JPH10500157A - 中モジュラスのフィルムおよび製造方法 - Google Patents
中モジュラスのフィルムおよび製造方法Info
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- JPH10500157A JPH10500157A JP7529193A JP52919395A JPH10500157A JP H10500157 A JPH10500157 A JP H10500157A JP 7529193 A JP7529193 A JP 7529193A JP 52919395 A JP52919395 A JP 52919395A JP H10500157 A JPH10500157 A JP H10500157A
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Abstract
(57)【要約】
高荷重包装用途および熱充填使用に適するように引裂き性能を改良した中モジュラスのポリエチレンフィルムおよびバッグを製造する。フィルム組成物に高分子量の線状ポリエチレンおよび線状のエチレン/α−オレフィンインターポリマーを含める。このフィルムの厚さは少なくとも約1.25ミル(31ミクロン)であり、そしてこれは、0.923から0.95グラム/立方センチメートル(g/cc)の範囲の計算フィルム密度を有するとして特徴づけられ、そして典型的には、現在産業で用いられているポリエチレンフィルムより少なくとも30パーセント高い引裂き強度または耐衝撃性を示す。この新規なフィルムは優れた寸法安定性と強度特性を有し、それにより、高荷重オーバーラップ、スリーブおよびバッグとして使用される産業フィルムに関して有意なダウンゲージングが可能になる。
Description
【発明の詳細な説明】
中モジュラスのフィルムおよび製造方法
本発明は、中モジュラス(medium modulus)のポリエチレンフ
ィルムおよび上記フィルムの製造方法に関する。この新規なフィルムは可変スト
ークブローン押出し加工(variable−stalk blown ext
rusion)で製造可能である。このフィルムは高い引裂きおよび衝撃特性を
示す。このフィルムは高荷重包装(heavy−duty packaging
)および輸送用途そしてまた熱充填(hot−fill)包装用途で使用可能で
ある。
重い品目、例えば建築建設材料、芝および庭材料、塩およびポリマーペレット
などの包装および輸送では高い引裂きおよび衝撃特性を示すポリエチレンフィル
ムが求められている。高荷重用フィルムおよびバッグはまた良好な堅さと剛性(
モジュラス)を示す必要がある。搬送中にバッグが破れたり製品が失われないよ
うにする目的でフィルム強度特性を良好にする必要がある一方で、良好な寸法安
定性を得る目的で堅さおよび剛性が必要である。バッグ製造および製品充填操作
段階中にフィルムまたはバッグをいろいろな装置ステーションに運んでいる間そ
れらの正確な位置決めを維持するに寸法安定性が役立つことから、製造および包
装操作では寸法安定性が重要である。製品(例えば塩など)を熱いまま包装する
場合、例えばある種の成形−充填−密封包装運転を行う場合などではまた製品充
填段階中の高温で寸法が安定であることも要求される。
高荷重包装では、現在のところ、約0.920g/ccの如き低い計算フィル
ム密度を有する単層および多層ポリエチレンフィルムを用いる必要がある。高荷
重包装に典型的なポリエチレンフィルム組成物には、
(a)線状低密度ポリエチレン(LLDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE
)のブレンド物、(b)耐衝撃性が得られるようにゴムおよび他のエラストマー
(例えばポリブチレン)を添加することで改質された高密度ポリエチレン(HD
PE)、(c)低分子量の高密度ポリエチレン(LMW−HDPE)とブレンド
されたLLDPE、(d)高メルトフロー率のHDPEとブレンドされたLLD
PE、または(e)部分イソタクティックポリマー類とブレンドされたLLDP
Eが含まれる。例えばShirodkar他の米国特許第5,041,401号
、Calabro他の米国特許第5,102,955号およびNishimur
a他の米国特許第4,828,906号を参照のこと。また、Thiersau
lt他の米国特許第4,786,688号に開示されているように、HDPEを
80から98重量パーセントおよびLLDPEを2から20重量パーセント含有
するポリエチレン組成物も公知であり、これは薄いフィルム(20ミクロン)お
よびブロー成形用途で用いるに有用であると主張されている。加うるに、このよ
うな包装用途では3成分系ポリマーブレンド物も用いられてきた。例えば、Su
他は、米国特許第4,824,912号の中で、LLDPEを単独で用いる時に
比べて加工性およびフィルム特性を改良する目的で、低分子量のHDPE(LM
W−HDPE)と高分子量のHDPE(HMW−HDPE)を少量ブレンドした
LLDPEを開示している。
従来の技術では、ポリエチレンフィルムの製造で現在用いられている線状エチ
レンポリマー類の場合、密度を高くして約0.920g/ccにするにつれて引
裂き強度が上昇しそして続いて密度を約0.920g/ccより高くして行くと
引裂き強度が実質的に低下することが示され
ている。フィルム厚を厚くすることで引裂き強度を改良する試みは、効果がある
としても最小限のみであった。強度特性を改良する目的でフィルム厚を厚くする
と、現在の技術のポリエチレンフィルムの場合、堅さが耐衝撃性および耐引裂き
性に比例しないで増すことにより、従業者は、フィルム厚を厚くしても追加的利
点をほとんどか或は全く得ることができない。従って、ポリエチレンフィルムお
よびフィルム組成物はいろいろ知られているが、従来技術のポリエチレンフィル
ムは、高荷重包装用途における使用で望まれる高い耐引裂き性と耐衝撃性のバラ
ンスを要求されるフィルム堅さ、即ちモジュラスで与えずそして/またはこれら
は所望の寸法安定性を与えないことから、完全には満足されるものでない。
従って、本発明の目的は、高荷重包装および輸送用途そして熱充填包装用途で
用いることができるように引裂き強度および耐衝撃性が改良されていて良好な寸
法安定性を示すポリエチレンフィルムを提供することに加えて上記フィルムの製
造方法を提供することにある。
本出願者らは、高い衝撃および引裂き特性を示す中モジュラスのポリエチレン
フィルムおよび上記フィルムの製造方法を見い出した。この新規なフィルムは、
(A)0.92から0.96g/ccの範囲の密度を有しそして0.1から3g
/10分の範囲のI5メルトインデックスを示す少なくとも1種の高分子量線状
エチレンポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基準にして60から
95重量パーセント、および
(B)少なくとも1種のα−オレフィンモノマーを含んでいて0.85から0.
92g/ccの範囲の密度を有しそして0.3から3g/10分の範囲のI2メ
ルトインデックスを示すとして特徴づけられる少なく
とも1種の線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーを成分(A)と(B
)を一緒にした重量を基準にして5から40重量パーセント、含有する。
上記中モジュラスのポリエチレンを製造する新規な方法は可変ストーク押出し
加工方法であり、この方法は、
(1)(A)0.92から0.96g/ccの範囲の密度を有しそして0.1か
ら3g/10分の範囲のI5メルトインデックスを示す少なくとも1種の高分子
量線状エチレンポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基準にして6
0から95重量パーセントおよび(B)少なくとも1種のα−オレフィンモノマ
ーを含んでいて0.85から0.92g/ccの範囲の密度を有しそして0.3
から3g/10分の範囲のI2メルトインデックスを示すとして特徴づけられる
少なくとも1種の線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーを成分(A)
と(B)を一緒にした重量を基準にして5から40重量パーセント含有する押出
し加工可能熱可塑性組成物を準備し、
(2)上記段階(1)の組成物を環状ダイスが備わっている押出し加工装置に導
入することで加熱されたフィルムを生じさせ、
(3)上記組成物を上記環状ダイスに通して押出し加工することで上記組成物の
溶融もしくは半溶融熱可塑性管を生じさせた後、これを膨らませ、そしてニップ
(nip)およびテイクオフローラー(take−off rollers)に
通してドローダウンを受けさせる(drawn−down)ことで厚さが約1.
