JP2001210523A - トロイダルコイルおよびその製造方法 - Google Patents

トロイダルコイルおよびその製造方法

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JP2001210523A JP2000015174A JP2000015174A JP2001210523A JP 2001210523 A JP2001210523 A JP 2001210523A JP 2000015174 A JP2000015174 A JP 2000015174A JP 2000015174 A JP2000015174 A JP 2000015174A JP 2001210523 A JP2001210523 A JP 2001210523A
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洋三 石村
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伸一 酒井
平 ▲吉▼森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械化された自動組立工程を経て製造すること
のできる構成を備えたトロイダルコイルおよびそのトロ
イダルコイルを高能率に大量生産することのできる製造
方法を提供する。 【解決手段】ボビン11に、コア部23の全表面を被覆
するコア被覆部13と、コア部23のスリット状切欠き
部23aに対応してコア被覆部13に配設したスリット
状挿通部14と、コア被覆部13の内部に同心状の配置
で設けた筒状のボス部17と、スリット状挿通部14の
一側面から面一の配置で延出してボス部17に連結した
連結部18とを一体形成する。製造に際しては、ボビン
11を、ボス部17の支軸部31への外嵌によってボビ
ン支持機構29に取り付けて所定方向に回転させなが
ら、空芯状のコイル部12をスリット状挿通部14から
コア被覆部13に外嵌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種交流回路にお
ける整流回路、雑音防止回路および共振回路または高周
波回路などに用いられるトロイダルコイルおよびそのト
ロイダルコイルを高能率に大量生産することのできる製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトロイダルコイルは、図
12に示すように、中央部が開口されたドーナツ状のボ
ビン1でコア部(図示せず)の全表面を被覆して、その
ボビン1の周囲にコイル部2を作業者の手作業によって
巻回して構成したのものや、図13に示すように、ボビ
ン3を、ドーナツ形状の一部にスリット状挿通部4を設
けたほぼC字形状とし、予め別工程で巻回された空芯状
のコイル部9を、ボビン3に対しスリット状挿通部4か
ら外嵌状態に挿入して取り付けてなるものが一般的であ
る。上記ボビン3は、図14に示すように、下部絶縁枠
体部7と上部絶縁枠体部8とに分割構成されており、下
部絶縁枠体部7の内部にコア部10を挿入したのちに、
上部絶縁枠体部8を下部絶縁枠体部7に被せて一体化す
ることにより、コア部10を両絶縁枠体部7,8との間
に挟み込んで被覆している。
【0003】上記各ボビン1,3は、コア部10とコイ
ル部2,9とを電気絶縁するものである。また、コイル
部2,9は、図示の便宜上、図12および図13におい
て各巻線間を離間した状態に巻装した図示になっている
が、実際にはコイル部2,9の巻線の表面全体に絶縁樹
脂がコーティングされており、コイル部2,9は、絶縁
樹脂コーティングによって相互の短絡を防止しながら密
接状態にボビン1,3に巻回されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
のトロイダルコイルでは、ボビン1がドーナツ形状であ
ることから、コイル部2のボビン1に対する巻回工程は
作業者の手作業に頼ざるおえない。そのため、コイル部
2の巻回作業は極めて非能率的であり、これがトロイダ
ルコイルを高能率に大量生産できない要因になってい
る。
【0005】図13の工程を経て製造されるトロイダル
コイルは、上記問題の解消を図ったものであり、自動巻
回装置で空芯状に巻回したコイル部9をボビン3に対し
スリット状挿通部4から挿入して外嵌することにより製
造できるので、図12のトロイダルコイルに比較して高
い量産性を得ることができる。ところが、空芯状のコイ
ル部9をボビン3に取り付ける作業は、やはり作業者の
手作業に頼ざるおえず、この取り付けに際しては、非常
