JP3263886B2 - 時間軸補償装置および方法 - Google Patents

時間軸補償装置および方法

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JP3263886B2 JP26307494A JP26307494A JP3263886B2 JP 3263886 B2 JP3263886 B2 JP 3263886B2 JP 26307494 A JP26307494 A JP 26307494A JP 26307494 A JP26307494 A JP 26307494A JP 3263886 B2 JP3263886 B2 JP 3263886B2
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば高品位テレビ
ジョン信号の一つであるハイビジョン信号のMUSE信
号が記録された光ディスクのプレーヤに適用することが
できる時間軸補償装置および時間軸補償方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン方式の信号を記録したり、
伝送する際の帯域圧縮の方法として、多重サブナイキス
トサンプリングエンコーディング方式であるMUSE(m
ultiple sub-Nyquist sampling encoding)方式が提案さ
れている。ハイビジョン方式のベースバンド信号帯域幅
は、輝度信号が22MHz、二つの色差信号が各7MHzで
ある。MUSEは、このベースバンド信号を約8MHzの
帯域幅へ圧縮できる。
【0003】MUSEエンコーダにより形成されるMU
SE信号の伝送形式を図14に示す。MUSE信号は、
一種のパルス振幅変調信号であり、ライン番号〔1〜1
125〕と各ライン内のサンプル番号〔1〜480〕と
で信号の割り当てが規定される。サンプリング周波数
は、16.2MHzである。
【0004】図14に示すように、各ラインのサンプル
番号〔1〜12〕が水平同期(HD)期間である。水平
同期信号は、図15に示すような波形とされている。す
なわち、8ビット量子化レベルで、(64〜192)の
レベルを持つ波形とされ、第1番目および2n番目のラ
イン(但し、n≧2)と、第2番目および2n+1番目
のライン(但し、n≧1)とで、反転する波形とされて
いる。サンプル番号〔6〕が水平基準位相点である。こ
の水平基準位相点は、再サンプリングするときにサンプ
リング位相を検出する点である。
【0005】MUSE信号の第1ラインおよび第2ライ
ンには、VIT(vertical intervaltest)信号および垂
直同期用のフレームパルスが挿入される。VIT信号
は、伝送路を等化するための基準信号である。さらに、
第2番目のラインの473サンプルのエッジがフレーム
基準位相点とされている。
【0006】C信号、Y信号、音声/データの割り当て
の詳細は、この発明と特に関係が強くないので、図14
に割り当てのフォーマットを示し、その説明を省略す
る。但し、Y信号のレベルは、図16に示すように、黒
レベルが(16)と規定され、白レベルが(239)と
規定される。また、ライン番号〔564〕は、規格上で
は、空き領域とされているが、MUSE信号を光ディス
クに記録する例では、このラインにコントロール・アド
レス信号が挿入される。コントロール・アドレス信号
は、プレーヤが特殊機能の制御および時間情報の表示の
ために使用できるコード信号である。
【0007】上述のMUSE信号は、FM変調され光デ
ィスクに記録される。図17は、光ディスク上に記録さ
れた信号の周波数スペクトル図である。SM がFM変調
されたMUSE信号である。MUSE信号の8ビット量
子化レベルの16が周波数f1 (=10.6MHz)、そ
の8ビット量子化レベルの128が周波数f2 (=1
4.4MHz)となるように、MUSE信号がFM変調さ
れる。また、FM変調信号SM の低域側に、ディジタル
信号SEFM およびパイロット信号SP が周波数多重され
る。
【0008】ディジタル信号SEFM は、コンパクトディ
スクと同様の信号形態を有し、EFM変調されたディジ
タルのオーディオあるいはビデオ信号である。パイロッ
ト信号SP は、周波数fP の信号で、時間軸基準信号で
ある。このパイロット信号SP は、光ディスクに対して
連続的に記録されている。周波数fP は、水平周波数f
H と下記の関係に選定されている。 fP =135/2 × fH (=2278125Hz)
【0009】上述のようにMUSE信号が記録されてい
る光ディスクを再生するプレーヤは、再生MUSE信号
の時間軸変動分を除去するTBC(time base correcto
r) (時間軸補償装置)システムを備える。このTBC
システムは、一般的に、再生MUSE信号と同期した書
込みクロックを生成し、この書込みクロックによって、
再生MUSE信号をメモリに書込み、一方、安定な基準
の読出しクロックによって、メモリから再生MUSE信
号を読出す構成とされている。書込みクロックは、再生
MUSE信号中のパイロット信号SP 、あるいは水平同
期信号HDに同期するように、PLLで生成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】TBC用の書込みクロ
ックをパイロット信号SP を使用して生成する時には、
パイロット信号SP が上述したように、連続的に光ディ
