JP2850144B2 - フェライトコア - Google Patents

フェライトコア

Info

Publication number
JP2850144B2
JP2850144B2 JP1332257A JP33225789A JP2850144B2 JP 2850144 B2 JP2850144 B2 JP 2850144B2 JP 1332257 A JP1332257 A JP 1332257A JP 33225789 A JP33225789 A JP 33225789A JP 2850144 B2 JP2850144 B2 JP 2850144B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
leg
width
middle leg
ferrite core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1332257A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03192704A (ja
Inventor
裕紀 佐藤
正 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP1332257A priority Critical patent/JP2850144B2/ja
Priority to FR9014082A priority patent/FR2663452B3/fr
Priority to DE9015849U priority patent/DE9015849U1/de
Publication of JPH03192704A publication Critical patent/JPH03192704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2850144B2 publication Critical patent/JP2850144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/255Magnetic cores made from particles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
    • H01F27/266Fastening or mounting the core on casing or support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/30Fastening or clamping coils, windings, or parts thereof together; Fastening or mounting coils or windings on core, casing, or other support
    • H01F27/306Fastening or mounting coils or windings on core, casing or other support

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、トランスやチョークコイルなどに利用され
るフェライトコアに関し、特に、薄型のEE型やEI型のフ
ェライトコアに関する。
<従来の技術> 各種電子機器の電源のトランスやチョークコイルなど
に、フェライトコアが用いられている。
コアは、通常、一対のE型コア半体の脚同士を突き合
わせたEE型コアや、E型コア半体I型コア半体とを突き
合わせたEI型コアとして各種機器に実装される。
近年、これらの電子機器の小型化が進み、それに伴っ
てコアの実装高さを低く抑えることが厳しく要求されて
おり、実装高さを抑えるための種々の提案がなされてい
る。
例えば、実公昭61−20729毫公報には、中央脚、左右
脚およびヨーク部がフェライト材で一体に形成されてい
る小型トランス用のE型コアが開示されている。
このE型コアは、各脚を横方向に伸ばすように組み付
けられるトランス用のコアであり、中央脚の高さを左右
両脚の高さより低く構成することによりコイル(巻線)
を巻回したときの中脚の高さを抑え、実装高さを低くす
るというものである。
しかし、このコアは、従来のE型コアとは異なる特殊
な形状の金型を必要とする点で、一般的とは言い難い。
また、例えば、特公昭44−28828号公報には、各脚が
上下方向に伸びるように実装されるいわゆる縦置き型の
コアの開示されている。同公報では、縦置き型のコアに
