JPH0124904Y2 - - Google Patents

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JPH0124904Y2
JPH0124904Y2 JP1982097597U JP9759782U JPH0124904Y2 JP H0124904 Y2 JPH0124904 Y2 JP H0124904Y2 JP 1982097597 U JP1982097597 U JP 1982097597U JP 9759782 U JP9759782 U JP 9759782U JP H0124904 Y2 JPH0124904 Y2 JP H0124904Y2
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bobbin
coil
winding drum
flange
lead wire
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JP1982097597U
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、高圧トランス用たとえばパルストラ
ンス用のコイルボビンに関するものである。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般的に、高圧トランスの場合、1次コイルと
2次コイルとの間の耐圧が問題となり、さらに高
周波になるとトランス自体が小さくなるため、ボ
ビン構造でいかに絶縁距離、沿面距離を確保する
かがポイントになる。
〔考案の目的〕
本考案は、一方コイルと他方コイルとの間の耐
圧および一方コイル、他方コイルおよび鉄芯間の
絶縁距離、沿面距離の確保においてすぐれたコイ
ルボビンを提供しようとするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、巻胴31の一方の端部に外部リード
線挿通用の穴35,36を有するフランジ32,
33を設けた外側ボビン12と、この外側ボビン
12の巻胴31内に挿入される内側の巻胴21の
反対側の端部に外部リード線挿通用の穴22を有
するフランジ23を設けた内側ボビン11とから
なり、この内側ボビン11は、巻胴21の外周面
に中央部のコイル巻装部24と両端部の非巻装部
25,26とを区画する不連続の突起部27,2
8を形成し、この突起部27,28を外側ボビン
12の巻胴31に密着させ、外側ボビン12は、
巻胴31の反フランジ側の端部に径大部37を設
けてなり、この外側ボビン12の径大部37と内
側ボビン11のフランジ側の非巻装部26との間
に電線接続用の空間74を設けたものである。
(作用) 本考案は、内側ボビン11のコイル巻装部24
に内側コイル29を巻装し、突起部27,28間
から引出したこの内側コイル29の引出し線と外
部リード線13とを非巻装部25,26において
接続してこの接続部を内外の巻胴21,31間に
コンパクトに内蔵することができるとともに、コ
イル巻装部24の内側コイル29と外側ボビン1
2に巻装した外側コイル38および鉄心2,3と
の間に両端部の非巻装部25,26を介して充分
な絶縁距離および沿面距離を確保でき、また内側
ボビン11の巻胴21の外周面の突起部27,2
8を外側ボビン12の巻胴31に密着させ、内側
コイル29と外側コイル38との間の距離を均一
に保つ。内側コイル29は上記空間74で外部リ
ード線13と接続し、この外部リード線13をフ
ランジ23の穴22を通して外部に引出す。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例を参照して詳
細に説明する。
第1図に示すように、本考案に係るコイルボビ
ン1にEC形鉄芯2,3を嵌着し、この鉄芯2,
3の外周面から受け台4の下面にわたつて、この
受け台4のバンド挿通孔5,6を通してベリリウ
ム銅製のバンド7を巻回し、図示しないバツクル
によつてこのバンド7を固定することにより、形
成された高圧トランスを受け台4に固定する。コ
イルボビン1は、内側ボビンとしての1次ボビン
11と、外側ボビンとしての2次ボビン12とを
内外に嵌着してなる。13は1次ボビン11に巻
装された1次コイルに接続された1次側の外部リ
ード線であり、たとえばポリイミド処理したテフ
ロン被覆線を用い、14は2次ボビン12に巻装
