JPH0744669Y2 - 断熱壁パネルの連結構造 - Google Patents

断熱壁パネルの連結構造

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JPH0744669Y2
JPH0744669Y2 JP1989137655U JP13765589U JPH0744669Y2 JP H0744669 Y2 JPH0744669 Y2 JP H0744669Y2 JP 1989137655 U JP1989137655 U JP 1989137655U JP 13765589 U JP13765589 U JP 13765589U JP H0744669 Y2 JPH0744669 Y2 JP H0744669Y2
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joiner
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joint
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一雄 大橋
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建物の外壁材として用いられる断熱壁パネル
の連結構造に関する。
〔従来の技術〕
同一形状の断熱壁パネル同士すなわち断熱性に富む同一
形状の壁パネル同士が互いに対向され、かつそれらの壁
パネルの各端面との間に凹入状の目地が形成されている
ような建物の外壁では、従来、目地が目立って見苦しく
なることを避けることなどを意図して、その目地に目地
材機能を有するジョイナーを嵌合することによって外壁
の見栄えをよくする試みがなされていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記種類の外壁にあっては、目地が凹入状に
形成されているためにその目地の部分では壁パネルの厚
みが他の部分よりも薄くなり、それだけ断熱性が乏しく
なるばかりでなく、外壁の内外間の火の廻りを抑制する
性質すなわち耐火性についてもその目地の部分が他の部
分よりも乏しくなる。
しかしながら、従来のものではジョイナーが目地を目立
ちにくくすることに役立ってはいるもの、耐火性や断熱
性を向上させることにはそれほど役立っていない。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、目地を目
立たなくすることに役立つジョイナーを利用して目地の
部分での耐火性や断熱性を向上させることが可能である
のみならず、ジョイナーを目地部分に断熱性を低下させ
ない形態で施工性をよく配備することのできる断熱壁パ
ネルの連結構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に記載した第1番目の考案の断熱壁パネルの連
結構造は、端部同士が相対向された断熱壁パネルのう
ち、一方の断熱壁パネルの一端部の厚み方向の中間部に
凸部が突出され、その凸部が他方の断熱壁パネルの他端
部の厚み方向の中間部に形成された凹部に嵌合されてな
る断熱壁パネルの連結構造において、上記凸部と上記凹
部との嵌合部にパッキンが介在され、一方の断熱壁パネ
ルにおける裏面側の一端面と他方の断熱壁パネルにおけ
る裏面側の他端面との間に形成された凹入状の目地に、
断面視形状がコ字形の本体部分とこの本体部分の両側に
延び出た突出座部とを備えたジョイナーの上記本体部分
が嵌合されていると共に、この本体部分と上記目地の凹
入面との間および取付座部と双方の断熱壁パネルの裏面
との間に、ジョイナーにその外表面を覆って固定された
耐火シール材が介在され、かつこのジョイナーの上記取
付座部が、上記断熱壁パネルが固定された下地材にその
取付座部を貫通するビスで固定され、かつそのビスの頭
部がジョイナーに固定された上記耐火シール材に埋入さ
れているものである。
請求項2に記載した第2番目の考案の断熱壁パネルの連
結構造は、請求項1に記載した断熱壁パネルの連結構造
において、一方の断熱壁パネルにおける表面側の一端面
と他方の断熱壁パネルにおける表面側の他端面との間に
形成された凹入状の目地に、断面視形状がコ字形のジョ
イナーが嵌合されていると共に、このジョイナーと上記
目地の凹入面との間にジョイナーに固定された耐火シー
ル材が介在されているものである。
請求項3に記載した第3番目の考案の断熱壁パネルの連
結構造は、請求項1に記載した断熱壁パネルの連結構造