25ミル以上のレイフラット(layflat)フィルムを生じさせ、そして
(4)次の使用で、上記段階(3)で生じさせたフィルムを段階(2)
のフィルム押出し加工装置のダウンライン(down−line)に送るか、或
は次の使用で、上記段階(3)で生じさせたフィルムをオフライン(off−l
ine)で集める、
段階を含む。
本発明のフィルムは改良された引裂きおよび衝撃性能を有しかつ優れた寸法安
定性を示し、これは、中モジュラスのポリエチレンフィルムでは通常期待されな
いことである。この新規なフィルムでは、ほぼ同じフィルム密度、メルトインデ
ックスおよびフィルム厚を有する従来技術のポリエチレンフィルムに比較して衝
撃特性および引裂き特性が少なくとも30パーセント、好適には50パーセント
改良されている。このような改良により、従業者は、ダウンゲージング(dow
n−gauging)および/または希釈用再利用材料の仕込み量を多くするこ
とで実質的にコストを低くして所定高荷重フィルム要求に合致させることが可能
になる。
図1に、異なる3種ポリマー:即ち実質的に線状であるポリエチレンと不均一
線状ポリエチレンと均一線状ポリエチレンに関するMw/MnとI10/I2の関
係を描写するデータをプロットする。
図2−8を用いて本実施例に示すデータをグラフで要約する。
図2に、フィルム組成物Aから作成した本発明のフィルムおよびフィルム組成
物B、CおよびDから作成した比較フィルムに関する引裂き強度とフィルム厚の
間の関係をプロットする。
図3に、フィルム組成物Aから作成した本発明のフィルムおよびフィルム組成
物B、EおよびFから作成した比較フィルムに関する引裂き強度とフィルム厚の
間の関係をプロットする。
図4に、フィルム組成物A、HおよびIから作成した本発明のフィルムおよび
フィルム組成物Gから作成した比較フィルムに関する引裂き強度とフィルム厚の
間の関係をプロットする。
図5に、フィルム組成物A、JおよびKから作成した本発明のフィルムおよび
フィルム組成物BおよびCから作成した比較フィルムに関する引裂き強度とフィ
ルム厚の間の関係をプロットする。
図6に、フィルム組成物A、LおよびMから作成した本発明のフィルムおよび
フィルム組成物Bから作成した比較フィルムに関する引裂き強度とフィルム厚の
間の関係をプロットする。
図7に、フィルム組成物A、H、I、J、K、LおよびMから作成した本発明
のフィルムおよびフィルム組成物B、C、D、E、FおよびGから作成した比較
フィルムに関する引裂き強度とフィルム厚の間の関係をプロットし、これに各組
成物に関する線形回帰式を含める。
図8に、フィルム組成物A、H、I、J、K、LおよびMから作成した本発明
のフィルムおよびフィルム組成物B、C、GおよびOから作成した比較フィルム
に関する引裂き強度とフィルム密度の間の関係をプロットすることに加えて、0
.942g/ccのHMW−HDPEと0.905g/ccのULDPEを種々
の比率でブレンドすることを基としたブレンド組成物の計算、即ち予測引裂き強
度をプロットする。
図9に、好適なフィルム組成物A、H、K、LおよびMから作成した本発明の
フィルムおよびフィルム組成物B、C、GおよびOから作成した比較フィルムに
関する引裂き強度とフィルム密度の間の関係をプロットすることに加えて、0.
942g/ccのHMW−HDPEと0.905g/ccのULDPEを種々の
比率でブレンドすることを基とした
ブレンド組成物の計算、即ち予測引裂き強度をプロットする。
本ポリエチレン技術では、密度が約0.915g/ccに等しいか或はそれ以
下であるポリマーサブセット(polymer subset)の線状低密度ポ
リエチレンを表示する目的で、言葉「超低密度ポリエチレン」(ULDPE)、
「非常に低密度のポリエチレン」(VLDPE)および「線状で非常に低密度の
ポリエチレン」(LVLDPE)が互換的に用いられてきた。この場合、密度が
約0.915g/cc以上の線状ポリエチレン類に言葉「線状低密度ポリエチレ
ン」(LLDPE)を適用する。
本明細書では、言葉「不均一」および「不均一に分枝している」を、通常の意
味で、短鎖分枝分布指数が比較的低い線状エチレン/α−オレフィンポリマーの
言及で用いる。短鎖分枝分布指数(SCBDI)(Short Chain B
ranch Distribution Index)を、全コモノマーモル含
有量中央値の50%以内に入るコモノマー含有量を有するポリマー分子の重量パ
ーセントとして定義する。ポリオレフィンの短鎖分枝分布指数は、良く知られて
いる昇温溶出分離(temperature rising elution
fractionation)技術、例えばWild他著「Journal o
f Polymer Science,Poly.Phys.Ed」、20巻、
441頁(1982)、L.D.Cady著「“The Role of Co
monomer Type and Distribution in LLD
PE Product Performance,”SPE Regional
Technical Conference,Quaker Square
Hilton,Akron
オハイオ州、10月1−2日、107−119頁(1985)、または米国特許
第4,798,081号の中に記述されている如き技術で測定可能である。不均
一線状エチレン/α−オレフィンポリマーが示すSCBDIは典型的に約30パ
ーセント未満である。
本明細書では、言葉「均一」および「均一に分枝している」を、通常の意味で
、良く知られている昇温溶出分離技術で測定して短鎖分枝分布指数(SCBDI
)が比較的高いエチレン/α−オレフィンポリマーの言及で用いる。均一エチレ
ン/α−オレフィンポリマーが示すSCBDIは典型的に約30パーセントに等
しいか或はそれ以上である。
本明細書では、新規なフィルムの言及で、計算フィルム密度が0.923から
0.95g/ccの範囲であることを意味する目的で言葉「中モジュラス」を用
いる。本明細書では、構成要素であるポリマー類または層の既知重量とアニーリ
ング後(annealed)の測定密度から計算した時のフィルム密度を意味す
る目的で言葉「計算フィルム密度」を用いる。
本明細書では、新規なフィルムの言及で、厚さが約1.25ミル(31ミクロ
ン)以上のフィルム厚を意味する目的で言葉「厚い」を用いる。
言葉「可変ストーク押出し加工」は本明細書で用いる新しい技術用語であり、
これは、フィルム用環状ダイスとストークの高さ、即ちバブル膨張地点の間の距
離をブローンフィルム製造中0インチ(0センチメートル)から144インチ(
366センチメートル)以上に渡って変えることができることを表す。この言葉
は、よく知られているポケットブローンフィルム押出し加工およびストークブロ
ーンフィルム押出し加工の両方を包含する。本明細書では、フィルム用環状ダイ
スとエアリング(a
ir ring)の間の距離が30インチ(76センチメートル)に等しいか或
はそれ以上であることを意味する通常の意味で言葉「高ストーク押出し加工」を
用いる。本明細書では、距離が5インチ(12.7センチメートル)から30イ
ンチ(76センチメートル)の範囲であることを意味する通常の意味で言葉「低
ストーク押出し加工」を用いる。
本明細書において、言葉「熱充填」は、45℃以上の製品温度で包装または製
品充填操作を行うことを指す。本明細書において、言葉「高荷重」は、一般に、
大量にか或は単一包装重量が10ポンド(4.5キログラム)以上である産業品
目を包装することを指す。
本発明の中モジュラスフィルムの製造で用いるポリマーの密度はASTM D
−792に従って測定した密度であり、これをグラム/立方センチメートル(g
/cc)で報告する。以下に示す実施例で報告する測定値は、ポリマーサンプル
にアニーリングを周囲条件下で24時間受けさせた後測定した値である。
ASTM D−1238、条件190℃/2.16キログラム(kg)および
条件190℃/5kgに従ってメルトインデックス測定を実施し、これらはそれ
ぞれI2およびI5として知られる。メルトインデックスはポリマーの分子量に反
比例する。従って、分子量が高くなればなるほどメルトインデックスが低くなる
が、この関係は直線的でない。メルトインデックスをg/10分で報告する。本
発明の目的で、本実施例で特定の値を計算する時、I5およびI2値はおおよそで
あるが約5.1の倍率(factor)で互いに関係し、例えばI2メルトイン
デックスが1.0であることはI5メルトインデックスがほぼ5.1であること