おいて、単にコアの実装高さだけを抑えた場合、トラン
スやチョークコイル等の用途に最適な特性を得ることは
できないとして、コアの高さを基準として各部の最適寸
法比を求めている。
すなわち、同公報では、一般に磁心(コア)の最適寸
法は線輪(コイル)のインダクタンスLと直流抵抗Rdc
の比L/Rdcを最大にする条件から求められるので、まず
磁心の高さを決定し、次いでL/Rdcが最大となる条件を
満足するように、磁心の高さに対する各部の比率を理論
的に算出し、限定している。
そして、このような構成により、所望の電気特性をも
ち、形状が最小の縦置き型の磁心を得ることができると
している。なお、L/Rdcが最大であれば、トランスやチ
ョークコイルに適用したときの効率が最も高いことにな
る。
しかしながら、LおよびRdcは常に一定とは限らな
い。例えば、Lは温度特性を有し、一方、コアは使用時
に発熱する。この結果、使用時の温度上昇によりLが低
下し、出力が低下する。従って、L/Rdcを最大にするよ
うなコア寸法を理論的に決定したとしても、必ずしもそ
れがコアの最適寸法とは限らない。
<発明が解決しようとする課題> 本発明はこのような事情からなされたものであり、フ
ェライトコアをトランスやチョークコイルに適用したと
き、その実装高さを抑えることができ、かつ、使用時の
効率が高いフェライトコアを提供することを目的とす
る。
なお、ハイパワー用のコアは断面積や体積が大きくな
るため、実装高さを低く抑えることが特に困難である。
そして、ハイパワー用コアでは使用時の発熱量が大きい
ため、L/Rdcの理論値とのずれが大きく、また、コアの
実効飽和磁束密度が低下して磁気飽和し易くなってしま
い、効率が低下し、トランスとしての所望の出力値が得
られにくい。
従って、本発明は、特にハイパワー用フェライトコア
において上記目的を達成することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは研究を重ねた結果、フェライトコアにお
いて、各部の寸法比を所定範囲としたときに上記目的が
達成できることを見出し、下記(1)〜(5)の本発明
を完成した。
(1)コア長さ方向に延在する中脚および一対の外脚を
有し、この中脚および一対の外脚に連接しコア幅方向に
延在する一対の背肉部を有し、前記中脚および外脚が実
装用基板にほぼ平行となるように実装されて用いられる
フェライトコアであって、 コアの幅をa、コアの高さをb、中脚の幅をc、外脚
の幅をd、背肉部の幅をe、中脚と外脚との間隔をgと
したとき、下記(i)、(ii)および(iii)に示す条
件を同時に満たすことを特徴とするフェライトコア。
(i) 2.3≦c/b≦6.0 (ii) 0.4≦d/c≦0.7 0.4≦e/c≦0.7 (iii) 8.0≦a/g≦30 (2)コア長さ方向に延在する中脚および一対の外脚を
有し、この中脚および一対の外脚に連接しコア幅方向に
延在する一対の背肉部を有し、前記中脚および外脚が実
装用基板にほぼ平行となるように実装されて用いられる
フェライトコアであって、 コアの幅をa、コアの高さをb、中脚の幅をc、外脚
の幅をd、背肉部の幅をe、中脚と外脚との間隔をg、
中脚の長さをlとしたとき、下記(ii)、(iii)、(i
v)および(v)に示す条件を同時に満たすことを特徴
とするフェライトコア。
(ii) 0.4≦d/c≦0.7 0.4≦e/c≦0.7 (iii) 8.0≦a/g≦30 (3)下記条件(i)を満たす請求項(2)に記載のフ
ェライトコア。
(i) 2.3≦c/d≦6.0 (4)下記条件(vi)を満たす請求項(1)ないし
(3)のいずれかに記載のフェライトコア。
(iv) c×b≧50mm2 (5)下記条件(vii)を満たす請求項(1)ないし
(4)のいずれかに記載のフェライトコア。
(vii) 4.0≦l/g≦40 <作用> 本発明のフェライトコアは、脚が実装用基板にほぼ平
行なるように実装される。なお、このようなコアを、本
明細書では横置き型のコアと称する。
本発明のフェライトコアは、上記条件(i)を満足す
る横置き型のコアであるため、極めて高さが低く、ま
た、上記条件(iii)を満足するため、巻線巻回後にお
いても高さの増加が小さい。
そして、上記条件(i)により、中脚の断面積が同じ
である従来のコアに比べ、表面積を大きくすることがで
きるので、放熱性が良好である。また、上記条件(ii)
を満足するのでコア内において部分的な磁気飽和を殆ど
生じず、発熱が少ない。
従って、上記条件(i)、(ii)および(iii)を同
時に満足するフェライトコアは、実装高さが低く、しか