スクに記録されているので、光ディスクの回転が規定速
度に近ければ、比較的容易に抜取ることができ、書込み
クロックを安定に発生させることが可能である。しかし
ながら、FM変調MUSE信号の低い周波数のサイドバ
ンド成分とパイロット信号の周波数fp が近いために、
FM変調MUSE信号のサイドバンドの影響を受けて、
そのC/N比が劣化しやすい問題がある。また、パイロ
ット信号SP は、周波数が所定のものに管理されている
が、その位相は、特に管理されていない。
【0011】一方、水平同期信号は、パイロット信号S
P と比較すると、MUSE信号と一定の位相関係を有し
ており、この水平同期信号に対してPLLをロックさせ
ることが好ましい。特に、MUSE信号のように、ライ
ン番号とサンプル番号とによって、信号(輝度信号、色
信号、音声信号、コントロール情報等)の割り当てが規
定されている場合には、TBCの時間軸補償の精度が高
いことが要求され、水平同期信号にTBCの書込みクロ
ックを同期させる必要がある。しかしながら、水平同期
信号は、スピンドルモータの回転の立ち上がり状態、読
取り用のピックアップがディスクの径方向に高速で移動
したり、ステップ的に送られる状態等では、水平同期信
号を抜き取ることができない。また、水平同期信号は、
正極性であるために、負極性のものと異なり、振幅分離
によって抜取ることができず、分離しにくい。この点か
らも、通常再生動作であっても、水平同期信号の抜取り
に失敗し、水平同期信号の抜けが発生しやすい問題があ
る。
【0012】従って、この発明の目的は、パイロット信
号を使用したTBCと水平同期信号を使用したTBCと
を組み合わせて、安定な時間軸補償動作を行うことが可
能な時間軸補償装置および方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定周期の
第1の基準信号を含む映像信号成分と共に、連続的に一
定周波数の第2の基準信号が再生される映像信号再生装
置における時間軸補償装置であって、再生された映像信
号成分が書込みクロックによって書込まれ、安定な読出
しクロックによって映像信号成分が読出されるメモリ手
段と、周波数比較能力を有し、キャプチャレンジの広い
特性とされ、再生された第2の基準信号の位相と、書込
みクロック、または書込みクロックから生成された信号
とを位相比較し、第1のエラー信号を生成する第1の位
相比較手段と、安定してロック情報を維持できる特性と
され、再生された第2の基準信号の位相と、書込みクロ
ック、または書込みクロックから生成された信号とを位
相比較し、第2のエラー信号を生成する第2の位相比較
手段と、 第1または第2の位相比較手段を含むPLLが
ロックしたか否かを検出する第1のロック検出手段と、
基準信号の位相と、書込みクロック、または書込
みクロックから生成された信号とを位相比較し、第
エラー信号を生成する第の位相比較手段と、第3の位
相比較手段を含むPLLがロックしたか否かを検出する
第2のロック検出手段と、 第1および第2のロック検出
手段の検出信号に基づいて、第1、第2および第3のエ
ラー信号の何れかを選択するように制御する制御手段
と、 選択されたエラー信号によって書き込みクロックを
生成する手段とを備え、制御手段によって、開始状態で
第1のエラー信号が選択され、第1のロック検出手段に
よってロックが検出されると、第2のエラー信号が選択
され、第2のロック検出手段によってロックが検出され
ると、第3のエラー信号が選択されるようにしたことを
特徴とする時間軸補償装置および方法である。
【0014】
【作用】TBCのメモリに対する書込みクロックを生成
するために、再生信号中のパイロット信号を使用した位
相エラーと、水平同期信号を使用した位相エラーとを生
成する。TBCのロック状態および再生装置の動作状態
に応答してこれらの位相エラーを選択的に使用する。こ
れによって、安定なTBC動作が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この一実施例の全体の構成を
示し、1が光ディスクである。この光ディスク1には、
前述のように、FM変調されたMUSE信号SM 、ディ
ジタル信号SEFM およびパイロット信号SP が周波数多
重された信号が記録されている。光ディスク1は、スピ
ンドルモータ2によって、CAV(角速度一定)あるい
はCLV(線速度一定)の方式で回転駆動される。3
は、スピンドルモータ2の回転速度および回転位相を制
御するスピンドル制御回路である。
【0016】光ディスク1の記録信号は、光学的ピック
アップ4により読み取られる。図示しないが、ピックア
ップ4をディスク1の径方向に移動させる送り機構が設
けられている。これらの光ディスク1の回転駆動、ピッ
クアップ4の構造、ピックアップ4の送り機構等は、従
来から知られているものを採用できる。
【0017】ピックアップ4で読み取られた再生信号が
再生アンプ5を介してバンドパスフィルタ6および7に
供給される。バンドパスフィルタ6によって、FM変調
MUSE信号SM が分離され、バンドパスフィルタ7に
よって、パイロット信号Spが分離される。再生FM変
調MUSE信号SM がFM復調回路8でFM復調され、
その出力に発生する再生MUSE信号がA/D変換器
9、同期分離回路10および水平同期抜取り回路12に
にそれぞれ供給される。これらの回路に対して、VCO
(voltage controlled oscillator) 15から書込みクロ
