接続導体
20Aがあらかじめ埋設され、最上段の導体ブロック19D
には、L字形に形成された接続導体20Bが、最下段の導
体ブロック19Aには、接続導体20Aに上端が接続された
導体があらかじめ埋設されている。
【0012】これらの接続導体20A,20Bの前端は、こ
れらの導体ブロック19A,19B,19C,19Dの前端に円
錐台状に突設された絶縁層の前方に対置した前述した導
体の後端の雌形の接触部に嵌合している。
【0013】下端の導体ブロック19Aの下面と上端の導
体ブロック19Dの上面には、ケーブル接続端子4が取り
付けられている。図13(a)において、両側のブロック
の外面側には、図13(b)の左側に突き出た側板12が設
けられている。図示しない前面扉は、この側板12の前端
に設けられている。
【0014】このように構成された受配電設備において
は、後部の各導体ブロック19A,19B,19C,19Dの前
端に形成された凸部とこの凸部が嵌合するこの前方の各
ブロックの凹部との間にシリコーングリス等を塗布する
ことによって、この凸部と凹部の間で接続される接続導
体の相間の耐電圧値を上げて外形の小形化を図ってい
る。
【0015】また、製造面では、上下の断路器ブロック
とこれらの間の遮断器ブロックは、少なくとも注型成形
用の型は共通で、導体ブロック19A,19B,19Cも共通
となるので、量産効果が上がり、組立や保守も容易であ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された受配電設備においては、各導体ブロックの前
端に形成された凸部の間隔と、この凸部が嵌合する上下
の凹部の間隔が、樹脂の収縮時の誤差で僅かに異なった
り、長期に亘る稼動中における絶縁物のかれ(経年変
化)で相互の面が密着しなくなるおそれがある。する
と、これらの間に空隙が形成されて、上下の断路器ブロ
ック及び遮断器ブロックの上下の端子導体の間の耐電圧
特性が低下するおそれがある。
【0017】一方、受配電設備が設置される都市の地価
の高騰に伴い、大形ビルの地下室に設置される受電設備
などに対する設置床面積の縮小化の要請は強く、更に小
形化が望まれている。そこで、本発明の目的は、設置面
積を更に減らし、多様な仕様に対応することのできるブ
ロックビルド形の受配電設備を得ることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
の受配電設備は、高圧主回路機器の外周に絶縁層を形成
し高圧主回路機器の接続部が軸方向の両側に設けられ軸
方向に重ねられる複数のブロックと、このブロックの間
に密着介挿されブロックの片側の接続部が貫通する貫通
穴が中央部に形成された弾性体の絶縁スペーサを備えた
ことを特徴とする。
【0019】特に、請求項2に対応する発明の受配電設
備は、絶縁スペーサの中央部の厚みと外周部の厚みを変
え軸方向の断面形状を対称形としたことを特徴とする。
特に、請求項3に対応する発明の受配電設備は、絶縁ス
ペーサの外周部に断面が台形状で環状の肉厚部を形成し
たことを特徴とする。
【0020】特に、請求項4に対応する発明の受配電設
備は、絶縁スペーサの中央部から外周までの断面形状を
台形状としたことを特徴とする。特に、請求項5に対応
する発明の受配電設備は、絶縁スペーサの両面の断面形
状を、平面図において同心円となる波形としたことを特
徴とする。
【0021】特に、請求項6に対応する発明の受配電設
備は、絶縁スペーサの外周又はこの外周に隣接する前記
絶縁層の外周に、底部の断面形状が弧状の接地層を設け
たことを特徴とする。特に、請求項7に対応する発明の
受配電設備は、絶縁スペーサの外周に巻装され絶縁スペ
ーサを締め付ける締付具を設けたことを特徴とする。
【0022】さらに、特に請求項8に対応する発明の受
配電設備は、重ねられるブロックの対向部の絶縁の中央
部に対向側が大径となる円錐台状の挿入穴を形成し、対
置した一対の挿入穴に絶縁スペーサを挿入したことを特
徴とする。
【0023】このような手段によって、請求項1に対応
する発明では、ブロックの接続部からブロックと絶縁ス
ペーサの密着面の外周までの沿面の耐電圧特性を上げ
る。特に、請求項2乃至請求項5に対応する発明では、
ブロックの接続部からブロックと絶縁スペーサの密着面
の外周までの絶縁沿面距離を延ばす。
【0024】特に、請求項6に対応する発明では、誘電
率の相異で電界強度が上がる絶縁層と絶縁スペーサの外
周の接触面の電界を緩和する。特に、請求項7に対応す