も温度上昇が小さいので実効飽和磁束密度の低下が少な
く、出力低下が少ない。
上記条件(iv)および(v)を満足するコアは、必要
な体積を確保した上で高さを低くでき、しかもその場合
に高効率であり発熱量が小さい。
従って、条件(ii)、(iii)、(iv)および(v)
を同時に満足するフェライトコアは、実装高さが低く、
しかも温度上昇が小さいので実効飽和磁束密度の低下が
少なく、出力低下が少ない。
また、条件(i)〜(v)の全てを満たすフェライト
コアは、実装高さが低く、しかも温度上昇が極めて小さ
い。
そして、本発明のフェライトコアは、特殊な形状とす
ることなしにこのような効果が実現し、製造に用いる金
型の作製も容易である。
なお、条件条件(vi)を満たすフェライトコア、すな
わち中脚の断面積が50mm2以上のフェライトコアは、通
常、ハイパワー用コアに分類される。
従来、このようなハイパワー用コアとして知られてい
るEE型フェライトコアにおいて、上記条件(i)〜(v
i)に示される各部の寸法比は、例えば下記のようなも
のである。
(従来例1) (i) c/d=1.00 (ii) d/c=0.47 e/c=0.47 (iii) a/g=6.45 (vi) c×d=114.5mm2 また、本発明のように扁平なEE型コアとしては、下記
のようなものがある。
(従来例2) (i) c/d=2.03 (ii) d/c=0.40 e/c=0.64 (iii) a/g=7.97 (vi) c×d=98.8mm2 すなわち、従来知られているハイパワー用EE型コアで
本発明の条件を全て満たすものはない。
なお、上記した実公昭61−2072号公報の第3図には扁
平コアが記載されており、このコアの各部の寸法を実測
すると、上記条件(i)および(ii)を満たしている。
しかし、上記公報記載の考案は、その詳細な説明に示
されるように縦横の大きな8〜10mm程度の小型コアに適
用されるものであり、一方、本発明は使用時の発熱量が
大きくなるハイパワー用コアに適用された場合に顕著な
効果を発揮するものである。
また、上記公報に示されるコアは、上記条件(iii)
を満足しないため、本発明のように実装高さを低くし、
かつコア幅を小さくすることができない。
さらに、上記条件(iv)および(v)については、全
く開示がない。
すなわち、これら従来のコアは、本発明のフェライト
コアのように実装高さを低くしかつ高い効率を得るとい
う目的で寸法設計がなされていないので、本発明におけ
る条件のいくつかは満足しても全ての条件を具備するも
のはなく、本発明の目的を達成することはできない。
なお、本発明は、焼結コアに対して適用された場合に
効果を発揮するものであり、例えば硅素鋼板を用いた積
層型のコアでは、各部の寸法が上記条件を満たしていて
も、高周波での損失が大きくなってしまい、ハイパワー
用コアとしては不適格である。
<具体的構成> 以下、本発明の具体的構成を、図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図にE型のコア半体10を示す。
第1図に示すコア半体10は、その長さ方向に延在する
中脚11および一対の外脚12を有し、この中脚11および一
対の外脚12に連接しコア幅方向に延在する背肉部13を有
する。
本発明のフェライトコアは、通常、このようなE型コ
ア半体の各脚同士が突き合わされて構成されるEE型コア
や、E型コア半体1とI型コア半体とが突き合わされて
構成されるEI型コアであるが、本発明はコアに組み立て
たときの寸法を特徴とするので、本発明における各条件
の適用が可能な形状であれば必ずしもEE型やEI型のコア
に限らない。
本発明のコアは、幅をa、高さをb、中脚の幅をc、
外脚の幅をd、背肉部の幅をe、中脚と外脚との間隔を
g、中脚の長さをlとしたとき、下記(i)、(ii)お
よび(iii)に示す条件を同時に満たすか、下記(i
i)、(iii)、(iv)および(v)に示す条件を同時に
満たし、好ましくは下記条件(i)〜(v)の全てを満
足する。
(i) 2.3≦c/b≦6.0 (ii) 0.4≦d/c≦0.7 0.4≦e/c≦0.7 (iii) 8.0≦a/g≦30 また、本発明は、ハイパワー用フェライトコア、特に
下記条件(vi)を満たすようなハイパワー用フェライト
コアに適用された場合に特に高い効果を示す。
(vi) c×d≧50mm2 上記条件(i)に示されるc/dは中脚の扁平度を表わ
し、この値が大きいほど中脚の扁平度は大きくなる。
本発明のフェライトコアは、上記のようなc/dを有
し、従来の横置き型のコアに比べて中脚の扁平度が高い
