JP3549802B2 - トロイダルコイルおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種交流回路における整流回路、雑音防止回路および共振回路または高周波回路などに用いられるトロイダルコイルおよびそのトロイダルコイルを高能率に大量生産することのできる製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のトロイダルコイルは、図7および図8に示すように、中央部が開口されたドーナツ状のボビン1でコア部(図示せず)の全表面を被覆して、そのボビン1の外周面にコイル部2,3を作業者の手作業により巻回して構成したものが一般的である。図7のトロイダルコイルは、断面丸形状の巻線をボビン1に巻装してコイル部2を形成したものであり、図8のトロイダルコイルは、断面矩形状の巻線をボビン1に巻装してコイル部3を形成したものである。両コイル部2,3は、図示の便宜上、各巻線間を離間した状態に巻回した図示になっているが、実際にはコイル部2,3の巻線の外周面全体に絶縁樹脂がコーティングされており、コイル部2,3は、絶縁樹脂コーティングによって相互の短絡を防止して巻線間を密接させた状態でボビン1に巻回されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図7のトロイダルコイルでは、コイル部2が断面丸形状の巻線で構成されていることから、コイル部2の両リード端子2a,2bを挿入して半田付けするための実装用回路基板4の取付孔4a,4bを、加工が容易な丸孔とすることができ、また、断面丸形状のリード端子2a,2bを任意の方向に容易に折り曲げて取付孔4a,4bに挿入できる利点がある。しかしながら、断面丸形状の巻線を用いたコイル部2は、ボビン1に対し隣接する巻線間に隙間の無い密接状態で巻装しても、巻線間が線接触であることから、その接触部の周囲に大きな隙間が生じて、所定形状のボビン1に対する巻き回数が少なくなってトロイダルコイルの性能向上を図るのに限界がある。一方、コイル部2に所定の巻き回数を確保しようとする場合には、トロイダルコイル自体の小型化を図れない問題が生じる。
【0004】
これに対し図8のトロイダルコイルは、断面矩形状の巻線を用いてコイル部3を形成しているので、この巻線の厚みの小さい側を互いに密接させることによって巻き回数を多くすることができる。ところが、コイル部3の両リード端子3a,3bを挿入して半田付けするための実装用回路基板4の取付孔4c,4dは、丸孔に比較して加工が難しい角孔とする必要があるとともに、その角孔からなる取付孔4c,4dに断面矩形状のリード端子3a,3bを挿入する際の位置決めが容易でなく、挿入が非常に困難である。これは、断面矩形状のリード端子3a,3bをその厚みの薄いA矢印方向に曲げるのは容易であるが、厚みの大きいB矢印方向に曲げるのが非常に難しいためである。
【0005】
また、上記の何れのトロイダルコイルもボビン1がドーナツ形状であることから、コイル部2,3のボビン1に対する巻回を作業者の手作業に頼らざるおえないため、コイル部2,3の巻回作業を機械化して高能率に大量生産することができないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、コイル部の巻き回数を多くして性能向上と小型化とを図りながらもコイル部のリード端子を実装用回路基板の取付孔に容易に挿入して実装することのできる構成を備えたトロイダルコイルおよびそのトロイダルコイルを高能率に大量生産することのできる製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のトロイダルコイルは、コア部と、前記コア部の全表面を被覆するボビンと、前記ボビンにおける前記コア部を被覆するコア被覆部の周囲に巻装されたコイル部とを備えてなり、前記コイル部は、断面矩形状で1本の線からなる巻線を用いて形成されているとともに、両リード端子のみに捩じる整形加工が施されていることを特徴としている。
【0008】
