JP3732591B2 - 作業ケージ用トロリー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物に設置した走行用レールに沿って移動し、建築物の内壁面や外壁面に対する作業を行う作業ケージを吊り下げるための作業ケージ用トロリーに関し、特に、走行用レールが上下左右方向に傾斜しても支障なく走行できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の作業用ケージでは、一般に、建築物に走行用レールを設置するとともに、この走行用レールに一対のトロリーを走行可能に取り付けている。そして、各トロリーから吊りワイヤを垂れ下げ、この吊りワイヤを作業ケージの両脇に取り付けたエンドレスワインダ等にそれぞれ巻き付けて作業ケージを吊り下げている。
【0003】
そして、エンドレスワインダを動作させ吊りワイヤの巻き付け位置を変化させることにより作業用ケージが上下方向へ移動する。また、トロリーに設けたモータによりトロリーを走行させることで走行用レールに沿った方向へと移動する。
【0004】
このトロリーの走行方法としては、走行用レールに設けたラックと、トロリーに設けたピニオンギアとの噛合による駆動方式、走行用レールに設けたチェーンと、トロリーに設けたスプロケットとの噛合による駆動方式、あるいは、走行用レールのレール面を転動する車輪により移動する方式などがあり、それぞれが用途に応じて使い分けられている。
【0005】
そして、壁面が湾曲した面となっている建築物については、作業用ケージの移動もこの壁面にあわせてカーブさせることが必要となる。一般的には、走行用レールを壁面にあわせてカーブさせることにより、作業用ケージを内外壁面に沿ってカーブさせている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近の建築物は多様な外観形状を有しており、特に、ドーム式の建築物のように壁面が複雑な湾曲面により構成されている建築物が増加している。
【0007】
この場合、建築物の構造上の制限から、走行用レールを壁面にあわせて左右にカーブさせたり、アップダウン方向にも湾曲させる必要がある。
【0008】
しかしながら、上述したラックとピニオンギアによる駆動方式や、チェーンとスプロケットによる駆動方式では、カーブとアップダウンとを混在させた走行用レールではピニオンギアやスプロケットの噛み合わせが不確実になり、採用できない。
【0009】
また、車輪を用いた従来の方式では、最大静止摩擦をある程度以上にすることが難しいため、走行用レールの比較的急なアップダウンに対応した登坂力を得ることが困難であった。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑み提案されたものであり、建築物の壁面の形状にあわせて走行用レールを左右のカーブ方向及びアップダウン方向に湾曲しても、走行駆動力を確実に得ることができる作業ケージ用トロリーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、請求項1記載の発明は、作業ケージを吊り下げるとともに、走行用レールに取り付けられ、該走行用レールに沿って移動する作業ケージ用トロリーにおいて、前記走行用レールの上走行面側に前記走行用レールの延在方向に沿って転動可能に配置した上部車輪と、該上部車輪を取付けた上部フレームと、前記走行用レールの下走行面側に前記走行用レールの延在方向に沿って転動可能に配置した下部車輪と、前記上部フレームに対して揺動可能に軸着され、該軸着部分から前記走行用レールの延在方向に沿った一方の側部に前記下部車輪を取付けるとともに、他方の側部に前記作業ケージの取付部を設けた下部フレームと、を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の構成に加えて、下部フレームに駆動モータを取付け、前記上部車輪と下部車輪の少なくとも一方に対して前記駆動モータからの回転を伝達する歯車を、前記上部フレームと前記下部フレームとの軸着部分と同軸上に取付けたことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、上記した請求項1または請求項2記載の発明の構成に加えて、前記軸着部分から前記下部車輪までの距離と前記軸着部分から前記取付部までの距離との比を調整可能にしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1から図4は、本発明に係る作業ケージ用トロリーの実施形態を示したものであり、図1がトロリーを含んで構成された作業ケージシステムの全体構成を示す正面図、図2が駆動用トロリーの正面図、図3が駆動用トロリーの上面図、図4が駆動用トロリーの断面図である。
