JP3077084U - 垂直搬送装置 - Google Patents
垂直搬送装置Info
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- JP3077084U JP3077084U JP2000008295U JP2000008295U JP3077084U JP 3077084 U JP3077084 U JP 3077084U JP 2000008295 U JP2000008295 U JP 2000008295U JP 2000008295 U JP2000008295 U JP 2000008295U JP 3077084 U JP3077084 U JP 3077084U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて簡単で安価に得られる垂直搬送装置を
提供する。 【解決手段】 荷物を担持して搬送するキャレッジ1を
昇降可能に誘導する誘導機構2を、左右位置で対峙して
垂直状に延び、ガイドローラ14を介してキャレッジと
昇降可能に係合する支柱部材22,22と、この支柱部
材の上部および下部をそれぞれ固持する上部ユニット2
1および下部ユニット20と、支柱部材の中間部を、上
階の床面Pに固持する振止ユニット23から構成する。
提供する。 【解決手段】 荷物を担持して搬送するキャレッジ1を
昇降可能に誘導する誘導機構2を、左右位置で対峙して
垂直状に延び、ガイドローラ14を介してキャレッジと
昇降可能に係合する支柱部材22,22と、この支柱部
材の上部および下部をそれぞれ固持する上部ユニット2
1および下部ユニット20と、支柱部材の中間部を、上
階の床面Pに固持する振止ユニット23から構成する。
Description
【0001】
本願は、垂直搬送装置に関する。
【0002】
従来、荷物と担持して、これを搬送するキャレッジと、該キャレッジを垂直方 向に昇降可能に誘導する誘導機構と、前記キャレッジとの重量バランスをとるカ ウンタウエートと、このカウンタウエートを昇降可能に案内する案内機構と、前 記カウンタウエートと前記キャレッジとを連結するチェーンと、このチェーンの 走行を駆動して、前記カウンタウエートとキャレッジとをそれぞれ誘導機構と案 内機構とに沿って昇降する駆動機構とから成る垂直搬送装置は公知である。
【0003】 具体的には、上記した公知の垂直搬送装置における誘導機構は、キャレッジが 昇降できるように、上階の床を貫通した建屋に対し垂直状に設置された角筒状の ケージから成り、このケージは、4隅位置に4本の縦フレームを立設すると共に 、この4本の縦フレームを、横フレームと傾斜フレームとにより相互に連結して 塔状に枠組みして成り、このように構成されたケージの内面左右位置に、垂直状 に延び、かつ、キャレッジの左右側面に設けたガイドローラと係合して、キャレ ッジを昇降可能に誘導するレール部材を装着して成る。
【0004】 また、キャレッジとカウンタウエートとを連結したチェーンの走行を駆動する 駆動機構は、駆動モータと、該駆動モータにより駆動され、かつ、チェーンと噛 合して該チェーンを走行する大径の主動スプロケットと、チェーンの走行を案内 する小径の従動スプロケットとから構成され、このように構成された駆動機構に おける駆動モータと主動スプロケットは、専らケージの頂部位置に装着している 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、上記した従来構成の装置によれば、ケージが多数のフレームによる 枠組構造となっているので、ケージ自体の構成に多くの労力と材料費を必要とし 、施設費が高くなるという不都合があった。
【0006】 また、チェーンの走行を駆動する駆動モータと、これにより駆動される主動ス プロケットとが、ケージの頂部位置に装着されているので、駆動機構の装着作業 が面倒であると共に、保守,点検にも不便であるという不都合があった。
【0007】 また、従来構成の垂直搬送装置におけるカウンタウエートを昇降可能に案内す る案内機構は、カウンタウエートの対向側面を挟むように、垂直状に対峙する一 対の案内レールをケージに取り付け、この案内レールに対し、昇降可能に係合す るガイドローラを有した係合手段を、前記カウンタウエートに設けて成るので、 案内機構自体の構成が面倒で費用もかさむという不都合があった。
【0008】 さらにまた、従来構成の垂直搬送装置によれば、キャレッジの両側部に一端が それぞれ止着した各前後一対のチェーンを、ケージの上部位置に設けた主動スプ ロケットに噛合して逆U字状に巻回したのち、キャレッジの外側部位置で垂下し 、この下端にカウンタウエートを止着して成るので、キャレッジ側を担持してい るチェーン部分の重量が、アンバラインス荷重となって駆動モータに負荷として 作用し、そのため、チェーンを走行する駆動モータとして、大きな容量のものを 必要とするなどの不都合があった。