このトロイダルコイルでは、コイル部を断面矩形状の巻線を用いて構成しているので、比較的小型のボビンに対するコイル部の巻線の巻き回数を多くして性能向上を図ることができる。また、実装用回路基板の実装に際しては、捩じる整形加工が施されているリード端子を任意の方向に自由に、且つ容易に曲げることがてきるので、このリード端子を実装用回路基板の取付孔に極めて容易に挿入することができる。
【0009】
上記発明のトロイダルコイルにおいて、コイル部の両リード端子に、スパイラル状に捩じる整形加工が施されている構成とすることが好ましい。これにより、スパイラル状に捩じられているリード端子は、任意の方向に自由に、且つ一層容易に曲げることができる。また、リード端子は、断面矩形状の巻線をスパイラル状に捩じることによって断面ほぼ丸形状に変形されるので、実装用回路基板の取付孔を丸孔とすることができ、回路基板の孔開け加工が容易となる利点がある。しかも、リード端子は、スパイラル状に捩じられていることによって曲げ強度が向上し、力を加えない限り簡単に変形しないことから、取扱いが容易となる。
【0010】
本発明のトロイダルコイルの製造方法は、筒状体の一部にスリット状切欠き部を有して平面視ほぼC字形状となったコア部を製作する工程と、前記コア部の全表面を被覆する平面視ほぼC字形状のコア被覆部と、このコア被覆部の内部において同心状に位置する筒状ボス部と、前記コア被覆部におけるスリット状挿通部の一側面から面一の配置で前記ボス部まで延出して前記ボス部と前記コア被覆部とを連結する連結部とを一体に備えたボビンを製作する工程と、巻線を空芯状に巻装したコイル部を製作する工程と、前記コイル部の両リード端子に捩じる整形加工を施す工程と、前記ボス部の支軸部への外嵌によってボビン支持機構に取り付けた前記ボビンの前記コア被覆部に対し前記コイル部を前記スリット状挿通部から外嵌するよう移送することにより、前記コイル部を前記コア被覆部に巻装する工程とを備えていることを特徴としている。
【0011】
このトロイダルコイルの製造方法では、コイル部を、機械化された別工程で巻線を巻装して空芯状に形成したのちにリード端子部に捩じる整形加工を施して製作でき、コイル部を、ボビン支持機構の支軸部にボス部を介して取り付けたボビンのコア被覆部に対しスリット状挿通部から外嵌状態に挿入させることによって自動的に巻装することができる。したがって、このトロイダルコイルは、コイル部の製作およびコイル部のボビンへの巻装を何れも機械化した簡単な自動工程によって行うことができ、本発明のトロイダルコイルを高能率に大量生産することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るトロイダルコイルを示す斜視図である。このトロイダルコイルは、後述の平面視C字形状のコア部と、このコア部の全表面を被覆するボビン7と、ボビン7を介してコア部の周囲に巻装されたコイル部8とを備えて構成されている。
【0013】
上記ボビン7には、コア部を被覆するコア被覆部9と、このコア被覆部9の一部に平面視C字形状のコア部に対応して形成されたスリット状挿通部10と、コア被覆部9の内部に同心状の配置で設けられた円筒状のボス部11と、このボス部11とコア被覆部9とを連結する連結部12とが一体形成されている。連結部12は、スリット状挿通部10の一側面に対し面一の状態でコア被覆部9から延出してボス部11に連設されている。また、コア被覆部9の厚み方向の両面からは、スリット状挿通部10の一側面に沿ってそれぞれ外方に突出する係止片13,14がそれぞれ一体形成されている。
【0014】
さらに、上記ボビン7には、コア被覆部9の厚み方向の一面におけるスリット状挿通部10の他面近傍箇所に、内方に向け上がり勾配に傾斜して側面視三角形状のストッパ用突起部17が形成されている。さらに、ボス部11の内面には、筒心方向に沿った係合溝18が設けられている。このボビン7は、C字形状のコア部に対し樹脂によるインサート成形により一体成形されたものである。この実施の形態のトロイダルコイルは、ボビン7を上記構成としたことにより、組立工程を自動化して極めて高能率に大量生産することが可能になっているが、これについては後述する。
【0015】
