JPS61231990A - 清酒に米酢をブレンドしたアルコ−ル含有健康飲料 - Google Patents

清酒に米酢をブレンドしたアルコ−ル含有健康飲料

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JPS61231990A
JPS61231990A JP60070079A JP7007985A JPS61231990A JP S61231990 A JPS61231990 A JP S61231990A JP 60070079 A JP60070079 A JP 60070079A JP 7007985 A JP7007985 A JP 7007985A JP S61231990 A JPS61231990 A JP S61231990A
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sake
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wine
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Kikuichi Taguchi
田口 菊市
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般に日本酒と呼ばれている米を原料とする
醸造清酒に健康美容上に顕著な効果のある米酢と必要に
応じ、リンゴ酢ワインビネガーなどの醸造酢とさらに必
要に応じ梅酢と酸味を緩和するための蜂蜜、砂糖や低カ
ロリー人工甘味料などの甘味料とを適宜加えたアルコー
ル含有健康飲料に関するものである。
より詳細には、本発明は玄米酢、米酢などの醸造酢が有
する極めて顕著な健康、美容上の多くの効果を、アルコ
ール含有嗜好飲料として提供し各個人の嗜好を満足させ
ながら適量を擺取することができるようにし、常用する
ことにより疲労回復、肩こりなどの不快感の消失や軽減
、健康増進、美容効果を達成するアルコール含有飲料に
関する。
〔従来の技術〕
第2次大戦直後の窮乏時代を経た後我国は、一般産業の
成長と共に農水産業や食品生産も遂次回復し食生活も改
善された。特に高度成長期に入り一般産業が伸張し国民
の購買力が向上すると共に、各種食品産業が急速に成長
して多種多様の食品が市場に氾濫するようになうた。一
方流通機構の大規模化により、既製パック商品、あるい
は冷凍、冷蔵食品などの形で多種多様の食品が容易に入
手できるようになった反面、無機農薬の多用による穀物
、野菜、果実の増産と大規模の養豚、養鶏による食用肉
の供給により塩分や防腐剤の使用量も急増して、戦前の
自然食を主体とした食生活からは大きく変化し欧米形量
生活に移行すると共に、それらの播取過剰、カルシウム
の不足などによる高血圧、糖尿病、骨格の弱体化などの
発生例が増加した。ごのような点から自然食への復帰、
我国古来の食物の見直しなどが行われるようになった。
このような要望を反映して、健康食品や健康飲料につい
ては、従来からあった食品の持つ健康増進効果が再確認
されて、新聞、雑誌、テレビジョンなどのマスコミを通
じて大々的に宣伝されたり、あるいは医学に関する学会
、講演会などでも盛んに取り上げられた。
このような健康食品に対する需要の増大は、健康食品を
生産する側の広告宣伝による需要の増大策と相俟って、
多種多様の健康食品が市場に出廻り、新製品が次々に発
表されては店頭に出現しているのが実状である。
本発明が属する健康飲料の中、アルコールを含まないも
のは、健康ドリンクと呼ばれ、各種の果実や野菜をミキ
サーやジューサーで粉砕したり果汁として絞ったものに
卵、ミルク、ヨーグルトその他の飲料や果汁を加えて風
味を一層向上させた上で、振散する方法が広く用いられ
ていて、それら非アルコール性健康ドリンク自体が特許
の対象にされている例は見当たらない。
アルコールを含有する健康飲料としては、我国では古く
から「養命酒」がよ(知られている。
これは多くの薬草を酒の成分中に含有させ独特の風味と
香気を付与して一定期間醜成したもので、振散すること
により爽快感を覚え精神安定化と安眠を促し、胃腸その
他の内臓各器官の機能向上にも効果があるとされ、他に
も同様な健康酒が市販されている。
一方、従来から各家庭などでの自家製造を認められてい
