JPH029528Y2 - - Google Patents
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- JPH029528Y2 JPH029528Y2 JP1983103903U JP10390383U JPH029528Y2 JP H029528 Y2 JPH029528 Y2 JP H029528Y2 JP 1983103903 U JP1983103903 U JP 1983103903U JP 10390383 U JP10390383 U JP 10390383U JP H029528 Y2 JPH029528 Y2 JP H029528Y2
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- JP
- Japan
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- bobbin
- winding
- bobbins
- wound
- windings
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Links
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- 238000009413 insulation Methods 0.000 claims description 14
- 238000002955 isolation Methods 0.000 claims description 8
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、例えば電子回路において変圧器や変
成器等として用いられる絶縁トランスに関し、特
に1次巻線及び2次巻線が巻装された複数のボビ
ンを互いに嵌合装着して巻線部となしコアに組み
付けるようにしてなる絶縁トランスに関する。
成器等として用いられる絶縁トランスに関し、特
に1次巻線及び2次巻線が巻装された複数のボビ
ンを互いに嵌合装着して巻線部となしコアに組み
付けるようにしてなる絶縁トランスに関する。
従来、絶縁トランスにおいて、1次巻線と2次
巻線との間の絶縁性を高めるとともに、これら各
巻線のリード部間の絶縁処理を容易にするため
に、上記各巻線をそれぞれ別体のボビンに巻装
し、これらボビンを互いに嵌合するようにして組
み立て巻線部となし、コアに組み込むようにして
なるものがある。すなわち、第1図に示すように
上記各ボビン1,2は周方向の大きさが異なる略
相似状の筒体に形成されており、上記2次巻線が
巻装された細径の第1のボビン1を上記1次巻線
が巻装された太径の第2のボビン2内に嵌入保持
するようにして各ボビン1,2を組み立て巻線部
を構成するようになつている。そして、このよう
に構成されされた巻線部を閉ループ状に形成され
た磁性材料よりなるコアの一部に組み込んで絶縁
トランスとするようになつていた。また、上記各
巻線のリード部は上記第1のボビン1に形成され
た外向きのフランジ部3に突設された複数の端子
ピン4にそれぞれ結線されるようになつている。
このようにして、上記絶縁トランスにおいては、
上記1次巻線と2次巻線とを上記第2のボビン2
の周壁によつて確実に絶縁するとともに、上記各
リード部を上記フランジ部3より突設した各端子
ピン4に結線することから、これらリード部の絶
縁処理も容易になるというものであつた。
巻線との間の絶縁性を高めるとともに、これら各
巻線のリード部間の絶縁処理を容易にするため
に、上記各巻線をそれぞれ別体のボビンに巻装
し、これらボビンを互いに嵌合するようにして組
み立て巻線部となし、コアに組み込むようにして
なるものがある。すなわち、第1図に示すように
上記各ボビン1,2は周方向の大きさが異なる略
相似状の筒体に形成されており、上記2次巻線が
巻装された細径の第1のボビン1を上記1次巻線
が巻装された太径の第2のボビン2内に嵌入保持
するようにして各ボビン1,2を組み立て巻線部
を構成するようになつている。そして、このよう
に構成されされた巻線部を閉ループ状に形成され
た磁性材料よりなるコアの一部に組み込んで絶縁
