JPH0737332A - ディジタルデータ再生装置 - Google Patents

ディジタルデータ再生装置

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JPH0737332A
JPH0737332A JP17910393A JP17910393A JPH0737332A JP H0737332 A JPH0737332 A JP H0737332A JP 17910393 A JP17910393 A JP 17910393A JP 17910393 A JP17910393 A JP 17910393A JP H0737332 A JPH0737332 A JP H0737332A
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JP
Japan
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signal
frequency
digital data
data
reproducing apparatus
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JP17910393A
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English (en)
Inventor
Noboru Murabayashi
昇 村林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録しようとするディジタル情報信号のサン
プリング周波数と内部の基準信号の周波数とが整数比で
ない場合でも、映像信号とオーディオ信号との同期をと
って再生することができるジタルデータ再生装置を提供
する。 【構成】 再生基準信号を位相比較器170の一方の入
力信号とし、VCO171の発振周波数を1インターリ
ーブ区間内のサンプルデータ数の整数倍の数で分周した
信号を上記位相比較器170の他方の入力信号としたフ
ェーズロックドループによるクロック生成PLL系18
0によりクロックを生成して、サンプリング周波数と記
録基準信号の周波数とが整数比でないディジタルデータ
を記録した磁気テープ1から上記ディジタルデータを再
生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば磁気テープに
記録されたPCMオーディオ信号を再生する8mmVT
Rなどディジタルデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】8mmVTRでは、オーディオ記録モー
ドとして、オーディオ信号をFM変調してFM変調輝度
信号と低域変換クロマ信号との間に周波数分割多重化し
て記録するAFMオーディオモードと、ビデオトラック
の延長上にディジタルオーディオ信号を記録するPCM
オーディオがある。PCMオーディオモードにおけるP
CPオーディオ信号のサンプリング周波数fsは、従
来、映像水平周波数fhの整数倍、例えば2fh(=3
1.5KHz)に選定していた。
【0003】このようにサンプリング周波数fsを映像
水平周波数fhの整数倍に設定することにより、フレー
ム周波数で回転する回転ヘッドとサンプリング系とが同
期し、映像と音声の同期ずれの問題は生じない。
【0004】しかしながら、このような従来の8mmV
TRのサンプリング周波数31.5KHzでは、低すぎ
て、高音質のオーディオ信号を記録再生することが困難
である。特に、Hi8方式VTRの出現で、画像はより
高画質になったことから、それに見合うより高音質なデ
ィジタルオーディオ信号の記録再生が望まれるようにな
ってきている。また、8mmVTRのサンプリング周波
数31.5KHzは、他のディジタルオーディオ機器で
採用されているサンプリング周波数(44.1KHz/
48KHz/32KHz等)と異なるため、整合性が無
い。
【0005】そこで、8mmVTRにおけるPCMオー
ディオ信号のサンプリング周波数として、これらの周波
数(44.1KHz/48KHz/32KHz等)を使
用して、音質を改善するとともに、他のオーディオ機器
との整合性を確保することが望まれている。
【0006】しかしながら、これらのサンプリング周波
数(44.1KHz/48KHz/32KHz等)は、
例えばNTSC方式のフィールド周波数(59.94H
z)と無関係である。そのため、このようなサンプリン
グ周波数を採用すると、1フィールド期間に含まれるサ
ンプルデータ数が整数個とはならないという問題が生じ
る。特に、外部からのPCMオーディオ信号を記録する
場合、記録時の信号処理と共に再生時の信号処理が困難
