JP2699692B2 - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2699692B2
JP2699692B2 JP3125395A JP12539591A JP2699692B2 JP 2699692 B2 JP2699692 B2 JP 2699692B2 JP 3125395 A JP3125395 A JP 3125395A JP 12539591 A JP12539591 A JP 12539591A JP 2699692 B2 JP2699692 B2 JP 2699692B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文字放送(テレテキス
ト)のディジタルデータを含む映像信号が複数のトラッ
クに記録された磁気テープを再生するVTR(ビデオテ
ープレコーダ)等の記録/再生装置において、このディ
ジタルデータをデコードする文字信号処理装置(デコー
ダ)に好適なPLL(Phase Locked Loop )回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビジョン放送において、
文字や図形の情報を示すディジタルデータを垂直帰線消
去期間に重畳して放送するテレテキスト(文字放送)が
あり、このテレテキストのディジタルデータをデコード
して画面に表示する文字放送対応のテレビジョン受像機
や文字放送専用モニタがある。
【0003】テレテキストのディジタルデータは、垂直
帰線消去期間の等化パルスのない水平走査線の位置に重
畳されており、日本のテレビジョン放送では、図5
(A)に示すように奇数フィールドの第14,15,1
6,21H及び偶数フィールドの第277,278,2
79,284Hに重畳されている。そして、文字放送対
応のテレビジョン受像機や文字放送専用モニタでは、こ
の重畳されたディジタルデータを映像信号から抜取って
デコードし、テレテキストの映像信号として画面に出力
していた。
【0004】従来の文字放送対応のテレビジョン受像機
や文字放送専用モニタに使用されている文字信号処理装
置(デコーダ)の例を図6に示し、その各部における出
力信号を図7に示す。なお、図7(A)に示す映像信号
a´は図5(A)に示した映像信号aのうち、テレテキ
ストのディジタルデータが重畳された水平走査線部分を
拡大したものである。そして、図7(A)に示す映像信
号a´には、水平同期信号、カラーバースト信号の後に
続いてテレテキストのディジタルデータが重畳されてい
る。このディジタルデータは、クロックランイン、フレ
ーミングコード、情報データに分かれており、クロック
ランインは、ディジタルデータをサンプリングするのに
必要なクロックパルスを作るときの基準となる符号であ
り、通常、1と0とが交互に配列された16ビットの符
号である。フレーミングコードは、ディジタルデータ受
信時にディジタルデータの存在を検出すると共にフレー
ム同期を採るための符号であり、常にある決まった配列
を持つ8ビットの符号である。
【0005】このようなディジタルデータが重畳された
映像信号a´は、図6に示す文字信号処理装置28にお
いて、入力端子1から水平同期信号分離回路2、クロッ
クランインゲート回路10、フレーミングコード検出回
路12及びバッファメモリ13に夫々供給される。そし
て、水平同期信号分離回路2は、供給される映像信号a
´から水平同期信号を分離して図7(B)に示すパルス
信号(水平同期信号)bを生成して垂直同期信号分離回
路3およびPLL回路4に出力し、垂直同期信号分離回
路3は、垂直同期信号を分離してタイミングパルス発生
回路9に出力している。
【0006】PLL回路4は、水平同期信号(パルス信
号)bの位相を一定に保つと共に、デコード処理のシス
テムクロックや各回路のタイミングをとるためのパルス
を生成する回路であり、位相比較器5、低域通過フィル
タ6、VCO(電圧制御発振器)7及びカウンタ8のル
ープによって構成されている。そして、位相比較器5
は、供給される水平同期信号(パルス信号b)の位相と
図7(C)に示す基準信号cの位相を比較して誤差信号
を生成し、低域通過フィルタ6によって不要成分を除去
した後VCO7に制御信号として出力する。VCO7
は、供給される制御信号によってカウンタ8を切換える
ことによって位相を変化させ、位相比較器5に基準信号
cとして出力することにより、水平同期信号の位相を一