に手間のかかる非能率な作業を伴う。
【0006】すなわち、作業者は、一方の手で持ったコ
イル部9を、図13の矢印で示すようにボビン3に対し
送りながら、他方の手で持ったボビン3を、同図の矢印
方向に回すように操作する煩雑な作業を行ってコイル部
9をボビン3に取り付けなければならない。さらに、ボ
ビン3に外嵌されていくコイル部9の先端部分がスリッ
ト状挿通部4に達した時点で、コイル部9の両端部分を
スリット状挿通部4から抜け出さないように押さえなが
らコイル部9をボビン3に接着剤で仮止めして、その状
態を保持しながら乾燥室内に挿入して接着剤を乾燥固化
させている。したがって、このトロイダルコイルは、図
12のものに比較して能率的に生産できるが、飛躍的な
時間短縮を達成できる程度まで製造工程を機械化できな
いという問題が残存している。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、機械化された自動組立工程を経て製
造することのできる構成を備えたトロイダルコイルおよ
びそのトロイダルコイルを高能率に大量生産することの
できる製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトロイダルコイルは、筒状体の一部にスリ
ット状切欠き部を有して平面視ほぼC字形状となったコ
ア部と、前記コア部の全表面を被覆するボビンと、前記
ボビンにおける前記コア部を被覆する平面視ほぼC字形
状を有する筒状のコア被覆部の周囲に巻装されたコイル
部とを備えてなり、前記ボビンは、前記コア被覆部と、
前記スリット状切欠き部に対応して前記コア被覆部に配
設されたスリット状挿通部と、前記コア被覆部の内部に
おいて同心状の配置で設けられた筒状のボス部と、前記
コア被覆部におけるスリット状挿通部の一側面から面一
の配置で前記ボス部まで延出されて、前記ボス部と前記
コア被覆部とを連結する連結部とが一体形成されている
ことを特徴としている。
【0009】このトロイダルコイルでは、ボビンにおけ
るコイル部が巻装されるコア被覆部の内部空間に、筒状
のボス部がコア被覆部に対し同心状の配置で連結部を介
しコア被覆部に連結された形状に一体形成されているの
で、トロイダルコイルの製造に際しては、ボス部を支持
機構の支持軸などに外嵌することにより、ボビンを、コ
ア被覆部に対しコイル部を巻装するのに支障のない状態
で支持機構に取り付けることができるとともに、コア被
覆部に対し同心状の配置のボス部を介してコア被覆部を
回転させることができる。さらに、コア被覆部にはスリ
ット状挿通部が設けられているので、別工程で空芯状に
製作したコイル部を、回転中のコア被覆部に対しスリッ
ト状挿通部ら外嵌状態に挿入させていくことができると
ともに、コイル部の挿入方向側の先端を、スリット状挿
通部に近接する連結部に当接させて抜け止め状態に位置
決めできる。したがって、このトロイダルコイルは、空
芯状のコイル部を、ボビンのコア被覆部に対し機械化し
た工程によって自動的に巻装できる構成を備えているの
で、作業者の手作業による工程を無くして高能率に大量
生産することが可能となる。
【0010】上記発明のトロイダルコイルにおいて、コ
ア被覆部の筒心方向の両側面のうちの少なくとも一方
に、スリット状挿通部の一側面に沿って外方に突出する
係止片が一体形成されていることが好ましい。
【0011】これにより、製造時において、空芯状のコ
イル部をボビンのコア被覆部に対し外嵌状態に挿入して
いくときに、コイル部の挿入方向の先端部を係止片に当
接させてスリット状挿通部の手前に一層確実に位置決め
することができる。また、製作完了したトロイダルコイ
ルをプリント配線基板などに実装する際には、コイル部
を係止片によってプリント配線基板の表面から浮かした
状態に支持できるから、コイル部の放熱特性が向上する
利点がある。
【0012】また、上記発明のトロイダルコイルにおい
て、コア被覆部の筒心方向の両側面のうちの少なくとも
一方に、前記コア被覆部のスリット状挿通部の他側面の
近接位置から外方に突出するストッパ用突起部が一体形
成されていることが好ましい。
【0013】これにより、製造時において、空芯状のコ
イル部をボビンのコア被覆部に対し外嵌状態に挿入して
巻装し終えたときに、コイル部の挿入方向の後端部をス
トッパ用突起部の端面に当接させて抜け止めして、コイ
ル部をコア被覆部に外嵌状態に確実に保持できるから、
コイル部のコア被覆部への巻装工程を完全自動化するこ
とが可能となる。
【0014】さらに、上記発明のトロイダルコイルにお
いて、筒状のボス部の内面に、筒心方向に沿った係合溝
