JPH09238623A - 早炊米連続製造方法およびその装置 - Google Patents

早炊米連続製造方法およびその装置

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JPH09238623A
JPH09238623A JP8048668A JP4866896A JPH09238623A JP H09238623 A JPH09238623 A JP H09238623A JP 8048668 A JP8048668 A JP 8048668A JP 4866896 A JP4866896 A JP 4866896A JP H09238623 A JPH09238623 A JP H09238623A
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steam
tank
basket
chamber
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Fumiyasu Makihara
原 史 泰 牧
Masahiro Ono
野 正 博 小
Hiroshi Okafuji
藤 浩 史 岡
Kaname Yoshino
野 要 吉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 早炊米の連続製造を可能とし、袋詰め時の充
填量にばらつきを生じることがなく、かつ雑菌類が混入
することがないようにする方法及び装置の提供。 【解決手段】 下部に開放された蒸気室2の下方位置
に、生米の洗浄槽3、浸漬槽4、温水シャワー室5、お
よび水切り室6を順に配設し、生米を定量充填する蒸籠
を保持して搬送する蒸籠搬具10が一定のピッチをもっ
て懸吊支持され前記洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、
水切り室から蒸気室にかけて循環する搬送コンベア7を
無端回動自在に設置し、前記蒸籠に充填された生米を前
記洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、水切り室から蒸気
室に順次移送して早炊米とする装置及びこれを使用した
早炊米連続製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米内の殿粉を所定
度アルファ化して含水量を高め、短時間で炊飯すること
ができる早炊米を連続的に製造するための早炊米連続製
造方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米を半炊き状態として販売するための早
炊米の製造方法として、従来特公平6−24474号公
報に記載の技術がある。
【0003】上記公報に記載の製造方法は、洗浄した白
米を20℃程度の水に約30分間浸漬したのち水切り
し、次いで蒸気で蒸して米殿粉をアルファ化する過程に
おいて白米中に水分を含ませてから約80℃に空冷し、
約80℃から25℃程度に急速に真空冷却したのち0℃
〜3℃程度の低温の無菌の状態において約1日間熟成し
て、一旦米殿粉がアルファ化した白米の表面を粘りけの
ない固化層化し、これをほぐして単粒化することにより
アルファ化処理米とし、これを脱酸素状態に包装して早
炊米の商品とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の技
術では、蒸した白米を冷却したのち0℃〜3℃の環境に
冷蔵貯蔵する時間が約一昼夜と長いため、製造能率が低
く、かつ各工程がバッチ処理的となるため製造ラインの
使用効率が悪いという問題点があるうえ、空気中での曝
し保管後、米粒の単粒化処理を行なったのちに包装する
ので、その工程中に雑菌の混入を避けることが難しく、
しかも袋詰め時に塊状の米粒が混入しやすいため一袋当
りの充填量にばらつきが生じやすいという問題点があっ
た。さらに各工程ごとに人員を配備しなければならない
ため多くの作業者を必要とし、勢いコスト高になること
は避けられなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、早炊米を連続
的に製造することができるばかりでなく、生米の状態で
計量し蒸籠に充填するので製品の袋詰め時の充填量にば
らつきが生じず、しかも雑菌の混入がなく、高能率に早
炊米を製造することを課題としてなされたもので、生米
を流水槽中で2〜5分間洗浄し、次いで少くとも10分
間以上水浸漬したのち50℃〜80℃の温水により約5
分間温水シャワーを施してから水切りし、その後100
