JPH08102912A - クロック生成装置 - Google Patents

クロック生成装置

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JPH08102912A
JPH08102912A JP6263079A JP26307994A JPH08102912A JP H08102912 A JPH08102912 A JP H08102912A JP 6263079 A JP6263079 A JP 6263079A JP 26307994 A JP26307994 A JP 26307994A JP H08102912 A JPH08102912 A JP H08102912A
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signal
vco
muse
tbc
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JP6263079A
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Inventor
Yusaku Seki
雄策 関
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生信号中において水平同期信号の欠落が生
じても、再生処理に必要なクロックと再生信号の同期が
維持可能なクロック生成装置を提供する。 【構成】 光ディスク1よりピックアップ4で読み取ら
れた再生信号が再生アンプ5を介してバンドパスフィル
タ6に供給される。バンドパスフィルタ6によって、F
M変調MUSE信号SM が分離され、FM復調回路8で
FM復調され、その出力に発生する再生MUSE信号が
水平同期信号抜取り回路17に供給され、さらに、タイ
ミング生成器11で生成されたタイミングにより、水平
同期信号を抜取られる。この水平同期信号は、TBCホ
ールド回路18に供給され、ドロップアウトなどによっ
て水平同期信号抜けがあるかどうかを、このTBCホー
ルド回路18によってタイミング生成器11で生成され
たウィンドウを利用し検出される。水平同期信号抜けが
検出された場合には、TBCホールド信号がTBC位相
比較器13に供給され、ループフィルタ14からVCO
15に対する制御電圧がホールド区間に入る直前の値に
ホールドされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば高品位テレビ
ジョン信号の一つであるハイビジョン信号のMUSE信
号が記録された光ディスクのプレーヤ、特に、水平同期
信号と同期したクロックを生成するためのクロック生成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン方式の信号を記録したり、
伝送する際の帯域圧縮の方法として、多重サブナイキス
トサンプリングエンコーディング方式であるMUSE(m
ultiple sub-Nyquist sampling encoding)方式が提案さ
れている。ハイビジョン方式のベースバンド信号帯域幅
は、輝度信号が22MHz、二つの色差信号が各7MHzで
ある。MUSEは、このベースバンド信号を約8MHzの
帯域幅へ圧縮できる。
【0003】MUSEエンコーダにより形成されるMU
SE信号の伝送形式を図7に示す。MUSE信号は、一
種のパルス振幅変調信号であり、ライン番号〔1〜11
25〕と各ライン内のサンプル番号〔1〜480〕とで
信号の割り当てが規定される。サンプリング周波数は、
16.2MHzである。
【0004】図7に示すように、各ラインのサンプル番
号〔1〜12〕が水平同期(HD)期間である。水平同
期信号は、図8に示すような波形とされている。すなわ
ち、8ビット量子化レベルで、(64〜192)のレベ
ルを持つ波形とされ、第1番目および2n番目のライン
(但し、n≧2)と、第2番目および2n+1番目のラ
イン(但し、n≧1)とで、反転する波形とされてい
る。サンプル番号〔6〕が水平基準位相点である。この
水平基準位相点は、再サンプリングするときにサンプリ
ング位相を検出する点である。
【0005】MUSE信号の第1ラインおよび第2ライ
ンには、VIT(vertical intervaltest)信号および垂
直同期用のフレームパルスが挿入される。VIT信号
は、伝送路を等化するための基準信号である。さらに、
第2番目のラインの473サンプルのエッジがフレーム
基準位相点とされている。
【0006】C信号、Y信号、音声/データの割り当て
の詳細は、この発明と特に関係が強くないので、図7に
割り当てのフォーマットを示し、その説明を省略する。
但し、Y信号のレベルは、図9に示すように、黒レベル
が(16)と規定され、白レベルが(239)と規定さ