になる。すなわち、1フィールド期間に配置するサンプ
リングデータ数が整数個でないと、記録時に整数比にな
い関係を再生時にも再現する必要がある。もし、記録基
準信号の周波数とオーディオのサンプリング周波数との
比が記録時と異なると、再生時にオーディオデータが不
足したり、或いは、余ったりする問題が生じてしまう。
【0007】そこで、以上のような問題を解決するため
に、例えば特開平1−189073号公報に開示されて
いるように、本件出願人は、1インターリーブ区間内に
サンプルデータ数の上限値と下限値を設け、記録時に
は、その区間内におけるサンプルデータ数を示す識別信
号を記録情報データと共に記録し、再生時には、その識
別信号を検出し、それによりfs系再生信号処理クロッ
ク生成PLLを制御することで、記録基準信号の周波数
とサンプリング周波数との比が整数比の関係にない場合
でも、支障なく記録及び再生を行なうことが出来るよう
にしたディジタル信号記録再生装置を先に提案してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このfs系
再生信号処理クロック生成PLLは、記録基準信号と生
成クロックの分周信号とを位相比較器の入力としてお
り、この記録基準信号としては、例えば1インターリー
ブ区間が1フレームに亘る場合には30Hzのフレーム
基準信号となり、PLLにおけるローパスフィルタの時
定数が大きくなり、そのため、PLLが安定するまでに
時間がかかるという問題があった。
【0009】そこで、この発明の目的は、サンプリング
周波数が記録基準信号の周波数例えばフレーム周波数と
整数比にない場合において、fs系再生信号処理クロッ
ク生成PLLが早く安定するように改善すると共に、支
障なく再生を行なうことができるディジタルデータ再生
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るディジタルデータ再生装置は、サン
プリング周波数と記録基準信号の周波数とが整数比でな
いディジタルデータを記録した記録媒体から上記ディジ
タルデータを再生するディジタルデータ再生装置であっ
て、再生基準信号を位相比較器の一方の入力信号とし、
電圧制御発振器の発振周波数を1インターリーブ区間内
のサンプルデータ数の整数倍の数で分周した信号を上記
位相比較器の他方の入力信号としたフェーズロックドル
ープによるクロック生成系を備え、再生したディジタル
データに上記クロック生成系で生成したクロックに同期
した信号処理を施すことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明に係るディジタルデータ再生
装置は、1インターリーブ区間内のサンプルデータ数が
1以上の上限値及び1以上の下限値であるディジタルデ
ータを記録媒体から再生するディジタルデータ再生装置
であって、上記上限値の整数倍の数を分周数に持つ第1
の分周器と、上記下限値の整数倍の数を分周数に持つ第
2の分周器と、上記記録媒体からディジタルデータと共
に再生される該ディジタルデータの上限値又は下限値を
示す再生識別信号に応じて、上記第1の分周器と第2の
分周器を切り換え選択するスイッチとを備え、上記クロ
ック生成系のフェーズロックドループは、上記電圧制御
発振器の発振周波数を上記スイッチで選択した上記第1
の分周器又は第2の分周器により分周し、その分周出力
信号と再生基準信号とを上記位相比較器で位相比較する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0012】さらに、本発明に係るディジタルデータ再
生装置において、上記クロック生成系は、フェーズロッ
クドループのローパスフィルタの時定数を該フェーズロ
ックドループの引き込み時に所定の時定数まで徐々に増
大させる制御を行なう時定数可変制御手段を備えること
を特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に係るディジタルデータ再生装置では、
再生基準信号を位相比較器の一方の入力信号とし、電圧
制御発振器の発振周波数を1インターリーブ区間内のサ
ンプルデータ数の整数倍の数で分周した信号を上記位相
比較器の他方の入力信号としたフェーズロックドループ
によるクロック生成系によりクロックを生成して、サン
プリング周波数と記録基準信号の周波数とが整数比でな
いディジタルデータを記録した記録媒体から上記ディジ
タルデータを再生する。
【0014】また、本発明に係るディジタルデータ再生
装置において、上記クロック生成系は、1インターリー
ブ区間内のサンプルデータ数の上限値及び下限値の整数
倍の数を分周数に持つ第1及び第2の分周器をスイッチ
で選択し、電圧制御発振器の発振周波数を上記スイッチ