トランスとするようになつていた。また、上記各
巻線のリード部は上記第1のボビン1に形成され
た外向きのフランジ部3に突設された複数の端子
ピン4にそれぞれ結線されるようになつている。
このようにして、上記絶縁トランスにおいては、
上記1次巻線と2次巻線とを上記第2のボビン2
の周壁によつて確実に絶縁するとともに、上記各
リード部を上記フランジ部3より突設した各端子
ピン4に結線することから、これらリード部の絶
縁処理も容易になるというものであつた。
ところで、上記従来の絶縁トランスにおいて
は、上記各巻線を全て上記第1のボビン1側に設
けた端子ピン4に接続するようになつている。従
つて、少なくとも、上記端子ピン4が設けられて
いない方の第2のボビン2に巻装された1次巻線
のリード部の接続作業は上記各ボビン1,2の組
み立て後に行なうようになつている。しかしなが
ら、このような接続作業を各ボビン1,2の組立
て後に行なう場合には上記1次巻線の巻装作業と
上記リード部の接続作業とを連続して行なうこと
ができず、その間の不用意な取扱いによつてリー
ド部を傷つけて不良品を多く出してしまつたり、
また、このようなことを防ぐため各リード部を別
途保持する仮止め手段を上記第2のボビン2側に
設けなければならないという欠点があつた。特に
上記第1のボビン1に複数の巻線を巻装した場合
や、ボビンの個数を3つ以上にした場合には上記
リード部の本数も多くなり上記巻装作業が終了し
てから上記接続作業に移るまでの間の上記リード
部の処理は煩雑なものとなつている。そしてさら
に、一旦は上記仮止め手段に保持させた多数の巻
線をこの仮止め手段より再び取りはずし上記端子
ピンに接続させる作業は大変能率の悪いものであ
り、大量に生産されるこのようなトランスにおい
ては、その生産量を大幅に低下させてしまうとい
う欠点がある。
は、上記各巻線を全て上記第1のボビン1側に設
けた端子ピン4に接続するようになつている。従
つて、少なくとも、上記端子ピン4が設けられて
いない方の第2のボビン2に巻装された1次巻線
のリード部の接続作業は上記各ボビン1,2の組
み立て後に行なうようになつている。しかしなが
ら、このような接続作業を各ボビン1,2の組立
て後に行なう場合には上記1次巻線の巻装作業と
上記リード部の接続作業とを連続して行なうこと
ができず、その間の不用意な取扱いによつてリー
ド部を傷つけて不良品を多く出してしまつたり、
また、このようなことを防ぐため各リード部を別
途保持する仮止め手段を上記第2のボビン2側に
設けなければならないという欠点があつた。特に
上記第1のボビン1に複数の巻線を巻装した場合
や、ボビンの個数を3つ以上にした場合には上記
リード部の本数も多くなり上記巻装作業が終了し
てから上記接続作業に移るまでの間の上記リード
部の処理は煩雑なものとなつている。そしてさら
に、一旦は上記仮止め手段に保持させた多数の巻
線をこの仮止め手段より再び取りはずし上記端子
ピンに接続させる作業は大変能率の悪いものであ
り、大量に生産されるこのようなトランスにおい
ては、その生産量を大幅に低下させてしまうとい
う欠点がある。
また、上述のように全てのリード線を1つのボ
ビン1に設けられた端子ピン4に接続させた後で
は上記各ボビン1,2を取り外すことも容易でな
い。従つて、これらボビン1,2に巻装された巻
線のうちいずれかに不良品が含まれているような
場合に、この不良品の方のボビンだけを良品に取
り替えて良好な状態のトランスとして使用すると
いうことも容易でない。
ビン1に設けられた端子ピン4に接続させた後で
は上記各ボビン1,2を取り外すことも容易でな
い。従つて、これらボビン1,2に巻装された巻
線のうちいずれかに不良品が含まれているような
場合に、この不良品の方のボビンだけを良品に取
り替えて良好な状態のトランスとして使用すると
いうことも容易でない。
そこで、本考案は上述した如き実情に鑑みて、
巻線が接続される端子を個々に有してなるボビン
を設けることにより、製造が容易で不良率が少な
く、高品質の絶縁トランスを提供することを目的
とする。
巻線が接続される端子を個々に有してなるボビン
を設けることにより、製造が容易で不良率が少な
く、高品質の絶縁トランスを提供することを目的
とする。
上述したような目的を達成するため、本考案
