JPH0741426A - 米からの活性酸素消去剤 - Google Patents

米からの活性酸素消去剤

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JPH0741426A
JPH0741426A JP6029150A JP2915094A JPH0741426A JP H0741426 A JPH0741426 A JP H0741426A JP 6029150 A JP6029150 A JP 6029150A JP 2915094 A JP2915094 A JP 2915094A JP H0741426 A JPH0741426 A JP H0741426A
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rice
product
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active oxygen
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JP6029150A
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Takashi Tokuyama
孝 徳山
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Soken Co Ltd
Original Assignee
Soken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体にとって安全、安価で、各種障害を起こ
す活性酸素消去効果に優れ、しかも、簡単に製造でき、
安定して供給できる活性酸素消去剤を提供する。 【構成】 米または発芽させた米の粉砕物、米また
は発芽させた米の抽出物、米または発芽させた米の加
水物を酵素分解または麹を作用させたもの、米または
発芽させた米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と
同時または抽出後に酵素分解または麹を作用させたも
の、米または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解
または麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは
有機酸発酵を行なったもの、以上それぞれをそのまま、
あるいはこれを含有してなる活性酸素消去剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米および発芽させた米
を用いることにより、安全で医薬、化粧品、食品等の分
野で使用可能な活性酸素消去剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間が健康体を保っている場合、生体内
の活性酸素と生体内での活性酸素消去酵素であるSOD
(スーパーオキサイドジスムターゼ)は、常にバランス
がとれており、活性酸素の濃度は、ほぼ一定に保たれて
いる。しかし、現在では、食生活のアンバランス、過度
のストレスおよび高齢化などにより、SODの生成が減
少し、また、一方では、喫煙、大気汚染などにより、活
性酸素が増加している。
【0003】その結果、生体内に活性酸素が過剰に存在
し、様々な組織障害をもたらしている。特に高齢者の場
合、SOD活性が低下し、活性酸素濃度が高くなること
により、関節リウマチやペーチェット病などの障害を起
こすことが多くなっている。また、活性酸素により生成
する過酸化脂質は、心筋梗塞、脳卒中、白内障、シミ、
ソバカス、皺、糖尿病、動脈硬化、肩凝り、冷え性など
の近代病の主原因となっている。
【0004】また、高齢者でなくても、皮膚のように紫
外線のような環境因子の刺激を直接受ける部位では、活
性酸素が特に生成しやすいため、活性酸素濃度の上昇に
ともない、メラニン色素の生成、シミ、小皺等の障害を
起こしやすくなっている。そこで、上述のような各種障
害のもととなる過剰な活性酸素を消去するSODが注目
をあび、これらの障害を予防または治療するために、S
ODを医薬品としたり、化粧品や食品に添加したりして
利用する試みはなされてきた。
【0005】しかし、SODは熱に不安定であり、しか
も、経口投与により失活してしまうため、また、著しく
高価であるため、SODによる活性酸素の消去は成功し
ていない。上記実情から、活性酸素消去剤(SOD酵素
と同じような働きをする抗酸化物質を含むもの)の研究
が行われ、生薬抽出エキス等による活性酸素消去剤も開
発されているが、特殊な原料によるものであり、高価で
あるばかりでなく、なかなか安定したものを供給するこ
とができないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように活性酸素
による各種の障害が認められて以来、生体内の活性酸素
を消去するためのさまざまな研究が盛んに行われてい
る。また、現在では、高齢化社会を迎えて、より健康で
老後をすごすということが望まれている。一方、美容の
面からも、活性酸素消去剤が注目をあびている。そこ
で、人体にとって安全で安価で、各種障害を起こす活性
酸素の消去効果に優れ、しかも、簡単に製造でき、安定
して供給できる活性酸素消去剤の開発が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で米には今まで予測でき
なかった数多くの可能性、効果があることが判明してき
た。そこで、主食として用いられ安全性が最も高いこと
が実証されている米をテーマとして取り上げ、米の総合
利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテーマとし
て、米からの活性酸素消去剤について鋭意研究を行なっ
た。その過程で、本発明者らは、米からの抽出物、さら
にはアルコール発酵を行ったものが優れた活性酸素消去
剤となることについて、すでに発明した(特願平3−3
24029、特願平4−129286)。しかし、その
後、さらに検討を進めた結果、米および発芽させた米か
らの活性酸素消去剤として、より安価に、あるいは顕著
な効果を持つ活性酸素消去剤を見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】本発明において、米および発芽させた米に
含有されている活性酸素消去効果を有する成分は、未だ
解明するに至っていないが、米および発芽させた米を下
記のように処理したものには、活性酸素消去効果を示す
ことが判明した。 米または発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物を酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当たり、その抽