【0009】
そこで、本願は上記した従来のものの不都合を解消するために、荷物を担持し て搬送するキャレッジと、該キャレッジを垂直方向に昇降可能に誘導する誘導機 構と、前記キャレッジと重量バランスをとるカウンタウエートと、該カウンタウ エートの昇降を案内する案内機構と、前記カウンタウエートと前記キャレッジと を連結するチェーンと、該チェーンの走行を駆動して、前記キャレッジおよびカ ウンタウエートをそれぞれ誘導機構および案内機構に沿って昇降する駆動機構と から成り、前記誘導機構を、キャレッジを挟むように対峙して垂直状に延び、か つ、係合手段を介してキャレッジと昇降可能に係合する一対の支柱部材と、この 一対の支柱部材の上部および下部をそれぞれ固持する上部ユニットおよび下部ユ ニットと、前記一対の支柱部材の中間部を、上階の床面に固持する振止ユニット とから構成したことを特徴とするものである。
【0010】 上記において、好ましくは、駆動機構が、駆動モータと、該駆動モータにより 駆動され、かつ、チェーンと噛合して該チェーンを走行する主動スプロケットと 、チェーンと噛合してその走行を案内する従動スプロケットとから成り、前記駆 動モータと主動スプロケットとを、下部ユニットに設置し、かつ、従動スプロケ ットを上部ユニットに配設して成る。
【0011】 また、チェーンが、一端が、キャレッジの一方の側部に止着され、他端が、カ ウンタウエートに止着された前後一対の第1チェーンと、一端が、キャレッジの 他方の側部に止着され、他端が、カウンタウエートに止着された前後一対の第2 チェーンとから成り、前記第1チェーンを上部ユニットに設けた第1の従動スプ ロケットに噛合して水平状に屈曲したのち、この第1チェーンと、前記第2チェ ーンとを、上部ユニットに設けた第2の従動スプロケットにそれぞれ噛合して、 キャレッジの外側位置に垂下し、次いで第1,第2チェーンを、主動スプロケッ トに噛合して外向きにU字状に巻回したのち、垂直上方に導き、次いで、上部ユ ニットに設けた第3の従動スプロケットにそれぞれ噛合して、内向きに逆U字状 に巻回し、その末端にカウンタウエートを位置させて成り、また上記において、 他端が、カウンタウエートに止着されて、主としてカウンタウエートの昇降作用 を司る第1および第2チェーンの一部分に一端がキャレッジに止着されて、主と してキャレッジの昇降作用を司る第1および第2チェーンの他部分よりも軽量の チェーンを使用して成る。
【0012】 さらにまた、案内機構が、カウンタウエートの被案内面にそれぞれ設けた止環 と、上部ユニットと下部ユニットとの間に緊張状態に支持され、かつ、前記止環 に挿通された一対の平行するロープとから成るものである。
【0013】
以下、図面にもとづいて、本願の実施の形態を詳述する。 図1は、一部を分離して示した総体斜視図であって、1はキャレッジで、その 左右側面に上方に起立して対峙する左右の袖部材10,11を有し、かつ、下部 には、複数のローラー12を前後方向に並列した支持部材13を設けて成り、前 記袖部材10,11の側面上下位置には、後述する支柱部材22の前後面と内面 とにそれぞれ接するカイドローラ14を有した係合部15がそれぞれ設けてある 。
【0014】 前記キャレッジ1を垂直方向に昇降可能に誘導する誘導機構2は、下部ユニッ ト20と、上部ユニット21と、この下部ユニット20と上部ユニット21との 間に、前記キャレッジ1を左右位置で挟むように対峙して垂直状態に立設された 2本の支柱部材22,22と、この2本の支柱部材22,22の中間部を上階の 床面Pに固持する振止ユニット23とから構成されている。
【0015】 前記下部ユニット20は、左右方向に長い部材の一端部に、T字状に取付台2 4が設けたあり、かつ、この取付台24の面上に、門型の枠部材25が立設して ある。
【0016】 また、上部ユニット21も、左右方向に長い部材から成り、このように、左右 方向に長い部材から成る下部ユニット20の上面両端部と、上部ユニット21の 下面両端部位置とに、支柱部材22,22の上下端に設けた取付板26がボルト などによって装着される。
【0017】 また、前記振止ユニット23は、4本のフレーム27を井桁状に枠組して成り 、このように構成された振止ユニット23は、床面Pに、キャレッジ1を昇降す るために設けた貫通孔P’の周辺に沿って固着されると共に、その内面に、支持 板28を介して支柱部材22,22の中間部が固持され、これによって左右一対 の支柱部材22,22は、その中間位置で床面Pに固定される。
