JPH0740929A - 米の真空冷却包装機 - Google Patents

米の真空冷却包装機

Info

Publication number
JPH0740929A
JPH0740929A JP5179365A JP17936593A JPH0740929A JP H0740929 A JPH0740929 A JP H0740929A JP 5179365 A JP5179365 A JP 5179365A JP 17936593 A JP17936593 A JP 17936593A JP H0740929 A JPH0740929 A JP H0740929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
hatch
bag
unit
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5179365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3548892B2 (ja
Inventor
Yukinori Asano
幸紀 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP17936593A priority Critical patent/JP3548892B2/ja
Publication of JPH0740929A publication Critical patent/JPH0740929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3548892B2 publication Critical patent/JP3548892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Commercial Cooking Devices (AREA)
  • Vacuum Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温の蒸し米を計量袋詰めし直ちに冷却で
き、かつ無菌状態で米を単粒化してさらさら状態となる
ように包装することができるようにする。 【構成】 複数のハッチ2と、蒸して米澱粉のアルファ
ー化度させた直後の米を一定量入れた袋3を開封のまま
ハッチ2内に入れる収容部4と、ハッチ2内を減圧して
690mmHg 以上の真空を10〜30秒間保持させる真空冷却部
5と、ハッチ2内に無菌エアーを入れて大気圧にし袋3
を密封する包装部6と、ハッチ2を開いて取り出す脱袋
部7と、ハッチ2を収容部4、真空冷却部5、包装部6
及び脱袋部7に順次移動させ1サイクルとする循環移動
部8と、からなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米の真空冷却包装機に
関し、詳しくは、長期にわたり保存でき、水を付加して
再加熱することにより、風味のある米飯をきわめて容易
に得ることのできる貯蔵飯を製造する際に使用する米の
真空冷却包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の貯蔵飯の製造方法としては、例え
ば、特公昭52−37055 号の貯蔵飯の製造方法や、特
公昭52−14300 号の冷蔵用米飯の製造方法などがある。
【0003】これらの製造方法は、いずれも生米を一定
時間水に浸して吸水させ、これに水を適量加えて所定時
間加熱して炊き上げ、米澱粉を充分にアルファー(α)
化させて急速に冷却し、更に一旦凍結させてから0℃〜
10℃で一定時間放置して貯蔵飯を得るものである。これ
ら貯蔵飯は、一度米を普通に炊いた状態のものを冷却凍
結するから、米の澱粉分子が水分子と結合して、それら
を媒介にして互に連なった状態、すなわち、アルファー
化状態から再び澱粉分子同士が寄り集まり束を作り、新
しい澱粉分子の配列が生まれ、水分子が離れて、いわゆ
る離漿現象が生ずる。このような澱粉分子の配列の変化
を一般に老化と称し、澱粉分子がβ化したと呼び、新し
い澱粉分子の配列が生じていることを意味し、消化出来
ないβ澱粉に戻ると言う意味ではない。この再配列によ
る澱粉分子は再加熱しても容易に炊きたてのようなアル
ファー化状態にもどり難いから、味が著しく低下する結
果になる。
【0004】上記事情から本出願人は、生米のβ澱粉を
1Kg/cm2程度の蒸気圧で蒸すことによりアルファー化
し、冷却しても離漿現象が生じないで、澱粉分子と水分
子とが結合してそれらを媒介にして互に連なっている状
態を保持するが、水分子が最低値となっているアルファ
ー化処理米を得ることができる貯蔵飯の製造方法(特開
平1−304856号公報、特開平3−123456号公報)を提供
している。この場合、米を蒸し機で連続して蒸すのであ
