JPH07412Y2 - コンベヤベルトの接合構造 - Google Patents

コンベヤベルトの接合構造

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JPH07412Y2
JPH07412Y2 JP3894791U JP3894791U JPH07412Y2 JP H07412 Y2 JPH07412 Y2 JP H07412Y2 JP 3894791 U JP3894791 U JP 3894791U JP 3894791 U JP3894791 U JP 3894791U JP H07412 Y2 JPH07412 Y2 JP H07412Y2
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信雄 桜井
光明 萬代
博之 南部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は帆布を芯体層とし、その
上下両面に合成樹脂もしくはゴムからなるカバー層を被
覆したコンベヤベルトの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如きコンベヤベルトの接合
構造としては図9に示す如くコンベヤベルトの互いに接
合すべき両端部の上又は下のカバー層(1)又は(2)
を切削後、両端部の露出した芯体層(11),(12)
を互いに重合し、必要に応じ補強布(9)を当て未加硫
ゴム(13)を介在させて接合するオーバーラップ方
式、図10に示す如く接合すべきベルトの両端部に逆位
相のジグザグ状の接合端面(14),(15)を形成
し、互いに嵌合接合する差し子方式、図11に示す如く
接合すべきベルトの両端部に互いに逆位相の差し込み部
(16),(17)を形成して、互いに差し込み接合す
る差し込み方式などが知られている。
【0003】また、2プライ以上の帆布を芯体層とする
コンベヤベルトの接合構造として接合すべきベルトの両
端部のうち、一端は1プライ目をステップ状に切削剥離
し、次いで1プライ目と2プライ目の突条部が交互に配
列されるように夫々の先端部をジグザク状に打ち抜くと
共に、一方の他端は2プライ目を前記とは逆のステップ
状に切削剥離し、次いで2プライ目と1プライ目の先端
部を前記一端の先端部と対称的にジグザグ状に打ち抜
き、得られた両端の突条部と溝部を互いに衝き合わせ嵌
合し、嵌合部ならびにステップ部に接着剤を塗布して該
接合部を接合する構造が特開昭57−9343号公報に
開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記の如き各接
合構造のうち、オーバーラップ方式や差し込み方式によ
る接合構造は充分な接合部強力を保持する反面、小さな
プーリ径に巻き掛け使用された場合には芯体層先端への
応力集中が非常に大きく、接合部の剥離現象を起こす問
題があった。
【0005】一方、図10に示す如き差し子方式の接合
構造は小さなプーリ径に使用し得る屈曲性を有するが、
接合部強力に難があり、その低さから接合部の切断を惹
き起こす問題があった。また、前記特開昭57−934
3号公報に開示された構造は上記各構造の欠点を改良
し、小プーリ径にも使用できる屈曲性を有すると共に、
接合部強力にもすぐれているが、2プライ以上の帆布を
抗張体とし、外表面ならびにプライ間に熱可塑性性樹脂
もしくはゴムを被覆介在せしめたコンベヤベルトの接合
構造であって極めて複雑であり、1プライの帆布を芯体
層とするコンベヤベルトには適していない。
【0006】本考案は叙上の如き実状に対処し、特に1
プライの帆布を芯体層とするコンベヤベルトに着目し、
その接合構造を見出すことにより接合部強力を低下させ
ることなく、屈曲性に優れた接合を図ることを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本考案接合構造は基本的に1プライの帆布を芯体層と
し、該芯体層の上下両面に合成樹脂もしくはゴムからな
るカバー層を被覆したコンベヤベルトの接合すべき両端
部のカバー層を切削後、両端部の先端部を互いに対向的
に逆位相のジグザグ状端面に切断して両端面の互いに対
向する突条部と溝部を互いに重ね合せると共に重ね合う
突条部が他方の芯体層下面側に位置するようにして接合
してなる構成を特徴とする。また請求項2記載の考案