また、コイル部8は、図8に示したと同様の断面矩形状の巻線をボビン7のコア被覆部9の周囲に巻線間が互いに密接する状態に巻回して構成されている。このコイル部8における両リード端子8a,8bは、スパイラル状に捩じられて、恰も縒り線状になっている。したがって、このトロイダルコイルは、コイル部8を断面矩形状の巻線を用いて構成しているので、所定形状のボビン7に対するコイル部8の巻線の巻き回数を多くして性能向上を図りながら小型化を達成することができるのに加えて、リード端子8a,8bがスパイラル状に捩じられていることにより、このリード端子8a,8bを任意の方向に自由に、且つ容易に曲げて実装用回路基板の取付孔に極めて容易に挿入することができる。また、リード端子8a,8bは、断面矩形状の巻線をスパイラル状に捩じることによって断面ほぼ丸形状に変形されるので、実装用回路基板の取付孔は丸孔とすることができ、孔開け加工が容易となる利点がある。しかも、リード端子8a,8bは、スパイラル状に捩じられていることによって曲げ強度が向上し、力を加えない限り簡単に変形しないことから、取扱いが容易となる。
【0016】
つぎに、上記トロイダルコイルの製造方法を、その工程順に説明する。図2はコア部19を示す斜視図である。このコア部19は、高い比透磁率特性を有する素材によって一部にスリット状切欠き部19aを備えた平面視ほぼC字形状のほぼ円筒状に形成されている。このコア部19の表面には、図示していないが、電気絶縁物としてのエポキシ系若しくはナイロン系の塗料またはワニスを電気用品取締法などで要求されている厚み以上に塗布することにより、電気絶縁層が形成されている。
【0017】
図3(a)は、上記コア部19の全表面を被覆する状態にインサート形成されてなるボビン7を示す斜視図、同(b)はそのボビン7の一部破断した斜視図を示す。このボビン7には、上述したコア被覆部9、スリット状挿通部10、ボス部11、連結部12、一対の係止片13,14、ストッパ用突起部17および係合溝18が一体成形されている。このボビン7の成形用樹脂としては、コア部19をインサート成形するに適しているとともにコア部19とコイル部8とを電気絶縁するのに適した材料であって、使用環境に適したものであれば良く、最適な成形用樹脂を挙げれば、耐熱性樹脂としてのPBTやPETなどである。
【0018】
図4(a)は上記コイル部8の製作過程を示す斜視図、(b)はその製作完了状態のコイル部8を示す斜視図である。コイル部8は、(a)に示すように、断面矩形状の巻線20を挿通させた筒状の巻回部材21が巻回装置(図示せず)によって角柱状の治具22の周囲に回動されることにより、治具22に巻線20が巻き付けられることによって空芯状に形成される。その巻線20の所要回数の巻き付けが終了すると、リード端子8a,8bとなる部分の両端部がそれぞれ一対のチャッキング部材23a,23b、24a,24bで挟み付けられて、先端側を挟み付けているチャッキング部材24a,24bが矢印で示す一方向に回転される。
【0019】
これにより、リード端子8a,8bはスパイラル状に捩じられる。そののち、治具22が引き抜かれることにより、(b)に示す空芯状のコイル部8が出来上がる。このコイル部8は、一般的な電気用品としての断面矩形状の線材の表面にエナメルなどで電気絶縁した巻線20を用いて形成される。また、巻線20としては、断面形状が四角形、台形または長方形などの何れをも用いることができ、要は断面矩形状であってボビン7のコア被覆部9に巻装するのに適した断面形状のものを選択すればよい。
【0020】
図5は、コイル部8をボビン7のコア被覆部9に外嵌状態に取り付けるための取付装置におけるボビン支持機構23とこれに取り付ける前のボビン7を示す斜視図である。このボビン支持機構23は、ボビン7の円筒状ボス部11の貫通孔16の内径よりも大きい径を有する回転軸24と、ボス部11の貫通孔16に嵌入することのできる外径とボス部11の筒心方向の長さとほぼ同一の長さとを有して、回転軸24の上端面に同心状の配置で突設された支軸部27と、支軸部27の中央部に上方から形成された雌ねじ孔28に螺入するためのねじ29とを備えて構成されている。また、支軸部27の外面には、ボス部11の係合溝18に係入することのできる係合条部30が軸心方向に沿って形成されている。
【0021】