ので、中脚の断面積を確保した上で薄型化することがで
きる。
そして、中脚の扁平度が高いため、中脚の断面積に対
する中脚の表面積の比率が高くなって放熱性が向上し、
コアの温度上昇を抑制することができる。このため、上
記条件(vi)を満たすようなハイパワー用コアに好適で
ある。
本発明により実現する温度上昇抑制効果により、例え
ば、前記したような従来のハイパワー用コアに比べ、最
小断面積および実効体積が同一でも温度上昇が少ないの
で、その分、実効効果磁束密度が高くなり、結果的にト
ランスを形成した際の出力値が向上する。
c/bが上記範囲未満では、このような効果が不十分と
なる。またc/bが上記範囲を超える超は扁平度が高すぎ
るため、焼成時に反りが発生し易くなる。
上記条件(ii)を満足することにより、コア内の磁束
密度が均一となり、部分的な磁気飽和を防止することが
できる。また、上記条件(ii)を満足すれば、中脚の断
面積が外脚の断面積のほぼ2倍となるので、最も効率が
高い形状となる。さらに、外脚も従来のコアに比べて扁
平となるので、上記したような温度上昇抑制効果はいっ
そう向上する。
従って、条件条件(i)および(ii)を満足する扁平
コアは、材質、最小断面積および実効体積が同じでc/b
が上記範囲未満であるコアに比へ温度上昇が小さく、実
効飽和磁束密度の低下が小さい。
また、このような効果は、コアの発熱量が多い高周波
領域、例えば50kHz以上、特に100kHz以上の周波数域に
おいて顕著である。
なお、中脚断面積c×bの上限は特にないが、扁平コ
アであるために実装時の横幅が比較的大きくなってしま
うので、通常300mm2程度である。
上記条件(iii)に示されるa/gは、コア幅aに対する
中脚と外脚との間隔gの比率を表わす。
コアを実効するに際して施される巻線は、中脚と外脚
との間を通るので、中脚と外脚との間隔gは巻線部分の
厚さに依存して決定される。
コア高さを一定とした場合、実装時の高さは巻線部分
の厚さが薄いほど低くなるため、巻線部分の厚さを可能
な限り薄くすることが好ましい。そして、この場合、必
要とされるgの値も小さくなる。また、コア幅aを一定
とした場合、gが小さいほどコア断面積を大きくとるこ
とができ、コア断面積を一定とした場合、gが小さいほ
どコア幅aを小さくすることができる。すなわち、a/g
を大きく設定するほど断面積が大きく小型のコアとする
ことができる。
なお、a/gの上限に特に制限はないが、本発明のコア
が適用される製品である電源の大きさを考慮すると、通
常、30程度である。
上記条件(iv)は、コア体積を確保しながら高さを低
くすることのできる条件である。
また、上記条件(v)は、上記条件(iv)を満足する
薄型コアにおいて、最も高い効率を実現する範囲を限定
する条件である。高効率であれば、コアの発熱は小さ
い。この条件(v)は、使用時のコア温度御上昇を考慮
して決定されたものである。
本発明では、中脚の長さをlとしたとき、下記条件
(vii)を満足することが好ましい。
(vii) 4.0≦l/g≦40 これは、下記の理由による。
gの値が一定でlが大きいと、巻線面積を増やすこと
ができる。このため、巻線数が一定であれば太い線を巻
くことが可能となり、銅損が減少する。また、線径が同
じであれば巻線数を増やせるため、より低い動作レベル
(磁束密度)にて使用することができ、鉄損が減少す
る。
このような効果は、l/gが4以上である場合に著し
く、また、上記条件(vi)を満たすようなハイパワー用
コアにおいて特に顕著である。
なお、l/gの上限は特にないが、製品の大きさを考慮
して通常40とする。
本発明のフェライトコアの製造方法に特に制限はな
く、成形および焼成工程を有する公知のフェライトコア
製造方法に従って製造すればよい。
なお、本発明のフェライトコアは特殊の形状ではない
ので、製造が容易な横押し成形が可能である。
本発明は、上記したように横置き型のフェライトコア
に対して適用される。
本発明のフェライトコアは、実装されるに際し、通
常、あらかじめ巻線を施されたボビンに挿入され、トラ
ンスやチョークコイル等のインダクタンス素子として使
用される。
本発明のコアに対して用いるボビンに特に制限はない
が、本発明のコアは薄型であり焼成時に反りが発生する
こともあるので、以下に説明するようなボビンを用いる
ことが好ましい。
また、本発明のコアは、ハイパワー用コアであるの
で、発熱が大きいという理由からも、下記のようなボビ
ンを用いることが好ましい。
第2図に、本発明のコアに対し好ましく用いられるボ
ビン1の斜視図を示す。なお、第2図には、ボビン1の
筒状部2に挿入されるE型コア半体10,10も示してあ
