JP2593743Y2 - 伸縮継手装置 - Google Patents
伸縮継手装置Info
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- JP2593743Y2 JP2593743Y2 JP1993039096U JP3909693U JP2593743Y2 JP 2593743 Y2 JP2593743 Y2 JP 2593743Y2 JP 1993039096 U JP1993039096 U JP 1993039096U JP 3909693 U JP3909693 U JP 3909693U JP 2593743 Y2 JP2593743 Y2 JP 2593743Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高層建物と低層建物と
の間の隙間を覆うカバー体の交差部に形成される開口を
塞ぐために好適に実施することができる伸縮継手装置に
関する。
の間の隙間を覆うカバー体の交差部に形成される開口を
塞ぐために好適に実施することができる伸縮継手装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、相互に隣接する高層建物の外
壁と低層建物の屋根との間の隙間部に、外部から風雨が
侵入することを防止するために、外壁および屋根間にわ
たって伸縮継手装置が設けられる。この伸縮継手装置
は、各建物間の隙間を上方から覆う偏平なカバー体を有
し、このカバー体は地盤の不等沈下などによって生じる
各建物間の相対的な変位に追従して変位し、前記隙間が
常に塞がれた状態に維持されるように構成されている。
ところが3つの以上の建物が隣接する交差部では、一方
で隣接する外壁と屋根との間にわたって設けられるカバ
ー体と、他方で隣接する外壁と屋根との間にわたって設
けられるカバー体とが干渉を生じ、円滑に各建物の変位
を許容することができなくなってしまうため、前記交差
部にはカバー体を設けることができず、したがって各カ
バー体間に形成される開口を塞ぐことができないという
問題がある。
壁と低層建物の屋根との間の隙間部に、外部から風雨が
侵入することを防止するために、外壁および屋根間にわ
たって伸縮継手装置が設けられる。この伸縮継手装置
は、各建物間の隙間を上方から覆う偏平なカバー体を有
し、このカバー体は地盤の不等沈下などによって生じる
各建物間の相対的な変位に追従して変位し、前記隙間が
常に塞がれた状態に維持されるように構成されている。
ところが3つの以上の建物が隣接する交差部では、一方
で隣接する外壁と屋根との間にわたって設けられるカバ
ー体と、他方で隣接する外壁と屋根との間にわたって設
けられるカバー体とが干渉を生じ、円滑に各建物の変位
を許容することができなくなってしまうため、前記交差
部にはカバー体を設けることができず、したがって各カ
バー体間に形成される開口を塞ぐことができないという
問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって本考案の目
的は、隣接するカバー体間に形成される開口を、外壁お
よび屋根の相対的な変位を許容可能にして確実に塞ぐこ
とができる伸縮継手装置を提供することである。
的は、隣接するカバー体間に形成される開口を、外壁お
よび屋根の相対的な変位を許容可能にして確実に塞ぐこ
とができる伸縮継手装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、高層の第1躯
体と低層の第2躯体との間の隙間が第1カバー体によっ
て覆われ、高層の第3躯体と低層の第4躯体との間の隙
間が第2カバー体によって覆われ、前記低層の第2およ
び第4躯体間の隙間は第3カバー体によって覆われ、第
1〜第3カバー体の各々の端部対向方向には相互の干渉
を避けるために開口が形成され、前記第1カバー体の開
口に臨む端部には、前記開口内に張出す第4カバー体が
覆設されて第1躯体に固定され、前記第2カバー体の開
口に臨む端部には、前記開口内に張出す第5カバー体が
覆設されて第3躯体に固定され、前記第3カバー体の開
口に臨む端部には、前記開口内に張出す第6カバー体が
覆設されて前記第3カバー体に固定され、これらの第4