【0018】 キャレッジ1とカウンタウエート3とを連絡したチェーンは、図2で示すよう に、4本のチェーン40a,40b,41a,41bとから成り、一方の2本の チェーン40aと40bの一端は、キャレッジ1の外側の一方の袖部材10の上 端部に、所要の前後間隔tをもって止着されると共に、後述の駆動機構5を介し て、その他端は、カウンタウエート3の上面に止着される。
【0019】 また、他方の2本のチェーン41aと41bの一端は、キャレッジ1の内側の 他方の袖部材11の上端部に、前記チェーン40a,40bの前後間隔tよりも 狭い間隔をもって止着されると共に、後述の駆動機構5を介して、その他端は、 カウンタウエート3の上面に止着される。
【0020】 前記チェーン40a,40b,41a,41bを走行駆動する駆動機構5は、 駆動モータ50と、これにより駆動される同軸上の主動スプロケット51,52 ,53,54と、この主動スプロケットにより走行するチェーンを案内する従動 スプロケット55a,55b,56a,56b,57a,57b,58a,58 b,59a,59bから成り、駆動モータ50と主動スプロケット51〜54と は、前記下部ユニット20の取付台24の面上に設置され、また従動スプロケッ トは、上部ユニット21に配設される。
【0021】 図2は、4本のチェーン40a,40b,41a,41bと、主動スプロケッ ト51,52,53,54および従動スプロケット55a,55b,56a,5 6b,57a,57b,58a,58b,59a,59bとの編成関係を図示し ている。
【0022】 すなわち、キャレッジ1の一方の袖部材10に一端が止着されたチェーン40 aと40bは、前記袖部材10から垂直状に立ち上がって、上部ユニット21の 一端に設けた前後間隔の広い従動スプロケット55a,55bにそれぞれ噛合し たのち、水平に延びて、上部ユニット21の他端に設けた前後間隔の広い従動ス プロケット56a,56bに噛合したのち垂下し、次いで、前後間隔の広い主動 スプロケット51,52にそれぞれ噛合して外向き(図中左向き)にU字状に巻 回したのち、垂直上方に立ち上がり、次いで、上部ユニット21の最他端に設け た前後間隔の広い従動スプロケット58a,58bに噛合して内向き(図中右向 き)に逆U字状に巻回したのち垂下して、その末端が、カウンタウエート3の上 面に止着される。
【0023】 また、キャレッジ1の他方の袖部材11に一端が止着されたチェーン41aと 41bは、前記袖部材11から垂直状に立ち上がって、上部ユニットの他端に設 けた前記従動スプロケット56a,56bと同軸で前後間隔の狭い従動スプロケ ット57a,57bに、それぞれ噛合して外向きに巻回したのち垂下し、次いで 、前後間隔の狭い主動スプロケット53,54にそれぞれ噛合して外向きにU字 状に巻回したのち、垂直上方に立ち上がり、次いで、上部ユニット21の最他端 に設けた前記従動スプロケット58a,58bと同軸で前後間隔の狭い従動スプ ロケット59a,59bに噛合して内向きに逆U字状に巻回したのち、垂下して その末端が、カウンタウエート3の上面に止着される。
【0024】 また、カウンタウエート3を昇降自在に案内する案内機構6は、図1で示すよ うに、上部ユニット21の端部に設けた上部ユニット21と直交する支持杆60 の前後端と、下部ユニット20の端部に設けた枠部材25の上面の前後端とに、 ロープ61,62をそれぞれ緊張状態に支持し、このロープ61,62を、カウ ンタウエート3の前後面の上下に設けた止環63に挿通して成る。
【0025】 しかして、モータ50を駆動すると、主動スプロケット51,52,53,5 4が一体となって同方向に回転し、この主動スプロケットおよび従動スプロケッ ト55a,55b,56a,56b,57a,57b,58a,58b,59a ,59bに噛合している4本のチェーン40a,40bおよび41a,41bは 、従動スプロケットに案内されながら走行し、キャレッジ1は、支柱部材22, 22に沿って、またカウンタウエート3はロープ61,62に沿ってそれぞれ相 対方向に昇降する。
【0026】 次に、キャレッジ1とカウンタウエート3とを相対方向に昇降するチェーンの 編成について詳述する。図5(A),(B)は本願におけるチェーンの編成態様 を、図6(A),(B)は、従来構成におけるチェーンの編成態様をそれぞれ示 している。
