JP2018095618A - 皮膚外用剤及び飲食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体内における酸化反応及び糖化反応により生じた変性蛋白質を除去する機能性素材の提供。【解決手段】米、米糠又はサンショウの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物を有効成分とする酸化蛋白質除去用組成物及び糖化蛋白質除去用組成物。それらの組成物を配合してなる皮膚外用剤及び飲食品。【選択図】なし

Description

本発明は、生体内における酸化反応及び糖化反応により生じた変性蛋白質を除去する機能性素材、及びこれを配合した皮膚外用剤及び飲食品に関するものである。
従来、太陽光(紫外線)や活性酸素、大気中の化学物質等の要因により、表皮細胞中の蛋白質が酸化又は糖化され、これにより生じた変性蛋白質が皮膚の炎症、シワ又はたるみの原因となる可能性が示唆されている(例えば、特許文献1〜3)。このことから、皮膚を健全化し、又は老化を予防する有効成分として、様々な、抗酸化剤や抗糖化剤が提案されている。
しかし、それら従来の成分には、皮膚等の生体に対する安全性、また、実際に生体に適用した際の有効性の観点で問題が存在する。従って、かかる点が改善された機能性素材が求められている。
特開2005-249672号 WO2011/004733A1 特表2011-510908号
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、細胞内の変性蛋白質を除去する効果を有する機能性素材を新たに見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、米、米糠又はサンショウの抽出物若しくはその加水分解物或いは発酵物を有効成分とする酸化蛋白質除去用組成物である。
本発明は、米、米糠又はサンショウの抽出物若しくはその加水分解物或いは発酵物を有効成分とする糖化蛋白質除去用組成物である。
また、本発明は、上記酸化蛋白質除去用組成物を含む皮膚外用剤又は飲食品である。
また、本発明は、上記糖化蛋白質除去用組成物を含む皮膚外用剤又は飲食品である。
本発明は、米、米糠又はサンショウの抽出物若しくはその加水分解物或いは発酵物を有効成分とする酸化蛋白質除去用組成物又は糖化蛋白質の除去用組成物であって、本発明によれば、皮膚の健全化(肌荒れの改善、バリア機能改善、透明感の向上及び保湿等)効果、皮膚の老化予防及び改善効果及びシミ、くすみの改善効果を有する皮膚外用組成物及び経口用組成物を提供することできる。
本発明において用いる米には特に制限はなく、玄米、発芽玄米、精白米、加工米、有色素米(黒米、紫米、赤米等)又は玄米に含まれる白糠及び/又は赤糠の使用が可能である。
米の種類としては、粳米、もち米等のいずれを使用してもよい。また、加工米としては、抗アレルギー米、低蛋白米(例えば低グリテリン米)、強化米(例えばγ−アミノ酪酸米)などが挙げられる。
また、本発明において用いる「サンショウ」は、ミカン科(Rutaceae)サンショウ属(Zanthoxylum)の植物であるサンショウ(Zanthoxylum piperitum)であって、その種子、種皮、果実、果皮、花、葉、茎、枝、樹皮、花、全草等を適宜使用することができる。
本発明においては、上述した米、米糠又はサンショウを用いて抽出物を調製する。抽出物の調製は、各植物の抽出対象部位を、必要に応じて予め水洗い、乾燥し、又細切もしくは粉砕した上で、浸漬法、向流抽出法、水蒸気蒸留法、超臨界抽出法などの常法によって抽出溶媒に接触させることで行うことができる。また、当該抽出物は後述するように、加水分解処理してもよい。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独で又は二種以上混合して用いられる。
それら抽出溶媒のうちでも、皮膚外用剤(化粧料又は医薬部外品)又は飲食品への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明においては水或いは水と低級アルコール類又は多価アルコール類との混合溶媒の使用が好ましい。混合溶媒を用いる場合は水に対する低級アルコールや多価アルコールの混合割合は、一般には70重量%以下、好ましくは50%重量以下である。
抽出物の調製に際して、そのpH、温度及時間に特に限定はないが、使用する植物の抽出対象部位により適宜選択することが好ましい。
例えば、本発明において、米、米糠及びサンショウの抽出物溶液を調製する際は、適宜、アルカリ調整剤又は酸性調整剤を用いてpHを調製することが好ましい。アルカリ調製剤としては、たとえば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等のナトリウム塩、水酸化カリウム等のカリウム塩等が挙げられる。それらの中でも、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムが好ましい。また、酸性調整剤としては、塩酸、硫酸、燐酸等の無機酸、又は酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸等の有機酸等が挙げられる。
上述の処理により得られる抽出物に対して、抽出前又は抽出後、或いは抽出と並行して、加水分解処理を行っても良い。加水分解処理としては、酸、アルカリ、酵素などによる方法が挙げられるが、酵素を用いた加水分解処理が好ましい。酵素を用いて加水分解を行う場合であって、抽出物溶液の調製に、水或いは水と親水性溶媒との混合溶媒以外の溶媒を用いたときには、抽出物溶液から一旦抽出溶媒を除去し、ここに得られる抽出物を、水或いは水と親水性溶媒との混合溶媒に再溶解した上酵素分解処理に供するようにする。