に相当する。メルトインデックスの測定はまたより高い重量、例えばASTM
D−1238、条件190℃/10kgおよび条件190℃/21.6kgに
従って実施可能であり、これらはそれぞれI10およびI21.6として知られる。
本明細書では、言葉「メルトフロー比」を、通常の意味で、低い重量で測定し
たメルトインデックス値に対する高い重量で測定したメルトインデックス値の比
率として定義する。測定I10およびI2メルトインデックス値の場合通常このメ
ルトフロー比をI10/I2として表示する。I21.6およびI10値の場合の比をI2 1.6
/I10として表示する。ポリエチレン組成物に関する他のメルトフロー比、
例えばI5およびI2メルトインデックス測定値を基準にしたI5/I2なども時と
して用いる。一般に、I21.6/I10測定値とI5/I2測定値は同様なメルトフロ
ー値を与え、そして通常、I10/I2値はI21.6/I10値より約4.4倍高く、
本発明の目的で、本実施例で特定値を計算する時に上記倍率を用いる。
本発明のフィルムが示す引裂き抵抗をASTM D1922に従って測定して
グラムで報告する。この引裂き抵抗の測定を機械方向(MD)と横方向(CD)
の両方で行う。本明細書では、言葉「引裂き強度」を用いてMD引裂き抵抗値と
CD引裂き抵抗値の間の平均を表し、これも同様にグラムで報告する。本発明の
フィルムが示す耐衝撃性をASTM D1709に従って測定する。厚みが増す
につれて性能値も上昇する関係が示される場合、それに従って、実際に測定した
フィルム厚(ミクロメートル)を基に比例させて引裂きおよび衝撃結果を高くす
るか或は低くすることで正確に2ミルに正規化するが、しかしながら、このよう
に正規化計算を実施して報告するのは厚さの変動が10パーセント以内の時のみ
、即ち測定厚が1.8−2.2ミルの範囲内の時のみである。
本発明の中モジュラスポリエチレンフィルムの計算フィルム密度は0.923
g/ccから0.95g/cc、特に0.926g/ccから0.948/cc
、より特別には0.93g/ccから0.945/ccの範囲である。
フィルム厚は一般に約1.25ミル以上、特に1.5ミルから8.75ミルの
範囲、より特別には2ミルから8ミルの範囲である。
このフィルムが示す引裂き強度、或はまた耐衝撃性は、ほぼ同じフィルム密度
、メルトインデックスおよびフィルム厚を有する匹敵する従来技術のポリエチレ
ンフィルムが示す引裂き強度または耐衝撃性より少なくとも30パーセント高い
、より好適には少なくとも50パーセント高い。
この新規なフィルムが示す引裂き強度は下記の方程式で決定され得る:
引裂き強度(グラム)=Ax+Bx2+C
ここで、A、BおよびCは数値であり、そしてxはフィルム厚(ミル)であり、
ここで、Aが約150に等しいか或はそれ以下の時、Bは約12.5に等しいか
或はそれ以上、好適には約13.5に等しいか或はそれ以上、より好適には約1
4.5に等しいか或はそれ以上であり、そしてAが約150以上の時、Bは−8
0から40の範囲、好適には−70から20の範囲、より好適には−60から0
の範囲である。例えば、式96.621x+16.186x2+59.767は
、本発明のフィルムが示す引裂き強度を表していると考えられるが、式138.
22x+4.8116x2−19.364はそうでない。このような描写式また
は方程式はフィルムの組成に特異的である。図7に、フィルム厚を基に
して本発明のフィルムを描写する他の実例式を示す。
この新規なフィルムの引裂き強度は下記の方程式:
引裂き強度(グラム)=(2.065×106)(Z)2−(3.8983×106)(Z)
+1.84015×106
[式中、Zは計算フィルム密度(g/cc)である]
で決定され得る。
この新規なフィルムは便利にバッグに成形可能で、高荷重包装および輸送用途
に加えて熱充填包装用途で用いるに有用であり、そのような用途では、良好な特
性バランスを示すフィルム、即ち引裂き、衝撃および寸法安定性が良好であると
共に強度が高くかつモジュラスが中程度であるフィルムが求められている。
本発明の中モジュラスポリエチレンフィルムの製造で用いる高分子量線状エチ
レンポリマー類、即ち成分(A)は、知られている種類の化合物であり、これは
、よく知られている如何なる粒子形態重合方法で製造されたものであってもよく
、例えばスラリー重合および気相重合などで製造されたものであってもよい。好
適には、よく知られているフィリップス(Phillips)またはチーグラー
(Ziegler)型配位触媒を用いてこの高分子量線状エチレンポリマーを製
造するが、またメタロセン触媒系も使用可能である。通常のチーグラー型触媒を
用いるのが好適であるが、スラリー重合方法を用いると一般にポリマー密度が約
0.940g/cc以上に制限され、特にポリマー密度が0.935g/cc以
上に制限される、即ちスラリー重合の場合、商業的には0.9
35g/ccが実際上の下限である。
この高分子量線状エチレンポリマーは、エチレンのホモポリマーであるか或は
炭素原子を3から20個有する少なくとも1種のα−オレフィンとエチレンのコ
ポリマーであってもよい。しかしながら、この高分子量線状ポリマーは、好適に
は、少なくとも1種のC3−C20α−オレフィン、例えば1−プロピレン、1−
ブテン、1−イソブチレン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘ
プテンおよび1−オクテンなどとのコポリマーである。最も好適には、この高分
子量線状エチレンポリマーは、低圧スラリー重合方法で製造されたエチレン/1
−ブテンのコポリマーである。この新規なフィルムに、高分子量線状エチレンポ
リマーを60から95重量パーセント、好適には65から90重量パーセント、
より好適には70から85重量パーセント含める。
成分(A)はまた線状エチレンポリマー類のブレンド物であってもよい。この
ようなブレンド物は、インサイチュー(例えば単一の重合反応槽に触媒の混合物
を入れるか、或は並列もしくは直列につないだ個々の反応槽で異なる触媒を用い
ることなど)でか或はポリマー類を物理的にブレンドすることで製造可能である
。
この高分子量線状エチレンポリマーが示すI5メルトインデックスは、0.1
g/10分から3g/10分、好適には0.1g/10分から2g/10分、よ
り好適には0.15g/10分から1g/10分の範囲である。更に、この線状
ポリマーは、好適には二頂分子量分布(MWD)を示し、そしてI21.6/I10比
は1から12の範囲、好適には3.5から10の範囲、より好適には4から8の
範囲、最も好適には4.5から6の範囲である。
この高分子量線状エチレンポリマーには、これらに限定するものでないが、L
LDPE、LMDPEおよびHDPE、並びにそれらの混合物が含まれ、これら
の密度は好適には0.92g/ccから0.96g/ccの範囲、より好適には
0.93g/ccから0.96g/ccの範囲、最も好適には0.935g/c
cから0.958/ccの範囲である。
本発明で用いるに有用な線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーは知
られている種類の化合物であり、これらには、通常のチーグラー触媒による不均
一に分枝している線状エチレン/α−オレフィンインターポリマー類に加えて均
一に分枝している線状エチレン/α−オレフィンインターポリマー類の両方が含
まれる。
不均一に分枝しているULDPEおよびLLDPEがよく知られていて商業的
に入手可能な材料である。これらは、典型的には、溶液もしくは気相重合方法で
チーグラー・ナタ触媒を用いて製造される。Anderson他の米国特許第4
,076,698号が例示である。このような伝統的なチーグラー型線状ポリエ
チレンは均一には分枝しておらず、長鎖分枝を全く持たない。不均一に分枝して
いるULDPEおよびLLDPEが示す分子量分布Mw/Mnは典型的に3.5
から4.1の範囲である。
均一に分枝しているULDPEおよびLLDPEもまたよく知られている。米
国特許第3,645,992号でElstonが行った開示が例示である。均一
に分枝しているULDPEおよびLLDPEは、通常の重合方法でチーグラー型
触媒、例えばジルコニウムおよびバナジウム触媒系などを用いて製造可能であり
、そして同様にメタロセン触媒系、
例えばハフニウムを基とする触媒系などを用いて製造可能である。米国特許第4