で選択した上記第1の分周器又は第2の分周器により分
周し、その分周出力信号と再生基準信号とを位相比較器
で位相比較して、クロックを生成する。そして、1イン
ターリーブ区間内のサンプルデータ数が1以上の上限値
及び1以上の下限値であるディジタルデータを記録媒体
から再生する。
【0015】さらに、本発明に係るディジタルデータ再
生装置において、上記クロック生成系は、フェーズロッ
クドループの引き込み時に、時定数可変制御手段によ
り、フェーズロックドループのローパスフィルタの時定
数を所定の時定数まで徐々に増大させる制御を行なう。
【0016】ここで、NTSC方式のVTRではフィー
ルド周波数が59.94Hzであり、サンプリング周波
数が48KHzの場合には、サンプリング周波数がフィ
ールド周波数で割り切れない。すなわち、 48000/59.94≒800.8 となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係るディジタルデータ再生装
置の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】この実施例は、NTSC方式の8mmVT
Rに本発明を適用して、磁気テープに記録したサンプリ
ング周波数が48KHzのPCMオーディオ信号をNT
SC方式のフィールド周波数(59.94Hz)の同期
して再生するようにしたものである。
【0019】NTSC方式の8mmVTRでは、フィー
ルド周波数が59.94Hzであり、サンプリング周波
数が48KHzの場合には、サンプリング周波数がフィ
ールド周波数で割り切れない。すなわち、1フィールド
内のサンプリング数は、 48000/59.94≒800.8 となる。
【0020】そこで、各フィールドでサンプリング数が
同様になるように1フィールドのサンプリング数を設定
すると端数が生じるので、上記サンプリング周波数をフ
ィールド周波数で割った商に近い2以上の整数値、例え
ば792及び810が1インターリーブ区間内における
サンプルデータ数の下限値及び上限値として設定され
る。
【0021】これはディジタル情報信号がフィールド内
インターリーブ完結の場合であるが、フレーム内インタ
ーリーブ完結の場合は、 48000/29.97≒1601.6 となる。この商に近い2以上の整数値、例えば1582
及び1620が設定される。この場合には、記録基準信
号は、フレーム周波数の、29.97Hzとなる。
【0022】そして、サンプルデータ数が下限値のフィ
ールドをDデータフィールド(Diminished data field)
とし、サンプルデータ数が上限値のフィールドをEデー
タフィールド(Excess data field)として、上記Dデー
タフィールドであるかEデータフィールドあるかを識別
するための識別信号〔0,1〕が各フィールドのデータ
とともに記録されている。
【0023】まず、本発明を適用した8mmVTRにお
けるディジタルオーディオの記録フォーマットについて
説明する。
【0024】図1は、磁気テープに記録されたデータの
1ブロックの構成を示す。1ブロックは44シンボルか
らなり、先頭に4シンボルのヘッダが位置し、その次に
40シンボルのデータ部が位置する。ヘッダは、後述す
るように、1シンボルのブロック同期信号、1シンボル
のブロックアドレス、1シンボルのID信号、及び、ブ
ロックアドレスとID信号のエラー検出コードから構成
される。データ部は、オーディオPCMデータとC1パ
リティ、或いは、C2パリティとから構成されている。
【0025】図2に示すように、上述のブロックが11
0列並べられることにより、1フレームが構成されてい
る。
【0026】ブロックアドレスの(0〜44)及び(6
5〜109)には、PCMオーディオ信号及びC1パリ
ティが含まれる。
【0027】1回の回転ヘッドの走査により、ビデオ信
号及び時間軸圧縮されたPCMオーディオ信号を磁気テ
ープに記録するので、オーディオPCM信号の情報量
は、1フィールド期間に含まれる。
【0028】ここで、NTSC方式の1フィールド分の
PCMオーディオ信号は、上述のようにサンプリング周
波数が48KHzの場合、 48000/59.94≒800.8(サンプル) となり、サンプリング周波数がフィールド周波数で割り
切れないので、図2に示すフレーム構成で記録されるワ
ード数を792ワードと810ワードとの両者の場合を
混在させている。但し、以下の符号構成の説明では、ワ
ード数を810ワードとしている。
【0029】16ビットのリニア量子化を行なう場合に
は、各ワードが上位の8bitと下位8bitに分割さ
れ、1シンボルが8bitとされる。また、1ワードが
12bitの場合には、1シンボルが12bitとされ
る。サンプリング周波数は、48KHz以外に、44.
