JPH0510343Y2 - - Google Patents

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JPH0510343Y2
JPH0510343Y2 JP10072887U JP10072887U JPH0510343Y2 JP H0510343 Y2 JPH0510343 Y2 JP H0510343Y2 JP 10072887 U JP10072887 U JP 10072887U JP 10072887 U JP10072887 U JP 10072887U JP H0510343 Y2 JPH0510343 Y2 JP H0510343Y2
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screwdriver
groove
driver
screwdriver groove
cap core
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は例えばテレビジヨン、テープレコーダ
等に用いられる可変インダクタ素子に関する。
(従来の技術) 第3図a,bは従来から知られている可変イン
ダクタ素子を用いた高周波変成器である。これ
は、ベースaの上面に載置したドラムコアbの外
側のベース上に背高のホルダーdを立設し、該ホ
ルダーdの内側に上面に捩子回し用溝gを設けた
キヤツプコアcを螺合すると共に該ホルダーの外
側には頂面にキヤツプコアcの捩子回し溝gを操
作するための操作孔fを穿つたシールドケースe
を被着して成る。前記シールドケースeの形状と
しては上面が全面的に開口しているものもある。
前記捩子回し用溝gは同図bに示すように長方形
状に形成されている。
ところで、上記第3図に示すような構成の可変
インダクタ素子では、キヤツプコアcを回転させ
ることで、ホルダーdとの螺合位置の調整を行
い、内部に収納されているインダクタbとの作用
によりインダクタンス値の可変調整を行うように
している。この調整はキヤツプコアcをドライバ
8により、いずれかに回転させることにより行つ
ている。
(考案が解決しようとする問題点) 第4図aは捩子回し(以下ドライバという)を
捩子回し用溝に挿入する際の断面図、同図bは同
図aに示すキヤツプコアcの捩子回し用溝の変形
を説明するための断面図、同図cはドライバ先端
の摩耗状態を示す説明図、同図dは同図cに示す
ドライバを用いた際の使用説明図である。
上述したようにフエライトから形成されたキヤ
ツプコアcの理想的な状態を考えると、同図aに
示すようになる。このような状態で矢印B方向に
ドライバ8の先端8aを捩子回し用溝6に挿入
し、回転させる際には何ら支障はないように見え
る。
ところが、実際にはキヤツプコアcのシンタリ
ングの際に、同図bに示すような変形を生じてい
る。
すなわち、捩子回し用溝底部6aは他の部分に
比較してその肉厚は薄くなつており、この部分に
シンタリングの際に歪みが集中することになり、
その結果図中上側に凸状とした変形を生ずる。
しかしながら、このような変形を生じさせた状
態でドライバ8によりキヤツプコアcを回転させ
ようとする場合には、捩子回し用溝底部6aの表
面すなわち凸状となつた頂部6bとドライバ8の
先端8aの当接面8bとが点接触となる。従つ
て、ここに応力集中が起り、ひび、破損等を生じ
させる結果、可変インダクタ素子の特性に悪影響
を与えるという問題があつた。また、変形を生ず
る部分に切欠部を設けることも考えられるが、こ
れではシールド効果の低下を招く結果となる。
また、通常は上述した可変インダクタ素子を他
の回路基板に載置接続し、その後同一のドライバ
により多数の可変インダクタ素子のインダクタン
ス値の可変調整をそれぞれ行うので、該ドライバ
の先端8aの端部18,18と、キヤツプコアc
に形成された捩子回し用溝6の端部15,15と
が互いに接触して次第に摩耗する。この摩耗は上
述したように使用頻度の多いドライバ8の先端8
aの方が激しい。そして、ついにはドライバの先
端8aには同図cに示すような丸み8cが形成さ
れてしまうことになる。他方、捩子回し用溝底部
の両端部15,15にも粉末成型時に於ける成型
