JP2508840Y2 - 自動車の換気装置 - Google Patents

自動車の換気装置

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JP2508840Y2
JP2508840Y2 JP1990017877U JP1787790U JP2508840Y2 JP 2508840 Y2 JP2508840 Y2 JP 2508840Y2 JP 1990017877 U JP1990017877 U JP 1990017877U JP 1787790 U JP1787790 U JP 1787790U JP 2508840 Y2 JP2508840 Y2 JP 2508840Y2
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守 櫻田
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日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車の車室内気圧と外気圧とをバランス
させ、かつ車外騒音の進入を極力防止するための換気装
置に利用する。
〔概要〕
本考案は、自動車の車室空間と外気との気圧を開口部
により連通させる自動車の換気装置において、 この開口部を閉鎖または開放させるシャッタ方式の多
数の絞り羽根を開口部の周囲に回転自在に取り付けられ
た環により作動させることにより、換気装置の形状を薄
くすることができるようにしたものである。
〔従来の技術〕
自動車は、その車室空間が密閉状態になっていると
き、ドアを閉扉すると、車室内気圧が急上昇し、完全閉
扉が行われないことがあるとともに、この気圧の急上昇
が人間の耳を刺戟することがある。しかしこの対策とし
て、常時開口部を設けておくことは、たとえ雨水や塵埃
の車内への侵入や空調装置の効果に支障がないようにな
っている場合でも、高速走行中の風切り音などの不快な
外部騒音の侵入が防止できない。
このため車室空間と外気との間に第7図に示すような
換気装置を設けている。これは前記のドアを閉扉する状
態にあるとき、筐体21内部の開閉レーバ22を駆動板23お
よび腕24Aを介して駆動部24で開口部25を開放し、走行
状態において閉鎖するように制御される。固定ルーバ26
は車外側に面しており、雨水などの侵入を防ぐ構造であ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前述のような換気装置では、開放状態におい
て前記開閉ルーバが開口部の通路方向に対してほぼ平行
に位置するようになるので、筐体の厚さが大きくなる。
自動車が小型トラックのように、車室空間が狭いもの
では、閉扉時の車室内気圧の急上昇は著しいが、前述の
ように筐体の厚さが大きい換気装置は、車体への装着位
置が制限される欠点がある。
本考案は、この欠点を解決して、その形状の厚さが小
さいので、車体の装着位置が制限がされないので、保守
検討が容易にでき、かつ車体の美観を損なうことがない
自動車の換気装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、車室空間と外気との間に設けられ、閉鎖さ
れた状態では車室空間と外気との間の空気の流通を遮断
し、開放された状態では車室空間と外気との気圧を連通
させる自動車の換気装置において、 車室壁面と平行に取り付けられ中央に円形の通風孔が
開口する偏平なリング形状の枠体と、この枠体内にこの
枠体に対して回転自在に取り付けられた環と、前記枠体
にそれぞれ回転自在に固定され、前記環と前記枠体との
間の相互位置により前記開口部を閉鎖または開放させ互
いに摺接する複数の絞り羽根と、環の回転を駆動する電
動手段と、自動車の扉スイッチにより扉が開いた状態に
あるときに電動手段を前記絞り羽根が開放状態になる方
向に駆動させ扉が閉じた状態にあるときに電動手段を前
記絞り羽根が閉鎖状態になる方向に駆動させる電気回路
とを備えたことを特徴とする。
〔作用〕
開口部を閉鎖または開放するものは、絞りを形成する
多数の羽根状のセグメントであり、このセグメントの作
動は環の回転により行われる。したがって、この環の回
転を駆動する電動手段を除く部分の装置では、その厚さ
が小さくできる。
セグメントが摺接されるように配列された場合は、装
置の厚さがさらに小さくなるからスペースをとらず、閉
鎖の際の車室内部と外気との間の密閉度がよくなるの
で、風切り音などの外部の騒音の遮断がより完全なもの
となる。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本考案一実施例の外観斜視図である。本図
では、説明を容易にするため車体の部分は省略している
が、図の右上方が車室空間であり、左下方が外気であ
る。この車室空間と外気との気圧を連通させる自動車の
換気装置で、本考案の特徴とするところは、図外の車室
壁面と平行に取付部1Aを介して取付けられ円形の通風孔
2(本図ではその一部を示す)が開口する枠体1と、こ
の枠体1の開口部に枠体1に対して回転自在に取付けら
れ内側にカム状の凹部3Aと外側にラック3Bとを備えた環
3と、この環3と枠体1と間に相互位置により通風孔2
の開口部を閉鎖または開放させ絞り羽根を形成する多数
のセグメント4と、環3をラック3Bにより回転駆動する
ギア部5Aを備えたモータ5と、このモータ5を自動車の
扉スイッチの位置により制御する制御回路6を備えたこ
とにある。
この制御回路6は第2図に示す本実施例の制御ブロッ
ク構成図のように、ドアスイッチ7は閉扉位置7Aでは開
放され、開扉位置7Bでは閉成され、バッテリ8より制御
回路6のプロセッサ6Aにモータ5に環3の回転駆動の起
