JPH074039B2 - Cdプレーヤシステム - Google Patents

Cdプレーヤシステム

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JPH074039B2
JPH074039B2 JP63046600A JP4660088A JPH074039B2 JP H074039 B2 JPH074039 B2 JP H074039B2 JP 63046600 A JP63046600 A JP 63046600A JP 4660088 A JP4660088 A JP 4660088A JP H074039 B2 JPH074039 B2 JP H074039B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、音場特性調整部を備え、ユーザの好みに応
じて音場特性を調整できるCDプレーヤシステムに関す
る。
〔従来の技術〕
CDプレーヤシステムでは、電子制御オーディオ部などの
音場特性調整部が備えられており、ボリューム,バラン
ス,フェダー,バス・トレブル,グラフィックイコライ
ザーなどを含む操作部の操作によりユーザの好みに応じ
て音場特性を可変できるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで異なるCDを再生する場合、ユーザが好む音場特
性も変わるのが普通であり、従って再生するCDを替える
度に、一々ユーザは好みの音場特性にするため再調整す
る必要があった。
例えば、予めマガジンの各パレットに複数のCDを収納し
ておき、パレット番号の指定で所望のCDを再生できるよ
うにしたCDチェンジャ部付きのシステムの場合、CDを掛
け替える手間は省けるものの、CDを替える度に、好みの
音場特性に調整し直さなければならない。
CDを1枚ずつセットする通常のプレーヤシステムでは、
当然、CDを替える度に、好みの音場特性に調整し直さな
ければならない。
この発明は、上記した従来技術の欠点に鑑みなされたも
ので、CDを替えた場合に一々音場特性を調整し直さなく
ても、CDに応じた好みの音場特性で音楽を聴取できるCD
プレーヤシステムを得ることを目的としており、更に曲
毎に音場特性を変更したい場合にも、調整の手間を省く
ことのできるCDプレーヤシステムを提供することを目的
としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るCDプレーヤシステムでは、再生用に指定
されたパレット番号を含む再生指令に従い,マガジン内
の指定されたパレットのCDを再生しオーディオ信号の出
力を行うCDチェンジャ部と、音場特性の可変操作を行う
音場特性可変操作部と、この音場特性可変操作部の操作
に従い,CDチェンジャ部から出力されるオーディオ信号
の特性を調整する音場特性調整部と、を備えたCDプレー
ヤシステムにおいて、 パレット番号毎の音場特性を記憶する音場特性記憶部
と、 書込用に指定されたパレット番号を含む書込指令に従い
音場特性可変操作部の操作で設定された音場特性を,指
定されたパレット番号に対する音場特性として音場特性
記憶部に書き込む音場特性書込部と、 再生用に指定されたパレット番号を含む再生指令に従
い,音場特性記憶部から指定されたパレット番号に係る
音場特性情報を読み出し,この音場特性情報に基づき音
場特性調整部の特性設定制御を行う音場特性設定制御部
と、 を含むことを特徴としている。
またこの発明の他のCDプレーヤシステムでは、 音場特性記憶部はパレット番号かつ曲番毎の音場特性を
記憶し、書込みと音場特性の設定をパレット番号かつ曲
番の別に行うことを特徴としている。
この発明の更に他のCDプレーヤシステムでは、再生指令
に従いCDを再生しオーディオ信号を出力するCD再生部
と、音場特性の可変操作を行う音場特性可変操作部と、
この音場特性可変操作部の操作に従い,CD再生部から出
力されるオーディオ信号の特性を調整する音場特性調整
部と、を備えたCDプレーヤシステムにおいて、 CDの所定箇所に記録された情報をキーワードとして読み
出すキーワード読み出し部と、 キーワード毎の音場特性を記憶する音場特性記憶部と、 書込指令に従い,音場特性可変操作部の操作で設定され
た音場特性を,キーワード読み出し部で読み出したキー
ワードに対する音場特性として音場特性記憶部に書き込
む音場特性書込部と、 再生指令に従い,音場特性記憶部からキーワード読み出
し部で読み出したキーワードに係る音場特性情報を読み
出し,この音場特性情報に基づき音場特性調整部の特性
設定制御を行う音場特性設定制御部と、 を含むことを特徴としている。
この発明の更に他のCDプレーヤシステムでは、 音場特性記憶部はキーワードかつ曲番毎の音場特性を記
憶し、書込み音場特性の設定をキーワードかつ曲番の別
に行うことを特徴としている。
また、この発明の他のCDプレーヤシステムでは、 CDの各曲毎の所定箇所に記録された情報をキーワードと
して読み出し、音場特性記憶部はキーワード毎の音場特
性を記憶し、書込と音場特性の設定を曲別に行うことを
特徴としている。
〔実施例〕
第1図を参照して、この発明の1つの実施例を説明す
る。
第1図には、この発明に係るCDチェンジャ式CDプレーヤ
システムのブロック図が示されている。
CDチェンジャ部10は、複数のパレットの各々にCDが収納
されたマガジン(図示せず)を有しており、外部から再
生指定パレット番号を含む再生開始制御信号を入力する
と、指定されたパレットに係るCDを択一的に選択し、TO
Cデータを読み出したあと記録信号を自動再生し、オー
ディオ信号出力を行う。オーディオ信号の再生中、サブ
コードの読み取りも行う。
CDチェンジャ部10のオーディオ信号出力側には電子制御
オーディオ部12が接続されている。この電子制御オーデ
ィオ部12は、各々外部制御可能な電子ボリューム,バス
・トレブル回路,左右スピーカのバランス回路,前後ス
ピーカのフェダー回路,グラフッィクイコライザ回路な
どを含み、外部制御で様々な音場特性に調整できるよう
になっている。
電子制御オーディオ部12の出力側はアンプを経てスピー
カシステムと接続されている。
CDチェンジャ部10と電子制御オーディオ部12にはコント
ローラ14が接続されており、CDチェンジャ部10に対する
再生制御と、電子制御オーディオ部12に対する音場特性
調整制御がなされる。
このコントローラ14は操作部16とマイクロコンピュータ
18とから構成されている。
操作部16には、パレット番号指定キー,プレイキー,ス
トップキー,メモリキー,ボリュームアップ/ダウンキ
ー,バス・トレブル可変キー,バランス可変キー,フェ
ダー可変キー,グラフィックイコライザキーなどが設け
られており、ユーザによるキー操作に応じたキー信号を
マイクロコンピュータ18へ出力する。
マイクロコンピュータ18はバス接続されたCPU20,ROM22,
RAM24を含み、ROM22に格納された所定のプログラムに基
づき、ユーザのキー操作に応じた各種制御処理を行う。
この制御処理にはパレット番号指定キーとプレイキーの
操作に基づくCDチェンジャ部10に対するCD交換・再生制
御や、ボリュームアップ/ダウンキー,バス・トレブル
可変キー,等の音場特性可変用キーの操作に基づく電子
制御オーディオ部12に対する音場特性可変制御の外、メ
モリキーの操作に基づくパレット番号別の音場特性プリ
セットデータの登録処理、このプリセットデータによる
再生開始時の電子制御オーディオ部12に対する音場特性
自動設定制御等も含まれる。
即ち、マイクロコンピュータ18のRAM24には、CDチェン
ジャ10で現在再生中のパレット番号を記憶するパレット
番号現在データ格納領域、電子制御オーディオ部12で現
在設定されている音場特性を記憶する音場特性現在デー
タ格納領域、各パレット番号別に音場特性のプリセット
データを記憶するプリセットメモリ領域が設けられてい
る。
そしてマイクロコンピュータ18は、或るパレット番号に
係るCDを再生中にメモリキーがオンされたとき、音場特
性現在データを、プリセットメモリ領域の内、パレット
番号現在データが示すパレット番号のプリセットデータ
として書き込みプリセット処理を行う。
また、ユーザがパレット番号を指定したあとプレイキー
をオンして再生指示操作を行うと、再生指示したパレッ
ト番号に係るプリセットデータをプリセットメモリ領域
から読み出し、このデータに基づき電子制御オーディオ
部12の制御を行い音場特性の自動設定を行う。
なお、CDチェンジャ部10が読み出したTOCデータやサブ
コードはマイクロコンピュータ18へ入力されて、表示部
