JPS5930576Y2 - 磁気浮上式鉄道の地上コイル接続装置

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【考案の詳細な説明】この考案は磁気浮上式鉄道の地上コイル接続装置に関す
る。

磁気浮上式鉄道における地上コイル間の接続には従来電
線による接続方式が採用されていたが、給電システム上
高電圧、低直流で給電することによって、給電裸の損失
や本数の低減が可能な高電圧化の要望が強くなっている
。

そこで、地上コイルと接続作業が容易な接続装置として
、第１図に示す構造が提案されている。

第１図において、１，２は地上コイル（図示せず）と接
続される導体または絶縁母線を形成する導体で、各端部
には接触子１ａ、２ａが設けられている。

上記両液触子１ａ、２ａは接触によって通電接触部を形
成する。

３は導体１を囲繞した絶縁部材、４は導体２を囲繞した
絶縁部材である。

両絶縁部材３，４は硬化性の樹脂によって形成され、端
部には接続用のフランジ３ａ、４ａが設けられている。

５は両フランジ３ａ、４ａの対向面に設けられた所定の
深さを有する溝、６は溝５に装着された封止部材で、例
えば０１Ｊングなとである。

１は絶縁部材３，４の外周に設けられた導電層で、通常
は接地される。

８は両フランジ３ａ、４ａを締結するボルトナツトであ
る。

磁気浮上鉄道の地上コイル接続装置の外面に塗布されて
いる導電層Ｔは、通常一端で接地されているため、両フ
ランジ３ａ、４ａを接続する時には、各フランジ３ａ、
４ａに塗布されている導電層７も確実に接続する必要が
ある。

接続していなければ、一方の導電層γが接地されても、
他方の導電層γがある電位をもち、両溝電層１間で火花
、コロナなどが発生する。

導電層１は人に接することも多いので、安全上好ましく
ない。

また、磁気浮上鉄道用地上コイルは屋外に設置されるの
で、第１図に示したような従来のものによると、フラン
ジ部３ａ、４ａとの接合面には間隙が存在するので、長
年月の間に水分あるいは塵埃が侵入する。

これらは高い導電率を有しているので、接合面に沿って
封止部材６のところまで導電層９を形成する。

この導電層９は、絶縁部材３，４の表酊に形成された接
地導電層γと接しているために接地電位になる。

また、上記接合面間の導電層９は非常に薄いので、導体
１，２に高電圧が印加された時には、上記導電層９の先
端の電界強度は非常に高くなり、部分放電を発生させる
という欠点があった。

この考案は上記欠点を解消するためになされたもので、
両フランジ間に金属リングを設けることによって、電界
緩和を図ることができる磁気浮上式鉄道の地上コイル接
続装置を提供する。

以下、図に基いて説明する。

第２図において、両フランジ３ａ、４ａの端面は金属リ
ング１０の形状に合わせた形状を有し両フランジ３ａ、
４ａを接合した時に形成される空間部に、金属リング１
０がぴったりと組み込まれて、両フランジ３ａ、４ａに
挾持される。

金属リング１０の内径部は丸みを有している。

そして金属リング１０には両フランジ３ａ、４ａの凹部
に対向面に所定の深さを有する溝５が設けられ、溝５に
は封止部材６が装着されている。

また、導電層７は、両フランジ３ａ、４ａの金属り／グ
１０と対向する面全体にも塗布され、接触により金属リ
ング１０と確実に接続される。

この考案によると、両フランジ間の導電層は金属リング
を介して確実に接続さ札−各絶縁部材の外面の導電層は
確実に接地されるので、コロナ及び火花は防止される。

次に、この考案によると、水分はフランジと金属リング
との接合面に侵入して導電層を生じるが、導電層は金属
リングに沿うために、導電層の先端の電界強度は緩和さ
れる。

また、溝に空気層が残存しているため、誘電率の違いに
よって空気層に生じるコロナも金属リングで防止できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のものを示す断面図、第２図は考案の一実
施例を示す断面図である。図において、１．２は導体、３，４は絶縁部材、７は接
地導電層、８は締結部材、１０は金属リングである。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

【実用新案登録請求の範囲】