JPH07157435A - 米からの塩害防止剤 - Google Patents

米からの塩害防止剤

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JPH07157435A
JPH07157435A JP5339161A JP33916193A JPH07157435A JP H07157435 A JPH07157435 A JP H07157435A JP 5339161 A JP5339161 A JP 5339161A JP 33916193 A JP33916193 A JP 33916193A JP H07157435 A JPH07157435 A JP H07157435A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩害防止効果に優れ、予防薬として常用して
も安全で安価、しかも、原料供給が安定していて、醸造
技術で何にでも加工できるという全く安全な米からの塩
害防止剤を提供する。 【構成】 発芽させた米の粉砕物、米または発芽さ
せた米の抽出物、米または発芽させた米の加水物を酵
素分解または麹を作用させたもの、米または発芽させ
た米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時また
は抽出後に酵素分解または麹を作用させたもの、米ま
たは発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解または麹を
作用させたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵
を行なったもの、以上それぞれをそのまま、あるいはこ
れを含有してなる塩害防止剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米を原料として得ら
れ、塩による害を防止する効果があり、食品、医薬品等
に利用可能な塩害防止剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、米は主食以外に、清酒、焼酎、み
りん、酢、麹などとして用途開発され、古くから生活に
欠かせないものとなっている。この他には、美容的用途
として糠袋が知られている。これは、米を単なる主食で
あるとみるか、またはせいぜい澱粉源としてしかみてい
なかったということによるものであると思われる。ま
た、糠袋にしても、皮膚に良いとされ、慣習的にそのま
ま使用されていたのみであり、有効成分という概念もな
ければ、有効成分を利用するという考え方も全くなかっ
たのである。一方、塩辛いものは米によく合うため、昔
から米を主食とする日本人は塩分が多く含まれた食事を
する傾向がある。また、そうした食生活は長年の積み重
ねによって習慣化している。
【0003】そこで、これらの要因により、高血圧、脳
卒中、胃ガンなどで患う人が後を絶たず、現在では塩害
防止の方法が真剣に考えられている。現在塩による害を
防止するための方法として、1日の塩分摂取量を制限す
る減塩食による食事療法が行われている。しかし、この
方法は、塩辛いものを好む日本人の食生活により、なか
なか徹底して実行できないものであった。そのため、塩
害防止の薬が求められるが、現在のところ特効薬となる
ものは見つかっていないのが現状である。また、単離さ
れた単一成分による薬では、副作用が必ずといっていい
ほどあり、長期間常用することは困難である。一方、塩
害による病気は、日頃のナトリウム摂取の蓄積により発
生することから、常用しても安全な薬が真の予防薬とい
える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、薬剤の人体に対
する副作用が問題となっており、天然物で全く副作用が
なく、しかも、予防薬として常用しても十分に安全な塩
害防止効果をもつ薬剤が要求されている。そこで、食事
の塩分を減らすという方法ではなく、血液中の塩分濃度
を低下させることにより、塩によって起こる病因をなく
してしまうという特効薬の発明を試みた。実際に動物実
験において、遺伝子レベルでも塩害を防ぐことが証明さ
れた。すなわち、本発明は、塩害防止効果に優れ、予防
薬として常用しても安全で安価、しかも、原料供給は安
定しており、醸造技術で何にでも加工できるという全く
安全な米からの塩害防止剤を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテー
マとして、米からの塩害防止剤について鋭意研究を重ね
てきたのであるが、その過程で、米および発芽させた米
には塩害防止効果を有する成分が含有されていることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明において、米および発芽させた米に
含有されている塩害防止効果を有する成分は、未だ解明
するに至っていないが、米および発芽させた米を下記の
ように処理したものは、経口投与したところ、塩害防止
効果を示すことが判明した。 発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるいはこれを
含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物に酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当たり、その抽
出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作
用させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなる
もの。 米または発芽させた米の抽出物あるいは麹を作用さ
せたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵を行な
ったものをそのまま、あるいはこれを含有してなるも
の。
【0007】本発明で使用される米とは、ジャポニカ、
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。
【0008】米および発芽させた米は、そのまま用いて
も有効であるが、実用上の面から粉砕して用いるのが好
ましい。米および発芽させた米を粉砕して粉体化するに
は、粉砕機または精米機を用い、一般的な方法で行えば
よい。米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水に浸漬
あるいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時の温度
は5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、温度お
よび時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗する危険
性がある場合は、腐敗しないように水を取り替えるか、
何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽とは、
発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。この発
芽させた米を良く洗浄して用いる。この時、乾燥して用
いてもよい。
【0009】米または発芽させた米を抽出、あるいは酵
素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉砕して
顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなるため効
率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合には、