℃以下の飽和蒸気で15〜30分間蒸煮したのち105
℃以上の過熱蒸気により5分間以上加熱し、その後密封
包装することを特徴とする早炊米連続製造方法であり、
必要に応じ前記密封包装後、10℃以下の冷蔵室内で少
くとも8時間保管してから密封状態のまま飯塊をほぐす
工程を含むことができる。また好ましくは、前記生米の
洗浄を含気泡の流水槽中で行うとともに、前記水切りま
での処理時間を30分以内とする。一方、上記製造方法
を実施するための装置として、下部が開放された蒸気室
の下方位置に、生米の洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー
室、および水切り室を順に配設し、生米を定量充填する
蒸籠を保持して搬送する蒸籠搬具が一定のピッチをもっ
て懸吊支持され前記洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、
水切り室から蒸気室にかけて循環する搬送コンベアを無
端回動自在に設置し、前記蒸籠に充填された生米を前記
洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、水切り室から蒸気室
に順次移送して早炊米とするようにしたことにある。前
記蒸気室が、100℃以下の雰囲気の飽和蒸気室と、1
05℃以上の雰囲気の過熱蒸気室とに区分される。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0007】図1は本発明による早炊米の連続製造方法
を実施するに適する製造装置の配置構成例を示し、図2
は本発明の要部の拡大断面図を示している。
【0008】箱形をなす装置本体1の内部上方には下部
が開放された蒸気室2が設けられ、この蒸気室2の下方
位置の装置本体1内には、生米を洗浄する洗浄槽3、浸
漬槽4、温水シャワー室5、水切り室6が順次配設され
ており、上記洗浄槽3から浸漬槽4、温水シャワー室
5、水切り室6を経て蒸気室2の下部を通って循環する
搬送コンベア7が無端間欠回動自在に配設されている。
【0009】上記搬送コンベア7は、装置本体1内の幅
方向両端部に相対応して軸支されたスプロケット81
2 …812、および装置本体1の長手方向一端外部にお
いて上下位置に軸支されたスプロケット813,814にわ
たり巻装された左右のチェン9,9と、このチェン9,
9間に一定のピッチをもって懸吊支持された蒸籠搬具1
0,10…とで構成され、図示しない駆動源により図2
において矢印方向に無端間欠回動されるようになされて
いる。
【0010】上記蒸籠搬具10は、その一つを図3に示
すように、前記チェン9,9間の幅に相当する長さを有
し上面に蒸籠11を一列に並べて載置し得る大きさの載
置板12と、この載置板12の長手方向両端に立ち上が
る山形状の支持部13,13と、これら支持部13,1
3間を繋ぐ補強用のロッド14,15とで構成された籠
状のもので、上記載置板12の側方からロッド15,1
5の下をくぐって蒸籠11を出し入れ自在とされてい
る。そしてこの蒸籠搬具10は、前記チェン9,9が水
平走行するとき隣り合う蒸籠搬具10,10…が可及的
近接する間隔をおいてその支持部13,13の上端がチ
ェン9,9に揺動自在に枢着され、蒸籠搬具10の自重
により常に鉛直方向に懸吊されるようになっている。
【0011】前記蒸籠11は、図4にその一例を拡大し
て示すように、直径170mm程度、高さ80mm程度
の上面が開放された円筒状を有するもので、通水性およ
び米粒離れをよくする意味で孔あき構造とされる。好ま
しくは、板厚0.8mm程度で直径1.5mmの小孔が
3mmピッチで穿設されたパンチングメタルを用いて形
成するのがよい。
【0012】前記洗浄槽3は、生米を洗浄して糠を除去
し糠の臭いが米に移ることを防止するためのもので、ポ
ンプ16により洗浄水が供給される流水槽乃至バブリン
グ構造とされ、この洗浄槽3の入側および出側の上下に
配設されたスプロケット81,82 ,83 ,84 により
搬送コンベア7が下方へ迂回して前記蒸籠搬具10,1
0…が洗浄槽3内の水位より下位に浸漬されるようにな
っている。この洗浄槽3は、その内部に蒸籠11が滞留
する時間が3〜5分となるように槽長が定められてい
る。
【0013】前記浸漬槽4は、生米に水分を吸収(飽和
水分に対し60%の含水)させるためのもので、その入
側および出側の上下に配設されたスプロケット85 ,8
6 ,87 ,88 により搬送コンベア7が下方へ迂回して
蒸籠搬具10が浸漬槽4内の水位より下位に浸漬される
ようになっている。この浸漬槽4における蒸籠11の滞
留時間は約15分となるようにその槽長が定められてい
