JP4714501B2 - フェライトコア用セラミック体とこれを用いたフェライトコアおよびコモンモードノイズフィルター - Google Patents

フェライトコア用セラミック体とこれを用いたフェライトコアおよびコモンモードノイズフィルター Download PDF

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Description

本発明は、高周波信号を扱う各種電子機器のコモンモードノイズ対策に適合するフェライトコア用セラミックとそれを用いたフェライトコア、およびこのフェライトコアに導線を巻回してなり、差動伝送回路等に用いるコモンモードノイズフィルターに関する。
従来、電源ラインの不要輻射対策、高周波信号のコモンモードノイズ対策にコモンモードノイズフィルターが利用されている。このコモンモードノイズフィルターにおいて、2本の導線7に同相電流が流れる場合は、磁束は足し合わされインピーダンスが大きくなる。逆に、2本の導線7に逆相電流が流れる場合は、磁束は打ち消されインピーダンスはほとんど発生しない。このように、コモンモードノイズフィルターは、同相電流が流れにくく、逆相電流は流れやすいというフィルター機能を持つ電子部品である。
このコモンモードノイズフィルターは、特許文献1に示されているように、フェライトコアの巻芯部に導線が巻かれてなり、そのフェライトコアは巻芯部の両端に形成された鍔部と、該鍔部の底面側に設けられた複数の脚部を有している。
また、フェライトコア用セラミック体の各脚部の底面側の端部に電極が形成されており、その電極に導線の巻き始めの先端と巻終わりの端末が半田付けや熱圧着等により導電接続される。尚、巻回される導線は複数の導線からなり、フェライトコアの巻芯部にバイファイラ巻等により数ターンから数十ターン巻回される。
また、このコモンモードノイズフィルターが使われる情報通信機器分野では、部品に対する小型、軽量化の要求がある。その要求にともなってコモンモードノイズフィルターのサイズも、実装時の面積である略四角形のサイズが、縦3.2mm、横1.6mmである3216、縦2.5mm、横2.0mmである2520、同様に2012、1608、1210と小型にシフトしてきている。
特開2003−239095号公報
しかしながら、従来のフェライトコア用セラミック体は、成形した際に、図12に示すような、金型構造に起因するバリが脚部に発生するという問題があった。
このようなバリが発生すると、そのバリにより導線(ワイヤー)が切断されることがあり、問題となっていた。
また、脚部の電極を導電ペースト(電極)の厚膜印刷により形成する場合にはバリを介してペーストの垂れが発生したり、電極をメッキにより形成する場合にはメッキの伸びがバリに沿って発生するなど、バリは電極を形成する際に問題となっていた。
このように、従来のフェライトコア用セラミック体は、フェライトコアおよびコモンモードノイズフィルターを製造する際の歩留まりが低くなり、製造コストを上昇させる原因となっていた。
そこで、本発明は、成形したときに、バリが発生することのない構造を有するフェライトコア用セラミック体を安価に提供することを第1の目的とする。
また、本発明は安価なコモンモードノイズフィルターを提供することを第2の目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明に係るェライトコア用セラミック体は、略角柱状の巻芯部と、該巻芯部の両端に位置し前記巻芯部より外側に突出した鍔部とが一体で形成されてなり、前記鍔部の前記巻芯部の1つの面側に位置する部分は分離された複数の脚部からなっているフェライトコア用セラミック体において、前記1つの面と直交する前記巻芯部の側面に続く前記鍔部の側面の一部をそれぞれ傾斜面とし、該傾斜面はそれぞれ前記脚部まで連続して伸びて前記脚部における外周面の一部となっており、前記傾斜面と前記巻芯部の前記側面とのなす角度が115度以上かつ150度以下とされていることを特徴とする。
さらに、本発明に係るコモンモードノイズフィルターは、上記第1又は第2のフェライトコア用セラミックス体の脚部の底面にそれぞれ電極を形成してフェライトコアを得た後に、該フェライトコアの巻芯部に導線を巻回したことを特徴とする。
以上のように構成された本発明に係るェライトコア用セラミック体は、成形時におけるバリが抑制でき、成形時の歩留まりを向上させることができるので、安価なフェライトコア用セラミック体を提供することができる。
