JPH0649727Y2 - 断熱壁パネルの連結構造 - Google Patents

断熱壁パネルの連結構造

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JPH0649727Y2
JPH0649727Y2 JP13765689U JP13765689U JPH0649727Y2 JP H0649727 Y2 JPH0649727 Y2 JP H0649727Y2 JP 13765689 U JP13765689 U JP 13765689U JP 13765689 U JP13765689 U JP 13765689U JP H0649727 Y2 JPH0649727 Y2 JP H0649727Y2
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wall panel
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一雄 大橋
嘉直 河田
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株式会社淀川製鋼所
ダイト工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、建物の外壁材として用いられる断熱壁パネル
の連結構造に関する。
〔従来の技術〕
第4図に示したように、同一形状の断熱壁パネル同士す
なわち断熱性に富む同一形状の壁パネル1,1同士が互い
に対向され、かつそれらの壁パネル1,1の各端面11,12と
の間に形成された凹所が目地2となされているような建
物の外壁では、従来、一方の壁パネル1の一端部の厚み
方向の中間部に形成された凸部13が他方の壁パネル1の
他端部の厚み方向の中間部に形成された凹部14に嵌合さ
れ、かつそれらの嵌合部に板状パッキン3が介在された
構造になっており、その板状パッキン3は上記凹部14の
平坦な底面14aと上記凸部13の平坦な端面13aとによって
挾圧されている。
また、壁パネル1にはその断熱性を高めるために次のよ
うな構造が採用されている。すなわち、壁パネル1は鋼
板に曲げ加工などの各種の加工を施して形成された一対
の金属製の外面材15,16と、それらの外面材15,16で囲ま
れた内部空間に装填された断熱材17とを有すると共に、
一対の外面材15,16同士が上記凸部13の厚み方向の中間
部と上記凹部14の中間部とにおいて間隔を隔てており、
かつ、それらの間隙に装填された上記断熱材17が上記凸
部110の端面13aと上記凹部14の底面14aとに露出してい
る。なお、4は下地材である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の構造によると、上記凸部13の端面
13aと上記凹部14の底面14aとによって板状パッキン3を
強く挾み付けておかないと板状パッキン3による満足の
いく水密シール性が保たれず、その水密シール性が不十
分な場合には凸部13の端面13aや凹部14の底面14aと板状
パッキン3との間の隙間を伝って浸入した雨水などが上
記端面13aや上記底面14aに露出している断熱材17の露出
面17a,17bからしみ込んでその断熱性能が低下しやすい
という問題があった。
また、壁パネル1を施工する場合、目地2の幅(以下、
目地幅という。)や水平度(または垂直度)などを修正
する目地調整が必要であるが、その際に壁パネル1を少
しでも動かせると板状パッキン3に対する挾圧力が変わ
って板状パッキン3による水密シール性が損なわれて上
述したような断熱性能の低下を生じやすいという問題が
あった。
本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、壁パネル
を動かして目地調整を行っても板状パッキンの挾圧力が
変化しにくく、板状パッキンによる水密シール性が目地
調整によって悪影響を受けにくい断熱壁パネルの連結構
造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の断熱壁パネルの連結構造は、端部同士が相対向
された断熱壁パネルのうち、一方の断熱壁パネルの端部
の厚み方向の中間部に互いに間隔を隔てた状態で一対の
凸部が突出されており、それらの凸部が他方の断熱壁パ
ネルの端部の厚み方向の中間部に互いに間隔を隔てた状
態で形成された一対の凹部に各別に嵌合され、さらに一
方の断熱壁パネルの端面とそれに対向する他方の断熱壁
パネルの端面との間に形成された凹所が目地となされ、
一対の上記凹部の間に形成される突出部の端面と上記凸