において、一方の断熱壁パネルにおける表面側の一端面
と他方の断熱壁パネルにおける表面側の他端面との間に
形成された凹入状の目地に、断面視形状がコ字形のジョ
イナーが嵌合されていると共に、このジョイナーがボル
トなどの頭付き止具によって一方の断熱壁パネルに固定
され、さらにこのジョイナーに、ジョイナーの外方に露
出した上記頭付き止具の頭部を覆うキャップが装着され
ているものである。
〔作用〕
第1番目の考案によると、目地の部分において断熱壁パ
ネルの厚みが他の部分よりも薄くなっているけれども、
その薄くなったことによる耐火性や断熱性の低下がジョ
イナーに固定されている耐火シール材の耐火作用や断熱
作用によって相殺される。その上、一方の断熱壁パネル
の凸部と他方の断熱壁パネルの凹部との嵌合部には曲が
った経路(火が廻るときの経路)が形成され、その嵌合
部にパッキンが介在されているため、そのことと上記耐
火シール材による作用とが相まって目地の部分に優れた
耐火性や断熱性が付与される。また、上記耐火シール材
はジョイナーに固定されているため、ジョイナーを施工
することによって耐火シール材も同時に施工されること
になり、耐火シール材を個別に施工する必要がない。
さらに、ジョイナーの取付座部が、上記断熱壁パネルが
固定された下地材にその取付座部を貫通するビスで固定
され、かつそのビスの頭部がジョイナーにその外表面を
覆って固定された上記耐火シール材に埋入されているこ
とにより、断熱壁パネルの裏面にビスが直接に接触せ
ず、そのことによって断熱壁パネルからビスを介するジ
ョイナーや下地材への熱伝達が起こりにくくなり、それ
だけ断熱性の低下が抑制される。
第2番目の考案によると、断熱壁パネルの裏面側の目地
のみならず表面側の目地にもジョイナーと耐火シール材
が介在されるため、目地の部分での耐火性能や断熱性能
がさらに改善される。
第3番目の考案によると、一方の断熱壁パネルの凸部に
ジョイナーを固定している頭付き止具の頭部の水濡れが
キャップにより防止されるため、その止具が発錆するこ
となどの水濡れに伴う不都合が未然に防止される。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例による断熱壁パネルの連結構造
を示している。
図示された二枚の断熱壁パネル1,1は同じ構造であっ
て、それらの断熱壁パネル1,1の一端部と他端部とが互
いに連結されている。
断熱壁パネル1は、互いに対向配置された表面材11およ
び裏面材12によって囲まれる内部空間に断熱材13が装填
されたものである。上記表面材11はカラー鋼板やステン
レスなどの金属板に曲げ加工を施して作られているが、
裏面材12はそれらの金属板に限らず、合成樹脂板や木製
板によって作られていてもよい。また、断熱材13には合
成樹脂発泡体のほか、グラスウールなどの公知の断熱材
料や耐火断熱材料を用いることが可能である。断熱材13
に合成樹脂発泡体を用いる場合、対向配置された表面材
11と裏面材12との相互間の隙間を閉塞材14,14で塞いだ
状態で、あらかじめ表面材11および裏面材12によって囲
まれる内部空間に充填された合成樹脂を公知手段で発泡
させるようにすると容易に断熱壁パネル1が製作され
る。その際、合成樹脂として表面材11や裏面材12に対す
る自己接着性を有するものを用いることが望ましく、そ
のような合成樹脂を用いると、表面材11と裏面材12とが
断熱材13によって一体化されるばかりでなく、それを発
泡させた合成樹脂発泡体層により形成される断熱材13が
表面材11や裏面材12から剥がれにくく、断熱材13による
所期の耐火性や断熱性が長期間に亘って確実に保たれ
る。
断熱壁パネル1の一端部の厚み方向の中間部に凸部15が
突出されている。このように上記厚み方向の中間部に凸
部15が形成されていると、断熱壁パネル1の内外の表面
と凸部15との間の段付部分に断熱壁パネル1の一端面1
a,1a′が必然的に位置する。また、この断熱壁パネル1
の一端部においては、表面材11と裏面材12との対向箇所
が上記凹部15に設定されていて、その相互間の隙間を塞
ぐ閉塞材14にアルミ箔などの耐水性や耐火性に優れた材
料が用いられている。
断熱壁パネル1の他端部の厚み方向の中間部に凹部16が
形成されている。このように上記厚み方向の中間部に凹
部16が形成されていると、断熱壁パネル1の他端面1b,1
b′が凹部16の両側の突出部の先端面となる。断熱壁パ
ネル1の他端部においては、表面材11と裏面材12との対
向箇所が凹部16に設定されていて、その相互間の隙間を
塞ぐ閉塞材14にアルミ箔などの耐水性に優れた材料が用