は、巻線が巻装された互いに径の異なる円筒状の
ボビンを少なくとも2つ以上有し、これらボビン
を同軸状に組み込んでなる絶縁トランスにおい
て、上記各ボビンの一側面にこれら各ボビンに巻
装される巻線の端末が接続される巻線接続用の端
子ピンを設けるとともに、上記各ボビンの他側面
にこれらボビンに巻線を巻装する際にこれらボビ
ンの空回りを防止する空回り防止用の突起を設け
てなるものである。
は、巻線が巻装された互いに径の異なる円筒状の
ボビンを少なくとも2つ以上有し、これらボビン
を同軸状に組み込んでなる絶縁トランスにおい
て、上記各ボビンの一側面にこれら各ボビンに巻
装される巻線の端末が接続される巻線接続用の端
子ピンを設けるとともに、上記各ボビンの他側面
にこれらボビンに巻線を巻装する際にこれらボビ
ンの空回りを防止する空回り防止用の突起を設け
てなるものである。
本考案は、各ボビンに巻装される巻線の端末
は、上記各ボビンの一側面に設けられた巻線接続
用の端子ピンに接続され、上記各ボビンへの巻線
の巻装時には空回り防止用の突起により上記各ボ
ビンの空回りが防止される。
は、上記各ボビンの一側面に設けられた巻線接続
用の端子ピンに接続され、上記各ボビンへの巻線
の巻装時には空回り防止用の突起により上記各ボ
ビンの空回りが防止される。
以下、本考案の一実施例を図面に従つて詳細に
説明する。
説明する。
この実施例における絶縁トランスは第2図に示
すようにそれぞれ異なつた径を有する円筒状の3
つのボビン5,6,7を有してなるものである。
これらボビン5,6,7のうち最も細径に形成さ
れた第1のボビン5は両端に外向きフランジ部
8,9が形成され、これらフランジ部8,9の間
に1次巻線10が巻装されるようになつている。
そして、上記各フランジ部8,9のうち一端に形
成されたフランジ部8は2番目に細径に形成され
た第2のボビン6の一端側内壁に嵌入するように
形成されている。また、他端に形成されたフラン
ジ部9はその一部が上記第2のボビン6の他端縁
に当接するようになつている。
すようにそれぞれ異なつた径を有する円筒状の3
つのボビン5,6,7を有してなるものである。
これらボビン5,6,7のうち最も細径に形成さ
れた第1のボビン5は両端に外向きフランジ部
8,9が形成され、これらフランジ部8,9の間
に1次巻線10が巻装されるようになつている。
そして、上記各フランジ部8,9のうち一端に形
成されたフランジ部8は2番目に細径に形成され
た第2のボビン6の一端側内壁に嵌入するように
形成されている。また、他端に形成されたフラン
ジ部9はその一部が上記第2のボビン6の他端縁
に当接するようになつている。
また、上記他端に形成されたフランジ部9の一
部はこのボビン5の径方向に突出したピン保持部
12となつており、このピン保持部12には上記
1次巻線10のリード部が接続される複数の端子
ピン13がこのボビン5の軸回り方向に配列され
るようにして、このボビン5の軸方向にそれぞれ
植設されるとともに、このフランジ部9には上記
各リード部が上記各端子ピン13に接続される際
の案内となる切欠き溝14が形成されている。ま
た、上記第1のボビン5の他端にはこのボビン5
を第3図に示すようなコア11に組み込んだ際に
このコア11の一部と嵌合し位置規制するための
枠部15が形成されている。
部はこのボビン5の径方向に突出したピン保持部
12となつており、このピン保持部12には上記
1次巻線10のリード部が接続される複数の端子
ピン13がこのボビン5の軸回り方向に配列され
るようにして、このボビン5の軸方向にそれぞれ
植設されるとともに、このフランジ部9には上記
各リード部が上記各端子ピン13に接続される際
の案内となる切欠き溝14が形成されている。ま
た、上記第1のボビン5の他端にはこのボビン5
を第3図に示すようなコア11に組み込んだ際に
このコア11の一部と嵌合し位置規制するための
枠部15が形成されている。
また、上記3つのボビン5,6,7のうち2番
目に細径に形成された第2のボビン6は、上記第
1のボビン5と同様に両端に外向きフランジ部1
6,17が形成され、これらフランジ部16,1
7の間に2次巻線18が巻装されるようになつて
いる。そして、一端に形成されたフランジ部16