ックWCLKが供給される。
【0018】A/D変換器9は、書込みクロックWCL
Kを使用して、再生MUSE信号を16.2MHz、ある
いはその整数倍の周波数でサンプリングし、1サンプル
が8ビットのディジタルMUSE信号を出力する。同期
分離回路10は、MUSE信号中のライン番号〔1〕お
よび〔2〕に挿入されているフレームパルスを検出し、
後述のように、タイミング基準としてのロード信号LD
Sを発生する。このロード信号LDSと書込みクロック
WCLKがタイミング生成器11に供給され、タイミン
グ生成器11が再生処理に必要な各種のタイミング信号
を生成する。水平同期抜取り回路12は、タイミング生
成器11からのウィンドウを使用して、再生MUSE信
号中の水平同期信号を分離する。分離された水平同期信
号と、バンドパスフィルタ7からのパイロット信号Sp
がTBCのために使用されるとともに、破線で示すよう
に、スピンドル制御回路3に供給され、スピンドルモー
タ2の回転速度および回転位相を制御するために使用さ
れる。
【0019】書込みクロックWCLKは、ループフィル
タ14を介して制御電圧が供給されるVCO15によっ
て、生成される。この書込みクロックWCLKがTBC
用のメモリ16に対して供給され、A/D変換器9から
のディジタル信号が書込みクロックWCLKによって、
メモリ16に書込まれる。メモリ16は、RAM、FI
FO等で構成される。
【0020】一方、読出しクロックRCLKによって、
メモリ16からデータが読出される。この読出しクロッ
クRCLKは、水晶発振器で発生したマスタークロック
を分周して形成したものであり、安定なクロックであ
る。従って、再生MUSE信号に含まれていた時間軸変
動分がメモリ16を含むTBCによって除去され、メモ
リ16の読出しデータは、時間軸変動分を含まないもの
となる。図示しないが、メモリ16から読出された信号
は、D/A変換器によって、アナログのMUSE信号に
戻され、さらにMUSE方式のデコーダに供給される。
MUSEデコーダによって、再生カラービデオ信号が得
られる。
【0021】ループフィルタ14に対する位相比較出力
(エラー)を生成するために、3個の位相比較器17、
18および19が設けられている。位相比較器17およ
び18が出力するエラー信号を選択するためのセレクタ
20と、セレクタ20で選択されたエラーおよび位相比
較器19の出力するエラー信号を選択するためのセレク
タ21とが設けられている。このセレクタ21からのエ
ラー信号がループフィルタ14を介してVCO15に供
給される。
【0022】位相比較器17および18には、VCO1
5で発生した書込みクロックが分周回路22を介して一
方の入力信号として供給される。その他方の入力信号と
しては、バンドパスフィルタ7からパイロット信号Sp
が供給される。このように、位相比較器17および18
は、書込みクロックWCLKを分周した信号と、再生パ
イロット信号とを位相比較する点で共通するが、これら
の位相比較器が構成する二つのPLLは、位相比較器1
7および18の機能に基づいて、互いに異なる特性を有
する。
【0023】すなわち、位相比較器17、ループフィル
タ14、VCO15および分周器22で構成される第1
のPLLは、周波数比較能力があり、また、キャプチャ
レンジが広い特性を有し、一方、位相比較器18を含む
第2のPLLは、キャプチャレンジが狭いが、安定して
ロック状態を維持できる特性を有する。PLLの特性を
このように設定し、セレクタ20をパイロットTBC用
ロック検出回路23により制御することによって、安定
なTBC動作が可能となる。ロック検出回路23は、再
生パイロット信号Sp と分周器22の出力信号との間の
位相差が位相比較器18により構成されるPLLがロッ
クできる程度に小さい状態をロックと検出する。上述の
ように、再生パイロット信号を使用したTBCをパイロ
ットTBCと称する。
【0024】ロック検出回路23の検出信号がマイクロ
コンピュータ24に供給される。マイクロコンピュータ
24は、この検出信号を受け取って制御信号をロック検
出回路23に送る。ロック検出回路23は、このマイク
ロコンピュータ24からの信号からセレクタ20に対す
るセレクト信号を発生する。このセレクト信号は、セレ
クタ20がロック時には、位相比較器18からのエラー
信号を選択し、アンロック時には、位相比較器17から
のエラー信号を選択するように、セレクタ20を制御す
る。
【0025】水平同期抜取り回路12は、タイミング生
成器11からの信号を使用して再生MUSE信号中の水
平同期信号を抜取り、水平同期信号と対応するH信号を
発生する。このH信号が位相比較器19および水平同期
TBC用のロック検出回路25に供給される。位相比較
器19の他方の入力信号として、タイミング生成器11
において、書込みクロックWCLKから形成されたウィ
ンドウが供給される。H信号およびウィンドウの位相差
に応じた比較出力(エラー)が位相比較器19から発生
し、このエラーがセレクタ21およびループフィルタ1
4を介してVCO15に対して制御電圧として供給され
る。これらのループフィルタ14、VCO15、タイミ
ング生成器11および位相比較器19によって、第3の
PLLが構成される。この第3のPLLは、第2のPL
Lと同様に、キャプチャレンジが比較的狭いが、ロック
状態を安定に維持できる特性のものである。
【0026】ロック検出回路25には、タイミング生成
