JPH0731400Y2

JPH0731400Y2 - ディスクプレーヤ

Info

Publication number: JPH0731400Y2
Application number: JP1988134301U
Authority: JP
Inventors: 和繁江尻
Original assignee: Alpine Electronics Inc
Current assignee: Alpine Electronics Inc
Priority date: 1988-10-14
Filing date: 1988-10-14
Publication date: 1995-07-19
Anticipated expiration: 2003-10-14
Also published as: JPH0255444U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案はディスクチェンジャ（例えばCDチェンジャ）を
有するディスクプレーヤに係り、特に演奏時の音量レベ
ル及び又は音質特性をプログラム段階で設定することが
できるディスクプレーヤに関する。

〈従来技術〉コンパクトディスク（CD）を複数（例えば10枚程度）マ
ガジンに収納し、該マガジンから所望のCDを取り出して
演奏するオートチェンジャ付きのCDプレーヤがある。か
かるCDプレーヤによれば、マガジンを一旦セットしてし
まえばCDを一々ユーザが変換する必要がなく、長時間に
わたって快適な演奏を楽しむことができる。また、この
ような長時間演奏においては、マガジン内のCD、更には
CD内の曲目を演奏順にプログラムすることが可能であ
り、例えば１枚目の10曲目を演奏したら、次にディスク
を替えて６枚目の２曲目を演奏する。という具合に20曲
程度を順々に演奏できるようになっている。このような
プログラムは例えばRAMに記憶され、プログラムプレイ
キーの指令により演奏が実行される。

〈考案が解決しようとする課題〉ところが、上記のようなCDチェンジャ付きのCDプレーヤ
では、マガジンに収納されるCDの種類（ジャンル）が様
々で、録音状態がそれぞれに異なることが多いため、ク
ラシック，歌謡曲，ロックなどの演奏曲に応じてボリュ
ームやイコライザの設定値を一々変えてやる必要がある
という問題点があった。

以上から本考案の目的は、演奏時の音量レベルおよび音
質特性をプログラム段階で設定することができるディス
クプレーヤを提供することである。

〈課題を解決するための手段〉第１図は本発明の一実施例を示すオートチェンジャ付き
CDプレーヤの要部ブロック図である。

１はターンテーブル、５はシステムコントローラ、６は
RAM、13はオーディオ回路、14はオートチェンジャ制御
部、15はオートチェンジャ機構、16はマガジン、CD₁〜C
D₁₀はマガジンに収納されたコンパクトディスク（CD）
である。

〈作用〉マガジン16内に収納されたCD₁〜CD₁₀の演奏曲を選択す
るプログラムと共に、該演奏曲ごとの音量及び又は音質
データをRAM6に記憶し、該データに基いてシステムコン
トローラ５はオーディオ回路13をして演奏時の音量レベ
ルおよび音質特性をコントロールする。

〈実施例〉第１図は本発明の一実施例を示すオートチェンジャ付き
CDプレーヤの要部ブロック図である。

１はCDが載置されるターンテーブル、２は光学ピックア
ップ、３はRFアンプ、４は信号処理回路、５はシステム
コントローラ、６はRAM、７はサーボ回路、８は送りモ
ータ、９はスピンドルモータ、10は操作部、11は表示
部、12はDA変換器、13はオーディオ回路、13aは電子ボ
リュームコントローラ、13bはトレ・バスコントロール
部、14はオートチェンジャ制御部、15はオートチェンジ
ャ機構、16はマガジン、CD₁〜CD₁₀はマガジン16に収納
されたコンパクトディスク（CD）である。

光学ピックアップ２は、光学的にCDに記録されているデ
ジタル情報を読み取ってRFアンプ３を介して信号処理回
路４に入力する。

信号処理回路４はRFアンプ３から入力されたEFM信号を
復調すると共に、音響データ、サブコードを分離し、音
響データに誤り検出／訂正処理を施してDAコンバータ５
に入力する。また、信号処理回路４はサブコードおよび
CDのリードインエリアから読み取った情報をシステムコ
ントローラ６に入力する。DA変換器12は信号処理回路４
から入力された16ビットの音響データをDA変換し、その
出力をオーディオ回路13に入力し、オーディオ回路13は
図示しないスピーカより音声を出力する。なお、オーデ
ィオ回路13は、システムコントローラ５から入力される
制御信号に基いて演奏時の音量レベルおよび音質特性を
コントロールする。