【0015】
図1に示すように、作業ケージシステムは、走行用レール1、トロリー2、作業用ケージ3及び吊りワイヤ4により概略構成されている。
【0016】
走行用レール1は、いわゆるI型鋼(あるいはH型鋼)により構成され、この走行用レール1は、建築物の屋上や天井付近といった高所にて、建築物から張り出したアーム等に固定されている。この走行用レール1は、内壁面或は外壁面など建築物の形状に合わせて左右のカーブ方向及びアップダウン方向に湾曲している。
【0017】
そして、この走行用レール1の下端面側において水平方向に張り出している板状鍔部の上側の面が上走行面25となっており、また、この鍔部の下側の面が下走行面26となっている(図4参照)。
【0018】
トロリー2は、吊りワイヤ4により作業用ケージ3を吊り下げると共に、この作業用ケージ3を走行用レール1に沿って移動させるもので、走行用のローラを備えており、このローラが走行用レール1の鍔部の上走行面25及び下走行面26上を転動することで、走行用レール1に沿って移動する。
【0019】
このトロリー2は、本実施形態においては前後一対設けてあり、一方が駆動源としての駆動モータを備えた駆動トロリー2Aであり、他方が駆動源を有していない従動トロリー2Bである。そして、これらの駆動トロリー2A及び従動トロリー2Bは、連結軸5により互いに連結されている。そして、駆動トロリー2A及び従動トロリー2Bの各々からは、作業用ケージ3を吊り下げるための吊りワイヤ4が垂れ下がっている。
【0020】
作業用ケージ3は、上方に開口を有する横長直方体状の籠体で、両側面には吊りワイヤ4を巻き付けるためのエンドレスワインダ6を取り付けてある。このエンドレスワインダ6は、自らの動作により吊りワイヤ4の巻き付け位置を変化させ、作業用ケージ3を吊りワイヤ4に沿った上下方向へ移動させる。
【0021】
そして、この作業ケージシステムでは、トロリー2が走行用レール1に沿って移動することにより、作業用ケージ3が走行用レール1に沿った左右のカーブ方向及びアップダウン方向に移動する。また、エンドレスワインダ6が吊りワイヤ4の巻き付け位置を変化させることにより、作業用ケージ3が上下方向に移動する。
【0022】
次に、図2から図4を参照して本発明の要部であるトロリー2について説明する。なお、以下の説明においては、駆動トロリー2Aを例に挙げることにする。
【0023】
この駆動トロリー2Aは、上部フレーム11及びこの上部フレーム11に装着される部材からなる上側部分と、下部フレーム12及びこの下部フレーム12に装着される部材からなる下側部分とに大別される。
【0024】
そして、上部フレーム11と下部フレーム12とが、軸としてのピボット13により揺動可能に軸着されており、また、下部フレーム12において、ピボット13の一方の側部(図中左側)に下部車輪14が取り付けられ、他方の側部(図中右側)に作業用ケージ3を吊り下げるための取付部が設けられている。
【0025】
より詳細には、この駆動トロリー2Aは、上部フレーム11と、この上部フレーム11に装着される上部車輪15、サイドローラ16、副伝達歯車17及び副伝達歯車18と、下部フレーム12と、この下部フレーム12に装着される下部車輪14、駆動モータ21及び吊り下げピン22と、上部フレーム11に下部フレーム12を揺動可能に軸着するピボット13と、このピボット13に軸着された主伝達歯車23とから概略構成されている。
【0026】
上部フレーム11は、図4に示すように、互いに平行に配置された左右一対の壁部材により構成されている。この一対の壁部材は、本実施形態においては、略方形状の鋼板により構成されている。
【0027】