器11からウィンドウが供給され、ウィンドウを使用し
て、H信号の位相状態を検出することによって、H信号
の抜けが生じたかどうかを検出し、その検出結果に応答
してロック/アンロックを指示するロック信号を発生す
る。このH信号の抜けは、スピンドルモータ2の回転の
立ち上がり時、サーチ、ジャンプ等の通常再生以外のプ
レーヤの動作、通常再生時のドロップアウト、C/Nが
悪い等の理由で水平同期信号の抜取りを失敗した時など
で生じる。このロック信号がマイクロコンピュータ24
に供給され、マイクロコンピュータ24から制御信号が
ロック検出回路25に供給されることによって、ロック
検出回路25がセレクタ21に対するセレクト信号PL
T/Hを発生する。ロック検出回路23および25がセ
レクタ20および21に対するセレクト信号を発生する
ようにしても良い。さらに、セレクト信号PLT/Hが
ループフィルタ14に供給され、ループフィルタ14の
特性がPLLの切替えと連動して切り替えられる。上述
のように、水平同期信号を使用したTBCをH−TBC
と称する。
【0027】次に、図1における構成要素のいくつかに
ついて説明する。まず、タイミング生成器11の構成の
一例について説明する。このタイミング生成器11は、
書込みクロックWCLKによって作動している2段構成
のカウンタである。この書込みクロックWCLKは、上
述したように、VCO15から供給される。このタイミ
ング生成器11の構成を図2に示す。31は、第1のカ
ウンタであり、ここではこれをサンプルカウンタと呼
ぶ。32は、サンプルカウンタ31のロード信号入力端
である。33は、サンプルカウンタ31のクロック信号
入力端である。34は、サンプルカウンタ31のキャリ
ー信号出力端である。また、35は、第2のカウンタで
あり、ここではこれをラインカウンタと呼ぶ。36は、
ラインカウンタ35のロード信号入力端である。37
は、ラインカウンタ35のクロック信号入力端である。
さらに、40は、サンプルカウンタ31の出力端であ
り、41は、ラインカウンタ35の出力端である。
【0028】サンプルカウンタ31のロード信号入力端
32およびラインカウンタ35のロード信号LDS入力
端36には、外部からのロード信号LDSがそれぞれ供
給される。また、サンプルカウンタ31のキャリー信号
出力端34は、ラインカウンタ35のイネーブル端子E
Tに接続されている。
【0029】サンプルカウンタ31およびラインカウン
タ35は、それぞれロード信号入力端32およびロード
信号入力端36にロード信号LDSが入力されると、ロ
ードデータがカウンタ31およびカウンタ35にそれぞ
れロードされる。また、サンプルカウンタ31は、クロ
ック入力端33に供給される書込みクロックWCLKに
よって、インクリメントする。そしてカウント値がサン
プルカウンタ31に予め設定された最大値に達すると、
キャリー信号出力端34からキャリー信号CAが出力さ
れ、カウント値が[1]に戻る。このキャリー信号CA
は、ラインカウンタ35のクロック信号入力端37に供
給される。それによりラインカウンタ35は、インクリ
メントする。そしてカウント値がサンプルカウンタ35
に予め設定された最大値に達すると、カウント値が
[1]に戻る。
【0030】上述のロード信号入力端32およびロード
信号入力端36に入力されるロード信号LDSは、図1
の同期分離回路10で分離されたMUSE信号中のフレ
ームパルスから生成されるものである。つまり、図3に
示すように、同期分離回路10は、A/D変換器9より
供給された信号よりライン番号[1]およびライン番号
[2]のフレームパルスを抽出する。但し、図3におい
ては、ライン番号[2]の波形のみを示す。そして、ラ
イン番号[2]のフレームパルスに含まれるフレーム基
準位相点を検出し、この点をパルスの立ち下がりとする
ロード信号LDSが生成される。
【0031】ここで、このタイミング生成器11の動作
の例を、図4のタイミングチャートを参照しながら説明
する。図4Aは、サンプルカウンタ31のクロック信号
入力端33に供給されている書込みクロックWCLKで
ある。図4Bは、上述したロード信号LDSであって、
同期分離回路10より供給される。サンプルカウンタ3
1およびラインカウンタ35は、同期分離回路10より
図4Bのロード信号LDSを供給されると、それぞれ予
め設定されたロードデータ38およびロードデータ39
をロードされる。この例では、ロード信号LDSが再生
MUSE信号中のフレーム基準位相点で発生することと
対応して、ロードデータ38が[473]を表す値、ま
た、ロードデータ39が[2]を表す値とされている。
【0032】これらのロードデータがロードされること
により、サンプルカウンタ31およびラインカウンタ3
5は、図4Cおよび図4Dに示すように、それぞれのデ
ータ出力端40および41からロードデータと同一の値
を出力する。ロードデータをロードした後のカウントの
タイミングは、上述したように、サンプルカウンタ31
では書込みクロックWCLKのタイミングであり、ライ
ンカウンタ35では、サンプルカウンタ31から供給さ
れるキャリー信号CAのタイミングである。
【0033】これらのサンプルカウンタ31およびライ
ンカウンタ35の出力より、例えばタイミング抽出のた
めのウィンドウパルスを生成できる。一例として、図4
Eに示すように、再生MUSE信号におけるライン番号
[2]の、サンプル番号[473〜475]の位置にウ