〜第6カバー体には、第4〜第6カバー体の各々の端部
対向方向の残余の開口を覆う第7カバー体が覆設され、
前記第7カバー体は、第4カバー体の前記残余の開口に
臨む端部から残余の開口の一部を覆う第1カバー部と、
第5カバー体の前記残余の開口に臨む端部から残余の開
口の残部を覆う第2カバー部とに分割され、前記第1お
よび第2カバー部は、前記第6カバー体に支持されたば
ねによって第1および第3躯体に向けて個別的にばね付
勢されることを特徴とする伸縮継手装置である。
体と低層の第2躯体との間の隙間が第1カバー体によっ
て覆われ、高層の第3躯体と低層の第4躯体との間の隙
間が第2カバー体によって覆われ、前記低層の第2およ
び第4躯体間の隙間は第3カバー体によって覆われ、第
1〜第3カバー体の各々の端部対向方向には相互の干渉
を避けるために開口が形成され、前記第1カバー体の開
口に臨む端部には、前記開口内に張出す第4カバー体が
覆設されて第1躯体に固定され、前記第2カバー体の開
口に臨む端部には、前記開口内に張出す第5カバー体が
覆設されて第3躯体に固定され、前記第3カバー体の開
口に臨む端部には、前記開口内に張出す第6カバー体が
覆設されて前記第3カバー体に固定され、これらの第4
〜第6カバー体には、第4〜第6カバー体の各々の端部
対向方向の残余の開口を覆う第7カバー体が覆設され、
前記第7カバー体は、第4カバー体の前記残余の開口に
臨む端部から残余の開口の一部を覆う第1カバー部と、
第5カバー体の前記残余の開口に臨む端部から残余の開
口の残部を覆う第2カバー部とに分割され、前記第1お
よび第2カバー部は、前記第6カバー体に支持されたば
ねによって第1および第3躯体に向けて個別的にばね付
勢されることを特徴とする伸縮継手装置である。
【0005】また本発明は、前記第7カバー体の第1お
よび第2カバー部の相互に対向する各部分は、雨仕舞
用、カバー体によって覆われていることを特徴とする。
よび第2カバー部の相互に対向する各部分は、雨仕舞
用、カバー体によって覆われていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案に従えば、高層の第1躯体と低層の第2
躯体との間には隙間が介在され、この隙間は第1カバー
体によって覆われる。また高層の第3躯体と低層の第4
躯体との間には隙間が介在され、この隙間は第2カバー
体によって覆われる。さらに前記低層の第2および第4
躯体間には隙間が介在され、この隙間は第3カバー体に
よって覆われる。これらの第1〜第3カバー体の相互に
隣接する各端部は、各躯体の変位による各カバー体の相
互の干渉を避けるために離間しており、これによって開
口が形成される。このような開口に臨む各カバー体の端
部には、第4〜第6カバー体が設けられる。これらの第
4〜第6カバー体は、上方に立上がる水返し部をそれぞ
れ有する。これらの水返し部を含むようにして、第4〜
第6カバー体上には第7カバー体が設けられる。この第
7カバー体は、第1カバー部と第2カバー部とに分割さ
れ、前記第1〜第3カバー体を介する各躯体の相対的な
変位を許容しかつ前記開口を塞ぐ。しかも、第4〜第6
カバー体には水返し部がそれぞれ形成されるので、雨水
の開口内への回り込みを確実に防ぐことができる。しか
も、第7カバー体の第1および第2カバー部は、ばねに
よって第1および第3躯体に向けて個別的にばね付勢さ
れるので、開口を常に塞いだ状態とすることができ、こ
れによって各躯体が変位しても、第7カバー体が開放し
たままになるおそれはなく、確実に前記開口を塞いだ状
態に保つことができる。
躯体との間には隙間が介在され、この隙間は第1カバー
体によって覆われる。また高層の第3躯体と低層の第4
躯体との間には隙間が介在され、この隙間は第2カバー
体によって覆われる。さらに前記低層の第2および第4
躯体間には隙間が介在され、この隙間は第3カバー体に
よって覆われる。これらの第1〜第3カバー体の相互に
隣接する各端部は、各躯体の変位による各カバー体の相
互の干渉を避けるために離間しており、これによって開
口が形成される。このような開口に臨む各カバー体の端
部には、第4〜第6カバー体が設けられる。これらの第
4〜第6カバー体は、上方に立上がる水返し部をそれぞ