(図示せず)に対する所定の表示処理等に用いられる。
次に上記実施例の作用を、第2図のフローチャートを参
照して説明する。
ここで、RAMのプリセットメモリ領域には予め、どのパ
レット番号につてもノーマルな音場特性データがプリセ
ットされているものとする。
ユーザが例えばパレット番号「3」に係るCDを聴取した
いとき、操作部16のパレット番号指定キーで「3」を入
力したあと、プレイキーをオンする。
非再生時にパレット番号指定キーが操作されるとマイク
ロコンピュータ18は、RAMに一時的に記憶する。そし
て、プレイキーがオンされたときに再生指令の再生と判
断し(ステップ30)、一時的に記憶したパレット番号を
パレット番号現在データとして登録するとともに、この
パレット番号現在データを含む再生開始指令制御信号を
CDチェンジャ部10へ出力する(ステップ32)。
するとCDチェンジャ部10は再生開始指令制御信号に従
い、指定されたパレット番号に係るCDをテーブルにセッ
トし、まずTOC情報を読み出してマイクロコンピュータ1
8へ出力したあと1曲目から再生を開始し、オーディオ
信号を出力する。
また、この際一緒に読み取られるサブコードをマイクロ
コンピュータ18へ出力する。
マイクロコンピュータ18は、ステップ32の処理のあと、
RAMのプリセットメモリ領域からパレット番号現在デー
タが示すパレット番号に係るプリセットデータを読み出
し、音場特性現在データとして登録するとともに、この
音場特性現在データを含む音場特性制御信号を電子制御
オーディオ部12へ出力する(ステップ34)。
電子制御オーディオ部12は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
CD再生音が聞こえることになる。
マイクロコンピュータ18はステップ34による音場特性自
動設定処理のあと、操作部16からの入力をチェックして
ユーザが音場特性の変更操作を行ったか否か(ステップ
36)、メモリキーをオンしたか否か(ステップ40)、ス
トップキーのオンまたは1枚のCD中の全曲の再生終了に
より停止指令が生じたか否か(ステップ44)の各判定を
繰り返す。
ここでユーザが音量を上げるため操作部16のボリューム
アップ/ダウンキーをアップ操作すると、マイクロコン
ピュータ18は音場特性変更操作がなされたか否かの判定
でYESと判断し(ステップ36)、音場特性現在データ中
のボリュームデータを上昇変更し、かつ、変更後の音場
特性現在データで電子制御オーディオ部12を制御する
(ステップ38)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12は音量の増大
調整を行い、音量を増大させる。
また、バランスを右スピーカ寄りにするためバランスキ
ーを右寄りへ操作すると、マイクロコンピュータ18は音
場特性現在データ中のバランスデータを右寄りに変更
し、かつ、変更後の音場特性現在データを電子制御オー
ディオ部12を制御する(ステップ36、38)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12はバランスを
右よりレベルに変え、音場を右スピーカ寄りとさせる。
更に、中域を持ち上げるため中域に係るグラフィックイ
コライザキーをアップ操作すると、マイクロコンピュー
タ18は音場特性変更操作がなされたか否かの判定でYES
と判断し(ステップ36)、音場特性現在データ中の中域
のグラフィックイコライザデータを上昇変更し、かつ、
変更後の音場特性現在データで電子制御オーディオ部12
を制御する(ステップ38)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12は中域のレベ
ルを持ち上げ、スピーカより中域の持ち上がった音を出
させる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録して次
回以降の再生時に自動的に特性の設定を行わせたいとき
は、ユーザがメモリキーをオンすればよい。
するとマイクロコンピュータ18はステップ40のメモリキ
ーがオンされたか否かの判定でYESと判断し、音場特性
現在データを、プリセットメモリ領域の内、パレット番
号現在データが示すパレット番号に係るプリセットデー
タとしてフラットデータの書き換えを行う。
これにより、パレット番号「3」に係るCDに対し、ユー
ザの好みの音場特性がプリセットされたことになる。
その後、CDチェンジャ部10から入力したサブコードよ
り、パレット番号「3」のCDの全曲の再生が終了したこ
とが判ると、マイクロコンピュータ18は停止指令を内部
発生する。
このため、ステップ44の判定でYESと判断し、CDチェン
ジャ部10へ再生停止指令制御信号を出力する(ステップ
46)。
CDチェンジャ部10はこの制御信号を入力するとパレット
番号「3」に係るCDの再生を停止する。
次に、例えばパレット番号「5」のCDを聴取したいとき
ユーザはパレット番号指定キーで「5」を入力したあ
と、プレイキーをオンすればよい。
するとコントローラ14のマイクロコンピュータ18は、再
生指令の発生と判断し、指定されたパレット番号をパレ
ット番号現在データとして登録するとともに、このパレ
ット番号現在データを含む再生開始指令制御信号をCDチ
ェンジャ部10へ出力する(ステップ30、32)。
この制御信号に基づきCDチェンジャ部10は、指定された
パレット番号に係るCDの再生を開始しオーディオ信号の
出力を行う。
マイクロコンピュータ18は、ステップ32の処理のあと、
RAMのプリセットメモリ領域からパレット番号現在デー
タが示すパレット番号に係るプリセットデータを読み出
し、音場特性現在データとして登録するとともに、この
音場特性現在データを含む音場特性制御信号を電子制御
オーディオ部12へ出力する(ステップ34)。
電子制御オーディオ部12は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
パレット番号「5」に係るCD再生音が聞こえることにな
る。
ここでユーザが音量を下げるため操作部16のボリューム
アップ/ダウンキーをダウン操作すると、マイクロコン
ピュータ18は音場特性現在データ中のボリュームデータ
を下降変更し、かつ、変更後の音場特性現在データで電
子制御オーディオ部12を制御する(ステップ36、38)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12は音量の減少
調整を行い、音量を減少させる。
また、トレブルレベルを上げるため、トレブルキーをア
ップ操作すると、マイクロコンピュータ18は音場特性現
在データ中のトレブルデータをアップし、かつ、変更後
の音場特性現在データで電子制御オーディオ部12を制御
する(ステップ36、38)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12はトレブルレ
ベルを上げ、高音を強調した音場特性とさせる。
なお、高域に係るグラフィックイコライザキーの操作で
高音部の強調をすることもできる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録して次
回以降の再生時に自動的に特性の設定を行わせたいとき
は、ユーザがメモリキーをオンすればよい。
するとマイクロコンピュータ18はステップ40のメモリキ
ーがオンされたか否かの判定でYESと判断し、音場特性
現在データを、プリセットメモリ領域の内、パレット番
号現在データが示すパレット番号に係るプリセットデー
タとしてフラットデータの書き換えを行う。
これにより、パレット番号「5」に係るCDに対し、ユー
ザの好みの音場特性がプリセットされたことになる。
その後、ユーザがCDの演奏を停止するためストップキー
をオンすると、マイクロコンピュータ18はステップ44で
YESと判断し、CDチェンジャ部10へ再生停止指令制御信
号を出力してパレット番号「5」に係るCDの再生を停止
させる(ステップ46)。
次に、先に聴取したパレット番号「3」に係るCDを再度
聴取したい場合、ユーザはパレット番号指定キーで
「3」を指定したあと、プレイキーをオンする。
すると前述と同様にしてマイクロコンピュータ18は、再
生指令の発生と判断し、指定されたパレット番号「3」
をパレット番号現在データとして登録するとともに、こ
のパレット番号現在データを含む再生開始指令制御信号
をCDチェンジャ部10へ出力する(ステップ30、32)。
この制御信号に基づきCDチェンジャ部10は、指定された
