JP3263887B2 - Tbcシステムにおける書込みクロック生成装置 - Google Patents

Tbcシステムにおける書込みクロック生成装置

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JP3263887B2
JP3263887B2 JP26307794A JP26307794A JP3263887B2 JP 3263887 B2 JP3263887 B2 JP 3263887B2 JP 26307794 A JP26307794 A JP 26307794A JP 26307794 A JP26307794 A JP 26307794A JP 3263887 B2 JP3263887 B2 JP 3263887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば高品位テレビ
ジョン信号の一つであるハイビジョン信号のMUSE信
号が記録された光ディスクのプレーヤに適用することが
できるTBCシステムにおける書込みクロック生成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン方式の信号を記録したり、
伝送する際の帯域圧縮の方法として、多重サブナイキス
トサンプリングエンコーディング方式であるMUSE(m
ultiple sub-Nyquist sampling encoding)方式が提案さ
れている。ハイビジョン方式のベースバンド信号帯域幅
は、輝度信号が22MHz、二つの色差信号が各7MHzで
ある。MUSEは、このベースバンド信号を約8MHzの
帯域幅へ圧縮できる。
【0003】MUSEエンコーダにより形成されるMU
SE信号の伝送形式を図13に示す。MUSE信号は、
一種のパルス振幅変調信号であり、ライン番号〔1〜1
125〕と各ライン内のサンプル番号〔1〜480〕と
で信号の割り当てが規定される。サンプリング周波数
は、16.2MHzである。
【0004】図13に示すように、各ラインのサンプル
番号〔1〜12〕が水平同期(HD)期間である。水平
同期信号は、図14に示すような波形とされている。す
なわち、8ビット量子化レベルで、(64〜192)の
レベルを持つ波形とされ、第1番目および2n番目のラ
イン(但し、n≧2)と、第2番目および2n+1番目
のライン(但し、n≧1)とで、反転する波形とされて
いる。サンプル番号〔6〕が水平基準位相点である。こ
の水平基準位相点は、再サンプリングするときにサンプ
リング位相を検出する点である。
【0005】MUSE信号の第1ラインおよび第2ライ
ンには、VIT(vertical intervaltest)信号および垂
直同期用のフレームパルスが挿入される。VIT信号
は、伝送路を等化するための基準信号である。さらに、
第2番目のラインの473サンプルのエッジがフレーム
基準位相点とされている。
【0006】C信号、Y信号、音声/データの割り当て
の詳細は、この発明と特に関係が強くないので、図13
に割り当てのフォーマットを示し、その説明を省略す
る。但し、Y信号のレベルは、図15に示すように、黒
レベルが(16)と規定され、白レベルが(239)と
規定される。また、ライン番号〔564〕は、規格上で
は、空き領域とされているが、MUSE信号を光ディス
クに記録する例では、このラインにコントロール・アド
レス信号が挿入される。コントロール・アドレス信号
は、プレーヤが特殊機能の制御および時間情報の表示の
ために使用できるコード信号である。
【0007】上述のMUSE信号は、FM変調され光デ
ィスクに記録される。図16は、光ディスク上に記録さ
れた信号の周波数スペクトル図である。SM がFM変調
されたMUSE信号である。MUSE信号の8ビット量
子化レベルの16が周波数f1 (=10.6MHz)、そ
の8ビット量子化レベルの128が周波数f2 (=1
4.4MHz)となるように、MUSE信号がFM変調さ
れる。また、FM変調信号SM の低域側に、ディジタル
信号SEFM およびパイロット信号SP が周波数多重され
る。
【0008】ディジタル信号SEFM は、コンパクトディ
スクと同様の信号形態を有し、EFM変調されたディジ
タルのオーディオあるいはビデオ信号である。パイロッ
ト信号SP は、周波数fP の信号で、時間軸基準信号で
ある。このパイロット信号SP は、光ディスクに対して
連続的に記録されている。周波数fP は、水平周波数f