部および凹部の嵌合部とに亘って板状パッキンが配設さ
れ、この板状パッキンは、上記嵌合部において上記凸部
の表面と上記凹部の表面とに圧接されていると共に、上
記突出部の端面を覆っている上記板状パッキンの表面と
一対の上記凸部の間に形成された凹所の底面との間に水
の流れる空間通路が形成されているものである。
〔作用〕
この構成によると、板状パッキンによる水密シール性
は、凸部の表面、上記凹部の表面と板状パッキンとの圧
接部分により発揮される。そして、目地調整などにおい
て断熱壁パネルが目地を拡げる方向や狭める方向に動か
されたときには、凸部の端面および凹部の底面とによる
板状パッキンの挾圧力が変わるけれども、凸部の内外の
表面および凹部の両側側面とによる板状パッキンの挾圧
力は変わらない。その上、凸部と凹部との嵌合部におい
ては板状パッキンがU字状に曲がっているために凸部や
凹部に対する板状パッキンの接触面積が従来の場合より
も広く確保される。したがって、目地調整を行っても板
状パッキンの水密シール性が損なわれにくいという作用
が発揮される。
また、万一、内部に雨水などが浸入した場合、その雨水
などは板状パッキンの表面と一対の凸部の間に形成され
た凹所の底面との間の空間通路を伝って排出される。
〔実施例〕
第1A図は本考案の実施例による断熱壁パネルの連結構造
を示している。
図示された二枚の断熱壁パネル5,5は同じ構造であっ
て、それらの断熱壁パネル5,5の一端部と他端部とが互
いに連結されている。
断熱壁パネル5は、互いに対向配置された表面材51およ
び裏面材52によって囲まれる内部空間に断熱材53が装填
されたものである。上記表面材51はカラー鋼板やステン
レスなどの金属板に曲げ加工を施して作られているが、
裏面材52はそれらの金属板に限らず、合成樹脂板や木製
板によって作られていてもよい。また、断熱材53には合
成樹脂発泡体のほか、グラスウールなどの公知の断熱材
料や耐火断熱材料を用いることが可能である。断熱材53
に合成樹脂発泡体を用いる場合、対向配置された表面材
51と裏面材52との相互間の隙間を閉塞材54,54で塞いだ
状態で、あらかじめ表面材51および裏面材52によって囲
まれる内部空間に充填された合成樹脂を公知手段で発泡
させるようにすると容易に断熱壁パネル5が製作され
る。その際、合成樹脂として表面材51や裏面材52に対す
る自己接着性を有するものを用いることが望ましく、そ
のような合成樹脂を用いると、表面材51と裏面材52とが
断熱材53によって一体化されるばかりでなく、それを発
泡させた合成樹脂発泡体層により形成される断熱材53が
表面材51や裏面材52から剥がれにくく、断熱材13による
所期の断熱性が長期間に亘って確実に保たれる。
断熱壁パネル5の一端部の厚み方向の中間部に互いに間
隔を隔てた状態で一対の凸部55,55が突出されている。
このように上記厚み方向の中間部に一対の凸部55,55が
形成されていると、これらの一対の凸部55,55の間には
凹所56が必然的に形成され、かつ、断熱壁パネル5の内
外の表面と一対の凸部55,55との間の段付部分に断熱壁
パネル5の一端面5a,5aが必然的に位置する。また、こ
の断熱壁パネル5の一端部においては、表面材51と裏面
材52との対向箇所が上記凹所56に設定されていて、その
相互間の隙間を塞ぐ閉塞材54,54にアルミ箔などの耐水
性に優れた材料が用いられている。
断熱壁パネル5の他端部の厚み方向の中間部に互いに間
隔を隔てた状態で一対の凹部58,58が形成されている。
このように上記厚み方向の中間部に一対の凹部58,58が
形成されていると、これらの一対の凹部58,58の間には
突出部59が必然的に形成される。また、この断熱壁パネ
ル5の他端部においては、表面材51と裏面材52との対向
箇所が上記突出部59に設定されていて、その相互間の隙
間を塞ぐ閉塞材54,54にアルミ箔などの耐水性に優れた
材料が用いられている。5bは断熱壁パネル5の他端面を
示している。
なお、第1A図において10は他方の断熱壁パネル5の他端
部を下地材4に固定しているボルトなどの止具を示して
いる。
互いに連結された二枚の断熱壁パネル5,5において、一
方の断熱壁パネル5の一対の凸部55,55は他方の断熱壁
パネル5の一対の凹部58,58に各別に嵌合されている。
そして、上記突出部59の端面(閉塞材54を含む。)と上
記凸部55および上記凹部58の嵌合部とに亘って板状パッ
キン7が配設されている。板状パッキン7の形状は波
状、凹凸状、その他適宜の形状であってもよい。第1B図
に拡大して示したようにこの板状パッキン7は、上記嵌
合部において上記凸部55の端面55aとその内外の表面55
