JPH0741608Y2 - 車両の換気装置 - Google Patents

車両の換気装置

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JPH0741608Y2
JPH0741608Y2 JP8520288U JP8520288U JPH0741608Y2 JP H0741608 Y2 JPH0741608 Y2 JP H0741608Y2 JP 8520288 U JP8520288 U JP 8520288U JP 8520288 U JP8520288 U JP 8520288U JP H0741608 Y2 JPH0741608 Y2 JP H0741608Y2
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JP
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duct
exhaust port
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air introduction
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JP8520288U
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JPH027116U (ja
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哲 南雲
正則 中野
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、可動式エアスポイラを利用した車両の換気装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車の換気は、一般的に車体前部のカウル等から空気
を導入し、その導入圧によりクォータピラ等の排気口よ
り排気することにより行っている。そして、このような
排気を有効に行わせるために、実開昭61−3177により車
体後部のエアスポイラに車室内の空気抜き孔を連通させ
て、その吸出し作用を利用する換気構造が提案されてい
る。さらに、実開昭62−20081により、トランクリッド
の空気抜き孔を可動式のエアスポイラに連通させ、換気
効率を調整させる換気装置も周知である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような換気装置は、前方で導入した
空気を車体後部で排気することを前提にしたもので、特
に車室内後部での換気は必ずしも十分でなく、前部の窓
を開けた場合、後部での換気がさらに阻害される問題が
あった。
よって、本考案は、換気効率を一層向上させる可動式ス
ポイラを利用した車両の換気装置を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、この目的を達成するために、スポイラ(10)
を上端部に車体前方を向いた空気導入口(11)及び下端
部に排気口(13)を備えたダクト(10e)として形成す
ると共に、このダクト内側面(10f)に、空気導入口(1
1)からダクト(10e)を通して導入された空気を車室内
へ導入させるダクト側空気導入口(14)と、車室内から
空気を導入させてダクト(10e)を通して排気口(13)
から排気させるダクト側排気口(15)とを設け、ダクト
側空気導入口(14)の周囲に、ダクト内側面(10f)か
らダクト(10e)内に向けて周囲板(14A)を形成すると
共に、この周囲板の空気導入口(11)側を排気口(13)
側よりも低く形成し、ダクト側排気口(15)の周囲に、
ダクト内側面(10f)からダクト(10e)内に向けて周囲
板(15A)を形成すると共に、この周囲板の空気導入口
(11)側を排気口(13)側よりも高く形成し、スポイラ
(10)を、ルーフ後端部に続く車体後面(5)の上部へ
対面すると共に空気導入口(11)はルーフ面よりも上方
に位置した状態から、車体後面(5)の上部に対して離
反回動して空気導入口(11)はルーフ面へ向って接近す
るように車体後端上部にヒンジさせ、スポイラ(10)を
所定角度まで離反方向へ連続的又は段階的に回動させる
アクチュエータ(17、17a、18、19、19a)を付設し、車
体後面(5)の上部に、ダクト側空気導入口(14)に蛇
腹を通して連通する車室内側空気導入口(21)及びダク
ト側排気口(15)に蛇腹(24)を通して連通する車室内
側排気口(22)を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