H と下記の関係に選定されている。 fP =135/2 × fH (=2278125Hz)
【0009】上述のようにMUSE信号が記録されてい
る光ディスクを再生するプレーヤは、再生MUSE信号
の時間軸変動分を除去するTBCシステムを備える。こ
のTBCシステムは、一般的に、再生MUSE信号と同
期した書込みクロックを生成し、この書込みクロックに
よって、再生MUSE信号をメモリに書込み、一方、安
定な基準の読出しクロックによって、メモリから再生M
USE信号を読出す構成とされている。書込みクロック
は、再生MUSE信号中のパイロット信号SP、あるい
は水平同期信号HDに同期するように、PLLで生成さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】TBCシステムの性能
は、再生画像、再生音声の品質に影響する。特に、MU
SE信号のように、ライン番号とサンプル番号とによっ
て、信号(輝度信号、色信号、音声信号、コントロール
情報等)の割り当てが規定されている場合には、ディス
ク等の記録媒体から再生された信号が時間軸変動分を含
んでいると、MUSEデコーダにおいて、再生MUSE
信号を各信号成分に分解する処理に誤りが生じ、再生画
像および再生音声の品質を損なう。
【0011】従って、この発明の目的は、時間軸変動分
を充分に除去することが可能で、再生画像、再生音声の
品質を向上させることができる、TBCシステムにおけ
る書込みクロック生成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、1水平期間
毎に反転する波形で、その振幅が規定された同期信号を
含む入力信号の時間軸変動分を除去するためのTBCシ
ステムにおける書込みクロック生成装置であって、位相
比較器からのエラー信号をループフィルタを介してVC
Oに供給し、VCOの出力信号に基づいてメモリに入力
信号を書込むための書込みクロックを生成するPLL
と、同期信号書込みクロックに基づいて生成された信
によってサンプリングホールドし、時間的に連続する
二つのサンプリングホールド出力を減算し、1水平期間
の位相ずれに応じた極性およびレベルのサブエラー信号
形成する手段と、位相ずれを補正するように、入力信
号から抜取られた同期信号の位相がサブエラー信号によ
って制御された水平タイミング信号を生成する水平タイ
ミング信号生成手段とを備え、水平タイミング信号と、
書込みクロック、または書込みクロックから生成された
信号とを位相比較器により位相比較することを特徴とす
るTBCシステムにおける書込みクロック生成装置であ
る。
【0013】
【作用】入力信号中の同期信号の位相と、書込みクロッ
クから生成された信号の位相とを1周期毎に比較するこ
とによって、この1周期で生じた同期信号と書込みクロ
ックの位相ずれを検出できる。この位相ずれを補正する
ように、サブエラーによって抜取られた同期信号の位相
を変更した水平タイミング信号が生成される。この水平
タイミング信号と、書込みクロック、または書込みクロ
ックから生成されたタイミング信号とが位相比較され、
エラーが形成され、このエラーによって、VCOの発振
周波数が制御される。かかる構成によって、TBCの時
間軸補償性能が向上する。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、この一実施例の全体の構成を
示し、1が光ディスクである。この光ディスク1には、
前述のように、FM変調されたMUSE信号SM 、ディ
ジタル信号SEFM およびパイロット信号SP が周波数多
重された信号が記録されている。光ディスク1は、スピ
ンドルモータ2によって、CAV(角速度一定)あるい
はCLV(線速度一定)の方式で回転駆動される。3
は、スピンドルモータ2の回転速度および回転位相を制
御するスピンドル制御回路である。
【0015】光ディスク1の記録信号は、光学的ピック
アップ4により読み取られる。図示しないが、ピックア
ップ4をディスク1の径方向に移動させる送り機構が設
けられている。これらの光ディスク1の回転駆動、ピッ
クアップ4の構造、ピックアップ4の送り機構等は、従
来から知られているものを採用できる。
【0016】ピックアップ4で読み取られた再生信号が
再生アンプ5を介してバンドパスフィルタ6および7に
それぞれ供給される。バンドパスフィルタ6によって、
FM変調MUSE信号SM が分離され、バンドパスフィ
ルタ7によって、パイロット信号SP が分離される。信