b,55bと上記凹部58の底面58aとその両側表面58b,58bと
に圧接されている。板状パッキン7の圧接状態は上記し
た凸部55の全周と凹部58の全周において圧接状態を保持
しているが、凹部58や凸部55の形状と板状パッキン7の
形状との相関において圧接状態を変えることができる。
たとえば凸部55の端面、内表面、凹部の底面、内側面に
おいて圧接状態を保持させることもできる。また、上記
突出部59の端面を覆っている上記板状パッキン7の表面
71と上記凹所56の底面(閉塞材54を含む。)との間に水
の流れる空間通路8が形成されている。さらに、一方の
断熱壁パネル5の一端面5aとこれに対向する他方の断熱
壁パネル5の他端面5bとの間に形成された凹所が目地9
となされている。
以上の連結構造によると、凸部55はその端面55aと内外
の表面55b,55bとが板状パッキン7に接触し、凹部58は
その底面58aと両側表面58b,58bとが板状パッキン7に接
触しているため、凸部55や凹部58と板状パッキン7との
接触面積は非常に広くなる。また、板状パッキン7は凸
部55の端面55aと凹部58の底面58aとによって挾圧されて
いるだけでなく、凸部55の内外の表面55b,55bと凹部58
の両側表面58b,58bとによっても挾圧されている。その
ため、板状パッキン7による上記嵌合部での水密シール
性は信頼性の高いものとなっている。
また、目地調整を行う場合などに目地9を拡げる方向に
壁パネル5が動かされた場合、凸部55の端面55aおよび
凹部58の底面58aとによる板状パッキン7の挾圧力は変
わるけれども、凸部55の内外の表面55b,55bや凹部58の
両側表面58b,58bは板状パッキン7に対する圧接力を変
えずに板状パッキン7に対して滑るだけであるため、そ
れらによる板状パッキン7の挾圧力は変わらない。この
ことと上述した広い接触面積が水密シール性の向上に役
立つこととの相乗作用により、凸部55と凹部58との嵌合
部での水密シール性は目地調整などで断熱壁パネル5が
動かされたとしても容易には損なわない。目地9を狭め
る方向に壁パネル5が動かされた場合には凸部55の端面
55aおよび凹部58の底面58aとによる板状パッキン7の挾
圧力が大きくなり、水密シール性が良好になる。
一方、何らかの原因で内部に雨水などが浸入した場合、
その雨水などは板状パッキン7の表面71と上記凹所56の
底面との間の空間通路8を伝って排出される。すなわ
ち、断熱壁パネル5が縦貼サイジングに用いられている
場合には、その空間通路8を雨水などが落下し、断熱壁
パネル5が横貼サイジングに用いられている場合には、
その空間通路8に見た目にはわからない程度のわずかな
勾配を付与しておくだけで雨水などがその空間通路8の
高低差にしたがって流れ落ちていく。
断熱壁パネル5を上述した連結構造で連結する場合、板
状パッキン7をあらかじめ断熱壁パネル5の一端部側ま
たは他端部側に保持させておくと、断熱壁パネルを連結
する作業だけを行えば板状パッキン7が上述した所定箇
所に自然に配設されるようになって便利であり、施工能
率が向上する。
第2A図は断熱壁パネル5の他端部側に板状パッキン7を
保持させて連結する場合を示している。すなわち、この
場合は、断熱壁パネル5の表面材51と裏面材52の他端部
での対向箇所の隙間を塞ぐ閉塞材として板状パッキン7
を用いている。このように板状パッキン7を閉塞材に兼
用すると、アルミ箔などの閉塞材54(第1A図および第1B
図参照)を省略できる利便がある。第2A図の状態から一
方の断熱壁パネル5の凸部55,55を他方の断熱壁パネル
5の凹部58,58に差し込んでいくと、その凸部55,55の先
端で板状パッキン7が押されて変形し、完全に差し込ん
で嵌合させると第1A図および第1B図で説明したように板
状パッキン7が凸部55と凹部58との嵌合部と突出部59と
の間に亘って配設される。
第2B図は断熱壁パネル5の一端部側に板状パッキン7を
保持させて連結する場合を示している。すなわち、この
場合は、一対の凸部55,55の端面55a,55aに板状パッキン
7を仮接着して保持させてある。第2B図の状態から一方
の断熱壁パネル5の凸部55,55を他方の断熱壁パネル5
の凹部58,58に差し込んでいくと、突出部59の先端で板
状パッキン7が押されて変形し、完全に差し込んで嵌合
させると第1A図および第1B図で説明したように板状パッ
キン7が凸部55と凹部58との嵌合部と突出部59との間に
亘って配設される。
第3図は他の実施例を示している。この実施例において
第1A図および第1B図で説明したものと異なる点は、断熱
壁パネル5,5の表面側の目地幅Aを裏面側の目地幅aよ