システムコントローラ５は信号処理回路４から入力され
たリードインエリア情報を内蔵するメモリ（図示せず）
に記憶すると共に、同様に入力されたサブコードのＱチ
ャンネルを分析して現在曲の曲番、曲毎の経過時間、ト
ータルの経過時間等を示すデータを表示部11に適宜表示
する。また、システムコントローラ５は、操作部10から
の入力情報に基いた処理等を行ってシステム全体を制御
するようになっている。更にシステムコントローラ５
は、RAM6に記憶されたデータに基いて、演奏時の音量レ
ベルおよび音質特性をコントロールする制御信号CSをオ
ーディオ回路13へ出力する。

RAM6は、マガジン16内に収納されたCD₁〜CD₁₀の演奏曲
を選択するプログラムと共に、該演奏曲ごとの音量及び
又は音質データを記憶する。

サーボ回路７には、光学ピックアップ２をCDの偏心に追
従させるトラッキングサーボユニット、CDの信号面上に
光の焦点を結ばせるフォーカシングサーボユニット、送
りモータ（スレッドモータ）８を駆動する送りサーボユ
ニット、スピンドルモータ９を線速度一定で回転させる
CLVサーボユニットが含まれている。

オートチェンジャ制御部14は、システムコントローラ５
からのCD交換指令に基いてオートチェンジャ機構15を制
御し、旧CDをターンテーブル１からアンローディング
し、新CDをローディングする。

マガジン16は、例えば10枚のCD（CD₁〜CD₁₀）を収納す
ることができる（収納枚数は10枚に限るものではな
い）。

第２図は第１図に示した操作部の要部外観図である。

21は音量調整ツマミであり、オーディオ回路13の電子ボ
リュームコントローラ13aにより、０〜６の範囲で音量
を可変させる（可変範囲は０〜６に限るものではな
い）。22は低域調整ツマミ（BASS）,23は高域調整ツマ
ミ（TRE）であり、オーディオ回路13のトレ・バスコン
トロール部13bによりそれぞれ低音域と高音域の周波数
特性を±3dBの範囲で可変させる（可変範囲は±3dBに限
るものではない）。24はテンキーであり、プログラム時
の曲順指定等に用いられる。

第３図は第１図に示したRAMのメモリ内容例である。

ユーザはテンキー24を用いて、演奏順番に従ってディス
クNo.,ミュージックNo.をプログラムし、マガジン16に
収納されたCD₁〜CD₁₀の中から何枚目の何曲目という情
報をRAM6に記憶する。更に本発明においては、ディスク
No.,ミュージックNo.に続いて演奏曲ごとの音量及び又
は音質データがテンキー24から入力される。音量および
音質のデータは、例えば倍率によって入力され、第３図
の例によると、１番目に演奏されるCD₂の５曲目の音
量，トレ，バス倍率はそれぞれ、「×」→「１」
→「．」→「５」のキー操作によりRAM6に記憶される。

演奏時にはシステムコントローラ５からオーディオ回路
13へ制御信号CSが出力され、音量調整ツマミ21,低域調
整ツマミ22,高域調整ツマミ23の位置するレベルのそれ
ぞれ1.5倍のレベルで再生される。また、２曲目のCD₆の
12曲目のように、トレブル倍率を0.8とセットすること
により演奏時のレベルを低減することも可能である。

上記のような各倍率のセッティングは、例えばイントロ
スキャン等により演奏レベルを確認しながら行われるの
が望ましい。なお、各倍率の初期値は「１」にセットさ
れており、倍率のセッティングを行わない場合には、演
奏レベルはノーマルの設定値、換言すれば音量調整ツマ
ミ21,低域・高域調整ツマミ22,23の位置する値になる。
また、このような20曲程度のプログラム各個にNo.（例
えばマガジンNo.,と呼ぶ）を付け、複数のマガジン固有
の（あるいは１つのマガジンで数種類の）プログラムを
記憶するようにしてもかまわない。更に、演奏順番，デ
ィスクNo.ミュージックNo.のデータがなく、音量および
音質のデータのみがある時には、そのマガジンの全曲が
同一の倍率データに従って演奏されるように構成しても
かまわない。また、セッティングは倍率によらず、音量
調整ツマミ位置，低域・高域調整ツマミ位置を示す絶対
値によりセッティングされてもかまわない。