パレット番号「3」に係るCDの再生を開始しオーディオ
信号の出力を行う。
マイクロコンピュータ18は、ステップ32の処理のあと、
RAMのプリセットメモリ領域からパレット番号現在デー
タが示すパレット番号「3」に係るプリセットデータを
読み出し、音場特性現在データとして登録するととも
に、この音場特性現在データを含む音場特性制御信号を
電子制御オーディオ部12へ出力する(ステップ34)。
ここで、パレット番号「3」に係るプリセットデータは
ノーマルデータから変更されており、電子制御オーディ
オ部12は制御信号に従い、音量をノーマルレベルから上
昇させ、バランスを右寄りとし、かつ、中域を持ち上げ
させる。
これにより、スピーカからは再生中のCDに関し、ユーザ
好みのオーディオを持つ再生音が聞こえることになり、
音場特性の調整操作を行う必要が無くなる。
勿論、上記の様にして自動設定された音場特性もその後
のユーザの可変操作で変化させることができるが、メモ
リキーをオンしなければ、前回プリセットしたデータの
まま登録が継続され、メモリキーをオンすれば、パレッ
ト番号「3」に係る音場特性のプリセットデータが書き
換えられる。
パレット番号「3」に係るCDの全曲の演奏が終わったあ
と、パレット番号「5」を指定しプレイさせた場合も、
先にパレット番号「5」に係る特性としてプリセットさ
れたデータに従い、電子制御オーディオ部12に対する自
動調整制御がなされ、ユーザ好みの音場に設定される。
この実施例によれば、パレット番号別に書き換え可能な
音場特性データを記憶するプリセットメモリ領域を設
け、或るパレット番号に係るCDを再生中に音場特性を好
みの状態に可変操作したあとメモリキーがオンされる
と、現在の音場特性を再生中のパレット番号に係るプリ
セットデータとしてプリセットメモリ領域に登録し、次
に、同じパレット番号のCDの再生を指示したとき、先に
プリセットされたデータに基づき音場特性の自動設定が
なされるので、一度、各パレット番号につき好みの音場
特性の調整を行いプリセットさせておくだけで、後、パ
レット番号を指定するだけで好みの音場特性の再生音を
得ることができ、異なるパレット番号を指定する度に音
場特性を調整し直す手間が要らない。
なお、プリセットメモリ領域に、パレット番号別に、音
場特性データの外、ユーザが操作部でキー入力した文字
データもプリセットできるようにしておき、パレット番
号の指定でCDを再生する際、文字データを読み出し表示
することで、再生中のCDに係る歌手名、ジャンルなどを
表示できるようにしてもよい。
また、上記実施例ではパレット単位で音場特性をプリセ
ットするようにしたが、パレット及び曲番別に音場特性
をプリセットし、曲別に好みの音場特性の自動設定を行
えるようにしてもよい。
即ち、RAM24のプリセットメモリ領域にはパレット番号
と曲番別にプリセットデータを格納できるようにする。
また、RAM24中に再生中の曲番データを格納する曲番現
在データ格納領域を設ける。
マイクロコンピュータ18の処理は、例えば第3図のフロ
ーチャートのようにすればよい。
予め、プリセットメモリ領域の全プリセットデータがノ
ーマルデータであるとして、ユーザがパレット番号
「1」に係るCDの演奏を聴くためパレット番号指定キー
で「1」を入力し、プレイキーをオンすると、マイクロ
コンピュータ18は再生指令の発生と判断し、指定された
パレット番号をパレット番号現在データとして登録する
とともに、このパレット番号現在データを含む再生開始
指令制御信号をCDチェンジャ部10へ出力する(ステップ
50、52)。
この制御信号に基づきCDチェンジャ部10は、指定された
パレット番号に係るCDの1曲目より再生を開始しオーデ
ィオ信号の出力を行う。
CDチェンジャ部10から入力するサブコードに従い、マイ
クロコンピュータ18は曲番現在データの書き換えを行
う。
ステップ52の処理のあと、RAMのプリセットメモリ領域
からパレット番号現在データが示すパレット番号で1曲
目に係るプリセットデータを読み出し、音場特性現在デ
ータとして登録するとともに、この音場特性現在データ
を含む音場特性制御信号を電子制御オーディオ部12へ出
力する(ステップ54)。
電子制御オーディオ部12は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
パレット番号「1」の1曲目に係るCD再生音が聞こえる
ことになる。
ステップ54の処理のあと、マイクロコンピュータ18は操
作部16からの入力をチェックして音場特性の可変操作が
なされたか否かとメモリキーがオンされたか否か、曲番
現在データをチェックした次曲が開始したか否か、CDチ
ェンジャ部10からのサブコードより1枚のCDの全曲の演
奏が終わったかまたはストップキー操作がされたかをチ
ェックして停止指令が発生したか否か、の各判定を繰り
返す(ステップ56、60、64、68)。
ここで1曲目の再生中にユーザが音量を上げるため操作
部16のボリュームアップ/ダウンキーをアップ操作する
と、マイクロコンピュータ18は音場特性現在データ中の
ボリュームデータを上昇変更し、かつ、変更後の音場特
性現在データで電子制御オーディオ部12を制御する(ス
テップ56、58)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12は音量の上昇
調整を行い、音量を上昇させる。
また、フェダーを後ろのスピーカ寄りにするため、フェ
ダーキーを後ろ寄りへ操作すると、マイクロコンピュー
タ18は音場特性現在データ中のフェダーデータを後ろ寄
りに変更し、かつ、変更後の音場特性現在データで電子
制御オーディオ部12を制御する(ステップ56、58)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12はフェダーを
後ろ寄りに調整し、音の中心を後ろ寄りとさせる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録して次
回以降の再生時に自動的に特性の設定を行わせたいとき
は、ユーザがメモリキーをオンすればよい。
するとマイクロコンピュータ18はステップ60のメモリキ
ーがオンされたか否かの判定でYESと判断し、音場特性
現在データを、プリセットメモリ領域の内、パレット番
号現在データが示すパレット番号で曲番現在データが示
す曲番に係るプリセットデータとしてフラットデータか
らの書き換えを行う(ステップ62)。
これにより、パレット番号「1」の1曲目に係るCDに対
し、ユーザの好みの音場特性がプリセットされたことに
なる。
その後、1曲目の演奏が終わり、2曲目に入ると曲番現
在データが2に変わることになり、このときマイクロコ
ンピュータ18はステップ64でYESと判断し、このときRAM
のプリセットメモリ領域からパレット番号現在データが
示すパレット番号で曲番現在データが示す曲番に係るプ
リセットデータを読み出し、音場特性現在データとして
登録するとともに、この音場特性現在データを含む音場
特性制御信号を電子制御オーディオ部12へ出力する(ス
テップ66)。
電子制御オーディオ部12は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
パレット番号「1」の2曲目に係るCD再生音が聞こえる
ことになる。
そして2曲目の再生中にユーザがグラフィックイコライ
ザキーで低音部のレベルを下げるように操作すると、マ
イクロコンピュータ18は音場特性現在データ中のグラフ
ィックイコライザデータの内、低音部に係るデータをレ
ベルダウンさせ、かつ、変更後の音場特性現在データで
電子制御オーディオ部12を制御する(ステップ56、5
8)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部12は低音部を下
げるようにレベル調整する。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録して次
回以降の再生時に自動的に特性の設定を行わせたいとき
は、ユーザがメモリキーをオンする。
するとマイクロコンピュータ18はステップ60のメモリキ
ーがオンされたか否かの判定でYESと判断し、音場特性
現在データを、プリセットメモリ領域の内、パレット番
号現在データが示すパレット番号で曲番現在データが示
す曲番に係るプリセットデータとしてフラットデータか
らの書き換えを行う(ステップ62)。
これにより、パレット番号「1」の2曲目に係るCDに対
し、ユーザの好みの音場特性がプリセットされたことに
なる。
