JPH0737547B2 - 農業用被覆材フイルム - Google Patents
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- JPH0737547B2 JPH0737547B2 JP61208004A JP20800486A JPH0737547B2 JP H0737547 B2 JPH0737547 B2 JP H0737547B2 JP 61208004 A JP61208004 A JP 61208004A JP 20800486 A JP20800486 A JP 20800486A JP H0737547 B2 JPH0737547 B2 JP H0737547B2
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- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G13/00—Protecting plants
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- A01G13/0256—Ground coverings
- A01G13/0268—Mats or sheets, e.g. nets or fabrics
- A01G13/0275—Films
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- C05C—NITROGENOUS FERTILISERS
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、一般にマルチフィルムと呼ばれている農業用
被覆材に関する。
被覆材に関する。
(従来技術) マルチ栽培においては、地温上昇,土壌水分保持,土壌
固結防止,養分流亡防止及び雑草繁茂防止等を目的とし
てマルチフィルムが用いられている。
固結防止,養分流亡防止及び雑草繁茂防止等を目的とし
てマルチフィルムが用いられている。
このマルチフィルムとして、高圧法低密度ポリエチレン
を用いたもの及び高圧法低密度ポリエチレンとエチレ
ン.α‐オレフィンランダム共重合体ゴムとのブレンド
物から成るもの(特開昭56-116735号公報)が知られて
いる。
を用いたもの及び高圧法低密度ポリエチレンとエチレ
ン.α‐オレフィンランダム共重合体ゴムとのブレンド
物から成るもの(特開昭56-116735号公報)が知られて
いる。
(従来技術の問題点) 然しながら、高圧法低密度ポリエチレンから成るマルチ
フィルムでは、物理的強度がそれ自体低く、厚さを20μ
m以上とする必要がある。例えば、ブロー比を2以上で
フィルム成形し、厚さを20μmよりも小さくした場合に
は、引裂強度が低く、フィルム敷設時や撒去時等におい
て該フィルムが裂け易いという問題がある。一方、フィ
ルム厚みを20μm以上とする場合には、フィルムのヤン
グ率が高くなってゴワゴワした感じのものとなり、畝等
の土壌表面に密着し難くなってそこに空気層を形成し易
くなるのである。この結果として、雑草が繁茂し易くな
り、また風雨によるフィルムのバタツキなどにより、成
育物を痛めるという問題が生ずるのである。
フィルムでは、物理的強度がそれ自体低く、厚さを20μ
m以上とする必要がある。例えば、ブロー比を2以上で
フィルム成形し、厚さを20μmよりも小さくした場合に
は、引裂強度が低く、フィルム敷設時や撒去時等におい
て該フィルムが裂け易いという問題がある。一方、フィ
ルム厚みを20μm以上とする場合には、フィルムのヤン
グ率が高くなってゴワゴワした感じのものとなり、畝等
の土壌表面に密着し難くなってそこに空気層を形成し易
くなるのである。この結果として、雑草が繁茂し易くな
り、また風雨によるフィルムのバタツキなどにより、成
育物を痛めるという問題が生ずるのである。