1KHz或いは32KHzとしてもよい。
【0030】図2は、インターリーブの例である。上述
のように110ブロックで1フレームが構成される。ブ
ロックアドレス(0〜44)には、Lチャンネル及びR
チャンネルの偶数番目のサンプルデータが配置され、ブ
ロックアドレス(65〜109)にはLチャンネル及び
Rチャンネルの奇数番目のサンプルデータが配置されて
いる。
【0031】同じシンボルアドレスでは、隣接ブロック
どうしで2サンプルデータ分のインターリーブとなって
いる。同一ブロック内を見た場合、Lチャンネルの上位
8bit(Lu)、下位8bit(Ll)、Rチャンネ
ルの上位8bit(Ru)、下位8bit(Rl)を1
まとまりとし、90サンプルデータ分のインターリーブ
となっている。
【0032】1ブロック内で36シンボルのインターリ
ーブされたデータの後には、4シンボルのC1パリティ
が配置される。このC1パリティは、前述したヘッダの
うち、ブロックアドレスと、ID、そして上記した36
シンボルのデータの38シンボルとから生成され、リー
ドソロモンコードRS(42,38)が形成されてい
る。
【0033】ブロックアドレス(45〜64)は、C2
パリティが配置されている。このC2パリティは、ブロ
ックアドレス方向にインターリーブされた5ブロック離
れたデータ18個から生成され、リードソロモンコード
RS(22,18)を形成している。例えば、同一シン
ボルアドレスでブロックアドレスが0、5、10、1
5、20、25、30、35、40、65、70、7
5、80、85、90、95、100、105の18デ
ータから4シンボルのC2パリティが生成され、そのパ
リティはブロックアドレス45、50、55、60の4
つに配置される。
【0034】前記したように、Eデータフィールドのサ
ンプルデータ数は810サンプルであり、Dデータフィ
ールドのサンプルデータ数は792サンプルであるか
ら、Dデータフィールドの場合、 810−792=18(サンプル) は埋まらない。そこで、便宜上、ダミーデータとし
て、”0”データ(00H)を配置することにする。
【0035】サンプリング周波数が48KHzの場合を
述べたが、サンプリング周波数が44.1KHz及び3
2KHzの場合のEデータフィールドのサンプルデータ
数とDデータフィールドのサンプルデータ数及びサンプ
ルデータ系列番号の関係例を図3に示してある。
【0036】また、図4にヘッダの構成例を示す。上述
のようにヘッダは4シンボルで構成され、先頭にブロッ
ク同期用の信号、次にブロックアドレス(BA)、次に
ID、最後にブロックアドレス(BA)とIDに対する
パリティが配置されている。
【0037】データは磁気テープに記録される段階で変
調(チャネルコーディング)されたPCMデータとなっ
て記録されるが、ブロック同期用シンクパターンは、チ
ャネルコーディングされたどの情報信号にもあてはまら
ないパターンが選ばれている。
【0038】IDには、記録されるデータの様々なID
情報が書き込まれており、Eデータサンプルフィールド
かDデータサンプルフィールドかを示すID(E/D・
IDとする。以下同様。)も書き込まれている。
【0039】図5にヘッダIDの構成例を示してある示
すように、上記EデータサンプルフィールドかDデータ
サンプルフィールドかを示すE/D・IDは、4ブロッ
クおきにIDエリアの下位第4ビット目に書き込まれて
いる。
【0040】本発明に係るディジタルデータ再生装置
は、例えば図6に示すような構成となっている。
【0041】この図6に示すディジタルデータ再生装置
において、磁気テープ1は回転ドラム13に斜めに巻き
付けられており、再生ヘッド2からの信号は、再生アン
プ3で増幅されて再生イコライザ4に供給され、この再
生イコライザー4で再生等化されてから、コンパレータ
40により<0>,<1>のディジタル信号に波形整形
される。
【0042】上記コンパレータ40により波形整形され
たディジタル信号は、チャンネルクロック生成PLL5
で該ディジタル信号から生成されるチャンネルクロック
により再生データストローブ系6において同期化され
る。そして、同期化された信号は、復調系7において復
調されて再生ディジタル信号処理系8に供給され、後述
する種々の再生ディジタル信号処理がなされる。
【0043】上記再生ディジタル信号処理系8で再生デ
ィジタル信号処理された信号は、D/A系9によりD/
A変換されて、アナログ信号出力端子9aからオーディ
オ信号として出力される。
【0044】また、上記再生アンプ3の出力信号は、ビ
デオ信号処理系10にも供給されており、ATF処理系
11でATFサーボ用のパイロット信号が取り出されて
サーボ系12に供給されるようになっている。
【0045】上記サーボ系12は、上記再生ヘッド2を
回転させる回転ドラム系13や上記磁気テープ1を走行
させるキャプスタン系14などの制御を行なもので、水