された2次コイルに接続される2次側の外部リー
ド線であり、たとえば耐圧の高いシリコン被覆線
を用いる。なおEC形鉄芯2,3の左右脚部の対
向部15は接着剤で接着して固定し、また受け台
4には複数のハトメ16を接着剤で接着し、その
うち1次側の外部リード線13のない側のハトメ
16aと上記バンド7との間にアース線17をは
んだ付け接続する。
第2図に示すように、1次ボビン11は、巻胴
21の右端部に外部リード線13を挿通するため
の複数の穴22を有するフランジ23を一体に成
形し、さらに巻胴21の外周面に中央部のコイル
巻装部24と両端部の非巻装部25,26とを区
画する不連続の突起部27,28を一体に成形し
てなり、コイル巻装部24に内側コイルとしての
1次コイル29を巻装する。この1次コイル29
の巻幅は両側の突起部27,28間の間隔によつ
て決定する。また2次ボビン12は、巻胴31の
左端部に第1のフランジ32と第2のフランジ3
3とを平行の間隙34を介して一体に成形し、こ
の各フランジ32,33にそれぞれ外部リード線
14を挿通するための外部リード線14よりやや
大径の穴35,36を複数設け、さらに巻胴31
の右端部に内外径ともに拡大された径大部37を
成形することにより、この径大部37と第2のフ
ランジ33との間に外側コイルとしての2次コイ
ル38を巻装するためのコイル巻装用凹部39を
設ける。このコイル巻装用凹部39は中間フラン
ジ40によつて2分割され、さらにこの中間フラ
ンジ40の周面には2次コイル38と外部リード
線14とを接続するためのピン41が突設されて
いる。また径大部37は、1次ボビン11のフラ
ンジ23と係合する2次ボビン12の巻胴31の
端部であるから、この径大部37において対向す
る2箇所に空気抜き用の切欠き状の凹溝42を半
円状に設ける。
第3図に示すように、1次ボビン11のコイル
巻装部24に巻装された1次コイル29は、上部
の突起部28a間に設けた不連続間隙45を通し
て一方の非巻装部26上に引出し、この非巻装部
26において、フランジ23の穴22を通して非
巻装部26上に引込まれた外部リード線13とこ
の1次コイル29の引出し線46とを接続しては
んだ付けする。そのはんだ付け部47は絶縁性チ
ユーブ48を嵌着することによつて絶縁被覆し、
さらに引出し線46および外部リード線13をこ
の非巻装部26の周面上で蛇行状に折曲した状態
で、この非巻装部26に巻付けた絶縁性の紐49
によつてその蛇行状部分を非巻装部26面に締付
けることにより、1次コイル29の引出し線46
および外部リード線13を1次ボビン11に固定
する。従来はこのような場合は、紐49の代りに
粘着テープによつて接続部を固定する方法をとつ
ているが、粘着テープは、被粘着部との〓間にボ
イドが残り、また粘着テープの粘着剤が動作時に
高温に加熱されることによりガスを発生するアウ
トガスの問題がある。
第4図に示すように、2次ボビン12の中間フ
ランジ40のピン41は、この中間フランジ40
の周面に設けた小孔51に圧入して固定し、そし
てこのピン41に2次コイル38の引出し線52
と外部リード線14の芯線53とを巻付け、これ
をはんだ付けして固定する。なおこの第4図の場
合は、ピン41に引出し線52と芯線53とを巻
付けた直後の状態であつて、ピン41の非巻付け
部54が大きく突出しているけれども、この非巻
付け部54は、はんだ付け後に切断して除去す
る。
第5図に示すように、2次ボビン12におい
て、第1、第2および中間フランジ32,33,
40は一定の巾に形成し、また第1のフランジ3
2の外面に鉄芯嵌着用の一対の凸部57を一体に
突出成形するとともに、この一対の凸部57の間
に鉄芯嵌着溝58を形成し、一対の凸部57の対
向面に巻胴31の内径と同径に充填剤浸透用の円
弧状の凹溝59を設ける。また1次ボビン11の
フランジ23にも上記鉄芯嵌着溝58と同一の方
向性により鉄芯嵌着溝60を形成する。またこの
第5図に示すように、1次ボビン11の上部の突
起部27a,28aと下部の突起部27b,28
bとの間には大きな不連続間隔61,62を設け
ておき、この間隔61,62とほぼ等しい位相に
2次ボビン12の前記空気抜き用の凹溝42を設
けるようにする。
第6図に示すように、2次ボビン12の第1の
フランジ32と第2のフランジ33とに設けた外
部リード線を挿通するための穴35,36は、相
互に下段と上段とに偏心させて形成し、したがつ
