JP3644264B2 - ガス絶縁開閉装置及びその解体方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はガス絶縁開閉装置及びその解体方法に係り、特に、絶縁スペーサを介して接続されている遮断器ユニット,母線ユニット、及び線路側ユニットを解体する際に好適なガス絶縁開閉装置及びその解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス絶縁開閉装置は、いくつかの密閉容器内に遮断器,断路器,接地開閉器,計器用変圧器等を互いに電気的に接続する通電導体を収納し絶縁性ガスを充填してなる装置であり、縮小化や絶縁性能及び安全性に優れていることから、変電所等の電気所に広く設置されている。
【0003】
このようなガス絶縁開閉装置において、従来の装置には、特開平10−75513 号公報に記載のように、母線ユニット,遮断器ユニット,線路側ユニットで構成されたものがある。これらのユニット間を結合する構造は、ユニット間に気密を保つために設けられた絶縁スペーサをユニットの解体時にどちらのフランジにも締結したまま取り外せるように、絶縁スペーサを締結するフランジをアウターフランジとする構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のガス絶縁開閉装置では、絶縁スペーサを締結するフランジをアウターフランジとする構造となっていたため、強度が弱く部品点数が多いという問題があった。一方、絶縁スペーサを締結するフランジの一方をインナーフランジとすると、解体時に絶縁スペーサをアウターフランジ側にしか締結できないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、一方をアウターフランジ、他方をインナーフランジとした場合であっても解体作業性を向上させることが可能なガス絶縁開閉装置及びその解体方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のガス絶縁開閉装置は、遮断器ユニットを挟んで一方側に母線ユニット、他方側に線路側ユニットが設置され、各ユニット間に絶縁スペーサを介在して前記各ユニットの容器フランジが締結されてなるガス絶縁開閉装置において、前記絶縁スペーサが介在されて締結される一方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも外側にあるアウターフランジ、他方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも内側にあるインナーフランジで形成すると共に、前記アウターフランジの円周上には穴の直径が大小の2種類で形成された複数の遊び穴が設けられ、前記絶縁スペーサには前記アウターフランジと同数の穴が設けられ、そのうちの4ヶ所に設けられた穴は前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径のねじ穴であり、他の穴は前記アウターフランジの径の小さい穴と同径の遊び穴であり、かつ、前記インナーフランジの円周上には前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の有底状のねじ穴が前記アウターフランジと同数設けられ、これら穴に前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径のボルトを装着することで前記絶縁スペーサを介して各ユニットが締結されることを特徴とする。
【0008】
又、上記目的を達成するために、本発明のガス絶縁開閉装置の解体方法は、遮断器ユニットを挟んで一方側に母線ユニット、他方側に線路側ユニットが設置され、各ユニット間に絶縁スペーサが介在されて締結される一方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも外側にあるアウターフランジと、他方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも内側にあるインナーフランジを有し、前記アウターフランジの円周上には穴の直径が大小の2種類で形成された複数の遊び穴が設けられ、前記絶縁スペーサには前記アウターフランジと同数の穴が設けられ、そのうちの4ヶ所に設けられた穴は前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径のねじ穴であり、他の穴は前記アウターフランジの径の小さい穴と同径の遊び穴であり、かつ、前記インナーフランジの円周上には前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の有底状のねじ穴が前記アウターフランジと同数設けられ、これら穴に前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径のボルトを装着することで前記絶縁スペーサを介して各ユニットが締結されるガス絶縁開閉装置を解体する際に、