晶発振器15からの信号を分周器16で分周したフレー
ム周波数信号(29.97Hz)がサーボ系基準信号と
して供給されている。また、このサーボ系基準信号は、
fs系クロック生成PLL17の後述する位相比較器1
70の一方の入力信号となっている。
【0046】このfs系クロック生成PLL17は、再
生ディジタル信号処理系8から処理された後述する識別
信号E/D・IDにより制御されている。ここで、この
識別信号E/D・IDは、1インターリーブ区間内にお
けるサンプルデータ数がEデータサンプルフィールドか
Dデータサンプルフィールドのものであるかを判別する
ものである。そして、上記fs系クロック生成PLL1
7は、システムコントローラ18からの制御信号によ
り、後述するようにPLL内におけるローパスフィルタ
の時定数を早い時定数から徐々に所望の時定数となるよ
うに制御している。また、同時に、このPLLを制御し
ている間は、上記システムコントローラ18からの制御
信号により再生ディジタル信号処理系8を制御し、該再
生ディジタル信号処理系8による処理信号が上記D/A
系9に入力されないようにし、オーディオ信号として雑
音が発生しないようにしている。
【0047】図7は、上記再生ディジタル信号処理系8
の詳細なブロック構成と、その周辺部の信号接続の様子
を示すものである。この図7に示す再生ディジタル信号
処理系8において、メモリ80は、メモリコントロラー
81により、メモリ空間が幾つかのバンクに分割され、
後述する種々の信号処理を行なうように制御される。
【0048】上記再生ディジタル信号処理系8は、基本
的にはデータバスDB及びアドレスバスABに種々の信
号処理ブロックがぶら下がっている構成になっている。
この再生ディジタル信号処理系8において、上記復調系
7により復調された再生データは、一度、メモリ80に
1インターリーブ区間内のデータが書き込まれる。上記
メモリ80を介してエラー訂正がECC系82によって
なされ、また、エラー訂正できないデータについては、
後述する補間処理系85において補間処理するためのフ
ラグが生成される。
【0049】上記ECC系82によりECC処理された
信号は、メモリ80のメモリコントローラ81によりE
CC処理されたメモリ空間のバンクと異なるバンクにお
いて、デインターリーブがデインターリーブ処理系83
によりなされ、記録時にサンプリングされたのと同じよ
うに順番どうりのデータに戻される。
【0050】デインターリーブ処理されたデータは、補
間信号処理系85に供給され、エラー訂正できなかった
データについては、補間フラグをみて補間処理を行な
う。上記補間信号処理系85からの信号は、次のミュー
ト信号処理系86に供給される。
【0051】このミュート信号処理系86では、エラー
レートが悪く余りにも補間フラグが多い場合には、オー
ディオ信号としての雑音を出さないためにミュート処理
すると共に、fs系クロック生成PLL17におけるロ
ーパスフィルタの時定数を制御している間はシステムコ
ントローラ18からの制御信号18bによりミュート処
理を行なう。
【0052】ID検出系84は、オーディオPCM信号
と共に記録した識別信号である1インターリーブ区間内
におけるサンプルデータがEデータであるかDデータで
あるかを判別する。このID検出系84からの判別信号
が制御信号となって、後で詳細に説明するfs系クロッ
ク生成PLL17内の分周器を制御している。
【0053】そして、上記fs系クロック生成PLL1
7において生成されたクロックによって、D/Aインタ
ーフェース系87からの信号がD/A系9においてD/
A変換され、オーディオ信号として出力される。
【0054】図8は、上記fs系クロック生成PLL系
17の具体的な構成例を示すブロック図である。
【0055】この図8に示すfs系クロック生成PLL
系17において、サーボ基準信号であるフレーム周波数
信号は、位相比較器170の一方の入力信号となってい
る。また、上記位相比較器170の他方の入力信号は、
VCO172で生成された信号を分周したものが入力さ
れる。
【0056】上記fs系クロック生成PLL系17は、
コンデンサC1、抵抗R0,R1,R2,R3、及び、
演算増幅器171により構成したアクティブローパスフ
ィルタを用いたローパスフィルタ180を備えている。
このfs系クロック生成PLL17において、位相比較
器170の一方の入力信号として供給されるサーボ基準
信号であるフレーム周波数信号は、フレーム周波数であ
る29.97Hzと低いため、上記ローパスフィルタ1
80のカットオフ周波数を数Hz以下と非常に低く設定
しなければ、VCO172から生成されたクロックは、
いわゆるジッタを多く含むことになり、そのようなクロ
ックで信号処理されたオーディオ信号は、雑音を多く含
んでしまう。
【0057】そして、始めからローパスフィルタ180
のカットオフ周波数を低く設定してしまうと、PLLが
安定になるまでに時間がかかってしまう。