車室内への空気導入は、スポイラ(10)の空気導入口
(11)からそのダクト(10e)へルーフ面に沿った外気
を導入し、空気導入口(11)側を排気口(13)側よりも
相対的に低く形成された周囲板(14A)を備えたダクト
側空気導入口(14)、蛇腹(24)及び車体後面(5)の
車室内側空気導入口(21)を通して行われる。一方、車
室外への排気は、車体後面(5)の車室内側排気口(2
2)、蛇腹(24)及び空気導入口(11)側を排気口(1
3)側よりも相対的に高く形成された周囲板(15A)を備
えたダクト側排気口(15)を通してダクト(10e)内の
気流に吸出させ、排気口(13)を通して行われる。同時
に、スポイラ(10)は、その背面形状並びにダクト(10
e)及び車体後面(5)間の隙間(A)を通る気流によ
り、本来の空力特性の改善作用を果たす。
スポイラ(10)が車体後面(5)から離反方向へ回動調
整されると、空気導入口(11)が前方からルーフ面へ向
って接近して空気導入量を低減され、伸びた蛇腹(24)
を通してその気流状態で空気の排気及び導入が行われ
る。このような回動調整を高速走行に対応して行うと、
同時にスポイラ(10)の空力特性も車速に対応するよう
に調整されることになる。
〔考案の実施例〕
第1図〜第5図は、本考案の一実施例によるワンボック
スカーであるワゴン車の換気装置を示す。
第1図において、車体後面である下開き式のバックドア
5におけるルーフ1のほぼ表面位置の上端部には、スポ
イラ10がバックドア5に離間対面して回動可能にヒンジ
12により取付けられている。
このスポイラは、後方へ向けて傾斜したバックドア5に
はめ込まれたリヤウィンド3の上方に位置すると共に、
第2図に示すように、合わせ面10aで表裏両面より重合
わせてダクト状に構成され、ヒンジ状態でルーフ面より
も上方に位置して車体前方を向く空気導入口11及び下端
部には排気口13を配列されている。
バックドア5におけるリヤウィンド3の上部は、アウタ
パネル2及びインナパネル4より構成され、第4図に示
すように、インナパネル4には車室内に対する車室内側
空気導入口21と車室内側排気口22との2個の換気口が設
けられている。そして、これらの換気口は、それぞれダ
クト21a及び22a、アウタパネル2の開口部21c及び22c、
蛇腹24(第1図で一方のみ示す)を介して、ダクト10e
のダクト側空気導入口14(第2図)及びダクト側排気口
15(第1図)に接続している。
ダクト側空気導入口14の周囲には、ダクト内側面10fか
らダクト10e内に向けて周囲板14Aが形成され、その空気
導入口11側の周囲上板14aは空気導入を考慮して排気口1
3側の周囲下板14bよりも引込んでおり、ダクト側排気口
15の周囲板15Aでは逆に周囲上板15aが気流の吸引作用を
考慮して周囲下板15bよりも突出している。
車室内側排気口22の背後には、排気圧により開放回動さ
れるフラップ状の弁22bがヒンジされている。車室内側
空気導入口21の背後には、同様にフラップ状の弁21bが
ヒンジされている。この弁には、車室内でのスイッチ操
作により作動して曲線板26を進退駆動するソレノイド25
と、その前進時に曲線板26に沿って回動駆動させられる
ことにより軸27aを回転させるレバー27と、この軸の回
転により回動駆動されて弁21bを開放させるレバー27bと
より構成された空気導入用の駆動部が付属している。
スポイラ10には、第1図に示すように、さらにダクト側
空気導入口14及びダクト側排気口15に対する侵水防止リ
ブ10b、10cが車幅方向へ形成されると共に、回動用のア
クチュエータが付設されている。即ち、このアクチュエ
ータは、パネル2、4内に収納されたモータ17と、その
シャフトに取付けられたピニオン17aに噛合する歯形19a
を表面に備え、後端部がスポイラ10に固定され、ヒンジ
12を中心点とする円弧形状のスライダ19と、このスライ
ダのガイド18とで構成されている。モータ17には、車室
内での手動のスイッチ操作に応じて、スポイラ10を所定
の最大開拡角までの範囲で任意の角度に開拡調整させる
ように、モータ17を回動制御するためのモータ制御駆動
回路が付属している。
このように構成された車両の換気装置の動作は次の通り
である。
低速走行時においては、スポイラ10は第1図の実線位置
を占め、空気導入口11は前方を向き、その上方はほぼル
ーフ面に沿って延びた上端部10dでカバーされている
(第3図)。外気はこの空気導入口で導入されてダクト
10eを通って排気口13から排気されて、スポイラ10及び
アウタパネル2間の隙間に導入された気流と共に、整流
作用を果たし、特に悪路走行時の埃の巻き上げを制御す
る。車室内の排気圧が高くなると、その圧力に応じて弁