れ有する。これらの水返し部を含むようにして、第4〜
第6カバー体上には第7カバー体が設けられる。この第
7カバー体は、第1カバー部と第2カバー部とに分割さ
れ、前記第1〜第3カバー体を介する各躯体の相対的な
変位を許容しかつ前記開口を塞ぐ。しかも、第4〜第6
カバー体には水返し部がそれぞれ形成されるので、雨水
の開口内への回り込みを確実に防ぐことができる。しか
も、第7カバー体の第1および第2カバー部は、ばねに
よって第1および第3躯体に向けて個別的にばね付勢さ
れるので、開口を常に塞いだ状態とすることができ、こ
れによって各躯体が変位しても、第7カバー体が開放し
たままになるおそれはなく、確実に前記開口を塞いだ状
態に保つことができる。
【0007】また本考案に従えば、第1および第2カバ
ー部の相互に対向する各部分は、雨仕舞用カバー体によ
って覆われ、各カバー部間から開口内に雨水が侵入する
ことが防がれる。
ー部の相互に対向する各部分は、雨仕舞用カバー体によ
って覆われ、各カバー部間から開口内に雨水が侵入する
ことが防がれる。
【0008】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す伸縮継手装置
1の斜視図であり、図2は図1に示される伸縮継手装置
1の平面図である。伸縮継手装置1は、基本的に、第1
躯体である高層建物の外壁3、L字状に屈曲した第2躯
体である低層建物の屋根4、この屋根4とほぼ同一高さ
を有するL字状に屈曲した第4躯体である低層建物の屋
根5、および各屋根4,5よりも高い第3躯体としての
高層建物の外壁6の各入隅コーナ部7,8,9,10が
隣接して対向する伸縮継手交差部11に形成される開口
13を上方から覆いかつ、各外壁3,6および各屋根
4,5の相対的な変位を許容し得るように構成される。
この変位は、たとえば地盤の不等沈下などによって生
じ、その水平方向の変位量は高層になるほど大きくな
る。
1の斜視図であり、図2は図1に示される伸縮継手装置
1の平面図である。伸縮継手装置1は、基本的に、第1
躯体である高層建物の外壁3、L字状に屈曲した第2躯
体である低層建物の屋根4、この屋根4とほぼ同一高さ
を有するL字状に屈曲した第4躯体である低層建物の屋
根5、および各屋根4,5よりも高い第3躯体としての
高層建物の外壁6の各入隅コーナ部7,8,9,10が
隣接して対向する伸縮継手交差部11に形成される開口
13を上方から覆いかつ、各外壁3,6および各屋根
4,5の相対的な変位を許容し得るように構成される。
この変位は、たとえば地盤の不等沈下などによって生
じ、その水平方向の変位量は高層になるほど大きくな
る。
【0009】前記外壁3と屋根4との間および屋根5と
外壁6との間には、矢符X1,X2方向に延びる第1隙
間14が形成される。また外壁3と外壁6との間および
屋根4と屋根5との間には、前記矢符X1,X2方向に
交差する矢符Y1,Y2方向に延びる第2隙間15が形
成される。前記開口13は、第1隙間14と第2隙間1
5との交差部において矢符X1,X2方向および矢符Y
1,Y2方向を含む仮想一平面に垂直な矢符Z1,Z2
方向に延びる。
外壁6との間には、矢符X1,X2方向に延びる第1隙
間14が形成される。また外壁3と外壁6との間および
屋根4と屋根5との間には、前記矢符X1,X2方向に
交差する矢符Y1,Y2方向に延びる第2隙間15が形
成される。前記開口13は、第1隙間14と第2隙間1
5との交差部において矢符X1,X2方向および矢符Y
1,Y2方向を含む仮想一平面に垂直な矢符Z1,Z2
方向に延びる。
【0010】前記外壁3および屋根4間には、これらの
間に介在される前記第1隙間14を覆う既設の伸縮継手
装置の第1カバー体16が設けられる。また外壁6およ
び屋根5間には、これらの間に介在される第1隙間14
を覆う既設の伸縮継手装置の第2カバー体17が設けら
れる。さらに各屋根4,5間には、これらの間に介在さ
れる前記第2隙間15を覆う既設の伸縮継手装置の第3
カバー体18が設けられる。
間に介在される前記第1隙間14を覆う既設の伸縮継手
装置の第1カバー体16が設けられる。また外壁6およ
び屋根5間には、これらの間に介在される第1隙間14
を覆う既設の伸縮継手装置の第2カバー体17が設けら