用押し型の端部の摩耗などにより同様に丸みが形
成されてしまうことがある。
このようなドライバ8を用いてインダクタンス
値の調整を行う際には、同図dに示すようにな
る。
すなわち、ドライバの先端8aが摩耗していな
い場合には、図中符号9と符号10とを併せた長
さ部分(例えば1mm程度)でキヤツプコアcに回
転力を伝達させることになる。ところが、同図c
に示すように、その先端に丸み8cが形成されて
しまつた際には、丸みの長さ10は捩子回し用溝
6の側壁と接触せず、従つて、符号9で示す部分
(例えば0.6mm程度)の長さだけが接触するにすぎ
ない。このことから、インダクタンス値の調整の
際、捩子回し用溝6からドライバが抜き出る方向
(矢印C方向)に分力が生じ、調整作業の著しい
障害となる。また、通常このような場合にはドラ
イバが該溝から抜けた際に捩子回し用溝6の開口
部付近でドライバの先端がすべるような動作を伴
う。このため、ドライバの先端8aにより捩子回
し用溝6の開口縁部6cを傷付けあるいは毟り取
つてしまうといつた品質上の問題も生じ、また、
このため作業効率の低下の原因ともなつていた。
そこで本考案の目的とするところは、シンタリ
ングの影響を排除し、たとえ捩子回し用溝底部に
変形が生じたとしても、それに起因する問題を生
じさせず、また、ドライバ、捩子回し用溝の双方
ともに摩耗による影響を防止し、作業効率、品質
低下の生じない可変インダクタ素子の提供にあ
る。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本考案の構成は、
有底円筒状からなり、この底部の周側面に捩子回
し用溝を備えるとともに、周側面に捩子部を形成
したキヤツプコアと、このキヤツプコアの内周側
面に形成した捩子部と螺合する捩子部を周側面に
形成したホルダーと、このホルダーを支持するベ
ース及びベース上に設けられたインダクタとを有
する可変インダクタ素子であつて、前記捩子回し
用溝底部の中央部分に互いに離間して少なくとも
2以上の凸部を形成したことを特徴としている。
(作用) 上記構成を有する本考案の作用は、キヤツプコ
アに形成された捩子回し用溝底部の中央部分に互
いに離間して少なくとも2以上の凸部を形成し
て、この凸部と両端部との間に結果的に形成され
ることになる凹部により、ドライバの先端部と捩
子回し用溝底部の両端部との接触を回避させ、互
いの接触による摩耗に伴う丸みの形成を防止させ
るとともに、この凸部の間に形成されることにな
る凹部の底部にシンタリングによる変形が生じた
としても、この凹部の変形によつてはドライバの
先端の当接面には接触しないようにしている。
(実施例) 以下本考案の一実施例について図面を参照して
説明する。
第1図aはキヤツプコアの断面図、同図bは同
図aに示す矢印E方向からの矢視図である。尚、
ここでは可変インダクタ素子のキヤツプコアを除
く他の構成は第3図に示すものとほぼ同様である
ので、ここではその構成説明を省略する。
同図a,bに示すように、キヤツプコア2に形
成された一実施例捩子回し用溝12には、この捩
子回し用溝底部12aの中央部分には離間させて
2つの凸部11,11を形成させている。
この凸部11,11のそれぞれの高さDは、捩
子回し用溝底部12aの表面がシンタリングによ
り変形した際にも、ドライバの先端が接触しない
ように設定している。他方、凸部11,11と捩
子回し用溝底部12の両端部との間に形成される
ことになる凹部13,13の長さEは、捩子回し
用溝12の両端部とドライバ8の両端部とが接触
しないように設定すればよい。また、この凸部1
1,11の幅寸法は、本実施例では捩子回し用溝
12の幅寸法H(同図b参照)と同等となるよう
に形成させている。尚、同図には凸部11を2つ
形成した例を示したが、これに限らず3つあるい
は4つの凸部を前記シンタリングにより変形を考
慮しつつ互いに離間させて形成してもよい。
以上の構成からなる本考案の作用、効果につい
て第2図を参照して説明する。
キヤツプコア2の捩子回し用溝12にドライバ
の先端8aを挿入する。
この場合、該捩子回し用溝12の中央部分に形
成した凸部11,11の上面11a,11aとド
ライバの当接面8bとは接触する。
ところが、捩子回し用溝底部の両端には前述し