加水分解処理に用いる酵素としては、蛋白分解酵素、澱粉分解酵素、繊維素分解酵素、及び脂肪分解酵素が挙げられる。これらの酵素は植物種に応じて、それぞれの単独で使用しても複数の酵素を組み合わせて使用してもよい。
蛋白分解酵素としては、例えばアクチナーゼなどのアクチナーゼ類、ペプシンなどのペプシン類、トリプシン、キモトリプシンなどのトリプシン類、パパイン、キモパパインなどのパパイン類、グリシルグリシンペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼなどのペプチダーゼ類、ブロメライン、微生物由来の複合蛋白分解酵素[例えば、ニューラーゼ(天野エンザイム株式会社製)]などが挙げられる。蛋白分解酵素を使用する場合、上述した酵素のいずれかを単独で用いても、複数を組み合わせても良い。又、澱粉分解酵素としては、例えば、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、β−ガラクトシダーゼなどを用いることができる。澱粉分解酵素を使用する場合、上述した酵素のいずれかを単独で用いても、複数を組み合わせても良い。又、繊維素分解酵素としては、例えば、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼなどが挙げられる。繊維素分解酵素を使用する場合、上述した酵素のいずれかを単独で用いても、複数を組み合わせても良い。又、脂肪分解酵素としては、例えば、リパーゼが挙げられる。なお、酵素による加水分解処理を行う場合に、上記各酵素群から選ばれる1種以上の酵素を複数組み合わせて使用しても良い。
酵素を用いた加水分解処理は、上述した植物の抽出物溶液に上記の酵素の1種又は2種以上を添加し、用いた酵素の至適pH及び至適温度付近の条件下で酵素反応させることによって実施される。2種以上の酵素を組み合わせ用いる場合は、用いる酵素の特性に応じて、2種以上の酵素を同時に作用させてもよく、又反応条件を変えもしくは変えずして順次作用させるようにしてもよい。酵素の使用量は、植物抽出物溶液の固形分100重量部に対して、1種の酵素につき0.001〜50重量部の範囲とするのがよく、より好ましくは0.1〜10重量部の範囲である。又、酵素処理の時間は、用いる酵素の種類等によっても異なるが、一般には0.5〜24時間の範囲であり、好ましくは1〜6時間の範囲である。
以上の酵素を用いて加水分解処理終了後、酵素処理液を例えば80℃以上に加熱する方法など適宜の方法を用いて酵素を失活させ、酵素処理分解物溶液を得る。
上述のように調製した抽出物又は加水分解処理物は、一般にはpHを3〜8に調製した上で、これをそのままの状態で化粧料配合剤として使用しても良く、又減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。また、抽出物はスプレードライ法等の常法により乾燥物としても良い。
また、本発明に於いては、上記植物の発酵物を用いてもよい。発酵に用いる微生物としては、乳酸菌、ビフィズス菌、麹菌、納豆菌、テンペ菌又は酵母等が挙げられ、一般にはそれら各菌種のいずれかから選ばれた一種又は二種以上を用いるが、場合によっては、又相互に発酵の妨げとならない限り、別の菌種に属するもの同士を組み合せ用いるようにしてもよい。
乳酸菌としては、例えば、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス ブレビス(L. brevis)、ラクトバシルス カゼイ(L. casei)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;カルノバクテリウム ディバージェンス(Carnobacterium divergens)、カルノバクテリウム ピシコーラ(Carnobacterium piscicola)等のカルノバクテリウム(Carnobacterium)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス( Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum) ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ヴェイセラ コンフューザ(Weissella confusa)、ヴェイセラ カンドウレリ(Weissella kandleri)等のヴェイセラ属の乳酸菌;アトポビウム ミニュタム(Atopobium minutum)、アトポビウム パービュラス(Atopobiumparvulus)等のアトポビウム(Atopobium)属の乳酸菌;バゴコッカス フルビアリス(Vagococcus fluvialis)、バゴコッカス サーモニナラム(Vagococcus salmoninarum)等のバゴコッカス(Vagococcus)属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌等が挙げられる。
麹菌としては、例えばアスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス ポリオキソジェネス(Aspergillus polyoxogenes)、アスペルギルス ソーヤ(Aspergillus sojae)等の黄麹菌、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス カワウチ(Aspergillus kawauchii)、アスペルギルス ウサミ(Aspergillus usami)、
アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)等の黒麹菌、モナスカス アンカ(Monascus anka)、モナスカス ピロサス(Monascus pilosus)等の紅麹菌などが挙げられる。
納豆菌としては、例えばバシルス ナットー(Bacillus natto)、バシルス サブチルス(Bacillus subtilis)、バシルス サーキュランス(Bacillus circulans)等のバシルス属の細菌などが挙げられる。
テンペ菌としては、リゾプス アジゴスポラス(Rhizopus azygosporus)、リゾプス ミクロスポラス チネンシス(Rhizopus microsporus chinensis)、リゾプス ミクロスポラス オリゴスポラス(Rhizopus microsporus oligosporus)、リゾプス ニベウス(Rhizopus niveus)、リゾプス オリゼー(Rhizopus oryzae)等のリゾプス菌の真菌(カビ)が挙げられる。なかでも、インドネシアをはじめ東南アジア地域で発酵食品に広く使用されており、安全性が高い点で、リゾプス ミクロスポラス オリゴスポラス(Rhizopus microsporus oligosporus)やリゾプス オリゼー(Rhizopus oryzae)が最も好ましい。
酵母としては、例えばサッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayon us)等のサッカロミセス属の酵母、トルラスポラ デルブルエキ(Torulaspora delbruekii)、トルラスポラ ファーメンタチ(Torulaspora fermentati)、トルラスポラ ロゼイ(Torulaspora rosei)等のトルラスポラ属の酵母、ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosaccharomyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母、カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母、オーレオバシディウム プルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母などが挙げられる。
上記の微生物を用いて植物を発酵させる方法の好ましい具体例を挙げれば以下の通りである。まず、発酵しようとする植物(以下、発酵素材ということがある)を溶媒に浸漬又は懸濁させて、発酵のための懸濁液を調製する。この場合、植物は生のまま用いても、又予め乾燥もしくは半乾燥した上用いてもよい。又、形状としては、採取したものをそのまま用いることもできるが、細断或いは粉砕して微細化すれば発酵効率を上げることができる。
発酵素材を懸濁させるための溶媒としては、水或いは水と低級アルコール類(メタノール、エタノール、プロパノールなど)もしくはグリコール類(エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなど)との混液等が用いられ、又それら溶媒中にはグルコース、フルクトース、シュークロースなどの糖類を添加してもよいが、微生物が最もその作用を発揮しやすい点と植物の成分以外の資化成分の存在に基づく発酵副産物の生成を避けるという点から、水を単独で用いるのが特に好ましい。
この発酵素材/溶媒懸濁液は、これを発酵工程に供する前に、殺菌を行って発酵の障害となる雑菌を除去することが必要であるが、この雑菌の殺菌除去方法としては、発酵素材を予め殺菌用エタノール等で洗浄した後無菌水等の無菌溶媒に懸濁する方法を用いてもよく、又発酵素材を溶媒に懸濁した後、懸濁液を加熱殺菌等により殺菌するようにしてもよい。加熱殺菌処理としては、懸濁液を120〜130℃で10〜20分間加熱するオートクレーブ殺菌法や、80〜90℃に60〜120分間保持することを1日1回2〜3日間繰り返す間断殺菌法といった加熱殺菌法が一般に用いられる。
次に、この無菌化した懸濁液を発酵タンクに入れ、これに微生物を植菌して発酵させる。微生物の接種量は10〜10個/mLが適量である。接種量が上記の範囲より多くなっても発酵の進行時間は殆ど変わらず、一方上記の範囲より少なくなると発酵完了までに長時間を要することとなって好ましくない。
発酵温度は一般に5〜50℃の範囲、好ましくは各微生物の生育至適温度である30〜40℃(例えば、乳酸菌であれば35℃〜40℃)の範囲である。発酵日数は、至適温度に於いて一般に1〜10日、好ましくは2〜5日の範囲である。発酵日数が上記の一般的範囲より短くなると発酵が十分に行われず発酵物の有効性が低下する傾向にあり、一方10日を越えて長くしても有効性のそれ以上の上昇は認められないだけでなく、着色や発酵臭の増加が生ずることとなっていずれも好ましくない。
以上の発酵処理を行うに当たって、植物の成分が微生物によってより有効に利用されるようにするため、微生物の植菌前又は植菌と同時に上記懸濁液に酵素を添加して、植物に酵素による加水分解処理を行っても、或いは発酵後に発酵液に酵素を添加して加水分解処理を行ってもよい。この場合、使用する酵素としては、上述した蛋白分解酵素、澱粉分解酵素、繊維素分解酵素、及び脂質分解酵素が挙げられる。
皮膚外用剤(化粧料や医薬部外品)には、本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物のほかに、通常、皮膚外用組成物に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、キレート剤、色素、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。