出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作
用させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
もの。 米または発芽させた米の抽出物あるいは酸素分解ま
たは麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは有
機酸発酵を行なったものをそのまま、あるいはこれを含
有してなるもの。
【0009】本発明で使用される米とは、ジャポニカ,
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。
【0010】米および発芽させた米は、そのまま用いて
も有効であるが、実用上の面から粉砕して用いるのが好
ましい。米および発芽させた米を粉砕して粉体化するに
は、粉砕機または精米機を用い一般的な方法で行えばよ
い。米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水に浸漬あ
るいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時の温度は
5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、温度およ
び時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗する危険性
がある場合は、腐敗しないように水を取り替えるか、何
らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽とは、発
芽する直前から発芽したものまで全てを指す。この発芽
させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥して用い
てもよい。
【0011】米または発芽させた米を抽出、あるいは酵
素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉砕して
顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなるため効
率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合には、
米組織の分解および抽出に長時間を要する。米または発
芽させた米を水抽出する場合、抽出温度は、高温が効率
的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。
ただし、40℃以下の低温の場合は、pHを酸性あるい
はアルカリ性にするか、防腐剤あるいはアルコールを加
えて、米が腐敗しないように処理することが望ましい。
抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短く
てもよく、抽出温度により定めればよい。また、抽出
は、加圧下、または常圧下で行っても、減圧下で行って
もよい。
【0012】水抽出の場合、最も問題になるのは糊化現
象である。糊状になれば、抽出効率が悪くなるばかりで
なく、実作業においては困難を極める。これを防ぐため
には、アミラーゼを加えて反応させるか、塩酸などで酸
性にして澱粉を切ってやればよく、この方法を用いるこ
とにより、十分に解決でき、実用上も全く問題はない。
抽出物中の有効成分は、酸,アルカリに安定であるため
か、酸分解抽出、あるいはアルカリ分解抽出を行うのも
有効である。この場合、必要により中和、脱塩を行う。
【0013】有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール,アセトン,n−ヘキサン,メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。米あるいは発芽させた米を酵素分解す
る場合、まず、米あるいは発芽させた米に加水した後、
酵素を添加する。加水量は収率、作業性、最終使用目的
などに応じて適宜選定する。また、加水温度は酵素ある
いは麹の至適温度が効率的であるが、低温でも長時間お
けば酵素分解は充分に行われる。ただし、40℃以下の
低温の場合は、なんらかの防腐を行うことが必要であ
る。また、分解さえすれば温度は高温でもよい。分解時
間は温度等に左右されるが、分解さえ行われれば短くて
も長くてもよい。
【0014】ここで使用する酵素は、澱粉分解酵素、蛋
白分解酵素、脂肪分解酵素、繊維分解酵素、リグニン分
解酵素およびペクチン分解酵素のうち1種または2種以
上である。また、麹を使用する場合においては、加水
量、作用温度、作用時間は、酵素分解の場合と同様であ
る。使用する麹は、一般に使用される麹でよく、麹菌の
種類および品種は問わない。さらに、前記の抽出を行う
に当たり、抽出の前、抽出と同時または抽出の後に、上
記の酵素分解および麹を作用させてもよい。ここで、抽
出と同時に酵素分解あるいは麹を作用させる場合、具体
的には、有機溶媒中で酵素分解あるいは麹を作用させる
か、減圧抽出下で酵素分解あるいは麹を作用させるなど
の方法により行う。本発明においては、上記の各処理を
行うと同時または処理後に、アルコール発酵あるいは乳
酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行えば、さらに有効
的である。
【0015】このアルコール発酵を行う場合、上記のよ
うにして得られた抽出物、酵素分解物(酵素分解、抽出
を組み合わせて得られるものも含む)または麹を作用さ
せたものをそのまま、または圧搾、濾過して得た液をア
ルコール発酵させる。なお、酵素分解とアルコール発酵
は同時に行ってもよい。すなわち、米または発芽させた
米に加水後、酵素または麹、さらに酒母または酵母を添
加して、糖化、アルコール発酵を行う。なお、必要によ
り補糖してアルコール発酵を行ってもよい。大量に製造
する場合、糖化と発酵のバランスを考えながら、清酒醸
造に準じて3段階あるいは何段階にも分けて、米または
発芽させた米を添加するのが望ましい。特に少量を処理
する場合においては、一度に添加するのが有効である。
糖化およびアルコール発酵を行う際、腐敗が心配な場合
は、酸を添加するか、発酵の阻害にならない適当な防腐
を施す。
【0016】アルコール発酵を行うと、ベトツキがなく
なること、濃縮がしやすい有効成分の濃縮が容易になる
ことなどの利点もある。乳酸発酵を行う場合は、アルコ
ール発酵の場合と同様で、この場合は、酒母または酵母
の代わりに乳酸菌を添加して乳酸発酵を行う。乳酸発酵
は一般的な常法によって行い、乳酸菌の種類および乳酸
発酵の条件を問わない。次に、酢酸発酵の場合は、上記
のようにして得られた発酵物をそのまま、あるいは希釈
してアルコール4〜5%にした後、酢酸菌を添加して酢
酸発酵を行う。また、アルコールのないものは、アルコ