れる。さらに各屋根4,5間には、これらの間に介在さ
れる前記第2隙間15を覆う既設の伸縮継手装置の第3
カバー体18が設けられる。
【0011】前記第1および第2カバー体16,17上
には、相互に隣接する各端部に水返し部19,20がそ
れぞれ形成される第4および第5カバー体21,23が
それぞれ乗載されて前記第1および第2カバー体16,
17間の隙間を覆い、これらの第4および第5カバー体
21,23上には各水返し部19,20間にわたって第
6カバー体24が設けられる。第6カバー体24上に
は、この第6カバー24が矢符Y1,Y2方向に変位自
在に嵌まり込む第7カバー体25が設けられる。第6カ
バー体24と第7カバー体25とは、2つの圧縮コイル
ばね26a,26bによって個別に連結され、第7カバ
ー体25の各カバー部25a,25bは各外壁3,6に
係止されている。したがって第6カバー体24は、第7
カバー体25に対して前記ばね26a,26bのばね力
に抗して矢符Y2方向に変位自在である。
には、相互に隣接する各端部に水返し部19,20がそ
れぞれ形成される第4および第5カバー体21,23が
それぞれ乗載されて前記第1および第2カバー体16,
17間の隙間を覆い、これらの第4および第5カバー体
21,23上には各水返し部19,20間にわたって第
6カバー体24が設けられる。第6カバー体24上に
は、この第6カバー24が矢符Y1,Y2方向に変位自
在に嵌まり込む第7カバー体25が設けられる。第6カ
バー体24と第7カバー体25とは、2つの圧縮コイル
ばね26a,26bによって個別に連結され、第7カバ
ー体25の各カバー部25a,25bは各外壁3,6に
係止されている。したがって第6カバー体24は、第7
カバー体25に対して前記ばね26a,26bのばね力
に抗して矢符Y2方向に変位自在である。
【0012】各外壁3,6の外表面には外壁パネル2
7,28が固定され、各外壁パネル27,28上には、
各外壁パネル27,28間にわたって鉛直な矢符Z1,
Z2方向に第8カバー体29が設けられる。この第8カ
バー体29の下端部には、第7カバー体25の第1およ
び第2カバー部25a,25bの相互に対向する各部分
を覆う雨仕舞用カバー体である第9カバー体30が固定
される。
7,28が固定され、各外壁パネル27,28上には、
各外壁パネル27,28間にわたって鉛直な矢符Z1,
Z2方向に第8カバー体29が設けられる。この第8カ
バー体29の下端部には、第7カバー体25の第1およ
び第2カバー部25a,25bの相互に対向する各部分
を覆う雨仕舞用カバー体である第9カバー体30が固定
される。
【0013】図3は図2の切断面線III−IIIから
見た断面図であり、図4は図2の切断面線IV−IVか
ら見た断面図であり、図5は図2の切断面線V−Vから
見た拡大断面図である。
見た断面図であり、図4は図2の切断面線IV−IVか
ら見た断面図であり、図5は図2の切断面線V−Vから
見た拡大断面図である。
【0014】前記第1カバー体16は、たとえばアルミ
ニウム製であって、各外壁3,6から各屋根4,5寄り
になるにつれて下方に傾斜する排水勾配33を有し、偏
平な板状部34と、板状部34の幅方向(図3の左右方
向)一端部で上方に屈曲して立上がる立上がり部35
と、板状部34の幅方向他端部から下方に屈曲して立下
がる立下がり部36とを有し、上述の第2カバー体17
と対向する端部には端板37が前記板状部34よりも上
方に立上がって形成される。
ニウム製であって、各外壁3,6から各屋根4,5寄り
になるにつれて下方に傾斜する排水勾配33を有し、偏
平な板状部34と、板状部34の幅方向(図3の左右方
向)一端部で上方に屈曲して立上がる立上がり部35
と、板状部34の幅方向他端部から下方に屈曲して立下
がる立下がり部36とを有し、上述の第2カバー体17
と対向する端部には端板37が前記板状部34よりも上
方に立上がって形成される。
【0015】他方の第2カバー体17は、上述の第1カ
バー体16と同様な構成を有し、各屋根4,5間の中央
を通る仮想鉛直面に関して左右対称に設けられる。
バー体16と同様な構成を有し、各屋根4,5間の中央
を通る仮想鉛直面に関して左右対称に設けられる。
