JPH07165595A - 米からの脂質代謝改善剤 - Google Patents

米からの脂質代謝改善剤

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JPH07165595A
JPH07165595A JP5342248A JP34224893A JPH07165595A JP H07165595 A JPH07165595 A JP H07165595A JP 5342248 A JP5342248 A JP 5342248A JP 34224893 A JP34224893 A JP 34224893A JP H07165595 A JPH07165595 A JP H07165595A
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JP
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rice
product
present
lipid metabolism
germinated
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JP5342248A
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Takashi Tokuyama
孝 徳山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で安価であり、原料供給が安定してお
り、広範囲の分野において応用が可能で、常用しても全
く安全な脂質代謝改善剤を提供する。 【構成】 米または発芽させた米の粉砕物、米また
は発芽させた米の抽出物、米または発芽させた米の加
水物を酵素分解または麹を作用させたもの、米または
発芽させた米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と
同時または抽出後に酵素分解または麹を作用させたも
の、米または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解
または麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは
有機酸発酵を行なったもの、以上それぞれをそのまま、
あるいはこれを含有してなる米からの脂質代謝改善剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米または発芽させた米
を原料として得られる医薬、食品等の分野で使用可能
な、血管疾患、ボケ、老化、砂糖による肥満等脂質代謝
に関係している疾患を予防あるいは治療することを目的
とした脂質代謝改善剤である。
【0002】
【従来の技術】日本人の死亡原因は、癌、心疾患、脳血
管疾患の順になっているが、心疾患と脳血管疾患の合計
では、圧倒的に癌より多くなっている。したがって、脂
質代謝改善は健康な生活を送る上で最も重要な課題とな
っている。脂質代謝を改善するために、さまざまな薬剤
が開発利用されているが、これらの薬剤には、投与によ
る副作用や使用量、使用期間に制限の問題がある。一
方、食品分野では緑茶に脂質代謝効果があることが明ら
かになっているが、漢方薬と同様に応用分野が限られて
いるのが問題である。すなわち、脂質代謝改善に対して
有効で、しかも、副作用がなく、広い分野に応用でき、
安全な脂質代謝改善剤は未だ開発されていないのが現状
である。一方、米は主食以外に、清酒、焼酎、みりん、
酢、麹などとして用途開発され、古くから生活に欠かせ
ないものとなっている。このほかには、美容的用途とし
て糠袋が知られている。これらは米を単なる主食である
と見るか、またはせいぜい澱粉源としてしか見ていなか
ったということによるものであると思われる。また、糠
袋にしても、皮膚によいとされ、慣例的にそのまま使用
されてきたのみであり、有効成分という概念もなけれ
ば、その有効成分を利用するという考え方も全くなかっ
たのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、薬剤の人体に対
する副作用が問題となっており、全く副作用がなく、し
かも、予防、治療剤として常用しても十分に安全で、広
範囲にわたって応用できる脂質代謝改善剤が要求されて
いる。本発明は、安全で安価であり、原料供給が安定し
ており、広範囲の分野においし応用が可能で、例えば、
HDLを上昇させ、LDLを低下させるという相方の効
果が同時に顕著に得られ、常用しても全く安全な米から
の脂質代謝改善剤を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテー
マとして、米からの脂質代謝改善剤について鋭意研究を
重ねてきたのであるが、その過程で、米および発芽させ
た米には脂質代謝改善効果を有する成分が含有されてい
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明において、米および発芽させた米に
含有されている脂質代謝改善効果を有する成分は、未だ
解明するに至っていないが、米および発芽させた米を、
下記のように処理したものは、経口投与したところ、脂
質代謝改善効果を示すことが判明した。 米および発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物を酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当り、その抽出
前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作用
させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなるも
の。 米または発芽させた米の抽出物あるいは麹を作用さ
せたものにアルコール発酵あるいは有機酸発酵を行なっ
たものをそのまま、あるいはこれを含有してなるもの。
【0006】本発明で使用される米とは、ジャポニカ、
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。米および発
芽させた米は、そのまま用いても有効であるが、実用上
の面から粉砕して用いるのが好ましい。米および発芽さ
せた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機または精米機
を用い、一般的な方法で行えばよい。
【0007】米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水
に浸漬あるいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時
の温度は5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、
温度および時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗す
る危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替え
るか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽
とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。
この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥
して用いてもよい。米または発芽させた米を抽出、ある
いは酵素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉
砕して顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなる
ため効率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合
には、米組織の分解および抽出に長時間を要する。
【0008】米または発芽させた米を水抽出する場合、
抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽
出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場
合は、PHを酸性あるいはアルカリ性にするか、防腐剤
あるいはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処
理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出
できれば、長くても短くてもよく、抽出温度により定め
ればよい。また、抽出は、加圧下または常圧下で行って
も、減圧下で行ってもよい。水抽出の場合、最も問題に
なるのは糊化現象である。糊状になれば、抽出効率が悪
くなるばかりでなく、実作業においては困難を極める。
これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反応させる
か、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやればよく、こ
の方法を用いることにより、十分に解決でき、実用上も
全く問題はない。
【0009】抽出物中の有効成分は、酸、アルカリに安
定であるためか、酸分解抽出あるいはアルカリ分解抽出
を行うのも有効である。この場合、必要により中和、脱
塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく微
粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機溶
媒はアルコール、アセトン、n−ヘキサン、メタノール
等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害なも
のは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安全
なものがよい。また、米あるいは発芽させた米を酵素分
解、または麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分解
とは、澱粉分解酵素、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、繊
維分解酵素、リグニン分解酵素、ペクチン分解酵素等米
に働く酵素を1種または2種以上作用させることをい
う。また、麹として麹菌の種類および米の品種、種類は
問わない。さらに、前記の抽出を行うに当り、抽出の
前、抽出と同時、または抽出の後に、上記の酵素分解お
よび麹を作用させてもよい。
【0010】本発明においては、さらに上記の処理を行
なうと同時または処理後、アルコール発酵あるいは乳酸
発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行うと、次のような点
でも有効である。まず、アルコール発酵を行なえば、濃
縮がしやすく、有効成分の濃縮が容易になる。また、乳
酸発酵は飲料等の用途に使用する場合、風味をよくし、
酢酸発酵は酢という調味液用途として本発明品を利用す
ることができ、有機酸発酵することにより幅広い用途と
して使用することができる。また、92%以上の赤糠部
分を調べてみたところ、効果はあるが、弱いことが判明
した。以上のようにして得られた本発明品は、残渣を分
離することなくそのまま、あるいは圧搾、濾過して用い
る。また、そのまま用いるときは、殺菌あるいは除菌し
て用いる。乾燥して粉体、顆粒、錠剤等にして用いても
よい。さらに、様々な食品に配合して用いることもでき
る。
【0011】以下、具体的に、本発明品の脂質代謝改善
効果について記載する。4週齢のddY系雄性マウス
を、室温25℃、湿度60%に保たれた動物室で1週
間、本発明品および水を自由接種させて飼育した後、実
験に供した。実験は1群10匹で行った。被検液は1日
1回午前10時に1群当たり20mlを給水瓶に入れ、
自由に接種させた。投与4週間後にエーテル麻酔下頚動
脈より全血採血し、定量操作に必要な処理をした後、血
液成分の分析を行った。その結果は、表1に示すとおり
である。
【0012】
【表1】
【0013】表1に示すとおり、本発明品投与群全てに
おいて、善玉のHDL−コレステロールが上昇し、さら
に、悪玉のトリグリセライド、LDL、VLDLおよび
総コレステロールの減少が確認された。生体内での悪玉
のトリグリセライド、LDL、VLDLの増加は、糖尿
病、高脂血症等の血管疾患、さらには、ボケ、老化等に
深く結びついている。すなわち、本発明品は、悪玉のト
リグリセライド、LDL、VLDLを減少し、善玉のH
DL−コレステロールを上昇することにより、上記の疾
患等に非常に有効な脂質代謝改善剤が得られる。なお、
実施例およびそれに伴うデータは、玄米の場合について
記載したが、白米および92%以下の白糠の場合も同様
の効果が認められた。
【0014】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
PHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。 (実施例3)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例3と同様の操作を行い、別の本発明品11
90mlを得た。
【0015】(実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の
粉砕物500gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと
水1500mlを添加した。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1420mlと残渣560gを得
た。 (実施例5)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例4と同様の操作を行い、別の本発明品14
00mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0016】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して、5日間放置した。その後、絞り機で絞り、
清澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液
に水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーター
で濃縮し、本発明品1500mlを得た。 (実施例9)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例8と同様の操作を行い、別の本発明品15
00mlを得た。
【0017】(実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に麹300g、水
1500mlを加え、55℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1230mlと残渣100
0gを得た。 (実施例11)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例10と同様の操作を行い、別の本発明品