号SM がFM復調回路8でFM復調され、その出力に発
生する再生MUSE信号がA/D変換器9、同期分離回
路10およびTBC(time base corrector) 用信号生成
器12にそれぞれ供給される。バンドパスフィルタ7か
らのパイロット信号SP がTBC用信号生成器12に供
給される。TBC用信号生成器12は、スピンドル制御
回路3に対して、位相サーボ用および速度サーボ用の信
号を供給する。また、これらの回路に対して、VCO1
5から書込みクロックWCLKが供給される。
【0017】この一実施例におけるTBCは、再生MU
SE信号中の水平同期信号を使用している。この場合、
パイロット信号を使用したTBCを併用するようにして
も良い。TBC信号生成器12は、スピンドル制御回路
3に対する信号を発生すると共に、後述のように、再生
MUSE信号から水平同期信号を抜取り、1ライン期間
の時間軸変動を補正するように、抜取られた水平同期信
号の位相が変更されたタイミング信号(以下、水平タイ
ミング信号と称する)RFZを発生する。このTBC用
信号生成器12からの水平タイミング信号RFZが位相
比較器13に対して、一方の入力信号として供給され
る。
【0018】A/D変換器9は、書込みクロックWCL
Kを使用して、再生MUSE信号を16.2MHz、ある
いはその整数倍の周波数でサンプリングし、1サンプル
が8ビットのディジタルMUSE信号を出力する。同期
分離回路10は、MUSE信号中のライン番号〔1〕お
よび〔2〕に挿入されているフレームパルスを検出し、
後述のように、タイミング基準としてのロード信号LD
Sを発生する。このロード信号LDSと書込みクロック
WCLKがタイミング生成器11に供給され、タイミン
グ生成器11が再生処理に必要な各種のタイミング信号
を生成する。
【0019】位相比較器13の他方の入力信号として、
タイミング生成器11において、書込みクロックWCL
Kから形成されたウィンドウが供給される。水平タイミ
ング信号RFZと、ウィンドウの位相差に応じた比較出
力(エラー)が位相比較器13から発生し、この比較出
力がループフィルタ14を介してVCO(voltage contr
olled oscillator) 15に対して制御電圧として供給さ
れる。VCO15は、制御電圧に応じて発振周波数を変
化し、その出力に書込みクロックWCLKが発生する。
【0020】位相比較器13、ループフィルタ14およ
びVCO15によって、PLLが構成され、TBC用信
号生成器12からの水平タイミング信号RFZと同期し
た、すなわち、再生MUSE信号と同期した書込みクロ
ックWCLKが生成される。この書込みクロックWCL
KがTBC用のメモリ16に対して供給され、A/D変
換器9からのディジタル信号が書込みクロックWCLK
によって、メモリ16に書込まれる。メモリ16は、R
AM、FIFO等で構成される。
【0021】一方、読出しクロックRCLKによって、
メモリ16からデータが読出される。この読出しクロッ
クRCLKは、水晶発振器で発生したマスタークロック
を分周して形成したものであり、安定なクロックであ
る。従って、再生MUSE信号に含まれていた時間軸変
動分がメモリ16を含むTBCによって除去され、メモ
リ16の読出しデータは、時間軸変動分を含まないもの
となる。図示しないが、メモリ16から読出された信号
は、D/A変換器によって、アナログのMUSE信号に
戻され、さらにMUSE方式のデコーダに供給される。
MUSEデコーダによって、再生カラービデオ信号が得
られる。
【0022】さらに、図1において、17がコントロー
ル・アドレス信号のデコーダを示す。このデコーダ17
に対して、A/D変換器9からのディジタルMUSE信
号、タイミング生成器11からのタイミング信号、およ
びVCO15からの書込みクロックWCLKが供給され
る。このデコーダ12において、MUSE信号のライン
番号〔564〕に挿入されているコントロール・アドレ
ス信号の読取と復号とがなされる。デコーダ17とマイ
クロコンピュータ18とが結合され、デコーダ17で得
られたコントロール情報およびアドレス情報がディスク
再生動作の制御、アドレスの表示等に使用される。
【0023】次に、タイミング生成器11の構成の一例
について説明する。このタイミング生成器11は、書込
みクロックWCLKによって作動している2段構成のカ
ウンタである。この書込みクロックWCLKは、上述し
たように、VCO15から供給される。このタイミング