以下、同様にしてパレット番号「1」に係るCDの各曲に
対し好みの音場特性のプリセットを行うことができる。
その後、CDチェンジャ部10から入力したサブコードより
パレット番号「1」に係るCDの全曲の再生が終了したこ
とが判ると、マイクロコンピュータ18はステップ68でYE
Sと判断し、CDチェンジャ部10へ再生停止指令制御信号
を出力してパレット番号「1」に係るCDの再生を停止さ
せる(ステップ70)。
同様にして、パレット番号「2」以下のCDについても、
再生しながら、各曲別に好みの音場特性をプリセットす
ることができる。
次に、先に聴取したパレット番号「1」に係るCDを再度
聴取したい場合、ユーザはパレット番号指定キーで
「1」を指定したあと、プレイキーをオンする。
すると前述と同様にしてマイクロコンピュータ18は、再
生指令の再生と判断し、指定されたパレット番号「1」
をパレット番号現在データとして登録するとともに、こ
のパレット番号現在データを含む再生開始指令制御信号
をCDチェンジャ部10へ出力する(ステップ50、52)。
この制御信号に基づきCDチェンジャ部10は、指定された
パレット番号「1」に係るCDの1曲目より再生を開始し
オーディオ信号の出力を行う。
マイクロコンピュータ18は、ステップ52の処理のあと、
RAMのプリセットメモリ領域からパレット番号現在デー
タが示すパレット番号「1」の1曲目に係るプリセット
データを読み出し、音場特性現在データとして登録する
とともに、この音場特性現在データを含む音場特性制御
信号を電子制御オーディオ部12へ出力する(ステップ5
4)。
ここで、パレット番号「1」に係る各曲のプリセットデ
ータはノーマルデータから変更されており、電子制御オ
ーディオ部12は制御信号に従い、音量をノーマルレベル
から上昇させ、また、フェダーを後ろ寄りに調整し、音
の中心を後ろ寄りとさせる。
これにより、スピーカからは再生中のCDの1曲目に関
し、ユーザ好みの音場特性を持つ再生音が聞こえること
になり、音場特性の調整操作を行う必要が無くなる。
勿論、上記の様にして自動設定された音場特性もその後
のユーザの可変操作で変化させることができるが、メモ
リキーをオンしなければ、前回プリセットしたデータの
まま登録が継続され、メモリキーをオンすれば、パレッ
ト番号「1」の1曲目に係る音場特性のプリセットデー
タが書き換えられる。
パレット番号「1」に係るCDの1曲目の演奏が終わり2
曲目が始まると、マイクロコンピュータ18はパレット番
号現在データが示すパレット番号「1」の2曲目に係る
プリセットデータを読み出し、音場特性現在データとし
て登録するとともに、この音場特性現在データを含む音
場特性制御信号を電子制御オーディオ部12へ出力する
(ステップ66)。
2曲目のプリセット音場特性データもノーマル状態から
変更されており、電子制御オーディオ部12により低音部
を下げるようにレベル調整されてユーザの好みに合わせ
られる。
以下、同様に、パレット番号「1」のCDの各曲に対し、
ユーザ好みの音場特性に自動調整されていく。
その後、演奏を止めるためユーザがストップキーをオン
すると、マイクロコンピュータ18はステップ68でYESと
判断し再生を停止させる。
第3図の変形例によれば、各CDの1曲毎に、ユーザ好み
の音場特性を自動設定させることができる。
なお、操作部よりパレット番号と曲番を指定して、特定
の曲を演奏できるようにしたCDチェンジャ式プレーヤに
おいても、パレット番号と曲番別に音場特性データをプ
リセットできるようにしておけば、ユーザの指定した曲
の再生時に、指定されたパレット番号と曲番に係るプリ
セットデータを読み出し、電子制御オーディオ部を制御
することで、ランダムに演奏される各曲に対してもユー
ザ好みの音場特性の自動設定ができる。
また、プリセットメモリ領域に、パレット番号と曲番別
に、音場特性データの外、ユーザが操作部でキー入力し
た文字データもプリセットできるようにしておき、パレ
ット番号の指定でCDを再生する際、文字データを読み出
し表示することで、CDの各曲の再生毎に、歌手名、ジャ
ンル、曲名などを表示できるようにしてもよい。
次にこの発明の他の実施例を第4図に基づいて説明す
る。
第4図には、CDを1枚ずつセットする通常のCDプレーヤ
システムのブロック図が示されている。
CD信号の読み取り時、光ピックアップ82からの検出信号
が信号処理回路84へ入力される。
この信号処理回路84はオーディオサンプルデータの再生
とサブコードの読み取りを行い、オーディオサンプルデ
ータはD/Aコンバータ86へ送りアナログオーディオ信号
として出力せしめる。
D/Aコンバータ86の出力側には電子制御オーディオ部88
が接続されている。この電子制御オーディオ部88は、第
1図と同様の機能を有しており、電子ボリュームなどを
含み、外部制御で様々な音場特性に調整できるようにな
っている。
電子制御オーディオ部88の出力側はアンプを経てスピー
カシステムと接続されている。
信号処理回路84と電子制御オーディオ部88にはシステム
マイクロコンピュータ90(以下、単に「システムマイコ
ン」と略す)が接続されており、信号処理回路84に対す
る各種制御と信号処理回路84からのサブコードの入力、
電子制御オーディオ部88に対する音場特性調整制御がな
される。
このシステムマイコン90には操作部92が接続されてい
る。
操作部92にはプレイキー,ストップキー,曲番指定キ
ー,イジェクトキー,メモリキーの他、第1図の操作部
16と同様にボリュームアップ/ダウンキーなどの音場特
性可変用の各種キーが設けられており、ユーザによるキ
ー操作に応じたキー信号をシステムマイコン90へ出力す
る。
また、システムマイコン90の出力側にはスピンドルサー
ボ回路(図示せず)、光ピックアップサーボ回路(図示
せず)が接続されており、CDの回転開始や停止、光ピッ
クアップ82のスレッド送り、サーボのオン・オフ等の制
御がされる。
システムマイコン90はバス接続されたCPU94,ROM96,RAM9
8を含み、ROM96に納された所定のプログラムに基づき、
ユーザのキー操作に応じた各種制御処理を行う。
この制御処理にはCDがセットされたときのTOC情報読み
取り制御、プレイキーの操作に基づく再生開始制御等の
他、電子制御オーディオ部88に対する音場特性可変制
御、メモリキーの操作に基づくCD別の音場特性プリセッ
トデータの登録処理、音場特性自動設定制御等も含まれ
る。
システムマイコン90のRAM98には、現在セットされてい
るCDから読み出したTOC情報をCD現在データとして登録
するCD現在データ格納領域、電子制御オーディオ部82で
現在設定されている音場特性を記憶する音場特性現在デ
ータ格納領域、CDより読み出したTOC情報をキーワード
にしてCD別に音場特性のプリセットデータを記憶するプ
リセットメモリ領域、ノーマルな音場特性に対応したノ
ーマルデータ格納領域などが設けられている。
ここで、キーワードは多数のCDを区別できるようにする
ためTOC情報の全て(曲数、時間、ディエンファシス、
コピー禁止コードなど)が用いられる。
そしてシステムマイコン90は、或るCDを再生中にメモリ
キーがオンされたとき、プリセットメモリ領域に既にCD
現在データをキーワードにしたプリセットデータがあれ
ば、音場特性現在データで書き換え、プリセットメモリ
領域にまだCD現在データをキーワードにしたプリセット
データがなければ、CD現在データを新たなキーワードと
して音場特性現在データをこのキーワードに係るプリセ
ットデータとして登録することで、プリセット処理を行
う。
また、ユーザがCDをセット後、プレイキーをオンして再
生指示操作を行うと、セットされたCDのCD現在データに
係るプリセットデータがあれば、これをプリセットメモ
リ領域から読み出し、このデータに基づき電子制御オー
ディオ部88の制御を行い音場特性の自動設定を行う。
もし、CD現在データに係るプリセットデータがなけれ
ば、ノーマルデータに基づき電子制御オーディオ部88の
制御を行い音場特性の自動設定を行う。
なお、CDから読み出したTOCデータやサブコードはシス
テムマイコン90により、表示部(図示せず)に対する所
定の表示処理にも用いられる。
また、システムマイコン90はトレーにCDが乗せられて、
押圧されると図示しないローディングメカを駆動してCD
を所定位置にセットし、逆に操作部92のイジェクトキー
がオンされるとローディングメカを制御してCDをイジェ
クトさせるようになっている。
次に上記実施例の作用を、第5図のフローチャートを参
照して説明する。
なお、初めはまだどのCDに対するプリセットデータも登