【0016】前記第4および第5カバー体21,23の
端部対向方向の開口は、第6カバー体24によって覆わ
れ、第6カバー体24は第7カバー体25によって覆わ
れる。第7カバー体25は、2つの第1および第2カバ
ー部25a,25bから成り、第7カバー体25の各カ
バー部25a,25bが相互に矢符Y1,Y2方向へ円
滑に変位することができるように構成される。第6カバ
ー体24内には、前記第3カバー体18が挿入され、こ
の第3カバー体18と第6カバー体24との隙間は、図
示しないパッキンによって塞がれる。
端部対向方向の開口は、第6カバー体24によって覆わ
れ、第6カバー体24は第7カバー体25によって覆わ
れる。第7カバー体25は、2つの第1および第2カバ
ー部25a,25bから成り、第7カバー体25の各カ
バー部25a,25bが相互に矢符Y1,Y2方向へ円
滑に変位することができるように構成される。第6カバ
ー体24内には、前記第3カバー体18が挿入され、こ
の第3カバー体18と第6カバー体24との隙間は、図
示しないパッキンによって塞がれる。
【0017】第6カバー体24の外壁3,6寄りの端部
には、上方に立上がる水返し部66が形成され、この立
上がり部66と前記第4および第5カバー体21,23
の各水返し部19,20とを含むようにして、第7カバ
ー体25が乗載され、これによって前記開口13が塞が
れる。
には、上方に立上がる水返し部66が形成され、この立
上がり部66と前記第4および第5カバー体21,23
の各水返し部19,20とを含むようにして、第7カバ
ー体25が乗載され、これによって前記開口13が塞が
れる。
【0018】次に、伸縮継手装置1の取付け手順につい
て説明する。まず、図6(1)に示されるように、各屋
根4,5には縁材40,83が固定され、止水板51お
よび耐火帯56が取付けられる。また各外壁3,6に
は、外壁パネル27,28が固定されるとともに、保持
部材68が固定される。また前記各縁材40にはピポッ
トバー46が取付けられ、ピポットバー46には補強部
材38が取付けられる。この補強部材38には2本の引
張コイルばね84の各一端部が係止され、引張コイルば
ね84の各他端部は各縁材40の外壁3,6寄りの端部
に係止される。
て説明する。まず、図6(1)に示されるように、各屋
根4,5には縁材40,83が固定され、止水板51お
よび耐火帯56が取付けられる。また各外壁3,6に
は、外壁パネル27,28が固定されるとともに、保持
部材68が固定される。また前記各縁材40にはピポッ
トバー46が取付けられ、ピポットバー46には補強部
材38が取付けられる。この補強部材38には2本の引
張コイルばね84の各一端部が係止され、引張コイルば
ね84の各他端部は各縁材40の外壁3,6寄りの端部
に係止される。
【0019】次に図6(2)に示されるように、第1お
よび第2カバー体16,17が乗載され、押さえ部材6
5によって固定され、図7(1)に示されるように、化
粧カバー66が複数のビス88によって固定される。ま
た図7(2)に示されるように、第3カバー体18を第
6カバー体24内に挿入して位置決めし、調整用ボルト
89によって仮止めする。第6カバー体24上には第7
カバー体25が乗載される。
よび第2カバー体16,17が乗載され、押さえ部材6
5によって固定され、図7(1)に示されるように、化
粧カバー66が複数のビス88によって固定される。ま
た図7(2)に示されるように、第3カバー体18を第
6カバー体24内に挿入して位置決めし、調整用ボルト
89によって仮止めする。第6カバー体24上には第7
カバー体25が乗載される。
【0020】次に図8(1)に示されるように、各外壁
3,6および屋根4,5上に上述のようにして組立てら
れた第3〜第7カバー体18,21,23,24,25
を配置し、第4、第5および第6カバー体21,23,
24の水返し部19,20,66が内方に配置されるよ
うに設置する。次に図8(2)に示されるように、ドラ
イバなどの締付け工具90を用いて前記調整用ボルト8
9を締付け、またビス91によって第4および第5カバ
ー体21,23と第6カバー体24とを固定する。その
後、図9(1)に示されるように、第8カバー体29を
装着し、図9(2)に示されるように第9カバー体30
