JPH0741132Y2 - コイル用ボビン - Google Patents

コイル用ボビン

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JPH0741132Y2
JPH0741132Y2 JP1989147142U JP14714289U JPH0741132Y2 JP H0741132 Y2 JPH0741132 Y2 JP H0741132Y2 JP 1989147142 U JP1989147142 U JP 1989147142U JP 14714289 U JP14714289 U JP 14714289U JP H0741132 Y2 JPH0741132 Y2 JP H0741132Y2
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JP
Japan
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coil
bobbin
winding core
partition plate
core portion
Prior art date
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Application number
JP1989147142U
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English (en)
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JPH0385606U (ja
Inventor
幸治 町田
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、巻芯部に多層巻きされたコイルセクションを
複数個並設するコイル用ボビンに関する。
(従来の技術) 従来、昇圧変圧器や高圧変圧器のように高圧により短絡
を生じ易いコイルとか良好なインピーダンス−周波数特
性が要求されるコイルには、第11図に示すように、複数
の仕切り板aを有するコイル用ボビンbが用いられ、側
板cと仕切り板aの間及び仕切り板aと仕切り板aの間
にコイルセクションdが巻装される。
(考案が解決しようとする課題) 上述のようなコイル用ボビンは、仕切り板aがあるた
め、その分だけ導線の巻回数が少なくなり、巻回数を多
くしようとするとコイル用ボビンが大型になる。また仕
切り板aとの間隔又は仕切り板aと側板cとの間隔が一
定であるため、導線の線径によっては整列巻が困難にな
り,巻線の占積率が悪い。
本考案は、従来のコイル用ボビンのこのような課題を解
決することをその目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記の目的を達成するために、巻芯部に多層
巻きされたコイルセクションを複数個並設するコイル用
ボビンにおいて、該巻芯部の両端にそれぞれ側板を備
え、該巻芯部に、両側板間に並設されるコイルセクショ
ンの個数をNとして、1以上(N−2)以下の枚数の仕
切り板を嵌着し移動自在としたことを特徴とし、また巻
芯部に多層巻きされたコイルセクションを複数個並設す
るコイル用ボビンにおいて、該巻芯部の両端にそれぞれ
配設される1対の側板の少なくとも一方を巻芯部に嵌着
し、該側板に対向する固定部分との間隔がコイルセクシ
ョン1個分の間隔以下となる位置に亙って往復移動自在
としたことを特徴とする。
(作用) 仕切り板又は少なくとも1枚の側板は巻芯部のいずれの
位置へも移動自在であるから、導線を巻回するときは、
一方の側板から導線の線径の整数倍に相当する所定距離
の位置に仕切り板又は他方の側板を置いて、一方の側板
と仕切り板又は他方の他板との間に導線を巻回する。そ
して巻回したコイルセクションを接着剤等によって固め
た後、再び仕切り板又は側板を所定距離移動してコイル
セクションと仕切り板又は側板との間に導線を巻回す
る。このようにしてボビンの巻芯部に複数のコイルセク
ションを巻装する。ところで、巻線の占積率を上げるた
めにコイルセクション間に仕切り板を介在させないわけ
であるから、請求項1の考案の場合に、仕切り板の枚数
は、並設するコイルセクションの数をNとすると、従来
設けていた仕切り板の数(N−1)より少ない数、即ち
(N−2)以下である。但し、仕切り板をガイドにして
コイルセクションを巻回するのであるから最低1枚は必
要である。
また、請求項2の考案の場合に、仕切り板を1枚も設け
ず、かつ他方の側板を固定部分とし、両側板の間隔をコ
イルセクション1個分の間隔から順次広げ複数のコイル
セクションを形成してもよく、あるいは巻芯部途中に仕
切り板を固定しこれを固定部分として、両側板を移動自
在に構成すると共に、仕切り板の両面に対して両側板を
近付けた状態から順次コイルセクションを形成するよう
にしてもよい。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面につき説明する。
第1図は本考案の一実施例のコイル用ボビンを示す。
同図において、1はコイル用ボビンの巻芯部で、その両
側には固定された側板21,22を備え、巻芯部1にはこれ
に嵌合して左右に移動可能な仕切り板3を備え、これら
はすべて例えばフェノール樹脂で作製される。このボビ
ンに導線4を巻回するには、先ず、第2図示のように、
NC制御されたアーム6により仕切り板3を左方に移動し
て側板21から導線4の線径の整数倍に相当する距離の位
置に配置し、次いで導線4を側板21に植設された端子ピ
ン51にからげて半田付けした後、側板21と仕切り板3の
間に整列しながら多層に巻回しコイルセレクション71
形成する。導線4としてポリウレタン被覆銅線を用いた
ときは、巻回した後、接着剤をつけて仕切り板3を右方
に移動させても巻きくずれないようにする。導線4とし
て融着導線を用いたときは、巻回した後、熱を加えて導
線の表面の溶融樹脂を溶解し、冷却して固化して導線相
互を固着する。次に仕切り板3を、第3図に示すよう
に、NC制御されたアーム6等で右方に移動し、コイルセ
クション71と仕切り板3との間に前記と同様に導線4を
整列しながら多層に巻回しコイルセクション71を形成す