しかもこのマルチフィルムは耐熱性においても充分でな
く、また所謂穴あきマルチとして使用した場合には、穴
が拡大して被覆材としての能力が劣ったものになるとい
う不都合を避け得ない。
く、また所謂穴あきマルチとして使用した場合には、穴
が拡大して被覆材としての能力が劣ったものになるとい
う不都合を避け得ない。
更に、高圧法低密度ポリエチレンとエチレン・α‐オレ
フィン共重合体ゴムとのブレンド物から成るマルチフィ
ルムにおいては、耐候性及びロングラン成形性が低く、
また強度や透明性及び光沢等の外観においても満足し得
るものではない。
フィン共重合体ゴムとのブレンド物から成るマルチフィ
ルムにおいては、耐候性及びロングラン成形性が低く、
また強度や透明性及び光沢等の外観においても満足し得
るものではない。
従って、本発明の技術的課題は、上述した欠点、が全て
解消されたマルチフィルムを提供することにある。
解消されたマルチフィルムを提供することにある。
(問題点を解消すべき手段) 本発明によれば、 (A) メルトフローレート(190℃)が0.01乃至0.1g/
10min、及び20℃における密度(DA)が0.935乃至0.95
0g/ccの範囲にあり、且つX−線回折法による結晶化度
が50%以上であるエチレンと炭素数3以上のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体樹脂、 及び (B) メルトフローレート(190℃)が0.1乃至5g/10m
inの範囲にあり、且つX−線回折法による結晶化度が40
%以上であるエチレンと炭素数4以上のα−オレフィン
とのランダム共重合体樹脂とを、重量基準で、 A:B=95:5乃至50:50 の割合でブレンドして成る樹脂組成物 であって、 前記成分(B)のランダム共重合体樹脂の20℃における
密度(DB)が下記条件、 0.910≦DB≦0.935(g/cc) DB≦0.9DA+0.09 式中、DAは前記成分(A)のランダム共重合体樹脂の
20℃における密度を表わす、 を満足する樹脂組成物を原材料とし、これをインフレー
ション法によりフイルム成形して得られる厚さ5乃至20
μmの農業用被覆材フイルムが提供される。
10min、及び20℃における密度(DA)が0.935乃至0.95
0g/ccの範囲にあり、且つX−線回折法による結晶化度
が50%以上であるエチレンと炭素数3以上のα−オレフ
ィンとのランダム共重合体樹脂、 及び (B) メルトフローレート(190℃)が0.1乃至5g/10m
inの範囲にあり、且つX−線回折法による結晶化度が40
%以上であるエチレンと炭素数4以上のα−オレフィン
とのランダム共重合体樹脂とを、重量基準で、 A:B=95:5乃至50:50 の割合でブレンドして成る樹脂組成物 であって、 前記成分(B)のランダム共重合体樹脂の20℃における
密度(DB)が下記条件、 0.910≦DB≦0.935(g/cc) DB≦0.9DA+0.09 式中、DAは前記成分(A)のランダム共重合体樹脂の
20℃における密度を表わす、 を満足する樹脂組成物を原材料とし、これをインフレー
ション法によりフイルム成形して得られる厚さ5乃至20
μmの農業用被覆材フイルムが提供される。
(作用) 本発明のマルチフィルム形成用の原料樹脂組成物の構成
樹脂成分として用いるランダム共重合体(A)は、メル
トフローレート(MFR)が低く且つ密度(DA)が高い
ことから、得られるフィルム引張強度及び剛性を与える
様に作用する。
樹脂成分として用いるランダム共重合体(A)は、メル
トフローレート(MFR)が低く且つ密度(DA)が高い
ことから、得られるフィルム引張強度及び剛性を与える
様に作用する。
また、上記ランダム共重合体(A)と併用されるランダ
ム共重合体(B)は、MFRが高く且つ密度(DB)が低
いことから、得られるフィルムに柔軟性を付与し、引裂
強度や耐衝撃性を向上させる様に作用する。
