JPH0737774U - ロングスライダーストッパー構造 - Google Patents
ロングスライダーストッパー構造Info
- Publication number
- JPH0737774U JPH0737774U JP068576U JP6857693U JPH0737774U JP H0737774 U JPH0737774 U JP H0737774U JP 068576 U JP068576 U JP 068576U JP 6857693 U JP6857693 U JP 6857693U JP H0737774 U JPH0737774 U JP H0737774U
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- seat
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗員の知らない間にシートが座席使用範囲外
にスライドするのを防止する。 【構成】 スライドレールの座席使用範囲外の少なくと
も座席使用範囲との境界近傍部分を覆ってストッパーカ
バーを開閉自在に枢支し、シートの座席使用範囲外への
スライドを規制する。ストッパーカバーはばね部材によ
って閉状態に自己復帰可能となす。
にスライドするのを防止する。 【構成】 スライドレールの座席使用範囲外の少なくと
も座席使用範囲との境界近傍部分を覆ってストッパーカ
バーを開閉自在に枢支し、シートの座席使用範囲外への
スライドを規制する。ストッパーカバーはばね部材によ
って閉状態に自己復帰可能となす。
Description
【0001】
この考案は、ワンボックス車等において採用されるロングスライダーストッパ ー構造に関する。
【0002】
最近、種々な用途に利用できる、いわゆるワンボックス車が注目されている。 かかるワンボックス車においては車室内を有効に利用できるように種々な工夫が なされている。
【0003】 例えば、リヤ側スペースの前端から後端まで長尺のスライドレールを延在させ 、該スライドレールに第1、第2の前後のリヤシートをスライド自在にかつロッ ク可能に支承し、もってリヤシートを折り畳んで格納して広い荷室スペースを作 る場合あるいはフルフラット化やテーブル化する場合にシートを任意の位置に設 定でき、有用性をアップさせた構造が提案されている。
【0004】
かかる構造のシートにおいてこれを本来の座席して使用する場合、前席との間 隔やシートベルトの取付位置等が車両保安基準等によって規制され、座席として 使用できるスライド範囲は限られ、乗員の知らない間にシートが座席使用範囲外 にスライドすると安全性の点で好ましくない。
【0005】 この考案は、かかる点に鑑み、乗員の知らない間にシートが座席使用範囲外に スライドするのを確実に防止できるようにしたロングスライダーストッパー構造 を提供することを課題とする。
【0006】
そこで本考案に係るロングスライダーストッパー構造は、シートを、車体前後 方向に延びる長尺のスライドレールにスライド自在に支承して任意の位置に設定 できるようにした自動車用シートにおいて、スライドレールにはシート座席使用 範囲外の少なくとも座席使用範囲との境界部分を覆ってストッパーカバーを側方 に開閉自在に枢支してシートの座席使用範囲外へのスライドを規制し、ストッパ ーカバーの開放にてその規制を解除する一方、ストッパーカバーをばね部材によ って閉状態に自己復帰可能となしたことを特徴とする。
【0007】 ストッパーカバーはシートの座席使用範囲外へのスライドを規制するものであ るので、少なくとも座席使用範囲外領域の座席使用範囲との境界部分に設ければ よく、従ってスライドレールの座席使用範囲外を全て覆って設けてもよい。
【0008】 シートを座席使用範囲外にスライドさせる場合にはストッパーカバーを開放状 態にしておく必要があるが、乗員が手で開放状態に保持しておくのは煩雑である 。そこで、ストッパーを開放状態に仮保持する脚片部を設け、該脚片部の仮保持 状態をシートの通過によって解除させるのがよい。また、ストッパーカバーには これを開放する際の手を引っ掛ける部分を形成しておくのが好ましい。
【0009】
本考案によれば、ストッパーカバーがばね部材の付勢力よって常に閉状態とな っているので、シートを座席使用範囲外にスライドさせようとしてもストッパー カバーによってそのスライドが規制される。従って、シートをスライド操作する 際に乗員の知らない間にシートが座席使用範囲外にスライドすることはなく、安 全性を保証できる。
【0010】 シートを座席使用範囲外にスライドさせる場合にはストッパーカバーを開放す ればよい。シートが通過し又はシートが座席使用範囲に戻ると、ストッパーカバ ーはばね力によって閉状態に自己復帰するので、ストッパーカバーを閉じ忘れる ということもなく、信頼性が高い。
【0011】
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図5 は本考案の一実施例によるロングスライダーストッパー構造を示す。図1におい て、ワンボックス車の車室フロアにはリヤ側1に左右一対の長尺スライドレール 2が前端から後端にかけて前後方向に延びて設けられ、該長尺スライドレール2 には第1、第2のリヤシート3がスライダー4によってスライド自在に支承され ている。
【0012】 図2に示すように、リヤシート3のシートクッションでは略四角形状をなすク ッションフレーム30の四隅にパイプ製脚部31が下方に延びて固定され、前後 の脚部30間は連結プレート32で相互に連結され、又脚部31の下端側には取 付舌片部310が圧潰にて形成されるとともに下方に傾斜され、該取付舌片部3 10には取付穴が開設されている。