が形成されていることが好ましい。これにより、製造時
において、ボス部を支持軸などに外嵌することによって
ボビンを支持機構に取り付けた際に、ボス部の係合溝に
支軸部の係合条部を係合させれば、ボビンを支軸部と一
体的に回転させることができるから、コア被覆部に空芯
状のコイル部を外嵌状態に挿入して巻装する際に、ボビ
ンの回転速度や回転位置をコイル部の移送タイミングに
合わせて正確に制御することができる。
【0015】また、上記発明のトロイダルコイルにおい
て、ボビンは、コア部をインサート成形することによっ
て前記コア部の全表面を被覆する形状に一体成形された
ものとすることができる。この場合のボビンは、コア部
を被覆した成形品として得ることができる。
【0016】一方、上記発明のトロイダルコイルにおい
て、ボビンは、コア部の厚み方向の各半部をそれぞれ被
覆することのできる一対の絶縁枠体部を、前記コア部を
間に包み込む状態で合体して接合されたものとすること
もできる。この場合には、ボビンを、コア部を用いるこ
となく成形した両絶縁枠体部を合体接合することによっ
て構成することができる。
【0017】本発明のトロイダルコイルの製造方法は、
筒状体の一部にスリット状切欠き部を有して平面視ほぼ
C字形状となったコア部を製作する工程と、前記コア部
の全表面を被覆するコア被覆部と、このコア被覆部の内
部において同心状に位置する筒状ボス部と、前記コア被
覆部におけるスリット状挿通部の一側面から面一の配置
で前記ボス部まで延出して前記ボス部と前記コア被覆部
とを連結する連結部とを一体に備えたボビンを製作する
工程と、巻線を巻装して空芯状のコイル部を製作する工
程と、前記ボビンを、前記ボス部の支軸部への外嵌によ
ってボビン支持機構に取り付けたのちに前記ボビン支持
機構の駆動によって所定方向に回転させながら、前記コ
イル部を前記スリット状挿通部から前記コア被覆部に外
嵌するよう移送することにより、前記コイル部を前記コ
ア被覆部に巻装する工程とを備えていることを特徴とし
ている。
【0018】このトロイダルコイルの製造方法では、機
械化された別工程で形成した空芯状のコイル部を、ボビ
ンにおけるコア被覆部に対し機械化した工程によって自
動的に巻装することができるので、作業者の手作業によ
る工程が無くなり、簡単な自動化工程によって所要の機
能を有するトロイダルコイルを高能率に大量生産するこ
とが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係るトロイダルコイルを示す斜視
図、図2はその平面図である。このトロイダルコイル
は、後述の平面視C字形状のコア部と、このコア部の全
表面を被覆するボビン11と、ボビン11を介してコア
部の周囲に巻装されたコイル部12とを備えて構成され
ている。
【0020】上記ボビン11には、コア部を被覆するコ
ア被覆部13と、このコア被覆部13の一部に平面視C
字形状のコア部に対応して形成されたスリット状挿通部
14と、コア被覆部13の内部に同心状の配置で設けら
れた円筒状のボス部17と、このボス部17とコア被覆
部13とを連結する連結部18とが一体形成されてい
る。連結部18は、スリット状挿通部14の一側面に対
し面一にコア被覆部13に連設されている。また、コア
被覆部13の厚み方向の両側面には、スリット状挿通部
14の一側面にそって両外方にそれぞれ突出する係止片
19,20が一体形成されている。
【0021】また、上記ボビン11には、コア被覆部1
3の厚み方向の一面に、内方に向け上がり勾配に傾斜し
て側面視三角形状のストッパ用突起部21が、スリット
状挿通部の他面にそって形成されている。さらに、ボス
部17の内面には、筒心方向に沿った係合溝22が形成
されている。このボビン11は、C字形状のコア部に対
し樹脂によるインサート成形により一体成形されたもの
である。この実施の形態のトロイダルコイルは、ボビン
11を上記構成としたことにより、組立工程を自動化し
て極めて高能率に大量生産することが可能になってい
る。
【0022】つぎに、上記トロイダルコイルの製造方法
を、その工程順に説明する。図3はコア部23を示す斜
視図である。このコア部23は、高い比透磁率特性を有
する素材によって一部にスリット状切欠き部23aを備
えた平面視ほぼC字形状のほぼ円筒状に形成されてい
る。このコア部23の表面には、図示していないが、電
気絶縁物としてのエポキシ系若しくはナイロン系の塗料
またはワニスを、電気用品取締法などで要求されている
厚み以上に塗布してなる絶縁層が形成されている。
【0023】図4(a)は、上記コア部23の全表面を