る。
ボビン1は、筒状部2と、この筒状部2の軸新方向両
端に形成された鍔部3と、この鍔部3を介して筒状部2
の軸心方向両端に形成された駒部4と、この駒部4に植
設された端子ピン5とを有する。
筒状部2は、円筒状、あるいは角筒状等の筒状であ
り、コア半体10の中脚11が挿入可能に構成され、筒状部
2の外周には、実装時に巻線が施される。
鍔部3は、筒状部2の外周に巻回される巻線とコア半
体10とを絶縁する作用を有する。
鍔部3の筒状部2上面側には、巻線案内用として、必
要に応じて図示のように切り欠き部31を設けてもよい。
駒部4は、駒中央部41と、この駒中央部41両端に段差
43,43を介してそれぞれ連続する一対の駒端部42,42とか
ら構成される。
駒中央部41の上面は、筒状部2の下側内側面とほぼ同
一平面内に存在する。そして、段差43が設けられている
ため、駒端部42上面は駒中央部41上面より低くなってい
る。
第3図は、ボビン1の筒状部2に、中脚11と外脚12と
を結ぶ方向の反りを有するコア半体10の中脚11を挿入し
た状態を示す正面図である。
ボビン1の駒端部42上面が駒中央部41上面より低くな
っているため、第3図に示されるようにコア半体10の反
りを逃がすことができ、反りのあるコア半体10の中脚11
を、筒状部2に挿入することができる。
また、第4図に示されるように、反りが生じていない
コア半体10の中脚11を筒状部2に挿入する場合には、駒
中央部41の上面によってコア半体10の背肉部13を安定し
て支持することができる。
なお、段差43は、図示例のように駒中央部41の上面と
垂直であってもよく、また、駒中央部41の上面に対し傾
斜面や湾曲面などであってもよい。
また、図示例のように駒部4に段差43を有するボビン
1に限らず、駒部4の筒状部2軸心と垂直方向断面が、
コア半体10が載置される側に凸状であれば、上記したよ
うなコアの反りを逃がす効果は実現する。
従って、図示の例のように段差43を設けて断面凸状と
する態様の他、段差43を設けずに、駒端部42上面を、平
坦な駒中央部41に連続する傾斜面としてもよい。この場
合、傾斜面は平面であってもよく、湾曲面ないし屈曲面
であってもよい。湾曲面ないし屈曲面である場合、下側
に凸であることが好ましい。
これらのいずれの場合であっても、コアの反りを逃が
しコア挿入を容易にするという効果は実現する。
駒部4には、断面が円状のL型の端子ピン5が植設さ
れている。
端子ピン5の両端部は、それぞれ駒部4の鍔部3と反
対側側面および駒部4の下面から突出している。
端子ピン5の配設数は、図示例では各駒部について6
本であるが、用途に応じて適宜決定すればよい。
なお、第6図に示すように、端子ピン5の駒部4に埋
入されている部分に埋入ツブシ部511、512が、駒部4の
側面から突出している部分には露出ツブシ部52が形成さ
れることが好ましい。
埋入ツブシ部511、512および露出ツブシ部52は、端子
ピンの一部を潰すことにより形成され、端子ピン5の外
周側面より紙面表裏方向に突き出した部分を有する。
埋入ツブシ部511、512は、端子ピン5が駒部4から抜
け出すことを防止する作用を有する。埋入ツブシ部51
1、512は複数設けられてもよく、また、端子ピン5の軸
に対し斜め方向に潰されていてもよい。
露出ツブシ部52は駒部4より突出している部分であれ
ばどこにあってもよく、また、端子ピン5の駒部4より
突出している部分全体を露出ツブシ部52としてもよい。
端子ピン5は断面円形の通称丸ピンを用いると安価に
製造できる。しかし、巻線端末の自動切断後に巻回され
た線材が解れないように安定させておくためには、例え
ば断面矩形状の通称角ピンを用いなければならないが、
図示例のように丸ピンの一部に露出ツブシ部52を設けれ
ば、安価でしかも巻線端末の切断後の巻回された線材の
巻き付けが良好となる端子ピンが実現できる。
なお、断面矩形の角ピンを用いてもよい。
これら埋入ツブシ部511、512および露出ツブシ部52の
各種寸法は、必要に応じて適宜決定すればよい。
筒状部2の外周に巻回される巻線は端子ピン5に接続
される。
巻線が筒状部2の下面側を通って端子ピン5に接続さ
れる場合、駒部4の下に巻線案内用の突起や溝を設ける
ことが好ましい。
また、図示のように、鍔部3と駒部4との境界に、強
度向上のためにテーパ部32を設けることも好ましい。テ
ーパ部32を設ける場合、図示例のようにコア半体10の対
応する箇所にもテーパ部を設ける。
駒中央部41の幅と駒端部42の幅との比率や、段差43の
高さなど、ボビン1の各部の寸法は、組み合わされるコ
アの材質、形状、寸法等に応じて適宜決定すればよい