れる。また、ライン番号〔564〕は、規格上では、空
き領域とされているが、MUSE信号を光ディスクに記
録する例では、このラインにコントロール・アドレス信
号が挿入される。コントロール・アドレス信号は、プレ
ーヤが特殊機能の制御および時間情報の表示のために使
用できるコード信号である。
【0007】上述のMUSE信号は、FM変調され光デ
ィスクに記録される。図10は、光ディスク上に記録さ
れた信号の周波数スペクトル図である。SM がFM変調
されたMUSE信号である。MUSE信号の8ビット量
子化レベルの16が周波数f1 (=10.6MHz)、そ
の8ビット量子化レベルの128が周波数f2 (=1
4.4MHz)となるように、MUSE信号がFM変調さ
れる。また、FM変調信号SM の低域側に、ディジタル
信号SEFM およびパイロット信号SP が周波数多重され
る。
【0008】ディジタル信号SEFM は、コンパクトディ
スクと同様の信号形態を有し、EFM変調されたディジ
タルのオーディオあるいはビデオ信号である。パイロッ
ト信号SP は、周波数fP の信号で、時間軸基準信号で
ある。このパイロット信号SP は、光ディスクに対して
連続的に記録されている。周波数fP は、水平周波数f
H と下記の関係に選定されている。 fP =135/2 × fH (=2278125Hz)
【0009】この、MUSE信号が記録された光ディス
クを再生する場合、TBC(Time Base Corrector)のた
めに、再生MUSE信号から水平同期信号を抜取り、こ
の抜取られた水平同期信号と同期したクロック信号をP
LLによって生成することが必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この場合、例えばディ
スク表面の傷、あるいはディスク表面に付着した指紋な
どによって起こるドロップアウトなどによって、水平同
期信号の欠落が生じると、PLLの位相比較器が誤った
位相比較出力を発生し、それによってVCOの発振周波
数が制御される。
【0011】その結果、PLLで発生したクロックが再
生MUSE信号と同期しなくなるという問題が生じる。
これは、次に水平同期信号が再び正しく抜取ることがで
きても、正しいロック水準になるまでに時間がかかるた
めである。このクロック信号が再生処理制御のための各
種のタイミング信号を形成している場合には、正しい再
生処理ができなくなってしまうおそれもある。
【0012】したがって、この発明の目的は、再生信号
中にいて部分的な水平同期信号の欠落が生じても、再生
処理に必要なクロックと再生信号の同期が維持できるよ
うなクロック生成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題を解決するために、記録媒体からの再生信号中に周期
的に含まれる同期信号を抜取り、抜取られた同期信号と
同期するクロック信号を生成するためのクロック生成装
置において、再生信号から抜取られた同期信号とVCO
の出力信号、またはVCOの出力信号を分周した信号と
を位相比較する位相比較手段と、位相比較手段の比較出
力が供給され、VCOに対する制御信号を発生するルー
プフィルタと、抜取られた同期信号の位置と対応するウ
ィンドウを発生するタイミング生成手段と、ウィンドウ
の幅内で、抜取られた同期信号の有無を検出し、抜取ら
れた同期信号が欠落する場合に、VCOに対する制御信
号を以前の状態にホールドする手段とからなるクロック
生成装置である。
【0014】また、この発明は、上述した問題を解決す
るために、記録媒体にMUSE信号が記録され、タイミ
ング生成手段は、再生MUSE信号のフレーム位相基準
とVCOの出力信号、またはVCOの出力信号を分周し
た信号とからウィンドウを発生することを特徴とするク
ロック生成装置である。
【0015】
【作用】上述の構成によれば、VCOに対する制御信号
を以前の状態にホールドする手段を有しているために、
再生信号中に周期的に含まれる同期信号が部分的に欠落
したような場合でも、再生処理に必要なクロックおよび
再生信号とが同期を保つことができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この一実施例の全体の構成を
示し、1が光ディスクである。この光ディスク1には、
前述のように、FM変調されたMUSE信号SM 、ディ
ジタル信号SEFM およびパイロット信号SP が周波数多
重された信号が記録されている。光ディスク1は、スピ
ンドルモータ2によって、CAV(角速度一定)あるい
はCLV(線速度一定)の方式で回転駆動される。3
は、スピンドルモータ2の回転速度および回転位相を制
御するスピンドル制御回路である。
【0017】光ディスク1の記録信号は、光学的ピック
アップ4により読み取られる。図示しないが、ピックア