は、芯体層の剛性が大なる場合に適し、上下カバー層の
取り除かれた部分に補強布を埋入せるゴムを挿入充填せ
しめた構成を特徴とする。
【0008】
【作用】上記接合構造を適用したコンベヤベルトの接合
部は、互いに差し込み構造をとりつつ、先端部のジグザ
グ状端面の突条部は鋭角となって屈曲性を充分に保持
し、1プライの帆布を芯体層とするコンベヤベルトの接
合部において、接合部強力、屈曲性をともに良好ならし
める。また請求項2記載の如く補強布を埋入したゴムを
挿入,充填するときは芯体層の剛性にかかわらず、ジョ
イント割れを防止することができる。
【0009】
【実施例】以下更に添付図面を参照して、本考案接合構
造の具体的実施例を説明する。図1〜図3は本考案接合
構造の1例を示し、図において、(3)は1プライの帆
布芯体層で外表面に接着層(4)が塗布されてその上下
両面に夫々、合成樹脂もしくはゴムからなる上面カバー
層(1)と下面カバー層(2)が被覆形成されてコンベ
ヤベルト本体が構成されている。
【0010】ここで、上記芯体層帆布(3)としては綿
帆布あるいはポリアミド,ポリエステル,ビニロンなど
の合成繊維製帆布が用いられ、一方、上下のカバー層
(1),(2)としてはNR(天然ゴム),EPR (エチレ
ン・プロピレンゴム),EPT (エチレン・プロピレン・
ターポリマー),SBR ( スチレン・ブタジエンゴム),
NBR ( ニトリルゴム),IIR ( ブチルゴム),IR(イソ
プレンゴム), BR (ブダジエンゴム)の単一材もしく
はこれらのブレンド等のゴム群より選ばれたゴム又は熱
可塑性ポリウレタン,PVC などの熱可塑性合成樹脂が用
いられる。
【0011】また、帆布芯体層(3)の外表面に薄く被
着される接着層(4)としては前記上下のカバー層
(1),(2)と同じ材質の合成樹脂もしくはゴムが用
いられ、帆布芯体層(3)の表面にコーティング又はフ
リクションすることによって被着される。そして、上記
の如く構成されたコンベヤベルトの接合すべき端部は上
面カバー層(1)及び下面カバー層(2)が切削除去さ
れて接着層(4)を上下面に有する帆布芯体層(3)を
露出させており、その先端部において、帆布芯体層
(3)及び接着層(4)は図1に示す如く細長い三角形
状の突条部(5)及びこれに対応する溝部(6)を交互
にもつジグザグ状端面に切断されている。
【0012】なお、図1においては上記切断端面の一方
のみを示しているが、接合すべき端部の他端側において
も同様に上下のカバー層(1),(2)を切削除去し、
その先端部を図2に示すように前記図1の切断端面に対
し突条部(5)及び溝部(6)が逆位相となるジグザグ
状端面に切断して両切断端面を衝き合わせたとき互いに
突条部(5)と溝部(6)が嵌合し合うように形成され
ている。
【0013】図4〜図6は上記の如く互いに対向的にジ
グザグ状断面に切断形成されたコンベヤベルトの接合す
べき両端部を接合せしめた状態であり、前記接合する部
分に適宜、接着剤を塗布し、図4及び図5に示すように
一方の端面の細長い三角形状突条部(5)を他方の端面
の帆布芯体層(3)下面にオーバーラップさせるように
突条部(5)と溝部(6)を互いに嵌合重合させて貼合
する。
【0014】そして、その後、図6に示すようにさきに
切削除去した上下両カバー部分に未加硫ゴム(7),
(8)を挿入し、加熱加圧することによって両端の接合
が行われる。このとき必要に応じ、例えば帆布芯体層
(3)の剛性が小さい場合には必ずしも必要ではない
が、接合する帆布芯体層(3)の剛性が大きい場合には
ジョイント割れを起こし易いのでこれを防止する上から
図6の如く補強布(9)を当てゴム内に埋入することが
好ましい。勿論、帆布芯体層(3)の剛性が小さい場合
に用いても有効である。
【0015】なお、上記構成において接合端面のジグザ
グ状形状は必ずしも図1又は図2の如き厳密な細長い三
角形形状に限るものではなく、要は互いに嵌合し合う細
長い突条部(5)と溝部(6)を有すればよい。図7及
び図8はかかる端面ではジグザグ状形状に変化を与えた
他の実施例を示す。この場合も、接合構造は前記の図1
〜図6における場合と同様である。
【0016】次に引き続き、本考案コンベヤベルト接合
構造による効果を試験例により説明する。 試験例 ポリエステル帆布芯体層にカバーゴム層を上下に被覆し