【0027】 すなわち、図6(A),(B)に示す従来構成のチェーンの編成態様は、キャ レッジ1の一方の袖部材10の上端に止着された一方のチェーン40a,40b は、一方の袖部材10から上方に延びて、上部位置の従動スプロケット55a, 55bに噛合して水平状に屈曲したのち、大径の主動スプロケット51,52に 噛合して逆U字状に巻回されて垂下し、その末端をカウンタウエート3の上面に 止着し、また、キャレッジ1の他方の袖部材11の上端に止着された他方のチェ ーン41a,41bは、他方の袖部材11から上方に延びて、直接主動スプロケ ット53,54に噛合して逆U字状に巻回されたのち垂下し、その末端をカウン タウエート3の上面に止着して成るものである。
【0028】 これに対し、本願におけるチェーンの編成態様は、すでに述べたように、キャ レッジ1の一方の袖部材10の上端に止着した一方のチェーン40a,40bは 、一方の袖部材10から上方に延びて、従動スプロケット55a,55bに噛合 して水平状に屈曲したのち、従動スプロケット56a,56bに噛合して巻回し て垂下し、また、キャレッジ1の他方の袖部材11の上端に止着した他方のチェ ーン41a,41bは、他方の袖部材11から上方に延びて、前記従動スプロケ ット56a,56bと同軸上の従動スプロケット57a,57bに噛合して巻回 して垂下し、このように下方に垂下した前記チェーン40a,40bおよび41 a,41bを、同軸上の大径の主動スプロケット51,52および53,54に それぞれ噛合して外向きに巻回したのち、垂直上方の導き、次いで、従動スプロ ケット58a,58bおよび59a,59bに噛合して内向きに巻回したのち、 それらの末端を、カウンタウエート3の上面に止着するものであるから、以下に 述べるような作用効果を有する。
【0029】 すなわち、図6で示す従来のチェーンの編成態様によれば、キャレッジ1が下 降した状態を示す同図(A)において、今チェーン40a,40bにおける点a およびチェーン41a,41bるおける点cが、カウンタウエート3に対するチ ェーンの止着点fと同一の水平レベルE線上に位置するものとするとき、前記a 点から、キャレッジ1の一方の袖部材10に対するチェーン40a,40bの止 着点bまでの長さに相当する部分のチェーン40a,40bの重量分と、前記c 点から、キャレッジ1の他方の袖部材11に対するチェーン41a,41bの止 着点dまでの長さに相当する部分のチェーン41a,41bの重量分とが、アン バランス荷重となって駆動モータに作用する。
【0030】 なお、キャレッジ1の重量は、カウンタウエート3により重量バランスがとら れていること、また、前記水平レベルE線をより上方部分のチェーンの重量は、 主動スプロケット51〜54の位置を境にしてその左右位置でバランスがとられ ており、従って理論的には、駆動モータとしては、荷物Nを昇降するに必要な容 量のもので充分である。
【0031】 上記した作用は、キャレッジ1が上昇した状態を示す図6(B)においても同 様である。 すなわち、図において、点eがキャレッジ1に対するチェーンの止着点b,d と同一の水平レベルF線上に位置するものとするとき、前記e点から、カウンタ ウエート3に対するチェーンの止着点f点までの長さに相当する部分のチェーン 40a,40bおよび41a,41bの重量分がアンバランス荷重となって駆動 モータに作用する。
【0032】 そのため、従来の構成によれば、チェーンを走行駆動する駆動モータとして、 容量の大きい大型のモータを選択する必要があった。
【0033】 これに対し、本願によれば、以下に述べるような利点を有する。 すなわち、キャレッジ1が下降した状態の図5(A)において、チェーン40 a,40bが、従動スプロケット55a,55bと噛合する点gと、該チェーン のキャレッジ1の一方の袖部材10に対する止着点hとの間に相当するチェーン 40a,40bの重量分およびチェーン41ap41bが、従動スプロケット5 7a,57bと噛合する点iと、該チェーンのキャレッジ1の他方の袖部材11 に対する止着点jとの間に相当するチェーン41a,41bの重量分の和が、チ ェーン40a,40bおよび41a,41bが、従動スプロケット56a,56 bおよび57a,57bから離れる点kと、前記点h,jと同一の水平レベルG 線上の点1との間に相当するチェーン40a,40bおよび41a,41bの重 量分に相当してバランスがとれているので、それらの重量部分は、理論的には駆 動モータに対し負荷として作用しない。
【0034】 また、チェーン40a,40b及び41a,41bの水平レベルG線上の点1 と、該チェーンが主動スプロケット51〜54に噛合したその中心点mとの間に 相当するチェーン40a,40bおよび41a,41bの重量分と、チェーン4 0a,40bおよび41a,41bの水平レベルG線上の点nと、前記中心点m との間に相当するチェーン40a,40bおよび41a,41bの重量分とが等 しいので、この部分においても、バランスがとられていて、理論的には、駆動モ ータに対し負荷として作用しない。