上部車輪15は、上述した走行用レール1の上走行面25に接し、この上走行面25上を転動するもので、図3に示すように、一方の壁部材に2個、他方の壁部材に2個の合計4個が、この上部フレーム11における四隅近傍位置にて内側に向けて突設している。また、図2に示すように、各上部車輪15の下端は、走行用レール1の上走行面25(同図において仮想線で示す)に接するよう同一高さに配置されている。
【0028】
サイドローラ16は、駆動トロリー2Aが走行用レール1に沿って走行した際に、この駆動トロリー2Aが走行用レール1から脱落するのを防止するためのもので、上部フレーム11における四隅に配置されている。
【0029】
副伝達歯車17は、副伝達歯車18から伝達された駆動モータ21からの回転力を上部車輪15に伝達するためのもので、上部フレーム11を構成する一方の壁部材(本実施形態においては図2における手前側の壁部材)側の上部車輪15と同じ回転軸に軸着固定されている。
【0030】
副伝達歯車18は、主伝達歯車23から伝達された駆動モータ21からの回転力を副伝達歯車17に伝達するためのもので、上述した副伝達歯車17,17の中間の位置に配置され、双方に噛合している。
【0031】
下部フレーム12は、図4に示すように、上述した上部フレーム11と同様に、互いに平行に配置された左右一対の壁部材により構成されている。この一対の壁部材は、本実施形態においては、鋼板により構成されている。
【0032】
下部車輪14は、上述した走行用レール1の下走行面26に下方から圧接した状態で転動するもので、下部フレーム12に回転可能に軸着された単一の大径車輪により構成されている。
【0033】
そして、この下部車輪14は、図2に示すように、下部フレーム12に対して、この下部フレーム12におけるピボット13(即ち、上部フレーム11との軸着部分)を基点として走行用レール1の延在方向(即ち、駆動トロリー2Aの進行方向)に沿った一側(図中左側)に、ピボット13からの距離L1だけ離隔して取り付けられている。また、この下部車輪14の回転軸と軸を同じくして、主伝達歯車23から伝達された駆動モータ21からの回転力を伝達するための副伝達歯車27が取り付けられている。
【0034】
駆動モータ21は、この駆動トロリー2Aの駆動源となるもので、下部フレーム12におけるピボット13を基点として走行用レール1の延在方向に沿った他側(図中右側)に取り付けられている。
【0035】
下部フレーム12における駆動モータ21の下方、即ち軸着部分(ピボット13)を挟んで下部車輪14とは反対側には、吊り下げピン22を取り付けるためのピン孔24が開設されている。このピン孔24は、吊りワイヤ4(作業用ケージ3)を取り付けるための取付部の一部を構成するもので、左右一対の壁部材の双方に対し、ピボット13からの距離が段階的に異なるよう複数(本実施形態においては5組)開設されている。
【0036】
そして、吊り下げピン22は、吊りワイヤ4(作業用ケージ3)を取り付けるための取付部の一部を構成するもので、上述した複数のピン孔24内の所望のピン孔24に挿入され、下部フレーム12に装着される。このとき、吊り下げピン22を装着するピン孔24を選択することで、ピボット13から吊りワイヤ4の取付位置までの距離を、比較的長い距離L2′から比較的短い距離L2″までの範囲で選択できる。
【0037】
主伝達歯車23は、駆動モータ21からの回転を伝達する伝達歯車として機能するもので、上述したピボット13と同軸上に取り付けられており、駆動チェーン28を介して伝達された駆動モータ21からの回転を、噛み合っている副伝達歯車18及び下部車輪14(副伝達歯車27)に対して伝達する。
【0038】
この駆動トロリー2Aでは、上部車輪15が取り付けられた上部フレーム11と下部車輪14が取り付けられた下部フレーム12とをピボット13により揺動可能に軸着するとともに、下部フレーム12においては、ピボット13の走行用レール1の延在方向に沿った一方の側部に下部車輪14を配置し、他方の側部に吊り下げピン22を配置している。 さらに、吊り下げピン22については、この吊り下げピン22を装着するためのピン孔24を、ピボット13からの距離が段階的に異なるように複数開設している。なお、いずれのピン孔24も、ピボット13からの距離は、ピボット13から下部車輪14の軸までの距離L1よりも長く設定してある。