また、本発明に係るコモンモードノイズフィルターは、バリが無くかつ安価な第1又は第2のフェライトコア用セラミック体を用いて構成されているので、巻き線時の歩留まりを向上させることができ、安価なコモンモードノイズフィルターを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態のフェライトコア用セラミック体について説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1のフェライトコア用セラミック体1は、略角柱状の巻芯部11と、その巻芯部11の両端に位置する鍔部12とが一体で形成されたセラミック焼結体であり、鍔部12の一部は分離された複数の脚部12a,12b(12c,12d)からなっている。尚、鍔部12は、巻芯部11との間に段差が形成されるように巻芯部11より一回り大きくなっており、巻回される導線が外れるのを防止している。また、脚部12a,12b(12c,12d)は巻芯部11の1つの面側に位置する鍔部12の底面を分離するために形成されるものである。
また、分離された脚部12a,12b(12c,12d)の底面には電気的に分離された電極が形成されフェライトコアが得られる。
ここで、特に本実施の形態1のフェライトコア用セラミック体1では、各脚部12a,12b,12c,12dの立ち上がり部を、その立ち上がり部のある面の両側における巻芯部11と鍔部12の境界からずらしたことを特徴としており、これによりフェライトコア用セラミック体を成形したときのバリの発生を防止している。尚、本明細書において、脚部の立ち上がり部のある面を第1面といい、その両側に位置する面をそれぞれ第2面及び第3面という。
図1A,図1Bは、実施の形態1における一例(第1形態)を示しており、この第1形態では、脚部の立ち上がり部(線状の部分)RL1は、第2面及び第3面に平行な部分と鍔部12の端面に平行な部分からなり、鍔部12の端面に平行な立ち上がり部端Re1を、巻芯部中央方向へずらしたものである。
図2は、実施の形態1における他の例(第2形態)を示しており、この第2形態では、脚部の立ち上がり部(線状の部分)RL1は、第2面及び第3面に平行な部分と鍔部12の端面に対して傾斜した部分からなり、その傾斜した立ち上がり部端Re1を、第2面及び第3面における巻芯部11と鍔部12の境界の外側にずらしている。尚、この第2形態では、傾斜した立ち上がり部端Re1を、第2面及び第3面における巻芯部11と鍔部12の境界の内側にずらすようにしてもよい。
図3は、実施の形態1におけるさらに異なる一例(第3形態)を示しており、この第3形態では、脚部の立ち上がり部(線状の部分)RL1は、図1の第1形態と同様に第2面及び第3面に平行な部分と鍔部の端面に平行な部分からなっているが、鍔部の端面に平行な立ち上がり部端Re1を、巻芯部より外側(鍔部端面方向)にずらしたものである。
以上、第1形態〜第3形態について説明したが、上述したように、脚部はその底面に電極が形成されるものであり、その電極により実装基板に接合されることになるので、電極面積は大きい方が好ましく、その観点から言えば、大きな電極面積が確保できる第1形態が好ましい。
また、脚部の立ち上がり部端Re1と第2面及び第3面における巻芯部11と鍔部12の境界とを離す(ずらす)距離Xは、詳細後述するようにバリの原因となる金型の隙間を作るR形状が、金型加工を考慮すると0.05mm程度であり、それよりは大きくすることが好ましく、より好ましくは、0.1mm以上とする。
以下、本実施の形態1の構成により、成形時におけるバリの発生が防止できる理由を詳細に説明する。
図9A〜図9Cに示す形状のセラミック成形体1は、一般的に用いられている従来のフェライトコア用セラミック成形体であり、フェライトなどの原料粉末をプレス成形(一軸加圧成形)することにより得られる。
この一軸加圧プレス成形用の金型は、セラミック成形体100の外形に対応する形状のダイ孔2が加圧方向に貫通するように形成されたダイス3と、第1下パンチ5と第2下パンチ6からなる下パンチと、上パンチ9とによって構成されている。
このような金型を使用して、本プレス成形方法では、まず、図10Aに示すように、ダイス3のダイ孔2と第1下パンチ5及び第2下パンチ6とにより構成されるキャビティーに粉末4を充填する。この時、原料粉末4の圧縮比を均一にするために、第2下パンチ6を第1下パンチ5より高くして、充填する原料粉末4の充填量を調節している。