1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0018】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。 (実施例15)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例14と同様の操作を行い、別の本発明品
1360mlを得た。
【0019】(実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2
gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1330mlと残
渣650gを得た。 (実施例17)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例16と同様の操作を行い、別の本発明品
1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0020】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。 (実施例21)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例20と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0021】(実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2
g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵
素2g、ペクチン分解酵素2gと水1500mlを加
え、50℃で20時間放置した。その後、絞り機で絞
り、本発明品1420mlと残渣560gを得た。 (実施例23)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例22と同様の操作を行い、別の本発明品
1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0022】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。 (実施例27)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例26と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0023】(実施例28)実施例4と同様にして、米
の抽出物2000gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素
2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解
酵素2g、ペクチン分解酵素2gを添加し、50℃で2
4時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
00mlと残渣580gを得た。 (実施例29)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例28と同様の操作を行い、別の本発明品
1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0024】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣500gを得た。 (実施例33)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例32と同様の操作を行い、別の本発明品
1400mlを得た。
【0025】(実施例34)実施例24で得られた本発
明品1000mlに95%エタノール80mlを添加
し、20日間酢酸発酵を行った。その後、濾過をし、本
発明品990mlを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。本発明品を配合して錠剤とする場
合、および清涼飲料とする場合の実施例について、次に
記載する。なお、配合例は以下の実施例に限定されるも
のではない。
【0026】(実施例36)錠剤 実施例24で得られた本発明品100gをフリーズドラ
イにより乾燥し、20gの乾燥品を得た。この乾燥品1
0gを下記のようにして、錠剤を得た。 本発明品 10g ポリエチレングリコール6000 10g ラウリル硫酸ナトリウム 1.5g コーンスターチ 3g 乳糖 25g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 上記成分を秤量した後、ポリエチレングリコール600
0を70〜80℃に加温し、これに本発明品、ラウリル
硫酸ナトリウム、コーンスターチおよび乳糖を加え混合
後、そのまま冷却する。固化した混合物を粉砕器にかけ
造粒する。本顆粒をステアリン酸マグネシウムと混合後
圧縮打錠して、重量250mgの錠剤とする。
【0027】(実施例37)清涼飲料 実施例22で得られた本発明品 15重量% 甘草エキス 0.01重量% 砂糖 4重量% レモン果汁 2.5重量% 精製水 78.49重量% 常法により混合攪拌し、清涼飲料水を得た。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、米を原料として簡単に
全く安全で、しかも、血管疾患、ボケ、老化、砂糖によ
る肥満、等脂質代謝に関係する疾患の防止あるいは治療
の効果を持つ優れた脂質代謝剤が提供される。米は今ま
で主食であったため、食以外の新規な分野での製法、利
用用途はほとんど開発されていなかった。さらに、米は
今まで主食とされてきたものであり、安全性も十分に実
証されているものである。すなわち、本発明は、非常に
優れた癌予防・治療剤を見出したばかりでなく、米の過
剰生産といわれる現在、新たな利用用途を見出したこ
と、および米のイメージアップによる消費拡大を図り得
ることは、極めて有意義なことである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米または発芽させた米の粉砕物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる脂質代謝改善剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる脂質代謝改善剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなる脂質代謝改善剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなる脂質代謝改善剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなる脂質代謝改善剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255557A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Soken Kk 経口用老化防止剤
JP2013040111A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Okayama Prefecture ジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤及びその製造方法
JP2020010643A (ja) * 2018-07-19 2020-01-23 八雲香産株式会社 代謝向上用発熱組成物、代謝向上品および代謝向上用発熱組成物の使用方法

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