【0058】そこで、この実施例では、システムコント
ローラ18からの制御信号によって、切り換えスイッチ
S1に接続された抵抗R1、R2、R3などを切り換
え、上記ローパスフィルタ180の時定数を制御し、P
LLの初期動作状態においては、上記ローパスフィルタ
180のカットオフ周波数を高く設定し、徐々に低くし
て所望の値に制御するようになっている。
【0059】以上のようなローパスフィルタ180の制
御状態の特性変化の概念図を示す図9に示してある。
【0060】分周器174はEデータ時の分周器であ
り、また、分周器175はDデータ時の分周器であり、
これらは切り換えスイッチ176に接続されている。上
記切り換えスイッチ176は、上述の図7のID検出系
84において検出されたEデータかDデータかを示す識
別信号により切り換えられるようになっている。また、
1/2分周器177は、分周器174、175からの出
力波形のデューテーを整えるためのものである。
【0061】さらに、分周器173は、D/A系9の信
号処理に必要な種々のfs系クロックを生成するための
ものである。これらのクロックとしては、例えばデータ
転送用のビットクロック、LチャンネルとRチャンネル
を識別するL/Rクロック(fs周端数)などがある。
【0062】ここで、分周器174,175の分周比に
ついて説明する。まず始めに、簡単のため、サンプリン
グ周波数を48KHz、フィールド内インターリーブ完
結の場合を考えると、サンプリング周波数とフレーム周
波数の比は、 48000/29.97≒1601.6 であるから、例えば、Eデータ数として1620を、D
データ数として1582を、それぞれサンプルデータ数
として設定するものとする。
【0063】PLLのフリーラン周波数を一般的なD/
A変換器のシステムクロックを考え、128fs、すな
わち、 256×48KHz=12.288MHz とする。そうすると、PLL内、全体の分周比は、 12.288(MHz)/29.97(Hz)≒410
010 となる。先ず、Eデータ分周器174の分周比は、1/
2分周器177があることを考慮して、以下のようにな
る。
【0064】 1620×256×1/2=207360 同様に、Dデータ分周器175、は、 1582×256×1/2=202496 となる。
【0065】次に、フィールド内インターリーブ完結の
場合について考えてみる。サンプリング周波数をフィー
ルド周波数で割ると、 48000/59.94≒800.8 であるから、例えば、Eデータ数及びDデータ数をそれ
ぞれ810と792とすると、Eデータ分周器174の
分周比、及び、Dデータ分周器175の分周比は、以下
のようになる。
【0066】810×256×1/2=103680 792×256×1/2=101376
【0067】なお、上述のfs系クロック生成PLL1
7では、ローパスフィルタ180の抵抗値を切り換えて
制御していたが、コンデンサの容量を切り換えて制御し
てもよい。また、ここでは、アクティブフィルタを考え
たが、多次のアクティブフィルタにしてもよいし、抵抗
とコンデンサだけから構成される受動型のローパスフィ
ルタにして、これら素子の定数を制御するようにしても
よい。
【0068】
【発明の効果】本発明の採用によれば、記録しようとす
るディジタル情報信号のサンプリング周波数と内部の記
録基準信号の周波数が整数比でないディジタル信号記録
装置において、fs系再生信号処理クロック生成PLL
を早く安定にロックさせるように改善させることができ
る。また、PLLが安定にロックする迄の間は再生処理
信号を出力させないので、不安定なクロックによっ、再
生信号処理されたデータに起因するノイズの発生改善す
ることができる。これらの処理は再生信号の初期処理時
間内において何ら支障なくfs系再生信号処理クロック
を生成することができ、これにより、映像と音声の同期
ズレが生じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルデータ再生装置で再生
するディジタルデータの1ブロック内の構成例を示す概
略図である。
【図2】上記ディジタルデータのインターリーブの一例
を示す概略図である。
【図3】上記ディジタルデータのインターリーブ内にお
けるサンプリングデータの最大サンプル数及び系列番号
関係を示す概略図である。
【図4】上記ディジタルデータの1ブロック内のヘッダ
の構成例を示す概略図である。
【図5】上記ディジタルデータのヘッダ内のID構成を
示す概略図である。
【図6】本発明に係るディジタルデータ再生装置の構成
例を示すブロック図である。
【図7】上記ディジタルデータ再生装置における再生デ
ィジタル信号処理系の構成例を示すブロック図である。
【図8】上記ディジタルデータ再生装置における再生信
号処理用fsクロック生成PLLの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】上記再生信号処理用fsクロック生成PLLの