た健康酒としては、最も普及しているのは梅酒である。
梅酒以外にも梅以外の果実、野菜、薬草などを選んで、
アルコール分の高い焼酎、ホワイホトリカーなどと共に
密閉できる保存びん中に入れ、使用する材料の甘味に応
じ、氷砂糖、はち蜜などの甘味料を添加して一定の期間
2ケ月〜1年程度保存して後取り出して飲用に供する。
このような健康酒としては、梅酒、いちご酒、かりん酒
、チェリー酒、プラム酒、柑橘酒なとの果実酒の他、く
こ酒、朝鮮人参酒、セロリ酒、にんに(酒、紅花酒、ま
たたび酒などがそれぞれの嗜好や健康上の効果を利用す
る目的で各家庭で作られ飲用されている。
これらのいわゆる自家製健康酒は、アルコールが他の可
溶性物質を溶解する特性、つまり強い溶媒としての特性
を利用し、果実、薬草、野菜などに含まれている有効成
分を長期貯蔵によりアルコール中に抽出し溶解させたも
のであって、日本酒、ワインなどのように発酵作用を利
用した陀造酒ではない。発酵によるアルコール化後さら
に蒸溜して得られる焼酎などのようにアルコール分の高
い蒸溜酒中に果実、野菜などを密封浸漬し長時間を経て
有効成分をアルコール中に溶入させたものであり、我国
およびその他各国でそれぞれの長い慣習と生活環境に応
じて適宜に果実、野菜などを選択して適宜に溶解させる
ものであるから、使用すべき果実、野菜などを新たに選
択したとしても本発明とは異質のものである。
本発明において、健康増進、疲労回復などに効果の顕著
な主成分として使用する醸造米酢は近年に至り多くの研
究が進められ、その効果が具体的に認められて多くの刊
行物が発行された。
酢による健康、美容効果として、肉体疲労時の栄養補給
、肩こり腰痛の軽快と防止、動脈硬化の防止、肝機能障
害の予防その他多くの効果があるとされたことにより、
米酢に対する関心が高まり、醸造酢を努めて播取しよう
とする人が増え、デパート食料品店などの健康食品売場
にも玄米酢、純粋米酢、醸造米酢などの名のもとに各種
の酢が置かれるようになった。
このように健康、美容に対する米酢の効果も判明し、需
要も増大しているが米酢の播取の方法は従来の用法の枠
内に止まり特に顕著な進歩は見られず、すし、漬物、調
味料として野菜や魚などに加えて振数するなどに止まっ
ている。
その理由として、ミカン、レモンなどの柑橘類、ブドウ
、リンゴなどの果実中には各種の有機酸であるクエン酸
、リンゴ酸、コハク酸などの外にペクチン、ミネラルと
してのカリウムやビタミンCなどを含有することにより
独得の風味と芳香を有し、生のままで食しても美味で爽
快感を得られるのに対し、酢は元来調味料、食物の保存
用として発展したものであり、特に米酢にはワインビネ
ガーやリンゴ酢のような芳香にも欠けているため、米酢
自体を飲料に供するには困難が伴う。植物油やリンゴ酢
、はち蜜などと混合して飲む試みもされているが、味覚
に欠けたり、甘過ぎたりする欠点があり、「健康や美容
によいから我慢して飲もう」として努めるものの味覚的
に満足できないことと、調合済み飲料として市販されて
いないことから各自が調合しなければならないという不
便さと相まって広く普及されているとは言えず、米酢が
健康飲料としてどの程度の量が消費されているかを量的
に把握することも困難であり、結局は従来通りに、野菜
、魚、肉などに酢を用いた料理、ピクルス漬、ラッキョ
ウなどの漬物などを通して播取されているのが大部分と
いうことになる。
単味のアルコール飲料、特に我国内で製造され、あるい
は輸入されている酒類の大部分、すなわち、日本酒、焼
酎、ウィスキー、ブランデー、ジン、ウオツカ、ビール
などには酸味はない、例外としてワインは酸味と適度の
渋味を有するアルコール飲料で欧米では愛好されていた
が、我国で広く飲用されるようになったのはほぼ20年
前取降である。特に米酢と日本酒をベースにしたアルコ
ール飲料は全く市場に出現していない。
この原因は、清酒つまり日本酒の評価の基準は、日本酒
独特の芳醇味、コク、適度の甘味などが挙げられ、酸味
はむしろ日本酒には不適当な要素とされ、酸味があるこ
とはどぶろくのように醸造が不完全であったり酒が変質
して酢酸発酵が進行し始めた不良品とも考えられていた
ことにもよるものである。
このような点から、日本酒に米酢を添加して混合飲料と
して工業的に製造した例は見当らず、そのような試みが