【0039】
以上は、駆動トロリー2Aについての説明であるが、従動トロリー2Bは、駆動源となる駆動モータ21、回転伝達を行う主伝達歯車23及び駆動チェーン28が無いことに相違を有しているが、それ以外は、駆動トロリー2Aと同じ構成を有しているので、その説明を省略する。
【0040】
このような構成を有するトロリーにおいては、作業ケージ3が吊り下げられると、吊りワイヤ4により伝達された作業ケージ3の自重(重力)が吊り下げピン22(即ち、取付部)を介して下部フレーム12に作用する。
【0041】
このとき、下部車輪14に対して、ピボット13を支点、このピボット13から吊り下げピン22までの距離L2を腕の長さ、及び作業ケージ3の自重を入力とする図中右回転の回転モーメントが作用する。この回転モーメントにより、下部車輪14は上方すなわち下走行面26に押し付けられる(図4参照)。これにより、下部車輪14は、上部車輪15と協働して走行用レール1を挟み付けるので、上部車輪15及び下部車輪14による走行用レール1に対しての最大静止摩擦力が増大する。
【0042】
このとき、下部車輪14に対して作用する押圧力F1は、概略的には、下部車輪14からピボット13までの距離L1、作業ケージ3の自重の半分F2、及び吊り下げピン22からピボット13までの距離L2により定められ、次式のような関係を有する。
【0043】
F1×L1=F2×L2
従って、下部車輪14からピボット13までの距離L1、及び作業ケージ3の自重F2が一定であるとすると、下部車輪14に対して作用する押圧力F1は、吊り下げピン22からピボット13までの距離L2(即ち、下部車輪14からピボット13までの距離L1との比)に比例することが分かる。そして、この距離L2が短くなると押圧力F1は比較的弱い力となり、距離L2が長くなると押圧力F1は比較的強い力となる。
【0044】
従って、吊り下げピン22を装着するピン孔24の位置を選択し、ピボット13から吊りワイヤ4の取付位置までの距離を距離L2′から距離L2″までの範囲で変化させることにより、下部車輪14に対して作用する押圧力F1を、この距離L2′から距離L2″に応じて変化させることができる。換言すれば、下部車輪14と上部車輪15とによる走行用レール1の挟持力(最大静止摩擦)を変化させることができる。
【0045】
このように、本実施形態によれば、上部車輪15を取付けた上部フレーム11と、ピボット13により上部フレーム11が揺動可能に軸着され、このピボット13から走行用レール1の延在方向に沿った一方の側部に下部車輪14を回転可能に取付けるとともに、他方の側部に前記作業ケージ3の取付部を設けた下部フレーム12とを備えているので、吊り下げられた作業ケージ3の自重と、ピボット13から吊り下げピン22までの距離とによる回転モーメントが下部車輪14に作用し、この下部車輪14と上部車輪15とによる走行用レール1の挟持力を高めることができる。従って、走行用レール1が左右方向にカーブしたり、アップダウンして傾斜していても、十分な駆動力、登坂力を発揮できる。
【0046】
また、上部車輪15と下部車輪14に対して駆動モータ21からの回転を伝達する主伝達歯車23を、上部フレーム11と下部フレーム12とを回動可能に軸着するピボット13と同軸上に設けているので、副伝達歯車17、副伝達歯車18及び副伝達歯車27と、主伝達歯車23との噛合状態は、上部フレーム11と下部フレーム12との揺動状態に拘わらず良好なまま維持することができ、上部車輪15や下部車輪14に対して、常に駆動モータ21からの回転力を円滑に伝達することができる。
【0047】
また、単一の駆動モータにより、上部車輪15及び下部車輪14を簡単な駆動伝達機構によって駆動できるので、トロリーの小型化を図ることができる。
【0048】
また、ピボット13から下部車輪14までの距離L1とピボット13から吊り下げピン22までの距離L2との比を調整可能としたことにより、走行用レール1のカーブあるいはアップダウン方向への傾斜(湾曲)に応じた最適な挟持力を選択することができる。
【0049】