は最も太径に形成された第3のボビン7の一端側
内壁に嵌入するように形成されるとともに、他端
に形成されたフランジ部17も上記第3のボビン
7の他端側内壁に嵌入するように形成されてい
る。また、上記第2のボビン6の他端側のフラン
ジ部17において、該フランジ部より軸方向に突
出した位置に上記2次巻線18のリード部が接続
される複数の端子ピン19が設けられたピン保持
部20がこのボビンの径方向に突出するようにし
て設けられている。そして、このピン保持部20
には上記端子ピン19が上記第2のボビン6の軸
回り方向に配列されるようにしてこのボビン6の
軸方向に植設されている。また、このピン保持部
20は上記第1のボビン5のピン保持部12と同
様にリード部を案内するための切欠き溝21が形
成されている。
目に細径に形成された第2のボビン6は、上記第
1のボビン5と同様に両端に外向きフランジ部1
6,17が形成され、これらフランジ部16,1
7の間に2次巻線18が巻装されるようになつて
いる。そして、一端に形成されたフランジ部16
は最も太径に形成された第3のボビン7の一端側
内壁に嵌入するように形成されるとともに、他端
に形成されたフランジ部17も上記第3のボビン
7の他端側内壁に嵌入するように形成されてい
る。また、上記第2のボビン6の他端側のフラン
ジ部17において、該フランジ部より軸方向に突
出した位置に上記2次巻線18のリード部が接続
される複数の端子ピン19が設けられたピン保持
部20がこのボビンの径方向に突出するようにし
て設けられている。そして、このピン保持部20
には上記端子ピン19が上記第2のボビン6の軸
回り方向に配列されるようにしてこのボビン6の
軸方向に植設されている。また、このピン保持部
20は上記第1のボビン5のピン保持部12と同
様にリード部を案内するための切欠き溝21が形
成されている。
また、上記3つのボビン5,6,7のうち最も
太径に形成された第3のボビン7には両端に外向
きフランジ部23,24が形成され、これらフラ
ンジ部23,24の間に1次巻線25が巻装され
るようになつている。また、上記第3のボビン7
の他端に形成された上記フランジ部24には、上
記第2のボビン6に形成された保持部20が嵌入
され、この保持部20を第3のボビン7に対して
軸回り方向に位置規制する嵌合切欠き部26が形
成されるとともに、上記第1のボビン5及び第2
のボビン6と同様に複数の端子ピン27を設けた
ピン保持部28がこのフランジ部24よりさらに
軸方向に突出するようにして設けられている。上
記各端子ピン27には上記1次巻線25のリード
部が接続されるようになつており、上記ボビン7
の軸回り方向に配列されるとともに軸方向に植立
されてなるものである。また、上記ピン保持部2
8には上記第1のボビン5及び第2のボビン6と
同様に上記リード部を案内するための切欠き溝部
29が形成されている。
太径に形成された第3のボビン7には両端に外向
きフランジ部23,24が形成され、これらフラ
ンジ部23,24の間に1次巻線25が巻装され
るようになつている。また、上記第3のボビン7
の他端に形成された上記フランジ部24には、上
記第2のボビン6に形成された保持部20が嵌入
され、この保持部20を第3のボビン7に対して
軸回り方向に位置規制する嵌合切欠き部26が形
成されるとともに、上記第1のボビン5及び第2
のボビン6と同様に複数の端子ピン27を設けた
ピン保持部28がこのフランジ部24よりさらに
軸方向に突出するようにして設けられている。上
記各端子ピン27には上記1次巻線25のリード
部が接続されるようになつており、上記ボビン7
の軸回り方向に配列されるとともに軸方向に植立
されてなるものである。また、上記ピン保持部2
8には上記第1のボビン5及び第2のボビン6と
同様に上記リード部を案内するための切欠き溝部
29が形成されている。
なお、上述した3つのボビン5,6,7の一端
側に形成された上記各フランジ部8,16,23
には、これらボビン5,6,7に巻線10,1
8,25を巻装する際に空回りを防止するための
突起5a,6a,7aがそれぞれ形成されてい
る。
側に形成された上記各フランジ部8,16,23
には、これらボビン5,6,7に巻線10,1
8,25を巻装する際に空回りを防止するための