ィンドウを生成することができる。このように生成され
たウィンドウのタイミングは、ロード信号LDSがMU
SE信号に含まれるフレームパルスから同期分離回路1
0によって生成されており、また書込みクロックWCL
Kが再生MUSE信号と同期するように形成されたもの
であるから、再生MUSEビデオ信号に同期したものと
なる。
【0034】次に、図5、図6および図7を参照して位
相比較器17、18および19について説明する。位相
比較器17は、第1段階のTBC(パイロットTBC)
を構成し、位相比較器17の位相比較機能によって、こ
のTBCは、周波数比較能力を有し、キャプチャレンジ
が広い特性を持つものとされる。図5は、この位相比較
器17の動作のタイミングチャートである。図5Aに示
すように、再生(PB)パイロット信号と図5Bに示す
VCO出力(分周器22の出力)との位相関係に対し
て、図5Cに示すエラーを発生する。例えば再生パイロ
ット信号およびVCO出力のそれぞれの立ち下がりエッ
ジが位相基準とすると、再生パイロット信号の位相に対
してVCO出力の位相が遅れている時には、その位相差
に対応したパルス幅の‘H’側エラーを発生し、位相関
係が逆の時には、‘L’側エラーを発生する。このよう
なエラーを発生する位相比較器は、論理ゲートの組み合
わせ回路で実現できる。
【0035】図5Cに示すエラーは、図8に示すように
接続された、トライステート回路45および46、抵抗
47、48およびバッファ49により生成される。トラ
イステート回路45は、‘H’側エラーと同様のパルス
信号がその制御端子に供給され、このパルス信号が
‘L’の時に、‘H’側エラー(例えば+5V)を出力
する。トライステート回路46は、‘L’側エラーと同
様のパルス信号がその制御端子に供給され、このパルス
信号が‘L’の時に、‘L’側エラー(例えば0V)を
出力する。トライステート回路45および46は、制御
端子に供給されるパルス信号が‘H’の時には、出力が
オープンとなる。二つのトライステート回路45および
46の出力信号が抵抗47、48と、バッファ49とに
よってORされる。バッファ49から図5Cに示すよう
なエラーが発生する。
【0036】位相比較器18は、第2段階のTBC(パ
イロットTBC)を構成するもので、図6のタイミング
チャートに示すようなウィンドウタイプが使用される。
図6Aに示すように、再生パイロット信号からウィンド
ウが形成され、ウィンドウの幅内において、図6Bに示
すVCO出力の位相基準(立ち上がりエッジ)の位置が
識別され、図6Cに示すエラーが形成される。VCO出
力の位相基準がウィンドウの中心に位置する時には、
‘H’側エラーおよび‘L’側エラーの幅が等しいもの
となり、直流としては、0〔V〕のエラーが生じる。こ
のような位相比較器18は、論理ゲートの組み合わせ回
路と、図8に示す回路構成とによって構成できる。ウィ
ンドウタイプの位相比較器18を使用したTBCは、キ
ャプチャレンジが狭いが、ドロップアウト等に強く、ロ
ック状態を安定に維持できる特性を有している。
【0037】位相比較器19は、第3段階のTBC(H
−TBC)を構成するもので、このTBCは、第2段階
のTBCと同様にロック状態を安定に維持できる特性を
持つ必要があるので、位相比較器19は、位相比較器1
8と同様にウィンドウタイプが使用される。すなわち、
図7Aに示す水平同期抜取り回路12からのH信号と、
図7Bに示すタイミング生成器11からのウィンドウが
位相比較器19で比較される。ウィンドウは、各ライン
期間内のサンプル番号の〔NNA〜NNB〕の期間で‘H’
となり、その幅内のH信号の位相基準で‘L’から
‘H’に変化するエラーが形成される。位相比較器19
も、論理ゲートの組み合わせ回路と、図8に示す回路構
成とによって構成できる。位相比較器19を含む第3の
PLLは、通常再生状態に用いられる。これは、ディス
クが規定の速度で安定して回転している時には、映像信
号と位相関係が高精度に管理された水平同期信号を用い
ることによって、TBCが発生する書込みクロックWC
LKも映像信号に対して高精度に位相ロックさせること
ができるからである。
【0038】ロック検出回路25の一例を図9に示す。
この図9の構成例では、説明の理解を容易とするため
に、マイクロコンピュータ24を使用しないで、ロック
検出回路25自身がセレクト信号PLT/Hを発生する
ようになされている。図9において、51で示すRSフ
リップフロップのセット入力として、同期分離回路10
からのトリガー信号が供給され、そのリセット入力とし
て、立ち上がり検出回路55の出力信号が供給される。
このRSフリップフロップ51の出力信号がNANDゲ
ート53の一方の入力端子に供給される。
【0039】立ち上がり検出回路55は、図10に示す
ように、セレクト信号PLT/Hの立ち上がりエッジか
ら一定のパルス幅の検出信号を発生する。このセレクト
信号PLT/Hは、それが‘H’の時に、セレクタ21
がセレクタ20の出力を選択し、従って、パイロットT
BCが構成される。それが‘L’の時に、セレクタ21
が位相比較器19からのエラーを選択し、従って、H−
TBCが構成される。立ち上がり検出回路55の検出信
号がRSフリップフロップ51のリセット入力として供
給され、その出力が‘L’とされる。その結果、NAN
Dゲート53の出力は、ロック信号LKIDと無関係に
‘H’(パイロットTBCを選択する状態)となる。