被覆する状態にインサート形成されてなるボビン11を
示す斜視図、同(b)はそのボビン11の一部破断した
斜視図を示す。このボビン11には、上述したコア被覆
部13、スリット状挿通部14、ボス部17、連結部1
8、一対の係止片19,20、ストッパ用突起部21お
よび係合溝22が一体成形されている。このボビン11
の成形用樹脂としては、コア部23をインサート成形す
るに適しているとともにコア部23とコイル部12とを
電気絶縁するのに適した材料であって、使用環境に適し
たものであれば良く、最適な成形用樹脂としては、耐熱
性樹脂としてのPBTやPETなどが挙げられる。
【0024】図5(a)は上記コイル部12の製作過程
を示す斜視図、(b)はその製作完了状態のコイル部1
2を示す斜視図である。コイル部12は、(a)に示す
ように、巻線27を挿通させた筒状の巻回部材28が巻
回装置(図示せず)によって角柱状の治具24の周囲に
回動されることにより、治具24に巻線27が巻き付け
られ、その巻き付けが終了したのちに、治具24が引き
抜かれることにより、(b)に示すような空芯状に形成
される。このコイル部12は、一般的な電気用品として
の線材の表面にエナメルなどで電気絶縁した巻線27を
用いて形成される。また、巻線27としては、断面形状
が円形、四角形、台形または長方形などの何れをも用い
ることができ、要はボビン11のコア被覆部13に巻装
するのに適した断面形状のものを選択すればよい。ま
た、コイル部12は、隣接する巻線27が必ずしも接触
する巻装状態とする必要がなく、巻線27間をほぼ均等
な間隔としてもよい。
【0025】図6は、コイル部12をボビン11のコア
被覆部13に外嵌状態に取り付けるための取付装置にお
けるボビン支持機構29とこれに取り付ける前のボビン
11とを示す斜視図である。このボビン支持機構29
は、ボビン11の円筒状ボス部17の貫通孔16の内径
よりも大きい径を有する回転軸30と、ボス部17の貫
通孔16に嵌入することのできる外径とボス部17の筒
心方向の長さとほぼ同一の長さを有して、回転軸30の
上端面に同心状の配置で突設された支軸部31と、支軸
部31の中央部に上方から形成された雌ねじ孔32に螺
入するためのねじ33とを備えて構成されている。ま
た、支軸部31の外面には、ボス部17の係合溝22に
係入することのできる係合条部34が軸心方向に沿って
形成されている。
【0026】コア部23を被覆したボビン11は、係合
溝22を係合条部34に対し嵌入できるよう合致させた
位置決め状態として、ボス部17の貫通孔16に支軸部
31を挿入させながらボス部17を回転軸30の上面に
載置することにより、係合溝22と係合条部34との係
合によって回転軸30と一体回転できる状態でボビン支
持機構29に取り付けられる。このとき、ボス部17と
支軸部31とは各々の上面がほぼ面一となる。さらに、
ボビン11は、ねじ33が支軸部31の雌ねじ孔32に
ねじ込み締結されることにより、図7に示すように、ボ
ビン支持機構29に抜け止め状態に固定される。
【0027】続いて、図7に示すように、固定状態のボ
ビン11は、ボビン支持機構29の回転軸30が矢印方
向に回転されることにより、支軸部31を介して回転軸
30と一体に矢印方向に回転されていく。これに対し空
芯状のコイル部12は、図示しない送り機構に保持され
ながら矢印方向に移送されて、ボビン11のスリット状
挿通部14からコア被覆部13に対し外嵌状態に挿入さ
れていく。このとき、コイル部12は、ストッパ用突起
部21におけるコイル部12の移送方向に向け上がり勾
配となった傾斜面に摺動しながらストッパ用突起部21
をスムーズに順次乗り越えていく。
【0028】回転軸30は、コイル部12の移送開始に
対し予め設定されたタイミングで、且つ所定の回転速度
で回転され始めるとともに、予め設定された時間だけ回
転したのち停止する。この回転軸30が回転停止した時
点では、図2に明示するように、コイル部12の移送方
向の先端部が一対の係止片19,20に当接し、且つコ
イル部12の移送方向の後端部がストッパ用突起部21
を乗り越えてストッパ用突起部21の端面に当接してい
る。したがって、コイル部12は、両端部を一対の係止
片19,20とストッパ用突起部21とで抜け止めされ
て、コア被覆部13に対し外嵌状態に確実に保持され
る。これにより、ボビン11のコア被覆部13の巻装工
程は完全自動化することが可能となる。最後に、コイル
部12が巻装されたボビン11は、ねじ33を弛めて支
軸部31から取り外したのちに、支軸部31から抜き取
られ、コイル部12が所要形状に整形されることによ