突起5a,6a,7aがそれぞれ形成されてい
る。
このように形成された3つのボビン5,6,7
は第3図に示すような1つの巻線部40として組
み立てられこれら各ボビン5,6,7にそれぞれ
巻装された上記各巻線10,18,25を同軸状
に配置することとなる。そして、各巻線10,1
8,25をこれらボビン5,6,7の周壁によつ
て確実に絶縁し得るようになつている。また、上
記各ボビン5,6,7に設けられた上記各ピン保
持部12,20,28及び上記第1のボビン5に
設けられた枠部15は上記各ボビン5,6,7を
組み立てたときに、これらボビン5,6,7の軸
回り方向に互いに嵌合し合うようになつており、
全体として第4図に示すような略円盤形状を形成
するようになつている。また、上記各ピン保持部
12,20,28の上記各端子ピン13,19,
27を設けた側壁の位置は上記各ボビン5,6,
7の軸方向の同一面上に位置するように配されて
おり、ここに植設された上記各端子ピン13,1
9,27は同一の長さに形成されている。そして
さらに、上記各端子ピン13,19,27は例え
ば全体として上記各ボビン5,6,7の軸回り方
向に円弧状をなすように配列されるようになつて
いる。
は第3図に示すような1つの巻線部40として組
み立てられこれら各ボビン5,6,7にそれぞれ
巻装された上記各巻線10,18,25を同軸状
に配置することとなる。そして、各巻線10,1
8,25をこれらボビン5,6,7の周壁によつ
て確実に絶縁し得るようになつている。また、上
記各ボビン5,6,7に設けられた上記各ピン保
持部12,20,28及び上記第1のボビン5に
設けられた枠部15は上記各ボビン5,6,7を
組み立てたときに、これらボビン5,6,7の軸
回り方向に互いに嵌合し合うようになつており、
全体として第4図に示すような略円盤形状を形成
するようになつている。また、上記各ピン保持部
12,20,28の上記各端子ピン13,19,
27を設けた側壁の位置は上記各ボビン5,6,
7の軸方向の同一面上に位置するように配されて
おり、ここに植設された上記各端子ピン13,1
9,27は同一の長さに形成されている。そして
さらに、上記各端子ピン13,19,27は例え
ば全体として上記各ボビン5,6,7の軸回り方
向に円弧状をなすように配列されるようになつて
いる。
このように形成された上記巻線部40は1次巻
線10,25によつて生ずる磁束の磁路となる閉
ループ状に形成されるコア11に組み込まれるよ
うになつている。このコア11は第2図に示すよ
うに例えばフエライト等の磁性材料を略コ字状に
形成してなる第1のコア30と、この第1のコア
30と同様にフエライト等をコ字状に形成してな
る第2のコア31とを有しており、これらコア3
0,31のそれぞれ一方の起立部32,33を連
結されるとともに他方の起立部34,35を連結
させるようにして閉ループ状に形成するようにし
たものである。そして、上記一方の起立部32,
33は円柱状に形成されており、上記各ボビン
5,6,7を組み立ててなる上記巻線部40内に
挿入されるようになつている。なお、上記一方の
起立部32,33の連結部分には円盤状のスペー
サ36が介在されている。このスペーサ36は上
記コア11及び各巻線10,18,25にて構成
される磁気回路の特性を補正するためのものであ
り、非磁性体があるいは誘磁率の低い材料より形
成されたものである。また、上記他方の起立部3
4,35の連結部分には上記第1のコア30及び
第2のコア31の製造上の都合により上記スペー
サ36の厚みに対応して形成された第3のコア3
7が介在されるようになつている。
線10,25によつて生ずる磁束の磁路となる閉
ループ状に形成されるコア11に組み込まれるよ
うになつている。このコア11は第2図に示すよ
うに例えばフエライト等の磁性材料を略コ字状に
形成してなる第1のコア30と、この第1のコア
30と同様にフエライト等をコ字状に形成してな
る第2のコア31とを有しており、これらコア3
0,31のそれぞれ一方の起立部32,33を連
結されるとともに他方の起立部34,35を連結
させるようにして閉ループ状に形成するようにし
たものである。そして、上記一方の起立部32,
33は円柱状に形成されており、上記各ボビン