第４図は本発明の処理の流れ図であり、以下第４図に基
いて第１図の動作を説明する。

ユーザが所定のマガジン16をオートチェンジャに装着
し、あらかじめプログラムしたマガジンNo.を指令した
後にプログラムプレイキーを押圧すると（ステップ10
1）、演奏１曲目を１→ｉによりセットし（ステップ10
2）、ｉ曲目のディスクNo.およびミュージックNo.を参
照する（ステップ103）。

該ディスクNo.およびミュージックNo.に基いてマガジン
16内から所定のCDをターンテーブル１に装着してｉ曲目
の頭出しを行う（ステップ104）。

次にシステムコントローラ５は、RAM6に記憶されている
ボリューム倍率を参照し（ステップ105）、ボリューム
倍率が「１」であるかどうかを判断し（ステップ10
6）、「１」ならば電子ボリューム13aをして音量調整ツ
マミ21の位置するレベルに音量をセットさせ（ステップ
107）、「１」以外であればボリューム倍率に応じた音
量レベルを可変設定させる（ステップ108）。

続いてシステムコントローラ５は、RAM6に記憶されてい
るバス倍率を参照し（ステップ109）、バス倍率が
「１」であるかどうかを判断し（ステップ110）、
「１」ならばトレ・バスコントロール部13bをして低域
調整ツマミ22の位置するレベルに低域特性をセットさせ
（ステップ111）、「１」以外であればバス倍率に応じ
た低域特性を可変設定させる（ステップ112）。

更にシステムコントローラ５は、RAM6に記憶されている
トレブル倍率を参照し（ステップ113）、トレブル倍率
が「１」であるかどうかを判断し（ステップ114）、
「１」ならばトレ・バスコントロール部13bをして高域
調整ツマミ23の位置するレベルに高域特性をセットさせ
（ステップ115）、「１」以外であればトレブル倍率に
応じた高域特性を可変設定させる（ステップ116）。

しかる後、第ｉ番目のプログラム演奏が行われ（ステッ
プ117）、ｉ番目の演奏によりプログラムされた曲が全
て演奏されたかどうかを判断し（ステップ118）、演奏
されたならば処理を終了するが、途中であればｉ＋１→
ｉにてカウントアップし（ステップ119）、ステップ103
以降の処理を繰り返す。

以上では、CDチェンジャを有するCDプレーヤに本発明を
適用した場合について説明したが、本考案はCDプレーヤ
に限らず一般にディスクチェンジャ付きのディスクプレ
ーヤに適用できるものである。

〈考案の効果〉以上本考案によれば、マガジン内に収納されたディスク
の演奏曲を選択するプログラムと共に、該演奏曲ごとの
音量及び又は音質データを記憶する記憶手段と、該デー
タに基いて演奏時の音量レベルおよび音質特性を規定す
るオーディオ回路を設けたので、演奏時の音量レベルお
よび音質特性をプログラム段階で設定することができ、
特にオートチェンジャ付きディスクプレーヤにおいて一
層の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すオートチェンジャ付き
CDプレーヤの要部ブロック図、第２図は第１図に示した操作部の要部外観図、第３図は第１図に示したRAMのメモリ内容例、第４図は本発明の処理の流れ図。１……ターンテーブル、５……システムコントローラ、
６……RAM、13……オーディオ回路、14……オートチェ
ンジャ制御部、15……オートチェンジャ機構、16……マ
ガジン、CD……コンパクトディスク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数のディスクを収納するマガジンと、こ
のマガジンより所定のディスクを選択して演奏するディ
スクチェンジャを有するディスクプレーヤにおいて、前記マガジン内に収納された任意のディスクの任意の曲
をあらかじめ設定した演奏順に連続して演奏するプログ
ラムを記憶する際に、各演奏順番ごとに、ディスク番
号、曲番号、音量及び又は音質データを記憶する記憶手
段と、該データに基づいてプログラム演奏時の演奏順番に応じ
て演奏曲の音量レベル及び又は音質特性を規定するオー
ディオ回路を具備したことを特徴とするディスクプレー
ヤ。