定に保っている。そして、VCO7の出力信号は、タイ
ミングパルス発生回路9とデコード処理回路14にもシ
ステムクロックとして出力され、カウンタ8の出力信号
(基準信号)cは、タイミングパルス発生回路9にも出
力されている。
【0007】タイミングパルス発生回路9は、垂直同期
信号分離回路3から供給される垂直同期信号により垂直
帰線消去期間を検出し、その間において、PLL回路4
のVCO7から供給されるシステムクロックに同期して
動作し、PLL回路4のカウンタ8から供給される基準
信号cを基準にして各種のタイミングパルスを生成し、
クロックランインのゲート期間を示すゲートパルス信号
d(図7(D))をクロックランインゲート回路10へ
出力すると共に、フレーミングコードのゲート期間を示
すゲートパルス信号e(図7(E))をフレーミングコ
ード検出回路12へ出力する。クロックランインゲート
回路10では、ゲートパルス信号dによって、映像信号
a´をゲートしてクロックランインを検出し、クロック
再生回路11へ供給する。このクロック再生回路11
は、ディジタルデータをゲートするための抜き取りクロ
ックを生成し、バッファメモリ13とフレーミングコー
ド検出回路12とへ出力する。フレーミングコード検出
回路12では、クロック再生回路11から供給される抜
き取りクロックに同期してタイミングパルス発生回路9
から供給されるゲートパルス信号eの期間、映像信号a
´からフレーミングコードを含むディジタルデータを抜
き取り、予め記憶されているフレーミングコードの配列
と比較照合することにより、フレーミングコードを検出
してデコード処理回路14に出力する。バッファメモリ
13では、クロック再生回路11から供給される抜き取
りクロックに同期して映像信号a´からテレテキストの
ディジタルデータを抜き取って記憶する。また、バッフ
ァメモリ13は、デコード処理回路14から読み出しク
ロックが供給された際には、記憶している情報データを
デコード処理回路14に出力する。そして、デコード処
理回路14は、PLL回路4のVCO7から供給される
システムクロックに同期して動作し、フレーミングコー
ド検出回路12より供給されるフレーミングコードを読
み出しの基準時刻として、バッファメモリ13から供給
される情報データをデコードしてRGBのテレテキスト
画面の映像信号として出力し、画像表示させている。
【0008】このような文字信号処理装置(デコーダ)
28において、ノイズなどによって映像信号a´の水平
同期信号が劣化して、水平同期信号分離回路2が水平同
期信号を分離できずに、パルス信号bが出力されない場
合にも、PLL回路4から出力される信号cを基準にし
てテレテキストのディジタルデータをデコードしている
ので、テレテキスト画面を確実に再生することができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】2個の回転ヘッドによ
って磁気テープに複数のトラックを形成して映像信号の
記録再生を行うVTR(ビデオテープレコーダ)では、
映像信号の垂直帰線消去期間の5〜8H前の部分で回転
ヘッドを切換えており、このヘッド切換え部分(磁気テ
ープのトラックの最初の部分)にて位相の不連続(ず
れ)が生じる。そして、このVTRでテレテキストのデ
ィジタルデータが重畳された映像信号を再生する場合、
テレテキストのディジタルデータは、ヘッド切換え部分
に近い垂直帰線消去期間内に重畳されているので、従来
の文字信号処理装置28に使用されているPLL回路4
では、ディジタルデータの重畳されている部分までにそ
の位相ずれを引き込めず、その出力がヘッド切換え後の
水平同期信号に追従できない場合があった。その場合、
PLL回路4の出力信号c´は、図7(F)に示すよう
に、水平同期信号分離回路2の出力信号bに対してその
位相がずれたままであるので、この信号c´を基準にし
てタイミングパルス発生回路9が各種タイミングパルス
を生成し、同図(G),(H)に示すクロックランイン
のゲートパルス信号d´とフレーミングコードのゲート
パルス信号e´とを出力することになる。その結果、ク
ロックランインやフレーミングコードを正しくゲートで
きず、情報データを良好にデコードできなかったり、デ
ィジタルデータそのものを検出できなかったりするとい
う問題点があった。また、PLL回路のループゲインを
単純に上げてPLL回路の追従を速くすることにより、
回転ヘッドの切換えにより外れた位相をディジタルデー
タの重畳されている部分までにロックさせようとする