なされたことも見聞されてぃない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、醸造酢、特に米酢が健康増進と美容に顕著な
効果があり、動脈硬化の予防と軽快、肥満防止、肝機能
の向上、肩こり、腰痛その他の症状に極めて顕著な効果
があることが確認されていながら、直接健康飲料として
飲用に供するには味覚、風味に難点があり商品化されて
いない点に着目し、もともと原料が同一であり醸造過程
も共通する米酢と日本酒とをブレンドすることにより、
酒を嗜む者にとってはワインに類似した風味によって愛
好され、飲酒の習慣のない者には、氷、水、湯で割って
薄め、或いは他の果汁、乳酸飲料、清涼飲料水と混合す
ることによって抵抗なく、しかも簡便に且つ継続して飲
用に供することのできる健康飲料として提供することに
より、従来技術における前記の目的を解決するものであ
る。
基本的には、醸造酢、好ましくは米を主原料とする米酢
、又は玄米酢1部に対し、米、米麹などを原料とする清
酒1〜5部を添加して混合する(アルコール分で8〜1
3度)。このような清酒−米酢の2種ブレンドだけでも
健康飲料として飲用しうる米酢酒がえられる。
このようにして得られる清酒−米酢混合酒は、米酢に対
する清酒の混合割合を前記のように1〜5部に変化する
ことで酸味の異なる種々のアさらに梅酒などの果実酒、
甘味料中の少なくとも1種を添加することにより、風味
を向上させ、或いは飲み易くすることができる。
〔実施例1〕 このようにして得られた清酒−米酢混合酒は米酢1部に
対し清酒1部をブレンドした。
酢の混合率が50%の場合には、そのままでは酸味が強
く咽喉や気管を刺激して飲用には適しない、このような
傾向は酢の混合率が30%以上では同様で、特に酸味を
愛好する者でなければそのまま飲料に供するには難点が
ある。このように酢の配合比が30〜50%のもの、す
なわちアルコール分にして8〜10.5度のものは米酢
−酒濃縮液として供給し氷、水、清涼飲料などで薄めて
飲用するのに適している。
〔実施例2〕 酢の配合率が25%前後では味覚としてはワインに類似
した酸味を帯び一部の者、特に若い年代や女性から敬遠
される酒臭さが消失し清酒とは異なる風味のものとなり
そのままでも飲用に供し得た。
酢の配合率が20%、つまり酸1部に対し清酒4部をブ
レンドしてアルコール分約13度になるとほとんどワイ
ンと同一酸味で、飲みやすく風味に冨んだアルコール飲
料となり、酒の愛好者、特にヤング層や酢の健康増進効
果を期待する中高年の嗜好にも適し、「ワンカップ」と
称する程度の少量容器(180〜300+++ 1 )
用としても十分に販路が開は得るものと考えられる。
〔実施例3〕 実施例1および2のように清酒と米酢の2種だけを容積
で米酢1部に対し1〜4部の割合で配合しただけでも、
濃縮用とするか又は通常の清酒やワインに匹適する風味
を有するアルコール飲料として飲用に供し得るのである
が、これに酸味と芳香とを兼備するリンゴ酢、ワインビ
ネガーを添加剤として加えることにより一層風味を向上
させることができた。ワインビネガーは基本成分である
米酢−清酒混合体に対し容積比で10〜30%が適当で
あった。また舌に感する酸味を緩和するために、はち蜜
などの甘味料を2〜10%添加することにより清涼飲料
的風味に近似したものとなし得た。しかしながら、愛酒
家一般としては近年甘味を感する所謂甘口の酒を敬遠す
る傾向があり、特に肥満、糖尿病、胃腸病などに対する
懸念もあることから、はち蜜、砂糖などの甘味料の使用
は少な目に押さえる方が無難である。また、砂糖は高カ
ロリーで酸性食品とされているので酢のアルカリ性食品
としての効果を減殺する懸念があるので、ツルビートな
どの低カロリー人工甘味料を使用してもよい。
〔実施例4〕 日本個有の食物として梅干しがあり、梅はクエン酸、リ
ンゴ酸に加えてタンパク質、脂質、ミネラル特にカルシ
ウム、リン、鉄分などを他の果実よりも逼かに高濃度に
含んでいることと、体内に振数されてアルカリ性となっ
て人間の活力源となり、疲労回復、殺菌効果が顕著なこ
とから愛用され、特に現在ではその効果が見直されてい
る。そこで梅干しを作る際に得られ、梅干しの浸出液と
しての効果を有し、且つ液状の余剰分としての梅酢を本
発明の添加剤として利用する目的で下記のように添加し