ム共重合体(B)は、MFRが高く且つ密度(DB)が低
いことから、得られるフィルムに柔軟性を付与し、引裂
強度や耐衝撃性を向上させる様に作用する。
特に本発明によれば、ランダム共重合体(B)の密度
(DB)が前記一般式(1)を満足する様な範囲にある
ことから、後述する実施例から明らかな通り、ランダム
共重合体(A)の有する特性を損なうことなく、フィル
ムの引裂強度や耐衝撃性が改良されるのである。
(DB)が前記一般式(1)を満足する様な範囲にある
ことから、後述する実施例から明らかな通り、ランダム
共重合体(A)の有する特性を損なうことなく、フィル
ムの引裂強度や耐衝撃性が改良されるのである。
(作用効果) かかる本発明によれば、土壌との密着性に優れ、耐候
性,引張特性,引裂特性等の諸特性に優れたフィルムが
得られる。
性,引張特性,引裂特性等の諸特性に優れたフィルムが
得られる。
このフィルムは、主として地温上昇効果等が要求される
マルチフィルムとして、露地栽培,トンネル栽培,ハウ
ス半促成栽培,加工用無支柱栽培,早堀り栽培等に有効
に使用される。
マルチフィルムとして、露地栽培,トンネル栽培,ハウ
ス半促成栽培,加工用無支柱栽培,早堀り栽培等に有効
に使用される。
(発明の好適実施態様) 構成樹脂成分 (i) 成分(A) 本発明においては、樹脂成分(A)として低メルトフロ
ーレートのエチレン・α‐オレフィンランダム共重合体
樹脂を使用する。
ーレートのエチレン・α‐オレフィンランダム共重合体
樹脂を使用する。
このランダム共重合体樹脂は、X線回折法による結晶化
度が50%以上であり、所謂非晶質のゴムとは異なるもの
である。
度が50%以上であり、所謂非晶質のゴムとは異なるもの
である。
エチレンと共重合すべきα‐オレフィンは、炭素数が3
以上のものであり、具体的には、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、3-メチル‐1-ブテン、1-ヘキセン、3-
メチル‐1-ペンテン、4-メチル‐1-ペンテン、1-ヘプテ
ン、1-オクテン、1-デセン等を挙げることができる。
以上のものであり、具体的には、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、3-メチル‐1-ブテン、1-ヘキセン、3-
メチル‐1-ペンテン、4-メチル‐1-ペンテン、1-ヘプテ
ン、1-オクテン、1-デセン等を挙げることができる。
また、該ランダム共重合体におけるエチレン含量は、95
モル%以上の範囲にある。
モル%以上の範囲にある。
本発明において、このランダム共重合体樹脂は、メルト
フローレート(190℃)が、0.01乃至0.1g/10min、特に
0.02乃至0.06g/10minの範囲にあり、また密度(DA,20
℃)が0.935乃至0.950g/ccの範囲にある。
フローレート(190℃)が、0.01乃至0.1g/10min、特に
0.02乃至0.06g/10minの範囲にあり、また密度(DA,20
℃)が0.935乃至0.950g/ccの範囲にある。
このメルトフローレート(MFR)が0.01g/10minよりも低
い場合にはフィルム成形性が劣り、また1.0g/10minより
も高い場合には延伸配向が不能となり、縦横方向の強度
のバランスがとれたフィルムを得ることができないとい
う不都合を生ずる。
い場合にはフィルム成形性が劣り、また1.0g/10minより
も高い場合には延伸配向が不能となり、縦横方向の強度
のバランスがとれたフィルムを得ることができないとい
う不都合を生ずる。
また密度が上記範囲内にあることにより、得られるフィ
ルムに適度な剛性が付与される。
ルムに適度な剛性が付与される。
(ii) 成分(B) 樹脂成分(B)としては、高MFRのエチレン・α‐オレ
フィンランダム共重合体樹脂(‐線回折法による結晶化
度40%以上)が使用される。