5,6,7を組み立ててなる上記巻線部40内に
挿入されるようになつている。なお、上記一方の
起立部32,33の連結部分には円盤状のスペー
サ36が介在されている。このスペーサ36は上
記コア11及び各巻線10,18,25にて構成
される磁気回路の特性を補正するためのものであ
り、非磁性体があるいは誘磁率の低い材料より形
成されたものである。また、上記他方の起立部3
4,35の連結部分には上記第1のコア30及び
第2のコア31の製造上の都合により上記スペー
サ36の厚みに対応して形成された第3のコア3
7が介在されるようになつている。
そして、この絶縁トランスでは互いに組付けら
れた上記巻線部40と上記コア11を収納ケース
(図示せず)に収納するようにして、この収納ケ
ース内で上記巻線部40及び上記コア11を固定
するようになつている。
れた上記巻線部40と上記コア11を収納ケース
(図示せず)に収納するようにして、この収納ケ
ース内で上記巻線部40及び上記コア11を固定
するようになつている。
このように構成された絶縁トランスにおいて、
上記各ボビン5,6,7に上記各巻線5,6,7
を巻装する際には、各ボビン5,6,7毎に巻線
10,18,25の巻装作業と、この巻線10,
18,25の上記端子ピン13,19,27への
接続作業とを一貫して行なうことができる。すな
わち、例えば、第5図に示すように上記第3のボ
ビン7に巻回される上記巻線25のリード部はこ
の第3のボビン7に設けられた端子ピン27に上
記切欠き溝29を介して臨み、この端子ピン27
に巻き付けられて、半田付等によつて接続される
ようになつている。また、上記第1のボビン5の
巻線10及び上記第2のボビン6の巻線18も同
様にして、各ボビン5,6に設けられた各端子ピ
ン13,19にそれぞれ接続されることとなる。
そして、このように各々の巻線10,18,25
を巻装された各ボビン5,6,7を組み立てて上
記巻線部40として完成するようになつている。
上記各ボビン5,6,7に上記各巻線5,6,7
を巻装する際には、各ボビン5,6,7毎に巻線
10,18,25の巻装作業と、この巻線10,
18,25の上記端子ピン13,19,27への
接続作業とを一貫して行なうことができる。すな
わち、例えば、第5図に示すように上記第3のボ
ビン7に巻回される上記巻線25のリード部はこ
の第3のボビン7に設けられた端子ピン27に上
記切欠き溝29を介して臨み、この端子ピン27
に巻き付けられて、半田付等によつて接続される
ようになつている。また、上記第1のボビン5の
巻線10及び上記第2のボビン6の巻線18も同
様にして、各ボビン5,6に設けられた各端子ピ
ン13,19にそれぞれ接続されることとなる。
そして、このように各々の巻線10,18,25
を巻装された各ボビン5,6,7を組み立てて上
記巻線部40として完成するようになつている。
このように、本実施例における絶縁トランスに
おいては、各ボビン5,6,7それぞれに端子ピ
ン13,19,27を設けたことから、これらボ
ビン5,6,7に巻装される巻線10,18,2
5の上記端子ピン13,19,27への接続作業
を上記各ボビン5,6,7毎に個別に行なうこと
ができる。従つて、上記巻装作業と上記接続作業
とを連続して行なうことができ、上記巻装作業か
ら上記接続作業までの期間に上記ボビン5,6,
7の不用意な取り扱いから上記リード部を傷付け
てしまうこともない。従つて、この絶縁トランス
の品質を向上させることができるとともに不良率
も低減でき歩留りも向上することとなる。
おいては、各ボビン5,6,7それぞれに端子ピ
ン13,19,27を設けたことから、これらボ
ビン5,6,7に巻装される巻線10,18,2
5の上記端子ピン13,19,27への接続作業
を上記各ボビン5,6,7毎に個別に行なうこと
ができる。従つて、上記巻装作業と上記接続作業
とを連続して行なうことができ、上記巻装作業か
ら上記接続作業までの期間に上記ボビン5,6,
7の不用意な取り扱いから上記リード部を傷付け
てしまうこともない。従つて、この絶縁トランス
の品質を向上させることができるとともに不良率
も低減でき歩留りも向上することとなる。
また、上記リード部を巻線作業が終了してから