ールを添加して酢酸発酵を行えばよい。酢酸発酵は一般
的な常法によって行い、酢酸菌の種類および酢酸発酵の
条件は問わない。
【0017】以上のようにして得られた本発明品は、残
渣を分離することなくそのまま、あるいは圧搾、濾過し
て用いる。本発明品を配合する場合は、実際の用途に応
じ、常法にしたがってクリーム、洗顔料、乳液、化粧
水、クレンジング、パック、石鹸などの化粧料、軟膏
剤、パスタ剤、ローション剤、チンキ剤、リエメント
剤、ゼリー剤、エアゾール剤などの外用医薬品のように
剤型にする。他の配合成分は、通常用いられるものいず
れでもよく、さらに他の薬効剤を併用してもよい。ま
た、経口投与する場合は、本発明品をそのまま、あるい
は乾燥して粉体、顆粒、錠剤にして用いてもよく、さら
に様々な食品に配合して用いることもできる。
【0018】本発明品の活性酸素消去効果について、以
下に記載する。まず、本発明品のスーパーオキサイド消
去剤としての効果を調べた。試験方法はNBT法により
行った。 試薬の調製 0.05M NaCO緩衝液(pH10.
2) 3mMキサンチン溶液;キサンチン45.64mg
をの緩衝液に溶解して100mlとする。 3mM EDTA溶液;EDTA・2Na 11
1.7mgを蒸留水で溶解して100mlとする。 BSA溶液;Boyin Serum Album
in(Sigma製)15mgを蒸留水に溶解して10
mlとする。 0.75mM NBT溶液;NBT(ニトロブルー
テトラゾリウム)61.32mgを蒸留水に溶解して1
00mlとする。 キサンチンオキシダーゼ溶液;キサンチンオキシダ
ーゼを蒸留水で希釈し、後記の操作法(分析法)の空試
験における吸光度が0.2〜0.23の範囲になるよう
に調整する。 6mM CuCl溶液;CuCl・2H
O 102.29mgを蒸留水に溶解して100m
lとする。
【0019】操作法 試験管にNaCO緩衝液2.4mlをと
り、これにキサンチン溶液、EDTA溶液、BSA溶
液、NBT溶液を各0.1ml加える。 次いで、試料溶液0.1mlを加え、25℃で10
分間放置後、キサンチンオキシダーゼ溶液0.1mlを
加え、手早く攪拌し、25℃でインキュベートする。 20分後にCuCl溶液0.1mlを加えて反
応を停止させ、560nmで吸光度を測定する。 比較のため、サンプルの代わりにスーパーオキサイ
ドジスムターゼ(Cu、Zn型SOD、活性3000〜
4000unit/mg和光純薬)水溶液0.1mlに
ついても同様に行い、この値をスーパーオキサイド消去
率100とする。 また、サンプルの代わりに蒸留水を用いて同様に行
いブランクとする。 測定結果を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】表1から分かるように、全ての実施例にお
いて、活性酸素消去効果があることが判明した。実施例
30〜34で得られた本発明においては、スーパーオキ
サイド消去率がかなり高く、米をアルコール発酵、乳酸
発酵、酢酸発酵することにより、優れた効果が得られる
ことが判明した。次に、本発明品の熱安定性について調
べた。まず、各実施例により得られた本発明品およびS
ODを70℃10分間、加熱処理をし、そのスーパーオ
キサイド消去率を調べた。スーパーオキサイド消去率の
測定は、前記方法により行なった。その結果を表2に示
した。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示したように、SODは熱に対して
不安定であるのに対して、本発明品は、すべて安定であ
ることが認められた。このことより、本発明品の活性酸
素を消去する有効成分は、熱に対する安定性が優れてい
るといえる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
pHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。 (実施例3)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例3と同様の操作を行い、別の本発明品11
90mlを得た。
【0025】(実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の
粉砕物500gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと
水1500mlを添加した。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1420mlと残渣560gを得
た。 (実施例5)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例4と同様の操作を行い、別の本発明品14
00mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0026】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して、5日間放置した。その後、絞り機で絞り、
清澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液
に水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーター
で濃縮し、本発明品1500mlを得た。 (実施例9)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例8と同様の操作を行い、別の本発明品15
00mlを得た。
【0027】(実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に麹300g、水
1500mlを加え、55℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1230mlと残渣100
0gを得た。 (実施例11)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例10と同様の操作を行い、別の本発明品
1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0028】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。 (実施例15)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例14と同様の操作を行い、別の本発明品
1360mlを得た。
【0029】(実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2
gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1330mlと残