た凹部11,11が形成されることになるので、
ドライバ先端8aの両端18,18と、捩子回し
用溝の両端15,15とは接触しないことにな
る。従つて、それぞれの端部同士が互いに接触し
て次第に摩耗するということを防止することがで
きる。又、粉末成型時に押し型の端面の摩耗によ
る捩子回し用溝の両端に生ずる丸みによる不具合
も防止できる。このことから、捩子回し用溝に挿
入したドライバの先端の長さ16が有効にキヤツ
プコア2の回転に供されることになる。尚、この
捩子回し用溝に挿入したドライバの先端の長さ1
6は、前述した第4図dに示す符号9と符号10
とを併せた寸法値と同等である。従つて、インダ
クタンス値の調整の際、捩子回し用溝12からド
ライバが抜き出る方向(矢印C方向)への分力も
なく、調整作業効率の向上を図ることができる。
また、従来上記分力により捩子回し用溝の開口部
付近でドライバの先端がすべるような動作を伴う
ために生じていた。ドライバの先端により捩子回
し用溝の開口縁部を傷付けあるいは毟り取つてし
まうといつた品質上の問題も防止することができ
る。
一方、捩子回し用溝12の中央部分に離間させ
て形成した凸部11,11の間には凹部19が形
成されることになる。従つて、たとえシンタリン
グにより該凹部19の底部19aの表面が図示上
側に変形(二点鎖線14で示す)するようなこと
があつても、その頂部とドライバ8の当接面8b
とは変形前の凹部19の底部表面19aに介在す
る間隙Dを適当に設定することで接触することが
できないようにしている。尚、この間隙D、底部
の肉厚寸法等は実験等により各可変インダクタ素
子毎に設定したほうが好ましい。
以上のことから、上述した効果とともに捩子回
し用底部にひび、破損等を生じさせず、可変イン
ダクタ素子の特性に悪影響を及ぼすことがない。
尚、本考案は前記図示実施例に限定されず、そ
の要旨の範囲内で様々に変形実施が可能である。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によると、ドライ
バ、捩子回し用溝の双方ともに摩耗による影響を
防止し、作業効率、品質低下を生じさせず、ま
た、たとえ捩子回し用溝底部に変形が生じたとし
ても、それに起因するひび、破損等を生じさせな
い可変インダクタ素子の提供ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は捩子回し用溝の底部に形成された凹部
の説明図であり、同図aは捩子回し用溝の長軸方
向での断面図、同図bは同図aの矢印E方向から
の矢視図、第2図は第1図a,bに示す捩子回し
用溝の底部に形成された凹部の作用、効果の説明
のための断面図、第3図a,bは従来の可変イン
ダクタ素子の断面図及びキヤツプコアの平面図、
第4図a乃至dはそれぞれ従来のドライバ及び捩
子回し用溝の使用状態の説明図である。 a……ベース、b……インダクタ、c,2……
キヤツプコア、d……ホルダー、e……シールド
ケース、8……捩子回し(ドライバ)、11……
凸部、12……捩子回し用溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有底円筒状からなり、この底部の外側面に捩子
    回し用溝を備えるとともに、周側面に捩子部を形
    成したキヤツプコアと、このキヤツプコアの周側
    面に形成した捩子部と螺合する捩子部を内周側面
    に形成したホルダーと、このホルダーを支持する
    ベース及びベース上に設けられたインダクタとを
    有する可変インダクタ素子であつて、前記捩子回
    し用溝底部の中央部分に互いに離間して少なくと
    も2以上の凸部を形成したことを特徴とする可変
    インダクタ素子。
JP10072887U 1987-06-30 1987-06-30 Expired - Lifetime JPH0510343Y2 (ja)

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JPS646022U JPS646022U (ja) 1989-01-13
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