接続作業に至るまでの間に保護するための仮止め
手段を上記各ボビン5,6,7に設ける必要もな
い。
接続作業に至るまでの間に保護するための仮止め
手段を上記各ボビン5,6,7に設ける必要もな
い。
また、さらに、このような仮止め手段より上記
リード部を取り外し、上記端子ピンに接続させる
というような煩雑な作業も必要でなくなることか
ら、この絶縁トランスの製造工程も容易にするこ
とができる。
リード部を取り外し、上記端子ピンに接続させる
というような煩雑な作業も必要でなくなることか
ら、この絶縁トランスの製造工程も容易にするこ
とができる。
そしてまた、上記各ボビン5,6,7に巻装さ
れた巻線10,18,25のうちのいずれかに不
良品が含まれているような場合にもその不良品を
有するボビンだけを良品と取り換えることも容易
である。
れた巻線10,18,25のうちのいずれかに不
良品が含まれているような場合にもその不良品を
有するボビンだけを良品と取り換えることも容易
である。
なお、上記実施例においては、3つのボビン
5,6,7と3つの巻線10,18,25を有し
てなる絶縁トランスについて説明したが、上記ボ
ビンの個数は2つでも良く、さらに多数であつて
も良い。また、1つのボビンに4本以上の端子ピ
ンを設けて2相以上の巻線を巻装したものであつ
ても良い。
5,6,7と3つの巻線10,18,25を有し
てなる絶縁トランスについて説明したが、上記ボ
ビンの個数は2つでも良く、さらに多数であつて
も良い。また、1つのボビンに4本以上の端子ピ
ンを設けて2相以上の巻線を巻装したものであつ
ても良い。
上述した実施例の説明から明らかなように本考
案によれば、巻線が巻装されるそれぞれのボビン
に該巻線のリード部が接続される端子ピンを設け
たことから、巻線の巻装作業とリード部の接続作
業とを連続して行なうことができる。従つて、上
記巻装作業が終了してから上記接続作業が行われ
るまでの間の不用意な取扱いから上記リード部を
傷つけてしまうということもなく、また、この期
間に上記リード部を一時保護するための仮止め手
段を設ける必要もない。また、このような仮止め
手段に上記リード部を取付け保持させたり、また
再び取外して端子ピンへ接続するというような煩
雑な作業も必要なくなりこの絶縁トランスの製造
工程も容易にすることができる。
案によれば、巻線が巻装されるそれぞれのボビン
に該巻線のリード部が接続される端子ピンを設け
たことから、巻線の巻装作業とリード部の接続作
業とを連続して行なうことができる。従つて、上
記巻装作業が終了してから上記接続作業が行われ
るまでの間の不用意な取扱いから上記リード部を
傷つけてしまうということもなく、また、この期
間に上記リード部を一時保護するための仮止め手
段を設ける必要もない。また、このような仮止め
手段に上記リード部を取付け保持させたり、また
再び取外して端子ピンへ接続するというような煩
雑な作業も必要なくなりこの絶縁トランスの製造
工程も容易にすることができる。
また、上記各ボビンが、巻線を巻装されリード
部を接続された後もそれぞれ取外し自在であるこ
とから、これらボビンの巻線に不良品が含まれて
いる場合でもこの不良品を有するボビンのみを容
易に取外しすることができ、良品と取り替えるこ
とも自在である。さらに、円筒状のボビンに対す
る巻線の巻装作業では、上記円筒状のボビンが空
回りする虞れが大きく、上記ボビンの空回りによ
つて巻線の巻回数が不正確になつて、製造歩留り
や作業性が悪くなるが、本願考案では、円筒状の
ボビンの他側面に突起を設けたことにより、上記
円筒状のボビンが空回りすることなく巻線の巻装
作業を効率良く行うことができ、しかも、巻装後
にボビンに巻装された巻線の端末を該ボビンの一
側面に設けた端子ピンに接続することができ、製
造歩留りが高く品質も良好な絶縁トランスを提供
することができる。
部を接続された後もそれぞれ取外し自在であるこ
とから、これらボビンの巻線に不良品が含まれて
いる場合でもこの不良品を有するボビンのみを容
易に取外しすることができ、良品と取り替えるこ
とも自在である。さらに、円筒状のボビンに対す
る巻線の巻装作業では、上記円筒状のボビンが空
回りする虞れが大きく、上記ボビンの空回りによ
つて巻線の巻回数が不正確になつて、製造歩留り