また、吊り下げピン22の位置調整を、壁部材に複数組開設したピン孔24を選択することで行えるように構成したので、挟持力を調整する作業を容易に行うことができる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1の発明によれば、作業ケージを吊り下げるとともに、走行用レールに取り付けられ、該走行用レールに沿って移動する作業ケージ用トロリーにおいて、前記走行用レールの上走行面側に前記走行用レールの延在方向に沿って転動可能に配置した上部車輪と、該上部車輪を取付けた上部フレームと、前記走行用レールの下走行面側に前記走行用レールの延在方向に沿って転動可能に配置した下部車輪と、前記上部フレームに対して揺動可能に軸着され、該軸着部分から前記走行用レールの延在方向に沿った一方の側部に前記下部車輪を取付けるとともに、他方の側部に前記作業ケージの取付部を設けた下部フレームと、を備えたので、吊り下げられた作業ケージの自重と、上部フレームと下部フレームとの軸着部分から取付部までの距離とによる回転モーメントが下部車輪に押圧力として作用し、この下部車輪と上部車輪とによる走行用レールの挟持力を高めることができる。従って、左右カーブ方向及びアップダウン方向に傾斜(湾曲)した走行用レールに対し、強力な駆動力、登坂力を得ることができるとともに、円滑な走行ができる。
【0051】
請求項2の発明によれば、下部フレームに駆動モータを取付け、前記上部車輪と下部車輪の少なくとも一方に対して前記駆動モータからの回転を伝達する歯車を、前記上部フレームと前記下部フレームとの軸着部分と同軸上に取付けたので、トロリーの小型化を図ることができ、尚且つ駆動モータからの回転力を伝達するにあたり、この伝達歯車と、前記上部フレームあるいは前記下部フレームに設けられ伝達歯車に噛合する他の歯車との噛合状態を、上部フレーム及び下部フレームの揺動状態に拘わらず良好に維持することができる。
【0052】
請求項3の発明によれば、前記軸着部分から前記下部車輪までの距離と前記軸着部分から前記取付部までの距離との比を調整可能にしたので、下部車輪と上部車輪とによる走行用レールの挟持力に関し、走行用レールの傾斜などの状態に応じた最適な挟持力とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業ケージシステムの全体構成を示す正面図である。
【図2】駆動用トロリーの正面図である。
【図3】駆動用トロリーの上面図である。
【図4】駆動用トロリーの断面図である。
【符号の説明】
1 走行用レール
2 トロリー
2A 駆動トロリー
2B 従動トロリー
3 作業用ケージ
4 吊りワイヤ
5 連結軸
6 エンドレスワインダ
11 上部フレーム
12 下部フレーム
13 ピボット
14 下部車輪
15 上部車輪
16 サイドローラ
17 副伝達歯車
18 副伝達歯車
21 駆動モータ
22 吊り下げピン
23 主伝達歯車
24 ピン孔
25 上走行面
26 下走行面
27 副伝達歯車
28 駆動チェーン

Claims (3)

  1. 作業ケージを吊り下げるとともに、走行用レールに取り付けられ、該走行用レールに沿って移動する作業ケージ用トロリーにおいて、
    前記走行用レールの上走行面側に前記走行用レールの延在方向に沿って転動可能に配置した上部車輪と、
    該上部車輪を取付けた上部フレームと、
    前記走行用レールの下走行面側に前記走行用レールの延在方向に沿って転動可能に配置した下部車輪と、
    前記上部フレームに対して揺動可能に軸着され、該軸着部分から前記走行用レールの延在方向に沿った一方の側部に前記下部車輪を取付けるとともに、他方の側部に前記作業ケージの取付部を設けた下部フレームと、
    を備えたことを特徴とする作業ケージ用トロリー。
  2. 下部フレームに駆動モータを取付け、前記上部車輪と下部車輪の少なくとも一方に対して前記駆動モータからの回転を伝達する歯車を、前記上部フレームと前記下部フレームとの軸着部分と同軸上に取付けたことを特徴とする請求項1記載の作業ケージ用トロリー。
  3. 前記軸着部分から前記下部車輪までの距離と前記軸着部分から前記取付部までの距離との比を調整可能にしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の作業ケージ用トロリー。
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