生成器11の構成を図2に示す。31は、第1のカウン
タであり、ここではこれをサンプルカウンタと呼ぶ。3
2は、サンプルカウンタ31のロード信号入力端であ
る。33は、サンプルカウンタ31のクロック信号入力
端である。34は、サンプルカウンタ31のキャリー信
号出力端である。また、35は、第2のカウンタであ
り、ここではこれをラインカウンタと呼ぶ。36は、ラ
インカウンタ35のロード信号入力端である。37は、
ラインカウンタ35のクロック信号入力端である。さら
に、40は、サンプルカウンタ31の出力端であり、4
1は、ラインカウンタ35の出力端である。
【0024】サンプルカウンタ31のロード信号入力端
32およびラインカウンタ35のロード信号LDS入力
端36には、外部からのロード信号LDSがそれぞれ供
給される。また、サンプルカウンタ31のキャリー信号
出力端34は、ラインカウンタ35のイネーブル端子E
Tに接続されている。
【0025】サンプルカウンタ31およびラインカウン
タ35は、それぞれロード信号入力端32およびロード
信号入力端36にロード信号LDSが入力されると、ロ
ードデータがカウンタ31およびカウンタ35にそれぞ
れロードされる。また、サンプルカウンタ31は、クロ
ック入力端33に供給される書込みクロックWCLKに
よって、インクリメントする。そしてカウント値がサン
プルカウンタ31に予め設定された最大値に達すると、
キャリー信号出力端34からキャリー信号CAが出力さ
れ、カウント値が[1]に戻る。このキャリー信号CA
は、ラインカウンタ35のクロック信号入力端37に供
給される。それによりラインカウンタ35は、インクリ
メントする。そしてカウント値がサンプルカウンタ35
に予め設定された最大値に達すると、カウント値が
[1]に戻る。
【0026】上述のロード信号入力端32およびロード
信号入力端36に入力されるロード信号LDSは、図1
の同期分離回路10で分離されたMUSE信号中のフレ
ームパルスから生成されるものである。つまり、図3に
示すように、同期分離回路10は、A/D変換器9より
供給された信号よりライン番号[1]およびライン番号
[2]のフレームパルスを抽出する。但し、図3におい
ては、ライン番号[2]の波形のみを示す。そして、ラ
イン番号[2]のフレームパルスに含まれるフレーム基
準位相点を検出し、この点をパルスの立ち下がりとする
ロード信号LDSが生成される。
【0027】ここで、このタイミング生成器11の動作
の例を、図4のタイミングチャートを参照しながら説明
する。図4Aは、サンプルカウンタ31のクロック信号
入力端33に供給されている書込みクロックWCLKで
ある。図4Bは、上述したロード信号LDSであって、
同期分離回路10より供給される。サンプルカウンタ3
1およびラインカウンタ35は、同期分離回路10より
図4Bのロード信号LDSを供給されると、それぞれ予
め設定されたロードデータ38およびロードデータ39
をロードされる。この例では、ロード信号LDSが再生
MUSE信号中のフレーム基準位相点で発生することと
対応して、ロードデータ38が[473]を表す値、ま
た、ロードデータ39が[2]を表す値とされている。
【0028】これらのロードデータがロードされること
により、サンプルカウンタ31およびラインカウンタ3
5は、図4Cおよび図4Dに示すように、それぞれのデ
ータ出力端40および41からロードデータと同一の値
を出力する。ロードデータをロードした後のカウントの
タイミングは、上述したように、サンプルカウンタ31
では書込みクロックWCLKのタイミングであり、ライ
ンカウンタ35では、サンプルカウンタ31から供給さ
れるキャリー信号CAのタイミングである。
【0029】これらのサンプルカウンタ31およびライ
ンカウンタ35の出力より、例えばタイミング抽出のた
めのウィンドウパルスを生成できる。一例として、図4
Eに示すように、再生MUSE信号におけるライン番号
[2]の、サンプル番号[473〜475]の位置にウ
ィンドウを生成することができる。このように生成され
たウィンドウのタイミングは、ロード信号LDSがMU
SE信号に含まれるフレームパルスから同期分離回路1
0によって生成されており、また書込みクロックWCL
Kが再生MUSE信号と同期するように形成されたもの
であるから、再生MUSEビデオ信号に同期したものと
なる。
【0030】図5は、TBC用信号生成器12の構成例
を示すものである。但し、スピンドル制御回路3に対す
る信号生成の構成は、省略されている。図5において、