原料粉末4の充填は、ダイス3の上面7をフィーダー8がBの位置からCの位置に移動され、フィーダー8内に充填されていた原料粉末4がキャビティー内に流れることによって行われる。
そして、フィーダー8はBの位置に戻った後、図10Bに示すように、上パンチ9が下降して原料粉末4を加圧する。
ところで、図9A〜図9Cに示すセラミック成形体100は、厚み方向に段差があり、このような形状のセラミック成形体100を成形するために、第1下パンチ5と第2下パンチ6とが一体化された下パンチを用いて成形すると、厚みの厚い部分と薄い部分で原料粉末4の充填量の相違に起因して圧縮比が異なり生密度(焼成前の密度)に差が生じる。また、このような圧縮比が異なる状態で加圧成形すると変形やクラックが発生する場合もある。さらには、圧力オーバーが発生し、下パンチ、ダイスが破損するといった問題があった。そこで下パンチを第1下パンチ5と第2下パンチ6の2つに分割して加圧成形するようにしている。
すなわち、図10Bに示す加圧成形時には第1下パンチ5の位置は固定され、上パンチ9で加圧されるにしたがって第2下パンチ6は必要量下降し、加圧終了時点では第2下パンチ6は指定位置まで下降するようになっている。これにより、第1下パンチ5上の原料粉末4と第2下パンチ6上の原料粉末4の圧縮比を同じにでき、加圧する原料粉末4の生密度を均一にすることができる。
このように、下パンチを第1下パンチ5と第2下パンチ6の2つに分割し、さらに加圧時に別々の動きをすることにより、原料粉末4の圧縮比を同じにし、セラミック成形体100の変形やクラックを防止できる。また、圧力オーバーを制御することができ、下パンチ5、6、ダイス3の破損を防止することが出来るというような利点がある。
加圧終了後、成型成形されたセラミック成形体1は上パンチ9と第1下パンチ5と第2下パンチ6によって加圧されたままの状態で上昇し、第1下パンチ5の上面と第2下パンチ6の上面とダイス3の上面が水平になるまで上昇される。(図10C)
その後、上パンチ9のみがさらに上昇し、セラミック成形体100を取り出した後、第1下パンチ5と第2下パンチ6が下降して、次の成形のためのキャビティーが構成される(図10D)。
しかしながら、このような金型を用いて、図9A〜図9Cに示すようなセラミック成形体を成形すると、下パンチと上パンチが合わさる部分でバリが発生する。金型を製作する際、R形状(丸み)とせざるを得ない部分があるからである。
例えば、上パンチは、セラミック成形体100の外周形状と同じになるように削り出すことによって作製されるが、図11Aに示すように、段差の在る部分(矢印Dで示す部分)は削り出す刃物の先端の形状に対応したR形状(丸み)が必ずついてしまう。尚、図11Aは上パンチを加圧面(プレス面)から見た平面図である。
また、ダイス3のダイ孔2は、セラミック成形体100の外形に対応した形状をしており、上パンチを挿入した時に隙間がないようにする必要がある。そのため、図11Bの段差のある部分(矢印Dの部分)には、図11Aに示す上パンチのR形状と同様のR形状をつける必要がある。尚、図11Bは、ダイスのダイ孔を上面(プレス面、すなわち上パンチ側)から見た平面図である。
図11Cは第1下パンチ5を上面(プレス面)から見た平面図であり、図11Dは第2下パンチ6を上面(プレス面)から見た平面図である。ダイ孔2に第1下パンチ5と第2下パンチ6を挿入すると、ダイ孔2の内壁と、第2下パンチ6のかどと、第1下パンチ5の側壁に囲まれた隙間ができる。
すなわち、第2下パンチ6の直角のかど(図11Dにおいて矢印Dで示す部分)が、第1下パンチ5の側面の平坦部分に直角に当たり、その部分にダイ孔のR形状とされた部分(図11Bにおいて矢印Dで示す部分)が丁度位置するので、隙間ができる(図11Fの黒く塗りつぶした部分)。
この隙間部分をうめる為に、第1下パンチ5か第2下パンチ6の該当部分を、ダイ孔のR形状に対応した形状にすることが考えられるが、例えば、コモンモードノイズフィルターに使用されるフェライトコア用のセラミック成形体1の場合、小さすぎてそのような加工は不可能である。
したがって、このような金型でセラミック成形体を成形すると、図12に矢印で示す部分のように、隙間に沿って粉体が残りこれがバリ10となる。
しかしながら、セラミック成形体を、実施の形態1のように、第1面の端における脚部の立ち上がり部を第2面及び第3面における巻芯部と鍔部の境界からずらした構造にすると、バリの発生の原因となる金型の隙間ができないような金型設計が可能となり、バリの発生を防止できる。