,937,299号でEwen他が行った開示および米国特許第5,218,0
71号でTsutsui他が行った開示が例示である。この2番目の種類の線状
ポリエチレン類は均一に分枝しているポリマー類であり、そしてこれらは伝統的
なチーグラー型不均一線状ポリエチレンと同様に長鎖分枝を全く持たない。均一
に分枝しているULDPEおよびLLDPEの分子量分布Mw/Mnは典型的に
約2である。均一に分枝している線状ポリエチレンの市販例には、三井石油化学
工業株式会社が商標「TAFMER」の下で販売しているポリエチレンおよびE
xxon Chemical Companyが商標「EXACT」の下で販売
しているポリエチレンが含まれる。
本発明で用いる線状エチレン/α−オレフィンインターポリマー類は、Lai
他が米国特許第5,272,236号および米国特許第5,278,272号で
定義しているユニークな種類の実質的に線状であるエチレンポリマー類と同じ種
類の化合物ではない。本発明の新規なフィルムの製造で用いる線状エチレン/α
−オレフィンインターポリマー類とLai他が記述しているユニークなポリマー
とは、実質的に線状であるエチレン/α−オレフィンインターポリマー類は比較
的狭い分子量分布を示す(即ちMw/Mn比は典型的に約2である)にも拘らず
これらは優れた加工性を示す点で異なる。更に驚くべきことに、Lai他が米国
特許第5,278,272号で記述しているように、実質的に線状であるエチレ
ンポリマー類が示すメルトフロー比(I10/I2)は本質的に多分散指数(即ち
分子量分布Mw/Mn)から独立して変化し得る。図1に示すように、実質的に
線状であるエチレン/α−オレフィンポリマー
類が示す流動挙動は、Elstonが記述している均一な線状エチレン/α−オ
レフィンポリマーそして例えばAnderson他の米国特許第4,076,6
98号の開示に従って製造された通常のチーグラー重合不均一線状ポリエチレン
に比較した時、不均一線状エチレン/α−オレフィンポリマー類および均一線状
エチレン/α−オレフィンポリマー類は両方とも多分散指数が高くなるとまたI10
/I2値も高くなると言った流動挙動を示す点で極めて対照的である。
本発明の厚い中モジュラスポリエチレンフィルムの製造で用いる線状エチレン
/α−オレフィンインターポリマー類、即ち成分(B)に、α−オレフィンモノ
マーを少なくとも1種含める。このインターポリマーは溶液および気相重合方法
で製造可能である。しかしながら、製造が気相方法でありそしてこのインターポ
リマーがコポリマー(α−オレフィンを1種のみ含めた)である場合、そのα−
オレフィンはC6以上でなければならない。製造を好適な溶液方法で行う場合、
このインターポリマーに少なくとも1種のC3−C20α−オレフィン、例えば1
−プロピレン、1−ブテン、1−イソブチレン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘプテンおよび1−オクテンなどを含めてもよく、そして同様
に他の種類のモノマー、例えばスチレン、ハロ置換もしくはアルキル置換スチレ
ン類、テトラフルオロ−エチレン、ビニルベンゾシクロ−ブタン、1,4−ヘキ
サジエン、1,7−オクタジエンおよびシクロアルケン類、例えばシクロペンテ
ン、シクロヘキセンおよびシクロオクテンなどを含めてもよい。このインターポ
リマーは少なくとも2種のα−オレフィンモノマー類をエチレンと一緒に重合さ
せたターポリマーであってもよいが、このインターポリマーは好適には1種のα
−オレフィンモ
ノマーをエチレンと一緒に共重合させたコポリマーであり、この線状エチレン/
α−オレフィンインターポリマー、即ち成分(B)は、最も好適にはエチレンと
1−オクテンのコポリマーである。
この線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーを5から40重量パーセ
ント、好適には10から35重量パーセント、より好適には15から30重量パ
ーセント用いて、この新規なフィルムを製造する。
本発明のフィルムの製造で用いる線状エチレン/α−オレフィンインターポリ
マーが示すI2メルトインデックスは、0.3g/10分から3g/10分、好
適には0.3g/10分から2.5g/10分、より好適には0.4g/10分
から2g/10分の範囲である。この線状エチレン/α−オレフィンインターポ
リマーの密度は約0.92g/cc以下、より好適には0.85g/ccから0
.916g/ccの範囲、最も好適には0.86g/ccから0.91/ccの
範囲である。この線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーのI10/I2
比は5.63から30、好適には約20以下、特に約15以下、最も特別には約
10以下の範囲である。
ブローンフィルム押出し加工によるポリエチレンフィルムの製造はよく知られ
ている。例えば、典型的なブローンフィルム押出し加工方法を記述しているDo
wdの米国特許第4,632,801号を参照のこと。典型的な方法では、ポリ
エチレン組成物をスクリュー押出し機に導入し、この組成物をその中で溶融させ
てフィルム用環状ダイスに通して押出すことにより、溶融した管を生じさせる。
次に、その環状ダイスの中に空気を供給することで上記管を膨らませて所望直径
を有する「バブル」を生じさせる。この環状ダイスとこのダイスの下流に位置す
るニップロー
ラー(nip rollers)で空気を上記バブル内に閉じ込めた後、そのバ
ブルをつぶしてレイフラットフィルムを生じさせる。このフィルムの最終厚を押
出し率、バブル直径およびニップ速度で調節し、そしてこれらはスクリュー速度
、ホールオフ率(haul−off rate)および巻き上げ速度の如き変数
で調節可能である。バブル直径およびニップ速度を一定にして押出し率を高くす
ると、最終フィルム厚が厚くなる。
典型的なブローン押出し方法は一般に「ストーク」または「ポケット」押出し
加工に分類分け可能である。ストーク押出し加工の場合、環状ダイスのかなり上
の所でバブルの膨らましおよび膨張が起こり、それの調節が行われる。その溶融
した管が上記環状ダイスの少なくとも5インチ(12.7センチメートル)上の
高さの所で膨れるまでその管がフィルム用環状ダイスとほぼ同じ直径に維持され
るように、エアリング(これは通常、単一唇構造を有する)で上記管の外側に空
気流を機械方向と平行に供給する。また、製造中にバブルの最適な安定性を確保
する目的でバブルの内側を冷却することも可能であり、同様にバブル安定化手段
を内側に用いることも可能である。
ストーク押出し加工を用いると分子弛緩(molecular relaxa
tion)が改良され、このように1つの方向における配向が過剰になる傾向が
軽減され、それによって均衡の取れたフィルム物性を得ることが可能になること
が知られている。ストーク、即ち膨張部の高さを高くするにつれて一般に横方向
(CD)特性が向上し、それによって平均フィルム特性が向上する。高分子量の
ポリエチレン組成物、例えば高分子量の高密度ポリエチレン(HMW−HDPE
)および高分子量の低密度ポリエチレン(HMW−LDPE)など(これらは充
分なバブ
ル安定性を保証するに充分な溶融強度を有する)からブローンフィルムを製造す
る場合、ストーク押出し加工、特に高ストーク押出し加工が非常に有用である。
ポケット押出し加工の場合、ダイスから出たバブルが直ちに膨らんで膨張する
ように、環状ダイスの直ぐ隣に位置させたエアリングで空気が供給される。この
エアリングは、それを加えた後のバブルが示す安定性を保証する目的で、典型的
に二重唇型である。ポケット押出し加工はストーク押出し加工より幅広く用いら
れており、一般的には、分子量がより低くて溶融強度がより低いポリエチレン組
成物、例えば線状低密度ポリエチレン(LLDPE)および超低密度ポリエチレ
ン(ULDPE)などの場合に好適である。
ストークおよびポケット押出し加工で単層フィルムおよび多層フィルムの両方
を製造することができ、本発明のフィルムは単層構造物でも多層構造物でもよい
。多層ポリエチレンフィルムは本技術分野で知られている如何なる技術でも製造
可能であり、この技術には例えば共押出し加工、積層またはこの両方の組み合わ
せが含まれる。しかしながら、本発明の好適な厚い中モジュラスのポリエチレン
フィルムは単層フィルム構造物である。
本発明のフィルムはいろいろなストーク押出し加工で製造可能であるが、高分