録されていないものとする。
最初システムマイコン90はCDがセットされたか否かを判
定しており(ステップ100)、ユーザが例えばCD(1)
をトレーに乗せて押圧すると、システムマイコン90はCD
(1)を所定位置にローディングさせてセットしたあ
と、ステップ100でYESと判断し、サーボ系と信号処理回
路84を稼働させてCD(1)よりTOC情報の読み取りを行
わせ、CD現在データとして登録する(ステップ102)。
次に、システムマイコン90は操作部92からのキー入力を
チェックし、プレイキーがオンされるか、或いは、曲番
指定キーによる曲番指定に続き、プレイキーがオンされ
ることにより、再生開始指令が発せられたか否かを判定
する(ステップ104)。
例えばユーザが単にプレイキーをオンすると、システム
マイコン90はステップ104でYESと判断したあと、サーボ
系と信号処理回路84を稼働させて1曲目からオーディオ
信号の再生を行わせる(ステップ106)。
信号処理回路84から出力されたオーディオサンプルデー
タはA/Dコンバータ86でアナログのオーディオ信号に変
換されたあと、電子制御オーディオ部88へ出力される。
このとき、CD(1)から読み取られたサブコードが信号
処理回路84からシステムマイコン90へ入力され、曲番や
時間表示などがなされる。
システムマイコン90は再生を開始すると同時に、CD現在
データに係るキーワードがプリセットメモリ領域に存在
するか否か、即ちセットされたCD(1)が既登録CDであ
るか否かを判定する(ステップ108)。
今の場合、NOなのでシステムマイコン90はRAM98のノー
マルデータ格納領域から音場特性に関するノーマルデー
タを読み出し、音場特性現在データとして登録するとと
もに、このデータを含む音場特性制御信号を電子制御オ
ーディオ部88へ出力する(ステップ110)。
電子制御オーディオ部88は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
CD再生音が聞こえることになる。
システムマイコン90はステップ110による音場特性自動
設定処理のあと、操作部92からの入力をチェックするこ
とによるユーザが音場特性の変更操作を行ったか否か
(ステップ112),メモリキーをオンしたか否か(ステ
ップ116),ストップキーをオンしたか否か(ステップ1
20)の判定と、信号処理回路84からのサブコードをチェ
ックすることによる再生中の曲が終了したか否の判定
(ステップ124)とを繰り返す。
ここでユーザが音量を上げるため操作部92のボリューム
アップ/ダウンキーをアップ操作すると、システムマイ
コン90は音場特性変更操作がなされたか否かの判定でYE
Sと判断し(ステップ112)、音場特性現在データ中のボ
リュームデータを上昇変更し、かつ、変更後の音場特性
現在データで電子制御オーディオ部88を制御する(ステ
ップ114)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88は音量の増大
調整を行い、音量を増大させる。
また、バランスを右スピーカ寄りにするためバランスキ
ーを右寄りへ操作すると、システムマイコン90は音場特
性現在データ中のバランスデータを右寄りに変更し、か
つ、変更後の音場特性現在データで電子制御オーディオ
部88を制御する(ステップ112、114)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88はバランスを
右よりレベルに変え、音場を右スピーカ寄りとさせる。
更に、中域を持ち上げるため中域に係るグラフィックイ
コライザキーをアップ操作すると、システムマイコン90
は音場特性変更操作がなされたか否かの判定でYESと判
断し(ステップ112)、音場特性現在データ中の中域の
グラフィックイコライザデータを上昇変更し、かつ、変
更後の音場特性現在データで電子制御オーディオ部88を
制御する(ステップ114)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88は中域のレベ
ルを持ち上げ、スピーカより中域の持ち上がった音を出
させる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録してCD
(1)の次回以降の再生時に自動的に特性の設定を行わ
せたいときは、ユーザがメモリキーをオンすればよい。
するとシステムマイコン90はステップ116のメモリキー
がオンされたか否かの判定でYESと判断し、続いて、プ
リセットメモリ領域にCD現在データに係るキーワードが
存在せず、CD(1)が既登録のCDでないことを確認した
あと(ステップ118)、CD現在データを新たなキーワー
ドとし、このキーワードに係るプリセットデータとして
音場特性現在データを、プリセットメモリ領域に登録す
る(ステップ119)。
これにより、CD(1)に対し、ユーザの好みの音場特性
がプリセットされたことになる。
その後、CD演奏が進み信号処理回路84から入力したサブ
コードがCD(1)の1曲目の演奏終了を示すと、システ
ムマイコン90はステップ124でYESと判断し、CD(1)よ
り読み出したTOC情報を参照して次の再生予定曲が有る
か否かの判定をする(ステップ126)。
ここで、CD(1)に2曲目があれば、この曲の再生を開
始し(ステップ127)、ステップ112へ戻る。
以下同様にしてCD(1)の各曲を再生していき、最後の
曲の再生が終了すると、システムマイコン90はステップ
124でYES、ステップ126でNOの判断を行い、サーボ系,
信号処理回路84の稼働を停止させ、再生を停止させる
(ステップ122)。
次に、CD(2)を聴きたい場合、まず操作部92のイジェ
クトキーをオンするとシステムマイコン90はCD(1)を
イジェクトさせる(ステップ128、129)。
トレーにCD(2)を乗せ、押圧するとシステムマイコン
90はセット処理を行い、前述と同様にして、CD(2)の
TOCデータを読み取り、CD現在データとして登録する
(ステップ100、102)。
次に、ユーザが5番目の曲の再生を開始したいとき、曲
番指定キーで「5」を入力したあと、プレイキーをオン
する。
曲番が指定されたあとプレイキーがオンされると、シス
テムマイコン90は再生開始指令の発生と判断し(ステッ
プ104)、サーボ系と信号処理回路84を稼働させて5曲
目の開始位置をサーチしたあと、オーディオ信号の再生
を開始させる(ステップ106)。
システムマイコン90は、ステップ106の処理のあと、CD
(2)が未登録なのでノーマルデータを音場特性現在デ
ータとして登録するとともに、このデータを含む音場特
性制御信号を電子制御オーディオ部88へ出力する(ステ
ップ108、110)。
電子制御オーディオ部88は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
CD(2)の5曲目に係るCD再生音が聞こえることにな
る。
ここでユーザが音量を下げるため操作部16のボリューム
アップ/ダウンキーをダウン操作すると、システムマイ
コン90は音場特性現在データ中のボリュームデータを下
降変更し、かつ、変更後の音場特性現在データで電子制
御オーディオ部88を制御する(ステップ112、114)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88は音量の減少
調整を行い、音量を減少させる。
また、トレブルレベルを上げるためトレブルキーをアッ
プ操作すると、システムマイコン90は音場特性現在デー
タ中のトレブルデータをアップし、かつ、変更後の音場
特性現在データで電子制御オーディオ部88を制御する
(ステップ112、114)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88はトレブルレ
ベルを上げ、高音を強調した音場特性とさせる。
なお、高域に係るグラフィックイコライザキーの操作で
高音部の強調をすることもできる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録してCD
(2)の次回以降の再生時に自動的に特性の設定を行わ
せたいときは、ユーザがメモリキーをオンすればよい。
するとシステムマイコン90はステップ116のメモリキー
がオンされたか否かの判定でYESと判断し、続いて、プ
リセットメモリ領域にCD現在データに係るキーワードが
存在せず、CD(2)が既登録のCDでないことを確認した
あと(ステップ118)、CD現在データを新たなキーワー
ドとし、このキーワードに係るプリセットデータとして