前記アウターフランジ側に前記絶縁スペーサを残して前記インナーフランジを取り外す場合には、前記ボルトのうちの数カ所のボルトを取り外し、このボルトを取り外した穴に前記アウターフランジの厚さをL1、絶縁スペーサの厚さをL2としたときに、長さがL1+1/2×L2で、かつ、前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径の有頭ボルトをねじ込んで前記アウターフランジと絶縁スペーサを締結し、その後、取り外した数カ所のボルト以外のボルトを取り外して前記インナーフランジを取り外すか、或いは前記インナーフランジ側に前記絶縁スペーサを残して前記アウターフランジを取り外す場合には、前記ボルトのうちの数カ所のボルトを取り外し、このボルトを取り外した穴に、一端に前記アウターフランジの遊び穴と同径のねじ部が設けられ、他端が円柱の一部を平面に加工されたボルトをねじ込んで前記インナーフランジと絶縁スペーサを締結し、その後、取り外した数カ所のボルト以外のボルトを取り外して前記アウターフランジを取り外すことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を、図1から図3を用いて説明する。図1,図2に示すように、本実施例のガス絶縁開閉装置は、母線ユニット1,遮断器ユニット2,線路側ユニット3で構成されている。遮断器ユニット2の一方の側には、上下方向に2つの母線ユニット1が設けられており、遮断器ユニット2の他方の側には線路側ユニット3が接続されている。遮断器ユニット2の下方側には操作器4が配置され、操作器4の側方に制御箱5が配置されている。
【0011】
母線ユニット1は次のように構成されている。母線容器7内には三相の母線導体6a,6b,6cが二等辺三角形の各々の頂点に配置されている。母線容器7は、母線導体6の軸線方向に延びた円筒容器部分7aと円筒容器部分7aと直交する方向の円筒容器部分7bを組合わせて形成されており、上下の母線導体6a,6bは円筒容器部分7aの中心線上に縦方向に配置され、母線導体6cは遮断器ユニット2側に配置されている。母線容器7の円筒容器部分7aの両端部には、フランジが設けられており、一方の端部にはベローズで形成される伸縮継手 15が接続されている。
【0012】
母線導体6a,6b,6cのそれぞれ分岐導体8a,8b,8cは、円筒容器部分7bの中心線部分で縦方向に一列に並ぶように配列されている。分岐導体 8a,8b,8cの中心部には可動電極13が設けられており、2つの母線容器7の間に配置された操作器9により駆動されて分岐導体8a,8b,8c内を往復運動するようになっている。母線ユニット1と遮断器ユニット2間に設けられた絶縁スペーサ10には導体11を介して固定電極12が固定されている。可動電極13と固定電極12で断路器が構成されている。上下の母線ユニット1と遮断器ユニット2間には気密を保つための絶縁スペーサ10がそれぞれ設けられ、絶縁スペーサ10には、その中心線部に水平方向に一列に導体接続部14が配列されており、遮断器ユニット内の導体11と接続されている。
【0013】
遮断器ユニット2は次のように構成されている。遮断器ユニット2の容器は、垂直方向の軸線を有する円筒容器部分16aとこの円筒容器部分16aの上部側で水平方向の両側に形成された円筒容器部分16b及び下部側で水平方向の母線ユニット側に形成された円筒容器部分16bとで構成されている。円筒容器部分16aの中心線部分には三相分の遮断器17が母線導体6の軸線方向と同方向に配列されている。
【0014】
上方の絶縁スペーサ10に設けられた導体接続部14と下方の絶縁スペーサ 10に設けられた導体接続部14とは、往復導体18で接続されており、往復導体18の下方側は、遮断器17の遮断部の下方側で導体24により接続されている。
【0015】
往復導体18の下部には接地装置の固定電極19が設けられており、遮断器ユニット2の容器の外部に設けられた操作器(図示せず)により駆動される可動電極と接離可能となっている。
【0016】
遮断器17の上部には接続導体20が設けられており、この接続導体20は遮断器ユニット2と線路側ユニット3との間に設けられた絶縁スペーサ21に横方向に一列に配列された導体接続部22に接続されている。また、接続導体20には遮断部側に分岐部が設けられており、その端部には接地装置の固定電極23が設けられている。この固定電極23と遮断器ユニット2の容器の外部に設けられた操作器(図示せず)により往復運動される可動電極とは接離可能になっている。
【0017】
ここで、中央に配置された遮断器17は、絶縁スペーサ10に設けられた中央部の導体接続部14と絶縁スペーサ21に設けられた中央部の導体接続部22とを結ぶ直線上に配置されている。この中央の遮断器17の両側に配置された遮断器17は、絶縁距離を確保するため、それぞれ対応する導体接続部14,22を結ぶ線より外側に配置されている。このため、導体24は外側方向に向けて接続されるようになっている。また、遮断器17は円筒形状に形成されているが、その配列方向の面は平面形状に形成されており、配列方向の寸法を低減している。遮断器17の上部は遮断器ユニット2と線路側ユニット3との間に設けられた絶縁スペーサ21と水平方向一列に配置された導体接続部22に接続されている。