や作業性が悪くなるが、本願考案では、円筒状の
ボビンの他側面に突起を設けたことにより、上記
円筒状のボビンが空回りすることなく巻線の巻装
作業を効率良く行うことができ、しかも、巻装後
にボビンに巻装された巻線の端末を該ボビンの一
側面に設けた端子ピンに接続することができ、製
造歩留りが高く品質も良好な絶縁トランスを提供
することができる。
第1図は従来の絶縁トランスのボビンの一例を
示す分解斜視図、第2図は本考案の一実施例を示
す分解斜視図、第3図は絶縁トランスを組み立て
た状態を示す斜視図、第4図はボビンに設けられ
た端子ピンの配列状態を示す側面図、第5図はボ
ビンの巻線を巻回している状態を示す斜視図であ
る。 5,6,7……ボビン、10,25……1次巻
線、11……コア、13,19,27……端子ピ
ン、19……2次巻線、40……巻線部。
示す分解斜視図、第2図は本考案の一実施例を示
す分解斜視図、第3図は絶縁トランスを組み立て
た状態を示す斜視図、第4図はボビンに設けられ
た端子ピンの配列状態を示す側面図、第5図はボ
ビンの巻線を巻回している状態を示す斜視図であ
る。 5,6,7……ボビン、10,25……1次巻
線、11……コア、13,19,27……端子ピ
ン、19……2次巻線、40……巻線部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 巻線が巻装された互いに径の異なる円筒状のボ
ビンを少なくとも2つ以上有し、これらボビンを
同軸状に組み込んでなる絶縁トランスにおいて、 上記各ボビンの一側面にこれら各ボビンに巻装
される巻線の端末が接続される巻線接続用の端子
ピンを設けるとともに、上記各ボビンの他側面に
これらボビンに巻線を巻装する際にこれらボビン
の空回りを防止する空回り防止用の突起を設けて
なる絶縁トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10390383U JPS6013723U (ja) | 1983-07-06 | 1983-07-06 | 絶縁トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10390383U JPS6013723U (ja) | 1983-07-06 | 1983-07-06 | 絶縁トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6013723U JPS6013723U (ja) | 1985-01-30 |
JPH029528Y2 true JPH029528Y2 (ja) | 1990-03-09 |
Family
ID=30244210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10390383U Granted JPS6013723U (ja) | 1983-07-06 | 1983-07-06 | 絶縁トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6013723U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2535807Y2 (ja) * | 1991-12-05 | 1997-05-14 | 長野日本無線株式会社 | トランス用コイルボビン |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5513953U (ja) * | 1978-07-08 | 1980-01-29 |
-
1983
- 1983-07-06 JP JP10390383U patent/JPS6013723U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5513953U (ja) * | 1978-07-08 | 1980-01-29 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6013723U (ja) | 1985-01-30 |
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