音場特性現在データを、プリセットメモリ領域に登録す
る(ステップ119)。
この際、勿論先に登録したCD(1)に係るプリセットデ
ータは保存される。
これにより、CD(2)に対し、ユーザの好みの音場特性
がプリセットされたことになる。
その後、5曲目の演奏が終わるとシステムマイコン90は
ステップ124でYESと判断し、続いて他の曲番が指定され
ていないことからステップ126でNOと判断し、サーボ
系,信号処理回路84の稼働を停止させ、再生を停止させ
る(ステップ122)。
以下同様にして、異なるCDを掛けながら、ユーザ好みの
音場特性をプリセットしていくことができる。
次に、先に聴取したCD(1)を再度聴取するため、CD
(1)をセットしプレイキーをオンすると、システムマ
イコン90は、前述と同様にしてCD(1)のTOC情報をCD
現在データとして登録するとともに、CD(1)の1曲目
から再生を開始させる(ステップ100〜106)。続いてシ
ステムマイコン90はCD現在データと一致するキーワード
がプリセットメモリ領域に存在するか否か、換言すれば
CD(1)が既登録か否か判定する(ステップ108)。
今の場合YESとなるので、システムマイコン90はプリセ
ットメモリ領域から、CD現在データと一致するキーワー
ドに係るプリセットデータを読み出して、音場特性現在
データとして登録するとともに、この音場特性現在デー
タを含む音場特性制御信号を電子制御オーディオ部88へ
出力する(ステップ111)。
ここで、CD(1)に係るプリセットデータはノーマルデ
ータでなく、電子制御オーディオ部88は制御信号に従
い、音量をノーマルレベルから上昇させ、バランスを右
寄りとし、かつ、中域を持ち上げさせる。
これにより、スピーカからは再生中のCD(1)に関し、
ユーザ好みの音場特性を持つ再生音が聞こえることにな
り、音場特性の調整操作を行う必要が無くなる。
勿論、上記の様にして自動設定された音場特性もその後
のユーザの可変操作で変化させることができるが、メモ
リキーをオンしなければ、前回プリセットしたデータの
まま登録が継続され、メモリキーをオンすれば、CD
(1)に係る音場特性のプリセットデータが書き換えら
れる(ステップ117)。
CD(1)の代わりにCD(2)をプレイさせた場合も、先
にCD(2)のTOC情報をキーワードとして登録されたプ
リセットされたデータに従い、電子制御オーディオ部88
に対する音場特性の自動調整制御がなされ、ユーザ好み
の音場に設定される。
この実施例によれば、CDのTOC情報をキーワードとして
書き換え可能な音場特性データを記憶するプリセットメ
モリ領域を設け、或るCDを再生中に音場特性を好みの状
態に可変操作したあとメモリキーがオンされると、現在
の音場特性を再生中のCDに係るプリセットデータとして
プリセットメモリ領域に登録し、次に、同じCDの再生を
指示したとき、先にプリセットされたデータに基づき音
場特性の自動設定がなされるので、一度、各CDにつき好
みの音場特性の調整を行いプリセットさせておくだけ
で、後、CDの再生を開始させるだけで好みの音場特性の
再生音を得ることができ、異なるCDを掛ける度に音場特
性を調整し直す手間が要らない。
なお、プリセットメモリ領域に、CD別に、音場特性デー
タの外、ユーザが操作部でキー入力した文字データもプ
リセットできるようにしておき、CDを再生する際、対応
する文字データを読み出し表示することで、再生中のCD
に係る歌手名、ジャンルなどを表示できるようにしても
よい。
また、上記実施例ではCDの内径に記録されたTOC情報を
キーワードとしてCD別のプリセットデータを登録するよ
うにしたが、この他に、例えばCDの絶対時間、または曲
番と組合わせた相対時間で定まる所定の時間位置から或
る時間内、或いは所定の時点におけるサブコードデータ
やオーディオサンプルデータの並びを信号処理回路から
読み出してCD現在データとし、このデータをキーワード
に用いたり、これらのデータとTOC情報とを組合わせて
キーワードとしたりしてもよい。
また、上記実施例ではCD別に音場特性をプリセットする
ようにしたが、CD及び曲番別に音場特性をプリセット
し、曲別に好みの音場特性の自動設定を行えるようにし
てもよい。
即ち、RAM98のプリセットメモリ領域にはCDと曲番別に
プリセットデータを格納できるようにする。
システムマイコン90の処理は、例えばTOC情報をキーワ
ードとする場合、第6図のフローチャートのようにすれ
ばよい。
なお、初めはまだどのCDのどの曲に対するプリセットデ
ータも登録されていないものとする。
最初システムマイコン90はCDがセットされたか否かを判
定しており(ステップ130)、ユーザが例えばCD(3)
をトレーに乗せて押圧すると、システムマイコン90はCD
(3)を所定位置にローディングさせてセットしたあ
と、ステップ130でYESと判断し、サーボ系と信号処理回
路84を稼働させてCD(3)よりTOC情報の読み取りを行
わせ、CD現在データとして登録する(ステップ132)。
次に、システムマイコン90は操作部92からのキー入力を
チェックし、プレイキーがオンされるか、或いは、曲番
指定キーによる局番指定に続き、プレイキーがオンされ
ることにより、再生開始指令が発せられたか否かを判定
する(ステップ134)。
例えばユーザが単にプレイキーをオンすると、システム
マイコン90はステップ134でYESと判断したあと、サーボ
系と信号処理回路84を稼働させて1曲目からオーディオ
信号の再生を行わせる(ステップ136)。
信号処理回路84から出力されたオーディオサンプルデー
タはA/Dコンバータ86でアナログのオーディオ信号に変
換されたあと、電子制御オーディオ部88へ出力される。
このとき、CD(3)から読み取られたサブコードが信号
処理回路84からシステムマイコン90へ入力され、曲番や
時間表示などがなされる。
システムマイコン90は再生を開始すると同時に、CD現在
データに係るキーワードがプリセットメモリ領域に存在
し、かつ、1曲目に係るプリセットデータが存在するか
否か、即ちセットされたCD(3)の1曲目が既登録か否
かを判定する(ステップ138)。
今の場合、NOなのでシステムマイコン90はRAM98のノー
マルデータ格納領域から音場特性に関するノーマルデー
タを読み出し、音場特性現在データとして登録するとと
もに、このデータを含む音場特性制御信号を電子制御オ
ーディオ部88へ出力する(ステップ140)。
電子制御オーディオ部88は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
CD(3)の1曲目の再生音が聞こえることになる。
システムマイコン90はステップ140による音場特性自動
設定処理のあと、操作部92からの入力をチェックしてユ
ーザが音場特性の変更操作を行ったか否か(ステップ14
2),メモリキーをオンしたか否か(ステップ146),ス
トップキーをオンしたか否か(ステップ150)の判定
と、信号処理回路84からのサブコードをチェックして1
曲目の演奏が終了したか否か(ステップ154)の各判定
を繰り返す。
ここでユーザが音場特性の変更操作を行えば、システム
マイコン90は音場特性現在データを変更し、変更後のデ
ータで電子制御オーディオ部88を制御する(ステップ14
2、144)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88は音場特性を
変更させる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録して次
回以降のCD(3)の1曲目の再生時に自動的に特性の設
定を行わせたいときは、ユーザがメモリキーをオンすれ
ばよい。
するとシステムマイコン90はステップ146のメモリキー
がオンされたか否かの判定でYESと判断し、続いて、プ
リセットメモリ領域にCD現在データに係るキーワードが
存在せず、CD(3)が既登録のCDでないことを確認した
あと(ステップ148)、CD現在データを新たなキーワー
ドとし、このキーワードに係る1曲目のプリセットデー
タとして音場特性現在データをプリセットメモリ領域に
登録する(ステップ149)。これにより、CD(3)の1
曲目に対し、ユーザの好みの音場特性がプリセットされ
たことになる。
その後、CD演奏が進み信号処理回路84から入力したサブ
コードより、CD(3)の1曲目の演奏が終了したことが
判ると、システムマイコン90はステップ154でYESと判断
する。
この際、CD(3)に係るTOC情報を参照して2曲目の曲
が存在するか否か判定し(ステップ156)、存在すれば