子量の線状エチレンポリマーである成分(A)が示すI5メルトインデックスが
約0.5g/10分以上、特に約0.6g/10分以上、最も特別には約0.7
g/10分以上の場合、ポケット押出し加工および低ストーク押出し加工が好適
である。高分子量線状エチレンポリマー、即ち成分(A)が示すI5メルトイン
デックスが約0.5g/1
0分に等しいか或はそれ以下、特に約0.4g/10分以下、最も特別には約0
.3g/10分以下である本発明のフィルムを製造する場合、バブル膨張が起こ
る所とダイスの間の距離が通常30から42インチ(76から107センチメー
トル)、即ちダイス直径の6から10倍である高ストーク押出し加工が好適であ
る。
本発明のフィルムの製造で用いる成分(A)および(B)は個別にブレンド可
能である(即ち成分自身が2種以上のサブ成分ポリマーから成るポリマーブレン
ド物である場合には)か或は一緒に配合可能であり、これを行う場合、本技術分
野で知られている適切な如何なる手段も使用可能である。適切な手段には、ブロ
ーンフィルム押出し機に仕込む前にタンブラーで成分を一緒にドライブレンドす
る手段、成分を重量測定してブローンフィルム押出し機に直接仕込む手段、ブロ
ーンフィルム押出し機に入れる前にコンパンドまたはサイドアーム押出し加工で
成分を溶融ブレンドする手段、複数の反応槽を直列または並列につないで各反応
槽で異なる触媒および/またはモノマー型を任意に用いて成分を重合させる複数
反応槽重合手段など、並びにそれらの組み合わせが含まれると考えられる。
本発明のフィルムの引裂きおよび衝撃性能に関する上記式に加えてまた昇温溶
出分離法(TREF)を用いることでも、本発明の新規なフィルムに加えてこの
新規なフィルムの製造で用いるフィルム組成物の「身元をつきとめる」、即ち同
定を行うことができる。
また、本発明のフィルム、またはこのフィルムの製造で用いるポリマー組成物
に、添加剤、例えば抗酸化剤[例えばヒンダードフェノール系、例えばChib
a−Geigyが供給しているIrganox(商標)
1010またはIrganox(商標)1076など]、ホスファイト類[例え
ばまたChiba−Geigyが供給しているIrgafos(商標)168な
ど]、粘着(cling)添加剤(例えばPIBなど)、Standostab
PEPQ(商標)(Sandozが供給)、顔料、着色剤および充填材などを
、本出願者らが開示する改良耐引裂きおよび耐衝撃性を上記添加剤および材料が
妨害しない度合で含有させることも可能である。一般的には必要でないが、また
、抗ブロッキング性(antiblocking)および摩擦係数特徴を向上さ
せる添加剤(これには、これらに限定するものでないが、未処理および処理二酸
化ケイ素、タルク、炭酸カルシウムおよび粘土に加えて第一級、第二級および置
換脂肪酸アミド類などが含まれる)、剥離剤、シリコン被覆材などを本発明のフ
ィルムに含有させることも可能である。また、本発明のフィルムが示す帯電防止
性を向上させそして例えば電子に敏感な製品の高荷重包装を行うことを可能にす
る目的で、更に別の添加剤、例えば第四級アンモニウム化合物などを単独か或は
エチレン−アクリル酸(EAA)コポリマー類または他の官能ポリマー類と組み
合わせて添加することも可能である。
有利に、この新規なフィルムの強度特性は改良されていることから、この新規
なフィルムの製造で用いるフィルム組成物に再利用材料およびスクラップ材料に
加えて希釈用ポリマーを、従来技術のポリエチレンフィルム組成物を用いた場合
に典型的に可能な仕込み量より多い量で混合または配合することができ、そして
この新規なフィルムは更に、高荷重包装および輸送用途で成功裏に使用しようと
する場合に望まれる性能特性を与えるか或は保持し得る。適切な希釈用材料には
、例えばエラストマ
ー類、ゴム類および無水物修飾ポリエチレン類(例えばポリブチレンおよび無水
マレイン酸をグラフト化させたLLDPEおよびHDPE)に加えて高圧ポリエ
チレン類、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)など、エチレン/アクリル酸
(EAA)インターポリマー類、エチレン/酢酸ビニル(EVA)インターポリ
マー類およびエチレン/メタアクリレート(EMA)インターポリマー類など、
並びにそれらの組み合わせが含まれる。実施例
以下に示す実施例では本発明の個々の態様をいくつか例示するが、以下に示す
個々の態様のみに本発明を限定することを意味しないと解釈されるべきである。
中モジュラスのフィルムを改良することに関する必要条件を調査する時に用い
たいろいろな種類の樹脂を表1に挙げる。
表2−8に、厚い中モジュラスのフィルムに改良強度特性を持たせることに関
する必要条件を決定する研究で用いたいろいろな樹脂成分およびフィルム組成物
を要約する。組成物B、NおよびOから作成した比較フィルムを除き、ポリマー
ブレンド物から成る本発明のフィルムおよび比較フィルムに加えて組成物G(ブ
レンドしなかった単一の高分子量ポリマー組成物)から作成した比較フィルムは
全部、7ゾーンのKiefel高ストークブローンフィルムライン(これには、
直径が70ミリメ
ートルのみぞ付きバレル押出し機、減圧スクリュー、および直径が113ミリメ
ートルの環状ダイスが備わっており、ダイス間隙は1.2ミリメートルであり、
バブルの内側を冷却する手段は備わっていない)で調製した。この製造を行って
いる間、ブローアップ比(brow−up ratio)を3.3/1に維持し
、ネック高(neck height)を41インチ(104cm)に維持し、
そして23インチ(58.4cm)のレイフラットフィルムが得られるように、
厚さが0.5ミル以上の場合、生産量を220ポンド/時(100kg/時)に
維持し、そして厚さが0.5ミルに等しいか或はそれ以下の場合、生産量を17
0ポンド/時(77kg/時)に維持した。
組成物B、NおよびO(ブレンドしなかった単一の、分子量が中程度のポリマ
ー組成物)から作成した比較フィルムでは、ポケットブローンフィルムライン(
これには、直径が64ミリメートルでL/Dが24:1の押出し機、バレルスク
リュー、直径が15.2ミリメートルの環状ダイスが備わっており、ダイス間隙
は70ミルである)を用いた。ブローアップ比を2.5/1に維持し、そして生
産量をダイスの円周(インチ)当たり141ポンド/時または7.5ポンド/時
[ダイスの円周(cm)当たり64kg/時または8.7kg/時]に維持した
。組成物Bから作成した比較フィルム[これの製造はインクライン(incli
ne)押出し機プロファイルで行った]を除く全てのフィルム製造で、リバース
(reverse)温度プロファイルを用いた。全フィルム製造で溶融温度を4
15−430度F(213−221℃)に維持した。その結果として得られた本
発明のフィルムおよび組成物A−Oから得られた比較フィルムが示す物性も厚み
の関数として表2−8に要約する。
この表に計算フィルム密度を報告する。計算フィルム密度測定値と同様にまた
この表に報告する組成物のI5値も重量計算で得た値である。本発明の目的で、
成分ポリマー類に関して報告するI2値が0.5g/10分未満でありそしてI5
値が1.0g/10分以上である場合、これらは全部、下記の関係:
1.0I2=5.1I5
を基にした計算値である。
加うるにまた、成分ポリマー類に関して報告するI21.6/I10値が4.0未満
でありそしてI10/I2値が15以上である場合、これらは全部、下記の関係:
4.4I10/I2=1.0I21.6/I10
を基にした計算値である。
本発明の目的で、例として、密度が0.942g/ccのHDPEを80重量
パーセントおよび密度が0.905g/ccのULDPEを20重量パーセント
含有させた本発明の実施例1の計算フィルム密度を決定する場合に行った下記の
計算:
計算フィルム密度(g/cc)=(0.8)(0.942g/cc)+(0.2)(0.905g/cc)
=0.935g/cc
は重量計算である。
下記の計算例は、I5が0.75g/10分のHDPEを80重量パーセント
およびI2が1.0g/10分のULDPEを20重量パーセント含有させた本
発明の実施例1の組成物の計算I5を決定する場合に行った重量計算である:
組成物の計算I5(g/10分)=(0.8)(0.26I5)+(0.2)(1.0I2)
(5.1I5/1.0I2)=0.71I5
下記の計算例は、組成物Aの調製で用いたULDPE(これが示すI2は0.