り、図1および図2に示した第1の実施の形態のトロイ
ダルコイルとなる。ボビン支持機構29には、次のボビ
ン11が上述と同様の手順で取り付けられて、以後、上
述と同様の工程が繰り返される。
【0029】上述のトロイダルコイルの製造方法では、
機械化された別工程で形成した空芯状のコイル部12
を、コア部23をインサート成形して得られたボビン1
1のコア被覆部13に対し機械化した工程によって自動
的に巻装することができるので、作業者の手作業による
工程が無くなってトロイダルコイルを高能率に大量生産
することが可能となる。また、ボビン11は、コイル部
12が巻装されるコア被覆部13の内部空間を利用して
一体成形したボス部17によってコイル部12の巻装に
支障のない状態でボビン支持機構29に取り付けられる
とともに、ボス部17に形成した係合溝22によって回
転軸30に対し一体回転するよう位置決めされる。コア
被覆部13に巻装されるコイル部12は、一対の係止片
19,20とストッパ用突起部21によってコア被覆部
13に対し抜け止め状態に保持させる。このように、ボ
ビン11に一体成形した種々の形状を利用することによ
ってトロイダルコイルの組立工程の機械化を達成でき、
簡単な自動化工程によって所要のトロイダルコイルを得
ることができる。
【0030】なお、ボビン支持機構29に取り付けたボ
ビン11の固定手段としては、上記実施の形態において
ねじ33を用いる場合を例示しているが、支軸部31に
対する脱着がねじ33よりも容易な他の周知の手段を用
いて、量産性の一層の向上を図ることもできる。
【0031】また、図4(a)に示すボビン11の二つ
の係止片19,20は、コア被覆部13からの突出長
A,Bをコイル部12の線径よりも大きく設定すれば、
コイル部12の位置決めおよび抜脱を一層確実に防止で
きるとともに、製作完了したトロイダルコイルをプリン
ト配線基板などに実装する際に、コイル部12をプリン
ト配線基板の表面から浮かした状態に支持できるから、
コイル部12の放熱特性が向上する利点がある。また、
上記実施の形態のようにコア被覆部13の両側にそれぞ
れ突出する二つの係止片19,20を備えていること
は、トロイダルコイルのプリント配線基板などへの実装
に際しての取付面の自由度が得られることになる。
【0032】なお、係止片19,20は何れか一方側の
み或いは全く設けなくても、コア被覆部13に外嵌状態
に取り付けられていくコイル部12の先端の位置決めお
よび抜脱防止は、連結部18で行えるので、特に支障が
生じない。また、傾斜面を有するストッパ用突起部21
におけるコイル部12が当接する当接面の高さCは、コ
イル部12の線径の少なくとも1/10以上に設定すれば、
コイル部12を確実に抜け止めできる。
【0033】図8は本発明の第2の実施の形態に係るト
ロイダルコイルを示す平面図であり、同図において、図
2と同一若しくは同一のものには同一の符号を付して、
その説明を省略する。このトロイダルコイルでは、ボビ
ン11のストッパ用突起部37を、スリット状挿通部1
4に沿った配置で設けた第1の実施の形態のストッパ用
突起部21と異なり、コイル部12をコア被覆部13に
対し外嵌させるときの移送方向に合致させた向きに配設
している。これにより、コイル部12はストッパ用突起
部37を一層スムーズに乗り越えることができ、コイル
部12のコア被覆部13への巻装をさらに円滑に行うこ
とができる。
【0034】図9は本発明の第3の実施の形態に係るト
ロイダルコイルを示す斜視図、図10はそのトロイダル
コイルのボビン38とコア部23との分解斜視図であ
り、これらの図において、図1ないし図8と同一若しく
は同等のものには同一の符号を付して、その説明を省略
する。このトロイダルコイルが第1および第2の実施の
形態のものと相違するのは、ボビン38を、下部絶縁枠
体部39と上部絶縁枠体部40とに分割形成した構成の
みである。
【0035】下部絶縁枠体部39および上部絶縁枠体部
40は、第1の実施の形態の一体成形してなるボビン1
1を二つ割りした場合を仮定したときの下半部および上
半部と同様の形状になっている。すなわち、図10に示
すように、下部絶縁枠体部39には、コア部23の下半
部を嵌入できる枠形状となったコア被覆部13aと、こ
のコア被覆部13aの一部に平面視C字形状のコア部2
3に対応して形成されたスリット状挿通部14aと、コ
ア被覆部13aの内部に同心状の配置で設けられたリン
グ状のボス部17aと、このボス部17aとコア被覆部
13aとを連結する連結部18aと、スリット状挿通部
14aに沿って外方に突設された係止片19とが一体形