るが、蒸した米は容器にそのまま落とし、容器に所定量
の蒸し米が貯ったら、それを収納庫内に入れそれを密封
して減圧することで、真空冷却し蒸し米を20℃程度にし
てから、収納庫から容器を蒸し米ごと取り出し、低温で
無菌状態の部屋に2日ほど置いて熟成させるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人により貯蔵飯
の製造方法は、長期にわたり保存でき、水を付加して再
加熱することにより、炊きたてのごはんと同様な風味の
ある貯蔵飯を容易に得ることが出来る点ですぐれてい
る。しかし、本出願人の製造方法は、生米蒸し工程で
蒸した米を単に外気に触れないようにして素早く比較的
大きな容器に移すのみで、計量して袋などに入れること
で蒸した直後の無菌状態を担保するものではなく、更
に、この容器を密封の収納庫内で減圧することで真空冷
却し蒸し米の温度を20℃程度にするものであるため、容
器に蒸し米が所定量入るまで時間がかかり、この工程中
にごみや細菌等が混入する虞があり、 また冷却の終った蒸し米を容器と共に5℃程度の低温
にした無菌状態の部屋に2日間ほど置いて熟成させるも
のであるため、広大な低温かつ無菌の部屋を必要とし、
その維持管理も必要になるものであり、 また、熟成した蒸し米をほぐして計量し、袋詰めして
製品化する必要があり、しかもこれらの作業中無菌状態
を常に保持しなければならず、その管理は煩わしくかつ
困難さが伴うものである。
【0006】すなわち、これらの不都合な点は、いずれ
も、蒸した直後の無菌状態の蒸し米を正確に計量して無
菌状態の袋などの容器に直接入れる技術や、容器に入っ
た蒸し米を冷却すると共に無菌状態のままシールする技
術が確立していないことに由来する。
【0007】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、蒸した直後の高温の蒸し米を正確に計量し
て袋詰めしたものを直ちに冷却でき、かつ無菌状態でし
かも中の米を単粒化すればさらさら状態となるように包
装することができる米の真空冷却包装機を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の米の真空冷却包装機は、複数のハッチと、
蒸して米澱粉のアルファー化度を少なくとも50%以上に
した直後の米を一定量入れた袋を開封のままハッチ内に
入れる収容部と、開封のままの袋が入っているハッチ内
を減圧していき少なくとも690mmHg 以上の真空状態を10
〜30秒保持させる真空冷却部と、前記ハッチ内に設け前
記真空冷却部により真空を保持したあとのハッチ内に無
菌エアーを入れて大気圧にすると共に前記袋を密封する
包装部と、該包装部により密封した袋をハッチを開いて
取り出す脱袋部と、前記複数のハッチを前記収容部、前
記真空冷却部、前記包装部及び前記脱袋部に順次移動さ
せ1サイクルとする循環移動部と、からなるものであ
り、また、前記真空冷却部は、開封のまま袋が入ってい
るハッチ内を減圧していく減圧部と、該減圧部により減
圧したハッチ内を更に減圧して少なくとも690mmHg以上
の真空状態を10〜30秒保持させる真空保持部とからなる
のが良い。
【0009】
【作用】上記構成になる米の真空冷却包装機によれば、
循環移動部により順次移動して、収容部に位置している
ハッチには蒸した直後の高温の蒸し米を袋の内に入れ、
その袋を開封のままハッチ内に入れてハッチを密封す
る。このハッチを循環移動部により移動させて真空冷却
部に達するとハッチ内を減圧するから、蒸し米の表面か
ら大量の蒸気が発生してその気化熱により周囲の熱を奪
い蒸し米は急速に冷却され、690mmHg 以上の真空状態を
10〜30秒保持させると、蒸し米は袋の中に入った状態で
20℃程度まで低下する。このハッチを再び循環移動部に
より移動させ包装部に達すると、ハッチ内に無菌エアー
が入るから大気圧になり、袋内に無菌エアーが入った状
態で袋を密封する。そして、このハッチを循環移動部に
より移動させ脱袋部に達するとハッチが開き蒸し米を包
装した袋を取り出して、1サイクルが終了する。以下、
1サイクルの各部を複数のハッチが順次移動すること
で、蒸した直後で高温の蒸し米を無菌状態を保ちつつ冷
却包装して、次の工程に渡す。
【0010】また、真空冷却部が減圧部と真空保持部と
に分割してあると、真空発生装置を真空度が低圧である
が風量が多いものと、真空度が高いが風量が少ないもの
とに分けることができて、それぞれ効果の高いところで
使用可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は本発明の真空冷却包装機の平面図、図
2は本発明の真空冷却包装機の各部の切換え部を示す平
面図、図3は切換え部の側面図である。図において、1
は本発明の真空冷却包装機を示し、この真空冷却包装機
1は、複数のハッチ2と、蒸して米澱粉のアルファー化