と、PLL回路のロックが不安定になり外れやすくなる
ので好ましくなかった。
【0010】そこで本発明は、回転ヘッドの切換え部分
である各トラックの再生開始部分近傍の一定期間におい
ては、PLL回路のループゲインを上げて位相の不連続
に対するPLL回路の追従を速くし、他の期間ではロッ
クが外れないようにループゲインを下げたままにするこ
とにより、全体としてはPLL回路のロックを安定に保
ちつつ、テレテキストのディジタルデータなどの信号を
確実に検出可能とすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、映像信号が複数のトラックに記録されて
いる記録媒体から各トラックに記録されている映像信号
を時系列的に切換えて再生する映像信号記録/再生装置
における再生映像信号から抽出された水平同期信号を逓
倍してクロック信号を生成するPLL回路であって、前
記複数のトラックを切換えた直後の再生開始部分近傍の
第1の一定期間のループゲインを他の期間のループゲイ
ンよりも実質的に大きくなるよう構成し、前記第1の一
定期間に続いて、前記第1の一定期間のループゲインよ
り小さく、かつ前記他の期間のループゲインよりも大き
いループゲインである第2の一定期間を設け、垂直帰線
消去期間の早い期間内で位相の引き込みを行うと共に位
相安定までを確実に行うようにしたことを特徴とするP
LL回路を提供しようとするものである。
【0012】
【実施例】本発明のPLL回路のいくつかの実施例を図
面と共に説明する。なお、図6に示し、先に説明した従
来例と同一構成部分には、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例であるPL
L回路を文字信号処理装置(デコーダ)27に適用した
例を示す図である。本実施例のPLL回路15は、図6
に示した従来のPLL回路4の低域通過フィルタ6とV
CO7との間に抵抗R1,R2 を設け、抵抗R2 をスイッ
チSW1を介して接地したものであり、抵抗R1,R2 にて
低域通過フィルタ6の出力が分圧された際のPLL回路
15のループゲインが、従来のPLL回路4のループゲ
インと等しい値となるように設定してある。また、スイ
ッチSW1の開閉は、水平同期信号分離回路2の出力と垂
直同期信号分離回路3の出力とをカウンタ17に供給
し、このカウンタ17からの出力パルス信号をトリガパ
ルスとして、モノマルチバイブレータ18から出力され
る一定期間の方形波によって行われる。そして、このス
イッチSW1がオン状態であるときは、低域通過フィルタ
6の出力が抵抗R1,R2 にて分圧されるので従来と同様
の時定数となり、スイッチSW1がオフ状態であるとき
は、低域通過フィルタ6の出力が抵抗R2 に流れないの
で、PLL回路15のループゲインは大きくなり、従来
例より時定数が小さくなるので、位相の不連続の引き込
みが速くなる。したがって、モノマルチバイブレータ1
8から図5(B)に示す信号xのように垂直帰線消去期
間の開始するところの近傍の一定期間である期間τ1 の
み方形波のローレベル部分である信号を出力し、この間
だけスイッチSW1をオフ状態にしてPLL回路15のル
ープゲインを大きくすることにより、このPLL回路1
5は、垂直帰線消去期間の少し前の回転ヘッド切換え部
分における位相の不連続を即座に引き込むことができ、
その後、スイッチSW1をオンにしてPLL回路15のル
ープゲインを小さくすることにより、テレテキストのデ
ィジタルデータが重畳されている期間の前までに位相を
ロックさせ、かつ、位相のロックを安定に保つようにし
ている。そして、本実施例のPLL回路15は、このよ
うな構成とすることにより、回転ヘッドの切換えによる
位相の不連続を即座に引き込むので、文字信号処理装置
における後段の回路において、テレテキストのディジタ
ルデータを最初の部分から確実にデコードすることがで
きる。
【0014】図2に本発明の第2の実施例を示す。そし
て、同図に示す本発明の第2の実施例のPLL回路16
を文字信号処理装置27に適用する場合には、図1に示
したPLL回路15と同様、VCO7の出力は、タイミ
ングパルス発生回路9とデコード処理回路14にも出力
され、カウンタ8の出力は、タイミングパルス発生回路
9にも出力される。本実施例のPLL回路16は、図6
に示すPLL回路4において、位相比較器5と並列に
(第2の)位相比較器19を設け、スッチSW2を介して
加算器21によりこの位相比較器19の出力信号を図5