8g/10分である)のI5メルトインデックスを決定する場合に行った計算(
倍率を基とする)である:
成分ポリマーの計算I5(g/10分)=(0.8I2)(5.1I5/1.0I2)=4.08I5
下記の計算例は、組成物Aの調製で用いたULDPE(これが示すI10/I2
比は8.7である)のI21.6/I10比を決定する場合に行った計算(倍率を基と
する)である:
成分ポリマーの計算 I21.6/I10=(8.7I10/I2)(1.0I21.6/I10+4.4I10
/I2)=1.98I21.6/I10
下記の計算例は、本発明の実施例1が2ミルの場合に示すであろう引裂き強度
(2.12ミルにおける引裂き強度は516グラムである)を決定する時に行っ
た正規化計算である:
2ミルにおける引裂き強度(グラム)=(516g)(2.0ミル/2.12ミ
ル)=487グラム。
表2−8および図2−7の物性データは、本発明に従って調製したフィルムが
示す引裂き強度はほぼ同じフィルム密度およびフィルム厚を有しそして同様なメ
ルトインデックスを示す他のフィルム(ブレンドして調製およびブレンドしない
で調製)に比較して実質的に改良されていることを示している。図2は、フィル
ム厚が1.25ミル(31ミクロン)以上、特に1.5から8.75ミルの範囲
、特別には2ミルから8ミルの範囲の時、組成物Aから調製した本発明のフィル
ムが示す引裂き強度は相当する密度の組成物B、CおよびDから調製した比較フ
ィルムに比較して優れていることを具体的に示している。
図2および3は、本発明の新規なフィルムの製造で用いるに適切な高分子量の
線状エチレンインターポリマー(成分A)と一緒に配合するに適切な低密度エチ
レン/α−オレフィンインターポリマー(成分B)を製造するには溶液方法およ
び/または1−オクテンの方が気相方法および/または1−ブテンと1−ヘキセ
ンより好適であることを示している。この図は、80/20重量ブレンド物にお
いて適切な成分A、即ち溶液方法で製造した低密度エチレン/オクテンコポリマ
ーを組み合わせる(組成物Aから調製した本発明のフィルム、即ち本発明の実施
例1、3および4)と、1.5ミルから8.5ミルの範囲において、コモノマー
として1−ブテンもしくは1−ヘキセンのいずれかを用いて気相方法で製造され
た低密度エチレン/α−オレフィンインターポリマーを基とする比較フィルム(
組成物D、EおよびFから調製した比較フィルム、即ち比較実施例13−24)
より有意に良好な引裂き強度が得られることを示
している。約6ミルで直接比較すると、組成物Aから調製した本発明のフィルム
が示す引裂き強度は、気相製造インターポリマーを基とする比較フィルムが示す
それよりも約60パーセント高い。しかしながら、本出願者らは、このような差
は本質的に製造方法の種類によるものでなく、気相方法を用いて適切な成分Bを
製造しようとする場合にはα−オレフィンの要求がより高くなることを反映して
いると考えている。
図4は、組成物A、HおよびIから調製した本発明のフィルムの方が組成物G
(密度が約0.942g/ccでI5が約0.26である高分子量線状エチレン
インターポリマー)から調製した比較フィルムよりも有意に優れているが不明瞭
であることを示している。特に、組成物Hから調製した本発明のフィルム(本発
明の実施例26−28)の性能の方が優れていることは不明瞭であり、これは、
このフィルムの密度が組成物Gから調製した比較フィルム(比較29−32)の
フィルム密度に相当することによるものである。組成物HおよびIから調製した
本発明のフィルムの性能が優れていることは、必ずしもこれに限定するものでな
いが、成分Aに0.935g/ccから0.95g/ccの範囲の密度を持たせ
てもよいことを説明している。
図5は、組成物A、JおよびKから調製した本発明のフィルムが示す引裂き性
能の方が組成物BおよびCから調製した比較フィルムより優れていることをして
いる。図6はまた、各々必ずしもそれに限定するものでないが、成分Bに0.9
01g/ccから0.912g/ccの範囲の密度および0.8g/10分から
1.0g/10分の範囲のI2メルトを持たせてもよいことを示している。
図6は、組成物A、LおよびMから調製した本発明のフィルムの性能
は新規であることを示している。図6はまた、成分AとBをそれぞれ70重量パ
ーセント/30重量パーセント、80重量パーセント/20重量パーセント、8
5重量パーセント/15重量パーセントで組み合わせたブレンド物を用いて本発
明の新規なフィルムの優れた性能を得ることができることも示している。
図7に、組成物A、H、I、J、K、LおよびMから調製した本発明のフィル
ムおよび組成物B、C、D、E、FおよびGから調製した比較フィルムに関する
フィルム厚と引裂き強度の間の関係を示す。図7にまた各組成物の回帰分析で得
られる個々の式も示す。本発明のフィルムに関する式と比較フィルムに関する式
の比較は、本発明の新規なフィルムの引裂き強度は下記の式:
引裂き強度(グラム)=Ax+Bx2+C
[式中、
A、BおよびCは数値であり、そしてxはフィルム厚(ミル)であり、ここで、
Aが150に等しいか或はそれ以下の時、Bは約12.5に等しいか或はそれ以
上であり、そしてAが約150以上の時、Bは−80から40の範囲である]
に相当することを示している。
図8に、組成物A、H、I、J、K、LおよびMから調製した本発明のフィル
ムに加えて組成物B、C、GおよびOから調製した比較フィルムに関して2ミル
におけるフィルム密度と引裂き強度の間の関係を示す。図8にまた、0.942
g/ccのHMW−HDPE樹脂と0.905g/ccのULDPE樹脂をそれ
ぞれ100パーセント/0パーセント、70パーセント/30パーセント、80
パーセント/20パーセントお
よび0パーセント/100パーセントのブレンド比でブレンドすることを基とし
た組成物の場合の予測平均(計算)引裂き強度も示す。HMW−HDPE/UL
DPEブレンド物の計算引裂き強度は相当する密度の線状樹脂が示す実際の引裂
き強度に類似しているが、本発明のフィルムは相当する密度で相乗的に優れる引
裂き強度を示すことを、図8は表している。
図9に、本発明の最も好適な厚い中モジュラスフィルム(即ち成分Aの密度が
約0.935g/cc以上で成分Bの密度が約0.901g/cc以上の場合)
および同様な比較フィルムおよび図8の計算フィルムに関するフィルム密度と引
裂き強度の関係を示す。本発明の最も好適なフィルム(組成物A、H、J、Lお
よびMから調製したフィルム)は、密度を約0.935g/ccより低くすると
、相当する密度で、今まで以上でありそして優れている度合は指数的であるが、
その優れている度合はあまり相乗的でないことを、図9は表している。
図9はまた、この新規なフィルムは下記の式:
引裂き強度(グラム)=(2.065×106)(Z)2−(3.8983×106)(Z)
+1.84105×106
[式中、
Zは計算フィルム密度(g/cc)である]
で更に特徴づけ可能であることを表している。
別の評価において、本発明のフィルム実施例1、27、28および34を、カ
ーペットパッドオーバーラップ(carpet pad overwraps)
、絶縁スリーブ、熱充填塩用バッグ、並びに芝および庭用バッグとして用いられ
る市販の高荷重用中モジュラスフィルムと比
較する。表9−11は、フィルム密度をより高くしそしてフィルム厚をより薄く
した時(ここでは、通常、特性を改良するには密度をより低くしそして厚みをよ
り厚くすることが求められる)に本発明のフィルムが示す特性バランスは驚くべ
きほど優れていることを表している。本発明の新規なフィルムでは市販のカーペ
ッドパッドオーバーラップ用フィルム(比較フィルム56)に比較して寸法安定
性およびダウンゲージングが有意に改良されていて費用を節約することができる
ことの例として、表9は、フィルム厚を約33パーセント薄くして衝撃強度を等
