JP2675750B2 - カバープレートの取付構造 - Google Patents

カバープレートの取付構造

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JP2675750B2
JP2675750B2 JP6079022A JP7902294A JP2675750B2 JP 2675750 B2 JP2675750 B2 JP 2675750B2 JP 6079022 A JP6079022 A JP 6079022A JP 7902294 A JP7902294 A JP 7902294A JP 2675750 B2 JP2675750 B2 JP 2675750B2
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祐一 持木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの躯体間の空間を
塞ぐカバープレートの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば本件出願
人によって実開平5−47108(実願平3−9823
3)号公報に提案されており、この先行技術は、図7に
簡略化して示されている。同図は、空間1をあけて隣接
する2つの躯体2a,2bの一部の水平断面図である。
各躯体2a,2bは、建物の外壁などのコンクリート構
造物であって、各躯体2a,2bの外部3側で隣接する
角部には一対の縁材4a,4bがアンカーボルト5a,
5bによってそれぞれ固定される。各縁材4a,4bは
ステンレス鋼またはアルミニウム製の形材であり、図7
の紙面に垂直な鉛直方向に延びる。
【0003】各縁材4a,4bは、偏平なアルミニウム
製カバープレート6の幅方向両端部付近をそのカバープ
レート6の厚み方向両側から挟持する各一対の挟持片7
a,8a;7b,8bをそれぞれ有し、各挟持片7a,
8a;7b,8bには、パッキン9a,10a;9b,
10bがそれぞれ装着されており、これらのパッキン9
a,10a;9b,10b間に前記カバープレート6が
介在されて弾発的に挟持されている。
【0004】このカバープレート6に関して前記外部3
とは反対側の内部11側には、ゴムなどの可撓性材料か
ら成る止水板12および可撓性を有する耐火物から成る
耐火帯13が空間1を塞ぐようにして各躯体2a,2b
間にわたって設けられる。これらのカバープレート6、
止水板12および耐火帯13は、図7の紙面に垂直な鉛
直方向を長手方向とするいわゆる長尺ものである。
【0005】このような構成によって、各躯体2a,2
bが急激な地震あるいは地盤の不等沈下などによって、
相互に近接/離反する横方向A1,A2および横方向A
1,A2に対して直角な前後方向B1,B2に変位して
も、その変位を許容し、外部3から内部11の空間1内
へ風雨が侵入することをカバープレート9によって防
ぎ、このカバープレート9によって遮断しきれなかった
雨水を止水板12によって遮断し、また火災時の炎や熱
風は、耐火帯13によって遮断し得るように構成されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術で
は、図8に示されるように、カバープレート9は図7の
紙面に垂直な鉛直方向を長手方向として複数設けられる
ので、上下に隣接するカバープレート9a,9b間に
は、ゴムなどの可撓性および弾発性を有する材料から成
るパッキン14が介在される。このパッキン14は上方
のカバープレート9aの下端部にその幅方向全長にわた
って取付けられ、下方のカバープレート9bの上端部に
その幅方向全長にわたって形成される端板15に弾発的
に当接している。ところが各カバープレート9a,9b
は、図7に示されるように、その方向両端部16a,1
6bが各縁材4a,4bの空間17a,17b内で拘束
されていないため、各躯体2a,2bが前述したような
急激な地震あるいは地盤の不等沈下などによって、相対
的な変位を生じると、上下に隣接する各カバープレート
9a,9bは相対的なずれを生じ、前記水平面内におけ
る横方向A1,A2および前後方向B1,B2の変位に
加えて、鉛直方向C1,C2方向の変位が加わると、各
カバープレート9a,9bは相互に異なる方向に斜めに
変位してしまい、パッキン14と端板15との間に隙間
が生じてしまう。このような隙間の発生によって水密性
が低下し、外部3側から内部11側の空間1内へ雨水が
侵入し、水密性が低下してしまうという問題が生じてし
まう。
【0007】したがって本発明の目的は、上下に隣接す
る各カバープレート間に隙間が発生して水密性が低下す