【0013】 スライダー4は正面略逆L字状をなし、下端部の先端及び後端にはローラ40 が回転自在に取付けられ、上端部の先端及び後端には取付ブラケット部41が下 方に傾斜して一体に形成され、該取付ブラケット部41には取付穴が形成される とともにその裏面にナットが溶接等で固定され、該スライダー4の取付ブラケッ ト部41上には脚部31の取付舌片部310が載置されてボルト42によって連 結されている。
【0014】 スライドレール2は略四角形閉断面状をなし、該スライドレール2の底面には 長手方向に所定の間隔をあけてロック穴20が形成され、又スライドレール2の 上面壁中央には収納溝が長手方向全長にわたって形成されてスライドレール2内 には上記ローラ40が収納され、これによって第1、第2のリヤシート3は前後 にスライドしるうようになっている。
【0015】 また、スライダー4の略中央には上下方向のガイド溝が形成されてロックプレ ート50が上下スライド自在に収納され、又スライダー4には揺動アーム51が 前後方向に延びてその略中央が取付ピン510にて揺動自在に取付けられ、該揺 動アーム51の後端側は連結ピン53にてロックプレート50の上端部に連結さ れ、揺動アーム51の先端側には連携ピン52が突設されている。また、スライ ダー4と揺動アーム51との間にはロックプレート50を下方に付勢するコイル ばね54が張架されてロックプレート50はスライドレール2のロック穴20に 嵌入しうるようになっており、このようにしてスライダー4をスライドレール2 にロックしうるロック機構5が構成されている。
【0016】 また、脚部30間の連結プレート32には取付プレート60がネジ600及び ボルト601で取付けられ、該両プレート32、60間には押下げリンク61が 収納され、該押下げリンク61はそのガイド溝610に取付プレート60側のガ イドピン611が収納されて取付プレート60に上下方向にスライド自在に支承 され、該押下げリンク61の下端はスライダー4の上端面の長穴43を挿通して 揺動アーム51の連携ピン52と当接され連携されている。
【0017】 上記押下げリンク61の上端にはリンク62の一端が取付ピン612によって 揺動自在に連結され、該リンク62の他端はシャフト63端部に共回転しうるよ うに嵌合され、該シャフト63はシート幅方向に延びてシャフト受けにて取付プ レート60に揺動自在に取付けられている。このシャフト63には操作レバー6 4が固定され、又シャフト63と連結プレート32との間には操作レバー64を 下方に揺動付勢するコイルばね65が張架されており、以上のようにしてロック 機構5と連携されてこれをアンロック操作する操作リンク機構6が構成されてい る。
【0018】 シートの他方の脚部31間にも同様の構造を有するロック機構が設けられ、該 ロック機構は上記シャフト63に連結されて操作レバー64によって操作される ようになっている。
【0019】 また、取付プレート60には略逆L字状をなす第2リンク66が揺動自在にピ ン連結され、該第2リンク66の上端には長穴660が形成されこれに上記取付 ピン612が挿通されてリンク61に共連結され、又第2リンク66の下端には 操作ワイヤー661が連結されて該操作ワイヤー661はシート後方に延設され ており、こうしてシート後方からもロック機構5をアンロック操作できるように なっている。
【0020】 また、図4及び図5に示すように、スライドレール2にはその座席使用範囲外 Bを覆うストッパーカバー7が設けられている。このストッパーカバー7は左右 両側方のカバープレート70と中央のストッパープレート71とから構成され、 両カバープレート70には下方に延びる取付ベース部700が長手方向全長にわ たって形成され、該取付ベース部700は各々スライドレール2のゴミ避け部材 の取付金具21を利用してスライドレール2に取付けられている。また、一方の カバープレート70には内縁側に段部701が形成されてストッパー部71の一 側縁が略面一に載置されるようになっている。
【0021】 他方、ストッパープレート71には取付ベース部710が設けられ、該取付ベ ース部700もゴミ避け部材の取付金具21によってスライドレール2に取付け られている。この取付ベース部710はストッパープレート71の受け部711 に開閉自在に枢支され、両者間にはコイルばね72が介設されてストッパープレ ート71は閉方向に付勢され、又ストッパープレート71には側縁の一部が薄肉 に形成されて指の引っ掛け部712となっている。
【0022】 次に、動作について説明する。リヤシート3を座席使用範囲A内において所望 の位置にスライドさせると、ロックプレート50がロック穴20に嵌入し、リヤ シート3がロックされ、走行中にリヤシート3が不意に動くことはないので、安 心して着座できる。
【0023】 リヤシート3を座席使用範囲A内における他の位置にスライドさせる場合、操 作レバー64を上方に揺動させると、押下げリンク61が下方にスライドされて 揺動アーム51を揺動させ、ロックプレート50がロック穴20から引上げられ てリヤシート3のロックが解除され、リヤシート3を前後にスライドさせること ができる。
【0024】 ところで、リヤシート3をスライド操作した際に、リヤシート3が乗員の知ら ない間に座席使用範囲外Bに動くと安全性の点で好ましくない。
【0025】 本実施例の構造では、リヤシート3をスライド操作している際に、リヤシート 3が座席使用範囲Aと範囲外Bとの境界付近に達すると、スライダー4がストッ パープレート71と当接してそのスライドが規制されるので、乗員の知らない間 にリヤシート3が座席使用範囲外Bまでスライドすることはなく、安全性を担保 できる。
【0026】 リヤシート3を座席使用範囲外Bにスライドさせたい場合には指引っ掛け部7 12に指を引っ掛けてストッパープレート71を開放すれば、スライダー4の規 制が解除されるので、リヤシート3を座席使用範囲外Bにスライドさせることが できる。
