JPH10294232A - コア及び該コアの成形方法及び該コアを用いたチップコイル - Google Patents

コア及び該コアの成形方法及び該コアを用いたチップコイル

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JPH10294232A
JPH10294232A JP10218397A JP10218397A JPH10294232A JP H10294232 A JPH10294232 A JP H10294232A JP 10218397 A JP10218397 A JP 10218397A JP 10218397 A JP10218397 A JP 10218397A JP H10294232 A JPH10294232 A JP H10294232A
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JP
Japan
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core
press
wire
winding
punch
Prior art date
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Pending
Application number
JP10218397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Hanato
義夫 花登
Tetsuya Morinaga
哲也 森長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤの密着/整列巻きが容易で、インダク
タンス値の低下を抑えることができ、直流抵抗が小さ
く、Q値が高く、かつ、ワイヤの損傷のないチップコイ
ル及びそのコア及び該コアの成形方法を得る。 【解決手段】 ワイヤ15を巻き付ける巻芯部11を有
するプレス成形されたコア10。巻芯部11は、プレス
成形の際に杵によるプレス方向と直交する方向に端部プ
レス受面12a,12aを有すると共に、この受面12
a,12aの間の受圧面が円弧面12bとされている。
この円弧面12bの存在によってワイヤ15は巻芯部1
1に密着/整列して滑らかに巻回され、デッドスペース
dが小さくなってインダクタンス値の低下が抑えられ、
直流抵抗が減少し、Q値が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にインダクタと
して使用されるチョークコイル、該チョークコイルを構
成するコア及び該コアの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】従来、表面実装タイプのチップ
コイルに用いられるコアであってプレス成形されたもの
は、図4(A)に示すように巻芯部1の断面形状が四角
形であった。しかし、これではワイヤ5を密着/整列し
て巻き回すことが困難でデッドスペースdが大きく、イ
ンダクタンス値が低下するという問題点を有していた。
また、ワイヤの巻回長さが長くなって直流抵抗が大きく
なり、かつ、Q値が低くなる。さらに、ワイヤ5が巻芯
部1の角部で鋭角的に曲がり、ワイヤ5に傷が付きやす
いといった問題点をも有していた。
【0003】そこで、本願出願人は、図4(B)に示す
ように、巻芯部2の断面形状において、プレス成形の際
に杵によるプレス方向Fと直交する方向にプレス受面2
c,2cを有するコアを備えたチップコイルを提案した
(特開平5−226156号公報参照)。このもので
は、巻芯部2の断面形状が12角形をなし、密着/整列
巻きが比較的容易になり、デッドスペースdが小さくな
ってインダクタンス値が向上し、直流抵抗が小さくな
り、Q値も向上する利点を有する。また、ワイヤ5に損
傷も生じにくくなった。しかし、図4(B)に示した改
善策でも、必ずしも十分に満足できるものではなく、さ
らに特性の向上を図る必要性が生じてきた。
【0004】そこで、本発明の目的は、図4(B)に示
したチップコイルの特性をさらに一段と向上させ、密着
/整列巻きが確実で、ワイヤの損傷も殆どないコア及び
その成形方法及びチップコイルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るコアは、巻芯部の両端に鍔部を有する
プレス加工されたコアにおいて、前記巻芯部が、プレス
成形法にて一体的に成形される際に杵によるプレス方向
と直交する方向に端部プレス受面を有すると共に、この
端部プレス受面の間の受圧面が円弧状に成形されている
ことを特徴とする。
【0006】さらに、本発明に係るコアの成形方法は、
巻芯部の両端に鍔部を有するコアをプレス加工によって
一体的に成形する成形方法において、四方を壁部で囲っ
た臼の成形室内にコア原料を挿入し、加圧面の両端部に
加圧方向と直交する方向に位置する平坦面を設け、か
つ、この平坦面の間を連続する円弧面で構成した一対の
杵で前記コア原料をプレスすることを特徴とする。
【0007】さらに、本発明に係るチップコイルは、巻
芯部の両端に鍔部を有するコアと、該巻芯部に巻き付け
たワイヤとからなるチップコイルにおいて、前記コアは
プレス成形によって一体的に成形され、前記巻芯部にプ
レス成形の際に杵によるプレス方向と直交する方向に端
部プレス受面を有すると共に、この端部プレス受面の間
の受圧面が円弧状に成形されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成からなるコアは、巻芯部の端部にプ
レス受面を有することによってプレス成形用の杵に薄肉
部がなくなり、かつ、その他の受圧面が円弧状とされて
いるため、杵の加圧面に応力が集中することが防止さ
れ、杵が破損するおそれが大きく解消される。しかも、
巻芯部の断面形状がより一層円形に近くなり、ワイヤの
密着/整列巻きが容易になり、ワイヤの損傷等も大きく
減少する。さらに、巻芯部とワイヤの間にできるデッド
スペースが小さくなり、インダクタンス値の低下が抑え
られ、直流抵抗がより小さくなると共に、Q値も向上す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコア及びその
成形方法及びチップコイルの実施形態について添付図面
を参照して説明する。
【0010】図1は第1実施形態であるチップコイルの