ることを防止することができるカバープレートの取付構
造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、躯体間の上下
に延びる間隙を覆う伸縮継手装置において、空間24を
挟んで隣接する2つの躯体間にわたって、上下に細長く
延びる偏平なカバープレート21が設けられ、カバープ
レート21の幅方向両端部は、各躯体にそれぞれ固定さ
れかつ上下に延びる中空の縁材27a,27b内にそれ
ぞれ挿入され、各縁材27a,27bの空間内には、一
端部が縁材27a,27b内の前記カバープレート21
の幅方向両端部よりも離れた位置でかつカバープレート
21よりも躯体内部側で、それぞれ係止され、他端部が
カバープレート21の幅方向両端部にそれぞれ係止され
る引張コイルばね33a,33bが設けられ、これらの
引張コイルばね33a,33bは、カバープレート21
の幅方向各端部毎に、上下に複数個設けられ、上下に隣
接するカバープレート21間には、上下のいずれか一方
のカバープレート21に固定された弾発性パッキン55
が介在され、上下に隣接する縁材27a,27bには、
シール材60が介在されることを特徴とするカバープレ
ートの取付構造である。
【0009】
【作用】本発明に従えば、空間24を挟んで隣接する2
つの躯体には、上下に延びる縁材27a,27bがそれ
ぞれ設けられ、各縁材によって偏平なカバープレートが
その幅方向両端部で挟持されて保持される。各縁材の空
間内には、引張ばねがそれぞれ収納され、この引張ばね
の一端部はカバープレートの幅方向両端部よりも躯体内
部側で縁材内に係止され、また引張ばねの他端部はカバ
ープレートの幅方向両端部にそれぞれ係止される。これ
らの引張ばねによって、各躯体の相対的な変位にかかわ
らず、前記カバープレートをその幅方向中央位置が各縁
材間の中央位置にほぼ一致するように配置することがで
きる。またこのような各躯体の水平方向の相対的な変位
に加えて鉛直方向に相対的な変位を生じても、鉛直方向
に連なる各カバープレート間の隙間を打消す方向に各カ
バープレートがばね付勢されるので、鉛直方向に隣接す
る各カバープレート間の隙間の発生による水密性の低下
を防止することができる。さらに本考案に従えば、引張
コイルばね33a,33bは、上下に延びる中空の縁材
27a,27bの空間内に設けられ、その引張コイルば
ね33a,33bの一端部は、カバープレート21の幅
方向両端部よりも離れた位置でかつカバープレート21
よりも躯体内部側で係止され、したがってたとえば各縁
材27a,27bの図1における間隔L1の中央にカバ
ープレート21の幅L2の中央をほぼ一致させることが
できるとともに、カバープレート21を躯体の内方(図
1の下方、すなわち内部32側)に引き寄せることがで
きる。さらに本考案に従えば、上下に隣接するカバープ
レート21間には弾発性パッキン55が介在され、この
弾発性パッキン55は、上下のいずれか一方のカバープ
レート21に固定されるので、各カバープレート21の
変位が許容される。しかも上下に隣接する縁材27a,
27bには、シール材60が介在され、閉じられる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のカバープレート
21の取付構造を示す水平断面図である。建物の外壁な
どであるコンクリート製の2つの躯体22a,22b
は、各内面23a,23bが空間24を挟んで対向し、
隣接して設けられる。各躯体22a,22bはまた、外
部25に臨んで鉛直な一平面内にある外面26a,26
bを有する。一方の躯体22aにおいて、その内面23
aと外面26aとが交差する角部には、縁材27aが部
分的に嵌まり込む凹溝28aが形成される。また他方の
躯体22bにおいて、その内面23bと外面26bとが
交差する角部には、縁材27bが部分的に嵌まり込む凹
溝28bが形成される。これらの凹溝28a,28b
は、各躯体22a,22bの外部25側の壁面29a,
29bに各縁材27a,27bを取付けた後、モルタル
層30a,30bを設けることによって形成される。
【0011】各縁材27a,27bは、大略的に中空箱
状であって、前記カバープレート21の幅方向両端部3
1a,31b付近を弾発的に挟持する。これらの縁材2
7a,27bの空間内には、一端部が前記カバープレー
ト21の幅方向両端部31a,31bよりも内部32寄
りで各縁材27a,27bに係止され、他端部が前記カ
バープレート21の幅方向両端部31a,31bにそれ
ぞれ係止される引張コイルばね33a,33bが設けら
れる。これらの引張コイルばね33a,33bによっ
て、カバープレート21は、各縁材27a,27b間で