動作特性の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1・・・・・磁気テープ 2・・・・・再生ヘッド 3・・・・・再生アンプ 4・・・・・再生イコライザ 5・・・・・チャンネルクロック生成PLL 6・・・・・再生データストローブ系 7・・・・・再生データ復調系 8・・・・・再生ディジタル信号処理系 9・・・・・D/A変換系 10・・・・・ビデオ信号処理系 11・・・・・ATF処理系 12・・・・・サーボ系 13・・・・・回転ドラム系 14・・・・・キャプスタンモータ系 15・・・・・水晶発振器 16・・・・・分周器 17・・・・・fs系クロック生成PLL 18・・・・・シスコン 80・・・・・メモリ 81・・・・・メモリコントローラ 82・・・・・ECC系 83・・・・・デインターリーブ処理系 84・・・・・ID検出系 85・・・・・補間信号処理系 86・・・・・ミュート処理系 87・・・・・D/Aインターフェース系 DB・・・・・再生信号処理系データバス AB・・・・・再生信号処理系アドレスバス 170・・・・・位相比較器 171・・・・・演算増幅器 172・・・・・VCO 173・・・・・分周器 174・・・・・Eデータ用分周器 175・・・・・Dデータ用分周器 176・・・・・切り換えスィッチ 177・・・・・1/2分周器 180・・・・・ローパスフィルタ R0〜R3・・・抵抗 C1・・・・・・コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周波数と記録基準信号の周
    波数とが整数比でないディジタルデータを記録した記録
    媒体から上記ディジタルデータを再生するディジタルデ
    ータ再生装置であって、 再生基準信号を位相比較器の一方の入力信号とし、電圧
    制御発振器の発振周波数を1インターリーブ区間内のサ
    ンプルデータ数の整数倍の数で分周した信号を上記位相
    比較器の他方の入力信号としたフェーズロックドループ
    によるクロック生成系を備え、 再生したディジタルデータに上記クロック生成系で生成
    したクロックに同期した信号処理を施すことを特徴とす
    るディジタルデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 1インターリーブ区間内のサンプルデー
    タ数が1以上の上限値及び1以上の下限値であるディジ
    タルデータを記録媒体から再生する請求項1記載のディ
    ジタルデータ再生装置であって、 上記上限値の整数倍の数を分周数に持つ第1の分周器
    と、 上記下限値の整数倍の数を分周数に持つ第2の分周器
    と、 上記記録媒体からディジタルデータと共に再生される該
    ディジタルデータの上限値又は下限値を示す再生識別信
    号に応じて、上記第1の分周器と第2の分周器を切り換
    え選択するスイッチとを備え、 上記クロック生成系のフェーズロックドループは、上記
    電圧制御発振器の発振周波数を上記スイッチで選択した
    上記第1の分周器又は第2の分周器により分周し、その
    分周出力信号と再生基準信号とを上記位相比較器で位相
    比較するようにしたことを特徴とするディジタルデータ
    再生装置。
  3. 【請求項3】上記クロック生成系は、フェーズロックド
    ループのローパスフィルタの時定数を該フェーズロック
    ドループの引き込み時に所定の時定数まで徐々に増大さ
    せる制御を行なう時定数可変制御手段を備えることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のディジタルデータ
    再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6589796B1 (en) 1997-12-02 2003-07-08 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method for measuring iodine and reaction instrument for specimen pretreatment

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6589796B1 (en) 1997-12-02 2003-07-08 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method for measuring iodine and reaction instrument for specimen pretreatment

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