りも広くした点だけである。すなわちこの実施例の断熱
壁パネル5の一端部においては、裏面側の端面5a′が表
面側の端面5aよりも突き出た位置に設定されている。こ
のような断熱壁パネル5を用いると、図示のように表面
側の目地幅Aを裏面側の目地幅aよりも広くできるだけ
でなく、断熱壁パネル5を反転させて用いることにより
表面側の目地幅を裏面側の目地幅より狭くすることも可
能である。したがって、同じ断熱壁パネル5を用いる場
合であっても目地の広さを変えて縦貼サイジングや横貼
サイジングのデザインや外観を容易に変えられるように
なる。その他の構成や作用は第1A図および第1B、さらに
は第2A図および第2B図で説明したところと同様であるの
で、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
〔考案の効果〕
本考案の断熱壁パネルの連結構造によれば、凸部や凹部
と板状パッキンとの接触面積を広く確保できるため、板
状パッキンに対する挾圧力を従来の場合よりも小さくし
ても満足のいく水密シール性が確保されるようになり、
そのことが断熱壁パネルの施工性の改善につながるばか
りでなく、断熱壁パネルを動かしても凸部や凹部による
板状パッキンの挾圧力が弱まったりしにくく、しかも凸
部や凹部と板状パッキンとの接触面積が広く確保される
ため、断熱壁パネルの連結部分における水密シール性を
損なわずに目地調整を行なえるという効果がある。ま
た、何らかの原因で上記連結部分に雨水などが浸入した
としても、その雨水などはその連結部分の空間通路を伝
って外部に排出されるため、雨水が断熱壁パネルの断熱
材の内部にしみ込んで断熱性能を低下させるといった事
態が起こりにくいという効果もある。そのほか、一対の
凸部と一対の凹部とが各別に嵌合した構造であるため、
隣合う断熱壁パネル同士の内外方向のがたつきが生じに
くく、かつそのようながたつきを防止しやすい利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本考案の実施例による断熱壁パネルの連結構造
の断面図、第1B図は第1A図の要部拡大断面図、第2A図お
よび第2B図は説明用の断面図、第3図は他の実施例によ
る断熱壁パネルの連結構造の断面図、第4図は従来例の
断面図である。 5…断熱壁パネル、5a…断熱壁パネルの一端面、5b…断
熱壁パネルの他端面、7…板状パッキン、8…空間通
路、9…目地、55…凸部、55a…凸部の端面、55b…凸部
の内外の表面、56…凹所の底面、58…凹部、58a…凹部
の底面、58b…凹部の両側表面、59…突出部、71…板状
パッキンの表面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端部同士が相対向された断熱壁パネルのう
    ち、一方の断熱壁パネルの端部の厚み方向の中間部に互
    いに間隔を隔てた状態で一対の凸部が突出されており、
    それらの凸部が他方の断熱壁パネルの端部の厚み方向の
    中間部に互いに間隔を隔てた状態で形成された一対の凹
    部に各別に嵌合され、さらに一方の断熱壁パネルの端面
    とそれに対向する他方の断熱壁パネルの端面との間に形
    成された凹所が目地となされ、一対の上記凹部の間に形
    成される突出部の端面と上記凸部および凹部の嵌合部と
    に亘って板状パッキンが配設され、この板状パッキン
    は、上記嵌合部において上記凸部の表面と上記凹部の表
    面とに圧接されていると共に、上記突出部の端面を覆っ
    ている上記板状パッキンの表面と一対の上記凸部の間に
    形成された凹所の底面との間に水の流れる空間通路が形
    成されていることを特徴とする断熱壁パネルの連結構
    造。
JP13765689U 1989-11-27 1989-11-27 断熱壁パネルの連結構造 Expired - Lifetime JPH0649727Y2 (ja)

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JP2011012435A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Meisei Kogyo Kk 耐火断熱パネルおよび耐火断熱パネルの接合構造
JP2020204159A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 三和シヤッター工業株式会社 耐火パネルの連結構造

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