線路側ユニット3は、次のように構成されている。線路側ユニット3の容器は、垂直方向の円筒容器部分25aとこの円筒容器部分25aの上部で水平方向に形成された円筒容器部分25bで構成されている。絶縁スペーサ21に設けられた導体接続部22には導体26が接続され、この導体26の中央部には線路側ユニット3の容器の外部に設けられた操作器27により上下方向に往復運動する可動電極28が設けられている。可動電極28と接離可能な固定電極29とで断路器を形成し、この固定電極29は、円筒容器部分25a内の遮断器ユニットとは反対側で下方に配置されたケーブルヘッド30によって直接固定される導体31に固定されている。ケーブルヘッド30の横方向で遮断器ユニット2側には避雷器32が配置されており、ケーブルヘッド30の上方には計器用変圧器33が配置されている。ケーブルヘッド30と避雷器32は共通の導体31に接続されている。導体31には、接地装置の固定電極34が設けられており、線路側ユニット3の容器の外部に設けられた操作器35により駆動される可動電極と接離可能となっている。計器用変圧器33と導体31とは切離装置36により接離可能となっている。
【0018】
線路側ユニット3の下方には、線路側ユニット3を載置するための架台37が設置されている。線路側ユニット3の容器の下部には底板38が設けられており、底板38のシール部分を介してケーブルヘッド30のケーブル40への接続部39が引き出され、ケーブル40には変流器41が取り付けられている。
【0019】
線路側ユニット3内の三相の避雷器32と三相のケーブルヘッド30とは、円筒容器部分25aの同心円上にほぼ位置するように配置されており、三相のケーブルヘッド30は遮断器ユニット2とは反対側に位置し、三相の避雷器32は遮断器ユニット2側に位置している。このように配置することにより、現地据付時に変流器41を取り付ける際の作業性が良くなる。また、断路器は一列に配列されており、その位置は二等辺三角形の頂点に配置された避雷器32のうちの遮断器ユニット2から遠い位置にある二相の避雷器32とほぼ同位置に配列されている。このように、三相のケーブルヘッド30と三相の避雷器32が同心円状に配置されているので、線路側ユニット3の円筒容器部分25aの外径を小さくすることができる。また、ケーブルヘッド30と避雷器32は共に下方に配置され、少なくとも二相について同相のケーブルヘッド30と避雷器32を近くに配置しているので、避雷器32の課電率を低下させることができ、避雷器32の寿命を延ばすことができる。
【0020】
線路側ユニット3の下方で遮断器用操作器4を収納する箱の側面には監視装置42が取り付けられており、この監視装置42には避雷器32の下方から引出された接地線43が接続されている。このように接地線43を避雷器32の下部から引出しているので、接地線43の長さを短くでき、避雷器32の動作電位に重畳する電位を小さくすることができる。その結果、避雷器32は動作電位で正確に動作することができる。
【0021】
各ユニット間に設けられた絶縁スペーサを介在するフランジの継手構造を、母線ユニット1と遮断器ユニット2間を例に取り、図3から図6により説明する。以下、ボルトにより締結する位置が容器の外径よりも外側にあるフランジをアウターフランジ、容器の外径よりも内側にあるフランジをインナーフランジと称することとする。図3に示すように、容器7bの接続部にはアウターフランジ51が設けられ、遮断器ユニット2の容器の接続部にはインナーフランジ52が設けられている。アウターフランジ51には周方向に空けられた遊び穴53、及びこの遊び穴53より外周側にOリング溝55が設けられている。また、インナーフランジ52には周方向に空けられたねじ穴54、及びこのねじ穴54より外周側にOリング溝55が設けられており、これらのOリング溝55にはユニット間の気密を保つためにOリングが装着されている。また、両フランジ51,52間に介在された絶縁スペーサ10のねじ穴54より内周側には、両面にOリング溝56が設けられており、同じくユニット間の気密を保つためにOリング溝56にはOリングが装着されている。
【0022】
アウターフランジ51側の円周上には、図6に示すように、水平垂直方向を含む全周45゜等配の位置に合計8ヶ所M20の遊び穴53が設けられ、その他の8ヶ所にM16の遊び穴58が設けられている。また絶縁スペーサ10には、水平垂直の位置4ヶ所にM20のねじ穴が、その他の12ヶ所にM16の遊び穴が設けられている。一方、インナーフランジ52側の円周上には、M16の有底状のねじ穴54が水平垂直方向を含み全周22.5゜ の等配の位置に合計16ヶ所に設けられている。このように、同径の穴が周方向に4つ以上連続して配置されないようにして、締め付け力を均等にしている。組立時には、これら16ヶ所を有頭のM16のボルトで締結することによりフランジ51,52及び絶縁スペーサ10を締結している。
【0023】
このように接続されたフランジ接続部における保守・点検時の作業あるいは事故時の復旧作業について説明する。作業の前には切離す方のユニット内のガスを回収し、絶縁スペーサを残しておく方のユニット内のガス圧力を減圧しておく。
