JPH0738418Y2 - サブシンクの排水用蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、流し台において使用するサブシンクの排水構
造に関する。

〔従来の技術〕

従来の台所作業においては、キッチンに設けられた流し
台シンクを中心にして作業が行われているが、食器類の
洗浄作業を行う場合には、シンク内だけでは処理できに
くいため、シンクより小さめのサブシンクを利用して行
うのが一般的であった。そして、サブシンクの排水口に
は鎖を取り付けたゴム蓋が着脱自在に装着されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、この種のサブシンクの排水用蓋は、排水
口を閉じるときには、排水口に押し込んで取り付け、排
水する場合には鎖を引っ張って外すため、その取り付け
状態によってなかなか外れないことがあり、作業性が悪
いばかりでなく、排水時にこのゴム蓋および鎖が邪魔に
なって作業性を損ねるといった欠点を有していた。

本考案は上記欠点に鑑みてなされたものであり、排水口
に被せるだけで排水口を遮断し、排水時にはサブシンク
側壁に吸着させることができて、邪魔にならないサブシ
ンクの排水用蓋を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記目的を達成するために、流し台のシンク内
に載置して使用するサブシングの排水用蓋であって、平
板状の蓋基部を有し、この蓋基部にサブシンクの底面に
設けられた排水口より大きい垂下部を周設するととも
に、この垂下部で囲まれる裏面部を凹設し、垂下部下端
を当接部となすとともに、蓋基部外周を垂下部より突出
させたことを特徴としている。

〔作用〕

本考案にあっては、サブシンクの底面の排水口にこの考
案の排水用蓋を被せて水をためていくと、その水圧によ
ってこの排水用蓋の垂下部下端における当接部がより強
く密着して水がもれないようになっている。

また、サブシンクに溜まった水を排水するときには、こ
の排水用蓋を剥がしてサブシンク側壁に吸着させてサブ
シンクを持ち上げると水が流れるようになっている。

〔実施例〕

以下、本考案を実施例図面に基づいて詳細に説明する。

第１図（ａ）ないし（ｃ）は、本考案に係るサブシンク
の排水用蓋１であり、１は排水用蓋、２は平板状の蓋基
部、３はこの蓋基部２に周設される垂下部、４はこの垂
下部３で囲まれる裏面部の凹所である。

第２図ないし第４図は本考案の使用形態を示すサブシン
ク５であり、このサブシンク５の底面６に設けられた排
水口８に排水用蓋１を被せて水を溜める状態（第２図、
第３図）および排水用蓋１を底面６より外して側壁７に
吸着させた状態（第４図）を示している。

第２図または第３図に示すように、サブシンク５の排水
口８に排水用蓋１の凹所４側を向けて、当接部として形
成された垂下部３下端をサブシンク５の底面に当接す
る。そして、この状態で水を溜めていくと、水圧によっ
て当接部がサブシンク５の底面６側に押圧されて外れに
くくなる。そして、当接部はより強くサブシンク５の底
面６に密着して吸着し、水がもれないようになってい
る。

この場合、蓋基部２は排水口８の開口寸法よりも大きく
形成され、垂下部３下端の当接部も排水口８よりやや大
きく、かつ蓋基部２よりも小さめに形成されている。ま
た、蓋基部２外周は垂下部３より突出している。この排
水用蓋１はゴム等の弾性体で形成されているのが好まし
い。

また、第４図に示すように、第２図または第３図から水
を排水するときには、蓋基部２の中央部を指で押すと垂
下部３下端の当接部が底面６より外れて剥離し、サブシ
ンク５の側壁７に、この排水用蓋１を中央部を押しなが
ら垂下部３下端の当接部を側壁７に当接して指を離す
と、排水用蓋１が吸着して外れないようになっている。

第５図は本考案の他の実施例を示すもので、サブシンク
５内には着脱自在な網カゴ10を入れることができ、前記
排水用蓋１が底面６または側壁７のどちらかに吸着され
ているので、網カゴ10の大きさをサブシンク５の大きさ
に合わせることができ、邪魔にならない。また、第６図
は本考案の使用状態を示す流し台の要部斜視図であり、
カウンター11に設けたシンク12にサブシンク５を着脱自
在と落とし込んで、このサブシンク５の底面６には排水
用蓋１が吸着されている。この排水用蓋１はサブシンク
５の排水時は側壁７に吸着させる説明をしたが、シンク
12の側壁、底面またはフランジ部であってもよく、使用
しやすいところに簡単に吸着させることができる。

〔考案の効果〕

以上のように、本考案のサブシンクの排水用蓋は、流し
台のシンク内に載置して使用するサブシンクの排水用蓋
であって、平板状の蓋基部を有し、この蓋基部にサブシ
ンクの底面に設けられた排水口より大きい垂下部を周設
するとともに、この垂下部で囲まれる裏面部を凹設し、
垂下部下端を当接部となすとともに、蓋基部外周を垂下
部より突出させているので、排水口に被せるだけで、簡
単に排水口を遮断することができ、排水時には簡単に剥
がすことができて他の面に吸着させることができ、台所
作業に支障を来すことがないものである。

また、垂下部下端の周縁が当接部として形成され、水を
溜めていくにしたがって増加する水圧によって押圧さ
れ、外れにくく、より強く密着して吸着し、水がもれな
いようになっている。また、蓋基部外周が垂下部より突
出して、この突出した部分が大きく形成されているた
め、この排水用蓋を吸着させて固定したり、取り外した
りする取扱いが容易なものになっている。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）ないし（ｃ）は、本考案のサブシンクの排
水用蓋を示すそれぞれ平面図、一部断面を含む側面図、
底面図、第２図はサブシンクに水を溜めるときの斜視
図、第３図は同上の断面図、第４図は排水時の斜視図、
第５図は本考案の他の例を示す斜視図、第６図は流し台
に使用した例を示す要部拡大斜視図である。 １……排水用蓋、２……蓋基部、３……垂下部、４……
凹所、５……サブシンク、６……底面、７……側壁、８
……排水口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−35587（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭64−31168（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−103945（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭52−18744（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−31168（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭61−35111（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】流し台のシンク内に載置して使用するサブ
   シンクの排水用蓋であって、平板状の蓋基部を有し、こ
   の蓋基部にサブシンクの底面に設けられた排水口より大
   きい垂下部を周設するとともに、この垂下部で囲まれる
   裏面部を凹設し、垂下部下端を当接部となすとともに、
   蓋基部外周を垂下部より突出させてなるサブシンクの排
   水用蓋。