油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′、N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
乳化剤及び/又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
保湿剤としては、保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、コラーゲンペプチド、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1、2−ペンタンジオール、プロパンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3−ブチレングリコール等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等がある。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸又はその塩類、グルコン酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウムなどがある。
美白剤としては、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5、5'−ジプロピル−ビフェニル−2、2’−ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α−ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)等が挙げられ、これらを単独で配合しても、複数を組み合わせて配合しても良い。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−5−グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3−グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2−グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L−アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L−アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3−O−Dラクトース−L−アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられ、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2、5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2、5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
生理活性成分としては、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、シソ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、乳酸菌醗酵米、ムラサキシキブ抽出物、党参抽出物又はその加水分解物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕抽出物又はそれに含まれるセラミド、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス抽出物、アルカンジェリシア・フラバ抽出物、カミツレ抽出物等が挙げられる。また、サンゴ草抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス(ハス、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、アマモ等の海産顕花植物の抽出物、豆乳発酵物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米醗酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、発芽米発酵物、黒豆抽出物又はその加水分解物、タケノコの皮の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸等)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物、ニンジン抽出物、オタネニンジン抽出物又はその発酵物、紅参抽出物、ミツイシコンブ抽出物、ヘチマ抽出物、アナアオサ抽出物、モモ抽出物、桃仁抽出物、キウイ抽出物、ジュアゼイロ抽出物、パウダルコ樹皮抽出物、萱草(デイリリー)抽出物または発酵物、チェリモヤ抽出物、マンゴー抽出物、マンゴスチン抽出物、フノリ抽出物、烏龍茶抽出物、紅富貴抽出物、シラン抽出物、山椒果皮又は種皮の抽出物または加水分解物、ベニバナ花抽出物、カサブランカ抽出物、甘藷抽出物又はその発酵物、グアバ葉抽出物、ドクダミ抽出物、晩白柚抽出物、アロエ抽出物、イチジク花抽出物、リンゴ抽出物、ホワイトアスパラガス抽出物等がある。
