JPH074215B2 - 清酒を用いたリキユ−ルの製造法 - Google Patents

清酒を用いたリキユ−ルの製造法

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JPH074215B2 JP7004085A JP7004085A JPH074215B2 JP H074215 B2 JPH074215 B2 JP H074215B2 JP 7004085 A JP7004085 A JP 7004085A JP 7004085 A JP7004085 A JP 7004085A JP H074215 B2 JPH074215 B2 JP H074215B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、清酒を用いたリキュールの製造方法に関する
ものである。
更に詳細には、本発明は、清酒をベースとし、製品のア
ルコール分を約4〜6%、糖分を約3〜6%及び酸度を
3〜9mlに調整することによって、すぐれた低アルコー
ルリキュールを製造する方法に関するものである。
最近の酒類に対する消費者のし好は多様化しており、な
かでも、健康志向は強い。そのため、酒類はライト化、
低アルコール化の傾向が進み、ライトビールやしょうち
ゅう、ウォッカ等の蒸留酒を用いたアルコール分6〜7
%の低アルコールのリキュールなどが開発されている。
清酒における多様化製品のひとつに低アルコール、ソフ
トタイプの清酒がある。しかし、現在の清酒の製造方法
は、製品のアルコール分が15〜17%の時に味のバランス
がとれるようになっており、これに単に加水してアルコ
ール分を低くした場合には、味のバランスが崩れ、水っ
ぽく、コクの無いものになってしまう。従って、これま
での低アルコール清酒製造方法においては、その醸造方
法に特別な方法が取られ、製成酒の各種成分の含量、組
成割合を適正にすることによって上記の欠点を補い、味
のバランスが保たれている。しかしながら、現在までに
開発された低アルコール清酒のアルコール分は8%以上
であり、他の酒類の低アルコール酒と比較するとアルコ
ール分が高く、低アルコール酒としては満足できるもの
ではない。また、これらの方法によって造られた清酒は
味が薄く、清酒の風味が女性や若者のし好に合わなかっ
たりして満足できる香味を有しているとは言い難い。
本発明は清酒を使用して上記の欠点のない低アルコール
酒を製造することを目的として、鋭意研究した結果、
葉、花、種子、果実、茎及び根からなる群から選ばれる
植物体(アカシソを除く)のジュース、水抽出物、アル
コール抽出物、精油及び/又は発酵物と、清酒とを混和
し、混和後のアルコール分を約4〜6%、糖分を3〜6
%及び酸度を約3〜9mlの範囲の各組成割合にすれば、
アルコール、糖及び酸度のバランスが良く、清酒から由
来する香味と植物体から由来する香味色沢とが適合し、
アルコール濃度が非常に低いにもかかわらず、香味が丸
くさわやかで口あたりの良い酒類が得られることを知っ
た。
従来から清酒のひとつの飲み方として、清酒の味を軽く
し、臭いをマスクするために、飲用直前に清酒にライム
ジュース、レモンジュースを加えたり、レモンの切片を
入れて飲むことが知らている。
しかしながら、この場合、清酒の混和率が極めて高く、
ライムジュース、レモンジュースなどの混合割合が低い
ためアルコール分は高くまた一般に酸味の強いものとな
り、すぐれた低アルコールリキュールとほぼ遠いもので
あった。
本発明者らは、清酒をベースとした本格的リキュールを
得るために研究を重ね、ここで植物体(アカシソを除
く)のジュース、水抽出物、アルコール抽出物、精油あ
るいは発酵物もしくはこれらの処理物と、清酒を基本に
して微妙な製品調整を行うことによって、特に、糖分と
酸度という1つのファクターではなく複数のファクター
の微妙な組み合わせを行うことによって、従来製造する
ことができなかった、アルコール濃度が非常に低いにも
かかわらず、コクがあり、香味が丸くさわやかで口当り
の良いすぐれたリキュールを製造することにはじめて成
功したのである。
本発明の特色は、アルコール分約4〜6%の新規な低ア
ルコール清酒リキュールを創製した点にあり、そして、
そのため、植物由来成分を配合し、糖分と酸度の2つの
ファクターを組み合わせ、しかも糖分を約3〜6%及び
酸度を約3〜9mlに規定することを新規に採用し、それ
によってはじめてアルコール濃度が低いにもかかわらず
コクのあるすぐれた清酒リキュールを創製した点にあ
る。
本発明においては清酒が使用されるが、ここに用いる清
酒としては、麹と酒母を用いて醸造した清酒、醪にアル
コールを添加して製造した増醸酒、、醪を香味液として
用いた合成清酒などいずれでもよい。
本発明における清酒の使用割合は、製品のアルコール分
が4%の場合は約25%とするのが好適であるが、清酒の
使用割合を約50%より多くすると、アルコール分が高く
なる以外は低アルコール酒としてマイナスの要因である
清酒に由来する苦味、雑味が増し、味が重くなり、清酒
の風味が強くなると同時に、製品を火入れ殺菌後貯蔵す
ると清酒の熟成香である「ひね香」が強くなることもあ
って、好ましくない。また、清酒の使用割合を約23%以
下に少なくし製品のアルコール分を4%未満にすると味
に丸み、幅がなくなり薄くなる欠点が生じて好ましくな
い。
糖分としては甘味の程度からみて、約3〜6%が好まし
い。
糖分を約3〜6%にしたときに、多数の官能検査から酸