次曲の再生を開始する(ステップ157)。
そして、ステップ138へ戻りCD(3)の2曲目に係るプ
リセットデータがプリセットメモリ領域に有るか否か判
定する。
この場合もNOなので、システムマイコン90はノーマルデ
ータで電子制御オーディオ部88を制御し、音場特性をノ
ーマル状態に設定する(ステップ140)。
ユーザが音場特性を適当に変更操作すれば、システムマ
イコン90は音場特性現在データを変更し、変更後のデー
タで電子制御オーディオ部88を制御する(ステップ14
2、144)。
この制御を受けて電子制御オーディオ部88は音場特性を
変更させる。
このようにして音場をノーマルな特性から変更した結果
ユーザの好みの特性になり、この音場特性を登録して次
回以降CD(3)の2曲目の再生時に自動的に特性の設定
を行わせたいときは、ユーザがメモリキーをオンすれば
よい。
するとシステムマイコン90はステップ146のメモリキー
がオンされたか否かの判定でYESと判断し、続いて、プ
リセットメモリ領域にCD現在データが示すキーワードは
有るが、2曲目のプリセットデータが存在しないことを
確認したあと(ステップ148)、このキーワードに係る
2曲目のプリセットデータとして音場特性現在データを
プリセットメモリ領域に登録する(ステップ149)。
これにより、CD(3)の2曲目に対し、ユーザの好みの
音場特性がプリセットされたことになる。
勿論、先に登録されたCD(3)の1曲目に係るプリセッ
トデータは保存される。
その後、CD演奏が進み信号処理回路84から入力したサブ
コードより、CD(3)の2曲目の演奏が終了したことが
判ると、システムマイコン90はステップ154でYESと判断
する。
この際、CD(3)に係るTOC情報を参照して3曲目の曲
が存在するか否か判定し(ステップ156)、存在すれば
次曲の再生を開始する(ステップ157)。
以下同様の処理を繰り返し、各曲が演奏される毎にノー
マルな音場特性を設定するとともに、ユーザによる特性
の可変操作に従い音場特性を変更し、かつ、メモリキー
がオンされればその曲に係るプリセットデータとして登
録する。
その後、信号処理回路84から入力したサブコードより、
CD(3)の全曲の演奏終了が判るとシステムマイコン90
はステップ154でYES、ステップ156でNOの判定を行い、
サーボ系,信号処理回路84の稼働を停止させ、再生を停
止させる(ステップ152)。
次に、CD(4)を聴きたい場合、まず操作部92のイジェ
クトキーをオンするとシステムマイコン90はCD(3)を
イジェクトさせる(ステップ158、159)。
トレーにCD(4)を乗せ、押圧するとシステムマイコン
90はセット処理を行い、前述と同様にして、CD(4)の
TOCデータを読み取り、CD現在データとして登録する
(ステップ130、132)。
次に、ユーザが2番目と5番目の曲の再生を開始したい
とき、曲番指定キーで「2」,「5」の順に入力したあ
と、プレイキーをオンする。
曲番が指定されたあとプレイキーがオンされると、シス
テムマイコン90は再生開始指令の発生と判断し(ステッ
プ134)、サーボ系と信号処理回路84を稼働させてまず
2番目の開始位置をサーチしたあと、オーディオ信号の
再生を開始させる(ステップ136)。
システムマイコン90は、ステップ136の処理のあと、CD
(4)が未登録なのでノーマルデータを音場特性現在デ
ータとして登録するとともに、このデータを含む音場特
性制御信号を電子制御オーディオ部88へ出力する(ステ
ップ138、140)。
電子制御オーディオ部88は制御信号に従い、ボリュー
ム,バス・トレブル,バランス,フェダー,グラフィッ
クイコライザなどをノーマルレベルに調整する。
これにより、スピーカからはノーマルな音場特性を持つ
CD(4)の2曲目に係るCD再生音が聞こえることにな
る。
ここでユーザが音量変更操作を行うと、システムマイコ
ン90は音場特性の変更制御を行い、ユーザの好みの特性
になったところでメモリキーをオンするとシステムマイ
コン90は、プリセットメモリ領域にCD現在データが示す
キーワードが登録されているか否か判定し、CD(4)が
既登録のCDでないことを確認したあと(ステップ14
8)、CD現在データを新たなキーワードとし、このキー
ワードに係る2曲目のプリセットデータとして音場特性
現在データを、プリセットメモリ領域に登録する(ステ
ップ149)。
その後、信号処理回路84から入力したサブコードで2曲
目の演奏が終わったことが判ると、システムマイコン90
はステップ154でYESと判断してステップ156へ進み、次
に再生すべき曲が有るか否か判定する。
今の場合、まだ5曲目があるのでYESと判断し、5曲目
をサーチしたあと再生を開始する(ステップ157)。
そして、ステップ138へ戻り、CD(4)の5曲目がまだ
未登録であることを確認したあとノーマルな音場特性を
設定する(ステップ140)。
ユーザが音量変更操作を行うと、システムマイコン90は
音場特性の変更制御を行い、ユーザの好みの特性になっ
たところでメモリキーをオンするとシステムマイコン90
は、プリセットメモリ領域にCD現在データが示すキーワ
ードは存在するが5曲目に係るプリセットデータが登録
されていないことを確認したあと(ステップ148)、こ
のキーワードに係る5曲目のプリセットデータとして音
場特性現在データを、プリセットメモリ領域に登録する
(ステップ149)。
その後、信号処理回路84から入力したサブコードで2曲
目の演奏が終わったことが判ると、システムマイコン90
はステップ154でYESと判断してステップ156へ進み、次
に再生すべき曲が有るか否か判定する。
今の場合、NOとなり、CD(4)の再生を終える(ステッ
プ152)。
以下同様にして、異なるCDの各曲を演奏させながら、各
CDの曲別にユーザ好みの音場特性をプリセットしていく
ことができる。
次に、先に聴取したCD(4)を再度聴取するため、CD
(4)をセットしプレイキーをオンすると、システムマ
イコン90は、前述と同様にしてCD(4)のTOC情報をCD
現在データとして登録するとともに、CD(4)の1曲目
から再生を開始させる(ステップ130〜136)。
続いてシステムマイコン90はCD現在データと一致するキ
ーワードで、かつ1曲目に係るプリセットデータがプリ
セットメモリ領域に存在するか否か判定する(ステップ
138)。
今の場合NOとなるので、システムマイコン90は音場特性
をノーマル状態とする(ステップ140)。
その後、CD演奏が進み信号処理回路84から入力したサブ
コードより、CD(4)の1曲目の演奏が終了したことが
判ると、システムマイコン90はステップ154でYESと判断
する。
この際、CD(4)に係るTOC情報を参照して2曲目の曲
が存在するか否か判定し(ステップ156)、存在すれば
次曲の再生を開始する(ステップ157)。
そして、ステップ138へ戻りCD(4)の2曲目に係るプ
リセットデータがプリセットメモリ領域に有るか否か判
定する。
今の場合YESとなるのでシステムマイコン90はプリセッ
トメモリ領域から、CD現在データと一致するキーワード
で2曲目に係るプリセットデータを読み出して、音場特
性現在データとして登録するとともに、この音場特性現
在データを含む音場特性制御信号を電子制御オーディオ
部88へ出力する(ステップ141)。
ここで、CD(4)の2曲目に係るプリセットデータはノ
ーマルデータでなく、電子制御オーディオ部88は制御信
号に従い、音場特性をユーザ好みの状態に可変する。
勿論、上記の様にして自動設定された音場特性もその後
のユーザの可変操作で変化させることができるが、メモ
リキーをオンしなければ、前回プリセットしたデータの
まま登録が継続され、メモリキーをオンすれば、CD
(4)の2曲目に係る音場特性のプリセットデータが書
き換えられる(ステップ147)。
同様に、CD(4)の3曲目と4曲目はプリセットデータ
がないので、ノーマル特性に設定されるが、5曲目はプ
リセットデータが存在するのでユーザ好みの音場特性に
自動設定される。
CD(4)の代わりにCD(3)をプレイさせた場合も、同
様にして、各曲の内、プリセットデータがあるものは、
そのデータに従い、電子制御オーディオ部88に対する音
場特性の自動調整制御がなされ、ユーザ好みの音場に設
定される。
第6図の変形例によれば、各CDの1曲毎に、ユーザ好み
の音場特性を自動設定させることができる。
なお、プリセットメモリ領域に、CDと曲番別に、音場特
性データの外、ユーザが操作部でキー入力した文字デー
タもプリセットできるようにしておき、CDを再生する