る発明では、絶縁スペーサを外周側から押圧して密着面
の密着力の低下を防ぐ。
【0025】さらに請求項8に対応する発明では、円錐
台状の挿入穴と絶縁スペーサを案内部として隣設するブ
ロックを重ね、挿入穴にくさび効果で嵌合する絶縁スペ
ーサで密着力を上げる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の受配電設備の一実
施形態を図面を参照して説明する。図1(a)は、本発
明の受配電設備を示す縦断面図で、従来の技術で示した
図13(a)に対応し、請求項1に対応する図である。ま
た、図1(b)は、図1(a)の右側面図で、同じく図
13(b)に対応する図、図2は、図1(a)のA部拡大
詳細図である。
【0027】図1(a),(b)において、従来の技術
で示した図13(a),(b)と異なるところは、上下の
ブロックに埋設された真空バルブなどの主回路機器の接
続構成で、図13(b)に示された導体ブロック19A〜19
Dは省かれている。
【0028】すなわち、最も下段に設けられたケーブル
接続ブロック4Aの上面には、避雷器ブロック6Aが図
2の拡大図で示すエチレンプロピレンゴム製のスペーサ
5Aを介して載置され、避雷器ブロック6Aには、避雷
器3Aが前端を図13と同様に露出させ、上下に設けられ
た図2で示す機器フランジ9Aとともに埋設されてい
る。
【0029】この避雷器ブロック6Aの上面には、断路
器ブロック6Bがスペーサ5Aを介して載置され、この
断路器ブロック6Bの内部には、上下の機器フランジ9
Aとこれらの間の断路用真空バルブ1Aが注型成形によ
ってあらかじめ埋設されている。
【0030】この断路器ブロック6Bの上面には、この
断路器ブロック6Bと外形が同一品の遮断器ブロック6
Cがスペーサ5Aを介して載置され、この遮断器ブロッ
ク6Cの内部には、真空バルブ2Aとこの上下の機器フ
ランジ9Aがあらかじめ埋設されている。
【0031】遮断器ブロック6Cの上面には、下側の断
路器ブロック6Bと同一品の断路器ブロック6Dがスペ
ーサ5Aを介して載置され、この断路器ブロック6Dの
内部には、断路用真空バルブ1Bがこの断路用真空バル
ブ1Bの上下の機器フランジ9Aとともにあらかじめ埋
設されている。
【0032】この断路器ブロック6Dの上面には、最下
段のケーブル接続ブロック4Aと同一品のケーブル接続
ブロック4Bが天地を逆にしてスペーサ5Aを介して載
置されている。
【0033】図1(a)の“A”部拡大詳細図を示す図
2において、遮断器ブロック6Cの内部には、図示しな
い真空バルブの上端の端板の外周部の電界を緩和する前
述した機器フランジ9Aが示されている。
【0034】この機器フランジ9Aは、図示しない平面
図では円形であり、外周の上下が曲面に加工されてい
る。この機器フランジ9Aの上面の中心部には、接続導
体7Aの下端がろう付されている。
【0035】前述したスペーサ5Aの中心部には、接続
導体7Aが貫通する円形の穴が加工されており、断路器
ブロック6Dの下端の中心部に形成された挿入穴には、
円筒状の間隔管8Aが圧入されている。
【0036】接続導体7Aの中間部から上部は、スペー
サ5Aの中心に形成された穴とこの上部の間隔管を貫通
して、上端の外周には、帯板状のベリリウム銅板からプ
レス加工で製作された接触板13Aに嵌合している。
【0037】この接触板13Aは、機器フランジ9Aの中
心部に形成された挿着穴にあらかじめ挿入されている。
下端のケーブル接続ブロック4Aと上端のケーブル接続
ブロック4Bには、図1に示すように銅鋳造品から加工
された中心銅21があらかじめ埋設され、この中心銅21に
対して、図2で示した接触板13Aが挿入され、これらの
接触板13Aにも、避雷器3Aの下端と上部断路器1Bの
上端の接続導体7Aの先端が嵌合している。
【0038】このように組み込まれるブロックの外周面
には、スペーサ5Aが挿入される面を除いて、導電塗料
が塗布されて、各相のブロックの隣接面に形成される微
小間隙におけるコロナ放電が防がれている。
【0039】また、最下段の避雷器ブロック4Aのう
ち、両側の避雷器ブロック4Aの外面側の下部には、山
形鋼から製作された固定枠22が図示しない埋金を介して
前後方向に取り付けられ、これらの固定枠22を介して、
据付用のベース23に載置・固定される。
【0040】さらに上下のケーブル接続ブロックには、
高圧架橋ポリエチレンケーブル24が詳細省略した接続具
を介して後方から挿入され、各中心銅21に芯線が接続さ
れ、外被が各ケーブル接続ブロックに固定される。