本発明の組成物を含む皮膚外用剤(化粧料、医薬部外品を含む)適用部位としては、頭皮を含む皮膚全般が挙げられ、特に制限はない。従って、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、軟膏、パック、ハップ剤、皮膚洗浄剤(石鹸類など)、洗顔料、シャンプー、リンス、トリートメント、ボディクリーム、口唇用化粧料、各種メークアップ化粧料、浴剤等に使用することができる。
次に、製造例、処方例、実施例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
製造例1.米糠抽出物の調製
米糠500gに0.1M乳酸水溶液1500gを加え、撹拌して米糠と乳酸水溶液を十分混合した後、室温に1日静置した。次に不溶物を濾過で除き、濾液をフィチン酸でpH6.5として淡黄色透明の米糠抽出物を得た824g(固形分濃度3.20%)
製造例2.米糠抽出物の加水分解物の調製
米糠500gに0.1M乳酸水溶液1500gを加え、撹拌して米糠と乳酸水溶液を十分混合した後、室温に1日静置した。次に不溶物を濾過で除き、濾液をパパインで処理した。酵素処理は酵素を1.2mg使用し、酵素の至適pHに於いて、80℃1時間保持することによって行った。処理により生じた不溶物を濾別し、濾液をフィチン酸でpH6.5として淡黄色透明の米糠抽出物加水分解溶液731gを得た(固形分濃度3.66%)。
製造例3.米抽出物の加水分解物の調製
玄米175gを、0.25N水酸化ナトリウム水溶液700gに、室温で18時間浸漬した。不溶物を濾過で除き、濾液に対して蛋白分解酵素であるアクチナーゼ及びパパインをそれぞれ130mg添加して酵素分解処理を行った。酵素処理は各酵素の至適pHにて、40℃2時間保持することによって行った。ここに得られた酵素処理液を濾過して、淡黄色透明の米抽出物加水分解物溶液1370gを得た(固形分濃度1.16%)。
製造例4.米の発酵物溶液の調製
粉砕した精白米50gに精製水500gを加えて米粉砕物懸濁液を調製した。この米粉砕物懸濁液を1日1回、80〜90℃で1時間保持を3日間繰り返す間断殺菌法にて殺菌処理を行った。次いで、そこに予め前培養しておいた、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)の培養液を10個/mLとなるように接種し、37℃、5日間静置して発酵させた。発酵終了後、この米発酵物溶液を90℃で1時間、加熱殺菌処理した後、室温に戻し、濾過をして淡黄色透明の米発酵物溶液420gを得た(固形分濃度2.10%)。
製造例5.サンショウの加水分解物溶液(1)
ミカン科サンショウ属のサンショウの種子を乾燥、粉砕し、粉砕物60gに精製水600gを混合した後、ニューラーゼF3G(天野エンザイム株式会社製品)0.6gを添加し、40℃で4時間抽出を行った後ろ過し、次いで、80℃で1時間加熱して酵素を失活させた後ろ過し、褐色透明の酵素加水分解物溶液431gを得た(固形分濃度0.72%)。
製造例6.サンショウの加水分解物の調製(2)
ミカン科サンショウ属のサンショウの種子を乾燥、粉砕し、粉砕物60gに精製水600gを混合した後、パパイン0.3g及びリパーゼ0.3gを添加し、40℃で4時間抽出を行った後ろ過し、次いで、80℃で1時間加熱して酵素を失活させた後ろ過し、褐色透明の酵素加水分解物420gを得た(固形分濃度0.70%)。
試験例1.酸化蛋白質分解酵素活性亢進評価
本試験例においては、酸化蛋白質を分解する酸化蛋白分解酵素(Oxidized Protein Hydrolase:OPH)「アシルアミノ酸遊離酵素」の活性促進効果を評価した。
ヒト真皮由来線維芽細胞NB1RGBを、0.5%NCS含有イーグル最少必須培地を入れた96穴マイクロプレートに1×10個/ウェル播種し、37℃,5.0%CO2の条件下に1日間プレ培養した後、製造例2〜6の抽出物、加水分解物及び発酵物を試料溶液として培地に添加し、同条件でさらに3日間培養した。ここで、試料溶液は培地量に対して溶液としてその終濃度が2%となるように添加した。次に、培地を除去し、0.5% Triton X-100溶液を100μL/ウェル添加し、5分間静置して細胞を破砕した。その後、3mMとなるようにPBS(−)で希釈したAc-Ala-pNA(BACHEM L-1640)を基質として50μL/ウェル添加し、37℃で3時間インキュベートした。その後マイクロプレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用いて405nmにおける吸光度(ABS405nm)を測定した。また、細胞を播種していないウェルに対しても上記と同様の操作を行い、各試験区のABS405nmの値から細胞を播種していないウェルのABS405nmの値を差し引いた値(ΔABS405nm)を、各試験区のOPH活性とした。また、上記と同じ操作を行った別プレートの細胞に対して、培養終了後、PBS(−)で1回洗浄してからPBS(−)で100倍希釈したhoechst33342試薬を100μL/ウェル添加し、37℃で1時間インキュベートし、DNAを蛍光染色した。その後、蛍光強度(励起:355nm、放射:460nm:蛍光マイクロプレートリーダー(フルオロスキャンアセント、Thermo Fisher Scientific社製)を測定し、DNA量を求めた。ここで得られた各試料添加区のOPH活性の値(ΔABS405nm)をDNA量(励起:355nm、放射:460nm)で割ることで、細胞当たりのOPH活性を算出した。各試料添加区の細胞当たりのOPH活性は、試料溶液の代わりにPBS(−)を添加したコントロール区の細胞当たりのOPH活性の値を100とした相対値で表した。
試験例1の結果を表1に示す。
[表1]
表1に示すように、本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物は、OPH活性亢進作用を有し、これにより、細胞内の酸化蛋白質を除去する効果を奏することが確認された。