度を少なくとも50%以上にした直後の米を一定量入れた
袋3を開封のままハッチ2内に入れる収容部4と、開封
のままの袋3が入っているハッチ2内を減圧していき少
なくとも690mmHg 以上の真空状態を10〜30秒保持させる
真空冷却部5と、ハッチ2内に設け前記真空冷却部5に
より真空を保持したあとのハッチ2内に無菌エアーを入
れて大気圧にすると共に袋3を密封する包装部6と、該
包装部6により密封した袋3をハッチ2を開いて取り出
す脱袋部7と、複数のハッチ2を収容部4、真空冷却部
5、前記包装部6及び脱袋部7に順次移動させ1サイク
ルとする循環移動部8と、を主要構成要素としてなる。
【0012】前記ハッチ2は、この実施例では8個あ
り、それぞれ2a、2b、2c、2e、2g、2hとす
る。これらハッチ2a〜2hはすべて同一形状をなして
いるから、ハッチ2cについてのみ説明する。このハッ
チ2cには、ハッチ本体10と開閉自在でハッチ2c内を
完全に密封するフタ11とがあり、ハッチ本体10内は袋3
をシールするためのシール部(図示せず)が設けられて
いる。このハッチ本体10は、循環移動部8の回転体12に
取り付けたブラケット13に取り付けられており、フタ11
は、回転体12及びハッチ本体10に渡して取り付けた支持
腕14及びブラケット13に取り付けた支持棒15に渡された
軸16により、ハッチ本体10内を開閉自在に密封する。そ
して、この支持腕14には後に詳述する真空冷却部5及び
包装部6においてハッチ2内を減圧したり、無菌エアー
送ったりする際の通路(図示せず)が設けられている。
【0013】これらハッチ2は、図1の矢線B方向に回
転し、1回転、すなわち、各ハッチ2a〜2hが1回転
した状態で1サイクルとなるが、この1サイクルの実際
のスタートは、図1ではハッチ2がハッチ2aの位置に
ある場合であり、ハッチ2hの位置で終了する。
【0014】前記循環移動部8は、回転体11を回転させ
るための駆動モータ(図示せず)があり、この回転体11
の下部は、図2、図3に示すように切換え部19が設けら
れている。この切換え部19は、シャフト20に固定弁21が
軸方向に移動可能かつ回転不可能に取り付けられてお
り、更に、シャフト20に回転弁22が軸方向に移動不可か
つ回転可能に取り付けられている。この固定弁21と回転
弁22とは、密封性を必要とするから常に摺動させるた
め、バネ23により矢線C方向に付勢している。このため
摺動による固定弁21と回転弁22との摩耗を回避するた
め、それぞれ固定弁座24、回転弁座25が挿入されてい
る。なお、固定弁座24は、回転弁座25を固定弁21の材質
よりも軟い材質にすれば、省略することも可能である。
通常、これらの固定弁座24及び回転弁座25の材質は、テ
フロンなどが使用される。そして、この固定弁21及び固
定弁座24は、低真空であるけれども風量の多い低圧真空
ポンプ26に接続させるための長孔27が穿けられ、更に、
高真空で風量の少ない高圧真空ポンプ28に接続させるた
めの長孔29が穿けられ、更に、無菌エアーを送る無菌エ
アー供給源30に接続させるための長孔31が穿けられてい
る。
【0015】また、回転弁22及び回転弁座24は45度ごと
に孔32が合計8ケ穿けられている。従って、ハッチ2が
図1のハッチ2cの位置に来た時、ハッチ2c内は支持
腕14の通路、回転弁22及び回転弁座25の孔32、固定弁21
及び固定弁材24の孔27を介して低圧真空ポンプ26に接続
して、低真空圧で風量の多い真空状態になる。また、ハ
ッチ2が図1のハッチ2d、2eの位置に来た時、ハッ
チ2d、2e内は支持腕14の通路、回転弁22及び回転弁
座25の孔32、固定弁21及び固定弁座24の孔29を介して高
圧真空ポンプ28に接続して、高真空圧で風量の少ない真
空状態になる。更に、ハッチ2が図1のハッチ2fの位
置に来た時、ハッチ2f内は支持腕14の通路、回転弁22
及び回転弁座25の孔32、固定弁21及び固定弁座24の孔31
を介して無菌エアー供給源30に接続して無菌エアーで大
気圧の状態になる。そして、ハッチ2が図1の2gの位
置に来た時、固定弁21と回転弁22とは運通せず、気体の
流通は無い。
【0016】また、循環移動部8には、ハッチ2bの位
置の下部に袋受渡装置40が設けられ、この袋受渡装置40
は、ブラケット41が設けられ、このブラケット41には袋
供給腕42がシャフト43を中心に矢線D1、D2方向に移
動して、後述の蒸し米の入った袋をハッチ本体10内に収
容してなる。
【0017】次に、ハッチ2が循環移動部8により図1
の2a〜2hの位置に来た際の各部について説明する。
まず、循環移動部8の回転体12により回転してハッチ2
が図1のハッチ2aの位置に来た時、フタ11は開いた状
態にあり、後述の蒸し機56の排出管72の出口73から蒸し
米が袋3に入り、所定量入った状態の袋3を開封のま