ップ4をディスク1の径方向に移動させる送り機構が設
けられている。これらの光ディスク1の回転駆動、ピッ
クアップ4の構造、ピックアップ4の送り機構等は、従
来から知られているものを採用できる。
【0018】ピックアップ4で読み取られた再生信号が
再生アンプ5を介してバンドパスフィルタ6および7に
それぞれ供給される。バンドパスフィルタ6によって、
FM変調MUSE信号SM が分離され、バンドパスフィ
ルタ7によって、パイロット信号SP が分離される。信
号SM がFM復調回路8でFM復調され、その出力に発
生する再生MUSE信号がA/D変換器9、同期分離回
路10、水平同期信号抜取り回路17、およびTBC用
信号生成器12にそれぞれ供給される。バンドパスフィ
ルタ7からのパイロット信号SP もTBC用信号生成器
12に供給される。また、これらの回路に対して、VC
O15から書込みクロックWCLKが供給される。
【0019】A/D変換器9は、書込みクロックWCL
Kを使用して、再生MUSE信号を16.2MHz、ある
いはその整数倍の周波数でサンプリングし、1サンプル
が8ビットのディジタルMUSE信号を出力する。同期
分離回路10は、MUSE信号中のライン番号〔1〕お
よび〔2〕に挿入されているフレームパルスを検出し、
後述のように、タイミング基準としてのロード信号LD
Sを発生する。このロード信号LDSと書込みクロック
WCLKがタイミング生成器11に供給され、タイミン
グ生成器11が再生処理に必要な各種のタイミング信号
を生成する。なお、このタイミング生成器の詳細につい
ては後述する。
【0020】TBC用信号生成器12は、TBCのため
に再生MUSE信号と同期した信号を発生し、この信号
を位相比較器13に供給する。位相比較器13には、書
込みクロックWCLKから、タイミング生成器11で生
成したウィンドウが供給される。再生MUSE信号と同
期した信号としては、再生パイロット信号あるいは再生
水平同期信号HDを使用できる。再生パイロット信号あ
るいは再生水平同期信号と、書込みクロックWCLKと
一定の位相関係を有するウィンドウの位相差に応じた比
較出力が位相比較器13から発生し、この比較出力がル
ープフィルタ14を介してVCO(Voltage Controlled
Oscillator) 15に対して制御電圧として供給される。
VCO15は、制御電圧に応じて発振周波数を変化し、
その出力に書込みクロックWCLKが発生する。位相比
較器13の構成によっては、書込みクロックWCLK自
体を使用しても良い。
【0021】位相比較器13、ループフィルタ14およ
びVCO15によって、PLLが構成され、TBC用信
号生成器12からの信号と同期した、すなわち、再生M
USE信号と同期した書込みクロックWCLKが生成さ
れる。この書込みクロックWCLKがTBC用のメモリ
16に対して供給され、A/D変換器9からのディジタ
ル信号が書込みクロックWCLKによって、メモリ16
に書込まれる。メモリ16は、RAM、FIFO等で構
成される。
【0022】水平同期信号抜取り回路17に供給された
再生MUSE信号は、タイミング生成器11で生成され
たタイミングにより、水平同期信号を抜取られる。この
抜取られた水平同期信号は、TBCホールド回路18に
供給され、ドロップアウトなどによって水平同期信号抜
けがあるかどうかを、このTBCホールド回路18によ
ってタイミング生成器11で生成されたウィンドウを利
用し検出される。水平同期信号抜けが検出された場合に
は、TBCホールド信号がTBC位相比較器13に供給
され、ループフィルタ14からVCO15に対する制御
電圧がホールド区間に入る直前の値にホールドされる。
なお、このTBCホールド回路18の詳細については、
後述する。
【0023】一方、読出しクロックRCLKによって、
メモリ16からデータが読出される。この読出しクロッ
クRCLKは、水晶発振器で発生したマスタークロック
を分周して形成したものであり、安定なクロックであ
る。従って、再生MUSE信号に含まれていた時間軸変
動分がメモリ16を含むTBCによって除去され、メモ
リ16の読出しデータは、時間軸変動分を含まないもの
となる。図示しないが、メモリ16から読出された信号
は、D/A変換器によって、アナログのMUSE信号に
戻され、さらにMUSE方式のデコーダに供給される。
MUSEデコーダによって、再生カラービデオ信号が得
られる。
【0024】次に、上述したタイミング生成器11の構
成の一例について説明する。このタイミング生成器11
は、書込みクロックWCLKによって作動している2段
構成のカウンタである。この書込みクロックWCLK
は、上述したように、VCO15から供給される。この
タイミング生成器11の構成を図2に示す。31は、第
1のカウンタであり、ここではこれをサンプルカウンタ