いられている。
なお、第1A図において70は他方の断熱壁パネル1の他端
部を下地材2に固定しているボルトなどの止具を示して
いる。
互いに連結された二枚の断熱壁パネル1,1において、一
方の断熱壁パネル1の凸部15は他方の断熱壁パネル1の
凹部16に各別に嵌合されている。そして、上記凸部15と
凹部16との嵌合部に板状パッキン3が介在されていて、
この板状パッキン3が上記凸部15の端面(閉塞材14を含
む。)と上記凹部16の底面(閉塞材14を含む。)とによ
って挾圧されている。板状パッキン3には上記嵌合部を
水密シールする機能を有する材料やその機能に加えて耐
火性を持つ材料が用いられる。さらに、一方の断熱壁パ
ネル1の表面側の一端面1aとこれに対向する他方の断熱
壁パネル1の表面側の他端面1bとの間、ならびに一方の
断熱壁パネル1の裏面側の一端面1a′とこれに対向する
他方の断熱壁パネル1の裏面側の他端面1b′との間にそ
れぞれ凹入状に目地4,4′が形成されている。
5はジョイナーである。このジョイナー5は鋼板に曲げ
加工などを施すことによって作られていて、断面視形状
がコ字形をなす本体部分51とこの本体部分51の両側に延
び出た取付座部52,52とを有している。そして、本体部
分51が断熱壁パネル1,1の裏面側の目地4′に嵌合さ
れ、かつ取付座部52,52が下地材2にその取付座部52,52
を貫通するビス71,71によって固定されている。そのビ
ス71,71の頭部75,75はジョイナー5に固定された上記耐
火シール材6(後述する)に埋入されている。さらに、
ジョイナー5と上記目地4′の凹入面との間に耐火材料
よりなる耐火シール材6が介在されている。耐火シール
材6としてはガラス繊維、石膏フォームシート、ロック
ウールフエルトなどがある。そして、この耐火シール材
6はジョイナー5にあらかじめ貼付けなどの公知手段で
固定されているものである。そのため、耐火シール材6
だけを個別に施工する必要はなく、ジョイナー5を下地
材2に固定することと、断熱壁パネル1,1を下地材2に
施工することとを行うだけで、耐火シール材6がジョイ
ナー5と目地4′の凹入面との間に介在される。
以上の連結構造によると、目地4,4′が位置する部分は
断熱壁パネル1,1の厚みがその他の部分よりも薄くなっ
ている。そのため、目地4,4′の部分の断熱壁パネル1,1
による耐火性や断熱性がその他の部分よりも低下する懸
念があるが、目地4,4′の部分にはジョイナー5に固定
された耐火シール材6が介在されているため、その耐火
シール材による耐火作用や断熱作用によって目地4,4′
の部分の耐火性や断熱性の低下が抑制されてその他の部
分と遜色のないものとなる。それに加え、凸部15と凹部
16との嵌合部には内外間で火が廻るときに通過しなけれ
ばならない曲がった経路が形成され、その経路中に板状
パッキンが介在されているため、このことも目地4,4′
の部分での耐火性を向上させることに役立っている。
また、ジョイナー5の取付座部52,52が、上記断熱壁パ
ネル1,1が固定された下地材2にその取付座部52,52を貫
通するビス71,71で固定され、かつそのビス71,71の頭部
75,75がジョイナー5に固定された上記耐火シール材6
に埋入されていることにより、断熱壁パネル1,1の裏面
材12,12にビス71,71が直接に接触せず、そのことによっ
て断熱壁パネル1,1からビス71,71を介するジョイナー5
や下地材2への熱伝達が起こりにくくなり、それだけ断
熱性の低下が抑制される。
第2図は他の実施例を示している。このものは、断熱壁
パネル1,1の表面側の目地4にジョイナー5の断面視形
状がコ字形をなす本体部分51が嵌合され、かつそのジョ
イナー5の取付座部52,52が止具71によって断熱壁パネ
ル1,1に固定されていると共に、ジョイナー5と上記目
地4の凹入面との間にジョイナー5にあらかじめ固定さ
れている耐火シール材6が介在されている。その他の構
成は第1図で説明したものと概略的には同一であるか
ら、同一または相応する部分には同一符号を付して詳細
な説明を省略する。この実施例によると、断熱壁パネル
の裏面側の目地4′のみならず表面側の目地4にもジョ
イナー5と耐火シール材6とによる耐火性や断熱性が付
与されるため、目地4,4′の部分での耐火性や断熱性が
さらに改善されたものになる。
また、第2図のものにおいて、ジョイナー5の取付座部
52,52と断熱壁パネル1,1の表面材11,11との間に耐火性
や耐水性を備えたパッキン53,53を介在させておけば、
このパッキン53,53によってジョイナー5と断熱壁パネ