米組織の分解および抽出に長時間を要する。米または発
芽させた米を水抽出する場合、抽出温度は、高温が効率
的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。
ただし、40℃以下の低温の場合は、PHを酸性あるい
はアルカリ性にするか、防腐剤あるいはアルコールを加
えて、米が腐敗しないように処理することが望ましい。
抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短く
てもよく、抽出温度により定めればよい。また、抽出
は、加圧下または常圧下で行っても、減圧下で行っても
よい。
【0010】水抽出の場合、最も問題になるのは糊化現
象である。糊状になれば、抽出効率が悪くなるばかりで
なく、実作業においては困難を極める。これを防ぐため
には、アミラーゼを加えて反応させるか、塩酸などで酸
性にして澱粉を切ってやればよく、この方法を用いるこ
とにより、十分に解決でき、実用上も全く問題はない。
抽出物中の有効成分は、酸、アルカリに安定であるため
か、酸分解抽出あるいはアルカリ分解抽出を行うのも有
効である。この場合、必要により中和、脱塩を行う。
【0011】有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール、アセトン、n−ヘキサン、メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。また、米あるいは発芽させた米を酵素
分解、または麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分
解とは、澱粉分解酵素、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、
繊維分解酵素、リグニン分解酵素、ペクチン分解酵素等
米に働く酵素を1種または2種以上作用させることをい
う。また、麹として麹菌の種類および米の品種、種類は
問わない。さらに、前記の抽出を行うに当り、抽出の
前、抽出と同時または抽出の後に、上記の酵素分解およ
び麹を作用させてもよい。
【0012】本発明においては、さらに上記の処理を行
なうと同時または処理後、アルコール発酵あるいは乳酸
発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行うと、次のような点
でも有効である。まず、アルコール発酵を行なえば、濃
縮がしやすく、有効成分の濃縮が容易になる。また、乳
酸発酵は飲料等の用途に使用する場合、風味をよくし、
酢酸発酵は酢という調味液用途として本発明品を利用す
ることができ、有機酸発酵することにより幅広い用途と
して使用することができる。また、92%以上の赤糠部
分を調べてみたところ、効果はあるが、弱いことが判明
した。以上のようにして得られた本発明品は、残渣を分
離することなくそのまま、あるいは圧搾、濾過して用い
ればよい。また、そのまま用いるときは、殺菌あるいは
除菌して用いる。乾燥して粉体、顆粒、錠剤等にして用
いてもよい。さらに、様々な食品に配合して用いること
もできる。
【0013】本発明品の塩害防止効果について以下に記
載する。 (1) 食塩投与による血中の塩濃度の減少 本発明品の、血中塩濃度量減少効果をみるために、食塩
投与による方法で調べた。すなわち、1群5頭の7週齢
ddyマウスに2.6M食塩水を1日に体重1g当り
0.01mlを胃ゾンデンで7日間投与した。7日後、
血清を採取し、血清中の塩化ナトリウム量をN/50硝
酸銀溶液で定量し、7日間食塩投与と同時にフリードリ
ンク形式で、本発明品と水を与えていた対照群とを比較
した。その結果を表1に示した。
【0014】
【表1】 表1から分かるように、対照と比較して、本発明品を与
えていたマウスは、いずれも血液中のクロール量が減少
していることが判明した。
【0015】(2) 胃発癌プロモーター防止効果 本発明品の胃発癌プロモーター防止効果をみるために、
食塩による複数DNAの合成促進をどの程度抑えるのか
調べた。その方法は、降旗らの方法に準じて行った。す
なわち、1群5頭の8週齢F344雄ラットに、本発明
品を胃ゾンデンで投与し、さらに30分〜1時間後に、
2.6M食塩水を1ml胃ゾンデンで投与した。17時
間後に胃幽門腺部粘膜を取り出して、細切し、Hチ
ミジン存在下で2時間器官培養した。その後、組織から
DNAを抽出して、複製DNA合成を液体シンチレーシ
ョンカウンターで定量し、本発明品投与群と対照群とを
比較し、表2に示した。比較対照群はcontrolと
して水を用いた。この実験は、高濃度の食塩水を投与す
ると胃に損傷が生じる。胃粘膜は直ちに修復しようとD
NA合成を行うが、損傷がはげしいため異常なDNA合
成が生じ、突然変異が生じて癌とする。塩による胃粘膜
の傷害が少なければ、DNAの異常合成は起こらない。
すなわち、DNA合成を阻害する量が多ければ多いほど
食塩の害が少ないことになる。
【0016】
【表2】 表2から分かるように、本発明品を投与した群は、胃発
癌DNAの合成が明らかに阻害されることが判明した。
以上の結果より、本発明品は、食塩の害を防止すること
が明らかとなった。
【0017】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
PHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。 (実施例3)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例3と同様の操作を行い、別の本発明品11
90mlを得た。
【0018】(実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の
粉砕物500gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと
水1500mlを添加した。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1420mlと残渣560gを得
た。 (実施例5)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例4と同様の操作を行い、別の本発明品14
00mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HCLで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0019】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して、5日間放置した。その後、絞り機で絞り、
清澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液
に水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーター
で濃縮し、本発明品1500mlを得た。 (実施例9)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例8と同様の操作を行い、別の本発明品15
00mlを得た。
【0020】(実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に麹300g、水
1500mlを加え、55℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1230mlと残渣100
0gを得た。 (実施例11)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例10と同様の操作を行い、別の本発明品