【0035】 このことは、キャレッジ1が上昇した状態を示す図5(B)においても同様で ある。 すなわち、図5(A)と図5(B)とにおいて、前者が、点gとh,点iとk および点kと1の間隔が長いのに対し、後者のそれが短いこと、また前者が、点 1とmおよび点nとmの間隔が短いのに対し、後者のそれが長いことにおいて相 違するのみで、重量のバランス作用については相違することはない。
【0036】 してみるに、チェーンの走行を駆動する駆動モータ50に対してアンバランス 荷重として作用するチェーンの部分は、図5(A)においては、点nと、チェー ン40a,40bおよび41a,41bのカウンタウエート3に対する止着点o と同一レベルにある点bとの間に相当する重量分であり、図5(B)においては 、点1と点oとの間に相当するチェーン40a,40bおよび41a,41bの 重量分となり、この重量分は、図6で示す従来構成におけるアンバランス荷重に 比して遙に少なく、従って使用するチェーンの長さが、従来の構成に比し、長く 必要とするものの、チェーンの走行を駆動する駆動モータの容量を軽減してその 軽量化をはかることができる。
【0037】 なお、上記において、チェーン40a,40bおよび41a,41bの全長に 亘って、従来と同様に、破断や弾性伸びなどに強い機械的強度に優れた重量チェ ーンを使用してもよいが、本願においては、キャレッジ1の昇降作用を主として 司るチェーン部分、すなわち、点hおよびjから、点1およびnまでの長さに相 当する部分に、従来と同様の重量チェーンを使用し、カウンタウエート3の昇降 作用を主として司るチェーン部分、すなわち点nから点oまでの長さに相当する 部分に、軽量チェーンを使用することができる。
【0038】 しかして、上記において、カウンタウエート3の昇降作用に主として司るチェ ーン部分、すなわちチェーン40a,40bおよび41a,41bの点nから点 oまでの長さに相当する部分に、軽量チェーンを使用することにより、チェーン の走行を駆動する駆動モータの容量を、さらに軽減することができる。
【0039】
以上のように、本願によれば、誘導機構の構成が、従来のそれに比較して、極 めて容易であると共に、材料費も軽減できて、施設費が安価に得られるという利 点を有する。
【0040】 また、請求項2記載の考案によれば、駆動機構の設置が容易となると共に、保 守,点検にも便利である。
【0041】 また、請求項3記載の考案によれば、駆動モータの容量を軽減することができ 、特に請求項4記載の考案によれば、駆動モータの容量を大きく軽減することが できるという利点を有する。
【0042】 さらにまた、請求項5記載の考案によれば、案内機構を極めて簡単に構成する ことができるという利点を有する。
【図1】一部を離して示した総体斜視図
【図2】チェーンの編成態様を示す図
【図3】支持部材とキャレッジとの係合状態を示す部分
断面図
断面図
【図4】カウンタウエートと案内機構との関係を示す部
分斜視図
分斜視図
【図5】チェーンの編成態様を示す図
【図6】従来のチェーンの編成態様を示す図
1 キャレッジ 2 誘導機構 3 カウンタウエート 5 駆動機構 6 案内機構 10,11 袖部材 14 ガイドローラ 15 係合部 20 下部ユニット 21 上部ユニット 22 支柱部材 23 振止ユニット 25 枠部材 27 フレーム 28 支持板 40a,40b,41a,41b チェーン 50 駆動モータ 51,52,53,54 主動スプロケット 55a,55b,56a,56b,57a,57b,5
8a,58b,59a,59b 従動スプロケット 60 支持杆 61,62 ロープ 63 止環
8a,58b,59a,59b 従動スプロケット 60 支持杆 61,62 ロープ 63 止環
Claims (5)
- 【請求項1】 荷物を担持して搬送するキャレッジと、
該キャレッジを垂直方向に昇降可能に誘導する誘導機構
と、前記キャレッジと重量バランスをとるカウンタウエ
ートと、該カウンタウエートの昇降を案内する案内機構
と、前記カウンタウエートと前記キャレッジとを連結す
るチェーンと、該チェーンの走行を駆動して、前記キャ
レッジおよびカウンタウエートをそれぞれ誘導機構およ
び案内機構に沿って昇降する駆動機構とから成り、前記
誘導機構を、キャレッジを挟むように対峙して垂直状に
延び、かつ、係合手段を介してキャレッジと昇降可能に
係合する一対の支柱部材と、この一対の支柱部材の上部
および下部をそれぞれ固持する上部ユニットおよび下部
ユニットと、前記一対の支柱部材の中間部を、上階の床
面に固持する振止ユニットとから構成したことを特徴と
する垂直搬送装置。 - 【請求項2】 駆動機構が、駆動モータと、該駆動モー
