JPH0736409Y2 - 延線用ガイド金車 - Google Patents

延線用ガイド金車

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JPH0736409Y2
JPH0736409Y2 JP1989027429U JP2742989U JPH0736409Y2 JP H0736409 Y2 JPH0736409 Y2 JP H0736409Y2 JP 1989027429 U JP1989027429 U JP 1989027429U JP 2742989 U JP2742989 U JP 2742989U JP H0736409 Y2 JPH0736409 Y2 JP H0736409Y2
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吉弘 右田
聡 中園
俊美 中田
九州男 渡部
正 藤井
均 井上
忠弘 稲垣
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Kyushu Electric Power Co Inc
Fujii Denko Co Ltd
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Kyushu Electric Power Co Inc
Fujii Denko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は電線の延線時に用いる金車に関するものであ
る。
(従来の技術) 電線、特に送電線の延線においては太径の金車を鉄塔に
吊り、該金車の周縁溝に電線を支持して移動させる、い
わゆる引抜き工法が主として用いられるものであった。
ところが最近の電力需要の増大、又将来を予測して、送
電線の大容量化が進み、現在新設されている送電線は従
来になく太径となるものである。電線の太径化に伴い使
用する機材,工具,設備等も大型化し、その運搬,設置
には労力を要し、特に金車については電線に与える影響
も考慮しての改良、小型化が望まれるものであった。
(考案が解決しようとする課題) 従来より用いられている金車では引きワイヤーと電線と
の接続部の延線クランプ,ランニングボード等の剛体性
物が通過する際には通常の延線張力の約1.5倍の張力が
必要となり、その際線に過張力を与えたり、金車面との
高圧接により、笑い,ニッキング等の損傷を与え、電線
の設計時の能力を保持するのが困難な状況が発生してい
た。
又、これらの問題点は、送電線ルートが用地問題,環境
問題等で急峻な山岳地を選択しなければならない現状に
より、一層多発するものであった。つまり、山岳ルート
故に鉄塔建設位置の高低差,左右方向へのずれがみら
れ、又、山岳地の為、ドラム場,エンジン場の設置場所
が少なく、長距離延線を行わざるを得ない状況もあり、
よって延線する線には大きな抱角,水平角が表われ、延
線張力の増加は避け難いものであった。
更に建設の終った鉄塔に各々金車を吊り、細径のロープ
より始めて、電線牽引用のワイヤー迄張り替える工程に
おいては、それぞれの径に見合った金車の取り替えが必
要であり、墜落の危険のある鉄塔アーム位置への昇塔が
必要であった。
(課題を解決するための手段) よって本願では無端状ベルトに線保持用のV溝を有する
線保持コマを列設し、半円状に自由回動させることによ
りその円弧面で保持する線との接触面積を可能な限り大
とし、かつ見かけの径を従来金車と同等とし、軽量・小
型化を図るものである。又、円弧部の両端近辺に、保持
する線の重量又は張力により生じる抱角変化に応じて可
回動的に共桁又は門形のガイドローラーを設け、保持す
る線が軽量のロープであっても、太径の線であっても線
保持コマ上へ線をガイドする手段を構じるものとする。
又、太径,細径に対応する為、V溝は2段に設けるもの
とする。
(作用) 上記構成によれば、略半円形状の本体フレーム周縁に回
動自在に配した無端状ベルトが構成する無限軌道の円弧
部に位置する線保持コマで線またはロープを保持し、線
に曳力が加わり移動するにつれて無端状ベルトが回転
し、該ベルト上に定間隔に固定された線保持コマが後続
の線を押しやり、順次この作用を繰り返すことにより、
無限軌道上の線を次径間へと送り出すものである。言わ
ば線に加わる曳力が線を押し出す駆動力となり、従来の
金車におけるV溝内での摺接抵抗は線を押し出す力と変
わるものである。又、従来金車と線との抵抗は、本体フ
レーム周縁と回動する無端状ベルトとの間の摺接抵抗、
つまり、線保持コマの位置に配したローラーの転り抵抗
となる為、線に与える摺接のダメージは考慮することが
ないものである。
又、円弧軌道部の両端位置に配したガイドローラーによ
りロープ又は線を閉鎖的にガイドし、細径,軽量のロー
プ類から太径の電線迄、線保持コマより脱線することな
く円弧軌道上に保持するものである。
(実施例) 本願考案の一実施例を示すと、略半円状の側板1を4枚
形成し、各2枚を重合し、その周縁部に硬鋼材より成る
レール2を挟んでフレーム側板3,3とする。
両フレーム側板3,3間の周縁部には枠フレーム4を挟み
込み、両者を軸着5する。枠フレーム4は軽量化の為、
軽合金を用いるものであり、又、枠フレーム4より両フ
レーム側板3,3より周縁外側へ向け立設した形で「状の
ガイドレール6,6を一対同時に軸着する。