の期間τ1 の間のみ位相比較器5の出力信号に加算し
て、低域通過フィルタ6に供給するように構成したもの
であり、第1の実施例と同様その期間τ1の間だけルー
プゲインを大きくするようにしたものである。同図にお
いて、スイッチSW2の開閉は、水平同期信号分離回路2
の出力と垂直同期信号分離回路3の出力とをカウンタ1
7に供給し、このカウンタ17からの出力パルス信号を
トリガパルスとして、モノマルチバイブレータ18から
出力される一定期間の方形波をインバータ21によって
反転してスイッチSW2に出力することにより行われる。
したがって、モノマルチバイブレータ18から図5
(B)に示す信号xのように垂直帰線消去期間の開始す
るところの近傍の一定期間である期間τ1 のみ方形波の
ローレベル部分である信号を出力すると、インバータ2
1によって反転されてスイッチSW2に供給されるので、
その出力信号はこの間だけハイレベルの信号となってス
イッチSW2をオン状態にして位相比較器5,19の両方
の出力を低域通過フィルタ6に供給することになる。そ
の結果、PLL回路16のループゲインが期間τ1 の間
だけ大きくなって、垂直帰線消去期間の少し前の回転ヘ
ッド切換え部分における位相の不連続を即座に引き込
み、テレテキストのディジタルデータが重畳されている
期間の前までに位相をロックさせることができる。その
後、スイッチSW2をオフにして位相比較器5の出力のみ
を低域通過フィルタ6に供給してPLL回路16のルー
プゲインを小さくすることにより、位相のロックを安定
に保つようにしている。そして、本実施例のPLL回路
16も、第1の実施例と同様、回転ヘッドの切換えによ
る位相ずれを即座に引き込むので、文字信号処理装置に
使用する際には、後段の回路において、テレテキストの
ディジタルデータを最初の部分から確実にデコードする
ことができる。
【0015】なお、図5では、期間τ1 は垂直同期信号
の前で終了しているが、垂直同期信号の後ろの部分まで
期間τ1 が続いていても、テレテキストのディジタルデ
ータが重畳されている期間の前までに終了すれば良い。
【0016】次に、本発明の第3の実施例を図3に示
す。そして、同図に示す本発明の第3の実施例のPLL
回路25を文字信号処理装置27に適用する場合には、
図1に示したPLL回路15と同様、VCO7の出力
は、タイミングパルス発生回路9とデコード処理回路1
4にも出力され、カウンタ8の出力は、タイミングパル
ス発生回路9にも出力される。本実施例のPLL回路2
5は、図6に示した従来のPLL回路4の低域通過フィ
ルタ6とVCO7との間に抵抗R3,R4,R5 を設け、抵
抗R4,R5 をそれぞれスイッチSW3,SW4及び大容量コ
ンデンサ23を介して接地したものであり、抵抗R3,R
4,R5 にて低域通過フィルタ6の出力が分圧された際の
PLL回路25のループゲインが、従来のPLL回路4
のループゲインと等しい値となるように設定してある。
そして、スイッチSW3,SW4の開閉は、水平同期信号分
離回路2の出力と垂直同期信号分離回路3の出力とをカ
ウンタ17に供給し、このカウンタ17からの出力パル
ス信号をトリガパルスとして、モノマルチバイブレータ
18,22から出力される一定期間の方形波をそれぞれ
のスイッチSW3,SW4に供給することによって行われ
る。このとき、このスイッチSW3,SW4が共にオン状態
であるときは、低域通過フィルタ6の出力が抵抗R3,R
4,R5 にて分圧されるので従来と同様の時定数となり、
スイッチSW4のみがオフ状態(スイッチSW3はオン)で
あるときは、低域通過フィルタ6の出力が抵抗R4に流
れないので、ループゲインは大きくなり、従来例より時
定数が小さくなる。さらに、スイッチSW3,SW4が共に
オフ状態であるときは、低域通過フィルタ6の出力が抵
抗R4,R5 に流れないので、ループゲインは更に大きく
なり、時定数もより小さくなる。したがって、モノマル
チバイブレータ18から図5(B)に示す信号xのよう
に垂直帰線消去期間の開始するところの近傍の一定期間
である期間τ1 のみ方形波のローレベル部分である信号
を出力し、この間だけスイッチSW3をオフ状態にすると
共に、モノマルチバイブレータ22から図5(C)に示
す信号yのように期間τ1 の開始するところからテレテ
キストのディジタルデータが重畳されている期間の前ま
での期間(期間τ1 +期間τ2 )のみ方形波のローレベ
ル部分である信号を出力し、この間だけスイッチSW4を