ま、袋受渡装置40の袋供給腕42が矢線D1方向に移動し
て受け取り、次に矢線D2方向に移動してハッチ本体10
内に袋3を渡し、ハッチ2が図1のハッチ2bの位置に
来た時、フタ11を閉じ密封することで、前記収容部4を
構成する。
【0018】次に、前記真空冷却部5は、開封のまま袋
3が入っているハッチ2内を減圧していく減圧部4と、
この減圧部44により減圧したハッチ2内を更に減圧して
少なくとも690mmHg 以上の真空状態を10〜30秒間保持さ
せる真空保持部45と、に分けられている。そして、この
減圧部44は、ハッチ2が図1のハッチ2cの位置に来た
時に前述のように低圧真空ポンプ26に接続して、蒸し米
の表面から大量の蒸気を発生させてその気化熱により周
囲の熱を奪い、蒸し米を急速に冷却する。次の真空保持
部45は、図1のハッチ2d、2eの位置に来た時に前述
のように高圧真空ポンプ28に接続して、690mmHg 以上の
真空状態を10〜30秒間保持させて、袋3の中の蒸し米を
20℃程度まで下げることで、前記真空冷却部5を構成す
る。
【0019】そして前記包装部6は、ハッチ2が図1の
ハッチ2fの位置に来た時に前述のように無菌エアー供
給源30に接続して無菌エアーをハッチ2内に入れて大気
圧にすると共に、ハッチ2内にあるシール装置により、
袋3を密封することで構成される。密封が終った袋3
は、前記脱袋部7、すなわち、ハッチ2が図1のハッチ
2gの位置に来た時、ハッチ2のフタ11を開き、常温化
した蒸し米の入った袋3が搬送コンベアー46上に落下す
る。そして、ハッチ2が図1のハッチ2hの位置に来た
時ハッチ2のフタ11が開いたままで脱袋部7を構成する
と共に1サイクルが終了し、次のサイクルに備える。
【0020】次に、この米の真空冷却包装機1は、図4
に示すような貯蔵飯の製造装置51に組み込まれる。次
に、この米の真空冷却包装機1は、図4に示すような貯
蔵飯の製造装置51に組み込まれる。この貯蔵飯の製造装
置51は、貯留タンク52から米を受け入れて洗米する洗米
部53と、洗米後の米を貯留し常温の水にて20〜120 分間
浸漬すると共に水切りする浸漬水切部54と、浸漬水切後
の米に常時一定量貯留するタンク55の底板及び側板の多
孔より0.25Kg/cm2〜1.5 Kg/cm2の蒸気を吹き込み蒸すと
共にその蒸した米を計量する連続蒸し機56と、計量され
た蒸し米を袋3にて受け入れ開封のままハッチ2内に中
に入れて該ハッチ2を閉じ690mmHg 以上の真空状態を10
〜30秒間保持したあと、ハッチ2内に無菌エアーを入れ
大気圧とし、袋3を密封してハッチ2内から取り出す真
空冷却包装機1と、ハッチ2から取り出した袋詰めした
蒸し米を24〜48時間放置してアルファー化した米澱粉を
熟成させる熟成ヤード59と、米粒同士が付着して1つの
塊となっているアルファー化処理米をもみほぐして単粒
化するほぐし機60と、を具備してなる。
【0021】この貯蔵飯の製造装置51によれば、米が貯
留されている貯留タンク52の下部にあるバルブ61を開い
て移動する供給タンク62に1回に洗米する米を入れ、洗
米機63の上に移動して、洗米機63に米を供給して洗米す
る。そのあと配管64のバルブ65を開いて水と共に米をポ
ンプ60等にて浸漬タンク67内に入る。
【0022】次に所定量の米の入った浸漬タンク67内に
水を張り、20〜120 分間浸漬させて米に充分水を吸収さ
せてから、浸漬タンク67から水を抜くことで米の水切を
行なう。水切の終った米は、切換弁67aを開いて作動し
ているコンベアー68からダクトを通過して連続蒸し機56
のタンク55内に投入される。
【0023】タンク55内に一定量の米が投入されたら、
ボイラー69からタンク55の外側にある蒸気室57及び蒸気
吹出し管58からタンク55内に0.25Kg/cm2〜1.5 Kg/cm2
蒸気を吹き出し、米を蒸す。この間、定量フィーダー70
はモータ71により回転させ、排出管72の出口73から蒸さ
れた米が排出される。なお、米がタンク55内に入り出口
73から排出されるまで、米が上記設定条件に合うように
連続蒸し機56内に滞留するようにする。この滞流時間
は、上述の澱粉のアルファー化度以外にも米の浸漬時
間、すなわち、米が事前にどの程度水を吸収している
か、蒸気圧、銘柄、新米か古米か、などのファクターに
より大きく変化する。
【0024】蒸し米が排出されると袋3内に蒸し米を入
れるが、その際、設定した計量値どおり計量機74により
排出管72の出口73を一時的に塞ぐ。この出口73を塞いで
いる間に、蒸し米の入った袋3に脱酸素剤供給機75から
脱酸素剤76を供給すると共に開封状態で真空冷却包装機
1のハッチ2aの位置にあるハッチ2内に袋受渡装置40
により袋3を入れる。
【0025】ハッチ2は、ハッチ2bの位置でフタ11を
閉じ密封され、ハッチ2cの位置で低圧真空ポンプ26に
接続して袋3内の蒸し米の温度を一気に低下させ、ハッ