【0040】NANDゲート53の出力信号がセレクト
信号PLT/Hとして、出力端子54に取り出されると
ともに、立ち上がり検出回路55に供給される。また、
水平同期抜取り回路12からのH信号とタイミング生成
器11からのロック検出用信号がロック検出器52に供
給される。ロック検出用信号は、H信号が抜取られた時
には必ず‘L’(一例であって、‘H’でも良い)とな
る位置をサンプリングする。ロック検出器52は、
‘L’のサンプリング結果が連続して所定個数発生した
時に、H−TBCがロックしているのもと判断する。若
し、H信号が抜けているために、所定個数の‘L’のサ
ンプリング結果が得られない時には、アンロックと判断
する。このロック/アンロックを指示するロック信号L
KIDをロック検出器52が発生する。ロック信号LK
IDがNANDゲート53の他方の入力端子に供給す
る。
【0041】H信号を使用したTBCがロックしている
かどうかは、ロック検出器52によって検出されるが、
図9の構成は、セレクト信号PLT/Hを発生するタイ
ミング、すなわち、セレクタ21を切り替えるタイミン
グを好ましいものに制御するために、RSフリップフロ
ップ51、NANDゲート53および立ち上がり検出回
路55を設けている。すなわち、RSフリップフロップ
51をセットするためのTBC切り替え用のトリガー信
号は、フレーム同期信号の期間内の所定タイミング、例
えばライン番号〔2〕、サンプル番号〔473〕のフレ
ーム位相基準のタイミングで発生する。
【0042】また、トリガー信号は、位相比較器19の
エラーが出力される期間を避けるように生成される。図
11A、図11Bおよび図11Cは、図7A、図7B、
図7Cとそれぞれ対応しており、位相比較器19に供給
されるH信号、ウィンドウおよび位相比較器19が出力
するエラーである。これらのタイミングチャートから分
かるように、位相比較器19がエラーを出力する期間
は、サンプル番号の〔NNA〜NNA〕の期間である。この
エラー出力範囲(図11D)の外にTBC切り替え用の
トリガー信号を発生させる。但し、セレクト信号PLT
/Hが図11Eに示すように、遅延量DLによってウィ
ンドウの外で切り替わる構成とした場合には、エラーの
出力範囲内にトリガー信号を発生させても良い。重要な
ことは、セレクト信号PLT/Hが変化するタイミング
をエラーの出力範囲の外に選定することである。このよ
うにトリガーのタイミングを選定することによって、T
BCの切替えが映像信号に対して常に同一のタイミング
でなされ、映像信号に対するTBC切替えの影響が再生
信号に対して及ぶことが抑えられる。
【0043】さらに、図9の構成をマイクロコンピュー
タ24と関連したものとするには、フリップフロップ5
1の出力およびロック検出器52からのロック信号LK
IDをマイクロコンピュータ24に供給し、NANDゲ
ート53の機能をマイクロコンピュータ24が受け持て
ば良い。ロック信号LKIDは、TBCの切替えの他
に、H−TBCのロック/アンロックに応じて、再生映
像信号およびと音声信号を出力するかどうかの制御等に
使用され、マイクロコンピュータ24がかかる再生信号
の出力の制御等に使用されるコントロール信号を発生す
る。
【0044】上述のこの発明の一実施例は、概略的に図
12に示す動作を行う。まず、ディスクプレーヤのディ
スクの回転が立ち上げられる(ステップ61)。ディス
クの回転の立ち上がり時には、回転の継続的な安定が望
めないので、次のステップ62において、連続的に記録
されているパイロット信号を使用したパイロットTBC
(これは、第1および第2のパイロットTBCからな
る)が選択される。パイロットTBCがロックし、ディ
スクが安定に回転する状態となり、H−TBCのロック
を待ち、H−TBCが選択される(ステップ63)。
【0045】H−TBCは、パイロットTBCと比較し
て比較してMUSE信号と同期した水平同期信号を使用
するので、高精度な位相ロックが得られる。従って、H
−TBCがロックしている状態で、通常再生(PB)状
態とされる(ステップ64)。ここで、状態Aかどうか
を決定するステップ65が設けられる。状態Aとは、具
体的には、通常再生動作以外の動作(スキャンモード、
サーチモード、トラックジャンプモード等)、並びにド
ロップアウトによる強制的モード変更を意味する。状態
Aでなければ、通常再生動作が継続する。若し、状態A
と決定されたならば、パイロットTBC(ステップ6
2)へ戻る。
【0046】図13は、この発明の一実施例の動作をよ
り詳細に示すフローチャートである。ディスク回転の立
ち上げ等の開始状態では、セレクタ20が位相比較器1
7のエラーを選択し、このエラーをセレクタ21が選択
する。従って、位相比較器17を含む第1のTBC(パ
イロットTBC)が選択される(ステップ71)。ここ
で、ステップ72として示すように、ロック検出回路2
3によりこの第1のTBCのロック/アンロックが決定
される。ロックしたと決定されると、制御が次のステッ
プ73へ移り、若し、そうでないならば、ステップ71
に戻る。ステップ72において、パイロットTBCがロ
ックしていると決定される状態では、殆ど正常な再生映
像信号、再生音声信号が得られる。
【0047】ステップ73では、セレクタ20が位相比
較器18のエラーを選択する状態に切り替えられ、第2
のTBC(パイロットTBC)が選択される。第2のT
BCのロック/アンロックがステップ74において決定