1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0021】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。 (実施例15)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例14と同様の操作を行い、別の本発明品
1360mlを得た。
【0022】(実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2
gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1330mlと残
渣650gを得た。 (実施例17)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例16と同様の操作を行い、別の本発明品
1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0023】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。 (実施例21)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例20と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0024】(実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2
g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵
素2g、ペクチン分解酵素2gと水1500mlを加
え、50℃で20時間放置した。その後、絞り機で絞
り、本発明品1420mlと残渣560gを得た。 (実施例23)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例22と同様の操作を行い、別の本発明品
1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0025】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。 (実施例27)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例26と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0026】(実施例28)実施例4と同様にして、米
の抽出物2000gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素
2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解
酵素2g、ペクチン分解酵素2gを添加し、50℃で2
4時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
00mlと残渣580gを得た。 (実施例29)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例28と同様の操作を行い、別の本発明品
1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0027】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣590gを得た。 (実施例33)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例32と同様の操作を行い、別の本発明品
1400mlを得た。
【0028】(実施例34)実施例24で得られた本発
明品1000mlに95%エタノール80mlを添加
し、20日間酢酸発酵を行った。その後、濾過をし、本
発明品990mlを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。本発明品を配合して錠剤とする場
合、および清涼飲料とする場合の実施例について、次に
記載する。なお、配合例は以下の実施例に限定されるも
のではない。
【0029】(実施例36) 錠剤 実施例24で得られた本発明品100gをフリーズドラ
イにより乾燥し、20gの乾燥品を得た。この乾燥品1
0gを下記のようにして、錠剤を得た。 本発明品 10g ポリエチレングリコール6000 10g ラウリル硫酸ナトリウム 1.5g コーンスターチ 3g 乳糖 25g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 上記成分を秤量した後、ポリエチレングリコール600
0を70〜80℃に加温し、これに本発明品、ラウリル
硫酸ナトリウム、コーンスターチおよび乳糖を加え混合
後、そのまま冷却する。固化した混合物を粉砕器にか
け、造粒する。本顆粒をステアリン酸マグネシウムと混
合後圧縮打錠して、重量250mgの錠剤とする。
【0030】(実施例37) 清涼飲料 実施例22で得られた本発明品 15重量% 甘草エキス 0.01重量% 砂糖 4重量% レモン果汁 2.5重量% 精製水 78.49重量% 常法により混合攪拌し、清涼飲料水を得た。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、米を原料として簡単
に、全て安全で、しかも、塩害防止の効果を併せ持つ優
れた塩害防止剤が提供される。米は今まで主食であった
ため、食以外の新規な分野での製法、利用用途はほとん
ど開発されていなかった。本発明は、非常に優れた効果
を持つ塩害防止剤を見出したばかりでなく、米の過剰生
産といわれている現在、新たな利用用途を見出したこ
と、および米のイメージアップによる消費拡大を図り得
ることは、極めて有意義なことである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、ある
    いはこれを含有してなる塩害防止剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいは含有してなる塩害防止剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなる塩害防止剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当た
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなる塩害防止剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものにアルコール発酵あ
    るいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるいは
    これを含有してなる塩害防止剤。
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WO1997037674A1 (fr) * 1996-04-05 1997-10-16 Kirin Beer Kabushiki Kaisha Substance provenant de semences en germination de plante graminee et contenant des proteines et des fibres dietetiques insolubles et son utilisation
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