と呼ぶ。32は、サンプルカウンタ31のロード信号入
力端である。33は、サンプルカウンタ31のクロック
信号入力端である。34は、サンプルカウンタ31のキ
ャリー信号出力端である。また、35は、第2のカウン
タであり、ここではこれをラインカウンタと呼ぶ。36
は、ラインカウンタ35のロード信号入力端である。3
7は、ラインカウンタ35のクロック信号入力端であ
る。さらに、40は、サンプルカウンタ31の出力端で
あり、41は、ラインカウンタ35の出力端である。
【0025】サンプルカウンタ31のロード信号入力端
32およびラインカウンタ35のロード信号LDS入力
端36には、外部からのロード信号LDSがそれぞれ供
給される。また、サンプルカウンタ31のキャリー信号
出力端34は、ラインカウンタ35のイネーブル端子E
Tに接続されている。
【0026】サンプルカウンタ31およびラインカウン
タ35は、それぞれロード信号入力端32およびロード
信号入力端36にロード信号LDSが入力されると、ロ
ードデータがカウンタ31およびカウンタ35にそれぞ
れロードされる。また、サンプルカウンタ31は、クロ
ック入力端33に供給される書込みクロックWCLKに
よって、インクリメントする。そしてカウント値がサン
プルカウンタ31に予め設定された最大値に達すると、
キャリー信号出力端34からキャリー信号CAが出力さ
れ、カウント値が〔1〕に戻る。このキャリー信号CA
は、ラインカウンタ35のクロック信号入力端37に供
給される。それによりラインカウンタ35は、インクリ
メントする。そしてカウント値がサンプルカウンタ35
に予め設定された最大値に達すると、カウント値が
〔1〕に戻る。
【0027】上述のロード信号入力端32およびロード
信号入力端36に入力されるロード信号LDSは、図1
の同期分離回路10で分離されたMUSE信号中のフレ
ームパルスから生成されるものである。つまり、図3に
示すように、同期分離回路10は、A/D変換器9より
供給された信号よりライン番号〔1〕およびライン番号
〔2〕のフレームパルスを抽出する。但し、図3におい
ては、ライン番号〔2〕の波形のみを示す。そして、ラ
イン番号〔2〕のフレームパルスに含まれるフレーム基
準位相点を検出し、この点をパルスの立ち下がりとする
ロード信号LDSが生成される。
【0028】ここで、このタイミング生成器11の動作
の例を、図4のタイミングチャートを参照しながら説明
する。図4Aは、サンプルカウンタ31のクロック信号
入力端33に供給されている書込みクロックWCLKで
ある。図4Bは、上述したロード信号LDSであって、
同期分離回路10より供給される。サンプルカウンタ3
1およびラインカウンタ35は、同期分離回路10より
図4Bのロード信号LDSを供給されると、それぞれ予
め設定されたロードデータ38およびロードデータ39
をロードされる。この例では、ロード信号LDSが再生
MUSE信号中のフレーム基準位相点で発生することと
対応して、ロードデータ38が〔473〕を表す値、ま
た、ロードデータ39が〔2〕を表す値とされている。
【0029】これらのロードデータがロードされること
により、サンプルカウンタ31およびラインカウンタ3
5は、図4Cおよび図4Dに示すように、それぞれのデ
ータ出力端40および41からロードデータと同一の値
を出力する。ロードデータをロードした後のカウントの
タイミングは、上述したように、サンプルカウンタ31
では書込みクロックWCLKのタイミングであり、ライ
ンカウンタ35では、サンプルカウンタ31から供給さ
れるキャリー信号CAのタイミングである。
【0030】これらのサンプルカウンタ31およびライ
ンカウンタ35の出力より、例えばタイミング抽出のた
めのウィンドウパルスを生成できる。一例として、図4
Eに示すように、再生MUSE信号におけるライン番号
〔2〕の、サンプル番号〔473〜475〕の位置にウ
ィンドウを生成することができる。このように生成され
たウィンドウのタイミングは、ロード信号LDSがMU
SE信号に含まれるフレームパルスから同期分離回路1
0によって生成されており、また書込みクロックWCL
Kが再生MUSE信号と同期するように形成されたもの
であるから、再生MUSEビデオ信号に同期したものと
なる。
【0031】次に、上述のTBCホールド回路18の動
作について、図面を参照しながら説明する。図5に、こ
のTBCホールド回路18の構成の一例を示す。51
は、Dフリップフロップであり、そのデータ入力として
図1における水平同期抜取り回路17からの水平同期信
号が供給され、そのクロック入力として、タイミング生
成器11からのウィンドウEDWが供給される。それと
同時にこのウィンドウEDWは、Dフリップフロップ5
2のクロック入力としても供給される。このDフリップ
フロップ51の反転出力HLD1は、Dフリップフロッ