よって本体フレーム7側面は第4図に示すよう、両外側
にレール2、中間部に両ガイドレール6,6に挟まれたガ
イドレール溝8を配した形状である。又、本体フレーム
7正面は第1図に示すよう、円周の1/3つまり120°程度
の中心角を持つ円弧軌道部9と、その両端に配した後で
述べる線保持コマ10のローラー102あるいは押えローラ
ー104あるいは横方向ガイドローラー103の前後方向軸間
距離の約2.5倍の長さの半径で成る反転円弧部12を結ん
だ外形状とする。これは、鉄塔に設置した際、反転金車
として用いる以外の場合においては、線を支持した場合
の接触角、つまり抱角は最大90°であり、最短の円弧軌
道は円周の1/4となるものであるが、線保持コマの回動
性,線接触面積の最大限増大化、見かけ径の増大化等を
考慮に入れて1/3程度に限定する。
又、反転円弧部12は線保持コマ10の回動通過性、見かけ
径を考慮して線保持コマ10軸間距離の約2.5倍の半径と
限定する。第8図は、反転円弧部の曲率設計根拠を示す
ものである。小径の円弧上を移動する線保持コマ10はそ
のローラー102(または104または103)の中間地点が最
もレール2と接近するものであり、その距離をΔe、ま
た両ローラー102,102の中心をO′軸間距離をx、ロー
ラー102の半径をr、線保持コマ10の最低レール上高を
h、レール2の曲率半径をR、その中心をOとし、xの
中央と半径Rの延長線の直交点をAとする。ΔAOO′に
おいて が成り立ち、この式よりレール2の曲率半径Rが得られ
る。
金車の設計にあたってRの値を小さくすることは前提で
あるが、種々の要素による制約がある。まずΔeの距離
を定める必要があるが、できるだけ小さく、又円滑な通
過を得るためには、2〜3mm程度を設定する必要があ
る。よって3mmとする。又、xの距離も小さい方が望ま
しいが、線保持荷重を考慮した際、アルミ製で空間を有
した構造であること、また小さすぎると線保持コマの数
が増し、それぞれに設ける必要のあるローラーによって
重量増となる点も考慮すると、40〜50mm程度となり、45
mmを採用する。rは回動性を考えると大きい方が好まし
いが、xの大きさにも関係して自ずと10〜15mm程度とな
り、ここでは12mmを採用する。hの値は大きい方がRを
小さくするがxとも関連して限度があり、また横方向へ
のモーメントを小さくするためにも5mmとする。これら
の値を代入してRを求めると、115.56となり、反転円弧
の半径をこの値で決定することにより、円滑に回動する
軌道が得られるものである。
上式で、Rを決定するための条件で最も大きく影響する
のはxの値であり、xとRの関係は、R=2.5x程度が制
限された大きさの中で最も安定した回動が得られ、かつ
製造上の点からも強度の面からも有利と思われる。
線保持コマ10は第4図、第5図に示すよう、アルミ鋳造
で、ウレタンコーティングを施した2段V溝を上面に有
し、各単位毎の線保持コマ10には、下面にはレール2上
を転動する主ローラー102、ガイドレール6の間を転動
し、脱輪を防止するための横方向ガイドローラー103、
またはガイドレール6の「形リブ裏面を転動して当該線
保持コマを列設した無端状ベルト13自体が当該金車の下
面に位置する際の脱軌道防止として押えローラー104を
それぞれ設ける。一単位の線保持コマ10における各ロー
ラー配置は、転動周回方向の前後にそれぞれ、主ローラ
ー102 2ケ、横方向ガイドローラー103 1ケ、押えローラ
ー104 2ケで、計10ケとなるものである。先に述べた軸
間距離はこの前後位置のローラー軸間の距離であり、反
転円弧部12の半径と関連して回動中の線保持コマ10の軌
道による腹摺り等による回動不良を解決するものであ
る。無端状ベルト13への固定は、横方向ガイドローラー
103の軸を利用し、軸に嵌装したベルト13をガイドロー
ラー103の軸受けが押圧して固定するものである。両反
転円弧部12近辺には回動アーム14によるリンク機構で井
桁状のガイドローラー15を限定角度回動自在に設ける。
以上の線保持コマ10を列設した無端状ベルト13を本体フ
レーム7周縁に配し、各ローラー102,103,104をそれぞ
れ対応する軌道へ嵌挿する。主ローラー102はレール2
上へ、横方向ガイドローラー103はガイドレール溝8
へ、又、押えローラー104はガイドレール6の「形裏面
へと対応するものである。線保持コマ10のV溝101両端
部には、本体フレーム7より線ガイド16を立設し、本体
フレーム7の重心線やや上位置を支点として吊り部17を
設ける。重心よりやや上部に吊り支点を設けることによ
り、安定して線を支持し、自然な形で抱角形成に対応し
ていくものである。
(考案の効果) 以上の構成の本願考案を鉄塔のアーム部等に吊り下げ延
線工事を行うのであるが、先ず細径のロープより順次太
径ロープ,ワイヤー,線へと引き替えて行く過程で従来
のようにそれぞれの径に合った金車と変更していく必要
はない。つまり、軽量のロープにおいても、線保持コマ
10の小径用のV溝内で保持し、又、小弛度による抱角で
あっても、ガイドローラーにより、円弧軌道との接触面
積を確保して無端状ベルトをスムーズに回動させ、脱線
なく延線するものである。これは延線時において形成さ
れる抱角が小さい場合とか、隣接する鉄塔が高い位置に
ある場合には、金車上をパイロットロープ等の細径軽量
