JPH0675486B2 - 清涼飲料とその製造方法 - Google Patents

清涼飲料とその製造方法

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JPH0675486B2
JPH0675486B2 JP2042004A JP4200490A JPH0675486B2 JP H0675486 B2 JPH0675486 B2 JP H0675486B2 JP 2042004 A JP2042004 A JP 2042004A JP 4200490 A JP4200490 A JP 4200490A JP H0675486 B2 JPH0675486 B2 JP H0675486B2
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juice
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きく枝 橋本
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きく枝 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、主たる原料として、味噌と果汁とを含む新規
な清涼飲料とその製造方法に関する。
【従来の技術】
周知のとおり、味噌、果実などは、いずれも栄養価が高
いために、日常の食生活に深く浸透している。 味噌の伝統的な調理品は味噌汁であり、調味料としても
広く用いられている。 果実系の飲料としては、果汁100%のジュース、果汁を
主体にしてこれにクエン酸を添加した清涼飲料などが代
表的であり、他にも、機能性を付与するために、植物繊
維、オリゴ糖、カルシウム、鉄分などを添加した清涼飲
料がみられる。
【発明が解決しようとする課題】
一般に、味噌の場合は、塩分過多であるためにこれのみ
を直接食するには適さず、水に溶いて飲用するにも香味
がともなわない。 果汁を含む飲料の場合は、香味が良好で喉越しもよい
が、甘味の強さが嫌われることもある。 特に、最近の傾向として、自然食品を利用した清涼飲料
が好まれているが、かかる清涼飲料の場合も、栄養価、
香味、清涼感などを満足させることが要求される。 その他、このような清涼飲料が簡易に製造できることも
重要な課題である。 本発明は上述した技術敵課題に鑑み、栄養価、香味、清
涼感などを満足させることのできる自然食品系の清涼飲
料を新規に提供し、さらには、当該清涼飲料を簡易に製
造することのできる方法を提供しようとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
本発明に係る清涼飲料は、所期の目的を達成するため
に、味噌の溶液と果汁とを含むことを特徴とする。 上記の清涼飲料は、一例として、味噌の溶液を10〜50重
量%を含む。 さらに、本発明に係る清涼飲料の製造方法は、所期の目
的を達成するために、味噌を含む溶液を濾過して得た抽
出液と果汁とを混合することを特徴とする。
【作用】
本発明に係る清涼飲料の場合、味噌が保有する栄養分そ
の他(蛋白質、還元糖・非還元糖・澱粉質などの糖質、
食塩、リン、鉄、カルシウム、カリウム、ビタミンB1
B2、繊維など)と、果汁が保有する栄養分その他(糖
質、繊維、無機質類、ビタミン類、有機酸類など)とを
含んでいるので、後述する実施例において明示するよう
に、栄養価がきわめて高く、しかも、香味、喉越しが良
好である。 本発明ち係る清涼飲料の香味、喉越しが良好である理由
は、味噌に含まれる酵素(酵母)の触媒作用により科学
変化が生じたために、つぎのような好結果を引き出した
と推測される。 その一つは、味噌特有の臭いが緩和ないし減殺され、こ
れに果汁の香り複合したことである。 かかる香気には、味噌単体、果汁単体では得ることので
きない芳しさがある。 ほかの一つは、峰の過剰な塩辛味、果汁の過分な甘味が
適度に消失し、かつ、甘さと辛さとが互いに引き立て合
って、これらがバランスよくマッチングしたことであ
る。 このような味は、清涼飲料に酷(コク)を与え、味蕾(ミライ)
を心地よく刺激し、喉越しをよくする。 本発明に係る製造方法の場合、味噌を含む溶液を濾過し
て得た抽出液と果汁とを混合するだけであるから、栄養
価の高い、しかも、芳醇かつ清涼感のある清涼飲料が簡
易に得られる。
【実施例】