プ52のデータ入力として供給され、それと共に、AN
Dゲート53の一方の入力に供給される。Dフリップフ
ロップ52の非反転出力は、ANDゲート53の他方の
入力に供給される。ANDゲート54の出力は、このT
BCホールド回路18の出力として図1におけるTBC
位相比較器13に供給される。
【0032】図6に、このTBCホールド回路18の動
作のタイミングチャートの例を示す。図6Aは、水平同
期抜取り回路17から供給される水平同期信号である。
この信号は、正常な状態では図中の点線で示したよう
に、1ライン毎に一定期間‘L’(ローレベル)とな
る。若し、ディスクの傷、あるいはディスクへの指紋の
付着などがあった場合、ドロップアウトによって再生水
平同期信号の欠落が生じることがある。この場合には、
図6Aに実線で示したように、本来‘L’であるべき区
間が水平同期信号抜けを起こして‘H’(ハイレベル)
となってしまう。
【0033】図6Bは、タイミング生成器11から供給
されるウィンドウEDWである。この信号の‘H’区間
を検出幅として、この区間内で水平同期信号をサンプリ
ングすることによって、図6Aの水平同期信号の立下が
りが検出される。この区間内で立下がりが検出されなか
った場合、水平同期信号抜けと判断される。また、図6
Cは、図1におけるTBC位相比較器13の比較出力が
出力されるタイミングを示す。すなわち、‘H’区間内
でTBC位相比較器13の比較出力が出力され、これに
より書込みクロックWCLKの位相補正が行われる。
【0034】図6D、図6E、図6Fは、それぞれDフ
リップフロップ51、Dフリップフロップ52、AND
ゲート53の出力である。これらは、水平同期信号が水
平同期信号抜けを起こしていない場合には、全て‘H’
になっている。
【0035】まず、図6Aの水平同期信号が水平同期信
号抜けを起こしている場合について説明する。図6Bの
最初の検出ウィンドウaにおいて、図6Aは、水平同期
信号抜けを起こしているため、‘H’となっている。そ
のため、これをDフリップフロップ51がサンプリング
すると、その反転出力が‘L’となる(図6D)。この
反転出力HLD1がDフリップフロップ52に供給され
る。Dフリップフロップ52は、この‘L’をサンプリ
ングするので、その非反転出力HLD2は‘H’のまま
である(図6E)。これらHLD1およびHLD2は、
ANDゲート53にそれぞれ供給されている。そのた
め、これまでの動作によって、HLD1が‘L’、HL
D2が‘H’となっているので、このANDゲート53
の出力HLD3は、‘L’となる(図6F)。
【0036】図6Bの次の検出ウィンドウbにおいて、
図6Aは、水平同期信号抜けを起こしていない。そのた
め、これをDフリップフロップ51がサンプリングする
と、その反転出力HLD1が‘H’になる(図6D)。
この反転出力HLD1がANDゲート53の一方の入力
に供給されると共に、Dフリップフロップ52に供給さ
れる。Dフリップフロップ52は、この‘H’になる直
前の‘L’をサンプリングするので、その非反転出力H
LD2が‘L’となり(図6E)、ANDゲート53の
他方の入力に供給される。そのため、これまでの動作に
よって、HLD1が‘H’、HLD2が‘L’となって
いるので、このANDゲート53の出力HLD3は、
‘L’のままである(図6F)。
【0037】図6Bのその次の検出ウィンドウcにおい
て、図6Aは、水平同期信号抜けを起こしていない。そ
のため、これをDフリップフロップ51がサンプリング
すると、その反転出力HLD1は‘H’のままである
(図6D)。この反転出力HLD1がANDゲート53
の一方の入力に供給されると共に、Dフリップフロップ
53に供給される。Dフリップフロップ52は、この
‘H’をサンプリングするので、その非反転出力HLD
2が‘H’となり(図6E)、ANDゲート53の他方
の入力に供給される。そのため、これまでの動作によっ
て、HLD1が‘H’、HLD2が‘H’となっている
ので、このANDゲート53の出力HLD3は、‘H’
となる(図6F)。
【0038】また、図6Aの水平同期信号が水平同期信
号抜けを起こしていない、正常な状態での動作について
は、図6Bにおける検出ウィンドウc以降の動作と同じ
である。すなわち、検出ウィンドウでは常に水平同期信
号の立下がりが検出されることになり、Dフリップフロ
ップ51は、反転出力HLD1として‘H’を出力し、
この信号はANDゲート53の一方の入力に供給され、
それと共にDフリップフロップ52に供給される。その
結果、Dフリップフロップ52は、非反転出力HLD2
として‘H’を出力し、ANDゲート53の他方の入力
に供給される。ANDゲート53は、HLD1およびH
LD2のANDをとって、出力HLD3として常に
‘H’を出力する。
【0039】以上説明したように、このTBCホールド