【0041】このように構成された受配電設備において
は、上下に重ねられた各ブロックの機器を接続する接続
導体7Aとブロックの外周面までの絶縁特性を、挿入部
の空隙を防いだスペーサ5Aによって上げることがで
き、沿面距離を短縮することができるだけでなく、従来
の技術の図13(b)で示した導体ブロック19A〜19Dを
省くことができるので、設置面積を減らすことができ
る。
【0042】次に、図3は、本発明の受配電設備の第2
の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、第1の実施形態
で示した図2に対応し、請求項2〜3に対応する図であ
る。図3において、図2と異なるところは、上下のブロ
ックの間に挿入されたスペーサの断面形状で、これに伴
い上下のブロックの対向部の断面形状も異なっている。
【0043】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Fと遮断器ブロック6Eの対向面は、外周側が面取
りされて約30°の斜面を形成している。これに対応し
て、スペーサ5Bの外周は、機器フランジ9Aの外周と
対向する位置から直線状に厚くなって、部分的には台形
状となっている。
【0044】この場合には、接続導体7Aの外周部から
各ブロックの前後左右の外周に形成された導電塗料の接
地層までの絶縁沿面距離が増えるので、絶縁特性を更に
上げることができる。
【0045】次に、図4は、本発明の受配電設備の第3
の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、前述した実施形
態で示した図2,図3に対応し、請求項2,4の他の実
施例に対応する図である。
【0046】図4において、図2,3と異なるところ
は、図3と同様に上下のブロックの間に挿入されたスペ
ーサの断面形状で、これに伴い上下のブロックの対向部
の断面形状も異なっている。
【0047】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Hと遮断器ブロック6Gの対向面は、間隔管8の外
周の更に外周側から緩い斜面を形成している。これに対
応して、スペーサ5Cも、間隔管8の外周の更に外周側
から直線状に厚くなっている。
【0048】この場合にも、接続導体7Aの外周部から
各ブロックの前後左右の外周に形成された導電塗料の接
地層までの絶縁沿面距離が増えるので、絶縁特性を更に
上げることができる。
【0049】次に、図5は、本発明の受配電設備の第4
の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、前述した実施形
態で示した図2,図3及び図4に対応し、請求項6に対
応する図である。
【0050】図5において、図2,図3及び図4と異な
るところは、前述した実施形態と同様に上下のブロック
の間に挿入されたスペーサの断面形状で、上下のブロッ
クの対向部の断面形状は、図4と同一である。
【0051】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Hと遮断器ブロック6Gの対向面は、図4と同様に
中央部から外周に緩い斜面を形成している。これに対応
して、スペーサ5Dも中央部から外周にかけて外周側の
厚みが直線状に厚くなっていることは図4と同一である
が、このスペーサ5Dの外周面には、断面が半円形の接
地層10Aが設けられている。
【0052】この場合には、各ブロックの外周のスペー
サ5Dとの接触部とこの部分に接触する気体(空気)の
誘電率の相違(トリプルジャンクション)に起因する電
界強度の集中を緩和することができるので、更に絶縁特
性を上げることができる。
【0053】次に、図6は、本発明の受配電設備の第5
の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、前述した実施形
態で示した図2〜図5に対応し、請求項6に対応する図
である。
【0054】図6において、特に図4と異なるところ
は、上下のブロックの対向部の外周面に対して、断面が
半円形の接地層10Bを形成したことで、他は、図4と同
一である。
【0055】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Kと遮断器ブロック6Jの対向部の外周面には、対
向面の外周を起点とする半円形の凹部を形成し、この凹
部に対して導電性樹脂を充填した接地層10Bを形成して