22bが2点鎖線位置方向へ開放して、車室内側排気口2
2、ダクト22a、開口部22c、蛇腹24、ダクト側排気口1
5、ダクト10e及び排気口13を通して排気が行われる。
必要によりスイッチ操作で弁21bを2点鎖線位置へ開放
させると、空気導入口11及びダクト10e、ダクト側空気
導入口14、蛇腹24、開口部21c、ダクト21a及び車室内側
空気導入口21を通して外気が導入される。これにより、
車室内全域の換気だけでなく、車室内後部で車室内側空
気導入口21から排気口22へ至る空気循環路が形成され
る。
一方、高速走行に伴いダクト10eの空気導入量もしくは
空気吸出し力が増大するが、スポイラ10を対応してバッ
クドア5に対して離反方向へモータ17の駆動制御により
適切に回動調整することにより、スポイラ10の空気導入
口11はルーフ面に向って接近してルーフ面との隙間を狭
く調整され、前方への対向面積が狭くなる。これによ
り、高速に伴う過度の換気が制御され、車速による影響
を受けないで適切な換気状態が確保できる。同時に、ス
ポイラ10の背面が緩やかな傾斜になることにより、車速
に対応して走行の安定化も図られる。強風時等における
ように車速とは無関係にスポイラ10の開拡度を調整する
ことも可能である。
尚、本考案は車両後面がバックドアでなく、固定されて
いる車両にも適用され、またモータ制御駆動回路はエン
ジンの回転速度信号を入力としてスポイラの開拡角度を
車速に対応して自動的に調整するようにも構成できる。
〔考案の効果〕
以上、本考案によれば、回動式エアスポイラの空力性能
の利点を保持した状態で、特に車室内後部での換気性を
向上させることができる。また、車速の変化にリヤスポ
イラとしての空力特性を適合させるのに同調して換気量
の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例による車両の換気装
置を示すもので、第1図は換気装置のダクト側排気口部
分の断面図、第2図はスポイラのダクト側空気導入口部
分の斜視図、第3図はスポイラの空気導入口部分の断面
図、第4図はバックドアのインナパネルに取付けられた
換気口の斜視図及び第5図はバックドアの車室内側空気
導入口の弁駆動部分を示す斜視図である。 1……ルーフ、5……バックドア、10……スポイラ、10
e……ダクト、10f……ダクトの内側面、11……空気導入
口、13……排気口、14……ダクト側空気導入口、15……
ダクト側排気口、14A、15A……周囲板、17……モータ、
21……車室内側空気導入口、22……車室内側排気口、22
……蛇腹。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スポイラを上端部に車体前方を向いた空気
    導入口及び下端部に排気口を備えたダクトとして形成す
    ると共に、このダクト内側面に、前記空気導入口から前
    記ダクトを通して導入された空気を車室内へ導入させる
    ダクト側空気導入口と、前記車室内から空気を導入させ
    て前記ダクトを通して前記排気口から排気させるダクト
    側排気口とを設け、 前記ダクト側空気導入口の周囲に、前記ダクト内側面か
    ら前記ダクト内に向けて周囲板を形成すると共に、この
    周囲板の前記空気導入口側を前記排気口側よりも低く形
    成し、 前記ダクト側排気口の周囲に、前記ダクト内側面から前
    記ダクト内に向けて周囲板を形成すると共に、この周囲
    板の前記空気導入口側を前記排気口側よりも高く形成
    し、 前記スポイラを、ルーフ後端部に続く車体後面上部へ対
    面すると共に前記空気導入口は前記ルーフ面よりも上方
    に位置した状態から、前記車体後面上部に対して離反回
    動して前記空気導入口は前記ルーフ面へ向って接近する
    ように車体後端上部にヒンジさせ、 前記スポイラを所定角度まで前記離反方向へ連続的又は
    段階的に回動させるアクチュエータを付設し、 前記車体後面上部に、前記ダクト側空気導入口に蛇腹を
    通して連通する車室内側空気導入口及び前記ダクト側前
    記排気口に蛇腹を通して連通する車室内側排気口を設け
    たことを特徴とする車両の換気装置。
JP8520288U 1988-06-29 1988-06-29 車両の換気装置 Expired - Lifetime JPH0741608Y2 (ja)

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JPH027116U JPH027116U (ja) 1990-01-17
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