度は約3〜9mlで適正であることが知られる。好ましく
は糖分3%の場合は酸度3〜5ml程度で、糖分4%の場
合は酸度4〜6ml程度で、糖分5%の場合は酸度5〜7ml
程度であるのが好ましい。糖分が7%以上になると甘味
過剰、酸度が10ml以上になると酸味過多を感じるもので
ある。
本発明において、清酒と混和して使用する植物体(アカ
シソを除く)のジュース、水抽出物、アルコール抽出
物、精油及び/又は発酵物は、清酒の香味の欠点をマス
クすると同時に、植物体から由来する香味色沢等が製品
に好ましい効果を与える。例示として、ネーブル、みか
ん、レモン、ブドウ、桃、ビワなどの果実の搾汁液、シ
ソ(アカシソを除く)、薬草、スパイス、ハーブなどの
水抽出液、梅、スモモ、イチゴ、ニンニクなどのアルコ
ール抽出物、各種植物の精油、ぶどう酒、りんご酒、み
かん酒などの発酵物、これらの混合物などがあげられ
る。
本発明においては、これら植物由来成分と清酒を適宜混
合させ、アルコール分約4〜6%、糖分約3〜6%、酸
度約3〜9mlになるように調整される。この範囲に植物
体由来成分と清酒のみによって調整することは可能であ
るが、不足の場合は、クエン酸、リンゴ酸、砂糖、ブド
ウ糖、果糖、マルトースなどを適宜添加して糖分、酸度
の調整をするのがよい。
また、必要に応じて、炭酸ガスを製品中に含有させ、炭
酸の効果により、製品の清涼感、さわやかを増加させる
こともできる。
次に本発明の実施例を示すが、ここでは一級酒を清酒と
して用いた。
実施例1 清酒と、ネーブルを搾汁し限外ろ過法により濃縮した清
澄な濃縮果汁とを混和し、7名のパネルにより官能検査
を行って、酒質の調和が最適である糖濃度と酸濃度とを
決定した。表1に使用した清酒と濃縮果汁の一般成分を
示した。
清酒40mlに濃縮果汁を0.5mlから1ml刻みで段階的に増す
ことにより酸度を増加させ、他方ブドウ糖を加えること
により糖分を増し、次に水を加えて全量を100mlとし、
アルコール分6%で酸度1〜10ml、糖分2〜7%の試料
を調整し官能検査を行った。官能検査の評価方法は、1:
不調和、2:やや不調和、3:調和の3段階の直線尺度で行
った。その結果は表2に示される。
表2から糖分2%では味が薄いかあるいは酸味過多であ
り、糖分3%では酸度3〜5mlの範囲、糖分4%では酸
度3〜6mlの範囲、糖分5%では酸度5〜7mlの範囲、糖
分6%では酸度8〜9mlの範囲の試料が甘酸味の調和が
良好であることが分る。また、糖分7%以上では甘味過
剰となり酸度を10ml以上に多くすると酸味過多あるいは
味が重くくどくなった。更に、甘酸味の調和が良好であ
った試料に炭酸ガスを含ませたものは爽快味を有する清
涼飲料的な酒となりきわめて美味であった。
なお、分析法は国税庁所定分析法によった。
実施例2 市販されているレモンをしぼって得たレモン果汁を用
い、実施例1と同様に試料を調整し官能検査を行った。
表3に使用した清酒とレモン果汁の一般成分を示した。
その結果、実施例1における表2と同様な糖分と酸度と
の割合が得られた。
実施例3 本実施例では、清酒の使用割合が酒質に及ぼす影響を調
べた。製品の糖分は4%、酸度は5mlにし、清酒の使用
割合を20〜53%、すなわち製品のアルコール分を3〜8
%にし、ネーブル濃縮果汁を使用し官能検査を行った。
その結果は次の表4に示される。
表4から明らかなように、アルコール分3%では味がう
すく幅がなく、清酒の使用割合が多くなり7%以上では
清酒に由来する苦渋味が生じ香りも不良であった。
清酒の使用割合を25〜40%、すなわち製品のアルコール
分を4〜6%にした場合は、きわめて酒質の調和がよく
味が軽く美味であった。
実施例4 アオシソの生葉50gを1%クエン酸1Lに浸漬し、室温で
一昼夜放置後、ろ過して抽出液を得た。この抽出液と清
酒とを混和し、必要に応じてブドウ糖及び水に添加し、
官能検査を行って最適の混合割合を決定した。その結果
は次の表5に示される。
表5から明らかなように、清酒の使用量は約25〜40%、
アルコール分4〜6%、糖分3〜6%、酸度5〜7mlの
組成のものの酒質がよく、アオシソの芳香があり、甘酸
味の調和したスッキリした酒であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 欽一 東京都北区滝野川2丁目6番30号 国税庁 醸造試験所内 (72)発明者 高橋 康次郎 東京都北区滝野川2丁目6番30号 国税庁 醸造試験所内 (72)発明者 川嶋 宏 東京都港区西新橋1の1の21 日本酒造組 合中央会内 (72)発明者 武藤 浩 東京都港区西新橋1の1の21 日本酒造組 合中央会内 審査官 田中 久直 (56)参考文献 特開 昭52−21397(JP,A) 特開 昭61−209568(JP,A) 特公 昭54−19478(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】葉、花、種子、果実、茎及び根からなる群
    から選ばれる植物体(アカシソを除く)のジュース、水
    抽出物、アルコール抽出物、精油及び/又は発酵物と、
    清酒とを混和し、混和後の成分をアルコール分約4〜6
    %、糖分約3〜6%及び酸度が約3〜9mlとし、必要に
    応じて更に炭酸ガスを含有させることを特徴とする清酒
    を用いた低アルコールリキュールの製造法。
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