てこの穴35,36に第2図に示すように外部リ
ード線14を挿通することにより、外部リード線
14を強制的に曲げると、その弾力性復元力によ
り外部リード線14は穴35,36に係着し、外
部引張力に対し抜けにくくなる。特に、第1のフ
ランジ32の穴35の外側開口縁65を除く他の
開口縁66,67,68はエツジを落さず直角に
形成しておき、この開口縁66,67,68で外
部リード線14を係止するとともに、外部リード
線14として線径3mm程度のシリコン被覆線を用
いることにより曲げに対する弾力性復元力が充分
に作用するから、この外部リード線14を確実に
抜止めできる。またこの第6図で明らかのよう
に、1次ボビン11の突起部27,28の外径と
2次ボビン12の巻胴31の内径とをほぼ等しく
形成し、これらを嵌着したときに1次ボビン11
の突起部27,28を2次ボビン12の巻胴31
の内周面に密着させてボビン11,12間にがた
が生じないようにし、1次コイル29と2次コイ
ル38との間の距離を均一に保ち、また1次ボビ
ン11のフランジ23に設けた外部リード線挿通
用の穴22が2次ボビン12の径大部37の内空
部に対向するように形成して、1次コイル29の
外部リード線13の引出しに支障がないようにす
る。
第7図に示すように、2次ボビン12の径大部
37はフランジ32,33,40の横幅よりやや
大径に形成し、また第8図に示すように、1次ボ
ビン11の上部の突起部28aおよび下部の突起
部28bは、巻胴21の外周面にほぼ90゜の範囲
にわたつて形成し、その間の両側の不連続間隔6
2もほぼ90゜の範囲にわたつて形成し、また上部
の突起部28aの不連続間隙45とリード線挿通
用の穴22とを対応する数に設ける。
そうして、第1図に示すように、1次ボビン1
1と2次ボビン12と鉄芯2,3とを組合せた状
態において、このトランスをレジン等の充填剤を
収容する真空タンクに逆向きにして浸漬し、真空
含浸を行うと、この絶縁性の充填剤は、鉄芯3と
円弧状の凹溝59との隙間71から2次ボビン1
2の巻胴31内に浸透し、さらに第9図におい
て、1次ボビン11の非巻装部25の面上間隙7
2、突起部27間の不連続間隔61、1次コイル
29の面上間隙73、突起部28間の不連続間隔
62、非巻装部26の面上空間74に順次浸透し
てこれらの内部間隙を埋める。その際、この内部
間隙内の空気は、切欠き状の凹溝42から鉄芯2
とボビン11,12の曲面との隙間75(第1図
に示す)を経て外部に抜気されるため、充填剤の
内部浸透が円滑にかつ確実に行われる。
この第9図に示すように、1次ボビン11の巻
胴21の非巻装部26の外周面と2次ボビン12
の巻胴31の径大部37の内周面との間に充分な
空間74が確保されるから、この内外の巻胴2
1,31間の空間74に第3図に示す1次コイル
29の引出し線46と外部リード線13との接続
部を内蔵することができる。またこの第9図に示
すように、1次コイル29と2次コイル38およ
び鉄芯2,3との間に両側の非巻装部25,26
を介して充分な絶縁距離および沿面距離を確保で
きる。
なお2次ボビン12のコイル巻装用凹部39
は、第2のフランジ33と径大部37との間に2
個以上の中間フランジを介して3区画以上に形成
してもよく、さらにフランジ32,33の外部リ
ード線挿通用の穴35,36は、鉄芯嵌着溝58
をはさんで反対側にも設けるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、一方コイルと他方コイルとを
外側ボビンおよび内側ボビンに別個に巻装し、後
でそれらを内外に嵌合して組合わせる2重ボビン
構造としたから、外側ボビンの外側コイルと内側
ボビンの内側コイルとの間の耐圧を高くすること
ができ、高圧トランスのボビン構造としてすぐれ
ている。また外側ボビンの巻胴内に挿入される内
側ボビンの巻胴の外周面に中央部のコイル巻装部
と両端部の非巻装部とを不連続の突起部によつて
区画形成したから、コイル巻装部から突起部間を
通して非巻装部に引出した内側コイルの引出し線
を巻胴面の非巻装部において突起部の高さ内で外
部リード線と接続して内外の巻胴間にコンパクト
に内蔵することができ、この場合、接続部分の活
電部は、絶縁性チユーブ等により容易に被覆でき
るから、内側ボビンのコイル巻装部の内側コイル
と外側ボビンに巻装される外側コイルおよび内外
ボビンに嵌着される鉄芯との間に両端部の非巻装