成されている。連結部18aは、スリット状挿通部14
aの一側面に対し面一にコア被覆部13aに連設されて
いる。ボス部17aの内面には、筒心方向に沿った係合
溝22aが設けられている また、上部絶縁枠体部40は、コア部23の上半部を嵌
入できる枠形状となったコア被覆部13bと、このコア
被覆部13bの一部に平面視C字形状のコア部23に対
応して形成されたスリット状挿通部14bと、コア被覆
部13bの内部に同心状の配置で設けられたリング状の
ボス部17bと、このボス部17bとコア被覆部13b
とを連結する連結部18bと、スリット状挿通部14b
に沿って外方に突設された係止片20と、コア被覆部1
3bの厚み方向の一面におけるスリット状挿通部14b
の他面に沿って形成されて、内方に向け上がり勾配に傾
斜して側面視三角形状となったストッパ用突起部21と
が一体形成されている。連結部18bは、スリット状挿
通部14bの一側面に対し面一にコア被覆部13bに連
設されている。ボス部17bの内面には、筒心方向に沿
った係合溝22bが設けられている。
【0036】上記下部絶縁枠体部39と上部絶縁枠体部
40とは、上記トロイダルコイルの一部破断した斜視図
である図11に示すように、コア部23を両側から内部
に包み込むように合体して互いに接合されることによ
り、ボビン38を構成する。このとき、各々のコア被覆
部13a,13bは、互いに合体して第1の実施の形態
と同様のコア被覆部13を構成し、同様に、各々のスリ
ット状挿通部14a,14bは合体して同スリット状挿
通部14を、各々のリング状ボス部17a,17bは円
筒状のボス部17を、各々の連結部18a,18bは同
連結部18を、各々の係合溝22a,22bは同係合溝
22をそれぞれ構成する。
【0037】この第3の実施の形態のトロイダルコイル
では、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得られと
とともに、ボビン38を、コア部23を用いることなく
成形した両絶縁枠体部39,40を合体接合することに
よって構成することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明のトロイダルコイ
ルによれば、ボビンにおけるコイル部が巻装されるコア
被覆部の内部空間に、筒状のボス部がコア被覆部に対し
同心状の配置で連結部を介しコア被覆部に連結状態で一
体形成された構成としたので、製造に際して、ボス部を
支持機構の支持軸などに外嵌することにより、ボビン
を、コア被覆部に対しコイル部を巻装するのに支障のな
い状態で支持機構に取り付けて回転させることが可能と
なり、空芯状としたコイル部を、回転中のコア被覆部に
対しスリット状挿通部から外嵌状態に挿入させて巻装す
ることができる。したがって、このトロイダルコイル
は、例えば、機械化された別工程で巻線を巻装して空芯
状としたコイル部を、ボビンのコア被覆部に対し機械化
した工程によって自動的に巻装することが可能な構成を
備えているので、作業者の手作業による工程を無くして
高能率に大量生産することが可能となる。
【0039】また、本発明のトロイダルコイルの製造方
法によれば、機械化された別工程で形成した空芯状のコ
イル部を、支持機構の支軸部に取り付けて回転されるボ
ビンにおけるコア被覆部に対し外嵌状態に挿入して取り
付けるので、コイル部のボビンにおけるコア被覆部への
巻装工程の自動化によって所要の機能を有するトロイダ
ルコイルを高能率に大量生産することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトロイダルコ
イルを示す斜視図。
【図2】同上トロイダルコイルを示す平面図。
【図3】同上トロイダルコイルにおけるコア部を示す斜
視図。
【図4】(a)は同上トロイダルコイルにおけるボビン
を示す斜視図、(b)はそのボビンの一部破断した斜視
図。
【図5】(a)は同上トロイダルコイルにおけるコイル
部の製作過程を示す斜視図、(b)はその製作完了状態
のコイル部を示す斜視図。
【図6】同上トロイダルコイルの製造過程におけるボビ
ン支持機構にボビンを取り付ける状態を示す斜視図。
【図7】同上トロイダルコイルの製造過程におけるコイ
ル部をボビンへ取り付ける状態を示す斜視図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るトロイダルコ
イルを示す平面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るトロイダルコ
イルを示す斜視図。