る。またこの浸漬槽4へは20℃の水が供給される。
【0014】前記温水シャワー室5は、スプロケット8
8 ,89 間を走行する搬送コンベア7の前半の走行域の
上部に50℃〜80℃の温水を下方に向け噴射する噴射
ノズル17,17…が配設され、下方部には温水を回収
する回収槽18が配設されている。この温水シャワー室
5における蒸籠11の滞留時間は約5分とされる。
【0015】前記水切り室6は、上記搬送コンベア7の
後半の走行域の上部にファン19,19…が下向きに配
列され、蒸籠11内の生米に付着している水分を除去
し、水切り状態とするようになっており、その下方位置
には水回収槽20が配設されている。なおこの水切りに
ついては、必ずしもファンによらず、蒸籠搬具10を傾
けて蒸籠11内の水を切るようにしてもよい。
【0016】前記蒸気室2は、装置本体1の長手方向前
後位置に軸支されたスプロケット810,811間の区域と
され、その区域を走行する搬送コンベア7の上流側が飽
和蒸気室21とされ、下流側が過熱蒸気室22とされる
よう隔壁2aで仕切られており、上記飽和蒸気室21は
蒸籠11が約25分間滞留する長さを有し、飽和蒸気に
よる加熱温度は100℃以下とされ、また過熱蒸気室2
2は蒸籠11が約5分間滞留する長さを有し、過熱蒸気
による加熱温度は約110℃とされている。上記飽和蒸
気室21において米の殿粉のアルファ化が行われ、過熱
蒸気室22で米粒のべたつきの除去およびアルファ化の
促進がなされる。
【0017】飽和蒸気室21の加熱手段は、図5に一つ
の拡大断面図を示すように、温水タンク23内にスチー
ムを通すスチームコイル24が設けられ、温水タンク2
3の上部には搬送コンベア7の蒸籠搬具10の下面に近
接した位置に蒸気発生室25が設けられており、温水タ
ンク23内でスチームにより加熱された温水が再蒸発し
て100℃以下の蒸気となり、その蒸気が蒸気発生室2
5から出て蒸籠搬具10上の蒸籠11,11…を加熱す
るようになされている。
【0018】過熱蒸気室22の加熱手段は図6に示すよ
うにハードスチーム(蒸気圧力0.2〜0.3kg/c
2 )により加熱されるエロフィンヒータ26を有し、
このヒータ26が搬送コンベア7の蒸籠搬具10の下面
に近接した位置におかれ、110℃の温度で加熱するよ
うになっている。
【0019】装置本体1外の下部に位置するスプロケッ
ト814の近傍には、生米が定量充填された蒸籠11,1
1…を搬送コンベア7の蒸籠搬具10に移載する搬入装
置27が設けられ、上部に位置するスプロケット813
近傍には一連の処理が済んだ蒸籠1,11…を蒸籠搬具
10から取り出す排出装置28が設けられている。
【0020】上記搬入装置27は、図7にその一例を示
すように、図1の生米充填機29により一定量の生米が
充填された蒸籠11を搬送するコンベア(トッププレー
トコンベア)30が搬送コンベア7の蒸籠搬具10の一
側と平行になるように配設され、このコンベア30の反
対側には該コンベア30上に並ぶ所定個数の蒸籠11,
11…を一斉に蒸籠搬具10の載置板12上へ移載させ
るプッシヤ31が設けられている。このプッシヤ31
は、蒸籠搬具10と略同長の押圧板32と、この押圧板
32の中央位置を押し引きするシリンダ(エアシリン
ダ)33と、押圧板32を平行移動させるため両端位置
に設けられるリニアガイド34,34とで構成され、コ
ンベア30上に供給されてストッパ35により停止した
所要個数の蒸籠11,11…を蒸籠搬具10の載置板1
2上へスライドさせて移載させることができるようにな
っている。図7において36は蒸籠搬具10の定位置停
止用ストッパである。
【0021】前記排出装置28は、図8にその一例を示
すように、図1の袋詰機37へ向かうコンベア(トップ
プレートコンベア)38の一側に、間に蒸籠搬具10を
介在して対向するようプッシヤ39が設けられている。
このプッシヤ39も前記搬入装置27のプッシヤ31と
同じように、押圧板40と、シリンダ(エアシリンダ)
41と、リニアガイド42,42とで構成され、蒸籠搬
具10の載置板12上に並ぶ処理済の蒸籠11,11…
をコンベア38上に一斉にスライドさせて移載させるよ
うになっている。図8において43は、蒸籠搬具10の
定位置停止用ストッパである。
【0022】図1において44は、前記排出装置28で
取り出された処理済米が入った蒸籠11を袋詰機37へ
送るアキュームコンベアで、その途中に蒸籠反転部45
があって、ここで反転した蒸籠11内の処理済米を袋詰
機37で袋詰めされる。46は前記反転部45で処理済
米を排出した空の蒸籠11を洗浄する蒸籠洗浄機を示
す。