本発明に係る清涼飲料とその製造方法について実施例を
参照して説明する。 清涼飲料の一つの原料である味噌は、常法により作製さ
れたものである。 この原料味噌としては、赤味噌、白味噌として広く知ら
れている各種の味噌、たとえば、大豆味噌、米味噌、麦
味噌、これらの合わせ味噌などが任意に採用される。 赤味噌を採用するか、白味噌を採用するかは、果汁の色
合いとの関係で選択される。 味、香り、酷の点で望ましいのは、後述する具体例1の
自家製味噌、同具体例2の「原田の花糀味噌」(商品
名)である。 味噌をつくる際に用いられる食塩、麹、たね水などは、
公知ないし周知のものでよい。 特に、食塩としては岩塩を用い、既存の味噌よりも塩分
を40%程度ひかえるのが望ましい。 これの理由は、果汁その他の成分とよく味が合い、飲料
の塩辛味が緩和されるからである。 味噌を溶解するための液体(水)は、真水、蒸留水、ミ
ネラルウォーター、炭酸水、炭酸ソーダ水、果汁などで
あり、既成のジュース類も利用することができる。 味噌とその溶媒との割合、すなわち、味噌の濃度は、溶
媒(例:水)1000ccに対し、味噌5〜500g程度が望まし
い。 上記において、味噌5g未満の場合は、清涼飲料中におけ
る味噌の風味と栄養価とが不足し、味噌500g超過の場合
は、清涼飲料中における果汁の味を活かしがたい。 上記における味噌の濃度は、味噌の味、果汁の甘味、酸
味、粘性などを考慮して選定することも重要である。 味噌を溶かす溶媒の一部として、果汁を用いてもよく、
あるいは、味噌の溶液に、あらかじめ、果汁の一部を添
加して撹拌してもよい。 このようにしてつくられた味噌の溶液は、これを濾過し
て用いるのが望ましい。 清涼飲料の他の一つの原料である果汁は、これの種類が
限定されるものでなく、全ての果実から得られるものが
任意に採用される。 この果汁の態様には、単一果汁と混合果汁とがある。 さらに、果汁を採取するための果実として、漿果(例:
ぶどう)、柑果(みかん類)、瓜果(例:すいか)、梨
果(例:なし、りんご)のごとき液果類、石果類のうち
の核果(例:うめ)などをあげることができる。 本発明に係る清涼飲料は、季節の果物からえられる果汁
(季節果汁)、既成の清涼飲料、果実飲料、洋酒、焼酎
など、これら一種以上と混合して飲むにも適している。 飲むときの温度は、常温、冷温(冷蔵温度)、加温(50
〜65℃)など自由であり、その他、夏期におていは、氷
結させて食してもよい。 ちなみに、本発明に係る清涼飲料を季節果汁と混合して
飲むとき、果実の種類ごとに季節感が味わえるととも
に、味と色、香りの違いが楽しめ、うま味も増す。 上記の混合対象としては、メロン汁、桃汁、柿汁のごと
き甘味の強い果汁は、果実独自の味をあらわして良好で
あり、酸味のある果汁は、さっぱりとした味わいを醸し
出し、さらに、強甘味果汁、酸味果汁を共に混合したと
き、一段とうま味が増す。 上記の混合対象として、液果の代表である西瓜を単独で
合わせたとき、軽い味噌の香り、さわやかな甘味、穏や
かな塩分を味わうことができ、喉越しもきわめてよい。 本発明に係る清涼飲料は、自明のとおり、これを冷やし
て飲むとき喉の渇がいやされ、これを温めて飲むとき身
体か温まる。 以下、本発明の具体例について説明する。 [具体例1] 味噌として、自家製のものを用いた。 この自家製味噌は、前処理を終えた大豆7kgを煮炊かつ
冷却してから擂り潰し、さらに、擂り潰された大豆に、
麹13kg、天然塩1.3kgを合わせて2年間熟成させたもの
である。 味噌造りに用いた天然塩は、岩塩を主体にしたもので、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、ニガリなど
(いずれも微量)を含んでいるために、味噌が熟したと
きに柔らかな味があらわれる。 その他、上記の味噌造りには、京都産の大豆、原田の花
糀(麹)を用いた。 味噌を溶くための溶媒(水)として、市販のミネラルウ
ォーター(商品名「六甲の水」)をいったん煮沸して用
いた。 果汁として、マンゴ水(水100ccにマンゴ30gを溶いたも
の)、および、パイナップ汁を用いた。 上記において、はじめ、1000ccの水を入れたガラス製容
器(ビーカー)内に150gの味噌を投入し、これらを均一
に撹拌して味噌が溶けた液体すなわち原料液をつくり、
この原料液を濾紙(商品名「東洋濾過紙No.1」)により