中立位置、すなわち各縁材27a,27bの水平面内に
おける間隔L1の中央にカバープレート21の幅L2の
中央をほぼ一致させることができる。
【0012】図2は、一方の縁材27およびその付近の
拡大断面図である。前記一方の縁材27aは、他方の縁
材27bと断面形状が対称であるため、重複を避けて一
方の縁材27aについて説明する。縁材27aは、水平
断面において、壁面29aに内部32側で固定される内
カバー体34aと、外カバー体35aと、内カバー体3
4aおよび外カバー体35aを相互に連結する断面形状
がL字状の連結片36aと、前記外カバー体35aに外
部25側から装着される化粧カバー体37aとを有す
る。
【0013】前記内カバー体34aは、壁面29aに沿
って延びる基部38aと、基部38aの内側(図1およ
び図2の右方)の端部から外部25に向けてほぼ直角に
屈曲して延びる挟持部39aと、基部38aの幅方向外
側方の端部から外部25側にほぼ直角に屈曲して延びる
立上り部41aと、立上り部41aの最も外部25側の
端部から内方に、ほぼ直角に屈曲して延びる内向き突部
42aとを有する。
【0014】もう一方の内カバー体34bは、前述の内
カバー体34aと左右対称な断面形状を有し、対応する
部分には、同一の数字に添字bを付す。
【0015】前記外カバー体35aは、前記内カバー体
34aの基部38aとほぼ平行に対向して延びる前壁部
43aと、前壁部43aの内方寄りの端部から内部32
側にほぼ直角に屈曲して連なる挟持部44bと、前記前
壁部43aの外側方寄りの端部から内部32側にほぼ直
角に屈曲して連なる退避部45aと、退避部45aの最
も内部32寄りの端部から外側方にほぼ直角に連なって
延びる延在部46aとを有する。もう一方の外カバー体
35bもまた、前述した外カバー体35aと、左右対称
な断面形状を有し、対応する部分には同一の数字に添字
bを付す。
【0016】上述した内カバー体34a,34bと、外
カバー体35a,35bとは、前記連結片36a,36
bによってそれぞれ連結される。
【0017】前記外カバー体35aには、外部25側か
ら化粧カバー体37aが装着される。この化粧カバー体
37aは、外カバー体35aの前壁部43aに当接し、
外面26aとほぼ同一平面を成すカバー部47aと、カ
バー部47a内方寄りの端部から挟持部44aに沿って
ほぼ直角に屈曲する第3挟持部48aと、カバー部47
aの外側方寄りの端部から内部32側へほぼ直角に屈曲
する屈曲部49aと、屈曲部49aの最も内部32寄り
の端部から外側方にほぼ直角に屈曲して連なり、前記延
在部46aの端部にねじ止めされる取付部50aと、前
記第3挟持部48aの最も内部32寄りの端部から外側
方に向けてほぼ直角に屈曲して連なり、前記第3挟持部
48aの内部32寄りの端部との間に隙間を有する押圧
部51aとを有する。もう一方の化粧カバー体37bも
また、前述の化粧カバー体37aと左右対称な断面形状
を有し、対応する部分には同一の数字に添字bを付す。
各押圧部58a,28bには、可撓性および弾発性を有
する材料から成るパッキン52a,52bがそれぞれ装
着され、このパッキン52a,52bと、第1挟持部3
9a,39bの最も外部25寄りの端部53a,53b
とによって、カバープレート21の両端部31a,31
b付近が挟持される。
【0018】ここで、図1および図2に示される水平面
において、一方の躯体22aが他方の躯体22bに近接
する方向を横方向A1とし、また他方の躯体22bが一
方の躯体22aに近接する方向を横方向A2とし、これ
らの横方向A1,A2方向に垂直な方向において、一方
の躯体22aが他方の躯体22bに対して図1の上方へ
移動する方向を前方とし、矢符B1で示し、また一方の
躯体22aが他方の躯体22bに対して図1の下方への
変位を後方とし、矢符B2で示す。
【0019】図3は図1の下方から見たカバープレート
21付近および各縁材27a,27b付近の正面図であ
る。なお、図3の上下方向を鉛直方向とし、上方を矢符
C1で示し、下方を矢符C2で示す。前記カバープレー
ト21および各縁材27a,27bの長さL3は、たと
えば16.5mmに選ばれ、その中央とその上下両側に
各引張コイルばね33a,33bが設けられる。各引張
コイルばね33a,33bの各縁材27a,27bに係
止される一端部は、カバープレート21の両端部31
a,31bに係止される他端部に対して上方に配置され
る。これらの引張コイルばね33a,33bによってカ
バープレート21を矢符C1方向で示される上方にばね
付勢し、かつ矢符A1,A2で示される外側方にばね付
勢している。カバープレート21は、たとえば厚み1.