オフ状態にすることにより、期間τ1 では、スイッチSW
3,SW4が共にオフ状態となって、低域通過フィルタ6
の出力が抵抗R4,R5 に流れないので、PLL回路25
のループゲインは最も大きくなり、垂直帰線消去期間の
少し前の回転ヘッド切換え部分における位相の不連続を
即座に引き込む。そして、期間τ2においては、スイッ
チSW4のみがオフ状態となるので、PLL回路25のル
ープゲインはやや大きい程度になり、PLL回路25に
よる位相の不連続の引き込みを落ち着かせ、期間τ2 終
了後においては、スイッチSW3,SW4が共にオン状態に
なるので、低域通過フィルタ6の出力が抵抗R3,R4,R
5 にて分圧されて従来と同様の時定数となって位相のロ
ックを安定に保つようにしている。そして、本実施例の
PLL回路25は、このような構成とすることにより、
回転ヘッドの切換えによる位相ずれを即座に引き込んだ
あと、やや落ち着かせてから従来と同様のループゲイン
となるようにしたので、後段の回路において、テレテキ
ストのディジタルデータの最初の部分から確実にデコー
ドすることができると共にPLL回路をスムーズに安定
させることができる。
【0017】さらに、第4の実施例を図4に示し、以下
に説明する。そして、同図に示す本発明の第4の実施例
のPLL回路26を文字信号処理装置27に適用する場
合には、図1に示したPLL回路15と同様、VCO7
の出力は、タイミングパルス発生回路9とデコード処理
回路14にも出力され、カウンタ8の出力は、タイミン
グパルス発生回路9にも出力される。本実施例のPLL
回路26は、図6に示すPLL回路4において、位相比
較器5と並列に(第2の)位相比較器19を設け、この
位相比較器19の出力を抵抗R6 を介して加算器21に
より位相比較器5の出力に加算して、低域通過フィルタ
6に供給するようにしたものである。そして、この抵抗
R6 の出力側はコンデンサ23とスッチSW5を介して接
地されると共に、接地された抵抗R7 とスッチSW6とが
このスッチSW5と並列してコンデンサ23に接続されて
いる。同図において、スイッチSW5,6の開閉を制御す
るために、まず、水平同期信号分離回路2の出力と垂直
同期信号分離回路3の出力とをカウンタ17に供給し、
このカウンタ17から出力されるパルス信号をトリガパ
ルスとして、モノマルチバイブレータ18,22から一
定期間の方形波をそれぞれ出力する。そして、モノマル
チバイブレータ22の出力信号をスッチSW5に供給する
と共にインバータ20によって反転してアンド回路24
にも供給する。アンド回路24は、モノマルチバイブレ
ータ18の出力信号と反転されたモノマルチバイブレー
タ22の出力信号供給され、そのアンドを取ってスイッ
チSW6に供給している。したがって、モノマルチバイブ
レータ18から図5(B)に示す信号xのように垂直帰
線消去期間の開始するところの近傍の一定期間である期
間τ1のみ方形波のローレベル部分である信号を出力
し、モノマルチバイブレータ22から図5(C)に示す
信号yのように期間τ1 の開始するところからテレテキ
ストのディジタルデータが重畳されている期間の前まで
の期間(期間τ1 +期間τ2 )のみ方形波のローレベル
部分である信号を出力すると、アンド回路24の出力信
号は、図5(C)に示す信号zのように期間τ2 のみ方
形波のハイレベル部分である信号となる。そして、モノ
マルチバイブレータ22の出力信号が供給されるスイッ
チSW5は期間τ1 +期間τ2 の間オフ状態となり、アン
ド回路24の出力信号が供給されるスイッチSW6は期間
τ2 の間オン状態となる。その結果、期間τ1 では、ス
イッチSW5,SW6が共にオフ状態となって、位相比較器
19の出力信号がそのまま位相比較器5の出力信号に加
算されて低域通過フィルタ6に供給されるので、PLL
回路25のループゲインは最も大きくなり、垂直帰線消
去期間の少し前の回転ヘッド切換え部分における位相の
不連続を即座に引き込む。そして、期間τ2 において
は、スイッチSW5のみがオフ状態となるので、位相比較
器19の出力信号は、大容量コンデンサ23と抵抗R7
を介して出力されると共にこの出力信号一部は位相比較
器5の出力信号に加算されて、低域通過フィルタ6にも
供給されるので、PLL回路25のループゲインはやや
大きい程度になり、PLL回路25による位相の不連続
の引き込みを落ち着かせ、期間τ2 終了後においては、
スイッチSW6がオフ状態となるが、スイッチSW5がオン