が、例えば下記のような寸法比とすることが好ましい。
駒端部42の幅をAとし、駒中央部41の幅をBとしたと
き、2.0≦B/A≦12.0であることが好ましい。なお、この
場合の幅とは、第5図に示されるように、筒状部2軸心
に対し垂直方向に測定された長さを意味する。B/Aが上
記範囲未満であると、コア半体10を駒中央部41上面で安
定して支持することが困難となり、B/Aが上記範囲を超
えると、段差43を設けた効果が実質的になくなってしま
う。
なお、段差43を設ける場合、その高さに特に制限はな
いが、段差43の高さをCとしたときにθ=tan-1C/Aで表
わされる平均傾斜角θが0.3〜15.0゜の範囲となるよう
な高さであることが好ましい。
また、上記した段差43を設けない態様においても、駒
端部42上面の平均傾斜角は0.3〜15.0゜であることが好
ましい。
平均傾斜角を15.0゜以下とする理由は、極端に反りの
大きなコアは製品として不適であるので、平均傾斜角が
上記範囲を超える必要がないからである。また、平均傾
斜角の下限は、組み合わされるコアに許容される反り率
に応じて決定すればよいが、0.3゜未満であるとコアの
反り吸収効率が殆どなくなってしまう。
A、BおよびCの絶対値に特に制限はないが、通常、
下記程度の範囲である。
1.0mm≦A≦30.0mm 5.0mm≦B≦50.0mm 0.05mm≦C≦1.0mm また、筒状部2の中空部断面積は、コア半体10の中脚
断面積に応じて決定すればよく、例えば5.0〜500mm2
度である。
このようなボビン1と組み合わされて用いられるコア
半体10の幅(背肉部13の長さ)は、通常、駒部4の幅
(筒状部2軸心に対し垂直方向に測定された長さ)の80
〜120%程度である。
また、コア半体10の高さは、筒状部2内部の高さの60
〜100%程度である。
ボビン1を用いてコアを実装するに際しては、通常、
筒状部2に巻線を施し、この巻線を端子ピン5に接続し
た後、筒状部2内に一対のコア半対10,10のそれぞれの
中脚11,11を挿入してコア半体同士を突き合わせ、接合
一体化する。次いで、実装用基板の取り付け孔に、駒部
4の下面から突出している端子ピン5に嵌入することに
より実装を行なう。
ボビン1の材質に特に制限はなく、各種樹脂等の絶縁
体で構成されればよいか、本発明のコアがハイパワー用
コアに適用される場合、例えばフェノール樹脂等の各種
耐熱性樹脂を用いることが好ましい。
また、ボビン1の形成方法にも特に制限はないが、射
出成形等により各部を一体的に成形すれば、低コストに
て製造可能である。なお、端子ピン5は、通常、ボビン
成形後にL型ピンを差し込むことにより形成する。
<実施例> 以下、具体的実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説
明する。
[実施例1] Mn−ZnフェライトのE型コア半体を焼成し、一対のコ
ア半体の中脚および外脚同士を接合してコアサンプルN
o.1を作製した。
なお、焼成は、成形体を積層せずに行なった。
このサンプルと同様にして、寸法の異なるコアサンプ
ルを作製した。
これらのサンプルの寸法は、下記の通りとした。
(本発明サンプルNo.1) (i) c/b=3.3 (ii) d/c=0.50 e/c=0.49 (iii) a/g=9.7 (vi) c×b=121mm2 (vii) l/g=6.1 サンプルNo.1の実効体積は、12.7cm3であった。
(比較サンプルNo.2) (i) c/b=1 (ii) d/c=0.50 e/c=0.49 (iii) a/g=2.88 (vi) c×b=121mm2 (vii) l/g=0.84 サンプルNo.2の実効体積は、13.2cm3であった。
(本発明サンプルNo.3) (i) c/b=4.1 (ii) d/c=0.50 e/c=0.49 (iii) a/g=10.6 (vi) c×b=154mm2 (vii) l/g=6.3 サンプルNo.3の実効体積は、19.2cm3であった。
(比較サンプルNo.4) (i) c/b=1.0 (ii) d/c=0.50 e/c=0.49 (iii) a/g=2.9 (vi) c×b=154mm2 (vii) l/g=1.0 サンプルNo.4実効体積は、20.2cm3であった。
各サンプルに巻線を20ターン巻回した後の実装高さを
測定したところ、比較サンプルNo.2では本発明サンプル
No.1に対して4.9mm高く、比較サンプルNo.4では本発明
サンプルNo.3に対して6.3mm高かった。
次に、各サンプルを、周波数100kHzのフォワードコン