6mmの鋼鉄製であって、外部25に臨む表面にはウレ
タン樹脂が20μmの膜厚で焼付け塗装されている。各
引張コイルばね33a,33bは、ステンレス鋼製とし
て、耐腐食性の高い材料が用いられている。
【0020】図4は、図3の切断面線IV−IVから見
た拡大断面図である。カバープレート21の下端部に
は、内部32側にほぼ直角に折り曲げられた取付片54
が形成され、この取付片54には可撓性および弾発性を
有するたとえばゴムなどから成るパッキン55がボルト
56およびナット57によって取付けられる。カバープ
レート21の下方には、同様なカバープレート21aが
配置され、このカバープレート21aの上端部は内部3
2側へほぼ直角に屈曲して延びる当接片58が前記取付
片54に対向して形成される。パッキン55は筒状であ
って、上下方向にたとえば幅L4=15mm程度であ
る。また前記パッキン52a,52bは、その継目59
が当接片58から距離L5だけ下方に形成され、前記パ
ッキン55によってシールされる位置を避けた位置で連
結されている。この距離L5は、たとえば100mmで
ある。また各縁材27a,27bの上下方向の継手部に
は前記パッキン55と同一位置でシール材60が打設さ
れ、図4の左方から見た外観上、横方向の一直線の線と
なって、意匠上の美観が向上されている。このようにし
て各カバープレート21,21aは、上下方向にパッキ
ン55を介して水密性が達成される。
【0021】前述したように引張コイルばね33a,3
3bによってカバープレート21,21aは、いわば引
き上げられた状態で内部32側へばね付勢されているの
で、各躯体22a,22bが相対的に変位しても、パッ
キン55と当接片58との間に隙間が生じたままになる
おそれはなく、水密性が向上される。
【0022】図5を参照して、たとえば急激な地震、ま
たは地盤の不等沈下によって一方の躯体22aが他方の
躯体22bに対して矢符C1方向に上昇し、他方の躯体
22bが一方の躯体22aに対して矢符C2方向に下降
したとき、一方の躯体22a側の引張コイルばね33a
は、矢符C1方向に引き上げられるため、各カバープレ
ート21は各引張コイルばね33aによって矢符C1方
向に引き上げられようとし、また他方の引張コイルばね
33bによって矢符C2方向に引き下げる方向に引張ら
れ、これによって各カバープレート21は、偶力モーメ
ントM=F1・L5/2+F2・L5/2が作用する。
このような偶力モーメントMは、上下に隣接する全ての
カバープレート21に生じるので、各カバープレート2
1間のパッキン55と、当接片58との間には隙間が生
じない。
【0023】すなわち、各引張コイルばね33a,33
bは、各カバープレート21の自重によって各縁材27
a,27bに係止された各一端部よりもカバープレート
21の両端部31a,31bに係止される各他端部が下
方に配置された状態で、各カバープレート21は引張コ
イルばね33a,33bによって左右均等にばね付勢さ
れているので、各引張コイルばね33a,33bの各ば
ね力が釣り合う位置で安定しようとし、各カバープレー
ト21が異なる方向に偶力モーメントMを生じ、各カバ
ープレート21の変位する方向がほぼ一致しているから
である。しかも各躯体22a,22bのいずれが上昇
し、または下降しようとも、各カバープレート21に作
用する偶力モーメントMは、同一方向に生じるので、常
に右斜め方向または左斜め方向に一様に変位するだけ
で、上下に隣接する各カバープレート21のパッキン2
5と当接片58とが片側で開口してしまうおそれはな
く、これによって各躯体22a,22bが相対的に上下
方向の変位を生じても、水密性が損なわれることを防止
することができる。
【0024】また図6の簡略化した水平断面図に示され
るように、各躯体22a,22bの水平方向の変位は、
相対的なものであるから、たとえば他方の躯体22bを
基準としたとき、一方の躯体22aは仮想線P1〜P4
で示されるように前記他方の躯体22bに対して変位し
ても、常に各縁材27a,27b間の中央にカバープレ
ート21の中央を配置することができる。参照符P1は
一方の躯体22aが他方の躯体22bに最も近接した状
態を示し、また参照符P2は一方の躯体22aが他方の
躯体22bから最も離反した状態を示し、参照符P3は
一方の躯体22aが他方の躯体22bに対して矢符B1
方向で示す後方へ変位した状態を示し、さらに仮想線P
4は、一方の躯体22aが他方の躯体22bに対して矢
符B2で示す後方へ変位した状態を示す。
【0025】このような仮想線P1〜P4で示される各
躯体22a,22bが相対的に変位しても、カバープレ
ート21の幅方向中心は仮想線61で示される領域内に
あり、また各縁材27a,27b間の中心は、仮想線6
2で示される領域内にあり、これらの領域61,62は
ほとんど重なっており、常に各縁材27a,27b間の
中心にカバープレートを配置し得ることを示している。