たコンベヤベルトの両端の接合部のカバーゴムを剥離
し、芯体帆布の先端部を対向的に逆位相のジグザグ状に
打ち抜いて両端突条部を他方の溝部に差しこんで突条部
が下側になるように接合端部にそれぞれ重ね合わせ、接
着剤を塗布して既知の手法に従って所定の温度圧力によ
り加熱,加圧して本考案によるベルト接合部を得た。
(図4,図6参照)一方、上記と同一仕様のコンベヤベ
ルトを用いて、図9のオーバラップ構造、図10の差し
子構造(ジグザグ突合わせ)、図11の差し込構造で夫
々接合した従来のベルト接合部を形成し、前記本考案に
係るベルト接合構造とそれら従来のベルト接合構造との
性能の比較試験を行った。その結果を下記表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】 (注2)動的屈曲回数とはベルト接合部に亀裂を生じる
までの屈曲回数 上記の試験結果より本考案のベルト接合構造は、従来構
造に比し、ほぼ満足すべき接合部の強力と優れた屈曲性
を有していることが確認できる。
【0019】
【考案の効果】本考案は以上のようにコンベヤベルトの
接合両端部のカバー層を夫々切削剥離し、その先端部を
互いに逆位相のジグザグ形状端面に切断し、両端の突条
部と溝部とを突条部が他方の芯体層下面に位置するよう
に重合して接合せしめたものであり、突条の先端が他方
の芯体層下面に差し込まれているため従来の差し込み構
造と同様、搬送分野における搬送能力の向上に必要な接
合部強力を高めることができると共に、先端の差し込み
部分はジグザグにより三角形状として鋭角になっている
ため充分、小プーリ径に使用するに足る屈曲性を有し
て、従来のコンベヤベルトの接合部に要求される両性能
を具備し、コンベヤベルトの接合構造として頗る顕著な
効果を有する。また、請求項2記載の如く補強布を埋入
使用するときは上記接合部におけるジョイント割れを防
止する上に極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコンベヤベルト一端部の1例を示
す斜視図である。
【図2】上記構造の両端部を貼合せ前の下面からみた図
である。
【図3】上記図2の横断面図である。
【図4】上記両端部を貼合せ後の下面からみた図であ
る。
【図5】図4の横断面図である。
【図6】図4の接合後の横断面図である。
【図7】本考案接合構造の他の実施例に係る貼合せ前の
下面からみた図である。
【図8】図7の貼合せ後の下からみた図である。
【図9】従来のオーバーラップ接合構造の断面図であ
る。
【図10】従来の差し子構造の接合部を示す平面図であ
る。
【図11】従来の差し込み構造の接合部を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
(1) 上面カバー層 (2) 下面カバー層 (3) 芯体層 (4) 接着層 (5) 突条部 (6) 溝部 (7) 挿入充填ゴム層 (8) 挿入充填ゴム層 (9) 補強布

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1プライの帆布を芯体層とし、その上下
    両面に合成樹脂もしくはゴムからなるカバー層を被覆し
    てなるコンベヤベルトの接合すべき両端部の前記カバー
    層を切削除去し、該切削した両端部の先端部を互いに対
    向的に逆位相のジグザグ状端面に切断して両端の突条部
    と溝部を互いに嵌入重合し、重なり合う突条部が他方の
    芯体層下面側に位置するようにして接合してなることを
    特徴とするコンベヤベルトの接合構造。
  2. 【請求項2】 1プライの帆布を芯体層とし、その上下
    両面に合成樹脂もしくはゴムからなるカバー層を被覆し
    てなるコンベヤベルトの接合すべき両端部の前記カバー
    層を切削除去し、該切削した両端部の先端部を互いに対
    向的に逆位相のジグザグ状端面に切断して両端の突条部
    と溝部を互いに嵌入重合し、重なり合う突条部が他方の
    芯体層下面側に位置するようにして接合すると共に、上
    下の切削除去されたカバー層部分に補強布を埋入せるゴ
    ムを挿入充填せしめたことを特徴とするコンベヤベルト
    の接合構造。
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