JPH0834161B2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル

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JPH0834161B2
JPH0834161B2 JP63292093A JP29209388A JPH0834161B2 JP H0834161 B2 JPH0834161 B2 JP H0834161B2 JP 63292093 A JP63292093 A JP 63292093A JP 29209388 A JP29209388 A JP 29209388A JP H0834161 B2 JPH0834161 B2 JP H0834161B2
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JP
Japan
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coil
winding
mode choke
common mode
choke coil
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63292093A
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JPH02137206A (ja
Inventor
慎一 倉野
政博 坂東
康宏 三屋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、EMI除去フィルタ等に用いられるコモンモ
ードチョークコイルに関する。
(従来の技術) 従来から、コモンモードチョークコイルとしては、図
示していないが、脚部の端面同士が対面配置された一対
のU形コアと、これらU形コアの脚部それぞれに取り付
けられて極性が逆向きとなって一対のコイル部品とを備
えたものがあり、そのコイル部品は、第3図や第4図で
示すように、図示していないコアの脚部に嵌挿されたボ
ビン11と、このボビン11に対して巻線が往復巻きされた
複数層のコイル12とから構成されている。なお、ここで
の往復巻きとは、巻線をボビン11の一方端から他方端ま
で巻回した後、その巻線の上にその他方端から元の一方
端へ巻き返して巻回する巻き方であり、その繰り返しに
よって必要な層数だけ積み重ねるものである。なお、第
3図に示す往復巻きのコイル12は奇数層目と偶数層目と
が互いに半ピッチずれるようにして巻回される一方、第
4図に示す往復巻きのコイル12は各層の巻線の位置がそ
れぞれ同じ位置にくる状態で巻回されたものである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、従来例のコモンモードチョークコイルにお
いては、単一の巻線それぞれを往復巻きして構成された
2つのコイル部品が互いに対向配置されている関係上、
これらコイル部品間に絶縁距離が必要となることから、
両コイル部品間に図示していない絶縁板を介装しておく
ことが行われている。しかしながら、絶縁板を用いるの
では、両コイル部品間に所定幅の隙間を設けておかねば
ならず、コモンモードチョークコイルに対する小型化の
要望に応えることができなくなってしまう。また、この
往復巻きを採用して構成されたコモンモードチョークコ
イルにあっては、そのコイル部品の構造上、不可避的に
分布容量が大きくなったうえで自己共振周波数が低くな
ることがあるため、高い周波数領域では大きな挿入損失
特性を得ることができず、良好なノイズ除去ができない
という問題が生じることになっていた。
ここで、コイル部品における分布容量を小さくするた
めには、コイル12を第5図で示すような単層巻や、第6
図で示すようなバンク巻としておくのが一般的である。
すなわち、ここでの単層巻とは巻線を1層のみ巻回する
ものであり、バンク巻とは1ターン巻回するごとに巻線
の位置を上下に移動させるものである。しかしながら、
コイル12を単層巻とした場合における分布容量は確かに
小さくなるが、ただ1層のみしか巻線を巻回しないので
あるから、そのターン数に大きな制約があり、所定のイ
ンダクタンス値が得難いことになるという新たな問題が
生じる。なお、単層巻の場合であっても巻線の線径を小
さくしてターン数をかせぐことにより所定のインダクタ
ンス値を得ることは可能であるが、線径を小さくした際
には所定の電流容量が得難くなるという別異の問題が生
じてしまう。
さらにまた、コイル12をバンク巻とした場合には、巻
線が1ターンごとに上下するため、せっかく巻回した巻
線が作業の途中でばらけることになりやすいため、巻線
作業が煩雑になり機械による自動巻が難しくなるという
別異の問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みて創案されたもので
あって、コイルの分布容量が小さいにもかかわらず、所
定のインダクタンス値および電流容量を得ることがで
き、しかも、巻線作業も容易に行うことが可能で小型化
を図ることが容易なコモンモードチョークコイルの提供
を目的としている。
(課題を解決するための手段) このような目的を達成するため、本発明に係るコモン
モードチョークコイルの備えるコイル部品は、U形コア
の脚部それぞれに嵌挿されたボビンと、各ボビンに対し
て複数層を積み重ねて巻層されたうえで互いに並列接続
された単層巻のコイルとからなっており、単相巻のコイ
ルは同一線径で同一巻数とされたうえ、奇数層目と偶数
層目とが互いに半ピッチずつ位置ずれさせられたもので
ある。
(作用) 単層巻のコイルを複数層積み重ねただけであるため、
コイル部品の有する分布容量が往復巻きの場合のように
大きくなることはない。そして、単層巻のコイルにおけ
る線径を小さくしてターン数をかせぐことによって所定
のインダクタンス値を得るようにしても、複数層のコイ
ルが並列接続されているのであるから、所定の電流容量
を得ることができる。また、単層巻とされたコイル同士
を並列接続するとともに、奇数層目と偶数層目とのコイ
ルを互いに半ピッチずつ位置ずれさせているため、コイ
ルを隙間なく巻回することができ、その結果、コイル部
品間の絶縁距離を確保しつつ、外形の小型化を図ること