フィンランダム共重合体樹脂(‐線回折法による結晶化
度40%以上)が使用される。
エチレンと共重すべきα‐オレフィンとしては、炭素数
が4以上であるものが使用されるが、この点を除けば成
分(A)のランダム共重合体樹脂のα‐オレフィンと同
様のものが使用される。またエチレン含量は90モル%以
上である。
が4以上であるものが使用されるが、この点を除けば成
分(A)のランダム共重合体樹脂のα‐オレフィンと同
様のものが使用される。またエチレン含量は90モル%以
上である。
このランダム共重合体樹脂は、所謂直鎖低密度ポリエチ
レンとして知られているものであり、そのMFR(190℃)
は0.1乃至5g/10min特に0.8乃至3g/10minの範囲にある。
レンとして知られているものであり、そのMFR(190℃)
は0.1乃至5g/10min特に0.8乃至3g/10minの範囲にある。
MFRが上記範囲よりも低い場合には、得られる樹脂組成
物は押出機の押出性において不満足となる傾向にあり、
また上記範囲よりも高い場合には、両樹脂の分散性が悪
くなり、外観を損う。
物は押出機の押出性において不満足となる傾向にあり、
また上記範囲よりも高い場合には、両樹脂の分散性が悪
くなり、外観を損う。
またこのエチレン・α‐オレフィンランダム共重合体樹
脂は、示差走査型熱量計で測定した融点が115乃至130℃
の範囲にあることが、フィルム成形性及び耐熱性等の見
地から好適である。
脂は、示差走査型熱量計で測定した融点が115乃至130℃
の範囲にあることが、フィルム成形性及び耐熱性等の見
地から好適である。
本発明において、この成分(B)のランダム共重合体樹
脂は、20℃における密度(DB)が、0.910乃至0.935g/
ccの範囲にあり、且つ下記式、 DB≦0.9DA+0.09 ……(1) 式中、DAは成分(A)のランダム共重合体樹脂の20℃
における密度を表わす、 を満足することが重要である。
脂は、20℃における密度(DB)が、0.910乃至0.935g/
ccの範囲にあり、且つ下記式、 DB≦0.9DA+0.09 ……(1) 式中、DAは成分(A)のランダム共重合体樹脂の20℃
における密度を表わす、 を満足することが重要である。
即ち、密度が0.910乃至0.935g/ccの範囲にあることによ
って、上記ランダム共重合体樹脂は引裂強度や耐衝撃性
に優れた特性を有し、且つ前記(1)式を満足すること
によって、フィルム引張強度や剛性等の成分(A)のラ
ンダム共重合体樹脂の特性を損わずに、柔軟性や引裂強
度及び耐衝撃性等の特性をフィルムに付与することが可
能となるものである。
って、上記ランダム共重合体樹脂は引裂強度や耐衝撃性
に優れた特性を有し、且つ前記(1)式を満足すること
によって、フィルム引張強度や剛性等の成分(A)のラ
ンダム共重合体樹脂の特性を損わずに、柔軟性や引裂強
度及び耐衝撃性等の特性をフィルムに付与することが可
能となるものである。
樹脂組成物の調製 本発明の樹脂組成物は、上述した成分(A)と成分
(B)とのランダム共重合体樹脂を、重量基準で、 A:B=95:5乃至50:50 特に、98:8乃至70:30 の割合でブレンドすることによって、引張強度及び剛性
とともに、柔軟性,引裂強度及び耐衝撃性等の特性に優
れたフィルムを形成するのに適した樹脂組成物が得られ
る。
(B)とのランダム共重合体樹脂を、重量基準で、 A:B=95:5乃至50:50 特に、98:8乃至70:30 の割合でブレンドすることによって、引張強度及び剛性
とともに、柔軟性,引裂強度及び耐衝撃性等の特性に優
れたフィルムを形成するのに適した樹脂組成物が得られ
る。
例えば、高メルトフローレートのランダム共重合体樹脂
の配合量が上記範囲よりも多い場合には、特にブロー比
を2以上としての延伸が困難となって縦横方向の強度の
バランスがとれたフィルムを得ることができず、また上