【0027】 リヤシート3が座席使用範囲外Bにある場合にはストッパープレート71がス ライダー4と当たっているので、ストッパープレート71は閉じないが、リヤシ ート3が座席使用範囲Aに戻ると、ストッパープレート71はばね力によって閉 状態に自己復帰するので、ストッパープレート71を閉じ忘れるということはな い。従って、次にリヤシート3をスライド操作する際にリヤシート3が座席使用 範囲外Bにスライドするのを阻止でき、信頼性が高い。
【0028】 図6は本考案の第2の実施例を示す。本実施例では、ストッパープレート71 の端部内面に脚片部73が一体に形成され、該脚片部73とストッパープレート 71との間は樹脂ヒンジとなっている。
【0029】 本例のストッパー構造では、リヤシート3を座席使用範囲外Bにスライドさせ る場合に、ストッパープレート71を開け、脚片部73を略直角に引き起こすと 、脚片部73がスライドレール2上面と当ってストッパープレート71が開いた 状態に仮保持され、スライダー4の規制を解除しておくことができる。リヤシー ト3を座席使用範囲外Bにスライドさせると、スライダー4が脚片部73をスト ッパープレート71内面側に向けて蹴るので、リヤシート3が座席使用範囲外B スライドさせることができる。
【0030】 リヤシート3が座席使用範囲Aに戻ると、脚片部73はストッパープレート7 1側に倒れているので、ストッパープレート71はばね力によって閉状態に自己 復帰する。
【図1】 本考案の一実施例によるロングスライダース
トッパー構造を備える車輛を示す概略図である。
トッパー構造を備える車輛を示す概略図である。
【図2】 図1の一部拡大図である。
【図3】 図1の一部分解斜視図である。
【図4】 上記ロングスライダーストッパー構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】 図4の断面図である。
【図6】 本考案の他の実施例によるロングスライダー
ストッパー構造を示す斜視図である。
ストッパー構造を示す斜視図である。
2…スライドレール 3…リヤシート 7…ストッパーカバー 71…ストッパープレート 72…コイルばね 73…脚片部 A…座席使用範囲 B…座席使用範囲外
Claims (2)
- 【請求項1】 シートを、車体前後方向に延びる長尺の
スライドレールにスライド自在に支承して任意の位置に
設定できるようにした自動車用シートにおいて、 上記スライドレールにはシート座席使用範囲外の少なく
とも座席使用範囲との境界近傍部分を覆ってストッパー
カバーが側方に開閉自在に枢支されてシートの座席使用
範囲外へのスライドが規制され、上記ストッパーカバー
の開放にてその規制が解除可能である一方、 上記ストッパーカバーはばね部材によって閉状態に自己
復帰可能となっていることを特徴とするロングスライダ
ーストッパー構造。 - 【請求項2】 上記ストッパーカバーにはこれを開放状
態に仮保持しシートの通過にて仮保持状態を解除される
脚片部が設けられている請求項1記載のロングスライダ
ーストッパー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP068576U JPH0737774U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ロングスライダーストッパー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP068576U JPH0737774U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ロングスライダーストッパー構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737774U true JPH0737774U (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=13377746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP068576U Pending JPH0737774U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ロングスライダーストッパー構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737774U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014222068A (ja) * | 2014-08-12 | 2014-11-27 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固定治具 |
JP2015028340A (ja) * | 2014-08-12 | 2015-02-12 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固定治具 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP068576U patent/JPH0737774U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014222068A (ja) * | 2014-08-12 | 2014-11-27 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固定治具 |
JP2015028340A (ja) * | 2014-08-12 | 2015-02-12 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 固定治具 |
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