バータ方式にて駆動し、表面温度を測定した。
この結果、比較サンプルNo.2では本発明サンプルNo.1
に対して2℃高く、比較サンプルNo.4では本発明サンプ
ルNo.3に対して3℃高かった。
また、各サンプルの実効飽和磁束密度を測定したとこ
ろ、温度上昇の著したかった比較サンプルNo.2および4
では、それぞれ本発明サンプルNo.1および3に対して実
効飽和磁束密度の低下がみられ、出力が1〜2W以上も低
下した。
以上の実施例の結果から、本発明の効果が明らかであ
る。
<発明の効果> 本発明によれば、従来のコアに比べ、トランスやチョ
ークコイルとして実装する際の高さを格段と低くするこ
とができる。
また、コアの放熱性が高く、しかも使用時の発熱も小
さいため、コアの温度上昇が小さい。このため、実効飽
和磁束密度の低下が少なく、高出力が得られる。
さらに、本発明のフェライトコアは、このような効果
を実験するにあたって特殊な形状とする必要がないた
め、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のフェライトコアを構成するコア半体
の斜視図である。 第2図は、ボビンとコア半体とを示す斜視図である。 第3図は、ボビンの筒状部に、反りのあるコア半体の中
脚を挿入した状態を示す正面図である。 第4図は、ボビンの筒状部に、反りのないコア半体の中
脚を挿入した状態を示す正面図である。 第5図は、ボビン各部の寸法を示す正面図である。 第6図は、ボビンの駒部に端子ピンが植設された状態を
示す部分断面図である。 符号の説明 1……ボビン 2……筒状部 3……鍔部 31……切り欠き部 32……テーパ部 4……駒部 41……駒中央部 42……駒端部 43……段差 5……端子ピン 511、512……埋入ツブシ部 52……露出ツブシ部 10……コア半体 11……中脚 12……外脚 13……背肉部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア長さ方向に延在する中脚および一対の
    外脚を有し、この中脚および一対の外脚に連接しコア幅
    方向に延在する一対の背肉部を有し、前記中脚および外
    脚が実装用基板にほぼ平行となるように実装されて用い
    られるフェライトコアであって、 コアの幅をa、コアの高さをb、中脚の幅をc、外脚の
    幅をd、背肉部の幅をe、中脚と外脚との間隔をgとし
    たとき、下記(i)、(ii)および(iii)に示す条件
    を同時に満たすことを特徴とするフェライトコア。 (i) 2.3≦c/b≦6.0 (ii) 0.4≦d/c≦0.7 0.4≦e/c≦0.7 (iii) 8.0≦a/g≦30
  2. 【請求項2】コア長さ方向に延在する中脚および一対の
    外脚を有し、この中脚および一対の外脚に連接しコア幅
    方向に延在する一対の背肉部を有し、前記中脚および外
    脚が実装用基板にほぼ平行となるように実装されて用い
    られるフェライトコアであって、 コアの幅をa、コアの高さをb、中脚の幅をc、外脚の
    幅をd、背肉部の幅をe、中脚と外脚との間隔をg、中
    脚の長さをlとしたとき、下記(ii)、(iii)、(i
    v)および(v)に示す条件を同時に満たすことを特徴
    とするフェライトコア。 (ii) 0.4≦d/c≦0.7 0.4≦e/c≦0.7 (iii) 8.0≦a/g≦30
  3. 【請求項3】下記条件(i)を満たす請求項2に記載の
    フェライトコア。 (i) 2.3≦c/d≦6.0
  4. 【請求項4】下記条件(vi)を満たす請求項1ないし3
    のいずれかに記載のフェライトコア。 (iv) c×b≧50mm2
  5. 【請求項5】下記条件(vii)を満たす請求項1ないし
    4のいずれかに記載のフェライトコア。 (vii) 4.0≦l/g≦40
JP1332257A 1989-12-21 1989-12-21 フェライトコア Expired - Fee Related JP2850144B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1332257A JP2850144B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 フェライトコア
FR9014082A FR2663452B3 (fr) 1989-12-21 1990-11-13 Noyau de ferrite mince a trois branches pour dispositifs electroniques.