しくした時、本発明のフィルムである実施例27が優れた引張り降伏、極限引張
り強度および引裂き強度を示すことを表している。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1996年5月23日
【補正内容】
本発明の目的で、本実施例で特定値を計算する時に上記倍率を用いる。
本発明のフィルムが示す引裂き抵抗をASTM D1922に従って測定して
グラムで報告する。この引裂き抵抗の測定を機械方向(MD)と横方向(CD)
の両方で行う。本明細書では、言葉「引裂き強度」を用いてMD引裂き抵抗値と
CD引裂き抵抗値の間の平均を表し、これも同様にグラムで報告する。本発明の
フィルムが示す耐衝撃性をASTM D1709に従って測定する。厚みが増す
につれて性能値も上昇する関係が示される場合、それに従って、実際に測定した
フィルム厚(ミクロメートル)を基に比例させて引裂きおよび衝撃結果を高くす
るか或は低くすることで正確に2ミル(50ミクロン)に正規化するが、しかし
ながら、このように正規化計算を実施して報告するのは厚さの変動が10パーセ
ント以内の時のみ、即ち測定厚が1.8−2.2ミル(45−56ミクロン)の
範囲内の時のみである。
本発明の中モジュラスポリエチレンフィルムの計算フィルム密度は0.923
g/ccから0.95g/cc、特に0.926g/ccから0.948/cc
、より特別には0.93g/ccから0.945/ccの範囲である。
フィルム厚は一般に約1.25ミル(31ミクロン)以上、特に1.5ミル(
37ミクロン)から8.75ミル(217ミクロン)の範囲、より特別には2ミ
ル(50ミクロン)から8ミル(198ミクロン)の範囲である。
このフィルムが示す引裂き強度、或はまた耐衝撃性は、ほぼ同じフィ
ルム密度、メルトインデックスおよびフィルム厚を有する匹敵する従来技術のポ
リエチレンフィルムが示す引裂き強度または耐衝撃性より少なくとも30パーセ
ント高い、より好適には少なくとも50パーセント高い。
この新規なフィルムが示す引裂き強度は下記の方程式で決定され得る:
表2−8および図2−7の物性データは、本発明に従って調製したフィルムが
示す引裂き強度はほぼ同じフィルム密度およびフィルム厚を有しそして同様なメ
ルトインデックスを示す他のフィルム(ブレンドして調製およびブレンドしない
で調製)に比較して実質的に改良されていることを示している。図2は、フィル
ム厚が1.25ミル(31ミクロン)以上、特に1.5(37ミクロン)から8
.75ミル(217ミクロン)の範囲、特別には2ミル(50ミクロン)から8
ミル(198ミクロン)の範囲の時、組成物Aから調製した本発明のフィルムが
示す引裂き強度は相当する密度の組成物B、CおよびDから調製した比較フィル
ムに比較して優れていることを具体的に示している。
図2および3は、本発明の新規なフィルムの製造で用いるに適切な高分子量の
線状エチレンインターポリマー(成分A)と一緒に配合するに適切な低密度エチ
レン/α−オレフィンインターポリマー(成分B)を製造するには溶液方法およ
び/または1−オクテンの方が気相方法および/または1−ブテンと1−ヘキセ
ンより好適であることを示している。この図は、80/20重量ブレンド物にお
いて適切な成分A、即ち溶液方法で製造した低密度エチレン/オクテンコポリマ
ーを組み合わせる(組成物Aから調製した本発明のフィルム、即ち本発明の実施
例1、3および4)と、1.5ミル(37ミクロン)から8.5ミル(217ミ
クロン)の範囲において、コモノマーとして1−ブテンもしくは1−ヘキセンの
いずれかを用いて気相方法で製造された低密度エチレン/α−オレフィンインタ
ーポリマーを基とする比較フィルム(組成物D、EおよびFから調製した比較フ
ィルム、即ち比較実施例13−24)より有意に良好な引裂き強度が得られるこ
とを示している。約6ミルで直接比較すると、組成物Aから調製した本発明のフ
ィルムが示す引裂き強度は、気相製造インターポリマーを基とする比較フィルム
が示すそれよりも約60パーセント高い。しかしながら、本出願者らは、このよ
うな差は本質的に製造方法の種類によるものでなく、気相方法を用いて適切な成
分Bを製造しようとする場合にはα−オレフィンの要求がより高くなることを反
映していると考えている。
図4は、組成物A、HおよびIから調製した本発明のフィルムの方が組成物G
(密度が約0.942g/ccでI5が約0.26である高分子量線状エチレン
インターポリマー)から調製した比較フィルムより
別の評価において、本発明のフィルム実施例1、27、28および34を、カ
ーペットパッドオーバーラップ(carpet pad overwraps)
、絶縁スリーブ、熱充填塩用バッグ、並びに芝および庭用バッグとして用いられ
る市販の高荷重用中モジュラスフィルムと比較する。表9−11は、フィルム密
度をより高くしそしてフィルム厚をより薄くした時(ここでは、通常、特性を改
良するには密度をより低くしそして厚みをより厚くすることが求められる)に本
発明のフィルムが示す特性バランスは驚くべきほど優れていることを表している
。本発明の新規なフィルムでは市販のカーペッドパッドオーバーラップ用フィル
ム(比較フィルム56)に比較して寸法安定性およびダウンゲージングが有意に
改良されていて費用を節約することができることの例として、表9は、フィルム
厚を約33パーセント薄くして衝撃強度を等しくした時、本発明のフィルムであ
る実施例27が優れた引張り降伏、極限引張り強度および引裂き強度を示すこと
を表している。
請求の範囲
1. 中モジュラスのポリエチレンフィルムであって、該フィルムが、1.2
5ミル(31ミクロン)以上のフィルム厚を有し、そして本質的に同じ密度、厚
さおよびメルトインデックスを有する匹敵する線状エチレンポリマーフィルムが
示す引裂き強度より少なくとも30パーセント高い引裂き強度を示し、そして
(A)0.92から0.96g/ccの範囲の密度を有しそして0.1から3g
/10分の範囲のI5メルトインデックスを示す少なくとも1種の高分子量線状
エチレンポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基準にして60から
95重量パーセント、および
(B)炭素原子を6個以上有する少なくとも1種のα−オレフィンモノマーを含
んでいて0.85から0.92g/ccの範囲の密度を有しそして0.3から3
g/10分の範囲のI2メルトインデックスを示す少なくとも1種の線状エチレ
ン/α−オレフィンインターポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を
基準にして5から40重量パーセント、
含有するとして特徴づけられるフィルム。
2. 該フィルム厚が1.5ミル(37ミクロン)から8.75ミル(217
ミクロン)の範囲である請求の範囲第1項のフィルム。
3. 計算フィルム密度が0.923g/ccから0.95g/ccの範囲で
ある請求の範囲第1項のフィルム。
4. 上記高分子量線状エチレンポリマーが1−プロピレン、1−ブテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンから成る群から選択
される少なくとも1種のα−オレフィンとエチレンの
インターポリマーである請求の範囲第1項のフィルム。
5. 上記高分子量線状エチレンポリマーが1−ブテンとエチレンのコポリマ
ーである請求の範囲第4項のフィルム。
6. 上記高分子量線状エチレンポリマーが粒子形態重合方法で作られたポリ
マーである請求の範囲第1項のフィルム。
7. 削除。
8. 上記線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーが1−オクテンと
エチレンのコポリマーである請求の範囲第1項のフィルム。