試飲した。
米酢1部に対し清酒3部を配合しこの全体量に対し1部
、即ち容量で20%の梅酢を混合した。
この場合には、塩味が強くそのままアルコール飲料とし
て飲用するには不適当であった。これを適量の水で薄め
た場合には健康飲料としての使用には差支えなかった。
梅干しの製造には、水洗いした梅に塩をまぶして木樽又
は広口びんに入れ押し蓋をして放置するのであるが、こ
の際梅の実生の水分が浸出して生じたのが梅酢であり、
この梅酢は梅干しとして完成するまでの間は反復使用さ
れ貴重なものであるが、梅干しとして完成した後は特に
用途はなく梅酢として一部使用されるだけで大部分は余
剰分として処分されている。本発明では前記の基本成分
である米酢−清酒に対して添加し、米酢の効果に加え梅
酢自体の有する前記の効果を補強する目的で添加したも
のである。
但し通常の状態で入手できる梅酢中には塩に対し添加さ
れた塩分がかなり溶存しているので、混合量が多いとア
ルコール含有飲料としての風味が低下し、また食塩分即
ちナトリウム含有量が多いことから、動脈硬化、高血圧
症などに悪影響があるものと考えられて敬遠されること
が予想されるので梅酢としての添加量は10%未満にす
べきである。
〔実施例5〕 前記実施例3中に酸味を緩和するために糖分を添加した
糖分補給源としてははち蜜、砂糖などの甘味料の他、か
なりの糖分を含んで市販され、或いは市販されているも
のとして梅酒がある。
梅酒は酸味も弱(砂糖その他の甘味料が焼酎1.8!に
対し約300グラム添加されているので甘味はかなり強
い。従って、前記の基本成分である米酢−清酒混合体に
対し添加する場合、米酢の配合率が容積で20〜30%
アルコール飲料に対してはその容積の5〜20%を添加
した。米酢の配合率が30を上廻り50%以下の濃縮液
に対してはその容積の10〜30%未満が適当である。
〔実施例6〕 清酒4部に米酢1部をブレンドしたものに、さらに、ワ
インビネガー0.5部とばち蜜約1%を添加した〈実施
例4に相当する)本発明のアルコール含有混合飲料を1
2名の者に2週間試飲させたが、いづれも不快感や血圧
上昇を訴えた者はなり、12名中4名は肩こり、疲労感
が消失し、5名は肩こりが軽快し、残り3名は殆ど変化
が認められなかった。
以上述べた清酒をベースとしこれに米酢を第1の基本成
分としたアルコール飲料のブレンド用に使用する材料と
しては清酒の特級、1級、2級は勿論のこと、特別吟醸
と称する高級酒でも適当なことは勿論である。米酢とし
ては、天然醸造酢に属する穀物酢中玄米酢、米酢が適し
ている、玄米酢はアミノ酸が特に多く、血液浄化作用、
血圧降下作用、血管壁の細胞軟化作用などがあり好適な
ものではあるが供給量に限界があり、価格も高い点など
から玄米酢に限る必要はなく、米酢でもよい。
本発明の基本成分である米酢に対し、必要に応じさらに
第2の基本成分として加えるワインビネガーは、ブドウ
を原料として醸造したワイン(ブドウ酒)に酢酸菌を加
え酢酸発酵によって醸造して得られるもので、クエン酸
やカリウムを多く含み、米酢と同じく醸造酢に属し、果
実酢として分類されているが醸造果実酢として表示され
ているものであれば差支えない。
米酢に対し、必要に応じ添加し、又は前記のワインビネ
ガーと共に添加する梅酢は一般に梅干し製造で生じた余
分のものが一部市販されているにすぎず、販売のために
合成などされているものは皆無と言いうるので市販のも
ので十分である。
〔作 用〕
本発明のアルコール含有健康飲料中、健康を増進する第
1の主成分となるのは穀物酢中特に米酢であり、容積で
清酒1〜5部に対し米酢1部つまり混合液全体に対する
容積比で16.66〜50%を添加した2種混合液のみ
でも濃縮液とし、又はそのまま飲用可能となる。リンゴ
酢、ワインビネガーなどの果実酢は基本となる前記清酒
−米酢混合液に対し、さらに風味や芳香を増すと共に、
米酢の有する健康増進効果を補充するように作用する。
これらの果実酒も化学成分的には酢酸、クエン酸、コハ
ク酸、リンゴ酸などの有機酸やアミノ酸を含有している
点で米酢と軌を−にしているので先づ米酢の作用につい
てのべる。
酢の製法は応神天皇の時代以降我国に伝えられ、源平、
鎌倉、江戸時代を経て日本全国で製造されている。
酢は古来健康にもよく、食物の保存にも適するとして重