際、文字データを読み出し表示することで、CDの各曲の
再生毎に、歌手名、ジャンル、曲名などを表示できるよ
うにしてもよい。
また、第6図ではTOC情報でCDの区別を行い、各CDの曲
番別にプリセットデータを登録するようにしたが、例え
ばCDの各曲の開始時点から所定時間内、または開始時点
のオーディオサンプルデータやサブコードの並びをキー
ワードとすることで、CDが異なるか否かを意識すること
なく、直接各曲別にプリセットデータの登録を行うよう
にしてもよい。
このときシステムマイコン90は例えば第7図のフローチ
ャートに従い処理を行えばよく、各曲の再生開始時に、
曲の開始時点から所定時間内,又は開始時点のオーディ
オサンプルデータやサブコードの並びを信号処理回路84
から入力して、曲現在データとして一時的に記憶してお
き、曲の開始直後はこの曲現在データをキーワードとし
て既登録曲か否か判定し(ステップ160)、既登録であ
ればプリセットデータに基づき音場特性の設定を行い
(ステップ164)、未登録であればノーマルな音場特性
に設定する(ステップ162)。
また、或る曲の再生中にメモリキーがオンされたとき、
曲現在データをキーワードとするプリセットデータがプ
リセットメモリ領域にあれば、そのときの音場特性現在
データでプリセットデータの書き換えを行い(ステップ
166、168、170)、曲現在データをキーワードとするプ
リセットデータがプリセットメモリ領域になければ、曲
現在データを新たなキーワードとして音場特性現在デー
タをプリセットデータとして登録する(ステップ166、1
68、172)。
この第7図によれば多数のCDに係る各曲別に音場特性の
プリセットを行える。勿論、第6図、第7図の場合にお
いて同じ曲でもCDのソフトメーカが異なると、CDのTOC
情報或いは曲の先頭のオーディオデータやサブコードの
並びが異なるので、別の曲として処理される。
なお、この発明に係るCDプレーヤシステムはカーオーデ
ィオやホームオーディオなどに用いることができる。ま
た、プリセットする音場特性は、ボリューム,バラン
ス,フェダー,バス,トレブル,グライコなどの内、シ
ステムに組み込まれた1ないし複数の項目に限定してよ
い。
〔発明の効果〕
この発明に係るCDプレーヤシステムによれば、CDチェン
ジャ式の場合に、パレット番号別に音場特性をプリセッ
トできるようにしておき、CD再時にはユーザ指定のパレ
ット番号に係るプリセットデータで音場特性の調整制御
を行うようにしたことで、各パレットに対しユーザ好み
の音場状態を自動的に設定でき、パレットを代える度に
一々、ユーザが好みの特性に調整し直す必要がなく、よ
って手間が省け、更に、パレット番号と曲番別に音場特
性をプリセットできるようにすれば、各パレットの曲別
に音場特性を自動設定でき、曲毎に最適な音場状態を得
ることができる。
また、通常のプレーヤシステムの場合も、CDの所定箇所
の記録内容をキーワードとして、キーワードー別に、音
場特性のプリセットができるようにし、再生時にはユー
ザがセットしたCDのキーワードに係るプリセットデータ
で音場特性の調整制御を行うようにしたことで、各CDに
対しユーザ好みの音場特性を自動的に設定でき、CDを代
える度に一々、ユーザが好みの特性に調整し直す必要が
なく、よって手間が省け、更に、CDと曲番別に音場特性
をプリセットできるようにすれば、各CDの曲別に音場特
性を自動設定でき、曲毎に最適な音場状態を得ることが
できる。また、CDの各曲の所定箇所の記録内容をキーワ
ードとして、キーワード別に、音場特性のプリセットが
できるようにし、各曲の再生時にはキーワードに係るプ
リセットデータで音場特性の調整制御を行うことで、曲
別の自動音場設定が可能となるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るCDチェンジャ式CDプ
レーヤシステムのブロック図、第2図は第1図中のマイ
クロコンピュータの動作を説明するフローチャート、第
3図は第2図の変形例を示すフローチャート、第4図は
この発明の他の実施例に係るCDプレーヤシステムのブロ
ック図、第5図は第4図中のシステムマイコンの動作を
説明するフローチャート、第6図,第7図は各々第5図
の変形例を示すフローチャートである。 10:CDチェンジャ部、 12,88:電子制御オーディオ部、 14:コントローラ、16,92:操作部、 18:マイクロコンピュータ、 20,94:CPU、22,96:ROM、 24,98:RAM、 82:光ピックアップ、84:信号処理回路、 90:システムマイコン。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生用に指定されたパレット番号を含む再
    生指令に従い,マガジン内の指定されたパレットのCDを
    再生しオーディオ信号を出力するCDチェンジャ部と、音
    場特性の可変操作を行う音場特性可変操作部と、この音
    場特性可変操作部の操作に従い,CDチェンジャ部から出
    力されるオーディオ信号の特性を調整する音場特性調整
    部と、を備えたCDプレーヤシステムにおいて、 パレット番号毎の音場特性を記憶する音場特性記憶部
    と、 書込用に指定されたパレット番号を含む書込指令に従い
    音場特性可変操作部の操作で設定された音場特性を,指
    定されたパレット番号に対する音場特性として音場特性
    記憶部に書き込む音場特性書込部と、 再生用に指定されたパレット番号を含む再生指令に従
    い,音場特性記憶部から指定されたパレット番号に係る
    音場特性情報を読み出し,この音場特性情報に基づき音
    場特性調整部の特性設定制御を行う音場特性設定制御部
    と、 を含むことを特徴とするCDプレーヤシステム。
  2. 【請求項2】音場特性記憶部はパレット番号かつ曲番毎
    の音場特性を記憶し、 音場特性の書込と音場特性の設定をパレット番号かつ曲
    番の別に行うことを特徴とする第1項記載のCDプレーヤ
    システム。
  3. 【請求項3】再生指令に従いCDを再生しオーディオ信号
    を出力するCD再生部と、音場特性の可変操作を行う音場
    特性可変操作部と、この音場特性可変操作部の操作に従
    い,CD再生部から出力されるオーディオ信号の特性を調
    整する音場特性調整部と、を備えたCDプレーヤシステム
    において、 CDの所定箇所に記録された情報をキーワードとして読み
    出すキーワード読み出し部と、 キーワード毎の音場特性を記憶する音場特性記憶部と、 書込指令に従い,音場特性可変操作部の操作で設定され
    た音場特性を,キーワード読み出し部で読み出したキー
    ワードに対する音場特性として音場特性記憶部に書き込
    む音場特性書込部と、 再生指令に従い,音場特性記憶部からキーワード読み出
    し部で読み出したキーワードに係る音場特性情報を読み
    出し,この音場特性情報に基づき音場特性調整部の特性
    設定制御を行う音場特性設定制御部と、 を含むことを特徴とするCDプレーヤシステム。
  4. 【請求項4】音場特性記憶部はキーワードかつ曲番毎の
    音場特性を記憶し、 音場特性の書込と音場特性の設定をキーワードかつ曲番
    の別に行うことを特徴とする第3項記載のCDプレーヤシ
    ステム。
  5. 【請求項5】再生指令に従いCDを再生しオーディオ信号
    を出力するCD再生部と、音場特性の可変操作を行う音場
    特性可変操作部と、この音場特性可変操作部の操作に従
    い,CD再生部から出力されるオーディオ信号の特性を調
    整する音場特性調整部と、を備えたCDプレーヤシステム
    において、 CDの各曲毎の所定箇所に記録された情報をキーワードと
    して読み出すキーワード読み出し部と、 キーワード毎の音場特性を記憶する音場特性記憶部と、 書込用の曲番を含む書込指令に従い,音場特性可変操作
    部の操作で設定された音場特性を,キーワード読み出し
    部で読み出したキーワードに対する音場特性として音場
    特性記憶部に書き込む音場特性書込部と、 再生指令に従い,曲別にキーワード読み出し部で読み出
    したキーワードに係る音場特性情報を音場特性記憶部か
    ら読み出し,この音場特性情報に基づき音場特性調整部
    の特性設定制御を行う音場特性設定制御部と、 を含むことを特徴とするCDプレーヤシステム。
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