【0023】次に作用を説明する。
【0024】蒸籠洗浄機46で洗浄された蒸籠11は順
次生米充填機29へ送られ、ここで一定量の生米が蒸籠
11内に充填される。生米が定量充填された蒸籠11
は、コンベア30により一列となって搬送され、搬入装
置27に至ってそのストッパ35に当り、整列する。
【0025】一方、このコンベア30の一側に空の蒸籠
搬具10が停止すると、搬入装置27のプッシヤ31の
シリンダ33が伸長作動してその押圧板32により所定
個数の蒸籠11,11…を押圧し、蒸籠搬具10の載置
板12上へ移載する。こうして順次生米入りの蒸籠11
が蒸籠搬具10に積載され、搬送コンベア7が間欠駆動
してその蒸籠搬具10は装置本体1内に入り、洗浄槽3
に至る。
【0026】この洗浄槽3において蒸籠搬具10は流水
中に浸漬され、内部の生米は流水(またはバブリング)
により蒸籠11の周囲および底部の小孔から入る水によ
って3〜4分間で十分に洗浄され、糠の臭いが米に移る
ことを防ぎ、おいしい早炊米にする準備が整う。この場
合、洗浄時間が2分以下では、糠、米粉、ゴミ等の除去
が不十分であり、また5分以上では糠水を米が吸収して
糠臭が強くなり、おいしさが低下するので好ましくな
い。
【0027】上記洗浄槽3を出た蒸籠搬具10は次位の
浸漬槽4へ入り、その入側から出側に至る間の約15分
間、20℃の水にひたされ、飽和吸水に対し60%程度
(含水率では20%程度)となる。この水浸漬は、米を
飽和吸水量の50〜60%にすること、および米粒の中
心まで吸水させるため10分間以上の時間を必要とす
る。また細菌の繁殖を防ぐため水温は30℃以下とする
のがよい。
【0028】この浸漬槽4から出た蒸籠搬具10は温水
シャワー室5へ送られ、ここで上方の温水ノズル17,
17…から70℃の温水が約5分間の間降りかけられ、
生米の含水率が32〜36%となる。上記温水の温度は
米澱粉の糊化開始温度(50℃程度)が最低必要であ
り、また80℃を超えると米粒の表面が崩れ、食感が悪
くなる。したがって60〜70℃に設定することが望ま
しい。その後水切り室6へ移行し、ファン19,19…
による風を受けて米粒に付着している水が除去される。
【0029】水切りが終了したのち蒸籠搬具10は上昇
移動して蒸気室2の飽和蒸気室21に入り、この飽和蒸
気室21を約25分かけて移送される間に100℃以下
の飽和蒸気により加熱され、米殿粉のアルファ化度が7
0%、含水率が32〜36%の蒸煮米となる。
【0030】この工程において、100℃以下の飽和蒸
気によりじっくりとアルファ化を進め、かつアルファ化
度の調整ができる。100℃以上では短時間でアルファ
化されるが、米粒によってアルファ化度にばらつきが生
じ、均一にアルファ化することが難しく、おいしさが出
ないので好ましくない。また所要時間は、15分以下で
あると所望のアルファ化度(70%程度)になり難く、
糊化が不十分であり、また30分以上であると米が褐色
化して食味も劣るものとなる。
【0031】さらに進んで過熱蒸気室22に入り、ここ
で110℃の温度で約5分間加熱されることによりアル
ファ化度がさらに進み、85%程度となるが、含水率は
殆んど変らずに32〜36%を維持する。すなわち米粒
の表面が乾いた状態となり、べたつきが除去される。
【0032】こうして過熱蒸気室22を経た蒸籠搬具1
0は装置本体1から出て排出装置28へ至り、ここで停
止する間に排出装置28のプッシヤ39が作動して蒸籠
搬具10の載置板12上の蒸籠11,11…が押圧板4
0の前進により一斉に押し出されてコンベア38上へ移
載され、アキュームコンベア44を通じ蒸籠反転部45
へ送られ、蒸煮米は袋詰機37で蒸籠1個分ずつの量が
袋詰めされて商品とされる。
【0033】袋詰め後、10℃以下の冷蔵室内で冷蔵す
ることにより、米粒の表面が固化し、単粒化が容易にな
るとともに、細菌の繁殖が防がれる。また冷蔵室での保
管時間は8時間以下では単粒化がしにくく、好ましくは
12時間程度とするのがよい。
【0034】なお、本発明により得た早炊米を混釈平板
培養法(標準寒天培地使用)により35℃で2日間培養
してテストした。ちなみに試料1g中の細菌数は、製造
直後1.0×10以下であったものが6ケ月保存したの
ちにおいても1.0×10以下の値であった。
【0035】また含水量の測定については、赤外線水分
計(熱源400℃)を用い、測定時間30分の条件で行
っている。殿粉のアルファ化度の測定については、ジア
スターゼ糖化法を用いた酵素法によった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、生米を流