いる。
【0056】この場合にも、図5と同様に各ブロックの
外周のスペーサ5Cとの接触部とこの部分に接触する気
体(空気)の誘電率の相違(トリプルジャンクション)
に起因する電界強度の集中を緩和することができるの
で、更に絶縁特性を上げることができる。
【0057】次に、図7は、本発明の受配電設備の第6
の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、前述した実施形
態で示した図2,図3及び図4に対応し、請求項2〜3
の異なる他の実施例に対応する図である。
【0058】図7において、図4と異なるところは、上
下のブロックの間に挿入されたスペーサの断面形状で、
これに伴い上下のブロックの対向部の断面形状も異なっ
ている。
【0059】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Mと遮断器ブロック6Lの対向面は、図4,図5及
び図6と逆向きに緩い傾斜面を形成している。これに対
応して、スペーサ5Bの外周は、間隔管8の更に外周側
から直線状に薄くなっている。
【0060】この場合にも、接続導体7Aの外周部から
各ブロックの前後左右の外周に形成された導電塗料の接
地層までの絶縁沿面距離が増えるので、絶縁特性を更に
上げることができる。
【0061】次に、図8は、本発明の受配電設備の第7
の実施形態を示す部分拡大縦断面図で、特に第5の実施
形態で示した図6及び第6の実施形態で示した図7に対
応し、請求項3,4,6に対応する図である。
【0062】図8において、前述した図6及び図7と異
なるところは、図6の接地層10Bに対して図7のスペー
サ5Eを組み合わせたことで、したがって、上下のブロ
ックの対向部の断面形状は図7と同一である。但し、接
地層10Cの断面形状は半円形ではなく、非対称形となっ
ている。
【0063】この場合でも、前述したトリプルジャンク
ションによる電界の集中を防ぐことができるので、絶縁
特性を更に上げることができる。次に、図9は、本発明
の受配電設備の第8の実施形態を示す部分拡大縦断面図
で、第3の実施形態で示した図4に対応し、請求項5に
対応する図である。
【0064】図9において、図4と異なるところは、上
下のブロックの間に挿入されたスペーサの断面形状で、
これに伴い上下のブロックの対向部の断面形状も異なっ
ている。
【0065】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Rと遮断器ブロック6Qの対向面は、断面図におい
て傾斜した平面ではなく、波形となっており、図示しな
い平面図では、波は同心円となっている。
【0066】これに対応して、スペーサ5Fの両面も、
平面図では同心円で、断面図では波形となっている。こ
の場合にも、接続導体7Aの外周部から各ブロックの前
後左右の外周に形成された導電塗料の接地層までの絶縁
沿面距離を更に増やすことができ、絶縁特性を更に上げ
ることができる。
【0067】次に、図10は、本発明の受配電設備の第9
の実施の形態を示す部分拡大縦断面図で、前述した実施
形態で示した図2〜図9に対応し、請求項7に対応する
図である。また、図11は図10のB−B断面図である。
【0068】図10及び図11において、図2〜図9と異な
るところは、上下のブロックの間に挿入されたスペーサ
の外周に対して、バンドを設けて、上方のブロックの重
みによるスペーサの突き出しを防いだことである。
【0069】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Hと遮断器ブロック6Gの間に挿入されたスペーサ
5Cの外周には、図11の断面図において略Ω字状に曲げ
加工された一対のバンド11が添設され、両端がボルトで
締め付けられている。
【0070】この場合には、バンド11の締め付けによっ
て、スペーサ5Cと上下のブロックとの接触面の圧力が
増えるので、長期に亘る稼動中の絶縁特性の低下を防ぐ
ことができる。
【0071】次に、図12は、本発明の受配電設備の第10
の実施の形態を示す部分拡大縦断面図で、前述した実施
形態で示した図2〜図11に対応し、請求項8に対応する
図である。
【0072】図12において、前述した実施形態と異なる
ところは、上下のブロックの間に挿入されたスペーサの
断面形状で、これに伴い上下のブロックの対向部の断面
形状も異なっている。
【0073】すなわち、上下に重ねられた断路器ブロッ
ク6Sと遮断器ブロック6Tの対向部には、略円錐台形