【図10】同上トロイダルコイルのボビンとコア部との
分解斜視図。
【図11】同上トロイダルコイルの一部破断した斜視
図。
【図12】従来のトラロイダルコイルの製造過程を示す
斜視図。
【図13】従来の他のトロイダルコイルの製造過程を示
す斜視図。
【図14】同上トロイダルコイルの一部構成の分解斜視
図。
【符号の説明】
11,38 ボビン 12 コイル部 13,13a,13b コア被覆部 14,14a,14b スリット状挿通部 17,17a,17b ボス部 18,18a,18b 連結部 19,20 係止片 21,37 ストッパ用突起部 22,22a,22b 係合溝 23 コア部 23a スリット状切欠き部 29 ボビン支持機構 31 支軸部 39,40 絶縁枠体部
フロントページの続き (72)発明者 石村 洋三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 酒井 伸一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼森 平 大阪市北区紅梅町6−25 株式会社エス・ エッチ・ティ内 Fターム(参考) 5E062 HH01 HH03 JJ30 5E070 AA01 AB02 BA15 CA12 CA16 CA20 DA03 DA11 EA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の一部にスリット状切欠き部を有
    して平面視ほぼC字形状となったコア部と、 前記コア部の全表面を被覆するボビンと、 前記ボビンにおける前記コア部を被覆する平面視ほぼC
    字形状を有する筒状のコア被覆部の周囲に巻装されたコ
    イル部とを備えてなり、 前記ボビンは、前記コア被覆部と、前記スリット状切欠
    き部に対応して前記コア被覆部に配設されたスリット状
    挿通部と、前記コア被覆部の内部において同心状の配置
    で設けられた筒状のボス部と、前記コア被覆部における
    スリット状挿通部の一側面から面一の配置で前記ボス部
    まで延出されて、前記ボス部と前記コア被覆部とを連結
    する連結部とが一体形成されていることを特徴とするト
    ロイダルコイル。
  2. 【請求項2】 コア被覆部の筒心方向の両側面のうちの
    少なくとも一方に、スリット状挿通部の一側面に沿って
    外方に突出する係止片が一体形成されている請求項1に
    記載のトロイダルコイル。
  3. 【請求項3】 コア被覆部の筒心方向の両側面のうちの
    少なくとも一方に、前記コア被覆部のスリット状挿通部
    の他側面の近接位置から外方に突出するストッパ用突起
    部が一体形成されている請求項2に記載のトロイダルコ
    イル。
  4. 【請求項4】 筒状のボス部の内面に、筒心方向に沿っ
    た係合溝が形成されている請求項1ないし3の何れかに
    記載のトロイダルコイル。
  5. 【請求項5】 ボビンは、コア部をインサート成形する
    ことによって前記コア部の全表面を被覆する形状に一体
    成形されたものである請求項1ないし4の何れかに記載
    のトロイダルコイル。
  6. 【請求項6】 ボビンは、コア部の厚み方向の各半部を
    それぞれ被覆することのできる一対の絶縁枠体部を、前
    記コア部を間に包み込む状態で合体して接合されたもの
    である請求項1ないし4の何れかに記載のトロイダルコ
    イル。
  7. 【請求項7】 筒状体の一部にスリット状切欠き部を有
    して平面視ほぼC字形状となったコア部を製作する工程
    と、 前記コア部の全表面を被覆するコア被覆部と、このコア
    被覆部の内部において同心状に位置する筒状ボス部と、
    前記コア被覆部におけるスリット状挿通部の一側面から
    面一の配置で前記ボス部まで延出して前記ボス部と前記
    コア被覆部とを連結する連結部とを一体に備えたボビン
    を製作する工程と、 巻線を空芯状に巻装してコイル部を製作する工程と、 前記ボビンを、前記ボス部の支軸部への外嵌によってボ
    ビン支持機構に取り付けたのちに前記ボビン支持機構の
    駆動によって所定方向に回転させながら、前記コイル部
    を前記スリット状挿通部から前記コア被覆部に外嵌する
    よう移送することにより、前記コイル部を前記コア被覆
    部に巻装する工程とを備えていることを特徴とするトロ
    イダルコイルの製造方法。
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