チ2d、2eの位置で高圧真空ポンプ28に接続して蒸し
米の温度を20℃程度まで下げ、更に、ハッチ2fの位置
で無菌エアー発生源30に接続して無菌エアーで大気圧に
上げ、かつシール装置で袋3をシールして密封して、ハ
ッチ2gの位置で袋3を搬送コンベアー46上に落とし、
ハッチ2hの位置に移り次のサイクルに備える。一方、
搬送コンベアー46上に落とされた袋3は熟成ヤード59に
搬送される。
【0026】この熟成ヤード59にて常温で24Hr〜48Hr置
かれ、その間に袋3内の蒸し米は熟成しアルファー化状
態が安定化すると共に米粒同士が付着し一つの塊となっ
ている。従って、ほぐし機60の上コンベアー79及び下コ
ンベアー80の間にアルファー化処理米入りの袋3を通す
ことで、塊をほぐし米粒を単粒化して、さらさら状態に
して、新米のような感じにして見映えを良くし、製品ヤ
ード81内に製品82として保管する。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、米の真空冷却包装
機によれば、循環移動部により順次移動して、収容部に
位置しているハッチには蒸した直後の高温の蒸し米を袋
の内に入れ、その袋を開封のままハッチ内に入れてハッ
チを密封する。このハッチを循環移動部により移動させ
て真空冷却部に達するとハッチ内を減圧するから、蒸し
米の表面から大量の蒸気が発生してその気化熱により周
囲の熱を奪い、蒸し米は急速に冷却され、690mmHg 以上
の真空状態を10〜30秒保持させると、蒸し米は袋の中に
入った状態で20℃程度まで低下する。このハッチを再び
循環移動部により移動させ包装部に達すると、ハッチ内
に無菌エアーが入るから大気圧になり、袋内に無菌エア
ーが入った状態で袋を密封する。そして、このハッチを
循環移動部により移動させ脱袋部に達するとハッチが開
き蒸し米を包装した袋を取り出して、1サイクルが終了
する。以下、1サイクルの各部を複数のハッチが順次移
動することで、蒸した直後で高温の蒸し米を無菌状態を
保ちつつ冷却包装して、次の工程に渡す。従って、蒸し
た直後の高温の蒸し米を計量して袋詰めしたものを直ち
に冷却でき、かつ無菌状態でしかも中の米を単粒化すれ
ばさらさら状態となるように包装することができ、低温
で無菌の熟成室が必要なくなるなど、衛生管理がきわめ
て容易で、しかも袋内の米は単粒化してさらさら状態に
なっており、新米のような感じになるから見映えが良
く、購買意欲をそそる。
【0028】また、真空冷却部が減圧部と真空保持部と
に分割してあると、真空発生装置を真空度が低圧である
が風量が多いものと、真空度が高いが風量が少ないもの
とに分けることができて、それぞれ効果の高いところで
使用可能となる。従って、蒸した直後の米を効率良く20
℃程度の常温にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空冷却包装機の平面図。
【図2】本発明の真空冷却包装機の各部の切換え部を示
す平面図。
【図3】切換え部の側面図。
【図4】本発明の真空冷却包装機を組み込んだ貯蔵飯の
製造装置を示すフローシート図。
【符号の説明】
1 真空冷却包装機 2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h
ハッチ 3 袋 4 収容部 5 真空冷却部 6 包装部 7 脱袋部 8 循環移動部 44 減圧部 45 真空保持部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のハッチと、蒸して米澱粉のアルフ
    ァー化度を少なくとも50%以上にした直後の米を一定量
    入れた袋を開封のままハッチ内に入れる収容部と、開封
    のままの袋が入っているハッチ内を減圧していき少なく
    とも690mmHg以上の真空状態を10〜30秒保持させる真空
    冷却部と、前記ハッチ内に設け前記真空冷却部により真
    空を保持したあとのハッチ内に無菌エアーを入れて大気
    圧にすると共に前記袋を密封する包装部と、該包装部に
    より密封した袋をハッチを開いて取り出す脱袋部と、前
    記複数のハッチを前記収容部、前記真空冷却部、前記包
    装部及び前記脱袋部に順次移動させ1サイクルとする循
    環移動部と、からなることを特徴とする米の真空冷却包
    装機。
  2. 【請求項2】 前記真空冷却部は、開封のまま袋が入っ
    ているハッチ内を減圧していく減圧部と、該減圧部によ
    り減圧したハッチ内を更に減圧して少なくとも690mmHg
    以上の真空状態を10〜30秒保持させる真空保持部とから
    なる請求項1記載の米の真空冷却包装機。