ル1,1との接触が絶たれるため、ジョイナー5と断熱壁
パネル1,1との間での熱伝達が起こりにくくなり、ジョ
イナー5を設けたことによる断熱性の低下が生じにく
い。
第3図はさらに他の実施例を示している。このもので
は、断熱壁パネル1,1の表面側の目地4に嵌合されたジ
ョイナー5の本体部分51が、その本体部分51と一方の断
熱壁パネル1の凸部15と裏面側の目地4′に嵌合された
ジョイナー5の本体部分51とを貫通して下地材2にねじ
込まれたボルトなどの頭付き止具72によって上記凸部15
に固定されている。また、表面側の上記ジョイナー5の
取付座部52,52には係合片部54,54が折返し状に形成され
ている。そして、キャップ8の両側に形成された掛止片
部81,81が上記係合片部54,54に係合されることによって
そのキャップ8がジョイナー5に装着されている。
この構成によると、キャップ8によって表面側のジョイ
ナー5の開口が塞がれ、ジョイナー5の外方に露出した
頭付き止具72の頭部72aがキャップ8によって覆われる
ため、雨水などがジョイナー5の内部に入らなくなって
上記頭部72aが雨水に濡れたり、雨水が頭付き止具72の
ねじ軸部72bの外面を伝って断熱壁パネル1,1の連結部分
や下地材2に達することがなくなる。したがって、頭付
き止具72が雨水に濡れて錆びたり、断熱壁パネル1の断
熱材13に雨水がしみ込んでその断熱性能を低下させた
り、下地材2を腐らせたりすることが防止される。ま
た、ジョイナー5とキャップ8とによって囲まれた空間
に耐火材61を介在させておくと、その耐火材61の作用に
よって耐火性が向上する。なお、この実施例において
も、ジョイナー5の取付座部52、52と断熱壁パネル1,1
の表面材11,11との間に耐火性や耐水性を備えたパッキ
ン53,53が介在されてジョイナー5と断熱壁パネル1,1と
の接触が絶たれているため、ジョイナー5と断熱壁パネ
ル1,1との間での熱伝達が起こりにくくなり、ジョイナ
ー5を設けたことによる断熱性の低下が生じにくい。
第1図〜第3図で説明した3種類の実施例はいずれも断
熱壁パネル1,1の表面側の目地4の幅(目地幅)Aが裏
面側の目地4′の幅(目地幅)aよりも広くなってい
る。そして、表面側の目地幅Aを裏面側の目地幅aより
も広くするための手段として、第1図および第2図の実
施例では一方の断熱壁パネル1の裏面側の一端面1a′を
表面側の一端面1aよりも長さHだけ突き出た位置に設定
し、かつ他方の断熱壁パネル1の表面側の他端面1bと裏
面側の他端面1b′とを同じレベルに設定してある。これ
に対し第3図の実施例では他方の断熱壁パネル1の裏面
側の他端面1b′を表面側の他端面1bよりも長さH′だけ
突き出た位置に設定し、かつ一方の断熱壁パネル1の表
面側の他端面1aと裏面側の他端面1a′とを同じレベルに
設定してある。
縦貼サイジングや横貼サイジングなどにおいて上述のよ
うに表面側の目地幅Aを広くし、裏面側の目地幅aを狭
くしておくと、目地4,4′の部分での耐火性が裏面側の
狭い目地幅aの目地4′の影響を受ける。したがって、
表面側に広い目地4を形成しているにもかかわらず、耐
火性が損なわれないという利点がある。また、第1図〜
第3図に示したような断熱壁パネル1を用いると、図示
のように表面側の目地幅Aを裏面側の目地幅aよりも広
くできるだけでなく、断熱壁パネル1を反転させて用い
ることにより表面側の目地幅を裏面側の目地幅より狭く
することも可能である。したがって、同じ断熱壁パネル
1を用いる場合であっても目地の広さを変えて縦貼サイ
ジングや横貼サイジングのデザイや外観を容易に変えら
れるようになる。
第4A図および第4B図は耐火シール材6が固定されたジョ
イナー5を例示している。すなわち、第4A図はジョイナ
ー5にその外表面を覆って耐火シール材6を固定した
例、第4B図はジュイナー5の内外の両面にそれらの外表
面を覆って耐火シール材6を固定した例である。これら
のジョイナー5は必要に応じて上記目地4,4′の部分に
選択的に用いられる。
〔考案の効果〕
本考案の断熱壁パネルの連結構造によれば、目地の部分
が他の部分よりも肉薄になっているにもかかわらず、そ
の目地の部分での耐火性や断熱性が他の部分と遜色のな
いものとなるという効果がある。特に、ジョイナーの取
付座部を貫通して下地材にジョイナーを固定しているビ
スの頭部がジョイナーにその外表面を覆って固定された
上記耐火シール材に埋入されているという構成により、
断熱壁パネルからビスを介するジョイナーや下地材への
熱伝達が起こりにくくなるので、目地部分での断熱性の
低下が効果的に抑制される。しかもその効果は、従来よ
り用いられていたジョイナーを利用することによって達
成されたものであり、しかも耐火シール材のほかにはそ
の効果を達成するための余分な部材を必要としないため
に経済性にも優れるものである。さらに、上記耐火シー
ル材はただ単にジョイナーと目地の凹入面との間に介在
されているものではなく、ジョイナーに固定されている
ものであるため、ジョイナーを施工するときに耐火シー
ル材を同時に施工されるという施工上の利点もある。そ
のほか、凸部と凹部との嵌合部によって火の廻りが阻害
され、かつその嵌合部には板状パッキンが介在されてい
るため、そのことによっても目地の部分における耐火性
や断熱性についての信頼性が高まる。
また第2番目の考案によれば、表面側の目地の部分の耐
火性や断熱性の向上により、隣合う断熱壁パネルの連結
部分での耐火性や断熱性がいっそう改善される。
さらに第3番目の考案によれば、表面側の目地に嵌合さ
れたジョイナーを固定している頭付き止具の頭部が雨水
などに濡れて錆びたりすることがキャップによって未然
に防止されるという効果のほか、キャップによって目地
の部分の化粧性が改善されて良好な外観が得られるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による断熱壁パネルの連結構造
の断面図、第2図は他の実施例による断熱壁パネルの連
結構造の断面図、第3図はさらに他の実施例による断熱
壁パネルの連結構造の断面図、第4A図および第4B図は耐
火シール材が固定されたジョイナーの変形例を示した部
分斜視図である。 1,1……断熱壁パネル、1a……一方の断熱壁パネルにお
ける表面側の一端面、1a′……一方の断熱壁パネルにお
ける裏面側の一端面、1b……他方の断熱壁パネルにおけ
る表面側の他端面、1b′……他方の断熱壁パネルにおけ
る裏面側の他端面、3……板状パッキン、4,4′……目
地、5……ジョイナー、6……耐火シール材、8……キ
ャップ、15……凸部、16……凹部、71……ビス、72……
頭付き止具、72a……頭付き止具の頭部、75……ビスの
頭部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部同士が相対向された断熱壁パネルのう
    ち、一方の断熱壁パネルの一端部の厚み方向の中間部に
    凸部が突出され、その凸部が他方の断熱壁パネルの他端
    部の厚み方向の中間部に形成された凹部に嵌合されてな
    る断熱壁パネルの連結構造において、 上記凸部と上記凹部との嵌合部にパッキンが介在され、
    一方の断熱壁パネルにおける裏面側の一端面と他方の断
    熱壁パネルにおける裏面側の他端面との間に形成された
    凹入状の目地に、断面視形状がコ字形の本体部分とこの
    本体部分の両側に延び出た取付座部とを備えたジョイナ
    ーの上記本体部分が嵌合されていると共に、この本体部
    分と上記目地の凹入面との間および取付座部と双方の断
    熱壁パネルの裏面との間に、ジョイナーにその外表面を
    覆って固定された耐火シール材が介在され、かつこのジ
    ョイナーの上記取付座部が、上記断熱壁パネルが固定さ
    れた下地材にその取付座部を貫通するビスで固定され、
    かつそのビスの頭部がジョイナーに固定された上記耐火
    シール材に埋入されていることを特徴とする断熱壁パネ
    ルの連結構造。
  2. 【請求項2】一方の断熱壁パネルにおける表面側の一端
    面と他方の断熱壁パネルにおける表面側の他端面との間
    に形成された凹入状の目地に、断面視形状がコ字形のジ
    ョイナーが嵌合されていると共に、このジョイナーと上
    記目地の凹入面との間にジョイナーに固定された耐火シ
    ール材が介在されている請求項1記載の断熱壁パネルの
    連結構造。
  3. 【請求項3】一方の断熱壁パネルにおける表面側の一端
    面と他方の断熱壁パネルにおける表面側の他端面との間
    に形成された凹入状の目地に、断面視形状がコ字形のジ
    ョイナーが嵌合されていると共に、このジョイナーがボ
    ルトなどの頭付き止具によって一方の断熱壁パネルに固
    定され、さらにこのジョイナーに、ジョイナーの外方に
    露出した上記頭付き止具の頭部を覆うキャップが装着さ
    れている請求項1記載の断熱壁パネルの連結構造。
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