状の挿入穴6aが形成されている。この上下の挿入穴6
aに対して、略円筒状のスペーサ5Gがあらかじめ挿入
され、このスペーサ5Gの中心に対して、やや長い接続
導体7Bがあらかじめ貫挿されている。
【0074】一方、機器フランジ9Bには、スペーサ5
G側に対して、電界緩和シールド部9aが環状に突設さ
れ、このシールド部9aの内周に対して接触板13Bの約
半分が挿入されている。この接触板13Bの更にスペーサ
5G側に対して、軸方向が短い間隔管8Bが挿入されて
いる。
【0075】この場合には、スペーサ5Gは、外周が挿
入穴6aで拘束され、上下端は間隔管8Bと接触板13B
で挟まれていて、接続導体7Bの挿入によって僅かに幅
が広がる接触板13Bによって軸方向から圧縮され、ブロ
ックの内周と密着するので、絶縁特性を更に上げること
ができる。
【0076】また、上下のブロックの組立作業では、ス
ペーサ5Gが案内部となるので、作業性が良い。さら
に、機器シールド9Bの対向部には、シールド部9aが
形成されているので、この内側に形成されるトリプルジ
ャンクションの電界を緩和することができる。
【0077】
【発明の効果】以上、請求項1に対応する発明によれ
ば、高圧主回路機器の外周に絶縁層を形成し高圧主回路
機器の接続部が軸方向の両側に設けられ軸方向に重ねら
れる複数のブロックと、このブロックの間に密着介挿さ
れブロックの片側の接続部が貫通する貫通穴が中央部に
形成された弾性体の絶縁スペーサを備えることで、各ブ
ロックの接続部から各ブロックと絶縁スペーサの密着面
の外周までの沿面の耐電圧特性を上げたので、設置面積
を更に減らし、多様な仕様に対応することのできるブロ
ックビルド形の受配電設備を得ることができる。
【0078】特に、請求項2に対応する発明によれば、
絶縁スペーサの中央部の厚みと外周部の厚みを変え軸方
向の断面形状を対称形とすることで、また、特に、請求
項3に対応する発明によれば、絶縁スペーサの外周部に
断面が台形状で環状の肉厚部を形成することで、各ブロ
ックの接続部から各ブロックと絶縁スペーサの密着面の
外周までの絶縁沿面距離を延ばしたので、設置面積を更
に減らし、多様な仕様に対応することのできるブロック
ビルド形の受配電設備を得ることができる。
【0079】特に、請求項4に対応する発明によれば、
絶縁スペーサの中央部から外周までの断面形状を台形状
とすることで、特に、請求項5に対応する発明によれ
ば、絶縁スペーサの両面の断面形状を、平面図において
同心円となる波形とすることで、各ブロックの接続部か
ら各ブロックと絶縁スペーサの密着面の外周までの絶縁
沿面距離を延ばしたので、設置面積を更に減らし、多様
な仕様に対応することのできるブロックビルド形の受配
電設備を得ることができる。
【0080】特に、請求項6に対応する発明によれば、
絶縁スペーサの外周又はこの外周に隣接する前記絶縁層
の外周に、底部の断面形状が弧状の接地層を設けること
で、誘電率の相異で電界強度が上がる絶縁層と絶縁スペ
ーサの外周の接触面の電界を緩和したので、設置面積を
更に減らし、多様な仕様に対応することのできるブロッ
クビルド形の受配電設備を得ることができる。
【0081】特に、請求項7に対応する発明によれば、
絶縁スペーサの外周に巻装され絶縁スペーサを締め付け
る締付具を設けることで、絶縁スペーサを外周側から押
圧して密着面の密着力の低下を防いだので、設置面積を
更に減らし、多様な仕様に対応することのできるブロッ
クビルド形の受配電設備を得ることができる。
【0082】さらに、特に請求項8に対応する発明によ
れば、重ねられるブロックの対向部の絶縁層の中央部に
対向側が大径となる円錐台状の挿入穴を形成し、対置し
た一対の挿入穴に絶縁スペーサを挿入することで、円錐
台状の挿入穴と絶縁スペーサを案内部として隣設するブ
ロックを重ね、挿入穴にくさび効果で嵌合する絶縁スペ
ーサで密着力を上げたので、設置面積を更に減らし、多
様な仕様に対応することのできるブロックビルド形の受
配電設備を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受配電設備の第1の実施形態を示す図
で、(a)は縦断面図、(b)は(a)の右側面図。
【図2】図1のA部拡大詳細図。