濾過して抽出液を得た。 抽出液100g中の成分、化学的性質、その他の特徴には、
表1の食品衛生検査法に基づく分析結果に示されてい
る。 つぎに、抽出液にマンゴ水70ccとパイナップ汁250ccと
を加え、これらを均一に撹拌して清涼飲料をつくった。 かくして得られた具体例1の清涼飲料は、表1を参照し
て明らかなように、多くの栄養分を含んでいる。 具体例1の清涼飲料は、常温において、味噌がかすかに
香り、マンゴ特有の渋味、パイナップル特有の刺激製が
味噌の成分により消され、マンゴの甘味と香気、パイナ
ップルの甘味と酸味、味噌に含まれる塩分などが程よく
調和しているために、酷、まろやかさ、爽快感のある味
わいを呈した。 具体例1の清涼飲料を、室温で約15時間放置したとこ
ろ、味噌の溶液と果汁との分離は生じなかった。 夏期において、具体例1の清涼飲料を冷蔵庫で冷やして
から試飲したところ、味噌に含まれる塩分が、口中、特
に、喉を心地よく刺激し、これにマンゴ、パイナップル
の味料が加味されたために喉越しのよい清涼感が得ら
れ、喉の渇を十分にいやすことができた。 冬期において、具体例1の清涼飲料を約60℃に加温して
試飲したところ、香味として、軽い味噌の香り、甘い酸
味、かすかな塩分を感じた。 この試飲により身体が温まり、試飲後も、喉の渇きを覚
えることなく爽快であった。 [具体例2] 味噌として、市販品である「原田の花糀味噌」を用い、
これの溶媒(水)は、具体例1と同じものを用いた。 果汁として、青梅の汁(青梅2.5kgを氷砂糖50gで漬け込
んで出た汁)を用いた。 上記において、はじめ、1000ccの水を入れたガラス製容
器内に200gの味噌を投入し、これらを均一に撹拌して原
料液をつくり、この原料液を具体例と同様に濾過して抽
出液を得た。 抽出液100g中の成分、化学的性質、その他の特徴は、表
2の食品衛生検査法に基づく分析結果に示されている。 次に、抽出液に青梅汁250gを加え、これらを均一に撹拌
して清涼飲料をつくった。 かくして得られた具体例2の清涼飲料は、表2を参照し
て明らかなように、多くの栄養分を含んでいる。 具体例2の清涼飲料は、常温において、味噌の香り、梅
の香りがかすかに漂い、味噌の塩分により引き立てられ
た甘味がかなり支配していた。 具体例2の清涼飲料を、室温で約12時間放置したとこ
ろ、味噌の溶液と果汁の分離は生じなかった。 夏期において、具体例2の清涼飲料を冷やして試飲した
ところ、味噌の香りと塩分、梅の酸味、甘味などをはっ
きりと味わうことができた。 冬期において、具体例2の清涼飲料を約60℃に加温して
試飲したところ、香味として、味噌と梅との複合した香
りを穏やかに発し、塩分がわずかに喉に残り、酸味と柔
らかな甘さを感じた。 この試飲により身体が温まり、試飲後も、喉の渇きがな
く爽快であった。
【発明の効果】
本発明に係る清涼飲料は、味噌の溶液と果汁とを含むも
のであるから、栄養を補給するための自然食品系飲料と
して、栄養価のきわめて高い、しかも、香味、喉越しが
良好であるものを新規に提供することができる。 本発明に係る製造方法によるときは、味噌を含む溶液を
濾過して得た抽出液と果汁とを混合するから、上述した
有用かつ有益な清涼飲料を、かかる手段にて簡易に得る
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】味噌の溶液と果汁とを含むことを特徴とす
    る清涼飲料。
  2. 【請求項2】味噌の溶液を10〜50重量%含む特許請求の
    範囲第1項記載の清涼飲料。
  3. 【請求項3】味噌を含む溶液を濾過して得た抽出液と果
    汁とを混合することを特徴とする清涼飲料の製造方法。
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JPH11332498A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Asahi Shoyu Miso Kk 味 噌
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JP6829578B2 (ja) * 2016-10-28 2021-02-10 サントリーホールディングス株式会社 マンゴー属果実由来の果汁を含むアルコール飲料

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