記範囲よりも少ない場合には、フィルムの柔軟性,引裂
強度及び耐衝撃性等の特性を向上させることが困難とな
る。
の配合量が上記範囲よりも多い場合には、特にブロー比
を2以上としての延伸が困難となって縦横方向の強度の
バランスがとれたフィルムを得ることができず、また上
記範囲よりも少ない場合には、フィルムの柔軟性,引裂
強度及び耐衝撃性等の特性を向上させることが困難とな
る。
樹脂のブレンドは、ヘンシェルミキサー,タンブラー等
によるドライブレンド法や、押出機等を用いるメルトブ
レンド法等のそれ自体公知のブレンド方法により行ない
得る。
によるドライブレンド法や、押出機等を用いるメルトブ
レンド法等のそれ自体公知のブレンド方法により行ない
得る。
樹脂のブレンドに際しては、本発明の樹脂組成物の特性
を損わない範囲において、酸化防止剤,紫外線吸収剤,
滑剤,スリップ剤,アンチブロッキング剤,流滴剤,帯
電防止剤,着色剤等の種々の配合剤をそれ自体公知の量
で配合することができる。
を損わない範囲において、酸化防止剤,紫外線吸収剤,
滑剤,スリップ剤,アンチブロッキング剤,流滴剤,帯
電防止剤,着色剤等の種々の配合剤をそれ自体公知の量
で配合することができる。
フィルムの製造 かくして得られた本発明の樹脂組成物は、所謂インフレ
ーション法によるフィルム成形によって前述した諸特性
に優れたフィルムとされる。
ーション法によるフィルム成形によって前述した諸特性
に優れたフィルムとされる。
インフレーション法によるフィルム成形は、溶融樹脂組
成物をスリットダイを介して押出し、所定の空気流によ
ってブロー比2以上の範囲に膨張させることにより行な
われる。
成物をスリットダイを介して押出し、所定の空気流によ
ってブロー比2以上の範囲に膨張させることにより行な
われる。
この際、樹脂温度は190乃至250℃とすることが好適であ
る。
る。
得られたフィルムは、5乃至20μm、特に7乃至15μm
の厚みを有している。
の厚みを有している。
かかるフィルムは高密度ポリエチレン等から得られる従
来のフィルムに比して、引張特性,引裂特性及び耐衝撃
強度や柔軟性に優れているとともに、耐候性にも顕著に
優れている。
来のフィルムに比して、引張特性,引裂特性及び耐衝撃
強度や柔軟性に優れているとともに、耐候性にも顕著に
優れている。
例えば、衝撃強度や引裂強度の向上により、フィルム施
工時の損傷等が極めて有効に防止されるものである。
工時の損傷等が極めて有効に防止されるものである。
(実施例) 実施例1 成分(A)のランダム共重合体樹脂として、MFRが0.04g
/10min及び密度(DA)が0.945g/cm3のエチレン‐1-ブ
テンランダム共重合体(エチレン含量98.4モル%)を使
用した。
/10min及び密度(DA)が0.945g/cm3のエチレン‐1-ブ
テンランダム共重合体(エチレン含量98.4モル%)を使
用した。
また成分(B)のランダム共重合体樹脂として、MFRが
2.0g/10min及び密度(DB)が0.920g/cm3のエチレン‐
4-メチルペンテン‐1ランダム共重合体(エチレン含量
95.7モル%)を使用した。
2.0g/10min及び密度(DB)が0.920g/cm3のエチレン‐
4-メチルペンテン‐1ランダム共重合体(エチレン含量
95.7モル%)を使用した。
これらランダム共重合体樹脂を、A/B=90/10の重量比で
ブレンドし、ダイ径50φの押出機を備えた空冷インフレ
ーションフィルム成形機を用い、成形温度200℃及びブ
ロー比4の条件下でフィルム成形を行ない、厚み10μm
のフィルムを得た。
ブレンドし、ダイ径50φの押出機を備えた空冷インフレ
ーションフィルム成形機を用い、成形温度200℃及びブ
ロー比4の条件下でフィルム成形を行ない、厚み10μm
のフィルムを得た。
該フィルムの物性を第1表に示す。
実施例2 成分(B)のランダム共重合体樹脂として、MFRが2.1g/