される。ステップ74がアンロックと決定すると、ステ
ップ75において、パイロットTBCのロック/アンロ
ックが決定される。パイロットTBCがロックしている
と決定されると、ステップ73へ制御が戻り、パイロッ
トTBCがアンロックと決定されると、最初のステップ
71(第1のTBCが選択されるステップ)に制御が戻
る。
【0048】ステップ74において、Hロック検出回路
25によって、H−TBCがロックしたと決定される
と、ステップ76において、位相比較器19のエラーを
セレクタ21が選択する状態、すなわち、位相比較器1
9を含む第3のTBC(H−TBC)が選択される状態
となる。このステップ76の後でステップ77が続き、
H−TBCのロック/アンロックの検出がなされてい
る。若し、H−TBCがアンロックとなると、ステップ
78においてパイロットTBCのロック/アンロックが
決定される。パイロットTBCがロックであれば、ステ
ップ73に戻り、第2のTBCが選択される。ステップ
78において、パイロットTBCがアンロックと決定さ
れると、第1のTBCが選択されるステップ71に戻
る。
【0049】このように、この発明の一実施例では、デ
ィスクの回転状態、ディスクプレーヤの動作のモード、
ドロップアウト等の異常が発生したための強制的モード
変更に応答して、3段階のTBCの切替えが行われる。
パイロットTBCを2段階に分けないで、パイロットT
BCとH−TBCとの2段階の切替えの構成も可能であ
る。
【0050】なお、この発明は、MUSE信号に限ら
ず、NTSC信号等のビデオ信号またはオーディオ信号
の再生装置のTBCシステムに対して適用することがで
きる。さらに、この発明は、光ディスク以外の光磁気デ
ィスク、磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体の再生
信号に対するTBCに対しても適用できる。
【0051】
【発明の効果】この発明は、連続的に記録されているパ
イロット信号を使用したパイロットTBCと、ライン毎
に記録され、映像信号と位相関係が高精度に管理された
水平同期信号を使用したH−TBCとを選択可能として
いるので、ディスクプレーヤの動作モードに応じて適切
なTBCが構成され、いずれか一方のTBCのみを備え
るプレーヤと比較して、安定し、且つ高精度なTBC動
作を実現できる。より具体的には、ドロップアウト等が
発生しても、復帰が迅速になされ、また、H−TBCに
より高精度に時間軸変動が除去されるので、伝送信号等
の内容を書き換えることが容易となり、さらに、再生映
像信号、再生音声信号の品質を向上させることができ
る。また、パイロットTBCが周波数比較能力を有し、
キャプチャレンジの広い特性とされた第1のPLLと、
キャプチャレンジが狭いが、安定してロック情報を維持
できる特性とされた第2のPLLとから構成されている
ので、立ち上がり時では、第1のPLLによって迅速に
ロック状態とでき、パイロットTBCからHTBCへの
切り換え時では、第2のPLLを使用することによって
切り換えに伴う乱れを少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】この発明の一実施例におけるタイミング生成器
の一例のブロック図である。
【図3】タイミング生成器におけるロード信号の生成を
説明するためのタイミングチャートである。
【図4】タイミング生成器の説明のためのタイミングチ
ャートである。
【図5】この発明の一実施例におけるパイロットTBC
に使用する位相比較器の説明のためのタイミングチャー
トである。
【図6】この発明の一実施例におけるパイロットTBC
に使用する位相比較器の説明のためのタイミングチャー
トである。
【図7】この発明の一実施例におけるH−TBCに使用
する位相比較器の説明のためのタイミングチャートであ
る。
【図8】この発明の一実施例における位相比較器の説明
のためのブロック図である。
【図9】この発明の一実施例におけるTBC切替え用の
セレクト信号を生成する構成の一例のブロック図であ
る。
【図10】セレクト信号の説明のためのタイミングチャ
ートである。
【図11】セレクト信号の説明のためのタイミングチャ
ートである。
【図12】この発明の一実施例の動作を概略的に示すフ
ローチャートである。
【図13】この発明の一実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図14】MUSE信号の信号フォーマットを示す略線
図である。
【図15】MUSE信号内の水平同期信号を説明するた
めの波形図である。
【図16】水平同期信号のレベルを説明するための略線
図である。
【図17】この発明を適用することができる光ディスク
の記録信号を説明するための周波数スペクトル図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク 4 ピックアップ 8 FM復調器 11 タイミング生成器 12 水平同期抜取り回路 15 VCO 17、18、19 位相比較器 23、25 ロック検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−95681(JP,A) 特開 昭63−286091(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 9/79 - 9/898