を装着して第1および第2カバー部25a,25b間の
隙間を覆い、ビス93によって固定し、こうして伸縮継
手装置1の組立て作業が終了する。
3,6および屋根4,5上に上述のようにして組立てら
れた第3〜第7カバー体18,21,23,24,25
を配置し、第4、第5および第6カバー体21,23,
24の水返し部19,20,66が内方に配置されるよ
うに設置する。次に図8(2)に示されるように、ドラ
イバなどの締付け工具90を用いて前記調整用ボルト8
9を締付け、またビス91によって第4および第5カバ
ー体21,23と第6カバー体24とを固定する。その
後、図9(1)に示されるように、第8カバー体29を
装着し、図9(2)に示されるように第9カバー体30
を装着して第1および第2カバー部25a,25b間の
隙間を覆い、ビス93によって固定し、こうして伸縮継
手装置1の組立て作業が終了する。
【0021】このような構成によって、各外壁3,6お
よび各屋根4,5の相対的な矢符X1,X2;Y1,Y
2方向の変位を許容し、かつ伸縮継手交差部11におけ
る開口13への風雨の侵入を確実に防止することができ
る。
よび各屋根4,5の相対的な矢符X1,X2;Y1,Y
2方向の変位を許容し、かつ伸縮継手交差部11におけ
る開口13への風雨の侵入を確実に防止することができ
る。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、第1〜第
3カバー体の相互に隣接して対向する各端部に第4〜第
6カバー体を設け、これらの第4〜第6カバー体の端部
対向方向の開口を覆うようにして第7カバー体を設け、
この第7カバー体は第1および第2カバー部に分割し、
各カバー部をばねによって第1および第3躯体側に個別
的にばね付勢するようにしたので、第1および第4躯体
の相対的な変位を許容しかつ第1〜第3カバー体間に形
成される開口を確実に塞いで、外部からの風雨の侵入を
防ぐことができる。
3カバー体の相互に隣接して対向する各端部に第4〜第
6カバー体を設け、これらの第4〜第6カバー体の端部
対向方向の開口を覆うようにして第7カバー体を設け、
この第7カバー体は第1および第2カバー部に分割し、
各カバー部をばねによって第1および第3躯体側に個別
的にばね付勢するようにしたので、第1および第4躯体
の相対的な変位を許容しかつ第1〜第3カバー体間に形
成される開口を確実に塞いで、外部からの風雨の侵入を
防ぐことができる。
【0023】また本考案によれば、第1および第2カバ
ー部の相互に対向する各部分を雨仕舞用カバー体によっ
て覆うようにしたので、各カバー部間の隙間から雨水が
侵入することを防ぐことができ、水密性が向上される。
ー部の相互に対向する各部分を雨仕舞用カバー体によっ
て覆うようにしたので、各カバー部間の隙間から雨水が
侵入することを防ぐことができ、水密性が向上される。
【図1】本発明の一実施例を示す伸縮継手装置1の斜視
図である。
図である。
【図2】図1の上方から見た伸縮継手装置1の平面図で
ある。
ある。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
である。
【図4】図2の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
る。
【図5】図2の左側から見た断面図である。
【図6】伸縮継手装置1の組立手順を説明するための図
である。
である。
【図7】伸縮継手装置1の組立手順を説明するための図
である。
である。
【図8】伸縮継手装置1の組立手順を説明するための図
である。
である。
【図9】伸縮継手装置1の組立手順を説明するための図
である。
である。
1 伸縮継手装置 3,6 外壁 4,5 屋根 7,8,9,10 入隅コーナ部 11 伸縮継手交差部 13 開口 14 第1隙間 15 第2隙間 16 第1カバー体 17 第2カバー体 18 第3カバー体 19,20,66 水返し部 21 第4カバー体 23 第5カバー体 24 第6カバー体 25 第7カバー体 26a,26b ばね 27,28 外壁パネル 29 第8カバー体 30 第9カバー体 38 押さえ部材 40,83 縁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−39205(JP,U) 実開 昭58−177412(JP,U) 実開 昭58−89505(JP,U) 実開 昭64−49503(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/62
