JPS6015376Y2 - ガス絶縁電気機器の絶縁体取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ガス絶縁電気機器に用いられ、通電体を支
承するとともに所要のガス区分を形成する絶縁体の取付
構造の改良に関する。

従来、ガス絶縁電気機器の通電体を支承し、ガス区分を
形成する絶縁スペーサ（以下絶縁体という）の支持には
、第１図のような取付構造が用いられていた。

図の取付構造は、通電体１０を支承する絶縁体１の周縁
に形成されたフランジ１ａを、接続される金属容器２と
３の側壁端部に設けられたフランジ２ａと３ａとで挟み
、ボルト６とナツト７とで金属容器２と３とを接続する
とともに絶縁体１の支持がなされている。

そして、金属容器２と３とに充填される絶縁性ガスの封
止は、フランジ２ａと３ａとに装着されたガスケット４
ａと４ｂとのフランジ１ａ面の押圧によってなされてい
る。

しかし、上記従来の絶縁体取付構造は、絶縁体１と金属
容器２と３とが同一径のフランジを備えていることが必
要で、例えば定格電流の増大によって、放熱向上を計る
ために金属容器２と３との内径を拡大すれば絶縁体１の
取付支持が不能となる。

このため同一電圧階級であるにも拘らず金属容器２と３
との拡大に対応して、絶縁体１も拡大したものを用いな
ければならないなどの欠点があった。

この考案は上記従来の欠点を除去するためになされたも
ので、金属容器の側壁から内方に延在する支持部材で、
金属容器よりも小径の絶縁体の支持を可能とするガス絶
縁電気機器の絶縁体取付構造を提供することを目的とす
るものである。

以下、考案の実施例を図に基づいて説明する。

第２図において、２は一方の金属容器、２ａはこの金属
容器の側壁端部に設けられた接続用のフランジ、３は他
方の金属容器、３ａはこの金属容器の側壁端部に設けら
れた接続用フランジ、１１は上記フランジ２ａ、３ａ間
に挟まれた状態でこれらとポルト６及びナツト７により
一体に装着された支持部材で、この支持部材１１は金属
容器の側壁面から内方に突出している。

そしてこの支持部材１１の内方突出部１１ａに、絶縁体
１の周縁フランジ部１ ａを取付部材８とともにボルト
９にて取付けるものである。

以上のようにすれば、金属容器２，３共従来のものを使
用でき、また支持部材１１も単純な形のものでよいので
、製作の容易化が図れ、しかも金属容器よりも小さい絶
縁体の取付支持が可能となり、電流増大などに伴う金属
容器の拡大に極めて容易に対処しうるとともに、不必要
な絶縁体の拡大を防止しうる効果が得られる。

さらに側壁から内方に延在する支持部材によって絶縁体
端部の電界も緩和されるなどすぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の絶縁体取付構造の概略断面図、第２図は
この考案の一実施例による絶縁体取付構造を説明する部
分断面図である。 図中、１は絶縁体、２，３は金属容器、２ａｖ３ａは接
続用フランジ、１０は通電体、１１は支持部材である。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示している
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通電体を支承する絶縁体、通電体と絶縁体とを収納し封
   止部の形成で絶縁性ガスが充填される第１と第２の金属
   容器、上記第１と第２の金属容器の接続用フランジ間に
   挟まれた状態で固着されかつ容器内方に突出して設けら
   れた支持部材を備え、この支持部材の内側端部は上記通
   電体の径より大きく設定されるとともに上記絶縁体取付
   部の電界緩和効果を有するアール状のシールド形状をな
   しており、この支持部材に上記絶縁体の周縁部を取付け
   て上記両金属容器の封止区分を形成するようにしたこと
   を特徴とするガス絶縁電気機器の絶縁体取付構造。