10min及び密度(DB)が0.930g/cm3のエチレン‐4-メ
チルペンテン‐1ランダム共重合体(エチレン含量97.6
モル%)を用いた以外は実施例1と全く同様にして厚み
10μmのフィルムを得た。
10min及び密度(DB)が0.930g/cm3のエチレン‐4-メ
チルペンテン‐1ランダム共重合体(エチレン含量97.6
モル%)を用いた以外は実施例1と全く同様にして厚み
10μmのフィルムを得た。
該フィルムの物性を第1表に示す。
実施例3 成分(A)のランダム共重合体樹脂として、MFR0.03g/1
0min及び密度(DA)が0.949g/cm3のエチレン‐1-ブテ
ンランダム共重合体(エチレン含量98.6モル%)を使用
し、且つ成分(A)と成分(B)の樹脂の配合割合を、
A/B=80/20とした以外は実施例1と全く同様にして厚み
10μmのフィルムを得た。
0min及び密度(DA)が0.949g/cm3のエチレン‐1-ブテ
ンランダム共重合体(エチレン含量98.6モル%)を使用
し、且つ成分(A)と成分(B)の樹脂の配合割合を、
A/B=80/20とした以外は実施例1と全く同様にして厚み
10μmのフィルムを得た。
該フィルムの物性を第1表に示す。
比較例1 成分(A)のランダム共重合体樹脂として、MFR0.04g/1
0min及び密度(DA)が0.953g/cm3のエチレン‐1-ブテ
ンランダム共重合体(エチレン含量99モル%)を使用
し、成分(B)を全く使用せずに実施例1と同様に厚み
10μmのフィルムを得た。
0min及び密度(DA)が0.953g/cm3のエチレン‐1-ブテ
ンランダム共重合体(エチレン含量99モル%)を使用
し、成分(B)を全く使用せずに実施例1と同様に厚み
10μmのフィルムを得た。
該フィルムの物性を第1表に示す。
比較例2 成分(A)のランダム共重合体として実施例3で使用し
たものを使用し、且つ成分(B)としてエチレン‐プロ
ピレン共重合体ゴム(エチレン含量80重量%)を用いた
以外は、実施例1と全く同様にして厚さ10μmのフィル
ムを得た。
たものを使用し、且つ成分(B)としてエチレン‐プロ
ピレン共重合体ゴム(エチレン含量80重量%)を用いた
以外は、実施例1と全く同様にして厚さ10μmのフィル
ムを得た。
該フィルムの物性を第1表に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】(A) メルトフローレート(190℃)が
0.01乃至0.1g/10min、及び20℃における密度(DA)が
0.935乃至0.950g/ccの範囲にあり、且つX−線回折法に
よる結晶化度が50%以上であるエチレンと炭素数3以上
のα−オレフィンとのランダム共重合体樹脂、 及び (B) メルトフローレート(190℃)が0.1乃至5g/10m
inの範囲にあり、且つX−線回折法による結晶化度が40
%以上であるエチレンと炭素数4以上のα−オレフィン
とのランダム共重合体樹脂とを、重量基準で、 A:B=95:5乃至50:50 の割合でブレンドして成る樹脂組成物 であって、 前記成分(B)のランダム共重合体樹脂の20℃における
密度(DB)が下記条件、 0.910≦DB≦0.935(g/cc) DB≦0.9DA+0.09 式中、DAは前記成分(A)のランダム共重合体樹脂の
20℃における密度を表わす、 を満足する樹脂組成物を原材料とし、これをインフレー
ション法によりフイルム成形して得られる厚さ5乃至20
μmの農業用被覆材フイルム。 - 【請求項2】前記農業用被覆材フイルムが、前記樹脂組
成物を原材料とし、これをインフレーション法によりブ
ロー比2以上でフイルム成形することにより得られる厚
さ5乃至20μmのフイルムである特許請求の範囲第1項
記載の農業用被覆材フイルム。
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