動および停止を入力することにある。すなわち閉扉位置
7Aのときドアスイッチ7は開放されているので、プロセ
ッサ6Aはモータ5により環3を駆動しないので、セグメ
ント4は閉鎖状態にあり、開扉位置7Bではドアスイッチ
7は閉成されるので、プロセッサ6Aはモータ5により環
3を駆動するように制御するので、セグメント4は開放
状態になる。
第1図において、各セグメント4は枠体1に回転ピン
4Aを介して回動自在に支持されており、この回転ピン4A
の外周側、すなわち環3の方向で前記環のカム状の凹部
3Aの内部に突出する突起4Bをそれぞれ備えている。セグ
メント4は隣接するもの同志に互いに摺接するよう配列
されている。セグメント4の突起4Bがカム状の凹部3Aの
内部にあるときはセグメント4はそれぞれ僅かに摺接す
るようになり通風孔2を閉鎖している。モータ5が前述
のようにラック3Bを介して矢印Rの方向に環3を回転さ
せると、突起4Bはカム状の凹部3Aから離れてそれぞれ円
形の通風孔2の中心方向に突き出される。このため各セ
グメント4は回転ピン4Aを中心として回転すると、相互
の摺接している部分の面積が増加するので、通風孔2の
中心部には大きなほぼ円形の開口が開く。第3図はこの
通風孔2の開口が閉鎖された状態を示し第4図は同じく
開放された状態を示す。
セグメントの前記摺接部分は、例えば二硫化モリブデ
ンなどの減摩剤を焼付けておくことにより、この摺接面
間に塵埃が付着しても、摩擦力を小さく保持できるの
で、モータ5の容量は小さなものでよい。また環3のカ
ム状の凹部3Aの形状を適当なものとし、ラック3Bによる
環3の回転角度を変更することにより、第4図に示す開
放状態における通風孔2の面積を加減できる。
次に第2図により、本実施例の動作を説明する。自動
車のドアを開放すれば、ドアスイッチ7により、プロセ
ッサ6Aはモータ5を起動させ、セグメント4を開放状態
にする。このとき閉扉しても車室内の気圧は急上昇しな
いので、不完全閉扉状態とはならない。一方ドアスイッ
チ7は開放されるが、このときメモリ6Bにあらかじめ記
憶されていたプログラムにより、プロセッサ6Aはモータ
5の逆転指令にタイムラグをもたせて指示する。
このためドアが閉扉状態となったことを図外のインタ
ーロックにより確認してから、セグメント4を閉鎖状態
にする。したがってたとえ閉扉の際のドアを引きつける
力が弱く不完全閉扉状態となった場合でも、通風孔は開
放状態を保持する。第5図に、ドアの開閉の際の制御流
れ図を示す。
また手動スイッチ9は、自動車を走行するとき運転車
の手動操作により、本換気装置を開放したい場合に操作
する。しかしこの場合も、走行速度が大きくなると、風
切り音などの騒音がこの通風孔より侵入するので、速度
計10の指示によりプロセッサは自動的に閉鎖状態とす
る。第6図に速度計の制御による制御流れ図を示す。
本実施例において、通風孔の閉鎖手段に絞り羽根を形
成するセグメントを使用したことにより、換気装置の厚
さを小さくできるとともに、閉鎖状態における通気の遮
断性が向上する。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、薄い形状の自動
車の換気装置が実現できるので、これを装備する車体の
位置の選定の制限が少ない。この装置の保守点検が容易
となるとともに、車体の形状の美観が保てる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の外観斜視図。 第2図は同実施例の制御ブロック構成図。 第3図は同実施例の閉鎖状態図。 第4図は同実施例の開放状態図。 第5図は同実施例におけるドア開閉の際の制御流れ図。 第6図は同実施例における速度計の制御による制御流れ
図。 第7図は従来例の斜視図。 1……枠体、1A……取付部、2……通風孔、3……環、
3A……カム状の凹部、3B……ラック、4……セグメン
ト、4A……回転ピン、4B……突起、5……モータ、5A…
…ギア部、6……制御回路、6A……プロセッサ、6B……
メモリ、7……ドアスイッチ、7A……閉扉位置、7B……
開扉位置、8……バッテリ、9……手動スイッチ、10…
…速度計、21……筐体、22……開閉ルーバ、22A……回
転軸、22B……駆動ピン、23……駆動板、23A、23B……
長孔の位置、24……駆動部、24A……腕、25……開口
部、26……固定ルーバ、R……回転方向を示す矢印。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室空間と外気との間に設けられ、閉鎖さ
    れた状態では車室空間と外気との間の空気の流通を遮断
    し、開放された状態では車室空間と外気との気圧を連通
    させる自動車の換気装置において、 車室壁面と平行に取り付けられ中央に円形の通風孔が開
    口する偏平なリング形状の枠体と、 この枠体内にこの枠体に対して回転自在に取り付けられ
    た環と、 前記枠体にそれぞれ回転自在に固定され、前記環と前記
    枠体との間の相互位置により前記開口部を閉鎖または開
    放させ互いに摺接する複数の絞り羽根と、 前記環の回転を駆動する電動手段と、 自動車の扉スイッチにより扉が開いた状態にあるときに
    前記電動手段を前記絞り羽根が開放状態になる方向に駆
    動させ前記扉が閉じた状態にあるときに前記電動手段を
    前記絞り羽根が閉鎖状態になる方向に駆動させる電気回
    路と を備えたことを特徴とする自動車の換気装置。
JP1990017877U 1990-02-23 1990-02-23 自動車の換気装置 Expired - Lifetime JP2508840Y2 (ja)

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