21は、FM復調器8からの再生MUSE信号ADVI
DEO中の水平同期信号HDを抜取る水平同期抜取り回
路である。図6Aは、NラインおよびN+1ラインの水
平同期信号を表している。水平同期抜取り回路21から
水平同期信号の所定の位置、例えば水平位相基準点(サ
ンプル番号〔6〕)から所定の遅延量DLの位置に立ち
下がりを有するタイミング信号XAHDEDG(図6
B)が発生する。
【0031】このタイミング信号XAHDEDGが台形
波発生回路22に供給され、その立ち下がりエッジから
開始する一定の正の傾きの傾斜部分を有する台形波TR
APEが形成される。台形波TRAPEがコンパレータ
23に供給される。このコンパレータ23の他方の入力
として、TBCサブエラーが供給される。図6Cに示す
ように、サブエラーは、直流成分であり、例えば台形波
TRAPEの傾斜部分の中央のレベルとサブエラーとが
一致する場合がPLLのロック中心と設定されている。
コンパレータ23は、図6Dに示すように、サブエラー
と台形波TRAPEの傾斜部分のレベルとが一致するタ
イミングで立ち上がる、水平タイミング信号RFZを出
力する。
【0032】TBCサブエラーを生成するために、A/
D変換器9からのディジタルMUSE信号(1サンプル
が8ビット)がサンプリング/ホールド回路24に供給
される。このサンプリング/ホールド回路24の出力が
加算器25および1ライン(1H)遅延回路26に供給
される。1ライン遅延回路26の出力が反転されて加算
器25に供給される。図7にも示すように、1ライン遅
延回路26は、遅延回路26aおよびその出力側のサン
プリング/ホールド回路26bを含む。
【0033】MUSE信号の場合では、1ラインが48
0サンプルと規定されているので、書込みクロックWC
LKをクロックとして1ライン期間の遅延を行なうこと
ができる。また、タイミング生成器11は、1ライン期
間で、水平基準位相点(各ラインのサンプル番号
〔6〕)に対応するサンプリング位相を有するサンプリ
ングパルスPhを発生する。1H遅延回路26の出力に
は、図8Aに示すように、N番目のラインの水平基準位
相点のレベルが発生し、一方、サンプリング/ホールド
回路24の出力には、図8Bに示すように、N+1番目
のラインの水平基準位相点のレベルが発生する。
【0034】加算器25からは、ライン〔N+1〕のサ
ンプリング値からラインNのサンプリング値が減算され
た出力が発生する。この減算出力は、コード信号であっ
て、この減算出力が変換回路27に供給され、直流信号
へ変換される。変換回路27としては、例えばパルス幅
変調(PWM)回路およびパルス幅変調信号を積分する
積分回路を使用することができる。これは、減算出力の
各ビットと対応して重み付けされたパルス幅のパルスを
発生し、複数ビットの減算出力の各ビットの`0' および
`1' と対応して、パルスを選択的に発生することにより
パルス幅変調を行なうものである。
【0035】若し、書込みクロックWCLKが再生MU
SE信号と完全に同期していれば、ライン〔N〕のサン
プリング/ホールド値とライン〔N+1〕のサンプリン
グ/ホールド値とが等しいレベルとなり、減算出力は、
0である。また、そうでないときには、これらの二つの
サンプリング/ホールド値が等しくならず、1ライン期
間の位相のずれに応じた極性およびレベルの減算出力が
発生する。かかる減算出力を直流信号に変換することに
よって、TBCサブエラーが得られる。このTBCサブ
エラーをコンパレータ23に供給することによって、前
述のように、水平タイミング信号RFZの位相が変更さ
れる。この位相の変更は、上述の減算出力を0とする方
向に、VCO15の発振周波数を制御するものに設定さ
れる。
【0036】このように、TBCサブエラーを使用した
位相制御を行なってから位相比較器13において、水平
タイミング信号RFZとタイミング生成器11からのウ
ィンドウとの位相比較がなされる。図6E、図6F、図
6Gにそれぞれ示すAHDWIN、VCOL、VCOR
は、ウィンドウの例である。そして、図6に示される、
これらのウィンドウと水平タイミング信号RFZとの位
相関係においては、図6Hに示すエラー(比較出力)が
位相比較器13から発生する。このエラーがループフィ
ルタ14を介してVCO15に供給される。
【0037】図9は、位相比較器13の一例の構成を示
す。これは、NANDゲート51および52、ORゲー
ト53および54、トライステート回路55および5
6、抵抗57、58およびバッファ59から構成され
る。NANDゲート51の一方の入力端子には、ウィン
ドウVCOFL(図10A)が供給され、NANDゲー
ト52の一方の入力端子には、ウィンドウVCOFR
(図10B)が供給される。これらのウィンドウは、矢
印で示す書込みクロックWCLKの位相基準を中心とし
て前後に所定の幅を有するパルスである。
【0038】NANDゲート51の他方の入力として、
水平タイミング信号RFZの位相基準と一致した立ち上
がりエッジを有するタイミング信号REFF(図10
E)が供給され、NANDゲート52の他方の入力とし
て、水平タイミング信号RFZの位相基準と一致した立
ち下がりエッジを有するタイミング信号REFFI(図
10D)が供給される。これらのNANDゲート51お
よび52の出力がORゲート53および54の一方の入
力端子に供給される。ORゲート53および54の他方
の入力端子には、TBCホールド信号HLDが供給され
る。
【0039】TBCホールド信号HLDは、ドロップア
ウト等によって水平同期信号を抜取ることができない時
に、異常なエラー信号が発生することを防止するため
に、エラー信号を以前の状態に保持するための制御信号
(‘H’でアクティブ)である。つまり、定常動作で
は、ホールド信号HLDが‘L’である。
【0040】ORゲート53および54は、出力PCO
HおよびPCOLをトライステート回路55および56
の制御端子にそれぞれ供給する。トライステート55
は、PCOHが‘L’の時に、‘H’(例えば+5V)
を出力し、トライステート56は、PCOLが‘L’の
時に、‘L’(例えば0V)を出力する。二つのトライ
ステート回路55および56の出力信号が抵抗57、5
8と、バッファ59とによってORされる。バッファ5
9からエラーが発生する。
【0041】図9の構成において、図10において実線
で示す位相関係においては、図10Fに示すように、出
力PCOHが発生し、図10Hに示すように、PCOH
が‘L’の期間で、+5Vのエラーが発生する。一方、
破線で示す位相関係の場合は、図10Gにに示すよう
に、PCOLが‘L’の期間で、0Vのエラーが発生す
る。PCOHが‘H’の期間では、トライステート回路
55の出力は、オープンであり、PCOLが‘H’の期
間では、トライステート回路56の出力は、オープンで
ある。
【0042】図11は、位相比較器13の他の構成例を
示す。図9の例と同様に、NANDゲート61および6
2、ORゲート63および64、トライステート回路5
5および56、抵抗57、58およびバッファ59から
構成される。NANDゲート61および62の一方の入
力端子には、ウィンドウVCOF(図12A)が共通に
供給される。このウィンドウVCOFは、その中央位置
が書込みクロックWCLKの位相基準と対応し、ここを
中心として前後に所定の幅を有するパルスである。
【0043】図9の構成と同様に、NANDゲート61
の他方の入力として、タイミング信号REFF(図12
D)が供給され、NANDゲート62の他方の入力とし
て、タイミング信号REFFI(図12C)が供給され
る。これらのNANDゲート61および62の出力がO
Rゲート63および64の一方の入力端子に供給され
る。ORゲート63および64の他方の入力端子に、T
BCホールド信号HLDが供給されるのは、図9と同様
である。
【0044】かかる図11の構成の位相比較器は、図1
2に示すようなウィンドウVCOFと水平タイミング信
号RFZの位相関係では、図12Eおよび図12Fに示
すパルスPCOHおよびPCOLによって、トライステ
ート回路55および56が制御され、図12Gに示すエ
ラーが発生する。
【0045】なお、上述した構成以外の位相比較器を使
用しても良い。また、この発明は、MUSE信号に限ら
ず、NTSC信号等のビデオ信号またはオーディオ信号
の再生装置のTBCシステムに対して適用することがで
きる。さらに、この発明は、光ディスク以外の光磁気デ
ィスク、磁気ディスク、磁気テープ等の記録媒体の再生
信号に対するTBCに対しても適用できる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、PLLのVCOに対する位
相エラー信号を形成するのに、同期信号の周期毎に位相
ずれを検出する位相比較と、同期信号の位相と書込みク
ロック、またはそれより形成されたウィンドウとの位相
比較とを二重に行なっているので、再生信号と書込みク
ロックとが高精度に同期することができる。従って、T
BCによる時間軸変動分の除去も良好になされ、再生画
像、再生音声等の再生信号の品質を向上できる。また、
同期信号の周期毎に位相ずれを検出するために、水平同
期信号が1水平期間毎に反転することを利用するので、
減算器を使用した簡単な構成によって位相ずれを検出で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】この発明の一実施例におけるタイミング生成器
の一例のブロック図である。
【図3】タイミング生成器におけるロード信号の生成を
説明するためのタイミングチャートである。
【図4】タイミング生成器の説明のためのタイミングチ
ャートである。
【図5】この発明の一実施例におけるTBCの書込みク
ロックを生成するための構成を説明するためのブロック
図である。
【図6】この発明の一実施例における書込みクロックの
生成動作を概略的に説明するタイミングチャートであ
る。
【図7】この発明の一実施例におけるTBCサブエラー
の生成のための構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の一実施例におけるTBCサブエラー
の生成動作を説明するための部分波形図である。
【図9】位相比較器の一例のブロック図である。
【図10】位相比較器の一例の動作のタイミングチャー
トである。
【図11】位相比較器の他の例のブロック図である。
【図12】位相比較器の他の例の動作のタイミングチャ
ートである。
【図13】MUSE信号の信号フォーマットを示す略線
図である。
【図14】MUSE信号内の水平同期信号を説明するた
めの波形図である。
【図15】水平同期信号のレベルを説明するための略線
図である。
【図16】この発明を適用することができる光ディスク
の記録信号を説明するための周波数スペクトル図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク 4 ピックアップ 8 FM復調器 11 タイミング生成器 12 TBC用信号生成器 13 位相比較器 15 VCO 21 水平同期抜取り回路 22 台形波発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/76 - 5/956 H04N 9/79 - 9/898

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1水平期間毎に反転する波形で、その振
    幅が規定された同期信号を含む入力信号の時間軸変動分
    を除去するためのTBCシステムにおける書込みクロッ
    ク生成装置であって、 位相比較器からのエラー信号をループフィルタを介して
    VCOに供給し、上記VCOの出力信号に基づいてメモ
    リに上記入力信号を書込むための書込みクロックを生成
    するPLLと、 上記同期信号上記書込みクロックに基づいて生成され
    た信号によってサンプリングホールドし、時間的に連続
    する二つのサンプリングホールド出力を減算し、1水平
    期間の位相ずれに応じた極性およびレベルのサブエラー
    信号を形成する手段と、 上記位相ずれを補正するように、上記入力信号から抜取
    られた上記同期信号の位相が上記サブエラー信号によっ
    て制御された水平タイミング信号を生成する水平タイミ
    ング信号生成手段とを備え、 上記水平タイミング信号と、上記書込みクロック、また
    は上記書込みクロックから生成された信号とを上記位相
    比較器により位相比較することを特徴とするTBCシス
    テムにおける書込みクロック生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の書込みクロック生成装
    置において、 記水平タイミング信号生成手段は、上記抜取られた同
    期信号の位相と一定の位相関係を有する傾斜波形を生成
    する手段と、上記傾斜波形と上記サブエラー信号とをレ
    ベル比較することによって、水平タイミング信号を生成
    する構成とされたことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の書込み
    クロック生成装置において、 入力信号が記録媒体から再生されたMUSE信号である
    ことを特徴とする装置。
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