すなわち、ダイスのダイ孔の内壁の平坦部分に第1下パンチと第2下パンチとが合わさる金型境界の端部が位置するような金型構造となり、ダイ孔の内壁と第1下パンチと第2下パンチが合わさる部分に隙間が出来ないようにできる。
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、フェライトコア用セラミック成形体1の第1面の端における脚部の立ち上がり部端を第2面及び第3面における巻芯部と鍔部の境界からずらした構造にして、成形時のバリの発生を防止した。
しかしながら、本発明に係る実施の形態2では、脚部の立ち上がり部端を第2面及び第3面における巻芯部と鍔部の境界からずらすことなく、巻芯部11の側面である第1面及び第2面と、それに続く鍔部12及び脚部12a,12b,12c,12dの側面を傾斜させることにより、成形時のバリの発生を防止している(図4A、図4B)。
すなわち、本実施の形態2では、第1面の両側における巻芯部11の側面(第2面及び第3面)に続く鍔部12の側面を傾斜面S12とし、その傾斜面S12は、各脚部12a,12b,12c,12dまで連続して伸びており、脚部における外周面の一部となっている。そして、本実施の形態2では、その傾斜面S12と巻芯部11の側面とのなす角度を90度より大きく設定することにより、成形時のバリの発生を防止している。
図6〜図8は、その傾斜面と巻芯部の側面とのなす角度と、金型の隙間との関係を模式的に図示したものである。図6は、本発明の範囲外の比較例であり、実施の形態1において説明した図11Iに対応する。図7は、傾斜面と巻芯部の側面とのなす角度を135度とした本発明の例であり、図6の比較例に比べて隙間が極めて小さくなっている(角度Aが90度の時に出来る隙間の面積より10分の1以下)。また、図8は、傾斜面と巻芯部の側面とのなす角度を150度とした本発明の例であり、図7の135度の場合に比べてさらに隙間が小さくなっている。
しかし、角度Aが150度以上になると、該巻芯部に対して鍔部の外側へのはみ出し量が小さくなり、ワイヤーを巻線した時に鍔部よりはみ出してしまうという問題が生じる。
したがって、本発明において、傾斜面と該巻芯部の側面とのなす角度Aのより好ましい範囲は、135度から150度の間である。
尚、実施の形態2では、図5に示すように、傾斜面S12の各脚部12a,12b,12c,12dまで連続して伸びている部分を、巻芯部11の中央部寄りに延在させてもよく、こうすると脚部底面の面積を大きくできる。
以上説明したように、本発明に係る実施の形態1及び実施の形態2のフェライトコア用セラミック体は、成形するときの一軸成形に用いる金型の不要な隙間をなくすことができ、バリの発生を防止できる上に以下のような効果を有する。
すなわち、従来の構造のフェライトコア用セラミック体を作製する場合、図11Fに示すように、ダイス3と第1下パンチ5と第2下パンチ6の間に隙間ができ、その隙間に粉末が押し込まれ、噛み込みが起こる。これにより、第1下パンチ5と第2下パンチ6の動きがだんだんと悪くなり、それをプレス機の駆動力で動かそうとすると、最終的にはその駆動力に第1下パンチ5と第2下パンチ6とダイス3が耐えられなくなり破損してしまう。
これに対して、本発明では、実施の形態1及び2で示したように、第1下パンチ5とそ第2下パンチ6とダイス3との間に隙間が出来ない金型構造となるので、噛み込みも発生せずにそれに起因した第1下パンチ5と第2下パンチ6とダイス3の破損が起こることもない。
実施例1.
実施例1として、図1の構造の本発明に係るフェライトコア用セラミック体1用の金型を作製して、プレス成形を行った。
ここでは、まず、磁性材料としてNi−Zn系フェライト材とバインダーを混練後、スプレードライヤーにて原料粉末を作製した。次いで、この原料粉末を用い、図1の構造に対応する金型がセットされた粉末プレス成形機を用いて原料を充填し成形した。
その結果、本実施例1のフェライトコア用セラミック体では、成形時にバリの発生はなく、また、10,000個成形後においても粉末の噛み込みは発生せず、第1下パンチ5と第2下パンチ6の動きは悪くならなかった。さらに、第1下パンチ5と第2下パンチ6とダイス3の破損も起こらなかった。
これに対して、従来の構造のフェライトコア用セラミック体を成形すると、バリが発生し、100から200個フェライトコア用セラミック体を成形すると噛み込みにより動きが悪くなり、さらに、そのまま成形を続けると、500個程で第1下パンチ5と第2下パンチ6とダイス3が破損した。
実施例2.
本発明に係る実施例2では、実施の形態2のフェライトコア用セラミック体において、傾斜面S12と巻芯部11の側面とのなす角度を変えたものを作製して評価した。
尚、比較のために従来構造のフェライトコア用セラミック体をサンプルNo.1として示した。
ここでは、傾斜面と巻芯部の側面とのなす角度Aをそれぞれ115度、135度、150度と従来の製法の90度の4種類の金型を作製し、フェライトコア用セラミック体を繰り返し作製した。
結果を表1に示す。尚、隙間の大きさは90度の時の大きさを1として、加圧方向に直交する断面における面積比で表した。
Figure 0004714501
*1は、比較例である。
表1から明らかなように、傾斜面と該巻芯部とのなす角度が115度の場合、隙間の断面の大きさは約3分の1にはなり、300から400個のフェライトコア用セラミック体を成形した後に噛み込みにより動きが悪くなるが、従来のものより優れている。
これに対して、傾斜面と該巻芯部とのなす角度が135度になると隙間の大きさは10分の1以下になり、10,000個作成しても噛み込みは発生せず、第1下パンチと第2下パンチの動きは悪くならない。隙間の大きさが10分の1以下になると、実質的にバリの無い状態で成形できる。当然、第1下パンチと第2下パンチとダイスの破損も起こらない。傾斜面と該巻芯部とのなす角度が150度の場合も135度の場合と同等以上の効果が得られることが表1より解る。
以上のことより、傾斜面と該巻芯部とのなす角度は135度から150度がもっとも良い範囲であることがわかる。
実施例3.
実施例3では、図1Aに示す実施の形態1と、図4Aに示す実施の形態2のフェライトコア用セラミック体を作製して、主として脚部底面の電極形成時におけるバリの影響を評価した。
ここでは、先ず、磁性材料としてNi−Zn系フェライト材とバインダーを混練後、スプレードライヤーにて原料粉末を作製した。次いで、この原料粉末を用いて、図1A及び図4Aのフェライトコア用セラミック体を成形するための金型がそれぞれセットされた粉末プレス成形機を用いて、原料を充填して成形した。
その後、成形品を900〜1300℃で焼成して、実施の形態1(図1A)と実施の形態2(図4A)の試料をそれぞれ作製した。
そして、この焼結体を磁器からなるポット状容器を有するバレル装置に入れバレル加工を施し表面処理とバリ除去を行った。なお、ここでいうバリは、本願で問題としている金型の隙間に起因したバリとは異なり、より微細なバリである。
以上ようにして、試験用のフェライトコア用セラミック体を作製した。尚、フェライトコア用セラミック体試料は、2520サイズと呼ばれる長辺が2.5mm、短辺が2.0mmとした。厚みは1.2mm、脚部2の外形は0.8mm角、脚部の長さは0.45mm、とした。
次いで、全てのフェライトコア用セラミック体に、ディッピングによりAgの厚膜を印刷して焼成を行い、その厚膜上にNi、Snを電解メッキにてメッキ層を施して電極4を形成し、各20個のフェライトコア試料を得た。
それぞれの電極の厚みはAgが20μm、Niが2μm、Snが7μmとし、Ag厚膜の脚部の底面側から巻芯部に向けての電極の長さは0.3mmと設定した。
また、比較例として、上述と同様な粉末を用いて図12に示す従来例のフェライトコア用セラミック体を作製した。この従来例のフェライトコア用セラミック体バリを脚部に有していた。
そして、得られた各フェライトコア用セラミック体試料を下記(1)〜(3)の方法にて評価した。
(1)メッキ層の伸びの有無を確認するとともに、電極の長さを測定した。伸びの確認はバリを越えて巻芯部側にメッキが伸びて形成されたものを「有」とした。また、メッキの伸びをAg厚膜の脚部の底面から測定顕微鏡を用い測定した後、4つの脚部の平均を算出した。
(2)各フェライトコア用セラミック体試料の電極にそれぞれのプローブをあて、DC50Vを印可した時の隣接する電極間同士の絶縁抵抗を評価した。ここで用いた測定器はHP社製の高抵抗測定器であり、測定電圧は一般的にインダクターで導線間や導線とフェライトコアの絶縁抵抗の評価で用いられる電圧値である。方法としては、隣接する電極間が導通していないかを確認する。
(3)各フェライトコア用セラミック体試料の電極を用いて実装基板上に半田付けし、実装基板をAIKOH社製のテストスタンドに固定し、AIKOH社製のCPU GAGEを用いフェライトコア試料の実装時の略四角形のサイズのうち、巻芯部を実装基板と平行な方向に圧子で5mm/分の速度で加圧する。このように加圧した場合に脚部が全て破壊し実装基板からフェライトコア用セラミック体試料が外れる時の強度を評価し、密着強度として評価した。なお、各試料は4個ずつ評価を行った。
結果を表2に示す。
Figure 0004714501
表2から明らかなように、本発明に係る実施例であるバリの原因となる金型の隙間の断面積が小さい図4の試料(実施の形態2)とバリの無い図1の試料(実施の形態1)は、メッキの伸びはほとんど見られず、電極の長さは0.33mm以下とすることができ、電極間の絶縁抵抗も1010Ω・cmを保持でき、密着強度も23N以上とすることができた。
これに対し、比較例の試料は、電極の長さが0.46〜0.52mmと伸びが発生し、電極間の絶縁抵抗も10Ω・cmと小さくなり、電極間の距離が近接して短絡を発生させるものも生じた。
以上のことから、脚部に有するバリが小さい形状または無くすることにより、電極伸びによる短絡問題を解消できることが判った。
本発明に係る実施の形態1のフェライトコア用セラミック体の第1形態の斜視図である。 実施の形態1のフェライトコア用セラミック体の第1形態の底面図である。 実施の形態1のフェライトコア用セラミック体の第2形態の底面図である。 実施の形態1のフェライトコア用セラミック体の第3形態の底面図である。 本発明に係る実施の形態2のフェライトコア用セラミック体の斜視図である。 実施の形態2のフェライトコア用セラミック体の底面図である。 実施の形態2の変形例に係るフェライトコア用セラミック体の底面図である。 従来の金型における隙間を模式的に示す平面図である。 傾斜面の巻芯部の側面に対する角度が135°である実施の形態2のフェライトコア用セラミック体を成形するための金型における隙間を、模式的に示す平面図である。 傾斜面の巻芯部の側面に対する角度が150°である実施の形態2のフェライトコア用セラミック体を成形するための金型における隙間を、模式的に示す平面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体の上面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体の側面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体の底面図である。 フェライトコア用セラミック体を成形するための金型を用いた一軸加圧成形における第1工程を示す断面図である。 フェライトコア用セラミック体を成形するための金型を用いた一軸加圧成形における第2工程を示す断面図である。 フェライトコア用セラミック体を成形するための金型を用いた一軸加圧成形における第3工程を示す断面図である。 フェライトコア用セラミック体を成形するための金型を用いた一軸加圧成形における第4工程を示す断面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体用金型の上パンチの加圧面の平面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体用金型のダイスのダイ孔の平面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体用金型の第1下パンチの加圧面の平面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体用金型の第2下パンチの加圧面の平面図である。 従来例のフェライトコア用セラミック体用金型のダイスのダイ孔における第1下パンチと第2下パンチの配置を示す平面図である。 図11EのA部を拡大して示す平面図である。 従来の金型で成形した従来例のフェライトコア用セラミック体を示す斜視図である。
符号の説明
1 フェライトコア用セラミック体、RL1 脚部の立ち上がり部における線状の部分、Re1 立ち上がり部端(第2面及び第3面との端部)、2 ダイ孔、3 ダイス、4 原料粉末、5 第1下パンチ、6 第2下パンチ、8 フィーダー、9 上パンチ、10 バリ、11 巻芯部、12 鍔部、12a,12b、12c,12d 脚部、S12 傾斜面。

Claims (4)

  1. 略角柱状の巻芯部と、該巻芯部の両端に位置し前記巻芯部より外側に突出した鍔部とが一体で形成されてなり、前記鍔部の前記巻芯部の1つの面側に位置する部分は分離された複数の脚部からなっているフェライトコア用セラミック体において、
    前記1つの面と直交する前記巻芯部の側面に続く前記鍔部の側面の一部をそれぞれ傾斜面とし、該傾斜面はそれぞれ前記脚部まで連続して伸びて前記脚部における外周面の一部となっており、前記傾斜面と前記巻芯部の前記側面とのなす角度が115度以上かつ150度以下とされていることを特徴とするフェライトコア用セラミック体。
  2. 前記傾斜面と前記巻芯部の前記側面とのなす角度が135度以上かつ150度以下とされていることを特徴とする請求項1記載のフェライトコア用セラミック体。
  3. 前記脚部の底面に電極が形成された請求項1又は2に記載のフェライトコア用セラミック体。
  4. 請求項3に記載のフェライトコア用セラミック体の前記巻芯部に導線を巻回してなるコモンモードノイズフィルター。
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