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周期の第1の基準信号を含む映像信
    号成分と共に、連続的に一定周波数の第2の基準信号が
    再生される映像信号再生装置における時間軸補償装置で
    あって、 再生された上記映像信号成分が書込みクロックによって
    書込まれ、安定な読出しクロックによって上記映像信号
    成分が読出されるメモリ手段と、周波数比較能力を有し、キャプチャレンジの広い特性と
    され、再生された 上記第2の基準信号の位相と、上記書
    込みクロック、または上記書込みクロックから生成され
    た信号とを位相比較し、第1のエラー信号を生成する第
    1の位相比較手段と、安定してロック情報を維持できる特性とされ、再生され
    た上記第2の基準信号の位相と、上記書込みクロック、
    または上記書込みクロックから生成された信号とを位相
    比較し、第2のエラー信号を生成する第2の位相比較手
    段と、 上記第1または第2の位相比較手段を含むPLLがロッ
    クしたか否かを検出する第1のロック検出手段と、 上記第基準信号の位相と、上記書込みクロック、ま
    たは上記書込みクロックから生成された信号とを位相比
    較し、第のエラー信号を生成する第の位相比較手段
    と、上記第3の位相比較手段を含むPLLがロックしたか否
    かを検出する第2のロック検出手段と、 上記第1および第2のロック検出手段の検出信号に基づ
    いて、上記第1、第2および第3のエラー信号の何れか
    を選択するように制御する制御手段と、 選択されたエラー信号によって上記書き込みクロックを
    生成する手段と を備え、上記制御手段によって、開始状態で上記第1のエラー信
    号が選択され、上記第1のロック検出手段によってロッ
    クが検出されると、上記第2のエラー信号が選択され、
    上記第2のロック検出手段によってロックが検出される
    と、上記第3のエラー信号が選択されるようにした こと
    を特徴とする時間軸補償装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の時間軸補償装置におい
    て、さらに、上記制御手段によって、 通常再生動作のとき
    に、上記のエラー信号を選択し、上記通常再生動作
    以外の動作のときに上記第1または第2のエラー信号を
    選択することを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の時間軸
    補償装置において、 上記映像信号成分がMUSE信号であることを特徴とす
    る装置。
  4. 【請求項4】 所定周期の第1の基準信号を含む映像信
    号成分と共に、連続的に一定周波数の第2の基準信号が
    再生される映像信号再生装置における時間軸補償方法で
    あって、周波数比較能力を有し、キャプチャレンジの広い特性と
    され、再生された 上記第2の基準信号の位相と、上記書
    込みクロック、または上記書込みクロックから生成され
    た信号とを位相比較し、第1のエラー信号を生成する第
    1の位相比較ステップと、安定してロック情報を維持できる特性とされ、再生され
    た上記第2の基準信号の位相と、上記書込みクロック、
    または上記書込みクロックから生成された信号とを位相
    比較し、第2のエラー信号を生成する第2の位相比較ス
    テップと、 上記第1または第2の位相比較ステップを含むPLLが
    ロックしたか否かを検出する第1のロック検出ステップ
    と、 上記第基準信号の位相と、上記書込みクロック、ま
    たは上記書込みクロックから生成された信号とを位相比
    較し、第のエラー信号を生成する第の位相比較ステ
    ップと、上記第3の位相比較ステップを含むPLLがロックした
    か否かを検出する第2のロック検出ステップと上記第1、第2および第3のエラー信号の何れかを選択
    する選択ステップと、 選択されたエラー信号によって書き込みクロックを生成
    し、再生された上記映像信号成分を上記書込みクロック
    によってメモリ手段に書き込み、安定な読出しクロック
    によって上記映像信号成分を上記メモリ手段から読み出
    すステップとを有し、 上記選択ステップでは、開始状態で上記第1のエラー信
    号を選択し、上記第1のロック検出ステップによってロ
    ックが検出されると、上記第2のエラー信号を 選択し、
    上記第2のロック検出ステップによってロックが検出さ
    れると、上記第3のエラー信号を選択するようにした
    とを特徴とする時間軸補償方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の時間軸補償方法におい
    て、さらに、 通常再生動作のときに、上記のエラー信号
    を選択し、上記通常再生動作以外の動作のときに上記
    または第2のエラー信号を選択することを特徴とする
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の時間軸
    補償方法において、 上記映像信号成分がMUSE信号であることを特徴とす
    る方法。
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