JP17936593A 1993-07-20 1993-07-20 米の真空冷却包装機 Expired - Fee Related JP3548892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17936593A JP3548892B2 (ja) 1993-07-20 1993-07-20 米の真空冷却包装機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17936593A JP3548892B2 (ja) 1993-07-20 1993-07-20 米の真空冷却包装機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0740929A true JPH0740929A (ja) 1995-02-10
JP3548892B2 JP3548892B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=16064583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17936593A Expired - Fee Related JP3548892B2 (ja) 1993-07-20 1993-07-20 米の真空冷却包装機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3548892B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106043796A (zh) * 2016-07-21 2016-10-26 温州名瑞机械有限公司 全自动转盘给袋式真空包装机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106043796A (zh) * 2016-07-21 2016-10-26 温州名瑞机械有限公司 全自动转盘给袋式真空包装机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3548892B2 (ja) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1326786C (en) Apparatus and process for sterilization of spices and leafy herbs
US4741122A (en) Process and apparatus for sterile and/or partially sterile preparation, inoculation and bagging of mushroom substratum
CN111328987A (zh) 一种无菌米饭生产工艺
JPH03500723A (ja) 香辛料及び同様の物質を殺菌するための装置及び方法
JPH0740929A (ja) 米の真空冷却包装機
CN105685762A (zh) 一种鲜湿生面条的保鲜处理方法
JP3271028B2 (ja) 貯蔵飯の製造方法及びその装置
JP2009291181A (ja) 早炊き貯蔵米の製造方法及びその米粉の製造方法並びにそれらの装置
JPH03136617A (ja) 連続蒸煮式炊飯装置、その装置に使用する米飯水分計、および米飯加工方法
JP4038450B2 (ja) 低カロリーご飯並びに低カロリー米及びそれらの製造方法
CN102273664A (zh) 一种鱼饼制作方法
JP3300906B2 (ja) 米の連続蒸し機
CN111838545A (zh) 一种保鲜粽的加工工艺
CN104799209B (zh) 一种恰玛古脆片的生产方法及其专用设备
JP3605708B2 (ja) 貯蔵米並びにその製造方法及びその装置
PT760214E (pt) Dispositivo e metodo para branqueamento e pasteurizacao combinados
CN113974058A (zh) 一种保鲜米粉的生产工艺及煮粉系统
JP4873302B2 (ja) 早炊き貯蔵米の製造方法及びその装置
JPH07194353A (ja) パック食品の加熱調理方法及びその装置
JP3515827B2 (ja) 無菌炊飯米の製造方法
JP2007175043A (ja) 貯蔵米の製造方法及びその装置
JPH09238623A (ja) 早炊米連続製造方法およびその装置
JPH10146160A (ja) 無菌炊飯米の製造方法
CN112956629A (zh) 一种汤料包的制作方法及其加工设备
KR20040053945A (ko) 무균포장밥용 시스템 및 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040406

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees