JPH0737287Y2 - 小形巻線部品用コア - Google Patents

小形巻線部品用コア

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JPH0737287Y2
JPH0737287Y2 JP1986039049U JP3904986U JPH0737287Y2 JP H0737287 Y2 JPH0737287 Y2 JP H0737287Y2 JP 1986039049 U JP1986039049 U JP 1986039049U JP 3904986 U JP3904986 U JP 3904986U JP H0737287 Y2 JPH0737287 Y2 JP H0737287Y2
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JP
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winding
core
collar
drum
conductive wire
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JPS62152412U (ja
Inventor
精一 木嶋
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木嶋無線株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、小形トランス、チョークコイルなどの小形
巻線部品に利用するところのドラム形のフエライトコア
に関する。
「従来の技術」 小形トランスやチョークコイルなどに使用されているコ
アとして、E−E形コア、E−I形コア、ポット形コア
があるが、この他に、いわゆるドラム形コアが知られて
いる。
このドラム形コアは第6図及び第7図に示した形態のも
ので、円柱状の巻線部分2の両側に円盤状の鍔3、4が
一体に形成されたコア1で、これは、フエライト粉末を
焼成加工して生産されている。上記コア1を利用した巻
線部品、例えば、小形トランスは、巻線部分2に導電線
5(絶縁被覆導電線)を巻線してコイル6を形成し、巻
始端部と巻終端部とが鍔3、4に設けた引き出口7、8
を通して端子ピン9にからげ半田付けすることにより固
着されている。
そして、このような巻線部品では、端子ピン9が鍔3、
4に植設されているために、鍔3、4が端子ピン9を固
定するに充分な肉厚となっている。上記したところのド
ラム形コア1を利用して巻線部分を生産するに際しては
自動巻線機によって巻線される。この自動巻線機では、
導電線5の巻始端部を端子ピン9にからげる工程、巻始
端部から引き出口7または8を介して導電線5を鍔間に
導き入れて巻線部分2の周りに巻線する工程、導電線5
の巻終端部を他の引き出口7または8から引き出して他
の端子ピン9にからげる工程が一連に行なわれる。
また、自動巻線機には、鍔3または4をチャックによっ
て挾持してコア1を高速回転させ、給線具から送り出さ
れる導電線5を巻線する型式のものと、鍔3または4を
チャックで挾持してコア1を固定し、コア1の回りを回
転する給線具によって巻線する、いわゆるフライヤー形
式のものとある。
「考案が解決しようとする問題点」 上記のように自動巻線機によって直接巻線されるドラム
形コア1の場合、その巻線工程において導電線5が鍔
3、4の円周角部や引き出口7、8の開口縁に当接して
摩れ傷が生じ、部分的に絶縁被覆が破壊されることがあ
る。
ドラム形コア1は、上記したように鍔3、4が円盤状を
なしているため、鍔内面と鍔周面とによって形成される
円周角部3a、4aに導電線5が摩れたり、また、鍔3、4
に形成された引き出口7、8の開口縁7a、8a(8aは図示
省略)に導電線5が摩れるために、上記のような問題が
発生する。
上記のような絶縁破壊の製品は巻線過程では検出するこ
とができなく、検査段階で選別されるが、選別された製
品は修理することができない不良品となり、また、延い
ては、検査段階では検出できず、機器に組み込まれた後
に絶縁破壊の事故となることがある。
このような絶縁破壊は巻線部分を小形化し線径の小さい
導電線5を使用するほど発生しやすい問題であり、巻線
部品の小形化が一段と要請されている今日において重要
な問題となっている。
「問題点を解決するための手段」 本考案はドラム形コアの上記したところの問題点を解決
することを目的としたもので、巻線部分の両側に鍔を一
体形成したドラム形のフエライトコアにおいて、上記鍔
の巻線部分側となる鍔内面が、鍔周囲に近づくほど鍔外
面に近づく傾斜面として形成されていることを特徴とす
る小形巻線部品用コアを提案する。
上記のように、本考案では鍔内面が傾斜させてあるの
で、導電線が巻線過程で鍔周囲に当接することなく、導
電線の絶縁被覆が鍔との摩れによって破壊されることが
ない。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿って説明する。
第1図は本考案に係るドラム形コアとその巻線過程を示
す断面図、第2図は上記ドラム形コアの側面図である。
これらの図において、10はドラム形コア、11は円柱状の
巻線部分、12、13は巻線部分の両側に設けた鍔、14、15
は導電線(絶縁被覆導電線)16の引き出口、17はコイ
ル、18は端子ピンである。
上記ドラム形コア10は巻線部分11と鍔12、13とをフエラ
イト材で一体形成したもので、鍔12、13の巻線部分側の
鍔内面12a、13aが図示するように傾斜面として形成して
ある。この傾斜面は鍔周囲に近ずくほど鍔外に接近する
傾斜であって、鍔周囲に向かって下り勾配となっている
が、この傾斜の度合は自動巻線機による巻線動作を考慮
して適当に定める。
上記したドラム形コア10を使用して巻線部品を生産する
に際しては、従来同様に自動巻線機によって巻線を施す
が、この巻線過程において、導電線16が鍔内面12a、13a
の近く、或いは、鍔内面12a、13aに接近して巻線される
場合、上記したようにこれら鍔内面12a、13aが傾斜面と
なっている関係で、鍔周囲、特にその角周部に導電線16
が当接することがなく、巻線過程における鍔周囲との摩
れによって生ずる導電線16の部分的な絶縁破壊が確実に
防止される。
なお、導電線16の巻始端部及び巻終端部は引き出口14、
15を通して各々の端子ピン18に止着させるが、このよう
な工程については従来例と同様である。
上記ドラム形コア10のように鍔内面12a、13aを傾斜させ
ても、導電線16の巻線空間は減少しない。
第5図は従来のドラム形コア1と本考案のドラム形コア
10との巻線空間を比較するための説明図であり、仮線19
は上記した鍔内面12aを示している。
この図から分かるように、△OPQ=△OMNとなるように鍔
内面12a(鍔内面13aも同じ)を形成すれば、従来コア1
と同じ巻線空間となるから、コア長及び鍔径を同寸法と
することによって同等の巻線量となる。
また、鍔内面12a(鍔内面13aも同じ)を仮線20のように
鍔外方向に寄せて形成すると、巻線空間が拡大して有利
である。
ただ、このように形成した場合、鍔周囲面が狭くなるた
め、この鍔周囲をチャックで挾持して巻線することが困
難となる。
そこで、このように実施する場合には、第3図及び第4
図に示したように、鍔外面から巻線部分11内に向けて形
成した細長孔21を設け、嵌入支持具22をこの細長孔21に
嵌入させる構成とし、この嵌入支持具22でドラム形コア
10を支持させて巻線する。
なお、上記細長孔21は角孔または丸孔でもよく、その孔
深は任意であり、また、巻線部分11に沿ってコア10を貫
通させた細長孔として形成してもよい。
細長孔21に嵌入支持具22を嵌合させて支持する上記の手
段は第1図に示すドラム形コア10についても採用するこ
とができる。
上記実施例では、円柱状の巻線部分11の両側に円盤状の
鍔12、13を有するドラム形コア10について説明したが、
本考案は巻線部分が円柱状または角柱状のもの、鍔が円
盤状または角板状のもの等を問わず同様に実施すること
ができ、また、導電線16の巻始端部と巻終端部とを鍔周
囲または引き出口14、15から引き出して外部接続端子と
することができるから、このように実施する場合には引
き出口14、15は必要に応じて形成し、端子ピン18は省略
する。
「考案の効果」 上記した通り、本考案に係るドラム形のフエライトコア
は鍔内面が傾斜面となっているので、巻線を施す過程で
導電線が鍔周囲に当接することなく、鍔周囲との摩れ傷
による導電線の絶縁破壊が確実に防止され、その上、鍔
内面を傾斜させることで巻線空間を拡大させるようにす
れば、コアを大きくすることなく巻線量を増加させるこ
とができて有利である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の第1実施例であって、巻線過程を示す
ドラム形コアの断面図、第2図は上記ドラム形コアの側
面図、第3図は本考案の第2実施例であって、巻線過程
を示すドラム形コアの断面図、第4図は当該ドラム形コ
アの側面図、第5図は本考案に係るドラム形コアと従来
のドラム形コアとを比較するための説明図、第6図は従
来のドラム形コアの断面図、第7図は当該ドラム形コア
の側面図である。 10……ドラム形コア 12、13……鍔 12a、13a……鍔内面 16……導電線 17……コイル。
フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭54−29450(JP,Y2) 実願昭48−90665号(実開昭50−37047 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭46−112317号(実開昭48−80015 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線部分の両側に鍔を一体形成したドラム
    形のフエライトコアにおいて、上記鍔の巻線部分側とな
    る鍔内面が、鍔周囲に近づくほど鍔外面に近づく傾斜面
    として形成されていることを特徴とする小形巻線部品用
    コア。
JP1986039049U 1986-03-19 1986-03-19 小形巻線部品用コア Expired - Lifetime JPH0737287Y2 (ja)

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JP1986039049U JPH0737287Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19 小形巻線部品用コア

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JP1986039049U JPH0737287Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19 小形巻線部品用コア

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JPS62152412U JPS62152412U (ja) 1987-09-28
JPH0737287Y2 true JPH0737287Y2 (ja) 1995-08-23

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JP1986039049U Expired - Lifetime JPH0737287Y2 (ja) 1986-03-19 1986-03-19 小形巻線部品用コア

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JP4550469B2 (ja) * 2004-04-13 2010-09-22 コーセル株式会社 インダクタの製造方法
JP4714501B2 (ja) * 2005-04-26 2011-06-29 京セラ株式会社 フェライトコア用セラミック体とこれを用いたフェライトコアおよびコモンモードノイズフィルター

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JPS5510740Y2 (ja) * 1977-08-01 1980-03-08

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