水槽中で2〜5分間洗浄し、次いで少くとも10分間以
上水浸漬したのち50℃〜80℃の温水により約5分間
温水シャワー室を施してから水切りし、その後100℃
以下の飽和蒸気で15〜30分間蒸煮したのち105℃
以上の過熱蒸気により5分間以上加熱して密封包装する
ようにしたことにより、米殿粉のアルファ度が80%以
上の風味のよい早炊米を連続的に得ることができる。
【0037】また本発明の早炊米連続製造装置は、下部
が開放された蒸気室の下方位置に、生米の洗浄槽、浸漬
槽、温水シャワー室、および水切り室を順に配設し、生
米を定量充填する蒸籠を保持して搬送する蒸籠搬具が一
定のピッチをもって懸吊支持され前記洗浄槽、浸漬槽、
温水シャワー室、水切り室から蒸気室にかけて循環する
搬送コンベアを無端回動自在に設置し、前記蒸籠に充填
された生米を前記洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、水
切り室から蒸気室に順次移送して早炊米とするようにし
たので、蒸籠に充填された生米が処理されて早炊米とな
ったのち袋詰めされる量を正確にでき、処理状態の違い
による分量のばらつきを皆無とすることができる。特に
蒸籠から直接袋に充填することができるので、早炊米に
雑菌の混入がなく、衛生的な処理が可能となる。
【0038】そして前記各処理槽、処理室の長さを選定
することにより各槽、各室での処理時間を正確に定める
ことができ、米の含水率やアルファ化度の精度を高める
ことができるとともに、これら含水率、アルファ化度を
任意に選定することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す平面図。
【図2】図1の装置本体の略示縦断側面図。
【図3】蒸籠搬具の斜視図。
【図4】蒸籠の斜視図。
【図5】飽和蒸気室の飽和蒸気発生手段の例示図。
【図6】過熱蒸気室の詳細図。
【図7】搬入装置の一例を示す斜視図。
【図8】排出装置の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 蒸気室 3 洗浄槽 4 浸漬槽 5 温水シャワー室 6 水切り室 7 搬送コンベア 9 チェン 10 蒸籠搬具 11 蒸籠 12 載置板 17 温水噴射ノズル 19 ファン 21 飽和蒸気室 22 過熱蒸気室 24 スチームコイル 25 蒸気発生室 26 エロフィンヒータ 27 搬入装置 28 排出装置 29 生米充填機 31,39 プッシヤ 37 袋詰機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生米を流水槽中で2〜5分間洗浄し、次い
    で少くとも10分間以上水浸漬したのち50℃〜80℃
    の温水により約5分間温水シャワーを施してから水切り
    し、その後100℃以下の飽和蒸気で15〜30分間蒸
    煮したのち105℃以上の過熱蒸気により5分間以上加
    熱し、その後密封包装することを特徴とする早炊米連続
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記密封包装後、10℃以下の冷蔵室内で
    少くとも8時間保管してから密封状態のまま飯塊をほぐ
    す工程を含む請求項1記載の早炊米連続製造方法。
  3. 【請求項3】前記生米の洗浄を含気泡の流水槽中で行う
    とともに、前記水切りまでの処理時間を30分以内とし
    た請求項1記載の早炊米連続製造方法。
  4. 【請求項4】下部が開放された蒸気室の下方位置に、生
    米の洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、および水切り室
    を順に配設し、生米を定量充填する蒸籠を保持して搬送
    する蒸籠搬具が一定のピッチをもって懸吊支持され前記
    洗浄槽、浸漬槽、温水シャワー室、水切り室から蒸気室
    にかけて循環する搬送コンベアを無端回動自在に設置
    し、前記蒸籠に充填された生米を前記洗浄槽、浸漬槽、
    温水シャワー室、水切り室から蒸気室に順次移送して早
    炊米とするようにしたことを特徴とする早炊米連続製造
    装置。
  5. 【請求項5】前記蒸気室が、100℃以下の雰囲気の飽
    和蒸気室と、105℃以上の雰囲気の過熱蒸気室とに区
    分されている請求項4記載の早炊米連続製造装置。
  6. 【請求項6】前記搬送コンベアが間欠駆動とされている
    請求項4または5記載の早炊米連続製造装置。
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