要されてきたが、医学的あるいは生理学的研究の結果、
動脈硬化の原因となる高血圧、肥満、高脂血症などを防
止する作用があることが1953年英国0タレブス博士
らによって発見され、食物の体内での燃焼過程に関連し
て説明され「グレブスのサイクル」又は「クエン酸サイ
クル」と呼ばれている。
人間や他の動物のエネルギー源となるIi質は、食物に
よって補給され、体内でブドウ糖に変化し、燃焼して、
炭酸ガスと水とピルビン酸に変化する。この中炭酸ガス
は呼吸により大気中に、水は汗や尿となって体外に排出
される。
ピルビン酸はオキザル酢酸と反応して→クエン酸→イソ
クエン酸→コハク酸−オキザル酢酸のサイクルを反復す
る。酢中には酢酸、コハク酸、リンゴ酸、アスパラギン
酸、アミノ酸が多量に含まれ、これらの酸は前記の「ク
エン酸サイクル」の進行に極めて有効なので、酢を播取
することにより食物によって播取された糖質が完全燃焼
し、脂肪の合成を防止し、その分解を促進することによ
り肥満、高脂血症、動脈硬化などの予防や軽快に有効で
あると説明されている。
このように酢を充分に播取すれば、「グレブスのサイク
ル」が円滑に進行する。前記の症状以外にも、米酢には
細胞膜のリン脂質を増加させ老化を防止する。はげしい
運動や労働では糖質の燃焼も多くなりピルビン酸も多量
になり結合の相手であるオキザル酢酸が不足することに
なり、ピルビン酸は疲労物質である乳酸に変化し、さら
にタンパク質と結合して乳酸がタンパクとなり、運動時
の疲労を招くとともに特定の場所に蓄積して肩こりや腰
痛の原因になる“と説明されている。醸造酢は、前記の
「クエン酸サイクル」を促進させオキザル酢酸を補給す
るので疲労回復、肩こり、腰痛などにも有効であり、特
に米酢は他の食酢よりもアミノ酸を多量に含有している
ので有害な乳酸タンパクの生成を防止するほか、生成し
てしまった乳酸タンパクを分解して体外に排泄する作用
もあることから肩こり、腰痛の予防とすでに起こってい
る症状の治癒にも効果のあることがわかる。このほか米
酢などの醸造酢には肝臓中の脂肪とコレステロールを減
少させることから、肝機能の低下を防止あるいは回復さ
せるなどの積極的な効果が確認されている。
以上に述べたのは酢が食物、飲料を通じ体内に播取され
た場合の積極的な効果であるが、酢を調味料として用い
ると食塩の「塩からさ」と砂糖などの甘さを補うことに
より、食塩や糖分の使用量を低減できるという副次的効
果がある。
但しこのような間接的効果は、主として調味料としての
使用での作用であり、食酢を直接飲用する本発明の用法
とは直接関係がないので詳細な説明は省略する。
次に、本発明の醸造酢に対し、必要に応じて果実酢、梅
酢の少なくともいづれか一種を添加するが、果実酢も穀
物酢と同じく、酢酸、クエン酸、コハク酸の他カリウム
を多量に含有し米酢に類似した作用を呈し、特に欧米で
は、バーモントドリンクは極めて多くの病気に効くとさ
れ、関節炎、慢性関節、リウマチにも有効であることか
ら[バーモントの民間療法」として普及しているほどで
あるから、本発明において米酢に対し補助的に添加する
ことによる効果は前記米酢とほぼ同一作用を及ぼすので
重複した説明を避ける。梅は果実中でも特にクエン酸と
、カルシウム、鉄、リンなどのミネラルを多量に含有し
ていることから、貴重な酸の供給源であり、体内に入っ
て血液を弱アルカリ性にする極めて有効な果実であり、
梅酢中には梅の成分が抽出されているので、当然米酢の
作用をさらに補強する。しかし、すでに述べたように梅
酢は梅干し製造に際して副成品として得られ、食塩分を
多量に含有しているのでアルコール飲料として用いる場
合には、食塩による酒としての味の低下、塩分による高
血圧に対する懸念などを考慮し添加量を少量に制限すべ
きである。
本発明において健康増進、予防、症状軽快作用の顕著な
醸造酢中上体となる食酢成分として米酢を選んだのは、
米酢が米を常食とする日本の食生活に最も適し、且つ米
酢中にはアミノ酸の含有量が他の醸造酢よりも著しく多
いこと、米酢の効果が最近の研究により特に顕著になっ
ていることによるものである。
アルコールを含有するベースとして清酒を選んだのは、
清酒と米酢が両者とも米を原料とし、醸造の過程も共通
点を有した同類品であることである。
醸造酢生粋に玄米酢と称される米酢の製法は、蒸し米、
麹、水をかめの中に入れ日当たりのよい所で放置し、糖
化、アルコール発酵、酢酸発酵を起こして作られる。一
般には、前記の糖化後清酒酵母を加えてアルコール発酵
させ次に種酢を加えて酢酸発酵させる。このようにアル
コール発酵までの過程は清酒の製法と同一である。
このような点から清酒と米酢は極めて近似していること
から混合しても異種の物質が生成したり風味が著しく変
化する懸念もなく、両者共古くから食料や飲料に供され
安全、衛生の面でも不安がないからである。
第2あるいは第3の添加成分とされる果実酢や梅酢も食
生活上永年使用され食品衛生の点がらも全く不安がなく
、また主として風味の点から添加される梅酒にいしても
同様のことが言い得る。
〔効果〕 本発明の効果を下記に要約する。
(1)  米酢の有する健康上の効果をアルコールを含
有する飲料として嗜好に適した状態で日常の飲用に供し
得る。また酸味を有することにより飲み過ぎることはな
く適量で満足するようになる。
(2)  清酒と米酢は同源類似で我国で古くから飲料
又は調味料としで使用され、安全衛生の点から問題がな
く、混合しても別の化合物を生ずる懸念が皆無である。
(3)主成分たる米酢は勿論、リンゴ酢、ワインビネガ
ー、梅酢はいづれも健康飲料として定評があり、混合し
ても異物を生じない上に入手も容易であって、いづれも
価格が安い。
(4)単にブレンドするだけで、一部の者から敬遠され
るような日本酒的匂いと食酢として刺戟味とが消失し、
ブドウ酒に似た風味となり若年層にも愛好される。
(5)  常用することにより、腰こり、疲労、睡眠不
足、その他米酢の効用を達成させ、副作用を伴わない。
但し椎間板ヘルニア、外傷、むちうち傷などによるもの
は医療に依存するか医師の指導を必要とする。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)清酒(アルコール分平均16度)1〜5部に対し
    醸造米酢1部をブレンドせしめることを特徴とする清酒
    に米酢をブレンドしたアルコール含有健康飲料。
  2. (2)醸造米酢1部に対し、前記清酒1〜2部をブレン
    ドせしめ、水、氷、温湯または他の清涼飲料水などで薄
    めることにより飲用に供する特許請求の範囲第1項記載
    の清酒に米酢をブレンドしたアルコール含有健康飲料。
  3. (3)醸造米酢1部に対し、前記清酒2部〜5部をブレ
    ンドせしめ、そのまま又は少量の水、氷、又はその他の
    アルコール飲料などと混合して飲用に供するのに適する
    特許請求の範囲第1項記載の清酒に米酢をブレンドした
    アルコール含有健康飲料。
  4. (4)清酒(アルコール分平均16度)1〜5部に対し
    、醸造米酢1部と;リンゴ酢、ワインビネガーなどの果
    実酢0.2〜0.5部と、梅酢0.2〜0.3部と、梅
    酒0.3〜0.5部と、梅エキスと甘味料1〜5%とか
    ら成る添加剤群中の少なくとも1種を添加せしめて成る
    清酒に米酢をブレンドしたアルコール含有健康飲料。
JP60070079A 1985-04-04 1985-04-04 清酒に米酢をブレンドしたアルコ−ル含有健康飲料 Pending JPS61231990A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04152879A (ja) * 1990-10-15 1992-05-26 Yukimichi Watanabe 健康アルコール飲料
JP2001299323A (ja) * 2000-02-18 2001-10-30 Takara Shuzo Co Ltd 野菜成分含有酒
JP2009011274A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Hokkai:Kk 食酢入り日本酒及び食酢入り日本酒の製造方法
JP2020043812A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 サッポロビール株式会社 アルコール飲料、アルコール飲料の製造方法、及び、アルコール飲料の香味改善方法

Cited By (4)

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