試験例2.糖化蛋白質分解酵素活性評価
本試験例2においては、糖化蛋白質分解酵素であるフルクトサミン−3−キナーゼ(FN3K)遺伝子発現亢進効果を評価した。
正常ヒト由来線維芽細胞を0.5%NCS含有イーグル最少培地にて3×10個/mLに調製し、φ6cmシャーレに1mLを播種して、5%CO、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間培養後、さらに、製造例1〜6の抽出物、加水分解物及び発酵物を試料溶液として含む培養液(培養液全量に対して溶液として終濃度が2.0%となるように各試料溶液を添加したもの)を添加して培養した。また、比較対照として、試料溶液に代えて、PBS(−)溶液のみを含んだ培養液(培養液全量に対するPBS(−)の終濃度を2.0%に調整したもの)を添加した試験区(コントロール区)を設定した。24時間培養後、それぞれの試験区の細胞をTrizol試薬(Invitrogen社製)1mLで回収した。回収した細胞に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)200μL添加して撹拌混合し遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを400μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotalRNAの沈殿物を得た。totalRNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット(PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(タカラバイオ社製)を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)Premix Ex TaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、FN3K種遺伝子の発現と、内部標準物質G3PDH遺伝子の発現の検出を行った。ここで、G3PDH(glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase)は、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、G3PDH遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区でのFN3K遺伝子の発現量を比較した。本試験系においては、コントロール区のそれぞれの遺伝子の発現量を100としたときの他の試験区でのその遺伝子の発現量の相対値を求めた。
本試験例2の結果を表2に示す。
[表2]
表2に示すように、本発明に係る抽出物、加水分解物又は発酵物は、FNK3遺伝子発現促進作用を有し、これにより、細胞内の糖化蛋白質除去効果を奏することが確認された。
試験例3.カルボニル化抑制評価
20mg/mLウシ血清アルブミン(BSA)溶液250μLと試料溶液100μLの混液に、36.5mM過酸化水素液50μLと2.1mM硫酸第一鉄溶液100μLを加え、37℃で1時間インキュベートし、フェントン反応によるBSAのカルボニル化を誘導した。このとき、各試験区について過酸化水素液と硫酸第一鉄溶液のかわりに精製水を添加してフェントン反応を行わないリファレンス区を設定した。ここで、試料溶液としては、製造例2,5,6を溶液としての終濃度が10%,20%となるように調製したものを使用した。次に、0.44mM BHTを50μL添加して反応終了後、それぞれ別チューブに100μLずつ分取し、そこに2mg/mL 2,4−ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)400μL添加して室温暗所にて60分間静置することによりカルボニル化タンパク質をラベル化した。その溶液に20%トリクロロ酢酸溶液500μL添加して撹拌後、5分間水冷した後4℃、15,000rpm、10分間遠心分離し、上清を捨てた。さらに10%トリクロロ酢酸溶液1mL添加して撹拌後、5分間水冷した後4℃、15,000rpm、10分間遠心分離し、上清を捨てた。次ぎにエタノール/酢酸エチル(1:1)混液1mL添加して撹拌後、5分間水冷した後4℃、15,000rpm、10分間遠心分離し、上清を捨てた。上清が黄色くなくなるまでエタノール/酢酸エチル(1:1)混液による洗浄を繰り返した。得られたタンパク質ペレットを6M グアニジン塩酸塩500μLに再溶解し、その溶液の405nmにおける吸光度及び溶液のタンパク質濃度を測定した。各試験区の吸光度よりリファレンス区の吸光度を差し引き、これをタンパク質濃度で除した値をカルボニル化度合いとした。結果はcontrolを100としたときの割合で示した。
[表3]
表3に示すように、本発明に係る抽出物及び加水分解物はカルボニル化を抑制する効果を有することが確認された。これにより、本発明に係る抽出物及び加水分解物は、酸化ダメージを抑制し、肌の透明感の向上やくすみの改善効果に寄与することが示唆される。
以下に、本発明の好ましい処方例を示す。
処方例1.化粧水
[成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
製造例1の抽出物 3.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
香料 適量
処方例2〜6.化粧水
処方例1に含まれる製造例1の抽出物に代えて、製造例2〜6のいずれかの加水分解物又は発酵物3.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例7.乳液