【図3】本発明の受配電設備の第2の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図4】本発明の受配電設備の第3の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図5】本発明の受配電設備の第4の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図6】本発明の受配電設備の第5の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図7】本発明の受配電設備の第6の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図8】本発明の受配電設備の第7の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図9】本発明の受配電設備の第8の実施形態を示す部
分拡大縦断面図。
【図10】本発明の受配電設備の第9の実施形態を示す
部分拡大詳細図。
【図11】図10のB−B断面図。
【図12】本発明の受配電設備の第10の実施形態を示す
部分拡大縦断面図。
【図13】従来の受配電設備の一例を示す図で、(a)
は縦断面図、(b)は(a)のC−C断面図。
【符号の説明】
1A…断路用真空バルブ、2A…遮断用真空バルブ、3
A,3B…避雷器,4…ケーブル接続端子、5A,5
B,5C,5D,5E,5F,5G…絶縁スペーサ、6
A…避雷器ブロック、6B…下部断路器ブロック、6
C,6E,6G,6J,6L,6N,6Q,6T…遮断
器ブロック、6D,6F,6H,6K,6M,6P,6
R,6S…上部断路器ブロック、7A,7B…接続導
体、8A,8B…間隔管、9A,9B…機器フランジ、
10A,10B…接地層、11…バンド、12…側板、13A,13
B…接触板、15A,15B,16…操作機構、21…中心銅、
22…固定枠、23…ベース、24…高圧架橋ポリエチレンケ
ーブル、25…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 哲雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5G016 AA01 BB05 CD05 CD16 CD38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧主回路機器の外周に絶縁層を形成し
    前記高圧主回路機器の接続部が軸方向の両側に設けられ
    前記軸方向に重ねられる複数のブロックと、このブロッ
    クの間に密着介挿され前記ブロックの片側の接続部が貫
    通する貫通穴が中央部に形成された弾性体の絶縁スペー
    サを備えた受配電設備。
  2. 【請求項2】 前記絶縁スペーサの前記中央部の厚みと
    前記外周部の厚みを変え軸方向の断面形状を対称形とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の受配電設備。
  3. 【請求項3】 断面が台形状で環状の肉厚部を前記絶縁
    スペーサの外周部に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の受配電設備。
  4. 【請求項4】 前記絶縁スペーサの中央部から外周まで
    の断面形状を台形状としたことを特徴とする請求項1に
    記載の受配電設備。
  5. 【請求項5】 前記絶縁スペーサの両面の断面形状を、
    平面図において同心円となる波形としたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の受配電設
    備。
  6. 【請求項6】 前記絶縁スペーサの外周又はこの外周に
    隣接する前記絶縁層の外周に、底部の断面形状が弧状の
    接地層を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の受配電設備。
  7. 【請求項7】 前記絶縁スペーサの外周に巻装され前記
    絶縁スペーサを締め付ける締付具を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の受配電設
    備。
  8. 【請求項8】 重ねられる前記ブロックの対向部の前記
    絶縁層の中央部に対向側が大径となる円錐台状の挿入穴
    を形成し、対置した一対の前記挿入穴に前記絶縁スペー
    サを挿入したことを特徴とする請求項1に記載の受配電
    設備。