回路18は、入力された水平同期信号から1回の水平同
期信号抜けを検出すると、図6Fに示すように、水平同
期信号の2周期分のホールド区間、すなわち、‘L’の
区間を形成することができる。このHLD3は、TBC
位相比較器13に供給され、図6Cに示すTBCエラー
出力区間を、そのホールド区間だけマスクする。それに
よって、ループフィルタ14からVCO15に対する制
御電圧がホールド区間に入る直前の値にホールドされ
る。このため、水平同期信号抜けによって書込みクロッ
クWCLKが再生データに同期しなくなるという問題を
回避することができる。
【0040】なお、上述の一実施例は、光ディスクプレ
ーヤであるが、再生信号中に同期信号を周期的に含むよ
うな他の記録媒体の再生装置、例えば、光磁気ディスク
装置、磁気ディスク装置、あるいは磁気テープ再生装置
等にもこの発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、再生信号中に同期信
号を周期的に含むような信号、例えば再生MUSE信号
などの信号において、部分的に同期信号が欠落したよう
な場合でも、再生処理に必要なクロックが再生信号に同
期した状態をを保つことができる。そのため、常に安定
した状態で目的の再生信号の再生処理を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】この発明の一実施例におけるタイミング生成器
の一例のブロック図である。
【図3】タイミング生成器におけるロード信号の生成を
説明するためのタイミングチャートである。
【図4】タイミング生成器の説明のためのタイミングチ
ャートである。
【図5】この発明の一実施例におけるTBCホールド回
路の一例のブロック図である。
【図6】TBCホールド回路の説明のためのタイミング
チャートである。
【図7】MUSE信号の信号フォーマットを示す略線図
である。
【図8】MUSE信号内の水平同期信号を説明するため
の波形図である。
【図9】水平同期信号のレベルを説明するための略線図
である。
【図10】この発明を適用することができる光ディスク
の記録信号を説明するための周波数スペクトル図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク 4 ピックアップ 8 FM復調器 11 タイミング生成器 13 位相比較器 15 VCO 17 水平同期信号抜取り回路 18 TBCホールド回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体からの再生信号中に周期的に含
    まれる同期信号を抜取り、抜取られた上記同期信号と同
    期するクロック信号を生成するためのクロック生成装置
    において、 上記再生信号から抜取られた上記同期信号とVCOの出
    力信号、または上記VCOの出力信号を分周した信号と
    を位相比較する位相比較手段と、 上記位相比較手段の比較出力が供給され、上記VCOに
    対する制御信号を発生するループフィルタと、 上記抜取られた同期信号の位置と対応するウィンドウを
    発生するタイミング生成手段と、 上記ウィンドウの幅内で、上記抜取られた同期信号の有
    無を検出し、上記抜取られた同期信号が欠落する場合
    に、上記VCOに対する制御信号を以前の状態にホール
    ドする手段とからなるクロック生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクロック生成装置にお
    いて、 上記記録媒体にMUSE信号が記録され、 上記タイミング生成手段は、再生MUSE信号のフレー
    ム位相基準と上記VCOの出力信号、または上記VCO
    の出力信号を分周した信号とから上記ウィンドウを発生
    することを特徴とするクロック生成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100444634C (zh) * 2003-11-28 2008-12-17 株式会社东芝 再生装置以及再生方法
JP2015061448A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 株式会社東芝 制御装置、電力変換装置、制御方法、プログラム及び制御システム

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JP2015061448A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 株式会社東芝 制御装置、電力変換装置、制御方法、プログラム及び制御システム

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