9. 上記線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーが溶液重合方法で
作られたポリマーである請求の範囲第1項のフィルム。
10. 本質的に同じ密度、厚さおよびメルトインデックスを有する匹敵する
ポリエチレンフィルムが示す引裂き強度より少なくとも30パーセント高い引裂
き強度を示すとして特徴づけられる中モジュラスのポリエチレンフィルムを製造
する方法であって、
(1)(A)0.92から0.96g/ccの範囲の密度を有しそして0.1か
ら3g/10分の範囲のI5メルトインデックスを示す少なくとも1種の高分子
量線状エチレンポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基準にして6
0から95重量パーセントおよび(B)炭素原子を6個以上有する少なくとも1
種のα−オレフィンを含んでいて0.85から0.92g/ccの範囲の密度を
有しそして0.3から3g/10分の範囲のI2メルトインデックスを示す少な
くとも1種の線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーを成分(A)と(
B)を一緒にした重量を基準にして5から40重量パーセント含有する押出し加
工可能熱可塑性組成物を準備し、
(2)上記段階(1)の組成物を環状ダイスが備わっている押出し加工装置に導
入することで加熱されたフィルムを生じさせ、
(3)上記組成物を上記環状ダイスに通して押出し加工することで上記組成物の
溶融もしくは半溶融熱可塑性管を生じさせた後、これをダイス直径以上に膨らま
せ、そしてニップおよびテイクオフローラーに通してドローダウンを受けさせる
ことで厚さが約1.25ミル(31ミクロン)以上のレイフラットフィルムを生
じさせ、そして
(4)次の使用で、上記段階(3)で生じさせたフィルムを段階(2)のブロー
ンフィルム押出し加工装置のダウンラインに送るか、或は次の使用で、上記段階
(3)で生じさせたフィルムをオフラインで集める、
段階を含む方法。
11. 上記押出し加工装置が可変ストーク押出し加工フィルムラインである
請求の範囲第10項の方法。
12. 請求の範囲第10項の方法で作られたフィルム。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KR,KZ,
LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M
W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD
,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,
UG,UZ
(72)発明者 マツキニー, オズボーン・ケイ
アメリカ合衆国テキサス州77566レイクジ
ヤクソン・ホワイトオークコート56
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 中モジュラスのポリエチレンフィルムであって、該フィルムが、約1. 25ミル(31ミクロン)以上のフィルム厚を有しそして (A)0.92から0.96g/ccの範囲の密度を有しそして0.1から3g /10分の範囲のI5メルトインデックスを示す少なくとも1種の高分子量線状 エチレンポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基準にして60から 95重量パーセント、および (B)少なくとも1種のα−オレフィンモノマーを含んでいて0.85から0. 92g/ccの範囲の密度を有しそして0.3から3g/10分の範囲のI2メ ルトインデックスを示す少なくとも1種の線状エチレン/α−オレフィンインタ ーポリマーを5から40重量パーセント、含有するとして特徴づけられ、そして 上記フィルムが、本質的に同じ密度、厚さおよびメルトインデックスを有する匹 敵する線状エチレンポリマーフィルムが示す引裂き強度より少なくとも30パー セント高い引裂き強度を示すとして更に特徴づけられるフィルム。 2. 該フィルム厚が1.5ミルから8.75ミルの範囲である請求の範囲第 1項のフィルム。 3. 計算フィルム密度が0.923g/ccから0.95g/ccの範囲で ある請求の範囲第1項のフィルム。 4. 上記高分子量線状エチレンポリマーが1−プロピレン、1−ブテン、1 −ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンから成る群から選択 される少なくとも1種のα−オレフィンとエチレンのインターポリマーである請 求の範囲第1項のフィルム。 5. 上記高分子量線状エチレンポリマーが1−ブテンとエチレンの コポリマーである請求の範囲第4項のフィルム。 6. 上記高分子量線状エチレンポリマーが粒子形態重合方法で作られたポリ マーである請求の範囲第1項のフィルム。 7. 上記線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーが1−プロピレン 、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテンおよび1−オクテンか ら成る群から選択される少なくとも1種のα−オレフィンとエチレンのインター ポリマーである請求の範囲第1項のフィルム。 8. 上記線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーが1−オクテンと エチレンのコポリマーである請求の範囲第7項のフィルム。 9. 上記線状エチレン/α−オレフィンインターポリマーが溶液重合方法で 作られたポリマーである請求の範囲第1項のフィルム。 10. 中モジュラスのポリエチレンフィルムを製造する方法であって、 (1)(A)0.92から0.96g/ccの範囲の密度を有しそして0.1か ら3g/10分の範囲のI5メルトインデックスを示す少なくとも1種の高分子 量線状エチレンポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基準にして6 0から95重量パーセントおよび(B)少なくとも1種のα−オレフィンを含ん でいて0.85から0.92g/ccの範囲の密度を有しそして0.3から3g /10分の範囲のI2メルトインデックスを示す少なくとも1種の線状エチレン /α−オレフィンインターポリマーを成分(A)と(B)を一緒にした重量を基 準にして5から40重量パーセント含有する押出し加工可能熱可塑性組成物を準 備し、 (2)上記段階(1)の組成物を環状ダイスが備わっている押出し加工 装置に導入することで加熱されたフィルムを生じさせ、 (3)上記組成物を上記環状ダイスに通して押出し加工することで上記組成物の 溶融もしくは半溶融熱可塑性管を生じさせた後、これをダイス直径以上に膨らま せ、そしてニップおよびテイクオフローラーに通してドローダウンを受けさせる ことで厚さが約1.25ミル(31ミクロン)以上のレイフラットフィルムを生 じさせ、そして (4)次の使用で、上記段階(3)で生じさせたフィルムを段階(2)のブロー ンフィルム押出し加工装置のダウンラインに送るか、或は次の使用で、上記段階 (3)で生じさせたフィルムをオフラインで集める、段階を含み、ここで、上記 フィルムが、本質的に同じ密度、厚さおよびメルトインデックスを有する匹敵す るポリエチレンフィルムが示す引裂き強度より少なくとも30パーセント高い引 裂き強度を示すとして特徴づけられる方法。 11. 上記押出し加工装置が可変ストーク押出し加工フィルムラインである 請求の範囲第10項の方法。 12. 請求の範囲第10項の方法で作られたフィルム。
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