【0026】本発明の他の実施例として、各縁材27
a,27bの内カバー体34a,34bは、その長手方
向に間隔をあけて設けられるいわゆるピースものであっ
てもよい。またカバープレート21の内部32に臨む表
面に、たとえばトリフロロエチレン(商品名テフロン)
などの滑り性のよい合成樹脂から成る皮膜を形成して、
各縁材27a,27bの第1表示部39a,39bとの
摩擦を制限するようにしてもよい。
【0027】さらに本発明の他の実施例として、各第1
挟持部39a,39bの各先端部53a,53bに前記
滑り性のよい合成樹脂から成る略円柱状の滑り部材を嵌
着するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各躯体に
固定される縁材の空間内に引張ばねを設け、各縁材によ
って挟持されるカバープレートの幅方向両端部を両側方
にばね付勢するようにしたので、各躯体が相対的に近接
/離反方向に変位しても、常に各躯体間の間隔の中央に
カバープレートの幅方向の中央を配置することができ、
上下方向に連なる各カバープレート間に隙間を生じな
い。これによって各カバープレートに各縁材から大きな
摺動摩擦力が作用せず、各カバープレート21の変形や
損傷が防がれるとともに、水密性を低下させるおそれは
なく、確実に空間内を外部から塞いだ状態に維持するこ
とができる。さらに本発明によれば、引張コイルばね3
3a,33bによってカバープレート21が弾発的に吊
り下げられるとともに、たとえば各縁材27a,27b
の水平面内における間隔L1の中央にカバープレート2
1の幅L2の中央をほぼ一致させることができ、さらに
カバープレート21を躯体の内方(図1の下方、すなわ
ち内部32側)に引き寄せることができる。さらに本発
明によれば、上下のいずれか一方のカバープレート21
に弾発性パッキン55を固定し、これによって上下の各
カバープレート21の変位が許容される。さらに本発明
によれば、上下に隣接する縁材27a,27bには、シ
ール材60を介在し、これによって上下の縁材27a,
27b間を閉じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカバープレート21の取付
構造を示す水平断面図である。
【図2】一方の縁材27付近の拡大断面図である。
【図3】図1の下方から見たカバープレート21および
各縁材27a,27b付近の正面図である。
【図4】上下の隣接する各カバープレート21,21a
間の接合状態を示す一部の拡大断面図である。
【図5】各躯体22a,22bが上下方向に変位したと
きの各カバープレート21の動作を示す簡略化した正面
図である。
【図6】各躯体22a,22bが水平方向に変位したと
きのカバープレート21の動作を説明するための簡略化
した水平断面図である。
【図7】典型的な先行技術のカバープレート6の取付構
造を示す簡略化した水平断面図である。
【図8】図7に示される先行技術の問題を説明するため
のカバープレート9a,9bの接合部付近の斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 カバープレート 22a,22b 躯体 24 空間 25 外部 27a,27b 縁材 31a,31b 幅方向両端部 32 内部 33a,33b 引張コイルばね 34a,34b 内カバー体 35a,35b 外カバー体 36a,36b 連結片 37a,37b 化粧カバー体 55 パッキン 58 当接片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体間の上下に延びる間隙を覆う伸縮継
    手装置において、 空間24を挟んで隣接する2つの躯体間にわたって、上
    下に細長く延びる偏平なカバープレート21が設けら
    れ、 カバープレート21の幅方向両端部は、各躯体にそれぞ
    れ固定されかつ上下に延びる中空の縁材27a,27b
    内にそれぞれ挿入され、 各縁材27a,27bの空間内には、一端部が縁材27
    a,27b内の前記カバープレート21の幅方向両端部
    よりも離れた位置でかつカバープレート21よりも躯体
    内部側で、それぞれ係止され、他端部がカバープレート
    21の幅方向両端部にそれぞれ係止される引張コイルば
    ね33a,33bが設けられ、 これらの引張コイルばね33a,33bは、カバープレ
    ート21の幅方向各端部毎に、上下に複数個設けられ、 上下に隣接するカバープレート21間には、上下のいず
    れか一方のカバープレート21に固定された弾発性パッ
    キン55が介在され、 上下に隣接する縁材27a,27bには、シール材60
    が介在されることを特徴とするカバープレートの取付構
    造。
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