コア10を示し、ワイヤ15を巻き付けるための巻芯部
11と上下端に設けた鍔部15,16とから構成されて
いる。コア10はフェライトやアルミナ等のセラミック
の粉末を主成分として以下に示すプレス成形法にて一体
的に成形したものである。巻芯部11はその断面形状が
図2に示すように、プレス加圧方向Fに対して直交する
方向の端部プレス受面12a,12aと、この受面12
a,12aの間を連続する円弧面12bと、側面12c
とで構成されている。
【0011】コア10のプレス成形は、図2に示すよう
に、臼20と杵21,21を用いて行われる。臼20の
四方を壁部で囲った成形室20a内にコア原料を挿入
し、杵21,21を矢印F方向からプレスすることでコ
ア10を成形する。杵21の加圧面は、巻芯部11のプ
レス受面12aを成形するための平坦面21a,21a
と、円弧面12bを成形するための円弧面21bを備え
ている。杵21,21でプレスする際、各杵21の両端
部は平坦面21aを有することによって肉厚とされてい
るため、この部分で杵21が破損するおそれはない。ま
た、円弧面21bによってプレス加圧時に杵21の加圧
面に作用する応力が分散され、この点でも杵21の疲労
の蓄積や破損が防止されることになる。
【0012】前記巻芯部11には、ワイヤ15が巻回さ
れ、ワイヤ15の端末は鍔部16の底面に設けた電極
(図示せず)等に固着されている。ワイヤ15の巻回状
態は、図1(C)に示すとおりであり、略円形に巻回さ
れる。特に、円弧面12bの頂部付近にはデッドスペー
スが生じていない。その他の部分のデッドスペースdも
図4(A),(B)に示した従来のコアよりも小さくな
っている。これによって、インダクタンス値の低下が抑
えられ、ワイヤ15が巻芯部11に一層密着することで
巻回長さが短くなり、直流抵抗が減少し、かつ、Q値が
向上する。また、ワイヤ15を互いに密着して整列性よ
く滑らかに巻き付けることができる。しかも、ワイヤ1
5が鋭角的に曲がることも少なく、巻芯部11の角部が
当接するのも一部であり、ワイヤ15の損傷のおそれが
低下する。
【0013】図3は、第2実施形態であるチップコイル
のコア30を示す。このコア30の巻芯部31の断面形
状は、前記第1実施形態と同様に、プレス受面32a,
32a及び円弧面32bを有する。円弧面32bは半径
r1,r2という2種類の円弧で構成されている。半径
r1,r2は互いに異なる値を有し、r2≧r1×1.
5の関係を満足することが好ましい。このように、r2
を大きく設定することによって、図3(A)に明らかな
ように、ワイヤ15がより一層円弧面32bに密着して
巻回される。このことは、ワイヤ15の巻芯部31への
接触面が増加し、密着/整列巻きがより容易になるばか
りか、巻回状態が安定化する。しかも、巻芯部31の断
面積が増加してコア30の強度が向上すると共に、デッ
ドスペースdの減少も促進され、磁気飽和しにくくなる
効果をも有する。
【0014】なお、本発明に係るコア及びその成形方法
及びチップコイルは前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更可能なことは勿論で
ある。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コアの巻芯部にプレス成形の際に杵によるプレ
ス方向と直交する方向に端部プレス受面を有すると共
に、この端部受面の間の受圧面が円弧状に成形されてい
るため、杵の剛性が高まり、かつ、プレス圧力が円弧面
で拡散されることとなり、杵の損傷を確実に防止するこ
とができる。しかも、円弧面によってワイヤを巻芯部に
より密着して整列した状態で滑らかに巻回することがで
き、巻芯部とワイヤとの間のデッドスペースが小さくな
り、インダクタンス値の低下が抑えられる。また、ワイ
ヤの巻回長さが短くて済み、直流抵抗が減少し、かつ、
Q値が向上する。さらに、ワイヤの鋭角的な曲がりが少
なく、ワイヤの損傷のおそれが一段と低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるコアを示し、
(A)は斜視図、(B)は断面図、(C)はワイヤを巻
いた状態での断面図。
【図2】前記コアのプレス成形用臼と杵を示す断面図。
【図3】本発明の第2実施形態であるコアを示し、
(A)はワイヤを巻いた状態での断面図、(B)は巻芯
部の円弧形状を示す説明図。
【図4】従来のコアを示し、(A)はワイヤを巻いた状
態での断面四角形のコアの断面図、(B)はワイヤを巻
いた状態での改良されたコアの断面図。
【符号の説明】
10,30…コア 11,31…巻芯部 12a,32a…端部プレス受面 12b,32b…円弧面 15…ワイヤ 20…臼 20a…成形室 21…杵 21a…平坦面 21b…円弧面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻芯部の両端に鍔部を有するプレス加工
    されたコアにおいて、 前記巻芯部が、プレス成形法にて一体的に成形される際
    に杵によるプレス方向と直交する方向に端部プレス受面
    を有すると共に、この端部プレス受面の間の受圧面が円
    弧状に成形されていること、 を特徴とするコア。
  2. 【請求項2】 巻芯部の両端に鍔部を有するコアをプレ
    ス加工によって一体的に成形する成形方法において、 四方を壁部で囲った臼の成形室内にコア原料を挿入し、
    加圧面の両端部に加圧方向と直交する方向に位置する平
    坦面を設け、かつ、この平坦面の間を連続する円弧面で
    構成した一対の杵で前記コア原料をプレスすること、 を特徴とするコアの成形方法。
  3. 【請求項3】 巻芯部の両端に鍔部を有するコアと、該
    巻芯部に巻き付けたワイヤとからなるチップコイルにお
    いて、 前記コアはプレス成形法によって一体的に成形され、前
    記巻芯部にプレス成形の際に杵によるプレス方向と直交
    する方向に端部プレス受面を有すると共に、この端部プ
    レス受面の間の受圧面が円弧状に成形されていること、 を特徴とするチップコイル。
JP10218397A 1997-04-18 1997-04-18 コア及び該コアの成形方法及び該コアを用いたチップコイル Pending JPH10294232A (ja)

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