ロープ等が通過する際、第7図の点線で示される位置
となり、線保持コマ10との接触が円弧頂点部に限られる
こともある。よって接触抵抗が小さいため、金車の円滑
な回転が得られず、延線張力が増したり、ロープ、線を
傷つけることが考えられる。その状況時に井桁状ガイド
ローラー15の上部位置ローラーが細径ロープを無端状ベ
ルト方向、つまり線保持コマ10上へ押圧する形となり、
(第7図の点線に示す)線保持コマ10との接触個数を
増加して適度な接触抵抗が得られ、無端状ベルトの回転
を円滑にするものである。この押圧力はガイドローラー
15の回動角度の調整により変化させることが可能であ
る。よって、延線準備時より金車の延線終了時迄にわた
って金車の取り替えの必要がなく、墜落の危険を冒して
昇塔する必要は無くなるものである。
又、線の延線においては、90°に近い重抱角でも、見か
け径の円周の1/3、つまり120°の中心角を持つ円弧上で
線を保持し、送り出すので、大きな半径の曲率で線の接
触面積を可能な限り大とし、かつ小型の金車を得るもの
である。又、線保持コマ10が回り込む、円弧軌道部9両
端は、線保持コマ10を最小回転半径とし、見かけ径の大
きさに比して、可能な限りのコンパクト化を計るもので
ある。
又、無限軌道を有する金車の効果として、線に与える摺
接抵抗は極く小さく、その為、エンジン場における引張
力がロスを最小限として伝わり、延線機材の小型化が計
れるものである。又、プロテクタ等の剛体物の通過にも
追従し易く、又、線に与える損傷も軽度なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の正面図、 第2図はその右側面図、 第3図は一部分拡大正面図、 第4図は一部分拡大側面図、 第5図はコマ部斜視図、 第6図は形状説明図、 第7図は使用状態図、 第8図は反転円弧部の曲率設計概念図。 図中の符号 1……側板、2……レール 3……フレーム側板、4……枠フレーム 5……軸着、6……ガイドレール 7……本体フレーム、8……ガイドレール溝 9……円弧軌道部、10……線保持コマ 12……反転円弧部、13……無端状ベルト 14……回動アーム、15……ガイドローラー 16……線ガイド、17……吊り部 101……V溝、102……主ローラー 103……横方向ガイドローラー 104……押えローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 渡部 九州男 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号 九州電気建設工事株式会社内 (72)考案者 藤井 正 兵庫県加東郡滝野町下滝野4丁目62番地 藤井電工株式会社内 (72)考案者 井上 均 兵庫県加東郡滝野町下滝野4丁目62番地 藤井電工株式会社内 (72)考案者 稲垣 忠弘 兵庫県加東郡滝野町下滝野4丁目62番地 藤井電工株式会社内 審査官 下野 和行 (56)参考文献 特開 昭64−5317(JP,A) 実開 平1−113511(JP,U) 実開 平1−109216(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略半円形状の周縁に、線を保持するコマを
    所定数固定した無端状ベルトを回動自在とした延線用ガ
    イド金車において、円周の1/3程度を円弧軌道部として
    上面に設け、該円弧軌道部の両端には、軌道を周回する
    無端状ベルトに所定数配した、上面に2段V溝を有し、
    下面にレール乗架用のローラーを有する線保持コマの1
    単位における回動方向前後位置ローラー間距離の約2.5
    倍の長さを半径とした反転円弧部の一端をつなぎ、下面
    へ回り込んだ両反転円弧部間を直線でつないで成る軌道
    上の両反転円弧部近辺に所定角度回動自在な回動アーム
    によって、井桁又は門形のガイドローラーを設け、円弧
    軌道両端において当該ローラーにより線に、線保持コマ
    上への押圧を加えると共にガイドする構成を特徴とする
    延線用ガイド金車。
JP1989027429U 1989-03-10 1989-03-10 延線用ガイド金車 Expired - Lifetime JPH0736409Y2 (ja)

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JPH0314905U JPH0314905U (ja) 1991-02-14
JPH0736409Y2 true JPH0736409Y2 (ja) 1995-08-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS645317A (en) * 1987-06-27 1989-01-10 Sumitomo Densetsu Kk Stringing metal wheel
JPH0534168Y2 (ja) * 1988-01-16 1993-08-30
JPH01113511U (ja) * 1988-01-22 1989-07-31

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JPH0314905U (ja) 1991-02-14

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