JP10195231A 1998-07-10 1998-07-10 受配電設備 Pending JP2000032618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195231A JP2000032618A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 受配電設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10195231A JP2000032618A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 受配電設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000032618A true JP2000032618A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16337670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10195231A Pending JP2000032618A (ja) 1998-07-10 1998-07-10 受配電設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000032618A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008067524A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Toshiba Corp 導体接続装置およびその組立方法
JP2008228467A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toshiba Corp 電気機器の接続装置
CN110931211A (zh) * 2019-12-12 2020-03-27 百胜电气有限公司 变压器柜装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008067524A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Toshiba Corp 導体接続装置およびその組立方法
JP2008228467A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Toshiba Corp 電気機器の接続装置
CN110931211A (zh) * 2019-12-12 2020-03-27 百胜电气有限公司 变压器柜装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3860553B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2003016881A (ja) 電気機器の接続装置
JPH05328545A (ja) スイッチギヤ
JP3644264B2 (ja) ガス絶縁開閉装置及びその解体方法
JP2008099384A (ja) 電気機器の接続装置
JP2000032618A (ja) 受配電設備
US4037187A (en) Metal clad insulating circuit breaker
EP3170233A1 (en) Valve unit for hvdc power converter insulated by solid material and gas
JP2006049329A (ja) スイッチギア
JP2726537B2 (ja) ガス絶縁スペーサ
JP3585517B2 (ja) ガス絶縁ブッシング
JPH0622420A (ja) スイッチギヤ
JP3532252B2 (ja) ガス絶縁スイッチギヤ
JPH04190605A (ja) 電気機器母線接続装置
CN220106147U (zh) 盆式绝缘子、开关设备以及电力系统
JPH09162041A (ja) ガス絶縁変圧器
JP3587389B2 (ja) 導体サポート
JP4130249B2 (ja) 直流避雷器
JPH06162854A (ja) 絶縁支持具
JPH0210725Y2 (ja)
JP3369319B2 (ja) 抵抗付き断路器
JPH0919014A (ja) 樹脂成形絶縁導体
JP3373048B2 (ja) 絶縁導体
JP2001167673A (ja) 電力開閉器
JP2001110287A (ja) スイッチギア