そして、コア部19を被覆したボビン7は、係合溝18を係合条部30に対し嵌入できるよう合致させた位置決め状態として、ボス部11の貫通孔16に支軸部27を挿入させながらボス部11を回転軸24の上面に載置することにより、係合溝18と係合条部30との係合によって回転軸24と一体回転する状態でボビン支持機構23に取り付けられる。このとき、ボス部11と支軸部27とは各々の上面がほぼ面一となる。さらに、ボビン7は、ねじ29が支軸部27の雌ねじ孔28にねじ込み締結されることにより、図6に示すように、ボビン支持機構23に抜け止め状態に固定される。
【0022】
続いて、図6に示すように、固定状態のボビン7は、ボビン支持機構23の回転軸24が矢印方向に回転されることにより、支軸部27を介して回転軸24と一体に矢印方向に回転されていく。これに対し空芯状のコイル部8は、図示しない送り機構に保持されながら矢印方向に移送されて、ボビン7のスリット状挿通部10からコア被覆部9に対し外嵌状態に挿入されていく。このとき、コイル部8は、ストッパ用突起部17におけるコイル部8の移送方向に向け上がり勾配となった傾斜面に摺動しながらストッパ用突起部17に対しスムーズに順次乗り越えていく。
【0023】
回転軸24は、コイル部8の移送開始に対し予め設定されたタイミングで、且つ所定の回転速度で回転され始めるとともに、予め設定された時間だけ回転して停止する。この回転軸24が回転停止した時点では、コイル部8の移送方向の先端部が一対の係止片13,14に当接し、且つコイル部8の移送方向の後端部がストッパ用突起部17を乗り越えてストッパ用突起部17の端面に当接している。したがって、コイル部8は、両端部を一対の係止片13,14とストッパ用突起部17とで抜け止めされて、コア被覆部9に外嵌状態に保持される。これにより、ボビン7のコア被覆部9へのコイル部8の巻装工程を完全自動化することが可能となる。最後に、コイル部8が巻装されたボビン7は、ねじ29を弛めて支軸部27から取り外したのちに、支軸部27から抜き取られ、コイル部8が所要形状に整形されることにより、図1に示した一実施の形態のトロイダルコイルとなる。ボビン支持機構23には、次のボビン7が上述と同様の手順で取り付けられて、以後、上述と同様の工程が繰り返される。
【0024】
上述のトロイダルコイルの製造方法では、機械化された別工程で形成した空芯状のコイル部8を、コア部19をインサート成形して得られたボビン7のコア被覆部9に対し機械化した工程によって自動的に巻装することができるので、作業者の手作業による工程が無くなってトロイダルコイルを高能率に大量生産することが可能となる。また、ボビン7は、コイル部8が巻装されるコア被覆部9の内部空間を利用して一体成形したボス部11によってコイル部8の巻装に支障のない状態でボビン支持機構23に取り付けられるとともに、ボス部11に形成した係合溝18によって回転軸24に対し一体回転するよう位置決めされる。コア被覆部9に巻装されるコイル部8は、一対の係止片13,14およびストッパ用突起部17によってコア被覆部9に対し抜け止め状態に保持される。そのため、ボビン7に一体成形した種々の形状を利用することによってトロイダルコイルの組立工程の機械化を達成でき、簡単な工程によって所要のトロイダルコイルを得ることができる。
【0025】
なお、ボビン支持機構23に取り付けたボビン7の固定手段としては、上記実施の形態においてねじ29を用いる場合を例示しているが、支軸部27に対する脱着がねじ29よりも容易な他の周知の手段を用いて、量産性の一層の向上を図ることもできる。
【0026】
また、図3(a)に示すボビン7の二つの係止片13,14のコア被覆部9からの突出長C,Dは、コイル部8の厚みよりも大きく設定すれば、コイル部8のコア被覆部9からの抜脱を一層確実に防止できるとともに、製作完了したトロイダルコイルを実装用回路基板4などに実装する際に、コイル部8を実装用回路基板4の表面から浮かした状態に支持できるから、コイル部8の放熱特性が向上する利点がある。また、上記実施の形態のようにコア被覆部9の両側にそれぞれ突出する二つの係止片13,14を備えていることは、トロイダルコイルの実装用回路基板4などへの実装に際しての取付面の自由度が得られることになる。