部を介して充分な絶縁距離および沿面距離を確保
することができ、また内外ボビンの反対側の端部
に設けた両端のフランジにより外側コイルと鉄芯
との間に一定の沿面距離を確保でき、また内側ボ
ビンの巻胴の外周面の突起部を外側ボビンの巻胴
に密着することにより、両ボビン間にがたがな
く、内側コイルと外側コイルとの間の距離を均一
に保つことができ、そしてこのような各部間の必
要な距離を有効に確保できる特殊な各構造は、小
型にならざるを得ない高周波用トランスのボビン
構造としてすぐれている。また、外側ボビンの巻
胴の反フランジ側の端部に径大部を設け、この外
側ボビンの径大部と内側ボビンのフランジ側の非
巻装部との間に電線接続用の空間を設けたから、
この内外のボビン間の空間にて内側コイルの引出
し線と外部リード線との接続部を内蔵することが
でき、その接続部が突起部の高さを超える場合に
も対応できる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案のコイルボビンの一実施例に関する
ものであり、第1図はコイルボビンを利用したト
ランスの斜視図、第2図はコイルを巻装した内外
ボビンの分解断面図、第3図はコイルを巻装した
内側ボビンの斜視図、第4図は外側ボビンのコイ
ル巻装部分の拡大断面図、第5図は内外ボビンの
分解斜視図、第6図は内外ボビンの分解断面図、
第7図はその外側ボビンの平面図、第8図は内側
ボビンの断面図、第9図は組立てられた内外ボビ
ンの断面図である。 11……内側ボビンとしての1次ボビン、12
……外側ボビンとしての2次ボビン、21……巻
胴、22……穴、23……フランジ、24……コ
イル巻装部、25,26……非巻装部、27,2
8……突起部、31……巻胴、32,33……フ
ランジ、35,36……穴、37……径大部、7
4……空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 巻胴の一方の端部に外部リード線挿通用の穴を
    有するフランジを設けた外側ボビンと、この外側
    ボビンの巻胴内に挿入される内側の巻胴の反対側
    の端部に外部リード線挿通用の穴を有するフラン
    ジを設けた内側ボビンとからなり、この内側ボビ
    ンは、巻胴の外周面に中央部のコイル巻装部と両
    端部の非巻装部とを区画する不連続の突起部を形
    成し、この突起部を外側ボビンの巻胴に密着さ
    せ、外側ボビンは、巻胴の反フランジ側の端部に
    径大部を設けてなり、この外側ボビンの径大部と
    内側ボビンのフランジ側の非巻装部との間に電線
    接続用の空間を設けたことを特徴とするコイルボ
    ビン。
JP9759782U 1982-06-29 1982-06-29 コイルボビン Granted JPS592108U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9759782U JPS592108U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 コイルボビン

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JP9759782U JPS592108U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 コイルボビン

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JPS592108U JPS592108U (ja) 1984-01-09
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ID=30232077

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54134218U (ja) * 1978-03-10 1979-09-18
JPS5588213U (ja) * 1978-12-15 1980-06-18

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JPS592108U (ja) 1984-01-09

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