まず、容器7bすなわちアウターフランジ51側に絶縁スペーサ10を残してインナーフランジ52を取り外す場合は、水平方向,垂直方向の位置にある4ヶ所のM16のボルトを取り外す。次に図4に示すように、アウターフランジ51の厚さをL1、絶縁スペーサ10の厚さをL2としたときに、長さがL1+1/2×L2程度のM20の有頭ボルトをねじ込んでアウターフランジ51と絶縁スペーサ10を締結する。ここで、アウターフランジ51と絶縁スペーサ10とを締結するM20のボルトの位置により、絶縁スペーサ10に設けるM20のねじ穴の位置及びアウターフランジ51に設けるM20のボルト遊び穴の位置が決定されるが、ここでは一例として水平方向及び垂直方向の位置とする。その後、上述の4ヶ所以外の12ヶ所のM16のボルトを取り外すことにより、絶縁スペーサ10をアウターフランジ51と締結した状態で、インナーフランジ52だけを取り外すことができる。
【0024】
次に、容器16aすなわちインナーフランジ52側に絶縁スペーサ10を残してアウターフランジ51を取り外す場合、水平及び垂直方向から45°の位置にある4ヶ所のM16のボルトを取り外す。この4ヶ所に、図5に示すように段50を有し、一端にM16のねじ部を設け、他端を円柱の一部を平面に加工した形状としねじ部をねじ込みやすくしたボルト57をねじ込む。この時、絶縁スペーサ10は段50によりインナーフランジ52と締結される。その後、上述の4ヶ所以外の12ヶ所のM16のボルトを取り外すことにより、絶縁スペーサ10をインナーフランジ52と締結した状態で、アウターフランジ51だけを取り外すことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、インナーフランジを用いても絶縁スペーサを一方のフランジに締結した状態で、他方のフランジを取り外すことができるので、保守・点検を行わない、あるいは事故が生じていないユニットを大気開放することなく、保守・点検作業、あるいは事故復旧作業を行うことができる。その結果、ガス回収,真空引き,ガス充填する空間が小さくでき、作業時間を短縮することができる。また、絶縁破壊の要因となる異物が混入する恐れのある空間を少なくでき、ガス絶縁開閉装置の信頼性が向上する。
【0026】
また、従来の絶縁スペーサをアウターフランジとアウターフランジとで締結する構造では、スペースを取る上強度が弱く、スタッドボルトを用いるため取付・取外しに時間がかかり、部品点数も多かったが、本発明によれば、外径を小さくでき、強度を確保できる。又、スタッドボルトを用いなくても良いので、作業性の向上が図れ、部品点数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるガス絶縁開閉装置の縦断面図である。
【図2】本実施例のガス絶縁開閉装置の横断面図である。
【図3】本実施例のフランジ部の縦断面図である。
【図4】本実施例のインナーフランジの切離しを説明する縦断面図である。
【図5】本実施例のアウターフランジの切離しを説明する縦断面図である。
【図6】本実施例のアウターフランジの平面図である。
【符号の説明】
1…母線ユニット、2…遮断器ユニット、3…線路側ユニット、4…遮断器用操作器、5…制御箱、6…母線導体、7…母線容器、8…分岐導体、10…絶縁スペーサ、11,24,26,31…導体、12,19,23,29,34…固定電極、13,28…可動電極、14,22…導体接続部、15…伸縮継手、 16,25…円筒容器部分、17…遮断器、18…往復導体、20…接続導体、21…絶縁スペーサ、27,35…操作器、30…ケーブルヘッド、32…避雷器、33…計器用変圧器、36…切離装置、37…架台、38…底板、39…接続部、40…ケーブル、41…変流器、42…監視装置、43…接地線、50…段、51…アウターフランジ、52…インナーフランジ、53,58…ボルト遊び穴、54…有底状ねじ穴、55,57…Oリング溝、59…切離し雇。
Claims (4)
- 遮断器ユニットを挟んで一方側に母線ユニット、他方側に線路側ユニットが設置され、各ユニット間に絶縁スペーサを介在して前記各ユニットの容器フランジが締結されてなるガス絶縁開閉装置において、
前記絶縁スペーサが介在されて締結される一方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも外側にあるアウターフランジ、他方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも内側にあるインナーフランジで形成すると共に、前記アウターフランジの円周上には穴の直径が大小の2種類で形成された複数の遊び穴が設けられ、前記絶縁スペーサには前記アウターフランジと同数の穴が設けられ、そのうちの4ヶ所に設けられた穴は前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径のねじ穴であり、他の穴は前記アウターフランジの径の小さい穴と同径の遊び穴であり、かつ、前記インナーフランジの円周上には前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の有底状のねじ穴が前記アウターフランジと同数設けられ、これら穴に前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径のボルトを装着することで前記絶縁スペーサを介して各ユニットが締結されることを特徴とするガス絶縁開閉装置。 - 前記アウターフランジの円周上には、水平及び垂直方向を含む全周45°等配の位置に8ヶ所の遊び穴が設けられ、その他の8ヶ所に前記遊び穴より径の小さい遊び穴が設けられると共に、前記絶縁スペーサには、水平及び垂直方向の位置4ヶ所に前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径のねじ穴が、その他の12ヶ所に前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の遊び穴が設けられ、かつ、前記インナーフランジの円周上には、前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の有底状のねじ穴が水平及び垂直方向を含み全周22.5° の等配の位置に16ヶ所設けられていることを特徴とする請求項1記載のガス絶縁開閉装置。
- 遮断器ユニットを挟んで一方側に母線ユニット、他方側に線路側ユニットが設置され、各ユニット間に絶縁スペーサが介在されて締結される一方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも外側にあるアウターフランジと、他方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも内側にあるインナーフランジを有し、前記アウターフランジの円周上には穴の直径が大小の2種類で形成された複数の遊び穴が設けられ、前記絶縁スペーサには前記アウターフランジと同数の穴が設けられ、そのうちの4ヶ所に設けられた穴は前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径のねじ穴であり、他の穴は前記アウターフランジの径の小さい穴と同径の遊び穴であり、かつ、前記インナーフランジの円周上には前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の有底状のねじ穴が前記アウターフランジと同数設けられ、これら穴に前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径のボルトを装着することで前記絶縁スペーサを介して各ユニットが締結されるガス絶縁開閉装置を解体する際に、
前記アウターフランジ側に前記絶縁スペーサを残して前記インナーフランジを取り外す場合には、前記ボルトのうちの数カ所のボルトを取り外し、このボルトを取り外した穴に前記アウターフランジの厚さをL1、絶縁スペーサの厚さをL2としたときに、長さが
L1+1/2×L2で、かつ、前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径の有頭ボルトをねじ込んで前記アウターフランジと絶縁スペーサを締結し、その後、取り外した数カ所のボルト以外のボルトを取り外して前記インナーフランジを取り外すことを特徴とするガス絶縁開閉装置の解体方法。 - 遮断器ユニットを挟んで一方側に母線ユニット、他方側に線路側ユニットが設置され、各ユニット間に絶縁スペーサが介在されて締結される一方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも外側にあるアウターフランジと、他方のユニットのフランジを締結する位置が容器の外径よりも内側にあるインナーフランジを有し、前記アウターフランジの円周上には穴の直径が大小の2種類で形成された複数の遊び穴が設けられ、前記絶縁スペーサには前記アウターフランジと同数の穴が設けられ、そのうちの4ヶ所に設けられた穴は前記アウターフランジの径の大きい遊び穴と同径のねじ穴であり、他の穴は前記アウターフランジの径の小さい穴と同径の遊び穴であり、かつ、前記インナーフランジの円周上には前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径の有底状のねじ穴が前記アウターフランジと同数設けられ、これら穴に前記アウターフランジの径の小さい遊び穴と同径のボルトを装着することで前記絶縁スペーサを介して各ユニットが締結されるガス絶縁開閉装置を解体する際に、
前記インナーフランジ側に前記絶縁スペーサを残して前記アウターフランジを取り外す場合には、前記ボルトのうちの数カ所のボルトを取り外し、このボルトを取り外した穴に、一端に前記アウターフランジの遊び穴と同径のねじ部が設けられ、他端が円柱の一部を平面に加工されたボルトをねじ込んで前記インナーフランジと絶縁スペーサを締結し、その後、取り外した数カ所のボルト以外のボルトを取り外して前記アウターフランジを取り外すことを特徴とするガス絶縁開閉装置の解体方法。
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