渣650gを得た。 (実施例17)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例16と同様の操作を行い、別の本発明品
1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0030】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。 (実施例21)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例20と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0031】(実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2
g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵
素2g、ペクチン分解酵素2gと水1500mlを加
え、50℃で20時間放置した。その後、絞り機で絞
り、本発明品1420mlと残渣560gを得た。 (実施例23)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例22と同様の操作を行い、別の本発明品
1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0032】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。 (実施例27)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例26と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0033】(実施例28)実施例4と同様にして、米
の抽出物2000gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素
2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解
酵素2g、ペクチン分解酵素2gを添加し、50℃で2
4時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
00mlと残渣580gを得た。 (実施例29)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例28と同様の操作を行い、別の本発明品
1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0034】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣590gを得た。 (実施例33)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例32と同様の操作を行い、別の本発明品
1400mlを得た。
【0035】(実施例34)実施例24で得られた本発
明品1000mlに95%エタノール80mlを添加
し、20日間酢酸発酵を行った。その後、濾過をし、本
発明品990mlを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。 以上の実施例で得た本発明品は、用途に応じて適宜に使
用されるが、本発明品を配合して化粧水とする場合、お
よび本発明品を錠剤とする場合の実施例について、次に
記載する。なお、配合例は以下の実施例に限定されるも
のではない。
【0036】 (実施例36) 化粧水 実施例4で得られた本発明品 10.0重量% ソルビトール 3.0重量% グリセリン 5.0重量% 精製水 76.4重量% アラントイン 0.1重量% ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体 0.5重量% エタノール 5 重量% 以上の配合材料を常法により混合溶解し、化粧水を得
た。
【0037】(実施例37) 錠剤 実施例24で得られた本発明品100gをフリーズドラ
イにより乾燥し、20gの乾燥品を得た。この乾燥品1
0gを下記のようにして錠剤とした。 実施例24で得られた本発明品 10g ポリエチレングリコール6000 10g ラウリル硫酸ナトリウム 1.5g コーンスターチ 3g 乳糖 25g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 上記成分を秤量した後、ポリエチレングリコール600
0を70〜80℃に加温し、これに本発明品、ラウリル
硫酸ナトリウム、コーンスターチおよび乳糖を加え混合
後、そのまま冷却する。固化した混合物を粉砕器にか
け、造粒する。本顆粒をステアリン酸マグネシウムと混
合後、圧縮打錠して、重量250mgの錠剤とする。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、米あるいは米の発芽物
を用いることにより、簡単に、しかも、全く安全で活性
酸素消去効果に優れ、熱に対しても安定な活性酸素消去
剤が得られる。米は主食であったため、食以外の新規な
分野での製法、利用用途はほとんど開発されていなかっ
た。さらに、米は主食とされてきたものであり、安全性
も実証されているものである。したがって、本発明は、
体内の過剰な活性酸素に起因する前述の疾患の予防ない
し治療のための医薬品として使用できるほか、食品、化
粧品等に添加して健康増進、美容のために役立たせるこ
とも可能であり、幅広い分野で利用可能な活性酸素の消
去剤を、安全性の実証されている身近な米から簡単に得
られることを見出したものであるばかりでなく、米の過
剰生産といわれている現在、新たな利用用途を見出した
こと、および米のイメージアップによる消費拡大を図り
得ることは、極めて有意義なことである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米または発芽させた米の粉砕物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる活性酸素消去剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる活性酸素消去剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなる活性酸素消去剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなる活性酸素消去剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなる活性酸素消去剤。
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