[成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 1.0
親油型ステアリン酸グリセリル 1.0
大豆レシチン 1.5
製造例2の加水分解物 3.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
香料 適量
処方例8.乳液
処方例7の成分中、製造例2の加水分解物3.0に代えて、製造例4の発酵物3.0部を用いるほかは処方例7と同様にして乳液を得た。
処方例9.乳液
処方例7の成分中、製造例2の加水分解物3.0に代えて、製造例5の加水分解物3.0部を用いるほかは処方例7と同様にして乳液を得た。
処方例10.乳液
処方例7の成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン3.0部を用いるほかは処方例7と同様にして乳液を得た。
処方例11.乳液
処方例7の成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例7と同様にして乳液を得た。
処方例12.乳液
処方例7の成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてニコチン酸アミド3.0部を用いるほかは処方例7と同様にして乳液を得た。
処方例13.ローション
[成分] 部
製造例2の加水分解物 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
処方例14.ローション
処方例13の成分中、製造例2の加水分解物10.0部に代えて、製造例6の加水分解物10.0部を用いるほかは処方例13と同様にして乳液を得た。
処方例14.エッセンス
[成分] 部
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
ヒアルロン酸 0.1
製造例1の抽出物 5.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
精製水 全量が100部となる量
処方例15.エッセンス
処方例14の成分中、製造例1の抽出物に代えて製造例4の発酵物5.0部を用いるほかは処方例14と同様にしてエッセンスを得た。
実施例16.リキッドファンデーション
[成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
製造例4の加水分解物 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
処方例17.ボディシャンプー
[成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
製造例2の加水分解物 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
処方例18.育毛料
[成分] 部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
モノニトログアヤコールナトリウム 0.02
塩酸ピリドキシン 0.03
l−メントール 0.8
タマサキツヅラフジ根エキス 0.3
褐藻エキス 0.3
オタネニンジンエキス 0.3
ゲンチアナエキス 2.0
製造例5の加水分解物 3.5
トリメチルグリシン 0.5
乳酸 0.2
1、3−ブチレングリコール 10.0
フェノキシエタノール 0.2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.4
L−アルギニン 適量
エタノール 20.0
精製水 全量が100部となる量
処方例19.ヘアシャンプー
[成分] 部
N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.1
製造例6の加水分解物 2.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
実施例20.ヘアコンディショナー
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
実施例3の加水分解物 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
処方例21.美容飲料
製造例2の加水分解物 10.0
コラーゲン 8.0
クエン酸 0.1
甘味料(スクロース) 0.01
酸化防止剤(ビタミンC) 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例22.錠剤
製造例5の加水分解物 20.0
ビタミンC 20.0
脂肪酸エステル 10.0
乳酸カルシウム 20.0
乳糖 30.0
上記重量部の各成分を混合した後、加圧成形し、錠剤とした。

Claims (4)

  1. 米、米糠又はサンショウの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物を有効成分とする酸化蛋白質除去用組成物。
  2. 米、米糠又はサンショウの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物を有効成分とする糖化蛋白質除去用組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の組成物を含む皮膚外用剤。
  4. 請求項1又は2に記載の組成物を含む飲食品。
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