DE9015849U DE9015849U1 (ja) 1989-12-21 1990-11-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1332257A JP2850144B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 フェライトコア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03192704A JPH03192704A (ja) 1991-08-22
JP2850144B2 true JP2850144B2 (ja) 1999-01-27

Family

ID=18252930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1332257A Expired - Fee Related JP2850144B2 (ja) 1989-12-21 1989-12-21 フェライトコア

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2850144B2 (ja)
DE (1) DE9015849U1 (ja)
FR (1) FR2663452B3 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW436823B (en) * 1994-06-29 2001-05-28 Yokogawa Electric Corp Prited coil type transformer
DE20017549U1 (de) * 2000-05-31 2001-01-04 Siemens Ag Transformator oder Drossel
CN103258622A (zh) * 2012-02-21 2013-08-21 Tdk株式会社 磁芯及变压器
US10553351B2 (en) * 2012-05-04 2020-02-04 Delta Electronics (Thailand) Public Co., Ltd. Multiple cells magnetic structure for wireless power
JP6490355B2 (ja) * 2014-06-24 2019-03-27 株式会社タムラ製作所 リアクトル部品及びリアクトル
JP7219602B2 (ja) * 2018-12-13 2023-02-08 ダイヤゼブラ電機株式会社 インダクタンス素子及び磁気コア

Also Published As

Publication number Publication date
FR2663452A3 (fr) 1991-12-20
JPH03192704A (ja) 1991-08-22
FR2663452B3 (fr) 1992-05-29
DE9015849U1 (ja) 1991-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW200952006A (en) Miniature shielded magnetic component
JP2007128951A (ja) リアクトル
TW200531094A (en) Improved inductive devices and methods
KR20120011875A (ko) 표면 실장 자성 부품 및 그 제작 방법
US5748064A (en) Low profile reactor
JP2850144B2 (ja) フェライトコア
JPH11144971A (ja) コイル部品およびそれを用いた電源装置
JP2006303391A (ja) デジタルアンプ用コイル
JP2006114828A (ja) 電磁誘導器
JP2001068364A (ja) トロイダルコイルおよびその製造方法。
JP2000269039A (ja) 低背型表面実装コイル部品
CN210296091U (zh) 一种d类功放用的紧凑型电感
JP3379358B2 (ja) チョークコイル
JPH0729608Y2 (ja) ボビン
JP2001052945A (ja) 閉磁路インダクタおよびその製造方法。
EP3570304B1 (en) Coil component comprising magnetic core
JP3163945B2 (ja) 偏平形積層トランス
JP3409009B2 (ja) スイッチングトランス
JPH029522Y2 (ja)
JP2004274038A (ja) コモンモードコイル
JP2570491Y2 (ja) チョークコイル
JP2001023830A (ja) 磁性体コア及び巻線部品
JPH118130A (ja) 高周波トランス等の巻線部品用e型コア
JP2973514B2 (ja) コンバータートランス
JPH01140613A (ja) 高周波用チョークコイル

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071113

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081113

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091113

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees