JPH10270254A - チップコイル - Google Patents

チップコイル

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Publication number
JPH10270254A
JPH10270254A JP9077588A JP7758897A JPH10270254A JP H10270254 A JPH10270254 A JP H10270254A JP 9077588 A JP9077588 A JP 9077588A JP 7758897 A JP7758897 A JP 7758897A JP H10270254 A JPH10270254 A JP H10270254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
core
chip coil
parts
body part
Prior art date
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Pending
Application number
JP9077588A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Morinaga
哲也 森長
Tetsuo Hatanaka
哲夫 畠中
Takaomi Toui
孝臣 問井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9077588A priority Critical patent/JPH10270254A/ja
Publication of JPH10270254A publication Critical patent/JPH10270254A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤの巻き始め部の損傷、断線を防止でき
ると共に、コアの歪を防止し、成形金型の耐久性を高め
ることのできるチップコイルを得る。 【解決手段】 コア1の胴部11の両端部に突部12、
13を設け、胴部11にワイヤ2を巻回したチップコイ
ル。突部12,13はその上下部分が胴部11よりも上
方及び下方に膨出している。この膨出部分であって胴部
11に隣接する部分に傾斜面12a,13a,12b,
13bが形成されている。傾斜面12a,13a及び1
2b,13bは互いに向かい合って外方に開いている。
突部12,13の下部には電極21,22が形成され、
この電極21,22にはワイヤ2の端末が固着されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップコイル、特
に高周波回路にインダクタ等として使用されるチップコ
イルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップコイルとしては図8に示す
ものが知られている。このチップコイルは、コア81の
胴部82に導電性ワイヤ91を巻回したものである。コ
ア81は全体的に90゜の稜線を持つ複数の面で構成さ
れ、胴部82の両端部に設けた突部83,84の下面及
び下面に接する側部に電極92,93が形成されてい
る。ワイヤ91の両端部はこの電極92,93に接続さ
れている。
【0003】ところで、前記コア81はフェライト、セ
ラミック等の原料粉末をプレス成形した後、焼結されて
いる。また、ワイヤ91の巻回作業は、コア81の突部
83(又は84)をチャックで保持し、該チャックを回
転させるか、ワイヤ91をコア81の周囲で旋回させて
行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記チ
ップコイルにおいては、ワイヤ91を胴部82に巻回す
る際、ワイヤ91の巻き始め部が突部83の稜線83
a’,83b’に接触すると大きい剪断力を受けて傷が
付いたり、断線するおそれを有していた。また、図9に
示すように、コア81をプレス成形する際、金型95,
96の突部95a,96aから圧縮力Fを受ける部分、
特に隅部Aの密度が高くなり、焼結時に歪が発生しやす
いという不具合を有していた。さらに、成形品の金型9
5,96からの抜けが悪く、角部95a’,96a’が
欠けやすいという不具合も有していた。
【0005】そこで本発明の目的は、ワイヤの巻き始め
部の損傷、断線を防止できると共に、心材の歪を防止
し、成形金型の耐久性を高めることのできるチップコイ
ルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、心材に導電性ワイヤを螺旋状に巻回した
チップコイルにおいて、心材をワイヤが巻回される胴部
と該胴部の両端部に位置する突部とで構成し、この突部
に胴部に隣接して互いに向かい合って外方に開いた傾斜
面を形成したことを特徴とする。さらに、本発明に係る
チップコイルは、前記突部に電極が形成されており、こ
の電極に前記ワイヤの端末が固着されていることを特徴
とする。
【0007】
【作用】心材の突部に傾斜面を設けたため、突部の稜線
が鈍角となり、ワイヤの巻き始め部が接触しても大きな
剪断力を生じることがなく、ワイヤの損傷、断線が防止
される。また、心材のプレス成形時にも傾斜面によって
金型のプレス圧が拡散され、心材の密度の部分的な不均
一性に起因する歪の発生がなくなり、成形品の抜けが向
上し、金型に欠けが発生することもなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るチップコイル
の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0009】図1は第1実施形態としてのチップコイル
を示し、フェライト製コア1に導電性ワイヤ2を螺旋状
に巻回したもので、ワイヤ2の両端部は図示されていな
いが電極21,22に熱溶着で固定されている。
【0010】コア1は、図2に示すように、ワイヤ2が
巻回される胴部11と、該胴部11の両端部に設けた突
部12,13とで構成されている。突部12,13はそ
の上下部分が胴部11よりも上方及び下方に膨出してい
る。電極21,22は突部12,13の下面及び下面に
接する側部にめっき等にて形成されている。さらに、突
部12,13の膨出部分であって胴部11に隣接した部
分には、傾斜面12a,12b,13a,13bが形成
されている。傾斜面12a,13a及び12b,13b
は互いに向かい合って外方に開いており、それぞれの稜
線12a’,12b’,13a’,13b’は鈍角であ
る。
【0011】前記コア1にワイヤ2を巻回する作業は以
下のようにして行われる。まず、ワイヤ2の巻き始め部
2aを電極21に熱溶着で固定し、図3に示すように、
突部12をチャック5の凹部5aに保持させる。図3に
示す符号4はワイヤ2を適度なテンションで繰り出すノ
ズルである。この状態で、チャック5と共にコア1を回
転させるか、ノズル4を旋回させ、ワイヤ2を胴部11
の周囲に巻回し、最後にワイヤ2をいまひとつの電極2
2に熱溶着で固定し、カットする。
【0012】以上の巻線作業において、ワイヤ2の巻き
始め部2aはコア1の稜線12b’に圧接されるが、稜
線12b’は鈍角であるため、従来の90゜の稜線83
b’(図8参照)のような大きな剪断力を発生すること
はなく、ワイヤ2に損傷、断線が生じることはない。さ
らに、突部12の平坦面の寸法A及び傾斜面12aの寸
法Bとチャック5の凹部5aの深さCとの関係は、「A
max<Cmin」及び「Amin+Bmin>Cmi
n」とされている。従って、ノズル4が多少位置ずれを
生じたとしても、ワイヤ2の巻き始め部2a’が、稜線
12a’やチャック5の角部5bに接触することなく、
巻き始め部2a’で損傷、断線が生じることもない。
【0013】一方、コア1を粉末プレス成形する場合に
おいては、図4に示すように、原料粉末を上金型31と
下金型32とによって圧縮する。このとき、金型31,
32から作用する圧縮力Fは、傾斜面12a,12b,
13a,13bで拡散され、成形密度は略均一になる。
従って、その後、コア1を焼結した際、密度の部分的な
不均一性に起因する歪が発生することはない。また、成
形品の抜けも良好であり、金型31,32の角部31
a,32aに欠けが生じることもない。
【0014】図5は前記第1実施形態の変形例を示し、
コア1の上面の傾斜面12a,13aの傾斜角度を下面
の傾斜面12b,13bの傾斜角度よりも大きく設定し
たものである。図6は他の変形例を示し、コア1の傾斜
面12c,13cを部分的に形成したものである。
【0015】図7は第2実施形態としてのチップコイル
を示し、縦型に表面実装するタイプを示す。このチップ
コイルは円柱形状のコア41を備え、ワイヤ2を巻回し
た胴部42の上下端部にフランジ状の突部43,44が
形成され、傾斜面43a,44aはテーパ状とされてい
る。また、電極51,52は突部43の下面から側部に
渡って形成されている。
【0016】なお、本発明に係るチップコイルは前記実
施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種
々に変更することができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、心材の胴部の両端部に位置する突部に、互いに
向かい合って外方に開いた傾斜面を形成したため、突部
の稜線が鈍角となってワイヤを巻回する際にその巻き始
め部が強い剪断力を受けて損傷したり、断線することが
ない。また、心材をプレス成形する際、金型の圧縮力が
前記傾斜面で拡散されるため、成形密度が略均一化さ
れ、焼結後に歪が発生することはなく、しかも、金型の
耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップコイルの第1実施形態を示
す外観斜視図。
【図2】図1に示したチップコイルのコアを示す正面
図。
【図3】図1に示したチップコイルのコアにワイヤを巻
回する状態を示す説明図。
【図4】図1に示したチップコイルのコアのプレス成形
方法を説明する正面図。
【図5】図2に示したコアの変形例を示す正面図。
【図6】図2に示したコアの他の変形例を示す正面図。
【図7】本発明に係るチップコイルの第2実施形態を示
す外観斜視図。
【図8】従来のチップコイルを示す外観斜視図
【図9】図8に示したチップコイルのコアのプレス成形
方法を説明する正面図。
【符号の説明】
1…コア 2…ワイヤ 11…胴部 12,13…突部 12a,12b,12c…傾斜面 13a,13b,13c…傾斜面 21,22…電極 41…コア 42…胴部 43,44…突部 43a,44a…傾斜面 51,52…電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心材に導電性ワイヤを螺旋状に巻回した
    チップコイルにおいて、 前記心材は前記ワイヤが巻回される胴部と該胴部の両端
    部に設けた突部とからなり、 前記突部に胴部に隣接して互いに向かい合って外方に開
    いた傾斜面を形成したこと、 を特徴とするチップコイル。
  2. 【請求項2】 前記突部に電極が形成されており、該電
    極に前記ワイヤの端末が固着されていることを特徴とす
    る請求項1記載のチップコイル。
JP9077588A 1997-03-28 1997-03-28 チップコイル Pending JPH10270254A (ja)

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