【0027】
なお、係止片13,14は何れか一方側のみ或いは全く設けなくても、コア被覆部9に外嵌状態に取り付けられていくコイル部8の先端の位置決めおよび抜脱防止は、連結部12で行えるので、特に支障が生じない。また、傾斜面を有するストッパ用突起部17におけるコイル部8が当接する当接面の高さEは、コイル部8の厚みの少なくとも1/10以上に設定すれば、コイル部8を確実に抜け止めできる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明のトロイダルコイルによれば、コイル部を断面矩形状の巻線を用いて構成したので、巻線の巻き回数を多くして性能向上を図りながらも小型化を達成することができ、それに加えて、コイル部のリード端子に捩じる整形加工を施したので、このリード端子を任意の方向に自由に、且つ容易に曲げて実装用回路基板の取付孔に極めて容易に挿入することができる。
【0029】
また、本発明のトロイダルコイルの製造方法によれば、コイル部を、機械化された別工程で巻線を巻装して空芯状に形成したのちにリード端子部に捩じる整形加工を施して製作でき、コイル部を、ボビン支持機構の支軸部にボス部を介して取り付けたボビンのコア被覆部に対しスリット状挿通部から外嵌状態に挿入させることによって自動的に巻装することができる。したがって、このトロイダルコイルは、コイル部の製作およびコイル部のボビンへの巻装を何れも機械化した簡単な自動工程によって行うことができ、本発明のトロイダルコイルを高能率に大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るトロイダルコイルを示す斜視図。
【図2】同上トロイダルコイルにおけるコア部を示す斜視図。
【図3】(a)は同上トロイダルコイルにおけるボビンを示す斜視図、(b)はそのボビンの一部破断した斜視図。
【図4】(a)は同上トロイダルコイルにおけるコイル部の製作過程を示す斜視図、(b)はその製作完了状態のコイル部を示す斜視図。
【図5】同上トロイダルコイルの製造過程におけるボビン支持機構にボビンを取り付ける状態を示す斜視図。
【図6】同上トロイダルコイルの製造過程におけるコイル部をボビンへ取り付ける状態を示す斜視図。
【図7】従来のトロイダルコイルを実装用回路基板に取り付ける状態を示す斜視図。
【図8】従来の他のトロイダルコイルを実装用回路基板に取り付ける状態を示す斜視図。
【符号の説明】
7 ボビン
8 コイル部
8a,8b リード端子
9 コア被覆部
10 スリット状挿通部
11 ボス部
12 連結部
19 コア部
19a スリット状切欠き部
20 巻線
23 ボビン支持機構
27 支軸部
Claims (3)
- コア部と、
前記コア部の全表面を被覆するボビンと、
前記ボビンにおける前記コア部を被覆するコア被覆部の周囲に巻装されたコイル部とを備えてなり、
前記コイル部は、断面矩形状で1本の線からなる巻線を用いて形成されているとともに、両リード端子のみに捩じる整形加工が施されていることを特徴とするトロイダルコイル。 - コイル部の両リード端子に、スパイラル状に捩じる整形加工が施されている請求項1に記載のトロイダルコイル。
- 筒状体の一部にスリット状切欠き部を有して平面視ほぼC字形状となったコア部を製作する工程と、
前記コア部の全表面を被覆する平面視ほぼC字形状のコア被覆部と、このコア被覆部の内部において同心状に位置する筒状ボス部と、前記コア被覆部におけるスリット状挿通部の一側面から面一の配置で前記ボス部まで延出して前記ボス部と前記コア被覆部とを連結する連結部とを一体に備えたボビンを製作する工程と、
巻線を空芯状に巻装したコイル部を製作する工程と、
前記コイル部の両リード端子に捩じる整形加工を施す工程と、
前記ボス部の支軸部への外嵌によってボビン支持機構に取り付けた前記ボビンの前記コア被覆部に対し前記コイル部を前記スリット状挿通部から外嵌するよう移送することにより、前記コイル部を前記コア被覆部に巻装する工程とを備えていることを特徴とするトロイダルコイルの製造方法。
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