状態となって、位相比較器19の出力信号は、大容量コ
ンデンサ23を介して出力されるので、低域通過フィル
タ6へは実質上位相比較器5の出力信号のみが供給さ
れ、PLL回路25のループゲインは小さくなり、位相
のロックを安定に保つように作用する。そして、本実施
例のPLL回路26は、このような構成とすることによ
り、回転ヘッドの切換えによる位相の不連続を即座に引
き込んだあと、やや落ち着かせてから従来と同様のルー
プゲインとなるようにしたので、後段の回路において、
テレテキストのディジタルデータの最初の部分から確実
にデコードすることができると共にPLL回路をスムー
ズに安定させることができる。
【0018】なお、上記した第2,第4の実施例は、従
来のPLL回路4に位相比較器19とその周辺回路を付
加する構成となっているので、PLL回路4が1チップ
で構成されている場合には、これを利用して簡単に製造
することができる。また、以上の各実施例では、本発明
のPLL回路をテレテキストのディジタルデータをデコ
ードする文字信号処理装置に適用する例で説明したが、
映像信号をディジタル信号として記録したものから映像
信号を再生するVTRにおいて、記録されたディジタル
信号からクロック信号を再生する再生装置などにも適用
することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明のPLL回路は、水平同期信号を
逓倍して生成したクロック信号を用いて、複数のトラッ
クを切換えた直後の再生開始部分近傍の第1の一定期間
のループゲインを他の期問のループゲインよりも実質的
に大きくなるよう構成したので、各トラック移行部分に
おける位相の不連続に対して、急速な引き込みが可能に
なり、かつ位相ロック後は、位相を一定に保たせること
ができるという効果がある。さらに、第1の一定期間に
続いて、第1の一定期間のループゲインより小さく、か
つ他の期間のループゲインよりも大きいループゲインで
ある第2の一定期間が存在するよう構成しているので、
各トラック移行部分における位相の不連続に対する急速
な引き込みから位相の安定までをスムーズに移行させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL回路の第1の実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】(A)は映像信号を示すグラフ、(B)〜
(D)は本発明の各実施例における制御信号を示すグラ
フである。
【図6】従来例を示すブロック図である。
【図7】(A)は映像信号を示すグラフ、(B)〜
(H)は従来例における各部の信号を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 入力端子 2 水平同期信号分離回路 3 垂直同期信号分離回路 4,15,16,25,26 PLL回路 5,19 位相比較器 6 低域通過フィルタ(LPF) 7 VCO(電圧制御発振器) 8,17 カウンタ 9 タイミングパルス発生回路 10 クロックランインゲート回路 11 クロック再生回路 12フレーミングコード検出回路 13 バッファメモリ 14 デコード処理回路 18,22 モノマルチバイブレータ 20 インバータ 21 加算器 23 大容量コンデンサ 24 アンド回路 27,28 文字信号処理装置(デコーダ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号が複数のトラックに記録されてい
    る記録媒体から各トラックに記録されている映像信号を
    時系列的に切換えて再生する映像信号記録/再生装置に
    おける再生映像信号から抽出された水平同期信号を逓倍
    してクロック信号を生成するPLL回路であって、 前記複数のトラックを切換えた直後の再生開始部分近傍
    の第1の一定期間のループゲインを他の期間のループゲ
    インよりも実質的に大きくなるよう構成し、前記第1の
    一定期間に続いて、前記第1の一定期間のループゲイン
    より小さく、かつ前記他の期間のループゲインよりも大
    きいループゲインである第2の一定期間を設け、垂直帰
    線消去期間の早い期間内で位相の引き込みを行うと共に
    位相安定までを確実に行うようにしたことを特徴とする
    PLL回路。
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