Claims (2)
- 【請求項1】 高層の第1躯体と低層の第2躯体との間
の隙間が第1カバー体によって覆われ、高層の第3躯体
と低層の第4躯体との間の隙間が第2カバー体によって
覆われ、前記低層の第2および第4躯体間の隙間は第3
カバー体によって覆われ、第1〜第3カバー体の各々の
端部対向方向には相互の干渉を避けるために開口が形成
され、 前記第1カバー体の開口に臨む端部には、前記開口内に
張出す第4カバー体が覆設されて第1躯体に固定され、 前記第2カバー体の開口に臨む端部には、前記開口内に
張出す第5カバー体が覆設されて第3躯体に固定され、 前記第3カバー体の開口に臨む端部には、前記開口内に
張出す第6カバー体が覆設されて前記第3カバー体に固
定され、 これらの第4〜第6カバー体には、第4〜第6カバー体
の各々の端部対向方向の残余の開口を覆う第7カバー体
が覆設され、 前記第7カバー体は、第4カバー体の前記残余の開口に
臨む端部から残余の開口の一部を覆う第1カバー部と、
第5カバー体の前記残余の開口に臨む端部から残余の開
口の残部を覆う第2カバー部とに分割され、 前記第1および第2カバー部は、前記第6カバー体に支
持されたばねによって第1および第3躯体に向けて個別
的にばね付勢されることを特徴とする伸縮継手装置。 - 【請求項2】 前記第7カバー体の第1および第2カバ
ー部の相互に対向する各部分は、雨仕舞用カバー体によ
って覆われていることを特徴とする請求項1記載の伸縮
継手装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039096U JP2593743Y2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 伸縮継手装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993039096U JP2593743Y2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 伸縮継手装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710114U JPH0710114U (ja) | 1995-02-14 |
JP2593743Y2 true JP2593743Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=12543554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993039096U Expired - Fee Related JP2593743Y2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 伸縮継手装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2593743Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5605955B2 (ja) * | 2012-04-06 | 2014-10-15 | ドーエイ外装有限会社 | 目地装置 |
JP5670966B2 (ja) * | 2012-07-19 | 2015-02-18 | ドーエイ外装有限会社 | 目地装置 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP1993039096U patent/JP2593743Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710114U (ja) | 1995-02-14 |
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