が可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は本発明の実施例に係るコモンモードチョーク
コイルの断面構成を示す正面図であり、第2図はその挿
入損失特性図である。
本実施例に係るコモンモードチョークコイル1は、フ
ェライト等を用いて作製され、脚部の端面同士が対面配
置された一対のU形コア2と、閉磁路を構成するU形コ
ア2の脚部それぞれに取り付けられて極性が逆向きのコ
イル部品とを備えている。そして、コイル部品の各々
は、U形コア2の脚部それぞれに嵌挿されたボビン3
と、各ボビン3に対して複数層(図では、3層)を積み
重ねて巻装されたうえで互いに並列接続された単層巻の
コイル4とからなっており、各コイル部品における単層
巻のコイル4は同一線径で同一巻数とされたうえ、3層
に積み重ねられた奇数層目と偶数層目とが互いに半ピッ
チずつ位置ずれしたものとなっている。なお、ここでの
コイル4それぞれは、各ボビン3に対して逆方向となる
ようにして巻回されたものである。
また、この際における各コイル部品を構成する単層巻
のコイル4それぞれは、各々の両端末部がボビン3に配
設されたピン端子(図示していない)に対して接続され
ており、同方向の磁束を生じるように並列接続されてい
る。ところで、ここでのコイル4は各層がいずれも単層
巻とされたものであるから、ボビン3の寸法が従来と同
様であると、所定のインダクタンス値が得られない恐れ
がある。したがって、このような恐れを無くすために
は、巻線の線径を小さくしてターン数をかせぐ必要があ
ることになる。
第2図は、従来例に係るコモンモードチョークコイル
と、本実施例に係るコモンモードチョークコイルとの挿
入損失特性を比較して示す説明図である。すなわち、第
2図における点線は、線径0.8mmφの巻線を44ターン往
復巻きしてなるコイル12を備えた従来例に係るコモンモ
ードチョークコイルの挿入損失特性を示しており、この
際における定格電流は3アンペア(A)である。また、
第2図中の一点鎖線は従来例に係る単層巻のコイル12、
つまり線径0.4mmφの巻線を49ターン分だけ巻回してな
るコイル12を具備したコイル部品からなるコモンモード
チョークコイルの場合を示しており、この場合における
定格電流は1.8Aとなる。
さらに、第2図中の実線は本実施例構成とされたコモ
ンモードチョークコイルに係り、線径0.4mmφの巻線を4
9ターン巻回してなる単層巻のコイル4を3層にわたっ
て積み重ねたコイル部品を備えている場合の挿入損失特
性を示している。そして、このコモンモードチョークコ
イルにおける定格電流は、2.8Aとなっている。なお、こ
こでのコアおよびボビンは同寸法とされたものであり、
インダクタンス値は同値とされている。
すなわち、第2図から明らかなように、従来例の往復
巻きとされたコモンモードチョークコイルでは、高い周
波数領域での挿入損失特性が悪くなるのに対し、従来例
の単層巻とされたコモンモードチョークコイルでは挿入
損失特性が改善されている。しかしながら、この単層巻
とされた従来例のものは、定格電流が低くなってしま
う。ところが、これらの従来例構成に対し、本発明に係
るコモンモードチョークコイルでは、挿入損失特性が従
来例の単層巻と同様に優れているとともに、定格電流も
従来例における往復巻きに近い値が得られるという利点
があることが分かる。
なお、単層巻のコイル4を積み重ねる際の層数が3層
だけに限られることは無く、2以上の複数層であればよ
いことは勿論である。そして、このような単層巻のコイ
ル4を複数層にわたって積み重ねた場合における電流容
量は、積み重ね層数をNとすると、単層巻のコイル4が
1層だけである場合の約(N)1/2倍となる。また、電
流容量をを大きくする必要がなければ、その分だけ線径
を小さくすることができるから、各層ごとにおけるコイ
ル4のターン数は約(N)1/3倍となり、インダクタン
ス値は約(N21/3倍となる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、ボビンに対し
て単層巻のコイルを複数層積み重ねて巻層し、かつ、こ
れら単層巻のコイル同士を互いに並列接続しているか
ら、コイル部品の有する分布容量が小さくなり、自己共
振周波数が高くなる結果、高い周波数領域においても大
きな挿入損失特性を得ることができ、良好なノイズ除去
を行うことができるという効果が得られる。また、単層
巻とされたコイル同士を並列接続するとともに、奇数層
目と偶数層目とのコイルを互いに半ピッチずつ位置ずれ
させているため、コイルを隙間なく巻回することがで
き、コイル部品間の絶縁距離を確保しつつ、全体外形の
小型化を図ることが可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るコモンモードチョークコ
イルの断面構成を示す正面図、第2図はその挿入損失特
性図であり、第3図ないし第6図のそれぞれは従来例に
係るコモンモードチョークコイルの要部を示す説明図で
ある。 1……コモンモードチョークコイル、2……U形コア、
3……ボビン、4……単層巻のコイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚部の端面同士が対面配置された一対のU
    形コアと、これらU形コアの脚部それぞれに取り付けら
    れて極性が逆向きのコイル部品とを備えて構成されたコ
    モンモードチョークコイルであって、 コイル部品は、U形コアの脚部それぞれに嵌挿されたボ
    ビンと、各ボビンに対して複数層を積み重ねて巻装され
    たうえで互いに並列接続された単層巻のコイルとからな
    り、 単層巻のコイルは同一線径で同一巻数とされたうえ、奇
    数層目と偶数層目とが互いに半ピッチずつ位置ずれさせ
    られたものであることを特徴とするコモンモードチョー
    クコイル。
JP63292093A 1988-11-17 1988-11-17 コモンモードチョークコイル Expired - Lifetime JPH0834161B2 (ja)

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JPH02137206A JPH02137206A (ja) 1990-05-25
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