タにより駆動され、かつ、チェーンと噛合して該チェー
ンを走行する主動スプロケットと、チェーンと噛合して
その走行を案内する従動スプロケットとから成り、前記
駆動モータと主動スプロケットとを、下部ユニットに設
置し、かつ、従動スプロケットを上部ユニットに配設し
て成る請求項1記載の垂直搬送装置。 - 【請求項3】 チェーンが、一端が、キャレッジの一方
の側部に止着され、他端が、カウンタウエートに止着さ
れた前後一対の第1チェーンと、一端が、キャレッジの
他方の側部に止着され、他端が、カウンタウエートに止
着された前後一対の第2チェーンとから成り、前記第1
チェーンを、上部ユニットに設けた第1の従動スプロケ
ットに噛合して水平方向に屈曲したのち、この第1チェ
ーンと、前記第2チェーンとを、上部ユニットに設けた
第2の従動スプロケットにそれぞれ噛合して、キャレッ
ジの外側位置に垂下し、次いで第1,第2チェーンを、
主動スプロケットに噛合して外向きにU字状に巻回した
のち、垂直上方に導き、次いで、上部ユニットに設けた
第3の従動スプロケットにそれぞれ噛合して、内向きに
逆U字状に巻回し、その末端にカウンタウエートを位置
させて成る請求項2記載の垂直搬送装置。 - 【請求項4】 他端が、カウンタウエートに止着され
て、主としてカウンタウエートの昇降作用を司る第1お
よび第2チェーンの一部分に、一端がキャレッジに止着
されて、主としてキャレッジの昇降作用を司る第1およ
び第2チェーンの他部分よりも軽量のチェーンを使用し
て成る請求項3記載の垂直搬送装置。 - 【請求項5】 案内機構が、カウンタウエートの被案内
面にそれぞれ設けた止環と、上部ユニットと下部ユニッ
トとの間に緊張状態に支持され、かつ、前記止環に挿通
された一対の平行するロープとから成る請求項1,2,
3または4記載の垂直搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000008295U JP3077084U (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 垂直搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000008295U JP3077084U (ja) | 2000-10-18 | 2000-10-18 | 垂直搬送装置 |
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JP3077084U true JP3077084U (ja) | 2001-05-11 |
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ID=43210111
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JP (1) | JP3077084U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003042089A1 (fr) * | 2001-11-15 | 2003-05-22 | Hitachi, Ltd. | Ascenseur |
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CN109437043A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-08 | 广东新兴铸管有限公司 | 一种铁管垂直搬运装置 |
KR20210041778A (ko) * | 2019-10-08 | 2021-04-16 | 김성은 | 밸런스 웨이트를 이용하는 수동식 고소작업대 |
CN113860006A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-31 | 唐山图灵科技股份有限公司 | 一种升降码包装置 |
CN115571815A (zh) * | 2022-09-30 | 2023-01-06 | 南通恒力包装科技股份有限公司 | 一种带有防撞结构的垂直物料提升装置及提升方法 |
-
2000
- 2000-10-18 JP JP2000008295U patent/JP3077084U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN115571815B (zh) * | 2022-09-30 | 2023-06-13 | 南通恒力包装科技股份有限公司 | 一种带有防撞结构的垂直物料提升装置及提升方法 |
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