る。このコイルセクション71の端末は側板21に植設され
た他の端子53(第4図)にからげて半田付けする。次
に、他の側板22に植設された端子ピン53に導線4の端末
をからげて半田付けをし、仕切り板3を側板22から前と
同じ所定距離離れたところに配置し、導線4を整列しな
がら多層に巻回し、コイルセクション73を形成し、再び
仕切り板3を第3図示の位置に固定してコイルセクショ
ン74を形成する。導線4の端末は端子ピン54にからげて
半田付けする。導線4が巻回されたボビンには、第4図
示のようにコ字形コア81,82を巻芯部1の孔に嵌合して
装着する。
第5図は本考案の他の実施例のコイル用ボビンを示す。
このコイル用ボビンは、巻芯部1の一端に固定された側
板21と、巻芯部1に嵌合して移動自在の側板22を備え
る。この側板22は右端まで移動したときは、巻芯部1の
右端部に設けた突起9に係合して抜け出ることがないよ
うになっている。
このボビンに導線4を巻回するには、先ず第6図示のよ
うに、NC制御されたアーム6により側板22を左方に移動
して側板21から導線4の線径の整数倍に相当する距離の
位置に配置し、次いで導線4を側板21に植設された端子
ピン51にからげて半田付けした後、側板21と側板22との
間に導線4を整列しながら多層に巻回してコイルセクシ
ョン71を形成する。次いで再び側板22を前記距離とほぼ
同じだけ第7図示のように移動してコイルセクション71
と側板22との間に導線4を整列しながら多層に巻回して
コイルセクション71を形成する。側板22を巻芯部1の端
部まで4回移動することにより5つのコイルセクション
71,72…が巻芯部1に並設される。個々のコイルセクシ
ョン71,72…を、側板22の移動の前に接着剤によりある
いは融着導線を用いたときは熱を加えて固化することは
前記実施例と同様である。
第8図は、巻芯部の中間部に固定された仕切り板3と両
側に移動自在な側板21,22を有する本考案コイル用ボビ
ンを用いたコイルを示す。
このコイルでは、側板21及び22と仕切り板3との間にコ
イルセクション71,72がそれぞれ巻装され、その端末は
側板21及び22の端子ピン51,52及び53,54にからげられ
て半田付けされる。
第9図は、巻芯部の一側に固定された側板21とそれに近
接配置された仕切り板3と、他側に移動自在に配置され
た側板22を有する本考案コイル用ボビンを用いたコイル
を示す。
このコイルでは、仕切り板3と側板22との間に5つのコ
イルセクション71,72,73,74,75が巻装されている。
第8図示のコイル用ボビンにコイルセクションを2個巻
装した場合、例えば37ターンであったのに対し、仕切り
板を用いた第11図示のような従来の同一寸法のコイル用
ボビンでは26ターンが限度であった。
第10図は、この両者のインピーダンス−周波数特性を示
す。
本考案のコイル用ボビンを用いたコイルの特性Aは従来
のものの特性Bに比べてインピーダンスが高く、これが
周波数の高い領域まで延びている。このことはストレイ
キャパシティが増加せず、巻線の占積率が向上している
ことを示している。
(考案の効果) 本考案は、上述の通り構成されているから、仕切り板を
用いて複数のコイルセクションを形成する従来のコイル
用ボビンに比べて小型になり、フィルタ等に用いる場
合、インピーダンス−周波数特性が向上する等の効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のコイル用ボビンの正面図、
第2図及び第3図は該コイル用ボビンにコイルセクショ
ンを巻装する様子を示す図、第4図は第1図示のコイル
用ボビンを使用したコイルの斜面図、第5図は本考案の
他の実施例のコイル用ボビンの正面図、第6図及び第7
図は該コイル用ボビンにコイルセクションを巻装する様
子を示す図、第8図は、両側板が移動自在の本考案のコ
イル用ボビンを使用したコイルの斜面図、第9図は、一
方の側板が移動自在で且つ仕切り板を有する本考案のコ
イル用ボビンを使用したコイルの斜面図、第10図は本考
案のコイル用ボビンと従来のコイル用ボビンを使用した
コイルのインピーダンス−周波数特性図、第11図は従来
のコイル用ボビンを使用したコイルの斜面図である。 1……巻芯部 21,22……側板 3……仕切り板 4……導線 71〜74……コイルセクション

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻芯部に多層巻きされたコイルセクション
    を複数個並設するコイル用ボビンにおいて、該巻芯部の
    両端にそれぞれ側板を備え、該巻芯部に、両側板間に並
    設されるコイルセクションの個数をNとして、1以上
    (N−2)以下の枚数の仕切り板を嵌着し移動自在とし
    たことを特徴とするコイル用ボビン。
  2. 【請求項2】巻芯部に多層巻きされたコイルセクション
    を複数個並設するコイル用ボビンにおいて、該巻芯部の
    両端にそれぞれ配設される1対の側板の少なくとも一方
    を巻芯部に嵌着し、該側板に対向する固定部分との間隔
    がコイルセクション1個分の間隔以下となる位置に亙っ
    て往復移動自在としたことを特徴とするコイル用ボビ
    ン。
JP1989147142U 1989-12-22 1989-12-22 コイル用ボビン Expired - Lifetime JPH0741132Y2 (ja)

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JP1989147142U JPH0741132Y2 (ja) 1989-12-22 1989-12-22 コイル用ボビン

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JPH0385606U JPH0385606U (ja) 1991-08-29
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JPS58158408U (ja) * 1982-04-16 1983-10-22 松下冷機株式会社 コイル巻枠

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